追跡鶴   作:EMS-10

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 ()()の日だから、夕立のおっ○いに埋もれて眠ります。
 タイトル詐欺です(挨拶)

※警告※
深海棲艦達は被害者
グロテスクな描写が含まれています
勢いしかない
何も考えるな(特に後半)


※この小説に登場する人物は全員、特殊な訓練を受けています。
 決して真似しないで下さい。

※この小説内の季節は、12月中旬頃となっています。




















※装甲空母鬼及び、深海棲艦嫁提督の皆様、ごめんなさい。



第155話・嘘だと言ってよ、二式大艇ちゃん!

 

「残念だけど、俺には味方なんて居ないんだ。そう、居ないんだ……ははっ……はははっ……」

 

「野原主任……」

 コンテナに背をもたれさせ。

 虚ろな目をしたまま天を仰ぎ。

 掠れた声で、自嘲するように呟き。

 そして、力なく乾いた笑い声を出した。

 普段の、明るくはっちゃけた姿は見る影も無い。

 

 こんなに落ち込んだ野原主任を見るのは初めてだから、俺は戸惑っている。

 

「……と思っていたけど、渡良瀬少佐。貴方が居る。貴方は、俺の気持ちが分かる筈。そうでしょう?」

 

 俺も野原主任と似たような経験を。いや、体験と言うべきか?とにかく、()()を現在進行形で味わっているから、気持ちは良く分かる。

 

「貴方だけは、俺の味方をしてくれますよね?」

 

「い、いや、その……」

 本当は助けてあげたい。

 けど、下手に他人が。俺が介入したら、逆に悪化する恐れがある為、助けるべきか悩んでいる。

 

 

「してくれますよね?」

 

 

 あの、野原主任?瞳孔カッ広げて、迫真、と付きそうな顔をしながら迫って来ないで?怖いです。

 ウチの嫁さん達に散々そんな感じの顔で迫られているから、本能的恐怖を感じて逃げたくなってしまいます。やめてください──あ、泣き出した。ついでに鼻水も出てる。

 

「……何で…………無言なんですか……味方……してくれよ……味方を……味方を…………」

 

 あっ、あのっ?両肩掴んで、顔を近付けないでください。この距離はマズいと思います。()()()()()()()()()()()()()()()()()と勘違いされてしまいます──

 

 

「してくれよオオオオッッ!!少佐アアアアアアァァッッッ!!!」

 

 

──でけぇ声で叫ぶなッ!!ガクガク揺らすなッ!!

 

 

「俺を!助けてッ!くれるならッ!俺はッ!何でもッ!しますッッッ!!!」

 

 

 ん?今、何でもしますって、言ったよね?

……じゃなくて。んな事言われましても……。

 

 

 そもそも、こうなった原因は野原主任、あなたにあるのでは?

 今まで散々()()()()()のだから、俺みたいに()()()()()()受け止めれば良いのでは?

 

 

 しっかし、何でこんな事になったんだ?

……原因なら、分かっているだろ?

 野原主任がこうなった原因は、昼頃、大本営から届いた書類が──あっ!こら!逃げようとするな!待てッ!

 

 

 

──────────────

 

 

 

───────

 

 

 

 

 

 

 

 

side 提督

 

 

──第603鎮守府、執務室──

()開始100日目。

11:30。

 

 

「0(:3 _ )~」

 

「…………何時まで突っ伏してんのよ。ほら、起きなさい」

 

 いや、その、起きたい。けど、過去最高レベルでメンタルにダメージ入ってSAN値直葬されて。

 そのままマイナスに突入したから、マジで仕事どころじゃない。

 こうして、普通に思考出来ている事が奇跡と言って良いレベル。良く発狂しないで済んでいるな──

 

「…………大丈夫よ。落ち着きなさい」

 

──本日の秘書艦、()()が呆れたような顔をしながら。しかし、穏やかな声でそう言って、()()()()てきた。

……なんか、()()。こうして()()()()()()()()()()()()()()()()()()ていると、()()()()()()()()()()()()()()

 

「此処に()()()()()()()は無いわ。だから、落ち着きなさい。ほら、深呼吸して?」

 

「…………うん」

 分かった。

…………。

…………。

…………良し。深呼吸したら、大分落ち着いてきた。

 それに、SAN値が回復してきたのか、身体の震えが治まってきた。これなら仕事出来そうだ。

 

「だいぶ落ち着いて来たわね。仕事するわよ?」

 

「あっ……」

 手が頭から離れた。もっと撫でて欲しかったのに……。

 

 

 

 

 執務室からこんにちは、俺です。

……何故、机の上に突っ伏しているのか。何故、()()に頭を撫でられているのか、って?それについては後で説明する。

 

 とりあえず、深海棲艦出現の報告を受けてから三日が経つけど、その間に何があったのか説明しようと思う。

 

 まず深海棲艦だが、今朝。俺達(第603鎮守府)が担当する海域にも出現した。

 ちなみに、異常に巨大化した魚介類達も同時に出現した。

 

 話を戻そう。

 深海棲艦達だが、出現数は以前と比べるとそこまで多く無いが、代わりに()()()()()()

 

 今までは、ウチが担当する海域に出現する通常種──イ級等の深海棲艦はエリートクラス(elite)が多かったのだが、フラグシップクラス(flagship)が多く確認されるようになり。

 更に、()()()も多く出現するようになった。

 

 この()()()だが、出撃し戦闘した艦娘達からの報告によると、通常種だけでなく、()()()()()()()になっているそうだ。

 ()()()については、以前、大規模反攻作戦の時辺りに説明したから、割愛させてもらうぞ。

 

 閑話休題。

 

 しかし、ウチには()()()になった艦娘達が複数居るから、そこまで負傷者を出さずに殲滅する事が出来ている。

 おまけに、ガンガン近接攻撃をするから、そこまで資材を消費しない。

 

 今日も皆は()、または出撃してくれたんだけど……とんでもねぇトラブルが起きてしまった。

 どんなトラブルが起きたのか。それは、以下の通りだ。

 

 何時ものようにぷかぷか丸に乗り、外洋へ()に向かった娘達が、深海棲艦と遭遇してしまった。

 

 結論から言うと、艦娘達及び、ぷかぷか丸に被害は一切出なかった。

 ただ……その……何故か、魚介類と一緒に()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()んだ。

 

 何故、()()()()()してきたのか。()()の旗艦・長門さんに聞くと、

 

 

『何時もの癖で、魚介類達にやるように深海棲艦を()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 との事。勿論、故意ではないそうだ。

 まぁ、()()()が長く続いていたから、何時もの癖で深海棲艦を持ち帰っちゃったんだろうな。次からは気を付けてくださいね?

 

 閑話休題。

 

…………需要が無いかもしれないけど、深海棲艦(を、()()()()()した結果、どんな事が起きたのか話そうと思う。

 

 あれは、今から約三十分前の事だ。

 俺は工廠に用があって立ち寄り、用を終えて執務室に戻る途中だった。

 

 

 

──────────────

 

───────

 

 

 

 

「……お、()()が帰ってきたか」

 俺が工廠に行っている間に帰ったみたいだ。

 既にぷかぷか丸は係留されていて、皆が魚介類を入れたコンテナを降ろしている。手伝おうかな?

……いや、手伝いたいけど、書類が多いから今回はやめよう。 執務室に向かわなきゃ。けど、

 

(今朝からノンストップで書類を捌き続けたから、疲れてんだよなぁ)

……ちょっとだけ。ほんのちょっとだけ、気分転換がてら、()()()()を見学しよう。

 

(……皆、手際良いなぁ)

 なんつーか、動きがプロっぽい。豊○市場に行けば、即戦力になれるね。

 

 

<積み下ろし完了!

<()()()()をするわよ!

<今日も()()()()()が多いから、気を付けろよ!

<了解!

 

 

 長門さんが積み下ろしが完了した事を告げ。

 大鳳が()()()()を用意して。

 摩耶が手伝いに来てくれた娘達に注意して。

 皆が返事をした。

 

(さーて、今日は()()()()()()かな?)

 日に日に皆の()()()()()が向上していて、今では10分以内に()()()()を終えられる程までになっている。

 

……そのうち、5分以内に終わらせられるようになるんじゃないかな──あ、長門さんがコンテナを開けた。始まる──

 

 

 

 

[────────!!!]

 

 

 

 

「──えっ?」

 待って?待って??コンテナが開かれたのとほぼ同時に、()()()()()()()()()が。()()()()()が金属を引っ掻いたような()を発しながら、()()()()()()()光景が見えたんだけど。何で?

 

 

<うわぁぁぁぁぁ!!?

<なっ、何で()()()()()がコンテナの中から出てくるの!!?

<あっ……何時もの癖で、魚介類と一緒に()()()()()()()()()。申し訳ない……

 

 

……見間違えじゃないみたいだ。

 秋雲が悲鳴をあげてる。鈴谷も秋雲同様、悲鳴をあげて「何故()()()()()が出てきた!?」と叫んでいる。

 そして、長門さんが深海棲艦が居る理由を話し出した。

 

……()()()()()だけじゃない。重巡リ級や、空母ヲ級、軽巡ツ級、その為色々。

 とにかく、深海棲艦が複数、コンテナから飛び出してきた。

 どうやら艤装を完全に破壊されているようだ。

……装甲空母鬼以外、金色の瘴気(オーラ)を纏っているな。全部フラグシップクラスかよ。

 

……良く見ると深海棲艦達、呆然としたような顔で周りをキョロキョロ見渡して、暫くするとめっちゃ困惑したような顔になって、棒立ちしてる。

 

 それもそうだ。コンテナに詰め込まれて、ようやく出られたと思ったら海ではなく陸に居て。

 更に、目の前に艦娘が沢山居るのだから。

 

(へぇ。深海棲艦って、あんな顔もするんだ。初めて知った)

 これ、大本営に報告した方がいいかもしれないね。深海棲艦は呆然としたような顔や、困惑したような顔をする、って。

 

……じゃなくて。あの、この状況、ヤバくね?深海棲艦達が暴れたら、ヤバいぞ。

 有り得ない光景を目の当たりにしたせいで、思わずボーッと見ていたけど、このままだとマズい──

 

 

<ヒャッハハハハハハ!!

<()()()()()()()()()だアアアアアア!!

<首ダアアアアアアアッッッ!!!

 

 

──夕立ッ!由良ッ!扶桑さんッ!()()ッ!

 

 

 艤装をッ!展開ッ!

 

 

 襲うッ!三人ッ!

 

 

<良い深海棲艦は、死んだ深海棲艦だけだッ!!

<殺れ!殺れッ!

<こんにちは!死ねッ!

 

 

 それをッ!見たッ!大鳳ッ!那智さんッ!足柄ッ!()()ッ!

 

 

 他のッ!艦娘達もッ!加勢ッ!

 

 

 情けとッ!容赦はッ!無いッッッ!!!

 

 

 一切ッ!無いッッッ!!!

 

 

 あるのはッ!暴力ッ!圧倒的ッ!暴力ッッッ!!!

 

 

 ()()ッ!マジ○チスマイルッッッ!!!

 

 

 全員ッ!()()ッ!!

 

 

 俺のッ!脳内でッ!処刑用BGM(ス○ン・ハンセンのテーマ)がッ!再生されるッ!

 

 

 艤装やッ!()()()()でッ!頭をッ!カチ割るッ!

 

 

 目ん玉をッ!()()()()をッ!()()ッ!

 

 

 肉をッ!引き裂くッ!

 

 

 骨をッ!砕くッ!

 

 

 そしてッ!()()()()ッッッ!!!

 

 

 飛び散るッ!赤ッ!

 

 

 見よッ!母港はッ!赤くッ!染まっているッ!!

 

 

 逃げるッ!深海棲艦達ッ!

 

 

 艦娘達ッ!それをッ!()()()()()ッ!追い掛けるッ!

 

 

 これッ!どっちがッ!悪かッ!分かんねぇなッ!!!

 

 

(わぁーい!第603鎮守府の母港が、スプラッター映画状態になっちゃったー!)

 あはははっ!とってもグロテスクだァ!!あはははっ!あははははははは───

 

 

 

[───!!────!!!]

 

 

 

──()()()()()が追い詰められた。

 

……艦娘達に()()()()()()()()()()()ように見えるけど、気の所為だね。

 

……あ、長門さんが()()()()()()()()()()()()に歩み寄って、()を掴んだ。あの、何をする気ですか──

 

 

 

<ヌ゛ゥ゛ん゛ッ゛ッ゛!゛!゛

 

 

 

「」

 

 

 

<装甲空母鬼の()()ったどー!!

 

 

 

「」

 

 

 

──────────────

 

 

───────

 

 

 

 

 

 

…………という事があった。いやぁ、凄まじい光景だったなぁ。

 

 目の前で装甲空母鬼の首を、まるで野菜を収穫するみたいに、()()()()()()()()()()()()()(マイルドな表現)ってヤバ過ぎだろ。

 実際にはスポーン!なんて可愛らしい音なんてしていない──やめよう。気持ち悪くなってきた。

 

…………話を戻そう。

 とにかく、とんでもねぇ光景を見てしまった為、俺は精神崩壊一歩手前に追いやられ。

 急いで執務室に逃げ込み、椅子に座るとほぼ同時に限界が来たのかダウンして、満潮に()()()()()今に至る──

 

 

「──ッ!!──官ッ!!───司令官ッ!」

 

 

「─────おう、どうした?」

 満潮、耳元で大声出さないで?耳がキーンってなっちゃう。

 

「どうした、じゃないわよ!急にゾンビみたいな呻き声出したと思ったら、頭を赤○こみたいにガクガクさせたから、心配で声を掛けたのよ!」

 

「えっ?マジ?自分じゃ普通にしていたつもりだったんだけど」

 嘘ォ?俺、赤べ○みたいに頭をガクガクさせてたの?

……想像したら、かなりキモい。

 

「全然普通じゃなかったわよ!あんたの頭が取れるかと思ったわよ!」

 

 あー、うん。確かに、○べこみたいに頭をガクガクさせたら、取れるんじゃね?と思うわな。

 現に、首が結構痛い。後で湿布貼っとくか。その前に、

 

「すまん、心配掛けて」

 満潮に心配を掛けたから、謝らないと。

……歯を剥き出しにして、キツく睨んでいる。この顔をするって事は、満潮は本気で怒っているサインだ。ふざけたりしたら、マジギレする。

 ふざけず、真面目に対応しよう。

 

「ったく。しっかりして!」

 

「はい。しっかりします」

 表情が和らいで、心配するような顔になった。この顔をした、って事は、もう怒っていないサインだな。

 

「……あんまり、心配かけないでよ」

 

「……本当にすまねぇ。以後、気を付けるよ」

 二度と心配掛けないよう、心掛けます。

 

「……口だけなら、何とでも言えるわ。ちゃんと行動で示しなさい」

 

「分かった」

 満潮の言った通り、行動で示します。

 

「……首、大丈夫?さっき、痛そうに顔を顰めていたわよ?」

 

「ん?あぁ、大丈夫だ、何ともない」

 どうやらさっき、一瞬だけ顔を顰めたのを見られてしまったようだ。やっちまった。

 

「嘘言わない。ちょっと待ってなさい。湿布を貼ってあげるわ」

 

「あっ、ちょっ!?」

 格納領域(空きスロット)から湿布を取りだしたぞ。何で格納領域に湿布を入れているの?まぁ、別にいいんだけど。

 

「じっとしていなさい」

 

「あいよ」

 言われた通り、じっとしよう。

……温かい。どうやら温感湿布を貼ってくれたみたいだ──あの、満潮?何で肩を揉んでいるの?

 

「肩、ガッチガチじゃない。解してあげるわ」

 

「あ、うん」

……ここは止めず、肩を解してもらおう。

 最近、自分でマッサージとかしていないから、身体がアレな事になっている──あ゛ー、いい。気持ちいい。

 

(絶妙な力加減で揉んでくれているから、めっちゃ気持ちいい……)

 有難い。……やべぇ、瞼が重たくなってきた。

……イカン、瞼を閉じちまった。このままだと眠っちまう。目を開けろ──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(<(((⚫)))><(((⚫)))>)

 

 

 

 

 

 

 

────ありのまま、今起こった事を話す。

 

 俺は満潮にマッサージされ、あまりの気持ちよさに瞼を閉じちまった。

 

 このままだと眠ってしまいそうだから、慌てて瞼を開けると、目と鼻の先に瞳孔をカッ広げて俺を凝視する翔鶴が居た。

 

 何を言っているのか分からねーと思うが、俺も何が起きたのか分からない。

 

 頭がどうにかなりそうだ。

 催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねぇ。

 もっと恐ろしいものの片鱗を味わっている──

 

「お姉ちゃんがマッサージしてあげましょうか?」

 

「結構です」

 その気持ちだけ受け取っておくよ。

 

「えっ!?しょ、翔鶴さん!?何時の間にッ!?」

 

……あ、満潮が翔鶴の存在に気付いた。それと同時に、俺の肩を揉み解してくれていた手が離れた。

 

 どうやら俺の背中を見ながらマッサージをしていたみたいだから、翔鶴の声を聞くまで気付いていなかったようだ。

 

「うふふっ♪ついさっきよ♪」

 

「何しに来た?」

 ついさっき、と言ったが、恐らく嘘だろう。お前の事だ、結構前から執務室に侵入していたんだろ?

 

「そんな事していないわ!本当についさっき来たばかりよ!!」

 

「あっそう。まぁいい。それで?何しに来た?」

 ()()()()()()、弁明してきた。

 ツッコミ入れてたら、心が持たないから流す。

 執務室に入る際はノックしろ、と言っているのに、最近ノックせずに侵入して来る事が多い。

 けどまぁ、その事に関しては後で注意すればいいや。

 

「……最近、()()()()()に対してドライ過ぎない?」

 

「いいから、何しに来た?」

 さっさと要件を言いなさい。

 

「……大本営から封筒が届きました」

 

「そうか。ありがとう」

 悲しそうな顔をしているが、口元が笑っているから無視。構ったら調子に乗る。

 とりあえず、封筒を開封して中身を確認しよう。

 

(ペーパーナイフを……あれ?)

 おかしいな。何時も一番上の引き出しの中に入れているのに、見付からないぞ?

 今日は未だペーパーナイフを使っていないから、俺の机と、秘書艦用の机の上には置いていない。

 

(無意識の内に、他の引き出しの中に入れちまったのか?)

 色々疑問に思うが、今はペーパーナイフを探す事に集中しよう。

 上から二段目の引き出しの中は──

 

 

 

「お探しの物はコレかい?」

 

 

「──そうだ。ありがとう、時雨(エロ犬)

 

「どういたしまして──」

 

「ご苦労様」

 はーい、時雨(駄犬)は仕舞っちゃおうねぇ〜。

 

「あっ、ちょ、待っ──」

 

……さて。開封するか。その前に、引き出しをガムテープで()()しよう。

……これで良し。

……引き出しがめっちゃガタガタ揺れているけど、気のせいだ。

 

「……ねぇ、司令官。今、一番下の引き出しから、時雨が飛び出して来た──」

 

「気の所為だ」

 執務机の一番下の引き出しから、ペーパーナイフを持った時雨(発情犬)が飛び出して来てなんていない。

 

「いや、けど──」

 

「気の所為だ。幻覚だ」

 

「でも、今確かに時雨が──」

 

「満潮、あなた、疲れているのよ」

 モ○ダー的疲れによる幻覚を見てしまったんだよ。

 ここ数日、深海棲艦と魚介類の対応で忙しくなったから、それが原因で疲労が()()()()()()んだよ。

 

……ちゃんと休ませてあげなきゃ。

 もう一度シフトを見直そう──

 

「お姉ちゃんは疲労だけでなく、()()()()()()()わ。けど、()()()()()()()()()すれば、元気になれるから今夜私に()()()()()をしてください──」

 

「あー、あー、こちら執務室。千歳さん、大至急執務室に来て下さい」

 マイクのスイッチを入れて、放送を入れて……これで良し。

 

「ちょっ!?なんて事を!?」

 

「何だ?このペーパーナイフ。()()()()すんぞ?」

 それに、()()()()()()。あと、()()()()()()()()

……ウェットティッシュで拭いて、これで良し。

 

「私はただ、私の嘘偽りない()()を吐き出しているだけなのに、何故受け入れてくれないの──」

 

 

「お待たせ♪」

 

 

ジーザス!!!(チキショウ!!!)

 

 

 

「千歳さん、後は頼みます」

 さて。これで静かになる。

 

「任せて♪」

 

「離して!離してください!私は!私はッ──」

 

…………静かになった。さぁて、書類を確認しよう。

…………どうした?満潮。頭抱えて蹲って。具合悪いのか?

 

「……頭痛くなってきた」

 

「大丈夫?バ○ァリン飲む?」

 昨日、上から三段目の引き出しの中に入れたな。

……あった。はい、どうぞ。水無しでも飲めて、眠くならないし、空きっ腹(空腹)でも胃に負担を掛けない仕様だから、安心して飲めるよ?

 

「……貰うわ」

 

「ほい」

 ストックが沢山あるから、丸ごと一箱あげる。

……さて。今度こそ確認しよう。

 

 気を取り直して、書類を確認しようとした時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『此処に居られるかッ!()は逃げるぞ、バカヤロウッッッ!!!』

 

 

 

 

「…………ねぇ。今、()()()()()()()()()が聞こえてきたんだけど、気のせいじゃ……無いよね?」

 

「あ、あぁ……確かに聞こえた。気のせいじゃ無いな」

 なんだなんだ?どうしたんだ?

 

 野原主任って、結構アレな所がある。

 けど、さっきみたいに声を荒らげて怒鳴るなんて事は、一度たりとも無い。

 

(確実に何か起きたな)

 じゃなきゃ、あんなに声を荒らげて怒鳴ったりなんてしない。ちょっと、様子を見てこよう。

 

「満潮、俺は野原主任の様子を見てくる。悪いが俺が戻るまで、ここに待機してくれ」

 

「了解よ」

 

「ありがとう」

 さて、急いで野原主任の所に行こう。

 

 

 

──────────────

 

 

 

「……ホント、どうしたのかしら?」

 野原主任って、色々アレだけど、あんな風に声を荒らげて怒鳴る事は無かった。確実に何か起きたわね。

 

(……仕事しよう)

 もう直ぐ昼休憩が入るけど、少しでも書類を捌こう。

……その前に、さっき司令官が見ていた書類の内容が気になるから、少しだけ読もう。

 

 えっと、何々?

 

…………()()()()()()のお知らせ?

 

 

…………えっ?此処が該当している!?

 

 

…………海外──()()()()()()()()

 

 

 それから、()()()()()()()

 

 

…………()()()()()()は、()()()()()()の適性者が来るんだ。

 

 

…………ドイツ語だから、読めない。フリガナくらい付けてよ!

 

 

…………気を取り直して。()()()()()は──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

──────────────

 

 

 

side 提督 out

 

 

───────

────

 





次回予告


 僕はある事に気付いてしまった。
 最近、提督に無視されたり、シバかれると()()()()()と感じるようになった。
 現にさっき、提督に無視されたら()()()()()()()()()()
 これ、もしかしなくても、()()()()()()()のかな?

……ふふっ。ふふふっ。あっははははは!!

 もしそうなら、提督との()()()()()()()()()ッ!
 他の人達に無い()()を持つ事で、提督にアピールする事が出来るッ!

 アハハハハハハハハハハハハハハハ!!!

……あれ?野原主任、どうしたの?そんな顔して──あっ、ちょっと!A()()()を装着して、何処に行く気!?


第156話・()()は全てを解決する


「女って生き物はねェ!子○をチ○コでド突かれれば大人しくなる生き物なのよ!
ド突け!ド突いて大人しくさせれば、全て解決するわッッ!!!」


※次話は、勢いと下ネタしか無いです。
 プロット、頭抱えるレベルでひでぇや。何でこんなプロット立てたんだよ……


【補足的なナニか】

・スタン・ハンセンのテーマ…プロレスラー、「スタン・ハンセン」が入場する際に流される「処刑用BGM」を指す。
 皆、一度位は聞いた事があるんじゃないかな……。

・赤べこ…福島県会津地方の郷土玩具を指す。
 べことは、東北地方の方言で牛という意味がある。

・モルダー的疲れ…1993年から2002年にかけて、アメリカで製作されたSFテレビドラマ、「Xファイル」にて登場人物が言い放った台詞、「モルダー、あなた疲れているのよ」を元ネタに改変した物。
 詳細は各自でお調べ下さい(他力本願)

・短期交換派遣…coming soon

以上、補足終了。


フレッチャーがドロップしてくれないから、山風のパパになります

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