追跡鶴   作:EMS-10

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 艦○れのイベントが思うように攻略出来なくて、発狂気味です(挨拶)
 瑞鶴の股間の温もりを顔で感じて癒されたい

※警告※
初っ端から下ネタ満載
非常に頭の悪い内容
頭を空っぽにしてご覧下さい
お前らの嫁だろ、早くなんとかしろよ


※この小説はフィクションです。実在する人物、施設、団体等とは一切関係ありません。
 予め、ご了承下さい。

※この小説に登場する人物は全員、特殊な訓練を受けています。
 決して真似しないで下さい。

※この小説内の季節は、12月中旬頃となっています。



第152話・真面目系変態淑女

 

side 時雨

 

 

──第603鎮守府、工廠──

漁(・)開始96日目。

06:15。

 

 

(……寒い。空気がとても冷たい)

 時折吹く風が露出している肌に当たると、まるで針で刺されているような錯覚を覚える。

 それもその筈。現在の気温はマイナス2℃だ。

 気温がマイナスに突入しているだけでなく、雪が降っている。

 

 艦娘の装束を纏っている事で、妖精さんの加護と艦娘の力が働き、装束を纏っていない時と比べれば大分寒さを感じずに済んでいる。

 けど、全く寒さを感じないわけじゃない。このまま両(・)手(・)足(・)を(・)拘(・)束(・)具(・)で(・)拘(・)束(・)さ(・)れ(・)た(・)状(・)態(・)でク(・)レ(・)ー(・)ン(・)に(・)吊(・)る(・)さ(・)れ(・)続けたら、風邪をひく可能性が──

 

「…………反省した?」

 

「反省?しているよ」

 思考していると、瑞鶴さんが鋭い目で僕を睨みながらそう言ってきた。

 次はもっと上(・)手(・)く(・)や(・)っ(・)て(・)や(・)る(・)。

 とりあえず、この拘(・)束(・)をどうやって解こう?

 

「上(・)手(・)く(・)や(・)っ(・)て(・)や(・)る(・)、って……全然反省してないじゃない……。拘(・)束(・)は解かないわ。そのまま吊(・)る(・)さ(・)れ(・)て(・)いなさい」

 

 瑞鶴さんは呆れた顔をして、額に手を当てながら溜息を吐いた。

 どうやら僕の思(・)考(・)を(・)読(・)み(・)取(・)っ(・)た(・)みたいだ。いけない、ついうっかり余計な事を考えてしまった。

 それにしても便利だね、その能力。僕にも欲しいなぁ。

 

 提督に抱(・)か(・)れ(・)た(・)事で、僕も瑞鶴さん達のように他(・)人(・)の(・)思(・)考(・)を(・)読(・)み(・)取(・)る(・)能力を得られると思った。

 けど、どうやら僕はハ(・)ー(・)フ(・)。またはク(・)ォ(・)ー(・)タ(・)ー(・)、どちらでもなかったらしく、残念ながら得られなかった。

 もし得られれば、提督の頭の中を(考えている事を)覗き込みまくって(読み取って)、提督の望む事をしてあげるのに。

 

 閑話休題。

 

 代わりと言って良いのか分からないけど、提督に抱(・)か(・)れ(・)て(・)からは以前と比べて、身(・)体(・)能(・)力(・)が(・)高(・)く(・)な(・)っ(・)た(・)。

 お陰で、瑞鶴さん達ヤ(・)ベ(・)ー(・)人(・)達(・)と殺(・)り(・)合(・)っ(・)て(・)も(・)、瞬殺されなくなった──

 

「時雨。あんた、いい加減にしなさいよ。何で注意しても提督さんを襲うの?」

 

「──何故襲うのかって?デートして愛(・)し(・)合(・)っ(・)た(・)け(・)ど(・)、不(・)完(・)全(・)燃(・)焼(・)に(・)終(・)わ(・)っ(・)た(・)からさ」

 デートして夜戦(意味深)をしたけど、正直言って全(・)然(・)足(・)り(・)な(・)か(・)っ(・)た(・)。もっと沢山愛(・)し(・)合(・)い(・)た(・)か(・)っ(・)た(・)。

 けど、デート前日。極度の興奮状態に陥っていたせいで一切眠れず、結果、3(・)回(・)戦(・)目(・)が終わったと同時に眠気に襲われ、気絶するように眠ってしまった。

 

 そして、目を覚ますと提督は眠っていたから、襲おうと思った。

 けど、そんな事をすれば嫌われる恐れがあるから我慢した。

 代わりに、提督が着ていた服の匂いを嗅ぎながら自(・)分(・)を(・)慰(・)め(・)て(・)いたら、ポ(・)ケ(・)ッ(・)ト(・)か(・)ら(・)ス(・)タ(・)ン(・)ガ(・)ン(・)が出て来た。

 

 それを見た瞬間、僕の中のナ(・)ニ(・)か(・)が(・)壊(・)れ(・)た(・)。

  

 どうやら僕は提督に信(・)用(・)さ(・)れ(・)て(・)い(・)な(・)い(・)。

 

 恐らくだけど、ナ(・)ニ(・)かあった時に備えてあんなモノ(スタンガン)を用意したのだと思う。

 

 今まで散々ヤ(・)ら(・)か(・)し(・)て(・)き(・)た(・)から当然の結果なのかもしれない。

 

 けど、悲しかった。そして、怒りが込み上げてきた。

 

 僕はただ、僕の想いを言葉だけでなく、行動で示してきただけなのに。

 

 提督も、もっと欲(・)望(・)に(・)素(・)直(・)になれば良いのに。

 

 遠慮せず、襲(・)っ(・)て(・)い(・)い(・)の(・)に(・)。

 

 君限定の、つ(・)ま(・)み(・)食(・)い(・)し(・)放(・)題(・)の(・)果(・)実(・)だよ?

 

 それなのに、提督はつ(・)ま(・)み(・)食(・)い(・)をしてくれない。

 

 だから、調(・)教(・)する事にした。

 

 調(・)教(・)して、提督の理(・)性(・)を(・)破(・)壊(・)して。

 薄い本やエ○ゲの主人公のように、ふとした拍子に簡(・)単(・)に(・)手(・)を(・)出(・)す(・)ようにしてあげなきゃ。

 

 そう考えてからの行動は、早かった。

 

 最初は亀○を弄り回してやろうと思った。

 

 けど、加減の仕方が分からない。

 

 痛みを与えるだけで、快楽を与える事が出来ない可能性が高い。

 

 そう思っていた時、ス(・)タ(・)ン(・)ガ(・)ン(・)が視界に入ってきた。

 

 ソ(・)レ(・)を見て、僕は閃いた。

 

 

 ス(・)タ(・)ン(・)ガ(・)ン(・)を提督のナ(・)ニ(・)に押し当てて、電(・)気(・)を(・)流(・)し(・)て(・)調(・)教(・)し(・)て(・)や(・)ろ(・)う(・)、って。

 

 

 何時だか、妹が。村(・)雨(・)が言っていた。微弱な電流をナ(・)ニ(・)に流すと、快楽を与える事が出来る、と。

 

 現に、村(・)雨(・)は加藤中佐(浦樹さん)に何(・)度(・)も(・)実(・)践(・)し(・)て(・)、(・)実(・)証(・)し(・)て(・)い(・)る(・)。

 

 急いでス(・)タ(・)ン(・)ガ(・)ン(・)を手に持ち、試しに出力を最低にして、僕の身体に当てて試した。

 

 結果、そこまで痺れなかった。

 

 予想に反して、気(・)持(・)ち(・)良(・)か(・)っ(・)た(・)。

 

 これなら調(・)教(・)出来る。

 

 早速実践しようとしたけど、途中で提督に気付かれて失敗に終わってしまった。

 

 それ以来、提督を調(・)教(・)する為に襲っているけど、皆に邪魔されて失敗に終わっている。

 

 さっきも、提督の部屋に忍び込んで調(・)教(・)しようとしたけど、瑞鶴さんに見付かって失敗に終わってしまった──

 

「……時雨。あんた、本当に救いようのない変態ね」

 

「変態?僕が?違うよ、瑞鶴さん。僕は変態なんかじゃない。僕はただ、僕の想いを言葉だけでなく、行動で示しているだけさ」

 僕の思(・)考(・)を(・)読(・)ん(・)だ(・)瑞鶴さんが、ドン引きしたように顔を引きつらせながらそう言ってきた。

 

「いや、充分変態だから……」

 

「仮に変態だとしても、僕は変態という名の淑女だよ。というか、瑞鶴さんだって充分変態だよ。今まで散々ヤ(・)ら(・)か(・)し(・)て(・)き(・)た(・)じゃないか」

 

「…………記憶に無いわ」

 

「提督のボクサーパンツを盗んだり。盗んだボクサーパンツを穿いたり。寝込みを襲ったり。

 その他にも色々あるけど、瑞鶴さんがしてきた事と、僕がやっている事。それらを鑑みるに、瑞鶴さんも僕と同等以上の変態だと思うよ?」

 

「………………」

 

「というか、瑞鶴さん。最近大(・)人(・)し(・)い(・)けど、本当は無(・)理(・)を(・)し(・)て(・)い(・)る(・)ん(・)じ(・)ゃ(・)な(・)い(・)の(・)?」

 

「………………」

 

「瑞鶴さんが提督と交(・)尾(・)したのは、今から約2ヶ月前。交(・)尾(・)してから今日までずっとご(・)無(・)沙(・)汰(・)だから、相(・)当(・)欲(・)が(・)溜(・)ま(・)っ(・)て(・)い(・)る(・)んじゃないの?」

 

「交(・)尾(・)言うな」

 

「現に、翔鶴さんと榛名さんは溜(・)ま(・)り(・)過(・)ぎ(・)て(・)暴(・)走(・)し(・)て(・)い(・)る(・)。瑞鶴さんも欲(・)に(・)身(・)を(・)任(・)せ(・)て(・)、提(・)督(・)さ(・)ん(・)を(・)襲(・)い(・)た(・)い(・)と思っているんじゃないの?」 

 

「………………思っていないわ」

 

「その間は何かな?ねぇ、どうして間が空いたの?」

 

「………………」

 

「ほら、自(・)分(・)に(・)素(・)直(・)になりなよ。頭(理性)じゃなくて、心(股間)で思った事を。感じた事をそのまま言葉に出して、行動に移そうよ?」

 

「………………」

 

「我慢は良くない。人間の。いいや、ありとあらゆる生物が持つ三大欲求を無理に抑えたらダメだ。ほら、解(・)き(・)放(・)と(・)う(・)?瑞鶴さんの本音を聞かせてよ」

 

「…………襲(・)い(・)た(・)い(・)」

 

「なら、襲(・)お(・)う(・)よ?」

 

「…………ダメよ。そんな事したら、提督さんに迷惑をかけちゃう」

 

「大丈夫だよ。僕達はただ、三大欲求の一つ、性欲を満たしてあげるお(・)手(・)伝(・)い(・)をするだけ。健(・)康(・)な(・)性(・)活(・)を送れるようにしてあげるだけ。だから、なんの問題も無いよ」

 

「いや、問題大ありだから。確実に提督さんのメンタルにダメージを与えちゃう──」

 

「瑞鶴さん、心(股間)に素直になるんだ」

 拒否されたけど、諦めない。説得してやる!

 提督のメンタルにダメージを与えてしまう?調(・)教(・)して理(・)性(・)と(・)常(・)識(・)を(・)壊(・)し(・)て(・)あげれば、何とかなる。

 提督は、所謂奥手。なら、積(・)極(・)的(・)になるよう調(・)教(・)すればいい!

 

「素直になって行動に移したら、提督さんのメンタルに甚大な被害を及ぼす事になるわ。だから素直にはならない──」

 

「瑞鶴さん、心(股間)に素直になるんだ!」

 ほら、本音をぶちまけよう?

 

「いや、だからならないって──」

 

 

「瑞鶴さん、心(股間)に素直になるんだ!!解(・)き(・)放(・)つ(・)ん(・)だ(・)!!!」

 僕には分かる!瑞鶴さんは提督を襲(・)い(・)た(・)く(・)て(・)仕(・)方(・)が(・)無(・)い(・)、って!ほら、本音をぶちまけよう!提督を調(・)教(・)して、理(・)性(・)と(・)常(・)識(・)を(・)壊(・)し(・)て(・)あ(・)げ(・)よ(・)う(・)?

 

……あれ?瑞鶴さん、何処に行くの──内線で連絡している。何処に連絡を入れているのかな?

──待って。千歳さんを呼んでいるの?待って?お願いだから待って?

 千歳さんはマズい。あの人は他の人達と比べて、慈悲と容赦が全く無い。あと、一撃の重さがダ(・)ン(・)チ(・)だ。それこそ、加賀さん並にヤバい。いや、千歳さんと比べれば、加賀さんの方がまだ可愛げがある──

 

 

「来たわ♪」

 

 

 早ッ!?瑞鶴さんが連絡を入れて、数秒で来たよ、この人!

 

「さて。駄(・)犬(・)の調(・)教(・)の時間よ♪」

 

 待って?艦載機格納庫に、なんかと(・)ん(・)で(・)も(・)な(・)く(・)ヤ(・)ベ(・)ー(・)物(・)が(・)付(・)い(・)て(・)い(・)る(・)んだけど。

 僕の目が正常なら、とてつもなく太いパ(・)イ(・)ル(・)バ(・)ン(・)カ(・)ー(・)が付いているように見えるんだけど。それに、パ(・)イ(・)ル(・)バ(・)ン(・)カ(・)ー(・)と艦載機格納庫に、血(・)糊(・)のような赤い液体が大(・)量(・)に(・)掛かっているんだけど。何で?

 

……この血糊は、翔(・)鶴(・)さ(・)ん(・)と(・)榛(・)名(・)さ(・)ん(・)の(・)よ?さっき、ぶ(・)っ(・)刺(・)し(・)た(・)?そうなんだ。翔(・)鶴(・)さ(・)ん(・)と(・)榛(・)名(・)さ(・)ん(・)の(・)血(・)糊(・)かぁ。HAHAHA。

……あ、すんごくイ(・)イ(・)笑(・)顔(・)を浮かべている。怖い──やめて?パ(・)イ(・)ル(・)バ(・)ン(・)カ(・)ー(・)を起動しないで?そんなぶ(・)っ(・)と(・)い(・)パ(・)イ(・)ル(・)バ(・)ン(・)カ(・)ー(・)を当てられたら、死んじゃう──やめて!本当にやめて!くっ!拘束されているから、逃げられない!このままだと、僕は串刺しにされちゃう!どうせ串刺しにされるなら、提督のム(・)ス(・)コ(・)がいい──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お祈りは済んだか?駄(・)犬(・)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────あ、死んだ。

 

 

side 時雨 out

 

 

───────

────

─

 

 

side 提督

 

 

──某都某所──

10:50。

 

 

「久々に来たけど、相変わらず此処のカオスな雰囲気は変わらないわね」

 

「だな。……おっと。足元滑りやすいから、気を付けろ?」

 足元を見ると、雪が少しだけ積もっている。まぁ、あっち(第603鎮守府)周辺と比べれば、全然可愛げのある積雪だがな。

 

「忠告、ありがとう♪」

 

「どういたしまして」

 香苗(矢矧)がニッコリと笑いながらお礼を言ってきた。

 職場(第603鎮守府)に居る時は常に真面目な顔をしていて、笑うとしても軽く微笑む程度だから、こんな風に嬉しそうに。無邪気にニッコリと笑った顔を見た事が無い。

 それだから、思わず見惚れてしまった。

 

……一応、ニッコリ笑う顔を見た事はあるにはあるが、その笑顔は攻撃的な意味の方の笑顔(イイ笑顔)だったから、見惚れる事は無かった──

 

「私の顔を見ているけど、どうしたの?」

 

「──笑顔に見惚れていた」

 いけね、香苗の顔を凝視していたから、不審に思われちまった。

 ここは誤魔化さず、正直に答えよう。

 

「……あなた、やっぱりタ(・)ラ(・)シ(・)ね」

 

「タ(・)ラ(・)シ(・)じゃねーよ」

 真顔で言わないで?心にク(・)る。

 俺は騙したり、言葉巧みに誘惑して弄んだりなんてしてねーよ。んな失礼な事するかっての。

 

「ふふっ、冗(・)談(・)よ♪」

 

「冗(・)談(・)かい」

 さっきまで真顔だったのに、俺が落ち込んでいる様子を見ると、イタズラっぽい笑みを浮かべやがった。

 コイツ、俺を揶(・)揄(・)い(・)や(・)が(・)っ(・)た(・)な。くそっ、やられた。

……少し前まではこんな事しなかったのに、本(・)性(・)を(・)現(・)し(・)て(・)か(・)ら(・)は良くふ(・)ざ(・)け(・)る(・)よ(・)う(・)に(・)な(・)っ(・)た(・)なぁ。

 

(なんつーか、ギャップが凄まじい)

 言葉は悪いが、出会ってから今までずっと、香苗は真面目で堅物な娘だと思っていた。

 だから、こんなふうにふざけたり冗(・)談(・)を(・)言(・)う(・)ようになってからは、そのギャップに驚かされて──

 

「ほら。ボーッとしていないで、行きましょう?」

 

「──おう」

 おっと。思考を中断しよう。

 今、俺は香苗とデートをしているんだ。思考する事は何時でも出来る。今は香苗を楽しませてあげなきゃ。

 

……先日暴(・)走(・)して襲われたのに、何で楽しませてやろう、なんて考えているんだ、だと?

 本人は深く反省し、二度としないと誓ってくれた。だから、信(・)じ(・)る(・)事にして、こうして普通に接している。

 

 但し、次にナ(・)ニ(・)かヤ(・)ら(・)か(・)し(・)た(・)ら(・)厳重警戒モードに突入して、サキュバス(榛名)や淫乱鶴(翔鶴)、発情犬(時雨)と同じ扱いをしてやるがな。

 

……サ(・)キ(・)ュ(・)バ(・)ス(・)と、淫(・)乱(・)鶴(・)、発(・)情(・)犬(・)で思い出したけど、今(・)朝(・)も(・)奴らに襲(・)わ(・)れ(・)た(・)んだよなぁ。

 お陰でメンタルがヤベー事になっていたけど、此処に来るまでに香苗が励ましてくれたから、大分回復出来た。

……励まし方が、完全にオ(・)カ(・)ン(・)ぽかったけど、口には出さない。出したら、確実に香苗はキレる。

 

 閑話休題。

 

 そうそう。説明が遅くなったが、俺は今、香苗のリクエストで秋○原に来ている。

 何故秋○原なのかって?香苗曰く、欲しいフィギュアがあるから秋○原を選択したんだと。

 他にも秋○原を選択した理由はあるが、それは後々説明する。

 

 態々お店まで足を運ばなくても、ネットでポ(・)チ(・)れ(・)ば(・)いい?俺もそう思ったが、どうやら今、キャンペーンを行っているらしく、お店でフィギュアを買うと特典を貰えるそうだ。

 それだから、こうして秋○原に来た。ただ、雪の影響で電車はあまり速度を出せず、結果、予定より到着するのが遅くなってしまった──

 

「またボーッとしているけど、大丈夫?」

 

「──大丈夫だ」

 イカン、不審に思われてしまった。頭を切り替えろ。

 今は思考していないで目的地──フィギュアショップに行く事だけを考えよう。

 

 

─────

 

 

11:20。

 

 

「…………香苗さん、やめよう?」

 

「いいえ、やめないわ」

 

「…………さいですか」

 ダメだ、やめてくれない。

 此処(秋○原)なら、倫理や法律、道徳に反したり。周りの人達やお店に迷惑を掛けないなら、多少奇(・)行(・)に走っても許される空気があるが、限度という物がある。

 

 今、目の前で真(・)剣(・)に(・)確(・)認(・)作(・)業(・)をしている変態淑女(香苗)は、限度を超えるか超えないかのギリギリの奇(・)行(・)に走っている。

 お店の人から許可を貰っているけど、少し度が過ぎている気がする。

……とりあえず、周りの人達から変(・)態(・)扱(・)い(・)されたくないから、少し離れておこう。

 

 

 

 

 

 どうも、俺です。俺は現在、とあるフィギュアショップに来ているんだが、トラブルに巻き込まれています。

 トラブルとは言ったが、そこまで深刻なモノじゃないから安心してくれ。

 

 話を戻そう。では、どんなトラブルに巻き込まれているのか。それはだな──

 

「くっ、ロングスカートだから確(・)認(・)作(・)業(・)出来ない……」

 

──変(・)態(・)淑(・)女(・)が悔しそうな顔をしながらなんか言っているけど、無視しよう。俺と変(・)態(・)淑(・)女(・)は他人です。知り合いでもなんでもありません。

 

……話を脱線させてすまん。戻す。

 何が起きているのか。それはだな、香苗が目的のフィギュア──ド(・)ー(・)ル(・)○(・)フ(・)ロ(・)ン(・)ト(・)ラ(・)イ(・)ン(・)の(・)9(・)A(・)-(・)○(・)1(・)を購入して店を出ようとしたら、来年発売予定のフィギュア──スプリ○グフィールドがショーケースに入れられて、展示されていた。

 それを見た途端、香苗は物凄い速さでショーケースの前に行き、近くに居た店員さんから許可を貰って、ス○ホのカメラで撮影を開始した。

 それだけならまだいい。だが、暫く撮影をすると、今度は確(・)認(・)作(・)業(・)を真(・)剣(・)に(・)開(・)始(・)しやがった。

 

 分からない人に向けて解説するが、確(・)認(・)作(・)業(・)とは一種のネットスラング……でいいのか?ネットスラングで、簡単に言うと、

 

 

 フィギュアのスカートの中を覗き込む事を指す。

 

 

 何故、確(・)認(・)作(・)業(・)と言うのか。それについては、各自で調べてくれ。

 

 閑話休題。

 

 ショーケースに飾られたフィギュア(ス○リングフィールド)だが、ロングスカートを穿いている為、どれだけ頑張ろうとスカートの中を見る事は出来ない。

 それなのに、香苗は何としてでも見ようと何度も体勢を変え、スカートの中を覗き込もうとしている。

 何故、そこまでして見たいんだよ。何が君をそこまで駆り立てるの?お兄さんに教えて?

 

……人が増えてきた。さっき他人のフリをする、と言ったが、そろそろ止めよう。

 ほら、人が増えてきたからやめよう?……ダメ。やめなさい。ほら、店を出るぞ。駄々こねない。はい、終わり!撤収!……予約?したいならしていいぞ。待っているから予約してきなさい。

 

 

────

 

 

12:00。

 

 

「日本に生まれて、本当に良かった……」

 

「店(・)を(・)広(・)げ(・)る(・)な」

 此処はファミレスです。箱からフィギュア(9○-91)と、店舗特典──○A-91の服装等が描かれた資料集を取り出して、見ようとするな。ウチ(第603鎮守府)に戻ってからにしなさい。

 まぁ、俺達が座っている席は端にあって、人目に付きにくいから目立たないけど、それでもダメだと思うよ?

 

「へぇ、後ろはこうなっているのね……」

 

 ダメだ、やめようとしてくれない。何で我慢出来ないの?

……フィギュアをテーブルに置いて、様々な角度から撮影し始めた。おーい、そろそろ注文した料理が来るだろうから、仕舞いなさい──何処撮ってんの?何でそんな超(・)至(・)近(・)距(・)離(・)から撮っているの?あと、連写しまくってるけど、microSDの容量とか大丈夫?

……あ、フィギュアを仕舞い始めた。けど、資料集は出したままだ。まぁ、資料集ならいいか。

 

「これで、衣(・)装(・)製(・)作(・)が捗るわ」

 

「衣(・)装(・)製(・)作(・)?」

 フィギュアを箱に仕舞う香苗を見ていると、そう言い出した。

 衣(・)装(・)製(・)作(・)って、もしかして、9A-9○の衣装か?

 

「えぇ。今年の冬○ミで○(・)A(・)-(・)9(・)1(・)の(・)コ(・)ス(・)プ(・)レ(・)を(・)す(・)る(・)の。けど、背中の部分がどうなっているか分からなかったから難航してて……。ネットで調べたけど、資料とかが見つからなかっから、こうしてフィギュアを購入したの」

 

「そうだったのか」

 成程。納得した。

 先日、薄い本の製作を手伝った際、璃奈(秋雲)が「今年の冬コ○も、夏コ○同様、香苗さんに頼んでコスプレ売り子してもらう」と言っていたっけ。

 勿論、佳代(夕張)も例年通りコスプレ売り子として参(・)戦(・)してくれる。

 佳代曰く、「何のコスをするかは当日になってからのお楽しみ」との事。

 

 余談になるが、既に薄い本は完成している。誤字・脱字、落丁が無いか確認も済んでいる。

 

 閑話休題。

 

……あれ?待てよ?今回のコ○ケはア○ールレーン本を出す筈。ド○フロ関係無くない?

 疑問に思っていると、俺の顔を見て何を考えているのか気付いた香苗が、俺の疑問に答えてくれた。

 

「璃奈が、本命とは別にドルフ○のコピー本を出す!って言っていたから、急遽予定を変更して9A-○1の衣装を作る事にしたの。ちなみに、コピー本は既に完成しているそうよ」

 

「マジで?」

 おいおい、聞いてねーぞ。つーか、冬○ミまであまり時間ないけど、衣装製作は間に合うのか?

 

「大丈夫よ。瑞稀(瑞鶴)に手伝ってもらっているから、殆ど完成しているわ」

 

「そ、そうか……」

 忘れられがちだが、瑞稀は裁縫も得意だ。アイツが本気を出せば、短時間で完成するだろう。

……俺の知らない所で、色々進んでいるんだね。お兄さんビックリだよ。

 まぁ、倫理や法律、道徳に反したり。他の人達に迷惑を掛けないなら、何をしても良いと思っているから何も言わないけど──

 

「ふぅん?結構お(・)尻(・)の(・)肉(・)付(・)き(・)が(・)良(・)い(・)のね?」

 

──ス○ホの画面を見ながら、とんでもねぇ事を言い出したぞ、コイツ。

 

「9A-○1って、可愛い顔して意外とド(・)ス(・)ケ(・)ベ(・)ボ(・)デ(・)ィ(・)なのね。ほら、見て」

 

「香苗さん、此処はファミレスだから自重しよう?」

 公衆の面前で、そういう事(卑猥な発言)しちゃダメだよ。

……ス○ホに、さっき撮影した9A-9○のフィギュアが映し出されている。しかも、尻の部分が超ドアップで、だ。

……うん。良(・)い(・)ね(・)。素(・)晴(・)ら(・)し(・)い(・)──じゃねーよ。しっかりしろ、俺。

 

「私達が座っている席は目立たない位置にあるし、平日で人が少ない。オマケに此処は秋○原。少し位なら大丈夫よ」

 

 いや、まぁ、確かにそうだけどさ、だからってやって良いとは思えないんですけど。

 そう思っている間にも、香苗はス○ホの画面を見ながら卑(・)猥(・)な(・)発(・)言(・)を続けやがった。

 

「太股に食い込むニーソ。とても良く出来ている。流石メイド・イン・ジャパンね。良(・)い(・)」

 

「良(・)い(・)、じゃないよ。発言が変態っぽいぞ」

 いや、ぽいじゃなくて変態そのものだな。つーか、何でこんなに変態発言をするんだ?それに、何でそんなに興奮しているの?

 疑問に思い質問すると、

 

「ド(・)ス(・)ケ(・)ベ(・)ボ(・)デ(・)ィ(・)を見れば、誰だって興奮するわ!あ、言っておくけど、私はそっちの趣味(同性愛)は無いわよ。安心して?」

 

「そうなんだ」

 うん。凄い答えが帰ってきた。色々ツッコミ入れたいけど、やめておこう。考えるな、感じろ──変(・)態(・)淑(・)女(・)が何やら熱く語っているけど、頭に入って来ない。

 きっと、凄まじい事を言っているんだろうなぁ。このまま聞き流そう──

 

「とっつき(パイルバンカー)が嫌いな男の子が居ないように、スケベな事に興味の無い女は居ないわ」

 

「ちょっと黙ろうか」

 ごめん、聞き流せなかった。お願いだから、大人しくして?

 

 

 

 

 

 この後、香苗の変態発言は暫く続いた。

 そして、数分後。我に返り、謝罪してきた。

 どうやら興奮し過ぎて、軽く暴(・)走(・)してしまったようだ。

 

 今までずっと本(・)性(・)を(・)抑(・)え(・)て(・)きたから、その反動で、こうして暴(・)走(・)してしまったのだろう。

 俺も似(・)た(・)よ(・)う(・)な(・)経(・)験(・)を(・)し(・)た(・)事(・)が(・)あ(・)る(・)から、引(・)い(・)た(・)り(・)な(・)ん(・)て(・)し(・)な(・)い(・)。

 それに、好きな事(趣味)に対して夢中になるのは、悪い事じゃない。

 ただ、あまり夢中になり過ぎないようにしような?ちゃんと反省しているから、許すよ。だから──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やめなさい。やめーや」

 

「いいえ。やらかしてしまったから、ケ(・)ジ(・)メ(・)を付けるわ!」

 

「気にしてねーから、落ち着け」

 ケ(・)ジ(・)メ(・)案(・)件(・)だから!と言って、ハ(・)バ(・)ネ(・)ロ(・)パ(・)ウ(・)ダ(・)ー(・)を鼻(・)か(・)ら(・)吸(・)お(・)う(・)と(・)す(・)る(・)な(・)。

 

……香苗はしっかりしていて、冷静に見えるけど、パ(・)ニ(・)く(・)る(・)と(・)結(・)構(・)ポ(・)ン(・)コ(・)ツ(・)に(・)な(・)る(・)、って能代さんが教えてくれたっけ。

 最初は信じられなかったけど、こうして目の当たりにすると、本当の事なんだと思い知らされ──あっ、コラ!紙ナプキンにハ(・)バ(・)ネ(・)ロ(・)パ(・)ウ(・)ダ(・)ー(・)をまぶすな!ストローで吸おうとするな!やめーや!食べ物を粗末に扱うんじゃありません!やめなさいッ!!

 絵面ァ!絵面がマズいよッ!そういう事をやるのは、俺だけでいい!だから、落ち着けッ!!

 

 

side 提督 out

 

 

───────

────

─

 





次回予告


 ゴタゴタしているせいですっかり忘れていましたが、もうすぐクリスマスですね。
 今年は人が多いから、賑やかになりそうです。涼月特製、かぼちゃのケーキを作って皆さんに振舞って差し上げましょう。
……その前に、ヤ(・)ら(・)か(・)そ(・)う(・)と(・)す(・)る(・)人達をお(・)仕(・)置(・)き(・)して、ま(・)と(・)も(・)な(・)状(・)態(・)に戻さないといけませんね──翔鶴さん、ナ(・)ニ(・)を考(・)え(・)て(・)い(・)る(・)のですか?今、提督の私室に忍び込もうとしていましたよね?
 ダメですよ、そのような事をしては。お(・)仕(・)置(・)き(・)です。
……涼月はもう、提督にご迷惑をお掛けしないと誓いました。だから、ナ(・)ニ(・)もヤ(・)ら(・)か(・)し(・)ま(・)せ(・)ん(・)。さぁ、覚悟して下さい。
 提督の安全と、安心して過ごせる日々は、涼月がお護りします!!


第153話・真面目系変態淑女その2


「貴方は独(・)り(・)じゃない。私が。私達が居るわ。
 だから、もっと甘えて?一人で抱え込もうとしないで?」


【補足的なナニか】


・ポチればいい…ネットスラングの一つ、「ポチる」を指す。
 ネット上の通信販売で商品を購入する、という意味で使われる。

・9A-91…ソーシャルゲーム、「ドールズフロントライン」に登場するキャラクター(戦術人形)を指す。作者の浮気相手
 声は「中原麻衣」さんが演じている。
 大人しく、物静かな性格をしていて、服装がエロい凄い。あと、病んでいる。
「中原麻衣」さんの怪(・)演(・)もあって、色々ヤベー(語彙力が来い)。
 メイドスキンとか、最高の一言。9A-91はいいぞ。

・スプリングフィールド…「ドールズフロントライン」に登場するキャラクターを指す。声は「堀江由衣」さんが演じている。
 人妻臭が凄まじい。あと、母性を感じる。バブみを感じてオギャりたい。

・ドルフロ…「ドールズフロントライン」の略称。
 

以上、補足終了。




※R-18版を見たい、という方が予想よりも多くてワロタ……ワロタ……。

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