艦○れ運営さん。
ところで、瑞鶴のおニューの水着modeは実装しないんですか?ねぇ?瑞鶴のおニューの水着modeは実装しないんですか?(迫真)
葛城がママになれば、通常攻撃が全体攻撃になって、更に二回攻撃出来るようになる……閃いた!
勢いしかない
とにかく頭の悪い内容
まともに読むと、SAN値直葬される
頭を空っぽにしてご覧下さい
※この小説に登場する人物は全員、特殊な訓練を受けています。
決して真似しないで下さい。
※この小説はフィクションです。実在する人物、施設、団体等とは一切関係ありません。
予め、ご了承下さい。
※この小説内の季節は、12月下旬頃となっています。
※中盤以降、特殊な描写が大量に含まれています。予めご了承下さい。
side 望月
──第603鎮守府、埠頭──
08:05。
えーと、主機……問題なし。
主砲と魚雷は……演習用の弾にしてある。砲身や発射管とか大丈夫そうだ。
それから、燃料……満タンだ。
(確認作業めんどい。けど、しっかりやらないと、下手したら大怪我。最悪死ぬかもしれない)
んなの嫌だから、しっかり確認作業しよう。
……良し、問題なし。装着しよう。
「望月さん、確認は終わりましたか?」
「んぁ?あー、今終わって装着するとこ」
艤装本体を装着しようとしたら、フル装備状態──艤装本体と武器を装備した春雨が微笑みながら声を掛けてきた。
周りを見ると、あたしの同期──浜波や酒匂、春日丸、神威も春雨同様、フル装備状態で待機している。
どうやらあたしだけ装着してないみたいだ。急ごう。
(装着して……ロックして……良し、完了)
キツ過ぎず。かといって緩過ぎず。調度良い感じに出来た。
武器──主砲と魚雷を装備して……良し、と。んじゃ、やりたくないけど、訓練しますか。
(最初は、航行しながら砲雷撃して的をブチ抜く訓練からか)
その後は中破、若しくは大破した(という設定の)味方を曳航する訓練。
んで、最後は先輩方相手に模擬戦……じゃなかった。演習して午前の部は終了。
午後の部は……考えただけで気が滅入るから、割愛。
(……だりぃ。部屋でゲームしたい)
司令官がクリスマスにプレゼントしてくれたAlo○ in the D○rkを昨夜、結構いい所まで進めたから、続きが気になって仕方ないんだよなぁ。
……ボヤいていないで、訓練がんばるぞい、っと。
────
「──はぁ。つっかれた……」
やっと終わった。うっへぇ。全身びしょ濡れだ。気持ちわりぃ。
それに、メガネが曇って視界が最悪だ。イラつく。えーと、眼鏡拭きは──
「
「──んあ?浜波か。お疲れさん」
埠頭に向かいながら、眼鏡拭きを
見た所、浜波もあたしと同じ位ずぶ濡れになっている。
「大丈夫?阿武隈さんに大分
「あー……あんま大丈夫じゃない。マジでなんなの、あの人」
演習中、わざと接近してきた阿武隈さんに狙撃されそうになったから、目眩しの為に
訓練なんだから、仕方ないじゃん。あと、入渠すれば元通りになるのに、何故ブチギレたし。解せぬ。
(……あれ?眼鏡拭き何処だ?確か、この領域に仕舞った筈なんだけど……あったあった──)
「……それにしても、もっちーは
「──何が凄いんだ?」
あたし、何か凄い事したか?
「養成所の時もそうだけど、
「凄いか?
あたしはただ、
あたしより、浜波の方が凄いと思うぞ?
夕雲型駆逐艦の艤装性能を存分に活かして、まるで
「
「それを言ったら、あたしは浜波みたいな
「うん。そうだね。……そういえば、春雨は?」
「熊野さんに捕まって、
「……また?」
「また、だ。ほら、あそこで──あーあ。春雨の
艦娘の力で強化された視界に、アームロックをかまされる熊野さんの姿が入ってきた。痛そう(小並感)
「……あいつらは放置しよう。関わったらダメだ」
「……うん。そうだね」
───
「──そういえば、今日から冬コ○だね」
「……んぁ?そうだな。あーあ、あたしも司令官達と一緒に行きたかったなぁ……」
入渠していると、浜波が話を振ってきた。今頃は売り子でもしているんじゃないかな?
(マジであたしも行きたかった)
けど、大人の事情──有給だの何だの、様々な事情のせいで行けない。
くそっ。夏○ミは絶対行ってやる。そんで
「……もっちーは司令と良く会話しているけど、怖くないの?」
「いや、全然?タメ口利いても怒らない。めっちゃ気さくだし、ノリ良いし、全然怖くない。それに、あたしらと同じオタでガン○ム好きみたいだから、話していて飽きない」
「でも、
「大丈夫だって。
ありゃ。浜波の
とりあえず、司令官は浜波が
「け、けど──」
「そうそう、司令官はヅ○が好きだ!って言ってた」
「──マジ?」
「マジ」
お、食い付いた。目が爛々と輝いてる。
浜波はI○LOOに登場する兵器達が大好きだから、少しは興味を持ったみたいだ。
「ちなみに、司令官の部屋にはヅ○のガンプラがデ○ルフに飾られてる」
「……!!」
「ヅ○以外にも、Ex-Sだの、デン○ロビウムだの、色々あったな──」
「ヒ○ドルブは?○ルドルブはあったの!?」
「──いや、無かった──」
「ヅ○があるなら、ヒルド○ブも無きゃダメだよ!司令は何を考えてるの!!」
(……スイッチ入っちゃった)
やっべ。やっちまった。浜波はこうなると、中々止まらない。
浜波は、何故かヒルドル○が大好きなんだよな。
好きになった理由は、語ると長くなる。面倒だから割愛。
「これは、O☆HA☆NA☆SHIが必要そうだね」
…………ごめん、司令官。面倒事増やしちった。お詫びにシ○ヴァ・バレト作るの手伝うから、許して?
「……そういや、春雨の奴遅いな」
ちなみに、春日丸や酒匂さん、神威さんは、あたしら駆逐艦娘とは別の訓練を受けているから、まだ来ていない。
恐らくだけど、春雨は姉ちゃんに説得されてるんじゃないかな?入渠が終わったら、様子を見に行こう。
side 望月 out
───────
────
─
side 秋雲
──某県、某所──
09:00。
「ポスターの用意、終わったぞ。
「あんがと~。こっちも今終わったとこだよ」
「あいよ。んじゃ、スタッフ呼んでくる」
「りょ~かい」
少しだけ焦ったような顔をしながら、らっせーさんがスタッフの所に早歩き。いや、小走りで向かって行った。
本当は良くない事なんだけど、今回ばかりは仕方ないと思う。
何故なら、架線のトラブルで電車が止まって、予定より遅く到着したから時間にあまり余裕が無い。モタモタしてたら、販売停止処分を受ける恐れがある──
(──あ、らっせーさんが戻ってきた)
その後ろに、スタッフが居る。確認してもらわなきゃ。
──
「──はい、確認完了しました。このまま販売しても大丈夫ですよ?」
「ありがとうございます」
良かった。スタッフに確認してもらったけど、修正とかに問題が無かったから、販売許可を貰えた。
今回は薄い本を作る時間とかに余裕があったから、修正漏れとかは無かった。
確認してくれたスタッフにお礼を言い、見送ると、らっせーさんが声を掛けてきた。
「これで一息つけるな」
「だね。ちょっと休もう。はい、スポドリとタオル」
鞄からスポドリとタオルを取り出して、らっせーさんに手渡す。
冬だけど、ビッ○サイト内は上着を脱いでいても、軽く汗ばむ程暑い。暖かい、じゃなくて暑い、だよ?大事なことだから二回言いました。
閑話休題。
しかも、少し前まで設営作業をしてたから、大分汗をかいている。しっかり汗を拭いて水分補給しないと、体調を崩す恐れがある。
「ありがとう。……しっかし、なんとか間に合って良かった」
「だね。架線のトラブルで電車が止まった時は絶望したよ」
マジで血の気が引いたなぁ。電車に乗っていた
幸い、
それはそれとして、妖精さん達。本当にありがとうございます。
もし妖精さん達が待機していなかったら、今も電車が止まったままだった。
(今日から毎日、妖精さん達を拝もう──L○NEの着信音だ。誰からだろ?)
ポケットから素早くス○ホを取り出して操作。内容を確認すると、
(佳代さん達、
早くない?何時もなら、もっと時間が掛かるのに。
疑問に思ったからその事を聞いてみると、何故か人が少なく、すんなり更衣室に入れたから早く終わったと返事が来た。
「誰からだった?」
「佳代さん達から。着替え終わって、こっちに来るって」
ス○ホを見ていると、らっせーさんが聞いてきた。
「早いな。何時もなら、もっと時間掛かっているのに」
「なんか、人が少なかったから、予想より早く更衣室に入れたんだって」
「そうだったのか。運が良かったな」
「だね。……さて、璃奈さんはそろそろ知り合いのサークルに挨拶しに行ってくるね?悪いんだけど、戻って来るまで任せてもいいかな?」
「おう、勿論だ。任せろ。気を付けて行ってきな」
「あんがと~!んじゃ、行ってきま~す」
本当はもっと、らっせーさんとお喋りしていたい。
二人きりで居たい。
最近、あまり二人きりになれないし、構って貰えてない。
(らっせーさんの事だから、
それでも、不安になる。
私も、皆みたいに甘えてみようかな?理由を話せば、きっと構ってくれるようになる。
でも、そんな事をすれば負担を掛けちゃう。それだけは、絶対にダメ。
(
甘えたいのに、甘えられない。板挟み状態って奴?それになっちゃってる。
……なんか、
(……しっかりしろ、私。アホな事考えてないで、
ただでさえ、らっせーさんは色々苦労している。私の都合を叩き付けて困らせるな!自重しろ!!
……今は余計な事を考えないで、コ○ケを楽しもう。んで、明日からの社畜生活を頑張れるように、活力を補給しよう。
(とりあえず、知り合いのサークルに挨拶しに行かなきゃ)
モタモタしてたら、開場しちゃう。急ごう。
──
(──さて、あとは一箇所だけだね)
一通り挨拶が終わった。残すは、私が学生時代の
……あ、言い忘れたけど、そこのサークル主と売り子は女だよ?ついでに言っとくと、二人とも
更に言っとくと、今回の新刊はアズレ○の大鳳本。アズ○ン大鳳人気だねぇ。
閑話休題。
他にも挨拶するサークルがあるけど、それらは午後から来る予定だから、今は行かなくて大丈夫──って、アレ?なんか様子がおかしいな。
あそこのサークル、何時も必ず二人で参加しているのに、
side 秋雲 out
───────
────
─
side 提督
10:05。
「…………」
観自在菩薩・行深般若波羅蜜多時、照見五蘊皆空、度一切苦厄。舎利子。色不異空、空不異色、色即是空、空即是色──
「そ、その……何か、すみません……」
「──いえ、お気になさらないでください。困った時は、お互い様ですから」
おっと。般若心経を唱えるのを一旦やめよう。
現在お手伝いをさせて頂いてるサークル主さんが、申し訳なさそうな顔をしながらそう言ってきた。
困った時はお互い様だ。助け合う事で、人は──人に限らないが、生物は生きていける。
それに、
コミケ開始から数十分後。俺は今、璃奈の知り合いのサークルさんの所で、売り子をしている。
しかも、
大事なことなので、二回言います。
……ゲームで見た時も思ったけど、この衣装露出激し過ぎ。
格好がアレだから、ジャケットか何か羽織りたい。でも、羽織ったらコスの意味が無くなるから我慢しよう。
まぁ、髪の毛──黒髪ロングのウィッグを被っているから、それで多少は隠せるけど、それでも限度がある。やらないよりはマシだけど。
そうそう。余談になるけど、コ○ケ会場内はスタッフ達と
寧ろ、軽く汗ばむ位に暑い。尚、暖房等は一切ついていない、と言っておく。
閑話休題。
それだけでもアレなのに、何処とは言わんが
あと、
(初期の衣装──和服の方が良かった……)
いや、アレを和服と言って良いのだろうか?言い方は悪いけど、和服もどきと言った方が良いかな?まぁいいや。
「それにしても、
「ど、どうも……」
サークル主さんが、嫌味や揶揄い一切抜きに褒めてくれた。顔と声を見聞きすれば分かる。
うん。褒めてくれているけど、あんまり嬉しくない。
女顔っぽい、って良く言われるけど、ここまでとはな。
何でこんな顔なんだろ。もっと男らしい顔に生まれたかった。
……分かっていると思うが、決して女装趣味に目覚めたわけじゃねーからな?俺にそんな趣味はない。
……あ、別に女装趣味を否定しているわけじゃないからな?念の為言っておく。
(…………落ち着かない)
普段穿いている
(コスした際、手伝ってくれた妖精さん達が俺の姿を見て、悪戯心を全力で発揮させて、妖精さんの不思議パワーで
元に戻してくれ、と頼んでも、“終わるまで、そのままです!”と拒否された。くそっ。覚えてろ。
(……にしても、視線が凄いな)
さっきから、参加者の視線が俺の方に向きまくってる。そんなに見ないで。
<あの
<指揮官コスしてる人も可愛いし、コスのクオリティ高ぇな、オイ
<
<はぇ~、すっごい
<
<大鳳コスしてる人、何がとは言わんが……デカあああああい!
──般若心経だ。般若心経を唱えるんだ。
俺は何も聞いていない。参加者の人達が俺を見て色々言っている気がするが、聞いてないったら聞いていない。
あと、残念ながらその
閑話休題。
……さて。何故、俺は璃奈の知り合いのサークルさんの所で、
あれは、今から数十分前の事だった。
■□■
09:30。
「ら、らっせーさん!」
「ん?お帰り──どうした?」
璃奈がとても焦ったような顔をしながら戻ってきた。何かトラブルが発生したのか?
「璃奈、大丈夫?汗かいてるわよ?はい、タオル」
「水分補給もしておきなさい」
「ありがとう──じゃなくて!大変なんだ!」
「とりあえず、一旦深呼吸して落ち着け」
○ミケ慣れしている璃奈がこんなにも焦るとは。一体何が起きたんだ?
「実は──」
「……それはマズいな」
話によると、璃奈の知り合い──
(売り子さんが乗った電車が人身事故の影響で止まって、まだ来ていない、か)
しかも、運転再開の目処は立っていないとの事。
そのサークルは二人でやって、現在サークル主一人しか居ない。
オマケに、そのサークルは毎回そこそこの数の人がやって来るらしい。
このままではまともに人を捌けない恐れがある。
「つまり、遅れてる人が来るまでヘルプすればいいのね?」
「けど、誰が行くの?璃奈はスケブとか受け付けたりするから無理だし、私と佳代は此処で売り子をするから──」
「なら、俺が手伝う」
例え俺一人でも、捌ける自信がある。
「……いいの?」
「あぁ、俺は構わない。そのサークル主さんが良いと言ってくれるのなら、喜んで手伝わせてもらう」
■□■
…………という事があって、こうして売り子をしています。
勿論、サークル主さんは快諾してくれた。
…………何故、女装を。アズレ○大鳳(禁断の宴仕様)のコスをしているのか、説明するのを忘れる所だった。
理由は、現在お手伝いさせて頂いてるサークルさんが、事前にTw○tter等のSNSで“○ズレン大鳳のコスをした売り子が居ます!(意訳)”と宣伝したからだ。
宣伝しておいてやらなかったら、言い方は悪いが詐欺だなんだの、SNS等で
その結果、悪い印象を持たれて、次回以降人が来なくなる恐れがある。なので、このサークルさんの売り子さんが来るまで、俺がコス売り子をする事になった。
余談になるが、サークル主さんは指揮官のコスをしています。とても似合ってる(小並感)
更に余談になるけど、俺が今着ている
なんでも、午後からコレに着替える予定だったらしい。
しかし、俺が着る事になったから、午後も今しているコス──9○-91のままで行くそうだ。
閑話休題。
……女装もとい、コスプレするよう言われた時、俺は渋った。しかし、このままだとそのサークルに悪評が立つ恐れがある。
これが知らないサークルだったら、申し訳ないが手助けしなかった。
だが、そのサークルは璃奈の
なので、覚悟を決めてコスしようとしたが、コスする衣装を見て躊躇ってしまった。
だって、ア○レン大鳳の
そう思っていると、
『
璃奈がガチ泣きしながら説得もとい、発破をかけてきた為、覚悟を決めてコスプレする事にしました。
なんだよ、
……ま○マギの名言でボヤいていないで、正気を保て。
……そういやどうでもいい事かもしれないけど、ま○かの中の人って、アズレ○大鳳と同じ悠○碧さんがやっていたな──現実逃避するな。しっかりしろ。
閑話休題。
普段なら、ガチ泣きされようが懇願されようが拒否していたが、今回は理由が理由なので、羞恥心を捨ててやっている。
……そうそう。衣装のサイズとか、メイク。その他色々だが、更衣室にいた妖精さん達に調整とかやってもらったから、かなり高いクオリティを叩き出す事に成功している。
なんでも、スタッフさんの話によると、今年のコミ○から妖精さん達がコスプレする人達のサポートをしてくれる事になったそうだ。
ツッコミどころ満載だけど、スルーしてやる。一々ツッコミ入れてたら、精神が持たなくなる。
それはそれとして。流石妖精さん。すげぇや。変態に技術を与えるべきではない、って良く言われているけど、本当にその通りだ。
(化粧だの、カラコンだのしてもらって鏡を見た時、冗談や比喩表現抜きに悲鳴をあげて卒倒しそうになったよ……)
どっからどう見ても、○ズレン大鳳(E:禁断の宴)が居て、ビビった──
「すみません、新刊二部ください」
──おっと。
「新刊二部ですね?千円になります♪」
地声ではなく、
(ここが自分の。正確には璃奈のサークルだが、そこだったなら地声を出していた)
しかし、今居るのは璃奈の友人が運営……でいいのか?運営するサークルだ。
なので、
やると決めたからには、半端は無しだ。全力でキャラになりきってやる!羞恥心を捨てろ!
今此処に居るのは、渡良瀬準という男じゃない。アズ○ンの大鳳だ!!
……
「…………」
あれ?参加者さんが目を見開いて固まってる。
「…………」
隣に立つサークル主さんも、俺の
「大鳳……いや、○木碧さんに
──待って。参加者さん、今なんて言ったの?俺の鼓膜が正常なら、“悠○碧さん
……待って。なんか、周囲の人達──両隣のサークルに居る人達や、そのサークルに並んでいる参加者達も、俺を見ている。何で?ねぇ、何で?
─────
──ビッ○サイト、提督達のサークル──
13:50。
「……着替えてくる」
もう無理。限界。更衣室に行く。
「待って!せめて撤収するギリギリまで、その格好のままで居て!あと、裏声で喋って!!“指揮官様との間のすべてが全部壊れてしまえばいいのに!あははははは!”を言って!!!」
「NO。絶対に、NO」
ぜっっっってぇやだ。お手伝いさせて頂いたサークルさんの所に、売り子さんが到着したんだ。なら、俺がこの格好をし続ける必要は無い。
それに、裏声も出さない。台詞も言わない──肩を掴むな。顔を近付けるな。
「じゃあ、“もっと触ってぇ~♡”を言って!!!」
「なんでその台詞なんだよ」
よりにもよって、○ズレン大鳳の台詞の中で一番ヤベー台詞じゃん。何でそれを選んだ。死んでもやらん。
「ダメなら、“みんな死んじゃえ……死んじゃえ
「“死んじゃえ
……
……
ただでさえ混沌と化した状況のせいで頭がどうにかなりそうなのに、今思い出したら益々おかしくなる──
「どうしても言ってくれないの?な、なら!着替えずウチに帰るまでそのままで居て!!そのままで居てくれれば、璃奈さんの不治の病が治りそうなの!!!」
「──お前何も患って無いだろ」
頭を切り替えろ。とりあえず、今は目の前の
そうそう。流しそうになったけど、嘘を言うな。
オメー、病気の“び”の字も無いだろ。毎回健康診断で健康体そのもの、って診断されてんだろ。
あと、このままウチに帰れと申すか?バカヤロウ、やらねぇよ。んな事したら、確実にお巡りさんに声を掛けられるわ。
それに、
つーか、途中でスタッフさんに止められる。
……構ってないで、さっさと更衣室に行って着替えよう──おうコラ。スカートの裾を
「お゙願゙い゙!゙本゙当゙に゙お゙願゙い゙じま゙ずッ゙!゙!゙」
「やめろ!手を離せ──スカートを捲ろうとするな!」
さっきまで片手──右手で掴んでいたのに、両手で掴みやがった!
少しでも捲れれば、パンチラ……いや、パンモロしちまう!やめろ!マジでやめろ!!見た目は女性っぽいけど、中身は男なんだぞ!?野郎のパンモロなんて見たくないだろ?
くそっ。佳代と香苗は昼食を摂りに行ったから、助けを求められない──アイツらの事だ。恐らく。いや、ほぼ間違い無く璃奈の味方をするに違いない──
「…………ねぇ、らっせーさん」
「────なんだ?」
突然、璃奈はスカートを捲ろうとするのをやめ、真剣な顔で俺を見つめてきた。何を言う気だ──
「
「──ノーコメント」
教えねぇよ。何があろうと、絶対に。
「ちょっとだけ。1000秒だけでいいから、捲って見せて?」
「絶対見せない」
何で捲って見せなきゃならないんですかねぇ?捲らず、普通に覗き込んで見ればいいじゃん。見せないし、させないけど。
つーか、1000秒って長過ぎ。分に換算すると、16分40秒。そんなにやってたら、確実に周りの人達に見られる。ふざけんな。
「仕方ない。じゃあ、1秒!!」
「例え1秒。いや、0.000001秒でもやらんぞ」
仕方ない、ってなんだよ、仕方ないって。
「せ、せめて、写真を。写真を撮らせて!ス○ホをスカートの中に突っ込んで撮らせて!!つーか撮る!答えは聞いていない!!!」
「嫌です。やめなさい」
それ、盗撮だぞ。立派な犯罪です。ス○ホを取り出すな。カメラ起動するな。
それと、落ち着け。お目々がグルグル状態になってんぞ?
……にしても、璃奈とは6年近い付き合いがあるけど、
璃奈は良くふざけるが、今まで
一体、どうしちまったんだ──
「薄い本入れてたダンボールの空き箱で隠しながら撮るから大丈夫バレなきゃ犯罪じゃないんですよ!!!」(オタク特有の早口)(野獣の眼光)(迫真)(欲望に忠実)(圧倒的変態淑女力で差を付けろ)
「──全然大丈夫じゃないよ?」
早口で一気に言うな。諦めなさい。なんか、変なルビ的なモノ?が振られている気がする──あっ、コラ、ス○ホを持った手を、スカートの中に突っ込もうとするな。やめろ。やめなさい──
「構図!夏コ○用のネタにしたいから、
「──やめんかバッキャロー!!!」
この後、佳代と香苗が戻って来るまで、死闘を繰り広げる事になった、と言っておく。
結論から言うと、佳代と香苗は俺の味方をしてくれて、
もし見られてたら。穿いているモノを知られたら、確実に変態扱いされる。そうなったら、一切の躊躇なく自ら命を絶っていた。
閑話休題。
しかし、佳代と香苗から、「助けたお礼に、私達と一緒にコス広場に行きましょう?(意訳)」と言われてしまい、コス広場に連行される事になった。
そして、写真──勿論、
…………まぁ、
これが後に、とんでもねぇトラブルを巻き起こす原因になるとは、この時の俺は予想していなかった。
side 提督 out
───────
────
─
次回予告
今年も残す所、あと数時間。年越しと同時に、
……もしかして、今のを聞いていましたか?
……鈴谷、夕立さん、お待ちなさい。貴女達の持っている
第161話・年越しのカウントダウンは、断末魔の叫びと共に
「H゙A゙P゙P゙Y゙!゙ N゙E゙W゙!゙ Y゙E゙A゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙!゙!゙!゙」
※初期のような、ノリと勢いしかない内容になる予定。
※もうそろそろ、第5章が終わります。
次の章は、今まで以上にカオスな内容になりそうです。SAN値をしっかり整えておいて下さい(警告)
【補足的なナニか】
・Alone in the Dark…2008年12月25日にエレクトロニック・アーツから発売されたゲームを指す。
床や柱、建造物等がリアルタイムに倒壊していくディザスターパニックの要素が盛り込まれていて、崩壊する様を映画並みの大迫力で体感出来るのが特徴。
・ズザキャン…ガンダムVSシリーズのテクニックの一つ、地走後のブレーキ慣性移動をキャンセルし、ステップした後にブーストを全回復させる技を指す。
詳細については、各自でお調べ下さい。
・悠木碧…色々ヤベー声優。
・アズールレーンの大鳳…痴女アズレン界のヤベー奴その1。声は「悠木碧」さんが演じている。
相手に尽くし過ぎるタイプのヤンデレ。ただし、常識がインストールされていない為……詳細については、各自でお調べ下さい。
・禁断の宴…「アズールレーン」の「大鳳」専用の衣装を指す。ダイヤ(課金)を使用する事で購入可能。
長い黒髪をツーサイドアップに改め、赤いドレスに着替えている。何処とは言わないが、どたぷ~んと目を見張る存在がこれでもかッ!って位に強調されている。
しかもそれがLive2Dによって
どんな衣装か興味を持った人は、今すぐ調べろ。調べるんだ!
・まどマギ…「魔法少女まどか☆マギカ」の略称を指す。
まどマギに登場する「鹿目まどか」の声(アニメ)は、「悠木碧」さんが演じている。
・死んじゃえバインダー!…アニメ、「SHUFFLE!」にてヒロインの一人、「芙蓉楓」が言い放った台詞が元ネタ。
本当は「死んじゃえばいいんだ!」と言っているが、「死んじゃえバインダー!」と聞こえる為、ネット等でネタにされている(らしい)。
・空鍋…詳細については、各自でお調べ下さい。但し、自己責任でお願い。
・渡良瀬準…第603鎮守府鎮守府を運営する提督を指す。第603鎮守府に所属する艦娘達曰く、「顔付きが女性っぽい」との事。
地声は「杉田智和」 さんに似ているが、
余談になるが、
・特殊大型ペンチ…coming soon
以上、補足終了。
Q:何故、主人公はノリノリでキャラ(アズレン大鳳)になりきった?
A:コミケ特有のお祭りの雰囲気にあてられ、一時のテンションに身を任せてやっちゃった模様。