新年、あけましておめでとうございます(3日遅れ)
今年もよろしくお願い申し上げます。
中盤・非常に頭の悪い内容
後半・勢いしかない
頭を空っぽにしてご覧下さい
お前らの嫁だろ、早くなんとかしろよ
※この小説内の季節は、2月中旬頃となっています。
※この小説に登場する人物は全員、特殊な訓練を受けています。決して真似しないでください。
side プリンツ
──大本営、カウンセリング課──
09:00
「──診察の結果ですが、Admiral Hipper級重巡洋艦3番艦、Prinz Eugenの適性者、
「マジですか?」
「マジです」
「oh......」
Admiralさんが
────私、どうなるんだろ?
昨日、彼とデートをして。
沢山お話して。
腕に抱きついて
お昼は、ドイツ料理を提供しているお店を偶然見付けて、そこで解説しながら食事をしたり。
水族館に行って、ニャ○ラトホテプじみたクラゲを見た事でSAN値を
そのせいで彼に気を遣わせてしまったり。
忘れる為、2人でたくさん美味しいお酒を飲んだり。
他愛無い会話をして、お互いのことをもっと深く知った。
そして、ホテルに到着して部屋に入った時だった。
次にこんなにも楽しい時間を過ごせるのは、いつになるのだろう?そう思ったら、急に不安になってしまった。
短期交換派遣が終われば第603鎮守府を去り、手続きをした後、祖国へ帰る。
Admiralさんと離ればなれになる。
恐らく、年単位で。
絶対に泣いたり、不安に思わない。デートを始める前にそう決めていたのに、気が付けば私はテーブルに突っ伏して泣いていた。
突っ伏した際、胃の中身がアレなことになって彼に情けない姿を見せてしまって……思い出したら死にたくなってきた。忘れよう。
その後、彼は慰めてくれた。それから、約束……ううん、誓ってくれた。必ず、迎えに来てくれると。
私はその言葉を信じ、泣くのをやめた。
────大丈夫……だよね?
彼が“必ず迎えに行く”と誓ってくれたあと。お互い別々にシャワーを浴びた。
最初は一緒に入って理性を壊し、ゴム無しの
それから……どうなったんだっけ?気が付けば、私と彼は生まれたままの姿になって、
何度も、何度も、
ハジメテは痛い、というのを聞いたことがあるから怖かったけど、予想より全然痛くなくて
途中、彼は私の乱れる姿を見たことで理性が壊れてしまったのか、乱暴にされちゃったけど特に気にならなかった。
むしろ、私をこんなにも
幸せだった。
どれほど時間が経ったのか分からないけど、いつの間にか私は眠っていた。
目を開けると、意識を失う前に隣に居た彼の姿が無かった。
どこに行っちゃったんだろう?寝起きでぼんやりとした頭でそう思っていると、シャワーの音が聞こえた。
シャワーの音を聞き、ふと計画していた事を。一緒に入って彼の理性を壊し、キセージジツを作る計画を実行する事にした。
足音を気配を消してお風呂に向かい、突入するタイミングを見計らっていると、彼はサウナに入った。
完全にドアが閉まる前に私も入って隣に座ったけど、彼は考えごとをしていたからか、私に気付いていなかった。
少しして、私の存在に気付くと彼は慌ててサウナから出ようとした。
だから、背中に抱きついて胸を押し付けてあげた。
ついでに、ナニも掴んでおいた。こうすれば逃げられない。
彼って、
まぁ、仮にゴタゴタ言ってきたら理性を壊しちゃえばいい。
……とまぁ、ここまでは良かった。
彼の理性を壊して手を出してもらおうとした時だった。突然
そのせいでビックリしちゃって、彼から弾かれるように離れてしまった。
最初は
あの時聞こえたのは、イヤホンジャックが接続不良を起こした時に聞こえる“ザー!”って感じの音だ。それも、かなりの大音量。
それが、不定期的に聞こえたり聞こえなくなったりを繰り返している。
その事を彼に話したら、突然真剣な表情になり、質問された。
質問された内容は、いつから
私は正直に答えると、彼は頭を抱えてしまった。
私、何かマズいことを言ったのかな?
不安に思っていると、彼は真剣な表情のまま急いで第603鎮守府に戻って、
わけが分からなかった。
私が戸惑っていると、彼は急いで帰る支度をするよう言ってきた。
そして、第603鎮守府に
言い忘れたけど、ノイズはホテルを出てから第603鎮守府に戻り、ダイホンエーに向かう最中も聞こえたり、聞こえなくなったりを繰り返していた。
余談になるけど、帰った際。お出迎えしてくれた瑞鶴がAdmiralさんと何か会話していたけど、よっぽど急いでいるのか、Admiralさんは途中で話を切り上げていた。
車で移動中、私はなんでダイホンエーに向かうのか。このノイズは何なのか。質問しようとしたけど、やめた。
私はAdmiralさんを信じている。彼は理由も無くこんな事をしない。そして、後でちゃんと説明してくれる。
────この時のAdmiralさん、ちょっと怖い顔をしていたなぁ
第603鎮守府を出て広い道に出ると、Admiralさんはスマホを操作して電話を始めた。
電話を掛けた先は、ダイホンエー。
電話の内容……会話の内容というべきかな?それは私に関することだった。
確か、私が
その事をAdmiralさんが伝えると、電話先の人は何やら慌てだした。
それから暫く、何やら会話をしていたけど、ノイズのせいでよく聞き取れなかった──
「──さん。……オイゲンさん?」
「……えっ?」
「大丈夫か?具合悪いのか?」
「う、ううん、大丈夫だよ!ホントだよ?」
Admiralさんが心配そうに声を掛けてきた。
「
「いいえ、聞こえません!」
今度は先生が声を掛けてきた。さっき先生に診察してもらったお陰で、
「そうですか。ありがとうございます」
私が答えると、先生はカルテに何か書き込み始めた。
私、大丈夫なのかな?何かの病気なの?
「大丈夫ですよ、オイゲンさん。病気ではありません。安心してください」
「ホントですか?」
「えぇ、本当です」
「さて、オイゲンさん。あなたの
「あ、はい」
……偶然だ。先生はカウンセリングのプロだ。私の顔を見て、何を考えているのか予想して病気ではないと言ったんだと思う。
「どうか落ち着いて聞いてくださいね?」
「了解しました」
病気じゃないなら、何を言われても取り乱したりしない。大丈夫。きっと。
side プリンツ out
───────
────
─
side 提督
──第603鎮守府、執務室──
17:00
俺が提督になり、此処──第603鎮守府を運営して、もうじき7年目になる。
そのうち6年目までは、鎮守府に所属する艦娘の人数は少なく、仕事も少なかった。
鎮守府内の人間関係は良好で、雰囲気もアットホームな感じで、とにかく平和だった。
しかし、今から約1年ほど前。
具体的には、瑞鶴が俺に過激なアプローチをしてきて、それを見た一部の部下たちが嫉妬したのか性的な意味で襲ってくるようになった。
当時はウブな童貞野郎だったから、メンタルに甚大な被害が及んだっけ。
閑話休題。
えーと、それから……色々あって瑞鶴と復縁したり、瑞鶴の中に別の人格が宿っている事が判明したり。
ウチの規模を大きくする事になって、俺が提督候補生時代に一緒に訓練した娘達が次々に異動してきた。
それにより、ウチに所属する艦娘の数が増え、小規模鎮守府から中規模鎮守府になり、仕事量も増えたっけ。ちなみに、給料も多少だが増えた。
今までとは比べ物にならないほど仕事が増えて四苦八苦したり、一部の娘達に襲われ発狂して逃走したり、胃潰瘍を患ったり、本気で提督を辞めようか悩んだり。
色々な目に遭って何度か精神と胃袋が死にかけたりした。
そして、ドタバタした日々を送り、人数が増えたことでウチも大規模反攻作戦に参加することになり。
それでも人数不足だった為、有明鎮守府や江ノ島鎮守府、横須賀鎮守府から艦娘を派遣してもらい、大規模反攻作戦に参加した。
危うく死にかけた娘も居たが、なんとか全員が五体満足で生還出来て。
深海棲艦の残党狩りなどの後処理をしていたら、異常に巨大化した魚介類が出現するようになって軽くトラブルが起きたり。
俺に好意を寄せてくれる娘達のアプローチが日に日に過激になって、怖くて何度も逃げようとした。
……いや、“逃げようとした”じゃなくて、思っきし逃げてたな。
けど、いつまでも逃げてはダメだと俺は覚悟を決め、責任を取るためジュウコンカッコカリすることにして。
好意を寄せてくれる娘達の想いをしっかり受け止めた。
俺は未だジュウコンカッコカリの条件を満たしていないから、満たせるよう必死に努力しよう。そう思った矢先に、俺が
その特殊能力に目覚めた艦娘は、全体的には数が少ないが日本各地の鎮守府に所属する艦娘達で確認されている。
尚、その特殊能力は日本の艦娘のみでしか確認されておらず、外国の艦娘には今まで1人も確認されていない。
閑話休題。
最初は取り乱したけど、今は慣れたのか受け入れている。慣れって怖いね。
……長々と説明してきたが、まぁ、なんやかんやあったけどここまでは良かった。
今までと変わらず、仕事して。ウチの娘達とコミュニケーションを取る。
そんで、いつかはジュウコンカッコカリの条件を満たして、その後は皆と話し合ってどうするか決める。
……という計画を、脳内で立てていた。それなのに……それなのに……イカン、胃が痛くなってきた。胃薬飲もう。
<ズィーカクゥ!どこに隠れたぁぁぁ!!
現実逃避する為、今までの出来事を回想してたら、廊下からグラーフさんの声が聞こえてきた。
グラーフさんは今日もグラーフさんしてるなぁ。昨日までと比べて5割増くらいでグラーフさんしてるよ。グラーフさんしてるって何?変な単位を作るな。
「もう嫌だ……もう嫌だ……なんでこんな目に……」
(精神崩壊しかけてる……)
机の下に隠れている、本日の秘書艦・瑞鶴が虚ろな目をしたまま掠れた声で呟いている。
本当にすまん。こうなったのは俺のせいだ。
「やっと帰ってくれると思ったら、滞在期間が延長されるなんて……ははっ……ははははっ……」
瑞鶴が言ったが、グラーフさんやビスマルクさん、
理由?プリンツが
いやもうね、びっくらこいちゃったよ。
最初は何かの間違いでは?と思った。けど、プリンツに覚醒者の特徴を。母親または祖母は艦娘だったのか聞いたところ、どちらも昔艦娘をしていたと言われた。
この時点で俺は確信した。プリンツは覚醒者になったんだと。
日本の艦娘なら“なっちゃったか……”で受け入れられたけど、プリンツは外国の艦娘だ。
今まで1人も確認されていなかった外国の艦娘が覚醒者になった。
これ、絶対騒ぎになるな。そう思いながら急いでウチに戻って準備を整え、車で大本営に向かった。
そして車を運転しながら大本営に連絡を入れ、カウンセリング課の先生──石上先生に診てもらったら、予想通りプリンツは覚醒者になっていて、大騒ぎになった。
んで、診察後。大本営のお偉いさんに俺だけ呼び出されて、会議室に向かう事になった。呼び出された理由は勿論、プリンツの事だ。
会議室に入ると、お偉いさん達の視線が一斉に俺に向けられた。いやもうね、お偉いさんの威圧感が凄くて口から心臓を吐き出しそうになったよ。何であんなに威圧感マシマシな視線を向けてくるの?俺は高卒で提督になった、アニメや漫画、ゲームが好きな、生身で海上を疾走できる程度の平凡な男ですよ?いじめないで?
余談になるが、威圧感の一切ない視線を向けてくれたの、元帥だけだった。
もし元帥が優しげな視線を向けてくれなかったら、幼児退行してた。
閑話休題。
それから、俺は威圧感マシマシな視線を向けてくるお偉いさん達(元帥を除く)に色々と質問され、全て正直に答えた。
質問の内容は勿論、プリンツの事だった。あと、ついでといった感じだが俺の経歴についても聞かれた。
質問が終わると、今後の事について説明された。
……これ以上説明すると長くなるから、簡潔に纏めるぞ。
・プリンツは覚醒者になった
・外国の艦娘の覚醒者は、今まで1人も確認されていなかった
・しかし、つい最近
・プリンツは3人目
・機密につき、既に覚醒者となった外国の艦娘2名の適性艦名等は明かせない
・不要なトラブルを避ける為、プリンツが覚醒者になった事はお前の鎮守府に所属する艦娘と、短期交換派遣で来ている艦娘以外には話すな、黙っていろ
・それ以外の者に明かした場合、厳罰に処す
・何故プリンツが覚醒者になったのか原因を調べたいから、短期交換派遣でやって来た娘達の滞在期間を延長する
・既にドイツには通達済で、許可を得ている
・有明鎮守府、江ノ島鎮守府、横須賀鎮守府から増援として派遣された娘達は予定通り、期日が来たら元の鎮守府に帰せ
・
・艦娘を保有する国のお偉いさん達に注目されるから、言動には充分注意しろ
・大本営がしっかりサポートするから、何か困ったら遠慮なく言え
・その他細かいことは追って通達する
……以上。
今後の事について告げられると、誓約書にサインをさせられ、サインをするとプリンツを連れて鎮守府に戻るよう言われた。
それからは……すまん、正直よく覚えていない。
覚えているのは、少しずつ降雪量が増えて車の運転に神経を使った事と、第603鎮守府に戻りウチの娘達と短期交換派遣でやって来た娘達に、プリンツの事と滞在期間が延長された事を説明。
それを聞いて狂喜乱舞するグラーフさんと、錯乱して失踪しようとする瑞鶴の姿だけだ。
……回想してたら疲れた。これ以上何も考えたくねぇ。部屋に戻って酒でもかっくらって寝たい。
けど、仕事があるから出来ない。
<……こっちからズィーカクの匂いがする!
グラーフさんの声が聞こえた。足音がこっちに向かってきている。
「──ッ!提督さん、私が居ることは黙ってて!絶対だよ!!」
「あいよ、黙っとく」
思考中止。今はこれ以上何も考えず、仕事に集中しよう。
……瑞鶴、机の下に隠れるのはいいが、もう少し奥に行ってくれ。うん、それでいい。さて、お仕事を──
「ズィーカクゥゥゥ!!お前のことが好きだったんだよッッッ!!!」
イイ笑顔をしたグラーフさんが扉を蹴破ってログインしました。大胆な告白は艦娘の特権。はっきしわかんだね。
あと、蹴破ってログインした際、かなり脚を上げていたから、黒タイツ(推定・60デニール)越しにパンツが見えた。白か。うむ、素晴らしい!
(“黒タイツ越しのパンツは至宝”とはよく言ったモノだ。国語の教科書に載せて未来へ語り継ぐべき言葉だな!)
……何考えてんだ?扉の心配をしろ。
扉は……大丈夫そうだ。流石、家具職人妖精さん特製の扉。艦娘がプロレス技をぶちかましても壊れない謳い文句は伊達じゃない。
「Admiral、ここにズィーカクは居ないか?彼女の匂いがするから、居るはずだ!」
「仕事中です、静かにしてください。あと、瑞鶴ならさっきまでここに居ました」
「ッ!?」
売られたと思ったのだろう。隠れている瑞鶴が震えた。
安心しろ。お前を売らない。必ず守ってやる。俺を信じろ。
「何?本当かッ!?」
「えぇ、本当です。けど、グラーフさんの気配を感じ取ったのか、大慌てで逃げて行きました」
居ないと言えば、俺と瑞鶴の関係を知っているグラーフさんは、俺が瑞鶴を匿っているのでは?と怪しんで捜索を開始する恐れがある。
そうなれば、机の下でガタガタ震えながら隠れている瑞鶴が見付かるのは時間の問題。
だから、さっきまでは居たが逃げた、と嘘をついた。
嘘の中にほんの少し真実を混ぜれば、信憑性が増す。ドラマでやってた。
「そうか。仕事の邪魔をしてすまなかった。失礼する!」
「…………もう大丈夫だぞ」
半べそかいてる。よっぽど怖かったんだな。抱きしめて頭撫でてあげる。よしよし。
「一瞬、準に裏切られたのかと思った」
「裏切るかよ。けど、怖がらせたのは事実だ。すまなかった。そうそう、今は仕事中だから
「あ、うん。気を付けます。……ところで提督さん」
「なんだい?瑞鶴。そんなイイ笑顔をして」
おかしいなぁ?満面の笑みなのに、何故か恐怖を感じるぞぉ?最近見なくなったけど、この顔はアレだ。キレてる際にする顔だ。
「さっきグラーフの黒タイツ越しのパンツを見たって
「(興奮して)ないです──待って、無言でノーザンライトボムぶちかまそうとしないで!ごめんなさい!少し!ほんの少しだけ興奮待って待って待って持ち上げないで!嘘言いました!少しどころか思っきし興奮しました!!」
本当にごめんなさい!普段なら視線を逸らすなりしていたけど、メンタルがアレなことになってるせいで思わず凝視して興奮しちゃったんです!お願いしますノーザンライトボムするのやめてください許してください何でもしますから!
「ギルティ」
あっ、ダメみたいですね。覚悟決めて、ノーザンライトボムを喰らおう。
「提督、瑞鶴、そろそろ夕食が出来……る……」
歯を食いしばってノーザンライトボムを喰らおうとしたら、矢矧が入ってきた。驚いたのか、瑞鶴は動きを止めた。
「………………」
「……あの、矢矧?何で上着を脱ごうとしているの?しかも無言で」
あと、何で犯気を醸し出しているんですかねぇ?教えてください。
「上着が邪魔になるから脱いでいるのよ」
「何で邪魔になるんですか?」
「15分……いいえ、10分あれば終わるから安心して」
「10分あれば終わるって何?というか、俺の質問に答えて?」
会話のキャッチボールしようよ。
「瑞鶴とナニをしようとしていたのでしょう?私も混ぜて」
「してないです」
「じゃあ何で瑞鶴と抱き合っているのかしら?しかも、瑞鶴は提督の股間に触れてるし」
あーはいはい、そういうことね。瑞鶴は現在進行形でノーザンライトボムの構え──左腕を巻き付けるようにして俺の首を掴み、右腕を俺の股下に差し入れている。
それだから、瑞鶴は俺に抱きついて股間をまさぐっているように見え、
「矢矧、違うわ。私は提督さんにノーザンライトボムをブチかまそうとしていただけよ」
「本当かしら?“最近提督と【自主規制】していないから溜まってる!”って入渠室で愚痴っていたじゃない。我慢出来なくなって襲っていたんじゃないの?」
「さっきグラーフが扉を蹴破って入室してきて、その際提督さんはグラーフの黒タイツ越しのパンツを見て興奮していたから、シバこうとしたの」
瑞鶴、もう少し手心というか……
「……………………そう。よーく分かったわ」
「矢矧さん、どうして真顔のままニーソを脱いでいるのでしょうか?」
声低ッ!オマケに目が据わってる。矢矧の奴、キレちゃってるよ。ヤベェよヤベェよ。
…………おーい瑞鶴、さり気なくタマ揉むな。矢矧にバレたらヤベェことになるからやめて?
「提督は160デニールのタイツが好きみたいだけど、それだとパンツが透けて見えにくいから60デニールにしておくわ」
「あの、質問に答えてくれませんか?」
頭の悪そうなことを言いながら、格納領域から黒タイツを取り出しやがった。何でそんなモノ仕舞ってるの?
「……今穿いているの、黒い奴だから黒タイツ越しの見栄えが良くないわね。白に穿き替えないと」
「人の話聞いてます?ねぇ?会話のキャッチボールしよう?」
今度は
「ちょっと待ってて、すぐに穿き替えるから」
目の前で穿き替え始めやがった。もうダメだ、言葉じゃ止まりそうにない。諦めよう。
それはそれとして、スカート穿いたまま器用に
「やはり執務室に居たか!ズィーカクゥゥゥゥゥ!!!」
「ぎぃやあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
騒ぎを聞き付けたのか、グラーフさんがログインしました。ちなみに、今回は普通に手で開けて入ってきた。
閑話休題。
グラーフさんが来たことで瑞鶴は悲鳴をあげた。
気持ちは分かるが、耳元で叫ばないで?耳が痛い……あ、瑞鶴が窓をブチ破って逃げた。強風と雪が執務室に入り込んで寒い。家具職人妖精さんを呼ばなきゃ。
……じゃなくて、追わないと!
「瑞鶴が脱走したぞ!追えッ!逃がすなッ!!」
逃げていった先は海だ。こんな天候の中を航行したら轟沈する恐れがある。
「了解した、Admiral。私に任せろ!」
「グラーフさん、あなたが追っかけたら逆に瑞鶴は全力で逃げます。大人しく待機してください」
「……了解した。自室で待機する」
少し強めの口調で言うと、グラーフさんは素直に聞き入れて自室に向かってくれた。
「……さて。矢矧、さっさとパンツを穿いて上着を着ろ。追いかけるぞ」
「提督が穿かせてくれないかしら?手が
「ふざけろ」
手が悴んだ?嘘言うな。妖精さんの加護と艦娘の力のお陰で寒さを和らげられているだろ。いいから早く穿け。
「なら、私が穿かせます!」
「……頼んだ」
俺の背後にメイド服を着た初霜が出現しました。何時から居たの?とツッコミを入れたいが、やめておこう。
あ、やっぱ訂正。一つだけツッコミ入れさせてもらう。艦娘の装束に着替えなさい。勿論、ここでは着替えないで。
「瑞鶴さんを追い掛けるの?鬼ごっこなら僕の得意分野だから、任せて。はい、麻酔銃と捕獲用ネットランチャー」
「……おう、ありがとう」
時雨が俺の隣に居た。ツッコミ入れないよ。スルーだ。麻酔銃とネットランチャーありがとう、用意がいいな。
「黒タイツを穿いているから、防寒対策はバッチリだよ。黒タイツ、いいね。とっても暖かいよ」
「そっか」
時雨の足にさり気なく視線を向けると、確かに黒タイツ(推定・60デニール)を穿いていた。ツッコミは放棄です。
時雨の事だ。床下にでも隠れて、俺と瑞鶴、矢矧の会話を盗み聞きして穿いたのだろう。
……さーて、瑞鶴を追っかけるかー。強風と大雪だけど、気合いを入れればなんとか海上を疾走出来るだろう。軽く屈伸とアキレス腱伸ばしをして、準備運動を──
「本当、黒タイツはいいね。防寒対策になるだけでなく、足を美しく見せる効果があるし、黒タイツ越しに見えるパンツは言葉に形容出来ないエロさが──」
「よーし、行くぞー」
時雨がなんか言ってるけど、途中で言葉を被せて強引に止めた。そんじゃ、夕食前の軽い運動と行こうか。
「黒タイツ越しに見えるパンツは言葉に形容出来ないエロさがある!そう思わないかい、提督!」
「おっそうだな。待ってろ瑞鶴!今行くぞー!」
スルーです。さぁ、瑞鶴捕獲RTAを始めるぞ。はい、よーいスタート。
「黒タイツ越しに見えるパンツは至宝!そう思わないかい、提督!
……回りくどいのは好きじゃないから単刀直入に言うね。
僕の黒タイツ越しのパンツを見て興奮しないかい?というかさせるッ!!」
「じゃかしいわッ!」
気を取り直して。瑞鶴捕獲RTA、始めるか。
……後ろで発情犬や
side 提督 out
───────
────
─
side 秋雲
──第603鎮守府、提督私室──
20:40
<ゔる゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!゙!゙!゙
<ぬ゙わ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!゙!゙!゙
<ね゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙!゙!゙!゙
<ダ゙イ゙ヤ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!゙!゙!゙
「ははっ、すっげぇ声。暴走したエヴ○初号機の咆哮みてぇだ」
「……何やってんの」
提督の様子が気になったから、遊びに来たと言ってドアをノック。入室の許可を得て入ると、提督は座椅子に座りPCの画面を爆笑しながら見ていた。
その間、スピーカーからは絶叫が爆音で鳴り響き続けている。この特徴的な絶叫、潤○るしあだ。
「○羽るしあっていうVT○berの絶叫集……切り抜き動画って言うのか?ソレを見てる。このVT○berおもしれぇな。チャンネル登録しよ」
(笑ってる。無理した笑い方じゃない)
夕食前、グラーフさんが瑞鶴さんを襲撃。ドッタンバッタン大騒ぎ!になって瑞鶴さんが発狂して逃走、すぐに捕獲部隊を編成して鬼ごっこをしたらしい。幸い、天候も相まって直ぐに捕まった。
捕獲後、矢矧さんと時雨、初霜がナニかヤらかそうとしてたけど、榛名さんと翔鶴さん、涼月、由良さんが平和的解決(物理)してくれたからそれ以上騒ぎにならなかった。
んで、雪の中を駆け回ったから全身ずぶ濡れになった提督達はお風呂に入ってサッパリした後、少し遅めの夕食を摂った。
それから、提督が談話室で瑞鶴さんのケアをして落ち着かせた。
ケアをしている間、こっそり様子を見てたけど……提督、とっても疲れてた。顔には出していなかったけど、雰囲気が疲れてる感じだった。
無理もない。プリンツさんが覚醒者になるわ、そのせいで大本営のお偉いさんに色々言われたり、艦娘を保有する国のお偉いさんから注目されることになったり、プリンツさん達──短期交換派遣組の滞在期間が延長されたり。
とにかく、色々あったせいでメンタルに大分ダメージを受けている。
このままだと提督はふとした拍子に発狂して失踪するかもしれない──
「どした?ボーッとして。具合でも悪いのか?」
「──ん?ああ、大丈夫。提督がVT○berの切り抜き動画見てるの珍しいなーって思ってたんだ。VTu○erにはあんまし興味ないみたいなこと言ってたから」
一旦思考するのはやめよう。不審に思われちゃう。
「あー、うん。少し前まではな。けど、ここ最近夕張がオススメしてくるから試しに見てみたんだが……ハマった。ほい、座椅子」
「あんがと。隣失礼しまーす。話戻すけど、バリさんにオススメされたんだ。私と同じだね。私も最近見るんだ」
いい流れだ。このままオタトークして、提督の様子見を兼ねてケアをしちゃおう。
さぁて、頭の悪い会話をしまくるぞー!
━━━
「ラ"ミ”ィ゙ま゙ま゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ッ゙ッ゙ッ゙!゙!゙!゙」
「ダメだこりゃ」
見事に幼児退行しちゃってるよ。流石、ホ○ライブの赤ちゃん量産VT○berの二つ名は伊達じゃない。
……何が起きているのかって?単刀直入に言うと、提督が雪○ラミィにバブみを感じてオギャってる。以上。
<ラミィママだよ〜♪
「あ〜ぅ?だぅあ〜♪」
二十代後半になる、身長約180cmくらいの男性が満面の笑みを浮かべながらPCの画面を凝視、杉○智和に似た声で赤ちゃん語を口から発する。
……うん、文字にすると凄まじくカオスだね。危険が危ない。日本語がおかしくなったけど仕方ない。こんなの見たら語彙力が
(普通ならドン引き物だけど、何故かそうならない)
なんつーか、普段はしっかりしているのに、心を許した相手だけには弱い一面を見せてくれる。
つまり、私は提督に信頼されているから、こんな姿を見ることが出来る。だから、ドン引きするどころか寧ろ嬉しいと思ってしまう。
────嗚呼、幸せだなぁ
やっぱ、彼の隣は落ち着く。
恋人とか、嫁さんとかになれなくていい。
友達のままでいい。
ずっと隣に居たい。
どれだけ嫁さんが増えようと、構わない。
私を、貴方の隣に居させてください。
私は。私だけは、何があろうと貴方の味方で在り続けます。
決して迷惑は掛けません。
だから。お願いだから、
「……ん?なんだこのサムネ。雪○ラミィ酒豪説……?」
正気に戻ったのか、提督は赤ちゃん語から普通の言語を発した。
どうやらオススメ動画にあの切り抜き動画が表示されて、目に止まっちゃったみたい。
「おいおいおい、なんだそりゃ?ラミィママはお酒なんて飲まないぞ?悪質なサムネイル画像だなオイ」
残念だけど、事実なんだよね。さて、どんな反応をするかな?予想だと表情が消えて、無言になるに花○院の魂を賭ける。
<実はね最近ラミィね、あの、公式さんからもリスナーさんからもアル中だアル中だって言われてるんですよ
「」
提督から表情が消え、無言になった。予想通りの反応だ。
「…………ははっ。これ、アレだろ?場を盛り上げる為にわざと嘘を言ってんだろ」
<まぁ、飲んでる量は飲んでますけど……
「コヒュッ……」
あ、テーブルに突っ伏した。本人が酒豪であると認めたせいでトドメ刺されたみたい。
「………………なんだ、夢か。さて、ラミィママの切り抜き動画を見よう」
現実を受止められないのか、夢オチって事にしてる。提督、残念ながら事実だから受け止めな?
「…………雪○ラミィ、アル中カラカラを知っている……アル中カラカラって、あのアル中カラカラ?」
あーあ、見付けちゃったかぁ。
「は……ははっ……冗談だろ……?ラミィママがアル中カラカラさんを知ってるわけねーだろ……そうだよね?ね?」
震える声でそう呟きながら動画再生してる。何度でも言うけど、事実だから受け止めなって。
<アル中カラカラさん?存じてますよ
<なんとかパウダーって言うのを作って……
<それをセロリに付けて、美味しそうに食べる方……
『ヌゥン!ヘッ!ヘッ!
ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ア゛↑ア゛↑ア゛↑ア゛↑ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!
ウ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ!!!!!
フ ウ゛ウ゛ウ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ン!!!!フ ウ゛ゥ゛ゥ゛ゥン!!!!』
急に立ち上がったと思ったら汚ったない雄叫びをあげて、成○堂龍一に動かぬ証拠を突きつけられ発狂した狩○豪みたいに物凄い勢いで頭を壁に打ち付け始めた。よっぽどショックだったんだね……。
多分だけど、提督のメンタルが普通の状態──プリンツさん絡みの出来事が無ければ、ここまで発狂してないと思う。
「そうだ、俺がお酒になればいいんだ」
「何言ってんの」
突然ピタリと打ち付けるのをやめると同時に、真剣な顔で意味不明なこと言わないでよ。あーあ、壁が凹んじゃってる。
提督の頭は……出血とかしてないから大丈夫そうだね。
「俺がお酒になれば、ラミィママを喜ばせられる!そして俺はラミィママの一部になれる!名案だ!」
「全然名案じゃないよ、
ショックを受けたせいで意味不明なこと言ってるよ。しっかりしな。
「妖精さんに頼んでお酒にしてもらう」
「流石に無理じゃないかな……」
「人類には不可能でも、妖精さんならきっと何とかしてくれるッ!というわけで、ちょっくら工廠に行ってくる」
「素数を数えて落ち着こうか。それか、深呼吸をしよう。ほら、ゆっくり息を吸って──ちょ、待って!本当に工廠に行こうとしないで!?冷静になろ?」
「おぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ おぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ おぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
「やかましいわッ!」
デカい声で泣くな!あーもう、世話の焼ける人だねぇ!そこがいいんだけど!
……じゃなくて、止めないと!
こうなった提督は言葉では止まらない。だから、物理的に止めるしかない。
(誰か増援を呼ぶ?いや、無いね)
増援を呼べば直ぐに解決するけど、提督が発狂した原因──ラミィにバブみを感じてオギャってた事がバレる。
そうなれば一部の人達が対抗意識を燃やして
結果、ただでさえボロボロになっている提督のメンタルにダメージが入る。だから、私が一人で止めないと。
(初めてだけど、プロレス技をかまそう。普段瑞鶴さん達がやってるのを見ているから、やり方は知っている)
それで止まらなかったら?そん時はそん時!とにかくやるよ!
「ちょ、秋雲!?急に抱き着いて何を……どこ触ってんだよ!お前、まさか俺を襲うのか──待て、これは……!!」
左腕を提督の首に巻き付けるようにして、右腕を股下に差し込んで……良し!
「はいだらあああああああああああああッッッ!!!」
喰らえッ!秋雲さん渾身の、見様見真似でやるノーザンライトボムッッッ!!!
side 秋雲 out
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次回予告
────私の、首狩りの本性を教えてやる
────刮目しろ。これが私の……戦いだ!
第191話・
「向かって来るなら、首を置いて逝け。
怖気づいて逃げるなら、首を置いて逝け。
私の視界に入ったら──
【補足的なナニか】
・プリンツ・オイゲン……晴れて覚醒者の仲間入りを果たした。
説明を受ける前は不安がっていたが、説明後はお化けメンタルの為あっさりと受け入れた。
尚、ビスマルクは受け入れたものの、若干戸惑っている模様。グラーフ?普通に受け入れてた。
提督はしっかりケアをする気だったが、プリンツ本人が「自分は平気だから瑞鶴のケアをして」と言ってきた為、言葉に甘えて瑞鶴を優先した。決して放置している訳では無い。
・提督……バブみを感じてオギャったVTuberが酒豪だと知り、発狂。支離滅裂な発言をしたり、奇行に走った。
普段のメンタルなら「ウッソだろお前!?」と驚く程度で済んだが、プリンツ絡みの事でメンタルにダメージを受けていた為、ああなった。
秋雲にノーザンライトボムをブチかまされた事で、正気に戻れた。
・元帥……苦労人。声が龍田直樹さんに激似らしい。
・潤羽るしあ……ホロライブ所属、3期生のキングクルールの声優VTuber。声がうるさい可愛い。
・雪花ラミィ……ホロライブ所属、5期生のママVTuber。そろそろ「滅びよ、人類!」とか言いながら酒を飲みそうで怖い可愛い。
・アル中カラカラ……「ニコニコ動画」にハイボールを飲む動画を投稿している人。
飲む量、ハイボールの濃さは勿論、ジャイアンクッキングを凌駕しそうな料理や、粉わさび・カラシ・一味唐辛子・味の素を混ぜた劇薬アル中パウダーを作ったりと、とにかくヤベぇ。
気になった人は「アル中カラカラ」で検索。
尚、腹筋崩壊しても作者は責任を取らないので悪しからず。
・成歩堂龍一……「逆転裁判」に登場する人物の一人。職業は弁護士。
・狩魔豪……「逆転裁判」に登場する人物の一人。職業は検事。
ネタバレが含まれている為、詳細についての説明はカット。気になった方は各自て調べて(他力本願寺)。
以上、補足終了。
※艦これイベ、進歩ダメです!ついでにア○レンとプ○コネのガチャが爆死したので、サ○カズ族の爆弾魔(CV.竹○彩奈)と旅に出ます。探さないでください。
宝鐘マリンはいいぞ