今日は何の日?ママの日だよッ!!
会社に社畜化改修を施され、去年よりも社畜度が上がった為更新頻度が低下しますが、許してください!なんでも島風!(挨拶)
考えるな、感じろ
お前らの嫁だろ、早くなんとかしろよ
※この小説に登場する人物達は全員、特殊な訓練を受けています。決して真似しないで下さい。
※この小説内の季節は、12月中旬頃となっています。
side 提督
──第603鎮守府、執務室──
09:00。
「──了解しました。周囲を警戒しつつ、帰還してください」
加賀さんから、
加賀さん達は現在__海域に居るから、
(報告によると、負傷者が何名か居るから、入渠の用意。それから、艤装の修理の準備を整えておくよう、工廠に伝えなければ)
それに、もうそろそろ時雨の艤装のパーツと資材が届くから、受領しなきゃ。
……時雨で思い出したけど、今朝。朝食前に、昨日
時雨を執務室に呼び出して、
……今は余計な事を考えている暇は無いぞ。やるべき事が多いから、仕事関連以外の事を思考するのは後にしよう。
えーと……受領したら、手続きをして。それが終わったら、直ぐに時雨を呼び出して工廠に向かわせて、調整をしてもらって、それから──あ、内線だ。
……大本営から時雨の艤装と、資材を載せたトラックが来た、か。急いで対応しないと──
「私が工廠に連絡を入れて、その後、入渠の準備を整えます。提督は受領手続きをお願いします」
「──分かった」
やる事が多く、軽くパニックになるかけていると、内線のやり取りを聞いていた本日の秘書艦、
ありがとう、海風。ここは君に任せて、俺は受領手続きをしてくる。
──
11:00。
(……イカン、集中力が切れてきた)
受領手続きやら、資材と艤装の搬入。
その他にも色々あるが、それらを終えて執務室に戻り、書類仕事を再開して暫く経った頃。集中力が切れてきたのか、書類を捌く速度が低下してきた。
一旦万年筆を置き、軽く手を揉む。すると、
「お疲れ様です。
「ありがとう」
海風が緑茶の入った湯呑みを机に置いてくれた。何時の間に用意したの?
……まぁいいや。
(恐らく、俺の集中力が切れてきた事に気付いて、こうしてお茶を用意してくれたのかもしれない)
海風はとても気配りが上手だからなぁ。とりあえず、温かいうちに飲もう。
……
「どういたしまして♪」
お礼を言うと、海風は嬉しそうに微笑んできた。
おーおー、良い笑顔だ。可愛い。癒される。
……ゾンビ騒動の際、
海風は今まで、俺の胃袋と精神にダメージが入るような事を、
寧ろ、俺を癒し続けてくれている。
(
海風同様、
矢矧は相変わらず厳しく、
ただ、最近。正確には一昨日からだが、俺にだけは
(それに、なんつーか……冗談を言うようになった)
言葉は悪いが、今までは真面目が服を着たような堅物だった。
しかし、此処に来てからは少しずつ融通が利くようになり、言動が柔らかくなった。
そして、一昨日。時雨が発情犬と化し、襲われ、矢矧が助けてくれて営倉に逃げ込み、色々会話をしてからは、お茶目な感じ……と言えばいいのか?そんな感じになった。
語彙力が無いからアレな事になっているが、気にしないでくれ。
閑話休題。
(海風と矢矧が、瑞鶴達みたいに
この二人だけは、俺の精神を癒し続けてくれた支柱のような存在だ。
頼むから、
「提督、加賀さん達が帰還して来ています」
「──ん?」
思考していると、窓の外に視線を向けながら、海風がそう言った。
釣られて俺も窓の外を見るが、加賀さん達の姿は見えない。
どうやら艦娘の力を使い、視力を強化しているから海風は加賀さん達の姿を捉えられたのだろう。相変わらず艦娘の力は凄いなぁ。
(……のんびりしている暇は無いぞ)
もう少しでお昼になるが、まだ時間がある。それまで、書類を捌こう。
えーと、これは──
side 提督 out
───────
────
─
side 矢矧
──第603鎮守府、母港──
11:50。
「──これで、良し!」
飛び散った魚介類の破片や体液の掃除、完了。
何処にも破片や体液は残っていない。
「矢矧さん、こちらは終わりました。そちらは?」
「こちらも終わりました」
掃除を終えると、箱詰め作業をしていた加賀さんが声を掛けてきた。どうやら加賀さん達、箱詰め班も終わったみたい。
「そう。お疲れ様」
淡々とした声で。しかし、加賀さんは微笑みながら、労いの言葉を掛けてくれた。
「加賀さんも、お疲れ様です」
「まだ作業が。箱詰めにした魚介類を、引き取りに来た業者さんに渡す作業が残っているわ。頑張りましょう」
「はい!」
さぁ、もうひと頑張りよ!
──
「……矢矧さん、大丈夫ですか?」
「……少し、疲れたわ」
精神的に疲れたから、さっきより身体が重く感じる。
(……全く。油断も隙も無い)
引渡しを終え、業者さんを見送っている間に仕掛けるとは思わなかったわ。
幸い、直ぐに気付き、執務室の窓から侵入しようとしていたのを止める事が出来た。
(……にしても、相変わらず加賀さんは容赦無いわね)
私が榛名に、艤装──飛行甲板のギミックを作動させ、それを回し蹴りで側頭部にぶちかまして怯ませたら、すかさず榛名に投げっぱなしジャーマンスープレックスを──やめましょう。これ以上思い出すと、頭が痛くなってくる。
「急いで
思考を放棄して、早霜に提案をする。
艦娘になってから数え切れない程経験しているけど、慣れそうにないわ。
……冬に全身ずぶ濡れになって、風邪をひかないのか?そこは妖精さんの加護が働いているから、心配ない、と言っておくわ。
「はい。……あら?時雨さんと、夕張さんが居ます」
早霜の言葉を聞き、視線の先を見ると、艤装を纏った時雨と、端末を操作する夕張が視界に入ってきた。
どうやら、まだ調整が完了していないみたいね。
恐らく、今までの稼働データを艤装に送り込んでいるから、時間が掛かっているのかもしれない。
(……ボーッとしていないで、片付けましょう)
気になるけど、今、私がやるべき事を。
「私はチェーンソーとかを仕舞うから、早霜は防護服をお願い」
「了解しました」
早霜に指示を出し、分担して作業を開始。コンテナの鍵を開け、素早く
(チェーンソーはここ。フェイスガードマスクはここ。それから、グローブはここで──良し)
それぞれの場所に、全ての
「矢矧さん、防護服……仕舞い終わりました」
「お疲れ様」
私が仕舞い終えると、早霜も防護服を仕舞い終わったみたい。
念の為、防護服を確認すると、きちんと畳まれて仕舞われてあった。これなら大丈夫ね。
コンテナから出て、扉を閉めて、鍵をかけて、きちんと施錠されているか確認。
……確認完了。
「さて、それじゃあシャワーを浴びに行きましょう」
「はい」
(シャワーを浴びたら、着替えて昼食を摂って、報告書を書いて提出して、その後は……能代姉さんと演習。……やりたくない)
この後の予定を頭の中で立てていると、少しだけテンションが下がる。
いえ、能代姉さんと演習をすること事態は別に嫌じゃないけど、その……能代姉さんは、先日言った事を。私の
(確実に実行してくるから、何が何でも死守しなきゃ……)
姉さんの言う事──戦場で
(以前の。
今は無理。どうしてそうなってしまったのか。原因なら分かっている。
提督。いいえ、
養成所で
最初は、何処にでも居る普通の男性。少しだらしない人だ、と思っていた。
けど、ある日。
「──矢矧さん?どうかされました?」
「──えっ?」
思考していると、早霜が心配そうな顔をし、これまた心配そうな声で私にそう言ってきた。
「突然悲しそうな顔をして、溜息を吐いていたので……その……」
「……あー、ごめんなさい。少し、考え事をしていたの」
どうやら自分でも気が付かない間に、顔に出ていたみたい。
今まで
けど、最近は。正確には、とんでもない事──瑞鶴達が、
……瑞鶴達で思い出したけど、
今は未だ
もし、
それだけでなく、
そうなったら、私は……私は……──
「矢矧さん、早霜、こんな所で立ち止まってどうしたの?」
「──時雨?」
軽くパニックになりかけていると、背後から声を掛けられた。
振り返ると、そこには端末を持った時雨が立っていた。
心做しか、嬉しそうな顔をしている。
「……少し、
とりあえず、誤魔化しましょう。
内心で自分に落ち着くよう言い聞かせ、バレない程度に深呼吸をして、時雨に質問した。
「そうだったんだ。艤装の調整は、ついさっき終わったから、データを提督に提出しに行く所さ」
「そう……お疲れ様。その端末は、時雨の艤装データが入った物かしら?」
話を聞く限り、間違いなくそうでしょうけど、念の為聞いてみた。
「ありがとう。うん、そうだよ?」
「そう。じゃあ、それは私が預かるわ」
「な、何でッ!?」
「何で、って。それは時雨だからよ。あなた、提督の所に行ったら襲うでしょ?だから私が預かって、代わりに提出するわ」
だから、ソレを渡しなさい。
「嫌だよ!かれこれ2時間47分19秒も提督の顔を見ていないし声を聞いていないから提督成分が欠如して辛いんだだから今すぐにでも提督成分を摂取しないと頭がどうにかなっちゃうというかどうにかなりかけているちなみにお前は既にどうにかなっているだろというツッコミは一切受け付けないッ!」
何この娘、怖い。瞳孔をカッ広げて、息継ぎ無しで一気に早口で捲し立てるように喋らないで?
隣に居る早霜も、少し引いているのか顔が引き攣っているし……。
「とにかく、コレは僕が提督に届ける!」
「ダメよ、渡しなさい」
色々あったせいで、
……昨日、か。
提督が。
(私も居たのに、
何故?私、
……もしかしなくても、今までの行い──厳しく接したせいで、
……もっと、優しく接しておけば良かった。
もっと、
けど、後悔しても遅い。
先日から
もし瑞鶴達が近くに居たら、
「絶対に渡さない!僕はもう、襲わないって心に決めた!だから、僕が手渡す!」
「時雨さん……説得力、無いです……」
早霜がツッコミを入れている。それに対し、時雨は──
「確かに、説得力は無い。けど!今度は本当だよ!僕はもう、襲わない!そう心に決めた!だって──」
私の
「提督は、
「──受け入れる?」
……どういう事?言葉の意味は理解出来る。けど、何故
早霜も、疑問に思ったのか首を傾げている。
今まで散々襲い、その度に
精神だけでなく、肉体──主に、胃袋にもダメージを受けた。
それなのに、時雨を
「そう!今朝、提督は言ってくれたんだ。僕が本気で提督を
「──ッ!?」
どういう……事……?
時雨の言った事が理解出来ず──いいえ。違うわ。
「それは、つまり、
「うん、そうだよ?」
……何よ、それ。
今まで散々
瑞鶴達も散々提督に対し、
それなのに、時雨のように
そして、
私は今まで
常に
それなのに、何故?
何故、
……何時だか、
『俺は覚悟を決めた。自惚れかもしれないが、俺に対して
と。
それなら、私も
けど、真剣に頼めば、きっと
でも、出来ない。
仮に、
ただ、
でも、今までの関係が。
瑞鶴達のように、
表向きは普通に接してくれても、内心では
そんなの、嫌だ。
それだから、こうして一歩を踏み出せずにいる。
……どうすれば良いの?誰か、教えて?
「──もう提督を襲ったりしない。過剰なアプローチを掛けない。だから、提督の所に行かせてよ!」
時雨が喚いている。
この娘は、怖くないの?
時雨に限らず、瑞鶴達も、色々やらかして
「……矢矧さん、大丈夫ですか?」
「や、矢矧さん?」
早霜と時雨が、心配そうな顔をしながら声を掛けてきた。
普段なら「大丈夫、何でもない」と答えていたけど、今の私にはそう答える余裕は無かった。
「あっ、あのっ、矢矧さん?」
「ど、何処に行くの?」
二人が何か言っている。けど、答える余裕は無い。
今はとにかく、一人になりたい。
幸い、二人は追い掛けて来ていない。
部屋……は能代姉さんが居るだろうから、除外。
談話室……は、待機組の人達が居るかもしれない。
埠頭……寒いから除外。
何処か、一人になれる場所は無いかしら?
そんな事を考えながら彷徨いていると、何時の間にか執務室の扉の前に立っていた。
……何故、執務室の前に来ているのよ。
恐らく、無意識の内に
周囲に人は居ない。気配も無い。
気が付けば、私は扉の鍵穴から、執務室の中を覗いていた。
普段の自分なら、決してしない行為。覗き行為をしている。
何をやっているの?自分でも、理解出来ない。
直ぐにやめなさい。誰かに見られたら、確実に変な目で見られる。
けど、やめる事は出来なかった。
(話し声が聞こえるから、まだ
もうそろそろ昼食の時間になるから、食堂に行っていて不在なのでは?と思ったけど、まだ執務室に居た。
もしかして、ギリギリまで執務をする気なのかしら?
(……良く見えない。こっちからは……見えてきた)
覗き込む位置を調整していると、ハッキリと執務室の中を見る事が出来る位置を見付けた。
鍵穴から執務室の様子を見ると、そこには──
…………は?
何、しているの?
何故、海風に頭を撫でられているの?
何故、そんな顔をしているの?
何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?
視界が、少しずつ
私の中で、
瑞鶴達に頭を撫でられていたのなら、まだ
けど、今頭を撫でているのは、海風。
海風は今までそういった事をしなかったのに、何故?
……うふっ。
……うふふっ。
……アッハハハハハ!面白いわね。そ~いう事なら──
私からも仕掛けてもイイのかしら、ねっ?
side 矢矧 out
───────
────
─
Another side
──大本営本部、執務室──
(……例年より、
これなら、人手不足に陥っている鎮守府に満遍なく配属させられる。
確か、リストが此処に……あった。配属要請している鎮守府の数は──ふむ。これなら、
(大規模反攻作戦が終わっても、人手不足の小規模・中規模鎮守府に、大規模鎮守府から派遣された艦娘達が残り続けている)
何時までも派遣したまま、という訳にはいかない。
早急に割り振り、配属させ、人手不足を解消させ、派遣された艦娘達を元の鎮守府に戻さねば。
(だが、新人達を配属させるのと同時に、派遣された艦娘達を元の鎮守府に戻すわけにはいかない)
新人達は実戦を経験していない。
経験を積ませるにも、先輩艦娘達が付きっきりにならなければ、
しかし、人手不足に陥っている鎮守府では、育成する余裕が無い恐れがある。
そこで、派遣された艦娘達にも教導役をさせ、ある程度経験を積ませ、実戦に耐えられるまで育てさせる──
(──今は思考していないで、割り振らなければ)
仕事は山のようにある。直ぐに取り掛からねば。
Another side out
───────
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─
次回予告
……ねぇ、鈴谷。矢矧の様子がおかしいんだけど、気の所為かしら?
……やっぱり、おかしいわよね?本当、どうしちゃったのかしら?声を掛けたいけど、なんと言うか……声を掛けづらい。
……こうなったら、私特製のカツを食べさせて、元気にさせてあげましょう!
美味しいものを食べれば、きっと何とかなる──あれ?今、提督の悲鳴が聞こえた気が──あ、提督が矢矧に
……珍しいわね、矢矧が提督を
あと、矢矧がヴィ○センの20mmマシンガンを担いでいたように見えたけど、気の所為ね、うん。
第148話・オカン、辞めます
「私は面倒が嫌いなのよ。だから──
【補足的なナニか】
・ヴィクセン…次話の補足で説明します。
以上、補足終了。