追跡鶴   作:EMS-10

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 今話から、段々カオス度が増していきます。精神状態を整えてから、ご覧下さい(挨拶)

※警告※
第603鎮守府は何時も通り
非常に頭の悪い内容
頭を空っぽにしてご覧下さい
お前らの嫁だろ、早くなんとかしろよ


※この小説に登場する人物は全員、特殊な訓練を受けています。
 決して真似しないで下さい。

※この小説はギャグ小説です。深く考えずにご覧下さい。

※この小説内の季節は、12月下旬頃となっています。



第161話・年越しのカウントダウンは、断末魔の叫びと共に

 

side 千歳

 

 

──第603鎮守府、千歳私室──

漁(・)開始115日目。

17:50。

 

 

(………………何これ?嘘でしょ?)

 目の錯覚かしら?それか、寝ぼけていて夢を見ているのかしら?

 けど、それは無い。私の目は正常で、意識はちゃんと覚醒している。

 

 

 

 

 午後から新人の娘──春日丸ちゃんの訓練の教導役を行い、それを終えて入渠。

 夕食まで時間があるから、部屋に戻ってス○ホを操作したら、L○NEの通知が複数届いていた。

 

 送り主は、どれも矢矧さんからだった。

 余談になるけど、受信した時間は、私が春日丸ちゃんと訓練していた時間だった。

 

 閑話休題。

 

 通知を見ると、“渡(・)良(・)瀬(・)が(・)女装(コス)し(・)た(・)写(・)真(・)です(意訳)”と書かれ、画像が添付されていた。

 

(準(・)く(・)ん(・)、女装するのをとても嫌がっているのに、何故女装したのよ……)

 恐らくだけど、何か理由があったに違いない。

……とりあえず、考えるのは後にして写真を見ましょう。

 

 何時だか加賀さんに女装させられた姿を見た事があるけど、アレは本当に可(・)愛(・)か(・)っ(・)た(・)なぁ。

 きっと、この画像も期待出来るでしょう。

 

 そんな事を考え、思わず笑いながら画面をタップして確認すると、ビッグ○イトを背景にしてポーズを取る、女(・)性(・)に(・)し(・)か(・)見(・)え(・)な(・)い(・)準くんの写真が映し出された。

 

「──────ッッッ!!?」

 それを見た瞬間、頭に戦艦棲姫の主砲一斉射をブチ込まれたような衝撃を受け、気絶しそうになった。

 

 

 何故なら、そのコスプレした準くんの姿(・)が、悟(・)が(・)女(・)装(・)さ(・)せ(・)ら(・)れ(・)た(・)姿(・)に(・)そ(・)っ(・)く(・)り(・)だったから。

 

 

(ツーサイドアップの黒髪ロング。赤いドレス。そして、ガーターベルト。

 この姿、悟(・)が(・)私(・)に(・)女(・)装(・)さ(・)せ(・)ら(・)れ(・)た(・)姿(・)と(・)そ(・)っ(・)く(・)り(・)ね)

 一瞬、悟(・)だと思った。でも、写真の人物は準くんだと、メッセージに書かれてある。

 けど、もしかしたら……なんて淡い期待を抱きながら画像を拡大して良く見ると、目尻の形が若干違う。

 

(写真の人物(準くん)の目尻は、千(・)代(・)田(・)──妹(・)と同じ、若干タレ気味で。そして、左の瞼(まぶた)にホクロが付いている)

 悟(・)の目尻は、もっとツリ気味だった。それに、左の瞼にホクロは付いていない。

 よって、この写真の人物は悟じゃない。Q.E.D.証明終了。

 

(お陰で、正(・)気(・)に(・)戻(・)れ(・)た(・))

 もしこの写真の人物の目尻がツリ気味で、左の瞼にホクロが付いていなかったら、問答無用で抑(・)え(・)て(・)い(・)た(・)感(・)情(・)が(・)爆(・)発(・)。艤(・)装(・)に(・)呑(・)ま(・)れ(・)て(・)暴(・)走(・)して、正(・)気(・)を(・)失(・)っ(・)て(・)い(・)た(・)わね。

 

 

 閑話休題。

 

 

(…………流石、親子ね。とても良く似ている)

 ふふっ。本当にそっくり。可(・)愛(・)い(・)な(・)ぁ(・)。

 写真じゃなくて、女(・)装(・)さ(・)せ(・)て(・)間(・)近(・)で(・)見(・)た(・)い(・)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

襲(・)い(・)た(・)い(・)な(・)ぁ(・)♪

 

 

 

 

 

 

(………………何を考えているのよ。バカなの?死ぬの?)

 冷静になりなさい。正気を保ちなさい!

 彼は。準(・)く(・)ん(・)は、悟じゃない。別人よ?

 確かにそっくりだけど───

 

(───ぐっ。ま、マズい!艤(・)装(・)が、揺(・)さ(・)ぶ(・)っ(・)て(・)き(・)た(・)!!)

 もう一度写真を見ると、艤(・)装(・)が(・)私(・)の(・)感(・)情(・)と(・)欲(・)を(・)激(・)し(・)く(・)揺(・)さ(・)ぶ(・)っ(・)て(・)き(・)た(・)。

 そのせいで、欲(・)望(・)に(・)忠(・)実(・)になりそう。

 

(しっかりしなさい!欲(・)に負けるな!!正気を保ちなさい!!!)

 急いでス○ホの電源を切って写真を視界から消したけど、揺(・)さ(・)ぶ(・)り(・)は止まらない。

 

 うぅ……このままじゃ、呑(・)ま(・)れ(・)る(・)。数(・)十(・)年(・)間(・)抑(・)え(・)続(・)け(・)た(・)から、反(・)動(・)が(・)凄(・)ま(・)じ(・)い(・)。

 

(ここ最近、酒匂ちゃんに色々言われたせいで、精神が弱っている。このままじゃ、確実に呑(・)ま(・)れ(・)て(・)、(・)解(・)放(・)し(・)ち(・)ゃ(・)う(・)!)

 解(・)放(・)したら、ナ(・)ニ(・)をしでかすか分からない。

 翔鶴さんや榛名さん、時雨さん。そして、さ(・)淫(・)れ(・)さんみたいに。いいえ。彼(・)女(・)達(・)以(・)上(・)に(・)暴(・)走(・)し(・)て(・)し(・)ま(・)う(・)。

 

(おのれ、艤装ェ……。勘(・)違(・)い(・)を(・)起(・)こ(・)す(・)ん(・)じ(・)ゃ(・)な(・)い(・)!!)

 さっき見た写真の人物は、私の想(・)い(・)人(・)じゃない。全然違う。別人よ。

 そう言い聞かせているのに、一向に揺(・)さ(・)ぶ(・)り(・)が(・)治(・)ま(・)ら(・)な(・)い(・)。

 

(い、急いで頭を冷やさないと!)

 窓を開けて、外の空気を吸いましょう。

 冷たい空気に触れて頭を冷やせば、艤(・)装(・)の(・)揺(・)さ(・)ぶ(・)り(・)も多少は大人しくなる筈──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ただいまー』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──準(・)く(・)ん(・)の声が聞こえてきた。

 

 

 次の瞬間、辛うじて保っていた理(・)性(・)が(・)崩(・)壊(・)し(・)て(・)し(・)ま(・)っ(・)た(・)。

 

 

 

 

 

 嗚呼……ダメ………だ…………め…………───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガマンデキナイ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「翔鶴、やめろォ!榛名と時雨も──あ、千歳さん!助かった……」

『千歳さんが来てくれた!勝利確定!!』

 

 

───ゴメンなさい、準(・)く(・)ん(・)。助けに来たんじゃないの。

 

 

「助かりました、ありがとうございます!」

『変(・)態(・)組(・)三人を瞬殺って……相変わらず凄ぇや』

 

 

───邪(・)魔(・)者(・)は居ない。ふふっ……うふふっ……。

 

 

「……あ、あの、千歳……さん?」

『何でニタニタ笑いながら迫って来るんですか?怖いです』

 

 

───アハッ♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「千歳さん?もしもーし?何で迫って来るんですか?聞こえてますか───千歳さん、その手に持っているモ(・)ノ(・)は何ですか?」

『何で女性用の……その……アレ(下着)や赤いドレス、ガーターベルト等を持っているんですかねぇ……。それ、なんかアズ○ン大鳳の禁断の宴の衣装に似ている気がするんですけど……』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やめてっ!やめてええええええええええぇぇぇぇぇぇぇ!!?」

『何で!?何で襲(・)っ(・)て(・)く(・)る(・)の(・)!?』

 

 

───アッハハハハ♪アッハハハハハハハノヽノヽノヽノ\/\ノ \/ \♪

 

 

 

side 千歳 out

 

 

───────

────

─

 

 

side 提督

 

 

──第603鎮守府、母港──

20:45。

 

 

 “一時のテンションに身を任せる奴は、身を滅ぼす”

 

 

 何処ぞの白髪天然パーマの、糖尿病を患い気味の万事屋をやっている侍が言っていた。

 

 

 まさしくその通りだ。今の俺は、マダオ──まるでダメなオッサンと同じような状態に陥っている。

 

 

 まぁ、職を失っていないから、マダオと比べれば遥かにマシだ。

 代わりに、男(・)の(・)尊(・)厳(・)的な何かを失ったがな。

 

 

 そういや、マダオの本名ってなんだっけ?つーか、本名出てたっけ?

 出てた、じゃない。紹介されていたっけ?かれこれ一年近く銀○読んでねぇから、すっかり忘れてる。

 

 

 今度、矢矧から借りて読もう。アイツ、○魂の単行本を全巻持ってるし。

 

 

…………矢矧、か。

 矢矧で思い出したけど、コ○ケのコスプレ会場で、めっちゃゴツいカメラを。プロのカメラマンとかが持っているようなカメラで、ア○レン大鳳コスした俺の事を撮りまくっていたなぁ。

 

 

 カメラだけじゃない。光を調整する、丸型のレフ板……でいいのか?レフ板も用意して。

 

 

 ソレ(レフ板)を夕張が持って、光を調整して撮影されて。

 

 

 秋雲がスカートの中をス○ホのカメラで盗撮しようとしたから、アイアンクローをブチかまして。

 

 

 矢矧に、撮った写真を「ウ(・)チ(・)の(・)皆(・)に(・)L(・)I(・)N(・)○(・)送(・)っ(・)て(・)い(・)い(・)?」と聞かれて。

 

 

 普段なら絶対拒否していたのに、何故かその時はコミ○特有のお祭りの雰囲気にあてられ。

 

 

 更に、周囲の人達──○ミケに参加していた人達から、沢山のお褒めのお言葉を頂いたせいか、テンションが“最高にハイッてやつだアアアアアアアアッッッ!!!”な状態になってたから、許可しちゃって。

 

 

 その結果、LIN○を見たウチ(第603鎮守府)のヤ(・)ベ(・)ー(・)奴(・)ら(・)が暴(・)走(・)して。

 

 

 ビッグサイ○から鎮守府に戻ったら、娼(・)鶴(・)やサキュバス(榛名)、発情犬(時雨)。

 そして、千(・)歳(・)さ(・)ん(・)が。

 

 いいか、千(・)歳(・)さ(・)ん(・)が。

 

 とてつもなく大事なことだから、三回言います。

 あの、第603鎮守府の良識人──時々酒を飲み過ぎて暴走したりするけど、一応良識人に含まれる、あの千(・)歳(・)さ(・)ん(・)が、女装させようと襲(・)っ(・)て(・)き(・)て(・)。

 

 

…………あ、補足になるけど、何時もヤ(・)ら(・)か(・)す(・)奴(・)ら(・)は、俺を襲おうとする前に、千歳さんに半(・)殺(・)し(・)にされてた。

 

 

 話を戻す。千(・)歳(・)さ(・)ん(・)に(・)襲(・)わ(・)れ(・)、瑞鶴達や長門さん達が止めようとしてくれたが、蹴散らされ。

 必死に逃げ回ったが、最終的には千(・)歳(・)さ(・)ん(・)に(・)捕(・)ま(・)り(・)。

 

 

 千(・)歳(・)さ(・)ん(・)に(・)女(・)性(・)用(・)の(・)アレ(下着)を無(・)理(・)矢(・)理(・)穿(・)か(・)さ(・)れ(・)て(・)。

 

 

 無(・)理(・)矢(・)理(・)穿(・)か(・)さ(・)れ(・)た(・)姿を、蹴散らされたが復活した瑞鶴達に見られて─────ははっ。あははっ。あはははははっ♪

 

 

 思い出したら、目(・)が(・)醒(・)め(・)て(・)き(・)た(・)───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う、動きが止まった……?」

「よ、ようやく麻(・)酔(・)が(・)効(・)い(・)て(・)き(・)た(・)みたいね」

「ビー○マグナム型麻酔銃を数(・)十(・)発(・)撃(・)ち(・)込(・)ん(・)で(・)ようやくか……」

「急いで拘(・)束(・)具(・)を取り付けましょう!」

「誰か、拘(・)束(・)具(・)を持ってきて!」

 

 

 

────海(・)風(・)と足柄が、安堵の溜息を零している。

 

 

 残念だったな。俺は未だ未だ動けるぞ。

 さっきまで麻(・)酔(・)が(・)効(・)い(・)て(・)い(・)た(・)から動けなかったけど、今は悪(・)夢(・)を(・)思(・)い(・)出(・)し(・)た(・)お陰で動けるようになった。

 

 

 摩耶。俺はその程度じゃ止まらねぇ。

 俺を止めたくば、ツ(・)イ(・)ン(・)バ(・)○(・)タ(・)ー(・)ラ(・)イ(・)フ(・)ル(・)型(・)麻(・)酔(・)銃(・)を撃ち込むんだな。

 

 

 夕張、葛城。残念だが、拘(・)束(・)具(・)なんか取り付けさせない。

 例え取り付けたとしても、超(・)野(・)菜(・)人(・)に覚醒したブ○リーの如く、拘束具を破壊してやる。

 

 

 

俺は……死ななきゃならないんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う、動いた!!?」

「んなバカな!!?」

「最(・)大(・)出(・)力(・)のビー○マグナム型麻酔銃を、何(・)十(・)発(・)も(・)撃(・)ち(・)込(・)ん(・)だ(・)んだぞ!!?」

「えぇい、第603鎮守府の提督は化け物かッ!」

「夕張、ふざけている場合じゃないわよ!?」

 

 

 

 

…………さて。身体は充分動かせる。死のう。

 

 

 

 

 

 

 

 

─────

 

 

 

──第603鎮守府、執務室──

漁(・)開始116日目。

08:05。

 

 

「………………」

 北(・)方(・)海(・)域(・)から、多(・)数(・)の(・)深(・)海(・)棲(・)艦(・)が日本本土に向けて侵攻している。

 しかも、侵攻している深海棲艦は、今まで確認されていない新(・)種(・)が多(・)数(・)含(・)ま(・)れ(・)て(・)い(・)る(・)との事、か。

 

(進行を食い止めている艦娘達からの報告によると、その新(・)種(・)の一部。人型以外の深海棲艦に足(・)が(・)生(・)え(・)て(・)い(・)る(・)、って……)

 なんじゃそりゃ。ふざけてんのか?

 けど、写真が添付されているからそれらを見ると、本当に足が生えている。

 

 あ、補足になるが、写真の深海棲艦達は全て挽(・)肉(・)になる前の姿だぞ。

 もし挽(・)肉(・)になっている写真だったら、発狂してた。

 

 閑話休題。

 

 写真を見て思ったんだけど、何?突然変異したの?

 もしかして、大規模反攻作戦の時に使用したI(・)S(・)K(・)Z(・)-(・)C(・)弾(・)の影響を受けたのか?絶対そうでしょ?そうとしか思えない──

 

「……提督、顔が険しいよ?」

 

──つい先程、大本営から送られてきた書類を見ていると、本日の秘書艦・秋(・)雲(・)が心配そうな顔をしながら声を掛けてきた。

 

「何か、悪い事でも書かれてたの?」

 

「あー……ほれ」

 すまん。若干だが麻酔が残っていて眠い上に、腹(・)部(・)が(・)痛(・)い(・)から説明する気が起きん。

 なので、書類を差し出した。

 

「あんがと。…………えー?これ、マジ?なんかの冗談?」

 

「残念ながら、マジだ」

 大本営から送られてきた物だから、冗談とかじゃない。

 

「うっわぁ……キモい。突然変異したのかな?」

 

「分からん。現在調査中らしいから、続報を待とう」

 

「……だね」

 

「とりあえず、皆にこの事を伝えよう──いててっ!?」

 くそっ、野(・)原(・)主(・)任(・)に(・)や(・)ら(・)れ(・)た(・)箇所が痛み出しやがった。

 さっきから痛みを感じていたけど、痛みの度合い……でいいのか?それが、放送用のマイクに手を伸ばそうとしたら急に強くなった。

 

「だ、大丈夫!?」

 

「大丈夫だ、大丈夫」

 いけね、心配させちまった。しっかりしろ。

 

(野原主任ェ……覚えてろよ?)

 千(・)歳(・)さ(・)ん(・)に(・)ア(・)レ(・)を(・)無(・)理(・)矢(・)理(・)穿(・)か(・)さ(・)れ(・)て(・)。

 ア(・)レ(・)を穿(・)い(・)た(・)姿を皆に見られたから自殺しようとしたら、ビ(・)○(・)ム(・)マ(・)グ(・)ナ(・)ム(・)型(・)麻(・)酔(・)銃(・)の最(・)大(・)出(・)力(・)を摩耶に数(・)十(・)発(・)撃(・)ち(・)込(・)ま(・)れ(・)。

 

 それでも身体を動かして死のうとしたら、千(・)歳(・)さ(・)ん(・)を(・)鎮(・)圧(・)し(・)た(・)野原主任が、俺が自殺するのを阻止する為に主(・)任(・)砲(・)をぶっ放しやがって。

 ちなみに、主(・)任(・)砲(・)をぶっ放して、俺の土(・)手(・)っ(・)腹(・)に(・)直(・)撃(・)させた際、

 

 

『少佐、自殺は良くないなぁ。秋(・)津(・)洲(・)が来てから色(・)々(・)や(・)っ(・)て(・)も(・)ら(・)わ(・)な(・)き(・)ゃ(・)、困るんだ。だから、生きていてくれないと』

 

 

 って言われた。

 あの、あなたのぶっ放した得物(主任砲)のせいで死にかけたんですけど。生かしたいのか殺したいのか、分かんねーな、コレ。

 使うなら、もっと殺傷力の低い得物(武器)にしようよ。工廠に色(・)々(・)あ(・)る(・)でしょ?

 

 閑話休題。

 

 にしても、直(・)撃(・)喰(・)ら(・)っ(・)た(・)のに良く生きてたな、俺。

 それに、骨や内臓、筋肉、etc...には一切ダメージが入っていない、って……俺の身体、どうなってんの?

 

……まぁいいや。今は仕事──じゃなくて、放送を入れよう。もうこれ以上思い出すな。思い出したら、俺の精神が死ぬ。

 

……何故、千歳さんは俺にア(・)レ(・)を無理矢理穿かせてきたのか、教えろ?

 千歳さん曰く、

 

 

『準(・)く(・)ん(・)がしたコスの姿が、悟(・)が(・)女(・)装(・)さ(・)せ(・)ら(・)れ(・)た(・)姿(・)に(・)そ(・)っ(・)く(・)り(・)で、気(・)が(・)付(・)い(・)た(・)ら(・)襲(・)っ(・)て(・)い(・)た(・)。反省も後悔も一切していないッッッ!!!』

 

 

 との事。悔い改めて?

……親父、苦労したんだな。というか、親(・)父(・)が(・)女(・)装(・)さ(・)せ(・)ら(・)れ(・)た(・)姿(・)に(・)そ(・)っ(・)く(・)り(・)って何?俺の親父も女性っぽい顔付きなの?

 気になるから、俺の精神状態がまともになったら千歳さんに聞いてみよう──いや、待て。もしかしたら、また襲(・)わ(・)れ(・)る(・)可能性がある。

 襲ってきた時の千歳さん、ガチでヤバい雰囲気だったからなぁ……。

 

(……そうだ。藤原大将に聞いてみよう)

 あの人、俺の親父とは幼馴染で親友だ、って言ってたから、知っている筈──

 

(──藤原大将で思い出したけど、ケッコンカッコカリの。正確にはジュウコンカッコカリ用の指輪や、書類の追加を頼もう。二人増えたから、用意してもらわなきゃ──電話だ)

 ポケットに入れているス○ホが震えている。この震え方は、メールの震え方じゃない。

 誰からだ?仕事中だけど、今は平和(俺基準)だから確認しよう。

 

(…………浦樹からだ)

 秋雲にバレないよう、机の下でこっそり確認すると、ディスプレイには浦樹からの通話が入っている、と表示されていた。

 

 浦樹は余程の理由が無い限り、仕事中にス○ホを弄らない真面目な奴だ。何かあったんだな?

……あ、通話が切れた──と思ったら、またかかってきた。

 

「秋雲、少し席を外す。直ぐに戻ってくる」

 とりあえず、御手洗に行くフリをして電話に出よう。

 放送入れるのは、それからだ。優先順位がアレだけど、いっか(←錯乱気味)

 

「…………りょーかい!」

 

「?」

 なんだ?秋雲の奴、一瞬だけ悲(・)し(・)そ(・)う(・)な(・)顔(・)を(・)し(・)た(・)ぞ?

 けど、直ぐに笑顔になった。見間違いなんかじゃない。

 

(後で聞いてみるか)

 申し訳ないが、今は浦樹の電話に出る事を優先させてもらう。

 足早に執務室を出て、御手洗に向かう。ス○ホは今も震え続けている。急ごう。

 

 

──

 

 

(……さて、出るか)

 御手洗に入り、通話ボタンを押す。

 

「もしもし──」

 

 

『準(・)!助けてくれ!!!』

 

「──どうした?」

 通話ボタンを押すと同時に、浦樹が小声で助けを求めてきた。声を聞くに、相当焦っているみたいだ。

 

『そっち(第603鎮守府)に亡(・)命(・)するから、受け入れてくれ!!』

 

「ごめん、何があったか教えてくれ」

 亡命って。お前、いきなり何言ってんの?

 もしかしなくても、瑞鳳さん達に何かやらかしたな?

 コイツの事だ。何時だかみたいに、約束すっぽかしてブチギレさせたんだろ。

 

『実は、先週から短(・)期(・)交(・)換(・)派(・)遣(・)で僕の所に来た艦娘が、色々やらかして大変なんだ!』

 

「今(・)北(・)産(・)業(・)で頼む」

 予想と違った。何が起きたんだろ?

 

『短(・)期(・)交(・)換(・)派(・)遣(・)された艦娘は、外国──ス(・)ウ(・)ェ(・)ー(・)デ(・)ン(・)から来た。

 その艦娘は、僕や瑞鳳、祥鳳が小学二年生から中学二年学生の時まで、一緒に過ごした娘。

 大(・)参(・)事(・)正(・)妻(・)戦(・)争(・)勃発。以上』

 

「おk、把握」

 つまり、鎮(・)守(・)府(・)は(・)今(・)日(・)も(・)修(・)羅(・)場(・)で(・)す(・)って奴ですね、分かります。

 というか浦樹。お前、フラグ立てまくってんなぁ。ギャルゲーの主人公みたいだぞ?

……俺も浦樹の事言えないな。俺から言っておいてなんだけど、この話はやめよう。

 

『とにかく、そっちに亡命するよ。受け入れる準備をしてくれ!異論・反論は一切受け付けない──』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ウラキ!見付けたわ!』

 

『──おv*ぺざぢッ!?』

 

 

 浦樹、大丈夫か?すげぇ声出してんぞ?つーか、どうやって発音したんだ?

……じゃなくて。どうやら浦樹は亡命する前に、見付かってしまったみたいだ。ご愁傷様。

 

 というか、今の声、誰だ?ハキハキと喋っているから、瑞鳳さんじゃないのは確定。

 祥鳳さん……でもない。種○梨沙さんに激似の、落ち着いた声じゃないから除外。

 荒潮……でもないな。あの娘は、もっとのんびりと喋る。

 村雨……違う。今聞こえた声は、言い方はアレだけど村雨より色気が無い。じゃあ、誰だ?

 

『ゴ……ゴ(・)ト(・)ラ(・)ン(・)ド(・)…………』

 

「ゴトラ○ン?」

 ザン○カール帝国の特殊機関、スーパーサイコ研究所が開発した、試作モビ○スーツ・ゴトラタ○が艦娘になったのか?スウェーデンすげぇな。

 おい日本、負けんなよ。オタクの国だろ?世界に誇るクレイジージャパン……間違えた。クールジャパンだろ?負けじと○ビルスーツを艦娘化しろよ。艦娘化ってなんだよ。訳わかんねぇ事言うな──

 

『準、ゴ(・)ト(・)しか合ってない。ゴ(・)ト(・)ラ(・)ン(・)ド(・)。○トラタンじゃない。

 まぁ、ゴ(・)ト(・)ラ(・)ン(・)ド(・)の(・)適(・)性(・)者(・)の頭は、ゴトラタ○のパイロットみたいにと(・)ち(・)狂(・)っ(・)て(・)い(・)る(・)けど──』

 

 

『ウラキ、誰と電話しているの?女?』

 

 

『───────ヒュッ』

 

「──浦樹、生きてるか?今、死にそうな人が出すような呼吸音が聞こえたぞ?」

 ゲームやアニメ、ドラマ、映画とかで聞いた音と似ているから、分かる。

……じゃなくて。なんだ、この狂気まみれの声は。

 まぁ、千歳さんのと比べれば未だ未だだな。あの人の狂気にまみれた声は、こんなモンじゃない。

 

『……じゅん。きみは、なぜ、へいきなんだ……?』

 

「何故、って……慣(・)れ(・)て(・)い(・)る(・)からだ」

 千歳さんのお陰でな。お前も千歳さんの狂気にあてられれば、そ(・)の(・)程(・)度(・)の(・)狂(・)気(・)をあてられても平然として居られるぞ?

 

……千歳さんで思い出したけど、何故、あんな事になったんだ。誰か、教えてくれ。

 今は正(・)気(・)を(・)取(・)り(・)戻(・)し(・)て(・)く(・)れ(・)た(・)けど──やめろ。思い出すな。今は浦樹との通話に集中しよう──

 

(──なんか、電話が騒がしくなってきたな)

 めっちゃ言い争う声が聞こえる。

……電話が騒がしくなってきた。って何?正しい日本語使おうよ。最近、日本人なのに正しく日本語を使えなくなってんぞ。語彙力低下し過ぎ──

 

 

 

『霊(・)誤(・)焼(・)にしてやる』

 

 

 

──地獄の底から響くような、低い声が聞こえてきたぞ。けど、この声は瑞鳳さんだな。彼女の声は特徴的だから、分かる。

 普段出している声より数オクターブ低いけど、間違いない。俺には分かる───

 

 

 

『浦樹には、私以外のメス(女)は必要ないッッッ!!!』

 

 

 

───わーお。艦載機のエンジン音や、発艦音、etc...沢山のヤ(・)ベ(・)ー(・)音(・)が聞こえてきたぞぉ?

 なんか、瑞鳳さんがとっても恐ろしい事を叫んでいた気がするけど、気のせいだね。

 それに、“た(・)ま(・)ご(・)や(・)き(・)に(・)し(・)て(・)や(・)る(・)”って言ってたけど、どうやって“た(・)ま(・)ご(・)や(・)き(・)”にするの?お兄さんに教えて──

 

 

『う……うわあああああああああああぁぁぁぁ────』

 

 

──浦樹の断末魔の叫びが聞こえる。……あ、通話が切れた。

 これ、ヤバいんじゃね?いや、ヤバい(確信)

 急展開過ぎて頭が追い付かないけど、とりあえず浦樹に電話して安否確認しよう。俺、嫌だよ?親友が死ぬなんて。

 

…………繋がらない。コール音は鳴るけど、出てくれない。もう一度───

 

 

【おかけになった電話番号は、現在電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないためかかりません】

 

 

────あ、ダメだこりゃ。電池切れか、ス○ホを破壊されたんだろうな。俺の予想では、後者だと思う。

 

「……浦樹。強く生きろ」

 心の底から、無事である事を祈る。

……さて、執務室に戻って、やるべき事をやりますか。

 その前に、念の為仕事用の固定電話で浦樹に電話してみよう。

 

 

─────────────

 

 

───────

 

 

───

 

 

 

──第603鎮守府、提督私室──

漁(・)開始、117日目。

22:00。

 

 

「もう22時かぁ。今年も残り僅かだねぇ……ほい、バリさん(夕張さん)のターンだよ?」

 

「はーい。……ホント、一年経つのがあっという間ね──一マスかぁ。まぁいいや。はい、次、望月ちゃんの番よ?」

 

「んぁ?あいよー。……あたしの場合、一年経つのが長く感じるんだけど、何で皆は早く感じんだろ──あ、クッ○マスかよ。ツイてねぇ……って、コイン50枚貰える奴か。運が良かった。ほい、浜(・)波(・)」

 

「ん、ありがと。……それ、歳取るにつれて時間の流れが早く感じる云々って、テレビでやってた──ク○ボーマスだ。決闘開始だね」

 

…………嗚呼、平和だ。

 こうして平和にゲーム──マ○オパーティ2をやっていると、心が癒される。俺はプレイせずに見ているだけだが。

 

 

 

 

 

 

 

 ドーモ、皆=サン。提督=デス。

 色々あったが、今日は12月31日。年末──大晦日だ。

 なんか、コミ○が終わってから時間の進みが急加速したような気がするけど、気のせいだろう。

 

……何故、俺の部屋に人が。秋雲と夕張、望月。そして、浜(・)波(・)が集まって○リオパーティ2をしているのか。それから、色々の部分を説明しろ?あいよ、説明するよ。

 

 えーと、何処から話すべきだ?とにかく色々あり過ぎて、何処から話すべきか分からない。

 とりあえず、詳細を語るとエラい長くなるから、簡潔に説明すんぞ。

 

 まず、コミ○でコスした姿を、矢矧に撮られて。

 

 一時のテンションに身を任せて、普段の精神状態なら断固拒否していたのに、撮られた写真をウチの連中にLIN○で送って良いと許可して。

 

……思えば、この行動が全ての元凶なのかもしれない。

 まぁ、後悔しても時既に遅しって奴だから、これ以上言わない。

 

 話を戻す。その結果、ウチの変(・)態(・)組(・)と、何故か千(・)歳(・)さ(・)ん(・)が(・)暴(・)走(・)して。

 

 千歳さんに……うん……色(・)々(・)ヤ(・)ら(・)れ(・)て(・)。

……あ、内容は割愛するぞ。思い出したら自殺したくなる。

 

 話を脱線させてすまん。戻す。

 んで、色々あって自殺衝動に駆られて自殺しようとしたら、皆に物(・)理(・)的(・)に止められて。

 

 俺の本(・)気(・)の(・)自(・)殺(・)衝(・)動(・)に駆られた姿を見た、変(・)態(・)組(・)と千(・)歳(・)さ(・)ん(・)は正気に戻ってくれて。

 

 精神崩壊の一歩手前に陥っていた俺を、母性ランキング同(・)率(・)三(・)位(・)の加(・)賀(・)さ(・)ん(・)と扶(・)桑(・)さ(・)ん(・)が、ガ(・)チ(・)で(・)あ(・)や(・)し(・)て(・)く(・)れ(・)た(・)お陰で、落ち着きを取り戻し。

 

 コミ○の翌日。つまり昨日だ。昨日は変(・)態(・)組(・)や千(・)歳(・)さ(・)ん(・)はマジでナ(・)ニ(・)や何もヤ(・)ら(・)か(・)さ(・)ず(・)、平和な時間が流れて──訂正。浦樹から、とんでもねぇ電話が掛かってきたな。

 

 ちなみに、電話が切れてから何度も電話したが、おかけになった電話番号は(ryが流れるばかりで、繋がらなかった。

 

 なので、執務室に戻って仕事用の固定電話で第08鎮守府に電話したら、繋がった。

 

 結果だけ言うと、浦樹は生きていた。但し、声は死んでいた。

 

…………浦樹についての話は、この辺でやめさせてもらう。これ以上話したら、ただでさえどうにかなっている俺の頭が、更にどうにかなる。

 

 とりあえず、年(・)が(・)明(・)け(・)た(・)ら(・)二(・)人(・)で(・)飲(・)み(・)に(・)行(・)く(・)約束をしたから、その時にしっかりケアをしてあげよう。

 

……何時だか思ったけど、ウチって他所の鎮守府と比べると、と(・)っ(・)て(・)も(・)平(・)和(・)なんだなぁ。

 

 閑話休題。

 

 浦樹の安否を確認後、仕事をして終わらせ、大掃除を手伝い。

 

 そして、特に何も起きずに日付が変わり、今日。仕事を終わらせ。

 夕食後。年越しカウントダウンをするまで、俺の部屋に秋雲達が集まってゲームをして時間を潰している。

 

 俺の部屋に居ない、他の連中はどうしているって?談話室や食堂でボードゲームとかやったり、酒飲んだりしてる。

 

 以上、説明終了──

 

 

「っだー!負けたぁ!!」

 

「うわぁ、ビリかぁ……」

 

「くっそー。浜波、お前強いなぁ……」

 

「やり込みまくったからね」

 

 

──ゲームが終わったみたいだ。どれどれ?

 

(……浜波がトップか)

 スター10枚に、コイン100越えてらぁ。すげぇ。

 ちなみに二位は秋雲で、スターの数は5枚だ。

 三位は望月で、最下位は夕張だ。……夕張だけ、スターが0枚。更にコインも0枚って。何やってんの。どうやりゃそうなるの?

 

 

……そういや、何故浜波が。男(・)性(・)恐(・)怖(・)症(・)を患っている浜波が俺の部屋に居るのか、説明していなかったな。危うく忘れる所だった。

 

 あれは、昨日。大掃除を終えて談話室で休憩していた時だった。

 突然、浜波が俺に声を掛けてきたんだ。最初は驚いた。けど、直ぐに冷静になって、怖がらせないようなるべく優しい声を出して会話をした。

 

 詳細を語ると長くなるから簡潔に纏めると、どうやら俺の部屋に飾ってあるガ○プラの中に、ヅ○はあるのにヒルドル○が無いと望月から聞き、それに対して物申しに来たそうだ。

 

……そういや、○ルドルブは買ったけど、作ってなかったな。やっちまった。

 

 閑話休題。

 

 そんで、それからヒルドル○関連の話題で盛り上がった結果、今では警戒は解かれ、普通に接してくれるようになった。

 言い方は悪いが、チョロくない?もっと警戒した方が良いんじゃない───外から、ガ(・)ト(・)リ(・)ン(・)グ(・)砲(・)の発砲音が聞こえてきた。

 オイオイ、誰だァ?ガトリング砲をぶっ放した奴は?まぁ、予想はつくけど。鈴谷辺りじゃないかな?

 

「提督。今、ガトリング砲の発砲音が聞こえたんだけど……秋雲さんの気のせいかな?」

 

「いや、気のせいじゃない。確かに聞こえた」

 音の方角からして、埠頭からだな。様子を見に行くか。

 

 俺は秋雲達に部屋に残るよう言い、部屋を出て埠頭へ向かった。

……寒い。上着を着て来たが、それでも寒い。くそっ。せっかく暖かい部屋で平和にのんびりと過ごしていたのに。

 内心でボヤきながら埠頭へ向かうと──

 

 

「わ、私(わたくし)はただ、春(・)雨(・)さ(・)ん(・)と(・)花(・)火(・)を(・)打(・)ち(・)上(・)げ(・)る(・)準(・)備(・)をしていただけですわ!」

 

 

──艦娘の装束が穴だらけになったラリックマ(熊野さん)が、なんか言っている。

 オメー、懲りないなァ。何で注意してもやめてくれないんですかねぇ?頭に脳みそじゃなくて、メロンパンでも詰まってんのか?

 

 閑話休題。

 

 えーと、ラリックマの他にも、人が居る。誰だ?

……春雨と、時雨、夕立。そして、GAXダイ○ソアを持った鈴谷が居る。

 ただ、春雨は地面に横たわっている。様子を見るに、気絶しているみたいだ。

 

(全員、艦娘の装束を纏っている──何で埠頭の端に大(・)量(・)の(・)ド(・)ラ(・)ム(・)缶(・)が置いてあるんですかねぇ)

 埠頭に集まっている娘達が誰なのか確認すると、埠頭の端に大(・)量(・)の(・)ド(・)ラ(・)ム(・)缶(・)が積み上げられている光景が視界に入ってきた。

 

 これ、もしかしなくてもラリックマが用意したのか?

 用途は、さっきラリックマが花(・)火(・)を(・)打(・)ち(・)上(・)げ(・)る(・)、と言っていたな。HAHAHA、面白い事をやろうとしてるんだね。

 

「熊野さん。そんなに花火を打ち上げたいのなら──」

 

……夕立が抑揚を一切感じさせない声でそう言いながら、ラリックマを特(・)殊(・)大(・)型(・)ペ(・)ン(・)チ(・)で拘束した。

 コレ、マジでキレちゃってるね。声が怖いもん。

 普段の天真爛漫な夕立ちゃんじゃなくて、狂犬モードの夕立ちゃんになっちゃってるね。ヤバそうだから、近寄らずに様子を見よう。

 

 あと、そのペ(・)ン(・)チ(・)。先日野原主任が造った、相手を挟(・)ん(・)で(・)潰(・)す(・)えげつねぇ武器じゃん。使うのは構わないけど、間違って潰さないで……いや、ラリックマは頑丈だから、潰しても大丈夫だろう。

 

「花火を打ち上げさせてあげるよ♪」

 

……時雨が何処からともなく、41型手榴弾・改を取り出して、ラリックマの装束に取り付け始めたぞ。その数、十数個。

 うん。ヤバいね。アレが十数個も同時に起爆したら、ヤバい(小並感)

 

「なっ、何をするんですの!?」

 

「何って……決まってるよ。花(・)火(・)だよ♪」

 

……鈴谷、声。死んでる。声が死んでるって日本語おかしいけど、そうとしか言い様がない──

 

「夕立、くまのんを海(・)に(・)向(・)か(・)っ(・)て(・)投(・)げ(・)て(・)?」

 

「了解っぽい!」

 

「えっ?ちょっ!?待っ──ひゃああああああ!!?」

 

──夕立選手!特(・)殊(・)大(・)型(・)ペ(・)ン(・)チ(・)で拘束していたラリックマをッ!ハンマー投げのハンマーのように振り回しッ!ペ(・)ン(・)チ(・)の拘束を解いてッ!ラリックマだけを海に向かって放り投げたァ!斜め45°ッ!理想的な角度だァ!!

 

……鈴谷が、ラリックマ目掛けてガトリング砲をぶっ放した。相変わらずイイ発砲音だなぁ。

 

……じゃなくて。あの、鈴谷?お願いだから、あんまりぶっ放さないで?ただでさえ弾薬がヤバいの。カツカツになっちゃうから、自重して──あ、ラリックマが爆発した。きたねぇ花火だ。

 

 恐らく、手榴弾にガトリング砲の弾が当たって起爆したのだろう──

 

 

 

 

「H゙A゙P゙P゙Y゙!゙ N゙E゙W゙!゙ Y゙E゙A゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙R゙!゙!゙!゙」

 

 

 

──鈴谷、まだ年明けてないよ?あと、どっからそんな声出したの?まるでゾンビモードになった涼月みたいな声してるよ?大丈夫?声帯痛めてない?

 

 

side 提督 out

 

 

───────

────

─

 

 





次回予告


 提督さん、あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いしますね?ねっ?
……さて。気持ちを切り替えて、お仕事しちゃいましょう!本日は由良がサポートしますね♪
 えーと、まずは今朝、大本営から封筒が届いたので、確認願います。
……あ、あの、提督さん?机に頭を打ち付けて、どうしました?
……第603鎮守府が、新(・)型(・)艤(・)装(・)の(・)テストケース(機能試験)に(・)選(・)ば(・)れ(・)た(・)?えっ?


第162話・トラブルと社畜に正月休みなど存在しない


「白(・)露(・)型(・)は改(・)装(・)を(・)受(・)け(・)る(・)と、髪(・)の(・)毛(・)が(・)犬(・)耳(・)っ(・)ぽ(・)く(・)撥(・)ね(・)る(・)呪(・)い(・)にでも掛かってんのか?」


【補足的なナニか】

・銀魂…「少年ジャンプ」に連載されていたギャグ漫画を指す。「銀魂」の読みは「ぎんたま」。
 とにかく腹筋に悪い漫画です。落ち込んだ時にこれを読めば、元気になれます。多分。

・ゴトラタン…「鬱アニメ機動戦士Vガンダム」に登場する、ザンスカール帝国が開発した試作モビルスーツを指す。
 パイロットは、ガンダムシリーズ屈指のヤベー奴、「カテジナ・ルース」。
 迂闊に近付くと、「とち狂ってお友達にでもなりに来たのかい?」されるので、近寄らないようにしましょう。

・母性ランキング…現(・)段(・)階(・)で(・)の(・)一位は、葛城。
 二位は夕立。三(・)位(・)は(・)同(・)率(・)で、加(・)賀(・)と扶(・)桑(・)。
 五位以降は、近いうちに明かされる……かもしれない。

・霊誤焼…第08鎮守府所属、祥鳳型軽空母艦二番艦、瑞鳳の適性者の技(・)……らしい。
 詳細については、現段階では何も語る事が出来ない。

・ツインバスターライフル型麻酔銃…coming soon(お前を殺す)

・ゴ(・)ト(・)ラ(・)ン(・)ド(・)…coming soon

以上、補足終了。




 社畜辛い。もうムリ。海風の胎内に還りたい……
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