追跡鶴   作:EMS-10

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 新年明けましておめでとうございます(8日遅れ)
 今年も宜しく御願いします。

※警告※
若干のシリアスと下ネタ有り
非常に頭の悪い内容
支離滅裂な思考・発言だらけ
頭を空っぽにしてご覧下さい


※この小説に登場する人物は全員、特殊な訓練を受けています。
 決して真似しないで下さい。

※この小説内の季節は、2月上旬頃となっています。


※この小説は、特定の人物、団体、宗教等を誹謗・中傷する意図は一切含まれていません。
 予めご了承下さい。



第177話・Creeping!Creeping! Creeping!

 

side 時雨

 

 

『やーい、お(・)と(・)こ(・)お(・)ん(・)な(・)!』

 

『女の子っぽい格好してんじゃねーよ!』

 

『スカートじゃなくてズボン履けよ!』

 

 

 学校の裏庭で、一人の女の子が複数の男の子に囲まれて暴言を吐かれている。

 

 

────嗚呼……これは、夢だね

 

 

『こいつ、髪飾りなんか付けてるぞ!』

 

『オシャレなんかしてんじゃねーよ!』

 

『お前なんかにゃ似合わねーよ!』 

 

 

 男の子達はそう言うと、女の子の髪飾りを乱暴に外し奪った。

 女の子は慌てて髪飾りを取り返そうとするけど、恐怖でその場から動けなかった。

 

 

────久々だなぁ、こんな悪(・)夢(・)を見るなんて

 

 

 場面が変わる。

 今度は教室だ。先ほどとは打って変わって、男の子達は居ない。居るのは女の子達だけだ。

 

 

『__ちゃん、もう私達には関わらないで』

 

『あなたと居ると、虐められるから近寄らないで』

 

『さようなら』

 

 

 今まで仲良くしてくれた友達──女の子達が、どこか辛そうな表情をしながらそう言ってきた。

 

 

────あはは。最(・)高(・)だ(・)よ(・)、チクショウ

 

 

 再度場面が変わる。今度は……女の子の家だ。

 彼(・)女(・)が唯一安心して居られる場所。

 

 

『__、最近元気無いよ?大丈夫?』

 

『姉(・)さ(・)ん(・)、悩み事があるなら遠慮なく言って?』

 

『私達はお(・)ね(・)ー(・)ち(・)ゃ(・)ん(・)の味方だよ!』

 

『わ、私も!だから、心配しないでください!はい! 』

 

 リビングに、女の子達が。彼(・)女(・)の(・)姉(・)妹(・)が居る。

 皆、心配そうな顔をして彼(・)女(・)を見ている。

 

 

────ここ暫く、全く悪(・)夢(・)を見なくなったのに。やめてよ

 

 

 また場面が変わる。

 今度は、女の子の部屋だ。学校から貰った一枚の紙を真剣な顔で見つめている。

 

 

『……お母さん。僕(・)、艦(・)娘(・)に(・)な(・)る(・)よ(・)』

 

 

 女の子は、女性にそう言った。

 この女性は、彼(・)女(・)の母親だ。

 彼(・)女(・)の母親は、最初反対した。

 しかし、彼(・)女(・)の意志は固く、最終的に彼(・)女(・)の母親は折れた。

 

 

────早く醒めて。見たくない

 

 

 場面が変わる。

 これは、養(・)成(・)所(・)だ。

 女の子は、背中に鋼鉄の塊──艤装を背負っている。

 表情はとても暗い。

 それもそうだ。一部の提(・)督(・)候(・)補(・)生(・)達(・)や艦(・)娘(・)候(・)補(・)生(・)達(・)に色(・)々(・)言(・)わ(・)れ(・)て(・)し(・)ま(・)っ(・)た(・)のだから。

 

 

─────この頃の僕(・)は卑屈になっていたっけ

 

 

 また場面が変わる。目まぐるしい。夢だから仕方ないのだろうけど。

 何時ものように、艤装を背負って女の子は埠頭に向かう。

 表情は相変わらず暗い。

 

 

『君が時(・)雨(・)か?俺は渡(・)良(・)瀬(・)準(・)だ。よろしく』

 

 

 埠頭に行くと、既に提(・)督(・)候(・)補(・)生(・)が居た。

 若い男性だ。

 嗚呼。また、何か言われるだろう。

 例え何も言わなくても、嫌な視線を向けたり、嫌な態度を取ってくるだろう。

 そう思っていた。

 けれど、この日は違った。

 

 

 

─────最初は、渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)に敵意を抱いていたっけ

 

 

 

 渡良瀬準と名乗った提督候補生は、他の人達と違った。

 女の子の容姿について、何も言ってこなかった。

 邪な視線を向けず、小馬鹿にするような態度を一切取らなかった。

 女の子は不思議に思った。

 

 

 

─────もし時間を戻せるのなら、この時に戻って渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)に敵意を抱いていた僕を全力で殴りたい

 

 

 

 初めは警戒していたが、会う度に警戒心は徐々に解かれていった。

 やがて、女の子はその男性に心を許すようになった。

 そのお陰か、女の子は少しずつ笑顔を取り戻し始めた。

 

 

───────

 

────

 

─

 

 

 

──第603鎮守府、時雨・夕立私室──

漁(・)開始151日目。

03:25

 

 

「────ぁ……」

 真っ暗だ。それに、風が窓を揺らす音が聞こえてうるさい。

 どうやら目が醒めてしまったようだ。

 

「んぅ……スゥ……スゥ……」

 

 窓が揺れる音の他に、寝息が聞こえてきた。

 夕立──夕奈の寝息だ。

 

(時間……いま何時だろ?)

 何時もの癖で何度か目を瞬かせ、枕元に置いた時計に手を伸ばし、時間を確認する。

 当然ながら真っ暗だから見えない。バックライトのボタンを押して……時刻は……03:26だ。起床時間には未だ早い。

 良かった。眠気が殆ど無いから、起床時間ギリギリだと思って焦った。

 

「…………チッ」

 安心すると、思わず舌打ちをしてしまった。

 せっかく提督の。渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)の夢を見れたのに。もっと見せてくれてもいいじゃないか。

 

…………苛立っても仕方ない。こうなったら二度寝して、もう一度夢を見よう。幸いにも、二度寝する余裕はある。

 

…………。

 

…………。

 

…………。

 

…………ダメだ。完全に目が醒めていて眠れそうにない。

 それに、カ(・)ラ(・)ダ(・)が(・)燃(・)え(・)る(・)よ(・)う(・)に(・)と(・)て(・)も(・)熱(・)い(・)。

 この熱さは、体調不良による発熱じゃない。欲(・)求(・)不(・)満(・)による発熱だ。

 

(ム(・)ラ(・)ム(・)ラ(・)し(・)て(・)仕(・)方(・)な(・)い(・)……)

 どうやら夢とはいえ、渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)を見れたからか興奮してしまい、オ(・)ン(・)ナ(・)の(・)部(・)分(・)が(・)疼(・)い(・)て(・)し(・)ま(・)っ(・)た(・)ようだ。

 

 発(・)散(・)したい。けど、下手したら隣で寝ている夕奈に気付かれて、色々厄介な事になりかねない。

 

(……そうだ、渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)の所に行こう)

 それがいい。そうしよう。

 そうと決まれば、急いで渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)の所に行かなきゃ!

 

(行ったらどうしよう?いや。考えるな、感じろ!心(股間)に全てを任せればいい!!)

 渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)とデートしてから二ヶ月近くド(・)ッ(・)キ(・)ン(・)グ(・)していないから、疼(・)い(・)て(・)仕(・)方(・)な(・)い(・)。

 

 あの時の。赤(・)ち(・)ゃ(・)ん(・)の(・)お(・)部(・)屋(・)を(・)ド(・)突(・)か(・)れ(・)た(・)快感は未だに忘れられない。自分で自分を慰(・)め(・)ても、全然満たされない。 

 

……思考している場合じゃない。急いで渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)の所に行かなきゃ。

 

 待ってて、渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)。今行くよ。

 あぁ、そうだ。ナ(・)マ(・)だと渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)は絶対シ(・)て(・)くれないから、カ(・)バ(・)ー(・)(針(・)で(・)開(・)通(・)済(・))を持っていかなきゃ。

 

 

……ふふっ。ふふふふふふっ。あははははははははっ!!

 

 

side 時雨 out

 

 

───────

────

─

 

 

side 提督

 

 

──第603鎮守府、秋雲私室──

08:30。

 

 

<どうせなら全員で。……お手々~♪つ〜ないで~♪お(・)通(・)夜(・)に行けば~♪

 

<……どうなったの?

 

<遺(・)体(・)が(・)喋(・)っ(・)た(・)!

 

<おぉ!?

 

 

「……」

 円○さん、相変わらず攻めるなぁ。これ、歌○師匠キレて確実に座布団没収されるんじゃないの?

 

 

<山○くん!全員の全部持っていきなさい!!

 

 

「……」

 うん、予想通り座布団が全部没収された。

 しかも○楽さんのだけでなく、全員のときた。これはひどい。完全に円○さん以外の人達、とばっちりじゃん。可哀想。

 

「アハハハハ!」

 

「ヒィwwwヒィwww」

 

 秋雲と夕張が腹を抱えて爆笑してる。つーか夕張、笑い過ぎて過呼吸気味になっているぞ。大丈夫か?

 

(俺も笑いたい。けど、笑う気力が湧かない)

 普段の俺なら間違いなく、秋雲達と一緒に声を出して腹を抱えながら笑っていた。

 しかし、今の俺は精神的に強いショックを受けている為、笑○・歌○ジェノサイド集を見ても表情筋は全く動かず、真顔のままで笑い声を出す事が出来ない。

 

 けど、もう少しすれば笑えるようになると思う。

 現に、さっきまでは歌○師匠と円○さんの罵倒合戦や○丸ジェノサイドを見ても全く面白いと思わなかったのに、少しずつだが面白いと思えるようになってきた。

 

「ほらほら、提督も笑おうよ。あ、湯呑み空じゃん。お茶入れよっか?」

 

「……あぁ、頼む。ありがとう」

 

「どーいたしまして♪」

 

 ボーッとしていると、秋雲が声を掛けてきた。どうやら気を遣ってくれているようだ。

 

……だらしねぇな。歳下の娘に気を遣わせるなんて。しっかりしろ。さっさと普段の俺に戻れ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 本日の天気、昨日に引き続き猛吹雪。

 その為、昨日同様全員に待機命令をした。

 ここまでは何時も通りだが、今日は少しだけ違った。

 

……何がどう違うのか。詳細について語ると俺の精神が完全に崩壊するから簡潔に説明するとだな、今朝、時雨に寝込みを襲われた。勿論、性的な意味で。

 

 普段の俺なら情けない悲鳴をあげて逃走、もしくは誰かに助けを求めて逃走。

 それか、ノーザンライトボム等をブチかまして抵抗していたけど、何故か今朝の俺は夢(・)だと勘違いして……──

 

 

 

■□■

 

 

 

──第603鎮守府、提督私室──

03:40。

 

 

「…………あ、起きちゃった」

 

 ふと身体に重みを感じたから目を開けると、寝起きでボヤけた俺の視界に時雨の顔が超どアップで映っていた。

 

 これは夢(・)か?夢(・)だな。そうだ、そうに違いない。

 

 昨日も時雨や榛名に襲われたし、長門さんがやらかしたり。

 その他にも色々あって精神的にめっちゃ疲弊したから、その影響でこんな夢(・)を見ているのだろう。

 

 閑話休題。

 

 それにしても、時雨ェ……。現実だけに飽き足らず、夢(・)にまで登場して襲ってくるとは。たまげたなぁ。俺の事好き過ぎかよ。

 

 とにかく、このままだと夢(・)の中で夜(・)戦(・)(意味深)に突入してR18な展開になる可能性が高い。さっさと醒めろ。

 

 今の所時雨だけだが、そのうち榛名までログインして来そうだ。

 そうなったらドッタンバッタン大騒ぎ!になってSAN値直葬されて、起きた後も暫く引きずる事になりかねん。ほら、目を醒ませ。起きろ。起きるんだ。今ならまだ精神的ダメージは軽症で済む。

 

「……おはよう、渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)」

 

「おう、おはよう」

 時雨が挨拶してきた。心做しか焦ったような顔と声をしている。やけにリアルな夢(・)だな。

 夢(・)って大体、表情だの声はハッキリしないモノなのに。ソースは俺だから断定出来ないが。

 

 色々ツッコミを入れたいが、とりあえずここはちゃんと挨拶し返そう。挨拶は大事。古事記にも書かれてある。

 例え夢(・)の(・)中(・)でも、礼儀を忘れてはならない。例えそれが夜這いを掛けようとする相手だろうと。

 あと、提督と呼べ、と注意はしない。夢(・)だし、仕事中でもないからな。

 

……いいから、さっさと起きろ、俺。このままだと夢(・)の(・)中(・)だけど時雨に喰(・)わ(・)れ(・)ち(・)ま(・)う(・)ぞ。

 

(…………待てよ?これは夢(・)なんだ。逆(・)に(・)襲(・)っ(・)て(・)み(・)よ(・)う(・))

 現実だと、襲ったりすれば最悪セクハラ扱いされて憲兵=サン案件になったり、パ(・)パ(・)にさせられる。

 けど、夢(・)なら大丈夫。何やナ(・)ニ(・)をしても許される。

 カ(・)バ(・)ー(・)無しで格(・)納(・)庫(・)に俺(・)の(・)主(・)砲(・)を(・)ぶ(・)っ(・)刺(・)し(・)ても、パ(・)パ(・)にならない。

 多少乱(・)暴(・)な(・)コ(・)ト(・)をしても、嫌われない。そう、夢(・)の(・)中(・)ならな。

 

 そうと決まれば襲(・)お(・)う(・)。

 さっきから何度も言っているが、これは夢(・)なんだ。だから、思い切り野(・)生(・)解(・)放(・)しよう。

 

 ここ暫く発(・)散(・)出来てないから、その……色々と辛い。現実じゃ出来ないんだ。夢(・)の(・)中(・)くらい、野(・)生(・)解(・)放(・)してもいいよね?

 

……誰に言っているんだ?いいから、もう何も考えず、本能(股間)の赴くまま襲っちまえ。

 普段襲われているんだ。夢(・)の(・)中(・)だけでも優位に立とう。

 

「──えっ、ちょっ!?」

 

 起き上がりながら俺に覆い被さっている時雨の両肩を掴み、押し倒す。その際、掛け布団が捲れて冷たい空気が全身に襲いかかって来た。

 

(寒い。夢(・)な(・)の(・)に(・)リ(・)ア(・)ル(・)だ(・)な(・))

 普通、夢(・)って暑さや寒さ、痛みを感じないモノなんじゃないの?これ、現(・)実(・)な(・)ん(・)じ(・)ゃ(・)な(・)い(・)の?

……いや、夢(・)だ。絶対夢(・)だ。誰がなんと言おうが夢(・)だ。

 

「──あはっ♪その気になってくれたんだね」

 

 押し倒し、覆い被さると時雨は嬉しそうな声で。これまた嬉しそうな顔をしながらそう言ってきた。

 うん。その気になりました。させられました。

 

 えーと、この後どうしよう?現(・)実(・)なら優しく準(・)備(・)運(・)動(・)をするけど、夢(・)だから少し乱(・)暴(・)にしようかな?

 

 ものすっごいどうでもいい事を言うけど、時雨って鼠径部(そけいぶ)が素晴らしいんだよな。

 初めて時雨を抱(・)い(・)た(・)時、知った。芸術的な鼠径部だと。

 

 だから、俺は今から時雨の鼠径部鑑賞会を開く。夢(・)だから、誰にも邪魔されない。心ゆくまで鑑賞してやる。

 

 前置きはこの辺にして、いざ!鑑賞開始ッッッ!!!

 

 今日も時雨は黒いパンツを穿いている。シグレーブラックだ!素晴らしい!飾り気は一切無いが……訂正。軽くフリルが着いている。いいねぇ。

 

 

 

■□■

 

 

 

───野(・)生(・)解(・)放(・)して乱(・)暴(・)に時雨の衣服を剥ぎ取ろうとしたら、夕(・)立(・)がドアを蹴破ってログインしてきて。

 

 夕(・)立(・)が時雨をシバき倒す様子を見ていて、そこでようやく夢(・)ではなく現(・)実(・)だと認識して…………思い出したら死にたくなってきた。

 

(夢と現実を正確に認識出来ずに、時雨にあんなコ(・)ト(・)をしちまった……)

 なんだよ、鼠径部鑑賞会開始って。

 なんだよ、シグレーブラックって。

 俺は寝(・)不(・)足(・)に(・)な(・)っ(・)た(・)り(・)寝(・)惚(・)け(・)て(・)い(・)た(・)り(・)す(・)る(・)と(・)欲(・)望(・)に(・)素(・)直(・)に(・)な(・)り(・)や(・)す(・)い(・)からって……なんつー事を考え、ヤ(・)ら(・)か(・)そ(・)う(・)と(・)し(・)た(・)んだ?

 

(幸いな事に時雨本人は大喜びしてて全く気にしていなかったけど、問題は夕(・)立(・)なんだよなぁ)

 時雨の衣服──スカートに手を伸ばそうとしたら、夕(・)立(・)がドアを蹴破ってログインしてきて。

 俺が時雨を襲っている所を目撃されて。

 憤怒の表情を浮かべていたが、俺と時雨を見ると夕(・)立(・)の表情が一瞬で完全に抜け落ちて。

 無言・無表情で俺の事を見つめてきて──あ、ダメだ。思い出したら死にたくなってきた。

 

(夕(・)立(・)に嫌われた。完全に嫌われた)

 時雨をシバき倒してくれたあと、弁明したけど目を合わせてくれないし口も聞いてくれなかった。

 少し時間を置いて、朝食を摂る際。食堂で声を掛けたけど、ダメだった。

 

 そのせいでショックを受け、仕事どころじゃなくなったから、見かねた秋雲と夕張に誘われ、秋雲の部屋で笑○・歌○ジェノサイド集を見ているけど……うん。死にたい。何度も言っているけど死にたい。

 

 本音を言えば、今すぐにでも夕立の所に行って焼(・)き(・)土(・)下(・)座(・)なり切腹しながら謝罪したいが、今行くと夕(・)立(・)に要らん負担を掛ける恐れがある。

 

(まだ夕(・)立(・)はショックを受けているんだ。無理に行くと夕(・)立(・)の心を壊してしまうかもしれない)

…………はぁ。死にたい。どうすりゃいいんだよ。

 

 

side 提督 out

 

 

───────

────

─

 

 

side ??

 

 

──第603鎮守府、廊下──

09:00。

 

 

「僕はね、提督を。渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)を犯(・)し(・)た(・)い(・)だ(・)け(・)で(・)襲(・)い(・)た(・)く(・)な(・)ん(・)て(・)な(・)い(・)ん(・)だ(・)よ(・)ッッッ!!!

 ただ、提督のナ(・)ニ(・)でオ○二ーしたいだけなんだ!だから何の問題も無い!圧倒的セーフ!合法的ッ!!」

 

 

「……何とかしてくれ」

 

「了解っぽい」

 またお(・)姉(・)ち(・)ゃ(・)ん(・)がバカな事を言っている。何度注意してもやめようとしない。

 今朝、シバき倒して入渠室に叩き込んだのに、なんで懲りないんだろう?

 

 

 

 

 

 

 数分前。渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)にナ(・)ニ(・)かヤ(・)ら(・)か(・)そ(・)う(・)とする気配を発していた榛名さんをシバき倒し、入渠室に叩き込んだ後。

 自室に戻ろうとしたら、木曾さんとお(・)姉(・)ち(・)ゃ(・)ん(・)が言い争う声が聞こえてきた。

 

 現場に向かうと、お(・)姉(・)ち(・)ゃ(・)ん(・)が木曾さんに羽交い締めされていた。

 

 木曾さんによると、どうやらお(・)姉(・)ち(・)ゃ(・)ん(・)が廊下の床下にこっそり用意した隠し通路を使って、渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)の所に行こうとしたみたい。

 

 それを木曾さんは偶然目撃して止めようとして、そこに私(・)が来て今に至る。

 

 渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)の所には絶対行かせないよ。

 今、渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)は秋雲の部屋でメンタルを回復しているんだから。

 

 

 

 

 

 

────羨ましい(ふざけるな)

 

 

 

 今朝。ふと目が覚めると、私(・)の隣で寝ている筈のお(・)姉(・)ち(・)ゃ(・)ん(・)が居なかった。

 

 

 最初は御手洗にでも行ったのかと思ったけど、私の中で嫌な予感がして捜す事にした。

 

 

 

────羨ましい(ふざけるな)

 

 

 

 お(・)姉(・)ち(・)ゃ(・)ん(・)の匂(・)い(・)と(・)気(・)配(・)を辿ると、渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)のお部屋に居る事が判明した。

 

 

 もしかしなくても、夜這いを仕掛けている。

 

 

 このままだと、渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)のメンタルに被害が及んじゃう。

 

 

 急いで助けなきゃ。

 

 

 

─────羨ましい(ふざけるな)

 

 

 

 ドアには鍵が掛かっていた。

 他のヤ(・)ベ(・)ー(・)人(・)達(・)みたいに、ピッキングをして開ける技術は、私(・)には無い。

 

 

 だから、蹴破る事にした。

 

 

 普段なら、絶対にしない。

 そんな事を。物を壊せば、渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)に嫌われちゃう。

 

 

 けど、今はそんな事を気にしている場合じゃない。

 渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)のピンチなんだ。

 

 

 渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)を(・)護(・)れ(・)る(・)の(・)な(・)ら(・)、(・)嫌(・)わ(・)れ(・)て(・)も(・)い(・)い(・)。

 

 

 少しだけ迷ったけど、直ぐに行動に移した。

 

 

 

─────羨ましい(ふざけるな)

 

 

 

 扉を蹴破ると、そこには渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)を襲うお(・)姉(・)ち(・)ゃ(・)ん(・)の姿……ではなく、お(・)姉(・)ち(・)ゃ(・)ん(・)を(・)襲(・)お(・)う(・)と(・)す(・)る(・)渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)の(・)姿(・)が(・)あ(・)っ(・)た(・)。

 

 

 

シ(・)ョ(・)ッ(・)ク(・)だ(・)っ(・)た(・)。

 

 

 

 

 何時も襲って来る相手(時雨)の望むコ(・)ト(・)をしようとしていた。

 

 

 

…………なんで?

 

 

 

─────羨ましい(ふざけるな)

 

 

 

 良い娘にしている奴(・)にならともかく、何時もトラブルを起こして迷惑ばかり掛けている奴(時雨)に、常に望んでいるコ(・)ト(・)をシ(・)ようとしていた。

 

 

 その事にシ(・)ョ(・)ッ(・)ク(・)を(・)受(・)け(・)、呆(・)然(・)と(・)し(・)て(・)し(・)ま(・)っ(・)た(・)。

 

 

 けど、直ぐに気持ちを切り替えてお(・)姉(・)ち(・)ゃ(・)ん(・)をシバき倒した。

 

 

 お(・)姉(・)ち(・)ゃ(・)ん(・)をシバき倒すと、渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)が弁明してきた。

 

 

 どうやら渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)は寝ボケていて、夢(・)だと思ってお(・)姉(・)ち(・)ゃ(・)ん(・)を襲ったみたい。

 

 

 

─────私(・)も、渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)に(・)襲(・)わ(・)れ(・)た(・)い(・)

 

 

 

 何時だか瑞鶴さんが言ってたっけ。渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)は(・)寝(・)不(・)足(・)に(・)陥(・)っ(・)た(・)り(・)寝(・)ボ(・)ケ(・)て(・)い(・)る(・)と(・)、(・)欲(・)望(・)に(・)素(・)直(・)に(・)な(・)り(・)や(・)す(・)い(・)って。

 

 

 弁明を聞き、瑞鶴さんが言っていた事を思い出して納得したけど、私(・)はショックを受けて動揺していたせいで、まともに渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)の顔を見る事が。口をきく事が出来なかった。

 

 

 戦闘や演習等で手(・)足(・)が(・)も(・)げ(・)て(・)も(・)、(・)動(・)揺(・)し(・)な(・)い(・)で笑っていられるのに……。 

 

 

 そのせいで渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)は私(・)に嫌われたと勘違いしてしまい、落ち込んでしまった。

 

 

 本当は気にしていない。全く嫌ってなんかいない。だから落ち込まないで、と言って安心させてあげたかった。

 

 

 

───────私(・)はずっと良い娘で居た

 

 

 

 その後、朝食を摂る際も渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)は声を掛けてきたけど、ショックから立ち直れていない私(・)は、思わず素っ気ない態度を取ってしまった。

 

 

 そのせいで渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)は益々落ち込んでしまった。

 

 

 あまりにも落ち込んでいたから、現在、秋雲と夕張さんがメンタルケアを。秋雲の部屋で○点を見せて元気付けている。

 

 

 今すぐにでも渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)の所に行って、誤解を解きたい。嫌ってなんかいないと伝えて、安心させてあげたい。

 

 

 でも、渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)の事だから、気を遣っていると思われる恐れがある。

 

 

…………。

 

 

…………。

 

…………。

 

 

 言(・)葉(・)で(・)は(・)な(・)く(・)、(・)行(・)動(・)で(・)示(・)し(・)て(・)み(・)る(・)?

 

 

 そうすれば、私(・)が本当に嫌っていないと伝えられるかもしれない。

 

 

 そうだ。そうしよう。それがいい。

 

 

 最初は気を遣っていると思われるかもしれない。そのせいで益々落ち込ませてしまうかもしれない。

 

 

 それでも、諦めずに行動と態度で示し続けよう。

 

 

 

─────良(・)い(・)娘(・)で(・)い(・)る(・)事(・)に(・)、(・)疲(・)れ(・)て(・)き(・)た(・)

 

 

 

 そうと決まれば、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「僕はね、渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)の溜(・)ま(・)り(・)に(・)溜(・)ま(・)っ(・)た(・)欲(・)望(・)を(・)解(・)放(・)してあげたいだけなんだ!

 健やかな心を保つ為に、性(・)欲(・)を(・)摂(・)る(・)事は大事なんよ!」

 

「性(・)欲(・)を(・)摂(・)る(・)ってなんだよ……」

 

 

 寝言をほざくお(・)姉(・)ち(・)ゃ(・)ん(・)を9(・)割(・)9(・)分(・)9(・)厘(・)殺(・)し(・)にして入渠室に叩き込もう。

 

 

 待ってて、渡(・)良(・)瀬(・)さ(・)ん(・)。直ぐに行って安心させてあげる。

 

 

side ?? out

 

 

───────

────

─

 

 

 

 

Another side

 

 

──大本営・技術課──

 

 

「おーおー、吹雪いているなぁ!」

 ここら辺は滅多に雪が降らないというのに、凄まじい量の雪が降っている。けど、こんなの豪雪地帯の人達からすれば可愛げのある降雪量なんだろうなぁ──

 

「課(・)長(・)!ここに居ましたか。捜しましたよ?」

 

──いけね、見付かってしまった。サボりタイム終了のお知らせだァ。

 

「あ(・)と(・)少(・)し(・)で(・)完(・)成(・)なんですから、頑張りましょうよ」

 

「はいよ」

 しゃーねぇ、お仕事しますか。そんでもって、今(・)日(・)中(・)に(・)完(・)成(・)さ(・)せ(・)て(・)、(・)試(・)運(・)転(・)しますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 第(・)6(・)0(・)3(・)鎮(・)守(・)府(・)所(・)属(・)の(・)扶(・)桑(・)専(・)用(・)艤(・)装(・)──A(・)G(・)P(・)扶(・)桑(・)改(・)二(・)・(・)癸(・)を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………課(・)長(・)、分かっているかと思いますが、くれぐれもや(・)ら(・)か(・)そ(・)う(・)と(・)し(・)な(・)い(・)で(・)く(・)だ(・)さ(・)い(・)ね」

 

「…………善処する」

 コイツぅ……釘刺してきやがった。

 

「善処する、って……やっぱりや(・)ら(・)か(・)す(・)気(・)満(・)々(・)だったんですか……」

 

「や(・)ら(・)か(・)さ(・)な(・)い(・)よ、うん。

 全(・)長(・)約(・)1(・)5(・)0(・)m(・)の(・)日(・)本(・)刀(・)を造ったりなんてしないよ?ホントダヨ?」

 

「…………」

 

……ダメだ、信じてないのかジト目を向けていやがる。

 以前、第(・)8(・)4(・)9(・)2(・)離(・)島(・)鎮(・)守(・)府(・)に(・)所(・)属(・)す(・)る(・)天(・)龍(・)用に造ろうとした前科があるから、そのせいで警戒していやがる。くそぅ。

 

……こうなったら、何がなんでもこっそり造ってやる!

 フゥーハハハハハ!!

 

 

Another side out

 

 

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────

─

 





次回予告


 提督が時(・)雨(・)姉(・)さ(・)ん(・)を襲った。
 提督は寝惚けていて夢だと思い、時(・)雨(・)姉(・)さ(・)ん(・)を襲った。
 瑞鶴さんが言うには、提督は睡眠不足に陥ったり、寝惚けていると欲望に素直になりやすい。
……ふふっ。うふふっ。あはははははっ♪
 お(・)薬(・)を盛って提督の意識をあやふやにさせて夢だと思わせれば……ふふっ。

……でも、失敗した時のリスクが大きいです。この方法はやめておきましょう。
……あら?甘い香りがする。この香りは、チョコレート?それに、何やら食堂が騒がしいです。今度は何が起きたのでしょう?


第178話・チョコレートパニック


「これが本当の、血(・)の(・)バ(・)レ(・)ン(・)タ(・)イ(・)ン(・)だッッッ!!!」


※この小説は、食べ物を粗末に扱う意図は一切ありません。
 予め、ご了承下さい。


【補足的なナニか】

・笑点…日本テレビ系列で、1966年5月15日から毎週日曜日夕方に放送されている演芸バラエティ番組を指す。

・歌丸ジェノサイド…山田くん!全員の座布団全部持っていきなさい!
 上記の「笑点」の大喜利において、「桂歌丸さん」によるおもてな死回答者全員の座布団没収を指す。
 主に紫の腹黒「圓楽さん」の罵倒等が原因で発動する。詳細については「歌丸ジェノサイド」で検索。但し、腹筋に悪いので自己責任でお願い。

・鼠径部…左右の大腿部の付け根にある、溝の内側にある下腹部の三角形状の部分を指す。

・シグレーブラック…時雨の穿いているパンツを指す。某絵師さん命名。

・AGP扶桑改二・癸…coming soon(首置いて逝け)

以上、補足終了。



 時雨の鼠径部はいいぞ。

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