気が付けば、投稿から1年が経過していました。
ここまで続ける事が出来たのは、全て皆様のお陰です。本当にありがとうございます。
社畜度がどんどん上がってきている為、投稿ペースが以前よりも低下しますが、失踪せず執筆を続けたいと思っております。
今後とも、宜しく御願い致します。
若干のシリアス
まともに読んだら頭がどうにかなる
頭を空っぽにしてご覧下さい
お前らの嫁だろ、早くなんとかしろよ
※この小説内の季節は、12月上旬頃となっています。
side 加賀
──第603鎮守府、執務室──
12:30。
「……瑞鶴達、行っちゃいましたね。悪い結果が出ないと良いんだけど」
『神様なんて信じていないけど、お祈りしておきましょう。どうか、悪い結果が出ませんように……』
数分前。
「無事、元に戻ってくれると良いんだけど……」
『何でかな?元に戻らない気がする……』
そして、午後から哨戒に出る足柄さんに代わり、執務室にやって来た時雨さんが、心配そうな顔をしながらそう言った。
(足柄さん。残念ながら、時雨さんが
足柄さんと時雨さんのやり取りを聞きながら、私はそう思った。
勿論、口には出さない。
……何故、お前も
話すと長くなるから、割愛させてもらうわ。
閑話休題。
(幸いと言って良いのか、瑞鶴達は
全く苦しまないわけではない。
きっと、最初は錯乱して自暴自棄になる恐れがある。支えてあげなくては。
(……それにしても、意外ね。提督に
その中に、瑞鶴──いいえ、瑞稀ちゃんと
(ハッキリ
次に、由良さん。彼女は
最後に、榛名さん。彼女は祖母と母親が
以前、
(葛城さんと阿武隈さん、扶桑さん、大鳳さんは
可能性は低いけれど、
「──さん?──賀さん?加賀さーん?」
「──何でしょうか?」
何時の間にか、目の前に足柄さんが立っていた。
……いけない。思考していたせいで、ボーッとしていたようね。
「あ、気付いてくれた。時間なので、私、これから哨戒に出ます」
『またボーッとしてる。今朝、盛大に鼻血を噴き出したから、血が足りていないのかしら?』
「了解しました。気を付けて行ってらっしゃい」
足柄さん、大丈夫です。血は足りています。
「はい!じゃあ、時雨。後を頼むわ」
『やっぱり私は書類仕事より、身体を動かす方が性に合うわね』
「うん。任せて?」
『しっかりお仕事をして、提督に褒めてもらわなきゃ』
足柄さんは時雨さんにそう言うと、執務室を出て行った。
それを見送ると、執務室には私と時雨さんの二人だけになった。
「……さて、執務を始めようか」
『深海棲艦が出現していないから、書類はそこまで多く無いね』
「……えぇ、そうしましょう」
そして、時雨さんが椅子に腰掛け、書類を捌き始めた。
こっそり時雨さんの顔を盗み見すると、とても真剣な顔をしている。けれど、
「………………」
『昨日、加賀さんは提督に
(脳内が真っピンクに染っているわね……)
表情と
「………………」
『
(…………時雨さん、お願いだから真面目な顔で執務をしながら、真っピンクの
しかし、時雨さんは真っピンクな
何度も無心になって執務に集中しようとしたけど、強烈過ぎる
(今まで何度かそれっぽい言動をしていたから、ムッツリスケベな娘だというのは知っていたけど、
「…………ねぇ、加賀さん。聞きたい事があるんだけど、いいかな?」
『まだ加賀さんには聞いていなかったから、聞いてみよう。加賀さんは結構単純だから、煽れば簡単に教えてくれる筈』
「…………何かしら?」
教えない。絶対に教えてやるものですか。何ですか、私は単純って。私は単純な人間ではありません。しっかりしています。
……しょっちゅう暴走しているお前が言うな?あれは私のせいじゃない。艤装のせいよ。私は普通よ。誰がなんと言おうが、普通です──
「単刀直入に聞くね?昨晩、提督とどんな
「ノーコメントです」
教えません。
「
「ノーコメント」
最初は
「加賀さんの事だから、提督の事を縛って【自主規制】したと思うんだけど、どうかな?」
「していません」
一瞬だけやろうと思ったけど、嫌われる恐れがあったから、やめました──
「その立派な
「
「本能に任せて、貪り付いた?」
「逆に貪られました──あ」
やってしまった。思わず答えてしまった。
「……ふぅん?そうなんだ」
『やっぱり加賀さんはチョロい。真面目で堅物そうだけど、煽られると乗りやすいね。瑞鶴さん達よりもアッサリと吐いてくれた』
「表に出ろ、
頭にきました。9割9分9厘殺しにしてやる。執務?そんなの後回しよ。
今はニタニタ笑っている
side 加賀 out
───────
────
─
side 提督
──大本営、カウンセリング課──
16:05。
「どうぞ、お掛けになって下さい」
「は、はい……」
瑞鶴達の診察が始まってから約1時間後。待合室で待っていると、診察が終わったと
予想だと、5人も診るからもっと時間が掛かると思っていたけど、かなり早く終わったな。
閑話休題。
診察室に入ると、瑞鶴と翔鶴、涼月、榛名、由良の5人が、緊張した面持ちで椅子に腰掛けていた。
いよいよだ。診察結果を告げられる。やべぇ、緊張してきた──
「渡良瀬少佐、そう緊張なさらないで下さい」
「──あっ、は、はいっ……」
いけね、顔に出ていたみたいだ。落ち着け。落ち着くんだ。
椅子に座らず、立ち続けていると、瑞鶴達を診てくれた、艶のある黒髪を腰まで伸ばした20代前半位の外見年齢の女性──
(俺よりも、瑞鶴達の方が何倍もドキドキている筈だ。俺が冷静で居なくてどうする?しっかりしろ)
軽く深呼吸をして心を落ち着け、俺はゆっくりと椅子に腰掛け、先生の話を聞く姿勢を取った。
「…………では、診察の結果をお伝えします」
「よろしくお願いします」
いよいよだ。どうなんだ?元に戻ったのか?
少しだけ前のめりになりながら、先生の口から診察結果を告げられるのを待つ。
「診察の結果ですが……今後も、
「────ッッ!?」
嘘……だろ……?
今までカウンセリング課には何度もお世話になり、診察してもらい、治してもらって元に戻った。
だから、今回も治る。そう楽観視していたから、ショックを受けてしまった。
瑞鶴達もショックなのか、目を見開き、軽く口を開け、俺と同じく言葉を出せずに硬直している。
「何故、今後も
驚愕していると、
色々気になるが、今は専門家の。先生の話を聞こう。
──
「──という理由で、
「「「「「………………」」」」」
「………………」
……ちょっと待って?頭が追い付かない。
今まで散々第603鎮守府で、頭のぶっ飛んだ(精一杯のマイルドな表現)出来事に遭遇しまくった事で耐性が付いていた筈なんだけど、流石に今、先生から告げられた事は受け止められなかった。
今まで瑞鶴達が
今は
最終的には自らの意思で、
……ナニソレ、イミワカンナイ。
「完全に判明していませんが、何故そのような
「ドンナ事ナンデスカ?」
疑問、多数。我、混乱。原因詳細、求ム。
「まず、
「母親、または祖母が
確か、つい数ヶ月前になるが、瑞鶴──瑞稀と翔鶴──静流の母親は、
次に、榛名──陽菜は、母親と祖母が
……うん。条件に当てはまっている。
ただ、涼月と由良については分からない。もしかしたら、先生が説明してくれたように、
念の為、
……マジかぁ。提督さん、展開が急過ぎて頭がどうにかなりそう。元からどうかしてるか。なら、なんの問題も無いね。
それから、俺達は先生から色々説明を受けた。
急展開過ぎて頭が追い付いていない状態で聞いたから、所々
・
・
・判明している事は、最低条件として、
・母が
・祖母、母親共に
・今は
・
・個人差があるが、基本、
・一定範囲内の
・最終的には、自らの意思で
・
・逆に
・ここ最近、こういった症状を発症する艦娘が増えてきている。
・何故発症するのかについては、現在調査中。
・これらの
・尚、機密の為、不用意に口外する事を固く禁じている。
・詳細については、後日大本営から通達される。
……
とりあえず、一言。
どうやら俺は、自分でも気が付かない間に二次元の世界へ転生していたようです。
「残念ながら、現実ですよ?渡良瀬少佐」
嘘ォ……現実なの?絶対、二次元の世界でしょ?神様とかに会っていないし、トラックに──
「轢かれていませんよ?ちゃんと生きていますよ?」
──轢かれていないけど、最近の小説とかだと、気が付かないうちに転生していた!なんて展開が……ってアレ?
「出していませんよ?」
あ、良かった。もし出していたら、瑞鶴辺りに「何アホな事言っているの?」みたいなツッコミを入れられていたかもしれない──ちょっと待って?
「はい、待ちます」
………………気付いちゃった。もしかして、
「はい♪
「」
「信じられていないご様子でしたので、実演しました♪
……あ、言うのが遅くなりましたが、私も瑞鶴さん達と同じ
……はっ。ははっ。あははははっ。
マジだ。マジみたいだ。……待て待て。夢だ。きっと夢なんだ。俺は夢を見ている。睡眠時間が
「大丈夫です。睡眠時間は
わーお!睡眠時間を言い当てられちゃった!あははははっ。あははははははっ!
「えっ?えっ!?」
「な、何が起きているの!?」
なんか、瑞鶴と翔鶴が驚いている。
「
「先程から、提督の
「はい。
涼月と榛名が先生に質問してる。んで、答えを聞くと──なんか、嬉しそうな顔をしているぞ?何で?普通、ビックリするか混乱すると思うんだけど。
あと、さっきまで驚いていた瑞鶴と翔鶴。何で冷静になっているの?そして何故、涼月と榛名のように嬉しそうな顔をしているんですか?教えて?──いや、教えなくていい。俺の勘が「聞くべきではない」と告げている。やめておこう。
「…………先生。由良──いいえ。
「はい。最終的には私のように、ハッキリと
「…………へぇ?」
由良さん、何その顔。何で獲物を見付けた時のような、獰猛な笑みを浮かべて俺を見ているの?ねぇ、何で?
…………というか、
「お前ら、なんつーか、こう……混乱したりしないの?」
「「「「「しない(しません)」」」」」
「あっそう。聞きたくないけど、一応聞くね?何でそんなに冷静なんだい?」
即答しやがったよ、こいつら。
「何でって……私の場合は、提督さんの事を。準の事をもっと深く知る事が出来るから、良いかなぁ、って思ってる。だから、冷静で居られるの」
「そうなんだ。瑞鶴以外の奴らは、何で冷静なの?」
おーい、瑞鶴。今は一応仕事中だ。
「「「「瑞鶴(さん)と同じ理由です」」」」
「あっ、そうですか。けど、俺以外の人の
悪意とか、様々な負の感情だの思考だのが流れ込んで来て、不快な思いをするかもしれないんだぞ?
「大丈夫よ。そうなったら、準の事だけを考えて気を紛らわせるわ♪」
「さいですか」
翔鶴。今は仕事中だから、役職名で呼んで?
「なんだか、不公平ですね」
「不公平?何が?」
涼月、真剣な顔してどうしたの?
「涼月達だけが、準さんの
成程。けど、別に不公平とは思わないよ?
あと涼月、今仕事中だから役職名で呼んで?
「なら、榛名達は
「無理に曝け出して伝えなくていいよ」
榛名、自分が何を言っているか、分かってる?榛名の事だから分かっていないね。
君の場合、
今から気を付けて、こういった思考をしないよう、意識しよう。
「…………」
……由良は黙っている。けど、顔がね、もうね、アレだから、きっと碌でもない事を考えている──だから、やめよう?考えないようにしよう?無心になろう?
この後、皆に色々質問したが、全員「大丈夫だ、問題ない(意訳)」と答えてくれた。
……とりあえず、一言。
お前ら、冷静過ぎない?何でそう簡単に受け入れられるの?
……そうだ。最近まともだったから忘れていたけど、こいつら、色々ヤベー奴らなんだよね。だから、受け入れられたのかもしれない。
…………さて。皆は受け入れているようだが、俺は受け入れられていない。
そろそろ発狂してもいいかな?ずっと我慢していたんだ。もういいよね?よし、発狂しよう。
この後、滅茶苦茶発狂した。
もうね、みっともなく泣き叫んだ。
ただ、瑞鶴にノーザンライトボムをぶちかまされた事で、強制的に大人しくさせられた。
……とっても痛い。あと、意識が薄れてきた
……このまま、寝よう。正確には気絶だろうけど。
side 提督 out
───────
────
─
次回予告
今日
……どうしたの?矢矧。複雑そうな顔をして。悩みがあるなら、お姉ちゃんに話してみなさい?
……気にするな?分かったわ。話したくなったら、何時でも言って?
……あ、渡良瀬少佐が、大鳳さんに装甲甲板ラリアットかまされて捕まっちゃった。
第144話・考えるな、感じろ!
「困った時は筋トレよ!筋トレをすれば、なんとかなるわ!
筋肉はッ!決してッ!!裏切らないッッッ!!!」
【補足的なナニか】
・石上先生…大本営、カウンセリング課所属のカウンセラー。声が「石上静香」さんにそっくりの女性らしい。
・覚醒者…詳細については、次話以降。
以上、補足終了。
※お仕事楽しいめぅ。胃潰瘍になりそうめぅ。
気分転換に、MG Ex-Sガンダム/Sガンダムを組み立てなきゃ。
瑞鶴の胎内に還って、瑞鶴の子になりたい。いや、なる。