リアルの都合で投稿が遅くなり、申し訳ございません。お兄さん許してぇ……
ひと段落したので、今後はここまで投稿間隔が開くことは無いと思います。多分。
もし投稿が遅くなる場合は、活動報告でお報せします。
・提督、一服盛られて海風にオギャる
・初霜、大暴走
・あーもうめちゃくちゃだよ
勢いしかない
下ネタ有り
頭を空っぽにしてご覧下さい
※この小説内の季節は、2月中旬頃となっています
※前話の後書き予告の一部を修正しました。
side 摩耶
──第603鎮守府、工廠・燃料保管庫──
10:55
─────結局、渡せなかった
覚悟を決めたのに、提督──渡良瀬に本命チョコを渡せなかった。
頭の中で何度もチョコの渡し方等をシミュレートした。
そして、執務室に渡良瀬以外誰も居ないのを確認し、覚悟を決めて執務室に入った。
入ったまでは良かったんだけど、渡良瀬の顔を見た途端、緊張と不安に襲われて本命チョコを渡す勇気が無くなってしまった。
今も本命チョコは、あたしの
妖精さん達の特殊技術のお陰で、格納領域に仕舞っておけば長期間腐敗や味が劣化しない。
けど、いつまでも仕舞いっぱなしにするわけにはいかない。渡さないと。
けど、どうやって渡す?
本命チョコを入れた箱には、シンプルなモノだけどラッピングを施してある。
ラッピングを外して、中身だけを適当に皿かなんかに乗せて、アタシが秘書艦の日にお茶請けとして出すか?
いや、その選択肢は無しだ。せっかく慣れない事をして作った本命チョコなんだ。ラッピングをしたまま渡したい。
でも、そのまま渡したらアタシの想いに気付かれる恐れがある。渡良瀬は普段鈍いけど、時々鋭い時がある。
(どうすりゃいいんだよ……)
考えても考えても何も良い案が浮かばない。
渡したい。けど、渡してアタシの想いに気付かれたら、渡良瀬に負担を掛けちまう。
────先日、初霜と山城の2人が
────そこにアタシが追加されてもいいんじゃないか?
────1人くらい増えても問題無いんじゃないか?
────もしこのまま想いを封じ込めたら、拗らせる可能性がある
────今のところ仕事に支障をきたす程じゃないけど、日に日に渡良瀬の事を考える時間が増えている
「そこで何をしているのかしら??」
「────ッ!?」
だ、誰だ!?……
「驚かせてしまったみたいね。ごめんなさい」
「い、いえ、大丈夫です」
急いで声のした方を見ると、いつの間にかアタシの背後に加賀さんが立っていた。全然気付かなかったぞ?気配を消して背後に立ったのか?
……いや、違うな。恐らく
閑話休題。
にしても、アタシに声を掛けてきたのが加賀さんで良かった。もし
それはそれとして。何で加賀さんはここに?アタシ、燃料保管庫の一番奥の目立たない所に隠れていたんだけど。
「今朝、新人の娘達が実戦形式の演習を行い、その際かなりの燃料を消費したので残量を確認しに来たの。そして、確認の最中に視界の端に淡い緑色が見えて、何かと思い近付いたら摩耶さんが居たので声を掛けました」
「な、なるほど……」
顔に出ていたのか、加賀さんはアタシの疑問に答えてくれた。
一瞬、
加賀さんは結構鋭いから、アタシの顔を見て何を考えていたのか察したんだろう。
「摩耶さんは何故ここに居るのかしら?確か、摩耶さんは午後から哨戒に出るので、午前中は
やっべ、なんて答えよう?加賀さんは鋭いから嘘をつくとすぐバレる。
かといって本当の事を話すわけにはいかない。どうする?
「それに、私が声を掛ける直前に見えたのだけど、随分と深刻そうな顔をしていました。何か
「───ッッッ!!?」
頭の中が真っ白になった。
見られてた。ど、どうする?どう言い訳をする?
……いや、無理だ。さっきも言ったが加賀さんは結構鋭い。瞬きや頬の動き等を見ただけで嘘か否か判別出来る。
そもそも、深刻そうな顔をしていたのを見られているから、誤魔化そうとすれば追求されるかもしれない。
仮に追求されなくても、不審に思われて阿武隈のようにこっそり監視される恐れがある。
……詰んだ。正直に答えるか?
「…………ごめんなさい、失言だったわ。忘れて頂戴」
「──えっ?」
本当のことを言うべきか否か悩んでいると、加賀さんは申し訳なさそうな顔をしながら謝罪してきた。
「誰にだって人には言えない事や悩みの1つや2つあります。私にもあります」
「…………」
「先日、準……提督が私の部屋に泊まった際、眠っている彼を起こさないよう細心の注意を払いながら彼の指を使って私の
「…………は?」
「報告書を提出しに執務室に向かったけど、彼が不在だったので執務机の角に
「え……えぇぇ……」
「彼をメスイキさせたくてエ○マグラを購入するべきか悩んで気が付けば一睡も出来ずに朝を迎えたり」
「何やってんすか」
「彼は母性を求めているから【自主規制】したり【自主規制】を【自主規制】に【自主規制】で【自主規制】【自主規制】しようか本気で悩んで──」
「加賀さん、アタシが言えた義理じゃないですけど、真昼間です。自重しましょう」
アタシは結構下ネタを言ったりするけど……加賀さん、今のはかなりエグいっすよ。もし渡良瀬が聞いたら確実に発狂してますよ。
「──もちろん全部冗談よ」
「冗談に聞こえなかったんですけど」
「全部冗談よ」
「加賀さん、圧。圧が凄いんで落ち着いてください。真顔でドスの効いた声出しながら迫らないでください──冗談ですね、分かりました」
何も考えるな。あとツッコミ入れるのやめよう。
「つまり何が言いたいか。人に言えないことの1000や2000あるわ」
「桁が変わってますよ」
1000や2000って……。
「人間は業が深い生き物です。例え聖人君子と呼ばれる人でも、100や200あります」
「何で断言出来るんですか……」
「勘よ」
「勘」
「さて、残量の確認が終わったので失礼します」
「えっ、いつの間に──ちょ、加賀さん?……行っちまった」
━━━━━━
「………………」
少し
幸い、摩耶さんは他の娘達と比べて艤装との同調率が高くないから、
でも、ふとしたきっかけで呑まれるかもしれない。早急に何とかしなければなりません。
(初霜さんの時みたいに部屋に連れ込んで
でも、下手したら初霜さんのように摩耶さんも
(どうすればいいの……)
頭が痛い。
例え摩耶さんが
相変わらず
(
アレは確実に何かやらかそうとしている。不審に思われないように監視をして、場合によっては私の能力が皆さんにバレるのを覚悟で止める必要がある。
…………。
…………。
…………。
「…………書類を片しましょう」
解決すべき問題が山積みだけど、今はやるべき事をやりましょう。
━━━━━━━
side 摩耶 out
───────
────
─
side 提督
──某県某所──
10:30
今から約70年前。深海棲艦が出現する前は今と違い、パスポートがあれば自由に外国に行き来する事が可能だった。
……いきなり何を言い出すのかって?まぁ最後まで聞いてくれ。
話を戻すぞ。それだからか、昔は街を歩いていれば仕事や観光等でやって来た外国の人をそこそこ多く見掛ける事が出来たらしい。
けど、今は違う。深海棲艦が出現して以降、自由に外国を行き来するのが難しくなった。
更に、日本本土を深海棲艦に攻撃された際、多くの人達が命を奪われた。その中には日本人は勿論、外国から来た人達も含まれている。
……これ以上説明すると長くなるから簡潔に言うとだな、昔と違い、今は日本に居る外国の人がめっちゃ少ない。
その為、外国の人が街を歩いていると物凄く目立つ。
現在俺達が居る、比較的外国の人が多い神○川でも目立つ。とにかく目立つ。
しかもそれが美人……違うな。どっちかって言えば可愛いだな。可愛い外国の人で、その娘がニッコニコと擬音が着くほどの満面の笑みを浮かべながら、普通の見た目をした男の腕に抱き着いていれば、そらもう超が幾つも付くほど目立つ。
(現実逃避はこの辺にして。さっきから俺の腕に柔らかいモノが直撃しているせいで理性が崩壊しそうだ)
ここ暫く発散していないからか、俺の理性にダメージが通りやすい。
というか、何でこんなにも理性にダメージが入りやすいんだ?自分で言うのもなんだが、俺は嫁さん達に色々やられてきたせいで耐性が着いて、多少の事なら無反応で居られる──アカン、俺のムスコが反応しかけている。ちょっと仰角が上がりかけた。
(しっかりしろ。俺達が居るのは往来のど真ん中だ。野生解放して主砲を最大仰角にしてみろ。周囲の人達に見られて色々マズい事になるぞ)
下手したら、見た人に通報されてお巡りさんとデートする事になる。
そうなったら、プリンツさんもといリディさんとのデートが台無しになる。それだけでなく、リディさんに精神的ダメージを与えてしまう──
「わぁ、間近で見るとすっごくおっきい!」
(──離れてくれた。助かった……)
大仏を見た事でテンションが上がったのか、リディさんは俺から離れてはしゃぎ始めた。
駅から歩いて十数分。その間ずっと俺の腕に柔らかいモノが押し付けられていたけど、やっと解放された。マジで危なかった。
……あ、そうだ。今更になるが俺はリディさんのリクエストで神○川に来ている。
リディさん曰く、江ノ島鎮守府に派遣された際、大仏を見て興味を持ったそうだ。
そして、オフの日に見に行こうとしたが、運が悪く
余談になるが、現在反艦娘団体は
しかし、油断は出来ない。奴らは何処に潜んでいるか分からない。俺とリディさんが提督と艦娘であるとバレないよう、言動には細心の注意を払っておこう。
(俺はともかく、リディさんはバレそうな言動を取りそうで怖いんだよな……)
リディさんの祖国、ドイツは日本と比べて反艦娘団体の規模は小さく、おまけに穏やかだ。
例え鎮守府の外。街中で艦娘または提督、鎮守府に勤務している人達──憲兵さんや調理師、整備士等だと奴らにバレても、襲われる確率は非常に低い。
それだからか、言い方は悪いが、ドイツの鎮守府に勤務している人達は日本の鎮守府に勤務している人達と比べて、反艦娘団体に対する危機感が薄い。
閑話休題。
それに対し、日本の奴らは違う。艦娘が居る国の中でブッチギリのトップでヤバい。どんな風にヤバいのかは話すと長くなるし、胸糞が悪くなるから割愛させてもらう。
とにかく、リディさんがボロを出さないよう、注意しておこう。仮に出しそうになったら、俺がフォローすればいい。
「ワタラセさん、早く行こっ!
「それを言うなら“時は金なり”ですよ」
なんですか、“時は金だよ兄貴”って。戦いは数だよ兄貴!の親戚か?じゃなくて、色々ごっちゃになってますよ。
「あれ?そうだっけ?ニホン語って難しいや。もっと勉強しなきゃ。それはそれとして、早く行こっ!」
「あの、リディさん?なんで腕に抱き着くの?」
「ふふ〜♪」
めっちゃイタズラっぽい笑みを浮かべてらァ。可愛い。顔もそうだけど、服装も可愛らしいからヤバい。可愛いで殴って来やがる。
……じゃなくて。やめて?これ以上俺の理性を削らないで?ここに来るまで俺の理性はほぼ無くなりかけてるの。そんでもって漸く開放されたから安堵していたの。そこに再び抱き着いてきたせいでアレがアレなの。語彙力吹っ飛んじゃってるから上手く説明出来ない。
落ち着け、語彙力を喪うな。えーと、アレだ。例えるならリラックスしている所に突如ボデーブローをぶちかまされたかのような感覚……おーい、押し付けないで?何とは言わないけど、君のは大きいの。しかも大きいだけでなくハリもあるから弾力が……やめろ、考えるな。無心になれ。
……あっ、そうだ(唐突)
リディさんが身に付けているアクセサリーや服装を解説して理性を喪失しないようにしよう。日本語おかしいな。まあいいや。
えーと……まず髪型から。普段と同じ、おさげにしていて。
アクセサリーは普段付けている錨型の髪飾りではなく、ライトブルー色のギターのような形をした髪飾りを付けている。
次に服装。トップスはワインレッド色のニットセーター。そこそこタイト……でいいのか?ピタッとした奴を着ている。
その為、立派な
幾ら今夜そういうコトをする予定とはいえ、見ているのがバレたら、幻滅されるぞ!
……リディさんにバレてないよな?……良かった、大仏の方を見ているから、気付いていない。
……さて、気を取り直して服装の解説を再開しよう。
お次はコート。確か、Pコートだったな。クリーム色のソレを着ている。
次、スカート。膝丈の長さの、紺色のフレアスカートを穿いている。リディさんに良く似合っている。イイ。
真冬にそんな短いスカートを穿いて寒くないのか。そう思うだろう。しかし、大丈夫。黒タイツを穿くことでその問題を解決している。
(目測60デニールだな。この程良い透け感からして間違いない)
恐らくだが妖精さんの特殊技術で作られた、従来の同じデニールのタイツと比べて風を通さず伝線しにくくそれでいて透湿性抜群だから長時間穿いても蒸れる心配が無い素晴らしい代物だな。
……黒タイツを見た事でヒートアップしかけた。そのせいでオタク特有の早口で解説しちまった。落ち着け。
気を取り直して、リディさんが穿いている靴を解説しよう。えーと、これは……レースアップ・ブーツだっか?ベージュ色のソレを穿いている。
以上、解説終わり。
さて、気持ちを切り替えてしっかりリディさんをリードして、楽しい思い出を沢山作ってあげよう。
━━━
12:40
「ニホンでこんなに美味しい
「アルコール弱いんで遠慮させて頂きます」
今日の俺、何故だか知らんが理性が弱い。理性が弱いって日本語おかしいな。まぁいいや。ニュアンスが伝わりゃいいんだよ!
とにかく、もし飲んだら、リディさんが暴走した際、一緒に暴走しそうで怖い。最悪、気が付いたら“パパ良瀬になっていましたー!”なんて事になりかねん。
もしそうなったら、洒落にならん。誇張表現一切抜きに、
「うーん、なら仕方ないですね。……あ、もう無くなっちゃった。Pilsnerオカワリしちゃおっかなー?」
「この後も色々見て回るので自重してください」
大ジョッキを2杯も飲んでるんですよ?リディさんってそこそこアルコールに強いし、今飲んでるビールの度数が4〜5%の奴でも、大量に飲んだら酔っ払いますよ?
ほら、お水飲んで。それか、ソフトドリンクを頼んで。お金は俺が出しますから。
「んえ?あ、そっか。そうですよね。
良かった、言う事を聞いてくれた。もし聞かなかったら少々強引にでも止めてた。
それはそれとして、大丈夫か?酔いが回っているからか、笑い上戸になってる。
幸い、顔は普段と同じ色で赤くなっていないし、まだ理性があるのかそこまで大きな声で騒いでいない。
「この
「あ、はい。……美味い」
口に入れた途端、大量の肉汁が溢れた。そして肉の旨味とハーブの香りが口の中に余すこと無く広がる。
俺、これ好きだわ。気に入った。確かこのお店、お土産にソーセージ販売していたな。買おう。
「ホント?じゃあ次はコレを付けて食べて!」
言われた通り、リディさんが指さすソレ──粒マスタードを白ソーセージに付けて食べる。……美味い。とにかく美味い。それに、このマスタード、甘いな。こんなマスタードあるんだ。初めて知った。
デートを開始して数時間後。俺達は今、偶然見つけたドイツ料理を提供しているお店で昼食を摂っている。
余談になるが、リディさんがこのお店を見つけた際、ただでさえ高かったテンションが更に上がった、と言っておく。
閑話休題。
リディさんを落ち着かせ、お店に入ると、そこそこ混雑していたが運良く二人分の席が空いていた為、待たずに座れた。
そしてメニューを見ると、リディさんのテンションが再び爆上がりし、早口でメニューの説明をしてくれた。
ただ、あまりにも早口で時折ドイツ語になったりしたから少ししか分からなかった。
とりあえず分かった事は、ドイツから直接輸入した素材を使用し、ドイツ本来の味付けがされているらしい──
「どう?美味しい?」
「──えぇ、とっても美味しいです」
回想してたら、味の感想を聞かれた。一旦回想するのをやめて、食事とリディさんとの会話を楽しもう。
「ホント!?えっへへへ♪じゃあ、次はコレを食べて!とっても美味しいよ!」
「これは……黒いソーセージ?確か、名前はブ……ブルート……」
「
「お、おう……」
豚の血が入っているって……やばいですね☆
……男がやるとキモいな。やめよう。
気を取り直して。せっかくオススメしてくれたんだ。食べよう。食べる前から拒絶するのはダメだ。
覚悟を決めて、いただきます!……あれ、美味い。
「どうですか?」
「予想だと血の味や香りがすると思ってたんですけど、全然しない」
リディさんが言った通り、濃厚だ。いいな、これ。気に入った。これも買おう。
「初めて食べる人はみんなそう言います。……ふふっ」
ブルートブルストを食べていると、リディさんが微笑んだ。どうしました?
咀嚼しているから視線で問いかけると、微笑んだ理由を話してくれた。
「私の祖国の料理を美味しそうに食べてくれてるのを見てたら、嬉しくなっちゃった♪」
「…………」
慈愛に満ちた笑みを浮かべている。そのせいか、可愛い系の顔をしているリディさんだが、かなり色っぽく見える。ドキドキしてきた。顔が熱い。きっと俺の顔、赤くなってんだろうな。
「あ、顔が赤くなった。照れちゃいました?」
「……お店の暖房が効いているから、赤くなっているんだと思います」
嘘です。照れてます。けど正直に言ったらイジられるから誤魔化そう。
「そうですか。ふふっ、そういう事にしておきます♪」
めっちゃイタズラっぽい笑みを浮かべてらァ。誤魔化せてないっぽいな。ここは料理を食べて、味の感想を言ったり料理の名前の由来とかを聞いて有耶無耶にしよう。
えーと、これは……テュ……テューリン……ガー?カリカリに焼かれた、脂身の少ないソーセージだったな。こいつを食べよう。
……うん、美味しい。他のソーセージと比べてアッサリしているし、肉を食ってる!って感じがする。味もそうだけど、このカリカリとした食感のお陰で白米にも合いそうだ。購入決定。
それから暫く、俺達はドイツ料理を夢中になって食べた。
時々、リディさんが料理の名前等を解説してくれたから、ドイツ料理や歴史について知る事が出来た。
「あー、美味しかった。ゴチソーサマでした♪」
食事を終え、お土産を購入し、宅配を頼んでお店から出ると、リディさんはとてもご機嫌そうな顔をしながらそう言った。良かった、喜んでくれて。
最初は事前に下調べした、江ノ島周辺で人気の日本料理を提供してくれるお店に行こうと思ってたけど、ここにして正解だったな。
「よーし、美味しいゴハンを食べてお腹いっぱいだから、
「分かりました」
「元気ないですよ?ほら、行きますよ!エイエイオー!」
「お、おー……」
テンション高いなぁ。余程ドイツ料理を食べられた事が嬉しいのかな?
それはそれとして。リディさんはエイエイオーのポーズを。例えるならラ○ウの“我が生涯に一片の悔い無し!”のようなポーズを取っているから、立派なお山が強調されちゃっています。
Pコートを羽織っているから、横や後ろから見れば目立たないのだろうけど、俺の真正面に立っているからめっちゃ目立つ──だから、見るな!視線を逸らせ!
しかし、逸らす事は出来なかった。
どうしちまったんだ?普段なら見ないし、仮に見ても理性を働かせてすぐに視線を逸らしている。
言い訳になるが、
「ふふっ、気になりますか?」
「──ごめんなさい」
気付かれちゃった。オワタ。嫌われた……リディさん、何で嬉しそうな顔をしてるの?おーい、手でお山を持ち上げて強調しないでください。俺達が居るの、往来のど真ん中です。
「謝らないでください。それで、気になりますか?ん?」
「見ておいてなんですけど、自重してください」
お山を手で持ち上げたまま、ニヤニヤと笑いながら俺の顔を覗き込んできた。可愛いなぁ、コンニャロウ!俺の理性がお亡くなりになりそうだ。
「
「」
「ふふっ♪どうしました?固まってますよ?」
……バレてた。なんで?あの時あなた、大仏を見てはしゃいでたじゃん。なんで見ていた事が分かったの?
「えいっ♪」
硬直していると、真正面から抱き着かれた。やめて?俺の理性と社会的立場的なモノが死んじゃう。
「んふふー♪」
抱きついた状態で、猫みたいな口をしながら俺の目を凝視している。ヤメロォ!(建前)ナイスゥ!(本音)
……アカン、仰角が上がりかけている。このままだとマジでマズいぞ。と、とにかく離れてもらおう。
「黙ってどうしたんですか?ふふっ♪」
リディさん、強く抱きつかないでください。やめてください(理性が)死んでしまいます──おぃイ!?太ももを触るなァ!そんなキワドイ所をヤラシイ触り方しないの!
「
(言わ)ないです。というか、何ですか今の声。めっちゃ妖艶な声だったぞ。そんな声出せるんだ──待って、ホントに待って!変なとこ触んないで!やめて!やめろおおおおおおおおおおおおッッ!!?(理性が)壊れちゃ〜う!!!
side 提督 out
───────
────
─
Another side
──横須賀鎮守府、執務室──
「…………」
「提督、お茶が入りました。どうぞ」
「…………あぁ」
「お茶請けは間宮羊羹で良いでしょうか?」
「…………あぁ」
「…………提督、犯していいですか?」
「…………ダメだ」
赤城、今は仕事中だ。自重しろ。
「そうですか。……チッ」
舌打ちしやがった。いいから仕事をしろ。片さなきゃならない書類が山のようにあるんだ。
……椅子に座って仕事を再開してくれた。この様子なら大丈夫そうだな。
(……さて、気を取り直して報告書の続きを読むとしよう)
確か、ここまで読んだんだったな。
…………。
…………。
…………。
…………とうとう
一人目は、短期交換派遣で
二人目は、同じく短期交換派遣で
現段階ではこの二名のみ。
尚、派遣期間が終了しているが、調査の為に滞在期間を延長してもらい、それぞれの鎮守府に残り続けている、か。
しかも、該当する二名だけでなく、件の鎮守府に派遣された外国の艦娘全員ときた。元帥、交渉の際に相当苦労されただろうな。あとで何か差し入れをしよう。
閑話休題。
(一体、何が条件なんだ?)
気になるが、それを解明するのは俺の仕事じゃない。専門家に任せよう。
……一先ず休憩しよう。朝からぶっ通しで仕事をしているから、頭の回転が鈍い。赤城が用意してくれた間宮羊羹を食べて糖分を摂取──おい、赤城。その手に持っている間宮羊羹は俺のだぞ。お前の分はどうした?用意していただろ?
……食べたけど足りないので俺の分も食う?食うな。
……あ、コラ!食おうとするな!やめろ!!
Another side out
───────
────
─
次回予告
プリンツ、大丈夫かしら?何かやらかしていないかしら?昨日しっかり注意しておいたから大丈夫だとは思うけど、あの娘の事だからやらかしている可能性が──グラーフ、待ちなさい。その箱は何かしら?言いなさい。
……あと数日で祖国に帰る事になるから、瑞鶴と離ればなれになる。それが嫌だから、その箱に瑞鶴を入れてお持ち帰りする?やめなさい、下手したら国際問題になるわ。
……愛さえあれば何とかなる?なるかッ!あっ、こら、逃げるな!待ちなさい!!
第189話・Gleich und gleich gesellt sich gernその2
「The window! The window!」
【補足的なナニか】
・反艦娘団体……その名の通り、艦娘否定派の集団。艦娘だけでなく、提督や鎮守府に勤務する職員もこの世には不要だと否定している。
(彼らの出番は今のところ)ないです。
・Weißwurst……ソーセージの一種で、見た目が白っぽい。仔牛肉と豚の脂身にハーブや香辛料を混ぜて作られている。
・Pilsner……チェコのプルゼニ地方を発祥とするビールのスタイルの一種を指す。読み方はピルスナー。アルコールの度数は4〜5%。
・Gotland……coming soon
・Warspite……coming soon
以上、補足終了。
ロ○スでラッ○ランドと殺し愛をしたり、ラ○ドソルの酒場でユ○リと麦しゅわ飲みまくって泥酔するので次回も投稿が遅くなります