追跡鶴   作:EMS-10

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 由良のシュークリーム。略して由良シュー。買わなきゃ(挨拶)
 つまり、由良の○乳で作られているシュークリームか。食べる事で由良と間接的に授乳プレイが出来るという夢のような食べ物じゃないか絶対買わなきゃ。所で艦○れ運営さん。瑞鶴シューは出ないんですか?瑞鶴に限らず、全艦娘のを出して?ついでに深海棲艦のも。空母水鬼と深海鶴棲姫のも出して?出せ(迫真)


※警告※
R17.9及び下ネタ描写有り
勢いしかない
頭を空っぽにしてご覧下さい
お前らの嫁だろ、早くなんとかしろよ



※この小説はフィクションです。実在する人物、施設、団体等とは一切関係ありません。
 予め、ご了承下さい。

※この小説に登場する人物は全員、特殊な訓練を受けています。
 決して真似しないで下さい。

※この小説内の季節は、11月下旬頃になっています。



第139話・お転婆なクラスメイトその2

 

side 提督

 

 

──某県某所──

()開始77日目。

16:30。

 

 

「お願い!1回!1回だけでいいから、お願い!」

 

「NO。絶対に、NO」

 だから早く元の場所に戻せ。戻しなさい?

 両手の指を組んで命乞いするように懇願してきても、そのお願いは聞けない。ダメな物はダメです。

 

 

 

 

 

 カフェで(大鳳)昔話(学生時代の話)をして約1時間後。俺達はモール内にあるゲーセンに来ています。

 

 もうね、鳳から衝撃的な事実──学生時代、憔悴している俺を見た鳳が、瑞稀(瑞鶴)から自分に心を向けようと誘惑した、という事を聞かされて、オデノココロハボドボドダ!……間違えた。俺の心はボロボロだ!

……オ○ドゥル語言ってる場合じゃねぇよ。なんで何時も精神状態がアレな事になると、ネタ思考をするんだ?

……まぁいいや。

 

 閑話休題。

 

 漫画やアニメ、ドラマといったフィクションの物語みたいな事を。NTRみたいな事をやられそうになっていた、という事を知った俺は、精神崩壊しかけちゃった。

 

 最近、皆を抱いた(・ ・ ・)事で精神的に余裕を持てるようになり、ぶっ飛んだ発言や行動を見聞きしても受け入れられるようになったけど、流石にさっきのは受け止めきれなかった。

 

 ゲーセンに来てゲームをした事で、ある程度落ち着きを取り戻せたけど、今こうして女装を頼まれたせいで、再び心が──

 

(……何でだろう?メイド服(・ ・ ・ ・)を見ているだけなら何とも無いんだけど、着させられそうになっていると、なんつーか、心が壊れそうになる)

 何でだ?何でこんなにも身体が震えるんだ?何でこんなにも心が壊れそうに──思い出すな!と、俺の本能が囁いている。

 

……やめておこう。何も考えるな。現実逃避に何か別の事を考えよう。じゃないと心が持たない。

 

……あっ、そうだ(唐突)

 NTRで思い出したけど、NTRには「寝取られる」という意味の他にも、メキシコ合衆国モンテレイにあるデル・ノルテ国際空港の空港コードや、イギリスの鉄道路線、イースト・コースト本線にある駅の駅コード、核熱ロケットの略称。

 更に、任○堂が発売した携帯型ゲーム機、ニ○テンドーDSの型番──コードネームの略称という意味もあるそうだ。

 

……何故そんな事を知っているかって?それはな──

 

 

 

「本当にお願い!渡良瀬くんが女装してくれたら、私……

 

 何でもしてあげるッッ!!」

 

 

──俺の目の前で、興奮で顔を赤らめながら、秋○原のメイドカフェのメイドさん達が着ているようなメイド服(・ ・ ・ ・)を持ち、鼻息を荒らげながら迫って来る変態()が学生時代に教えてくれたから、知っています。

 

……何が起きているか、説明しろ?いいぜ、簡単になるが説明してやる。

 

・カフェを出た後、変態()のリクエストでゲーセンに向かう。

・ある程度ゲームで遊んだ後、変態がプリクラを撮ろう!と誘ってくる

・プリクラコーナに、コスプレ衣装(無料レンタル)があった

・それを見た変態、メイド服(・ ・ ・ ・)を持って俺に女装して!とお願いしてくる

・俺、拒絶

・変態、食い下がって懇願してくる←イマココ

 

 以上。

……説明が雑?ごめんよ、まともに説明する気力が無いから、こうなった。許して?

 

……カフェでのシリアスな空気は何処に行った、だと?今頃ハワイでバカンスでもしているんじゃないかな?

 

 真面目に話すとだな、俺の中では学生時代の辛かった出来事はとっくに終わっている。

 

 色々あったが、瑞稀(瑞鶴)狂った原因(・ ・ ・ ・ ・)や、静流(翔鶴)が俺に対し暴力を振るってきた理由も判明し、解決した。

 鳳も、瑞稀と静流(翔鶴)としっかり話し合い、信じ合っている。

 瑞稀と静流は、学生時代にやらかした事に対し、猛省している。

 もう二度と、あの時のように狂った(・ ・ ・)言動を取ったり、暴力を振るわないと誓ってくれた。

 

 だから、もうこれ以上昔の事を掘り返さない。時々、「あんな事があったっけ」と思い出すだけにする。そう決めた。

 

 はい、この話は終わり。閉廷。

 

……瑞稀と静流は仕事中、色々な意味で狂った言動を取ったり、色々な意味で暴力を振るってきているだろ、って?アレは……うん。まぁ、アレだ……こまけぇこたァいいんだよ!

 

……とりあえず、

 

「今、何でもするって言ったよね?」

 思考していたら、変態に無理矢理着させられかねんから、やめるね?

 

「えぇ、言ったわ!着てくれたら、

 

 【自主規制】や【ズギャーン!】【バギューン!】【ピー】をしてあげるわ!」

 

 

「ゲーセンでそういう事を大声で言うんじゃありません」

 呼吸をするように、卑猥な単語を連発するんじゃありません。

 めっちゃおめかしした可愛い娘がそんな事を言うと、ギャップの酷さに精神崩壊起こしそうになるよ。

 

……最近、職場(第603鎮守府)で仕事中や休憩中、俺の前では言わなくなったから忘れかけていたが、この変態、下ネタが大好きだったね。

 

 学生時代も、休み時間とかにえげつねェ下ネタを言ってきて、俺の慌てふためく様子を見て笑っていたっけ。

 変態の声、能○麻美子さんにそっくりだから、最初下ネタを言われた時、なんつーか……めっちゃドキッとした記憶がある。

 

……じゃなくて。君、ここが何処か分かってる?ゲーセンだよ?筐体の稼働音が大きいし、周りに人が居ないから聞かれていないと思うけど、そういう卑猥な単語を言わないの。

 

(以前の俺──皆を抱く(・ ・)前の俺だったら、卑猥な単語を聞いて赤面して、慌てふためいていたな……)

 しかし、今は全く慌てず、卑猥な単語を連発した変態に、冷静に注意する事が出来た──

 

 

「じゃあホテルで言いまくるわ!」

 

 

「お手柔らかにお願いします」

 うん。もう何も言わない。下ネタ云々に関しては、ツッコミ入れない。

……あ、そうだ(唐突)

 

「というか、何で女装させたいの?」

 疑問に思った事を聞いてみた。

 確かに、学生時代の俺は女っぽい顔をしていたし、とあるエ○ゲーに登場する、俺の名前と(・ ・ ・ ・ ・)全く同じ(・ ・ ・ ・)男の娘(・ ・ ・)みたいな顔をしていたよ。

 

 けど、今は違う。毎朝身支度を整える際に鏡を見る度、普通の顔──男っぽい顔をしていると思っている。

 分かっていると思うが、俺はナルシストじゃねーぞ。

 

 話を戻そう。

 今の俺の顔は他の男性と比べ、髭はあまり生えない。若干童顔(・ ・ ・ ・)だが、それでも男っぽい顔をしている。だから、女装させたがる意味が分からない。

 

「……切っ掛けは、高校1年目の文化祭だったわ」

 

「高校1年目の文化祭?」

 何をやったんだっけ?何故か記憶があやふやなんだよなぁ。

……なんか、俺の本能が再び「思い出そうとするな!」と警告しまくっている。マジで何があったんだ?

 疑問に思っていると、

 

「えぇ。文化祭の出し物で演劇をすることになった際、渡良瀬くん、メイド服(・ ・ ・ ・)を着て、女の娘(・ ・ ・)になってくれたじゃない!」

 

「…………あ」

 変態が、俺の記憶を。いや、悪夢(・ ・)を甦らせやがった。

 思い出した。思い出しちゃった。

 俺が高校1年の時。文化祭の出し物を何にするか話し合った結果、演劇をする事になったんだっけ。

……いや、アレを演劇と言って良いのだろうか?

 とにかく、演劇をする事になったんだが……うん。まぁ、色々ありましてね、やるハメになったんですよ。

 

 

女装を。

 

 

 ちなみに、クラスの男子全員が女装──メイド服(・ ・ ・ ・)を着た。

 そうそう、女子達は全員男装──スーツを着た。

 黒歴史だから、俺の記憶の中から消し去っていたけど、目の前の変態のせいで無理矢理引き摺り出されちゃった。

 お陰で完全に思い出しちゃったよ。

 

……そういや、今目の前の変態が持つメイド服(・ ・ ・ ・)、文化祭の時に着た奴とそっくりだなぁ。だから、俺の本能が思い出すな!と警告してきたのかぁ。

 あはは。あははは。あはははははははははは。

 

 

 渡良瀬準は、文化祭の悪夢(・ ・ ・ ・ ・ ・)を思い出した。

 

 

 半べそかきながら抵抗する渡良瀬準(15歳)。

 

 

 結局、女装させられる渡良瀬準(15歳)。

 

 

 女装した渡良瀬準(15歳)を見たクラスメイト、硬直。

 

 

 直後、歓声を上げるクラスメイト。

 

 

 クラスの女子達にメイクされる渡良瀬準(15歳)。

 

 

 ついでにと、何故かあった薄紫色の長髪(・ ・ ・ ・ ・ ・)ストレート(・ ・ ・ ・ ・)のウィッグを被らされる渡良瀬準(15歳)

 

 

 ウィッグを被った(・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・)渡良瀬準(15歳)を見たクラスメイト、更に歓声を上げる。

 

 

 「お前、性別間違えて生まれたんじゃね?」と、クラスの男子連中に真顔で言われる渡良瀬準(15歳)。

 

 

 「もっと高い声出して!」とクラスの女子達にリクエストされ、やけっぱちになって高い声を出す渡良瀬準(15歳)

 

 

 「結○ミチルさんみたいな声だ!」と、クラスメイト全員に大喜びされる渡良瀬準(15歳)

 

 

 職員室から教室に戻ってきた担任の先生、渡良瀬準(15歳)を見て、ガチで女の子と間違える。

 

 

中略。

 

 

 文化祭当日。渡良瀬準(15歳)を見た観客、大ウケ。

 

 

 公開処刑される渡良瀬準(15歳)

 

 

 文化祭の出し物、渡良瀬準(15歳)のお陰で大成功に終わる。

 

 

 それ以来、渡良瀬準(15歳)に渾名が付けられた。 

 

 

 その渾名は──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

準にゃん(・ ・ ・ ・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 文化祭終了後。渡良瀬準(15)は一週間近く寝込んだ。

 

 

 寝込んでいる間、普段は滅茶苦茶厳しい爺ちゃんが、やけに優しかった(・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・)

 

 

 お見舞いに来た風見瑞稀(瑞鶴)(15歳)に、「また女装して!」と頼まれる。

 

 

 マジギレした渡良瀬準(15歳)、何をトチ狂ったのか、風見瑞稀(15歳)に全力全壊(・ ・ ・ ・)電気あんま(・ ・ ・ ・ ・)をぶちかます。

 

 

 電気あんま(・ ・ ・ ・ ・)をぶちかまされた風見瑞稀(15歳)、悲鳴にも似た嬌声を上げ続け、股間が大洪水(・ ・ ・ ・ ・ ・)になる。

 

 

 以下、割愛。

 

 

 

「わ、渡良瀬くん!?血涙!血涙出てる!!?」

 

「………………鳳」

 

「ひゃ、ひゃいっ!?」

 

「女装したくない。やめて?」

 

「はい、やめます!!やめさせて頂きます!!!」

 

 素直に言う事を聞いてくれた。ありがとう。素直な娘は大好きだよ。

 

 さて。気持ちを切り替えろ。何時までも心がボロボロだと、変態に迷惑を掛けちまうからな。

 もう、何も考えない。考えるな。忘れろ。

 

 

 

 

 

 

 

 この後、俺は私服のまま。変態はコスプレしてプリクラを撮った。

 ちなみに、変態がしたコスプレは、某戦車道の劇場版に登場する、飄々とした掴み所の無い性格のカンテレを弾く少女の制服だった。何故あったし。

 

 余談になるけど、何故鳳は俺に女装をさせたがっていたのか。

 それを聞くと、プリクラコーナーにあったコスプレ衣装の中にメイド服(・ ・ ・ ・)があったので、もう一度メイド服(・ ・ ・ ・)を着た姿を見たくなったから、という理由らしい。

 

 尚、鳳は俺があそこまで嫌がるとは思っていなかったそうだ。だから、食い下がって頼み続けた。

 

 今回、俺がガチで拒否したから、今後二度と女装を頼まないと誓ってくれた。

 ありがとう。信じるね?もし女装させようとしたら、愛と怒りと悲しみのブレーンバスターぶちかますからね?

 

 

───────

 

 

22:40。

 

 

「わ、渡良瀬くん、大丈夫?」

 

「あんまり大丈夫じゃない……」

 うへぇ、まだ頭がクラクラしている。

 

「はい、お水。あ、日本酒やスピリタスじゃないから安心して?」

 

「ん……」

 鳳が透明な液体を入れたグラスを差し出してきた。

 恐る恐る舌で軽く舐めると……うん、水だ。正真正銘、普通の水。

 俺、学習した。二回も水と日本酒を飲んでダウンしたから、ちゃんと学習したよ?褒めて?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 はい、どーも、俺です。俺は今、鳳と普通のホテルに来ています。

 ちなみに、二人ともアルコールが入っています。

 

 何故、俺は酒が弱いのに飲んだのかって?それはだな、聞くも涙、語るも涙な事情があるんだ。

 

 まず、ゲーセンで普通にプリクラを撮った後、鳳が筋トレ用具を見たいと言ったので店に向かい、色々見た。

 んで、気に入った物があったのか幾つか購入し、それらを職場(第603鎮守府)に宅配した。

 

 買い物を終えると、時刻は18:00を過ぎていた。

 少し早いが夕食を摂る事にして、モール内にあったお洒落なレストラン……ではなく、食べ放題のお店──中華料理屋に行き、時間いっぱいまで食べまくった。

 あ、俺はそこまで食べなかったけど、鳳はかなりの大食いだから──これ以上は彼女の名誉とかに関わるから言わん。

 

 ちなみに、鳳は途中で「大食いな女は嫌い?」と聞いてきたから、「いっぱい食べる君が好き(意訳)」と言ってあげた。

 

 閑話休題。

 

 中華料理屋を後にし、腹ごなしにモール内を適当に見て歩き、良い時間になったから最後の目的地──ホテルへ向かっていたんだが、途中でお巡りさんに声を掛けられてしまった。

 何故、声を掛けられたんだ?疑問に思っていると、お巡りさんは地雷(・ ・)を踏み抜いてしまった。

 

 

小学生(・ ・ ・)を連れて、何処に向かおうとしているんですか?』

 

 

 これを聞いた鳳は、マジギレ寸前になっちまった。

 いやぁ、怖かった。鳳が殺意の波動に目覚めたせいで、チビりそうになっちゃったよ。

 ちなみに、お巡りさんは硬直してた。

 

 んで、鳳は殺気を放出しながら免許証を財布から取り出して、それをお巡りさんに見せながら、

 

 

『2×歳、社会人です(迫真)』

 

 

 と、ドスの利いた声でそう言いやがった。お巡りさん、めっちゃ焦っていたなぁ……。

 

 最終的には誤解を解く事が出来たけど、鳳は不機嫌になってしまった。

 このままだと良い雰囲気で繋がれない(・ ・ ・ ・ ・)

 

 どうやって機嫌を元に戻そうか悩んでいると、鳳がお洒落なバーを見付け、飲んで忘れたい!と言ってきた。

 確か、鳳はアルコールが好きだった筈。飲めば、機嫌が元に戻るかもしれない。

 だから、俺は二つ返事でOKし、バーに入る事にした。

 

 それから、鳳は酒を飲みまくった。俺も弱目の奴を頼み、チビチビ飲みながら鳳を慰め、少しずつ機嫌を元に戻してあげた。

 

 そして約1時間後。完全に立ち直ってくれたのでホテルに向かおうとしたんだが、俺は酔っ払ってしまった。

 弱目のお酒で、しかも美味しかったから調子に乗って何杯も飲んだのがいけなかった。

 俺はアルコール弱いのに、何やってんだよ……。

 

「大丈夫?お水飲む?ゲー(・ ・)する?」

 

「飲む……吐く程じゃないから、平気……」

 

「はい、お水」

 

「ありがとう……」

 グラスに水を注いでくれた。有難く頂きます。

……うん、楽になってきた。

 

「本当にごめんなさい。私のせいで、こんな目に遭わせてしまって……」

 

「気にしない、気にしない。謝るより、お礼を言ってくれ」

 水を飲み干し、一息ついていると、鳳が申し訳なさそうな顔をしながら謝罪してきた。

 だから、俺は謝罪ではなくお礼を言うよう頼んだ。

 

「お礼?」

 

「そう。一緒に酒を飲んで、愚痴に付き合ってくれてありがとう、って……」

 アカン、眠気のせいで言葉が続かない。

 そういや今朝、薩人マシーン(扶桑さん)騒動で睡眠時間が短かったんだ。

 

「…………ありがとう、渡良瀬くん」

 

「どーいたしましてー……」

 うーん、眠気のせいでまともに喋れない。しっかりしろ。

 軽く頬を叩き、活を入れる。よし、少しだけ眠気が消えてくれた。

 

「鳳、悪いが先にシャワー浴びてもいいか?このままだと眠気に負けて寝ちまいそうだ」

 

「えぇ、勿論よ!」

 

 ありがとう。んじゃ、お言葉に甘えさせて頂きます。

 

 

──

 

 

23:50。

 

 

「………………」

 

「………………鳳」

 

「なっ、なんでしょうかっ!?」

 

「脱いでくれ」

 

「………………はい」

 

 

 お互いにシャワーを浴び、新しい服に着替えた。

 そして、お互いベッドに腰掛け、始めようとした。

 しかし、鳳は「自分の身体は貧相だから、失望させちてしまうかもしれない」と言って、中々脱ごうとしてくれない。

 

 何度目か分からないが、俺が服を脱ぐよう頼むと、羞恥心で耳まで真っ赤にしながら、ようやく脱ぎ始めてくれた。

 ゆっくりとシャツを脱いでいき、やがて、一目で相当鍛えられていると分かる腹部が見える所まで脱ぐと、手を止めてしまった。

 

「…………ねぇ、渡良瀬くん」

 

「なんだい?」

 鳳が不安そうな顔をしながら、震えた声で俺の名前を呼んできた。

 だから、俺は精一杯優しい声で返事をしてあげた。

 

「…………何度でも言うけど、私、とっても貧相な身体をしているわ」

 

「…………」

 

「だ、だから、わ、渡良瀬くんを失望させちゃうかもしれない……」

 

「鳳」

 

「他の人達よりも胸は小さいし、お尻も小さいし……」

 

「鳳」

 

「しかも、背も低いし、所謂幼児体型だから、満足させてあげる事が出来ないかも──」

 

「鳳!」

 

「ひゃいっ!?」

 

「……大声を出してすまない」

 

「う、ううん、気にしないで?」

 

「……なぁ、鳳。いや、()

 

「……えっ!?わ、渡良瀬くん、今、私の事、()って──」

 

「決して失望しない。誓う」

 真剣な顔をして()の目を真っ直ぐ見たまま、これまた真剣な声でそう言った。

 

 ()は相当自分の身体にコンプレックスを抱いている。

 学生時代、体格が原因で揶揄われたり、虐められた事があった。

 ずっと、鳳綾という存在を否定(・ ・ ・ ・ ・)され続けてきた。

 だから、こうして不安に陥って、脱ぐのを躊躇っている。

 

 なら、俺だけは決して鳳綾(・ ・)という存在(・ ・)を否定せず、肯定し続ける存在(・ ・)になってやる。

 

 何故、彼女の事を名前で。()と呼んだのか。

 それは、苗字だと余所余所しい。名前で呼ぶ事で、鳳綾という存在(・ ・)を肯定し、鳳綾という存在(・ ・)強く求めている、という事を伝える為、名前で呼んだ。

 

 この事を()に伝えてやると、ただでさえ赤い顔を更に真っ赤にさせた。

 

「…………ずるいわ」

 

「ずるい?」

 

「えぇ、ずるいわ……本当に、ずる……い……そんな……事……言われたら…………私……わた……し……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ()一頻(ひとしき)り泣くと、落ち着きを取り戻してくれた。

 

 落ち着きを取り戻すと、()は多少恥ずかしがりながらだったが、服を脱いで俺に生まれたままの姿を晒してくれた。

 

 

 俺も服を脱ぎ、生まれたままの姿になった。

 

 

 その後はお互いに準備運動(・ ・ ・ ・)をして、高め合った。

 

 

 そして、繋がった(・ ・ ・ ・)

 

 

 繋がった(・ ・ ・ ・)直後は痛みに顔を顰め、身体を強ばらせたが、次第に落ち着いてくれた。

 

 

 ()ハジメテ(・ ・ ・ ・)を奪い、暫くすると、痛みに慣れてしまったのか、再び俺を求めてきた(・ ・ ・ ・ ・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うふふっ♡()

 

「どうしたー?」

 何度か繋がる(・ ・ ・)と、流石に疲れたのか眠くなってきてしまった。

 ()も眠くなってきたのか、これ以上繋がる(・ ・ ・)のをやめ、眠る事にしたんだが、互いに手を繋ぎながら横になっていると、()が俺の名前を呼んできた。

 

 何で名前で呼び捨てにしてきたか、って?

 繋がる(・ ・ ・)前に俺が()に言った、名前で呼ぶ事で存在(・ ・)を強く求めている云々が理由だから、こうして名前で呼び捨てにする事にしたんだと。

 勿論、俺は快諾した。

 

「じゅ~ん♡」

 

「なんだ~?」

 まーた呼んできた。嬉しそうな顔してらぁ。つーか、声。ヤベェって。マジでヤベェよ。

 繋がっている(・ ・ ・ ・ ・ ・)時も思ったけど、どっからそんなに甘ァい声出してんの?君の声、能○麻美子さんにそっくりだから、すんげー興奮しちゃう。

 

「呼んでみただけ♡」

 

「そうですか~」

 あーもー、可愛いなコンニャロウ。

……やべっ、急に眠くなってきた。瞼が……重い……──

 

「ふふっ♡寝顔()可愛い♡」

 

「可愛い言わないでください」

 テメェ、コノヤロー。一眠りして起きてシャワー浴びる時、悪戯してやっかんな?覚悟しとけ。

……流しそうになったけど、今、寝顔()可愛いって言わなかったか?()ってなんだよ、()って。

……ツッコミ入れるのやめよう。何も考えるな。

 

「あ、起きた」

 

 そら起きるわ。俺に対して可愛いってワードを投げ付けられると、トラウマが甦っちゃうんだよ。眠気が吹っ飛ぶ位、トラウマなんだよ。やめてよね?

 

「ほら、明日……というか、今日か。早いんだから、寝ないと仕事に支障をきたすぞ?」

 もし仕事中に居眠りでもしてみろ。職場の一部の奴らにプロレス技ぶちかまされるぞ?

 

「はぁい♡」

 

 よーし、言う事を聞いてくれた──何で抱き着いてくるの?あっ、コラ、胸に頭乗せない。

 俺の胸より枕の方が寝心地良いよ?

 しかし、()は俺の胸を枕にして眠ってしまった。

 

……しゃーない。このままにしよう。

 

 

side 提督 out

 

 

 

───────

────

 

 

side 千歳

 

 

──第603鎮守府、千歳私室──

03:00。

 

 

「…………はぁ」

 今日も苦しんでいたわね。何故幻聴が聞こえる(・ ・ ・ ・ ・ ・ ・)のか教えてあげたいけど、機密の一つだから教えてあげられない。

 もし教えたら、色々面倒な事になっちゃう。

 

(瑞鶴さん達が隼鷹(・ ・)に診てもらって、覚醒(・ ・)について説明を受けるまで、待つ事しか出来ないなんて……はぁ)

 なんとももどかしい。

 

……にしても、予想が外れたわね。予想だと、抱かれ(・ ・ ・)てから1ヵ月以内に、ほぼ完全に覚醒(・ ・ ・ ・ ・ ・ ・)すると思っていたんだけど、全員初期段階(・ ・ ・ ・)で済んでいる。

 

 何故?とは考えない。私は専門家じゃない。考えるだけ、時間の無駄。

 こういうのは専門家に。隼鷹(・ ・)に任せればいい──だから、今は調べ物(・ ・ ・)をしている最中でしょ?しっかりしなさい、私。

 

 頭を切り替えて、調べ物を再開。

 ()の居場所を突き止める為、長時間集中して調べていたせいで、集中力が切れかけている。しっかりしなきゃ。

 

 えっと、適性艦名(・ ・ ・ ・)……翔鶴型航空母艦二番艦、瑞鶴(・ ・)と入力。そして、検索。

 

 

 

 

 

 

 

 つい最近まで、その存在(・ ・)に全く気付く事が出来なかったけど、先日偶然気付く事が出来た。

 他の娘達が時々「裏瑞鶴(仮名)」と思考していたけど、何の事か全く分からなかった。

 恐らく、本能(性欲)に任せてやらかしている瑞鶴さんを指す隠語的な物かと思っていたけど、全然違った。

 

(まさか、瑞鶴さん。いいえ、瑞稀さんの中に(・ ・ ・ ・ ・ ・ ・)別の魂が存在(・ ・ ・ ・ ・ ・)しているとは……)

 最初、それを知った時は物凄く驚いちゃったなぁ。

 私が此処(第603鎮守府)に来る前、当時所属していた娘達にはその存在を明かしていたみたいだけど、私には明かしてもらっていない。信用されていないのかしら?

……まぁいいわ。

 

 閑話休題。

 

 ()の居場所を突き止める為、色々調べていたけど結果は収穫なし。

 落胆したけど、気持ちを切り替えて気になった事──瑞稀さんの中に(・ ・ ・ ・ ・ ・ ・)在る(・ ・)もう一人(・ ・ ・ ・)について調べている。

 

(一つの肉体に、二つの魂。大和(・ ・)瑞穂(・ ・)殆ど同じ(・ ・ ・ ・)とはね)

 奴ら(・ ・)思考や感情(・ ・ ・ ・ ・)は微弱過ぎて、表に出ている時(・ ・ ・ ・ ・ ・ ・)でなきゃ、感知出来ない(・ ・ ・ ・ ・ ・)──だから、集中しなさいって!

 

(瑞稀さんの(・ ・ ・ ・ ・)中に居る存在(・ ・ ・ ・ ・ ・)は、記憶の殆どを失っている。けど、唯一覚えている事は瑞鶴の適性者(・ ・ ・ ・ ・ ・)だった、という事のみと言っていた(・ ・ ・ ・ ・)わね)

 正確には言っていた、ではなく考えていた(・ ・ ・ ・ ・)、だけど。

 

(他にも、「自分の名前はふかみ(・ ・ ・)かもしれない」と考えていた(・ ・ ・ ・ ・)わね)

 確か、海蛇(・ ・)が死ぬ直前にそう言ってきたから──だから、今は余計な事を考えないで、調べ物(・ ・ ・)に集中しなさい!

 

……えっと、漢字が分からないから、平仮名でふかみ(・ ・ ・)と入力。検索っと。

 

(………………あった)

 暫くすると、端末に検索結果が表示された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【該当者数…1名】

 

 

……来た!しかも、該当者数が1名。

……念の為、適性艦名を入力しないで、適性者名──ふかみ(・ ・ ・)だけで検索してみましょう。

 

……どうやら、艦娘誕生から現在──2013年から2083年までの約70年間、ふかみ(・ ・ ・)という名前。もしくは苗字の適性者は一人しか存在していないみたい。

 

(もしかしたら、ふかみ(・ ・ ・)という名前。もしくは苗字の適性者は他にも存在したかもしれない。けど、混乱期(・ ・ ・)轟沈(死亡)した事で、記録が残されていない可能性もある)

……とりあえず、今は検索結果のデータを見ましょう。

 端末を操作して、データを閲覧。

 

「どれどれ?……本名、深海姫珠愛(ふかみきずな)、24歳。

 翔鶴型航空母艦二番艦、瑞鶴の適性者。艦娘歴、6年。

 2019年、_月_日、04:25、赤い瘴気を纏う(・ ・ ・ ・ ・ ・ ・)新種の深海棲艦(・ ・ ・ ・ ・ ・ ・)1隻(・・)が、沿岸部に向けて侵攻を開始。

 05:10頃、__鎮守府所属の艦娘達と戦闘を開始。

 05:50頃、負傷者多数により、撤退。

 しかし、追撃が激しく、翔鶴型航空母艦二番艦、瑞鶴の適性者、深海姫珠愛(ふかみきずな)が殿を務める。

 

中略。

 

 その後、消息不明となり轟沈(死亡)と判定、か……」

 かなり前に轟沈(死亡)したのね。

 

(新種(・ ・)とはいえ、たかが1隻(・・)相手にここまでボコボコにされるなんて、などとふざけた事は言えないわ)

 何故なら、当時は今と違って艤装の武器は貧弱。

 更に、今よりも妖精さんの加護や、艦娘の加護が弱かった。

 

 装甲が厚く、頑丈と言われる戦艦や正規空母の適性者ですら、駆逐イ級ノーマルクラスの主砲が直撃しただけで即死する(・ ・ ・ ・)恐れがあった。

 今以上に、簡単に死ぬ世界だったと言われている。

 

(そんな世界で、常に最前線で6年も戦い続け、生き残り続けたという事は、この深海(ふかみ)さんって人は相当の実力者だった筈)

 それなのに、轟沈(死亡)してしまった。

 

(…………なんだか、眠くなってきちゃった)

 調べ物(・ ・ ・)が上手くいって安心したせいか、急に眠気が襲って来た。

 抗わず、素直に寝ましょう。

 

 データを保存し、端末の電源を切り、布団に横になる。

 色々気になるし、言いたい事が沢山あるけど、今は何も考えない。今は寝る事に集中よ。

 

 

side 千歳 out

 

 

───────

────

 





次回予告


 今日は加賀さんとデート、ですか……。提督、無事に生きて帰れるといいですね。
……さて。そろそろ演習の準備を──あ、あの、初霜さん?その手に持っている真っ赤な魚雷(・ ・ ・ ・ ・ ・)は何ですか?
……夕張さんと野原主任が開発した試作武器、ナパーム魚雷(・ ・ ・ ・ ・ ・)の試し撃ちをする、ですか?
 なんてモノを開発したのですか、あの二人は。
……あっ、ちょっ、初霜さん!?待ってください!そんな危険なモノ、使用しないでください──演習相手の吹()さんを、熱々の(・ ・ ・)ローストチキン(・ ・ ・ ・ ・ ・ ・)にしてやる?
 それを言うなら、()を溶かして蒸発させてやる!の方が良いと思うのですが──じゃなくて!ダメです!


第140話・救いようのない変態初恋の人


「男はケツ穴に指突っ込まれて前○腺を刺激されれば、皆メス(・ ・)になる。だから、

 貴方は女の娘よ。準にゃん(・ ・ ・ ・)よ。チ○コとキャン玉(・ ・ ・ ・)が付いているけど、何の問題も無いわ」


※大鳳編はギャグ寄りの普通でお送りしました。

※次話から加賀とのデート編になります。
 先に謝罪させて頂きます。加賀嫁提督の皆様、ごめんなさい。

※過去最大級に、頭の悪さと勢いしか無い内容になりそう。
 何回プロットを見ても、頭抱える程ひっでぇ……


【補足的なナニか】

・NTR…「寝取られる」の隠語を指す。

・能登麻美子…声優。「艦これ」では「大鳳」や「あきつ丸」、「まるゆ」、「春風」を担当している。
 能登さんの声を聞く度、いちご100%の東城綾にガチ恋した記憶が蘇る……。

・結本ミチル…声優。アニメ版及びPS2版の「はぴねす!」に登場する女の娘男の娘、「渡良瀬準」を担当している。PC版では「佐本二厘」さんが演じている。
 どんなキャラなのかは、各自で調べて下さい。但し、自己責任でお願い。

・文化祭の悪夢…何時になるか分かりませんが、彼の過去編で詳細を書きます。お楽しみに(ゲス顔)

・カンテレを弾く少女…劇場版「ガールズ&パンツァー」に登場する、「継続高校」所属の「ミカ」を指す。
 中の人は「能登麻美子」さんが演じている。
 試合の際、他校のレーション等といった食糧を、こっそり拝借したりするらしい。何やってんだ、ミカァ!

・混乱期…coming soon

・大和…coming soon

・瑞穂…coming soon

・深海姫珠愛…coming soon


以上、補足終了。





※艦娘大サーカス(仮)ってなんだよ……。
 アレか?顔の半分をピエロの仮面で覆って、ガンダムWのヘビーアームズのように、アクロバットに動き回りながら主砲や副砲、魚雷を乱射するのか?舞風が大喜びしてやりそう(小並感)

デート編、もっと細かく描写するべき?

  • するべき
  • 簡略化しろ
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