追跡鶴   作:EMS-10

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第21話・狂犬と忠犬

 

Another side

 

「〜♪」

イヤホンから流れる音楽に合わせて、鼻歌を歌う。電車、まだかな〜?

横須賀と違って、これから向かう所は、言葉は悪いけど、ド田舎。交通が不便だ。

 

(まさか、次の電車が1時間後とは思わなかったっぽい)

それに、無人駅。S○icaをタッチする機械と券売機しか無い。

横須賀周辺の電車は数分単位で来るから、ここもそうだと思ってた。かるちゃーしょっく?受けたっぽい。

普段なら苛立っている所だけど、今は違う。これから、渡良瀬さんに逢える。そう思うと待つのが苦じゃない。

 

(早く、逢いたいなぁ〜)

 

【〜〜♪】

 

大好きな曲が鼓膜を震わせる。

 

【〜〜♪】

 

(…いい歌詞)

渡良瀬さんが好きだと言っていた歌だ。彼に薦められて聴いてみたけど、曲のテンポや歌詞が物凄く自分の好みに合っていて、今では毎日1回は必ず聴いている。

 

(死んだみたいに、生きていても何も意味は無い、か…)

横須賀に居た私は、まさに歌詞の通りだった。でも、これからは違う。

 

「これからは、生きるっぽい!」

そうと決まれば、頑張る!早く、電車来ないかなぁ。

 

 

Another side out

 

───────

────

 

 

side 提督

 

─第603鎮守府、工廠─

 

 

昼。

 

 

「これを…こうして…この部品はこうで…あれ?パーツ…あ、妖精さん、ありがとう」

 

瑞稀達と貞操を賭けた攻防から2日後。今朝届いた時雨の第二次改装用のパーツと設計図を使い、夕張と妖精さん達が艤装を改装している。

分離、合体と、男心をくすぐる物だったから、こうして見学している。仕事?とっくに終わらせた。集中していたからか、終わった後、手と頭が少し痛んだ。

 

「…よし、出来た!」

 

「お疲れ様」

タオルと飲み物を夕張と妖精さん達に手渡す。8時頃から始めて、今13時過ぎだから、約5時間近くぶっ通しで作業した事になる。よく集中力が続いたな。俺なら無理だ。

 

「ありがとうございます、提督」

 

「どういたしまして。長時間、本当にお疲れさん」

 

「いえいえ、機械弄りが好きなんで、大丈夫ですよ。久々に複雑な艤装だったので、燃えちゃいました」

 

満面の笑みを浮かべながら夕張は言った。流石、高専出身。

 

「大好きな機械弄りが出来て、お金が貰える。天国みたいな所ですよ、ここは」

 

本人から養成所で教えてもらったが、お金が無くて高専を辞めたって言ってたからな、夕張は。

 

「さて、最終チェック始めちゃいますか!」

 

「少し位、休んでもいいんだぞ?」

 

「だいじょーぶ!むしろ、休んでたら「早く完成させたい!」ってソワソワしちゃって、逆に休めそうにないですもん」

 

「そうか。無理はすんなよ?」

本当に機械弄りが好きなんだな。ウチは夕張を除いて、皆、機械に弱い。もし夕張が居なかったら、ここは成り立たない。断言出来る。第603鎮守府は夕張によって成り立っています。

 

「お礼になるか分からんが、欲しい物とかあれば、遠慮なく言ってくれ。休みでも、プラモやゲームとか、何でもいいぞ?」

 

「いやいやいや、ただでさえ色々貰っているのに、これ以上何か貰えるなんて…」

 

「遠慮すんなよ。労働に対して対価が必要な様に、頑張ってくれている夕張に何かしたいんだ」

毎回無理させて申し訳ない位だ。

 

「うーん…そう言われましても…」

 

「なぁに、今すぐじゃなくてもいい。欲しい物があったら、その時に遠慮なく言ってくれ。すぐに用意する」

 

「分かりました。色々頼んじゃうかもしれません。覚悟してくださいね?」

 

「上等だ」

互いにニヤリ、と笑い合う。

 

「それじゃ、時雨さんを呼んできてください」

 

「あいよ」

 

 

…………。

 

 

「…遅いな」

あの後時雨を呼び、艤装と接続して最終調整をしているが、1時間以上経っても終わらない。何かトラブルでもあったのか?いや、それは無いな。もしそうなら、夕張が俺を呼ぶ筈。

 

「大丈夫なのか?」

不安になる。…お、夕張が来た。

 

「お待たせしました!」

 

「おう、お疲れ。終わったのか?」

 

「えぇ、無事終わりました」

 

「それにしても、時間がかかったな」

疑問に思った事を聞いてみる。

 

「あー…その、なんて言えばいいか…」

 

歯切れが悪い。何かあったのか?

 

「まぁ、見れば分かります。さ、こちらへ」

 

手を引かれ、時雨の居る所へ向かう。様々な工具や機械が置いてある工廠を歩いて行くと、艤装を纏った時雨の後ろ姿が視界に入った。

 

「…あれ?」

なんか、背が伸びていない?それに、髪の毛?髪型?が変わった様な…。

 

「時雨さん、提督を連れてきましたよ」

 

「ありがとう、夕張さん」

 

どこか嬉しそうな声で時雨がそう言った。そして、ゆっくりと振り向いた。そこには。

 

「しぐ…れ?」

なんという事でしょう。儚げな少女が、女になっていました。何を言っているんだ?と思ったそこのあなた。俺もそう思う。語彙力が来い。

 

「どう、かな?」

 

儚げな笑みを浮かべる女が、そこに居た。

 

「尊い」

…駆逐艦娘はいい。小嶋提督、あなたは間違っていなかった。

 

『さぁ、次は駆逐艦娘を愛でましょう』

 

…愛でよう。時雨をしぐしぐしよう。あと、初霜をはつしもふもふしなければ(使命感)。

 

「提督の目が危ない件」

 

夕張、黙りなさい。

 

「ふふっ♪」

 

時雨の犬耳みたいな髪の毛がピコピコしている。触りたい。恐る恐る手を伸ばし、そして…

 

「わんっ♪」

 

「…」

俺は何も見ていない。犬耳と尻尾をつけてキラキラした目で俺を見つめる涼月なんて、居ない。

 

「残念だったね」

 

「ひでぶ!?」

 

時雨選手、一切の躊躇も容赦もなく、ノーザンライトボムをぶちかましたァ!

涼月選手、ダウン!

コンクリートの床が凹んだァ!

最近、涼月にノーザンライトボムぶちかますの、流行っているの?

 

「…」

 

うわぁ、時雨の奴、養豚所の豚を見るような目で涼月を見下ろしているよ。あ、イイかも…。

 

「ヌゥん!」

近くにあったスパナで自分の頭を叩く。何考えているんだよ。提督は悪い子!提督は悪い子!

 

「て、提督、何しているの?」

 

「自分自身に躾した」

時雨に変な向を目けない様、気を付けなきゃ。それにしても、色々成長したな。背も、顔立ちも、そして胸も…

 

「胸なら、涼月も負けていません♪」

 

「Ураааа!!!」

 

「わうんっ!?」

 

ジャイアントスイングして工廠の外に投げた。瑞鶴が来てからプロレス技使うようになったね、君達。何処で覚えたの?

 

「深海棲艦で練習したんだ」

 

「そうなんだ」

深海棲艦、可哀想(小並感)。もう考えている事を的確に当てられても驚かない。

 

「ゴホン。んで、夕張、何で時雨の肉体が成長したんだ?」

ゾンビのせいで聞きそびれた事を聞く。

 

「うーん…あくまで憶測ですが、艤装の影響だと思います」

 

「艤装の影響?」

そういや、以前小嶋提督から教えて貰ったな。駆逐艦の適性を持つ娘は、艤装とのリンクが繋がったままだと成長が止まり、リンクを完全解除、つまり解体すると急成長する、って。あと、希に改装によって急成長するそうだと。時雨がその希なケースに当たった、って事か。

ちなみに、急成長しても骨や内臓、神経等に異常は起きないと結果が出ている。どうやら妖精さんの謎技術による物らしい。つまり、ご都合主義って奴だ。

余談だが、駆逐艦以外の適性を持つ娘は、普通に成長するそうだ。大本営は何故駆逐艦だけ成長しなくなるのか、現在研究中とのこと。

 

「そうです。調べた所、肉体や内臓、神経等に異常は見当たりませんでした」

 

「だから時間がかかったのか」

成程。何かあったのかと冷や冷やしたぜ。

 

「ふふっ。提督?」

 

「何だ?」

以前と違い、大人の色気がある笑顔だ。…落ち着け。時雨だ。時雨は見るだけで何もしてこない、無害な奴なんだ。変な事言ったりアプローチかけて来たりしない。

 

「欲情した?」

 

「やかましい!」

頼むから、覚醒しないでよ?ただでさえゾンビとサキュバスのせいで苦労しているんだから。

 

 

…………。

 

 

─執務室─

 

「やる事無いんだった」

時雨の第二次改装を見届け、問題が無いと判断した俺は執務室に来ていた。そして仕事をしようとして、既に終わらせていた事に気付く。手持ち無沙汰だな。どうすっかな?…ノック?

 

「どうした?」

 

『山城よ。大本営から封筒が届いたわ』

 

「入れ」

大本営から?何だろう。疑問に思ったが、見れば分かるか。山城が入室し、封筒を手渡してくれた。どれどれ?封筒を開けて書類を見る。…おいおい。

 

「今何時だ!?」

慌てて時計を見る。時刻は15:22。

 

「そんなに慌ててどうしたのよ?」

 

「今日、新たに1人、艦娘が着任してくるんだ!」

おい大本営、いつも書類提出期限は厳守しろ、って提督達に言っているのに、お前らが厳守しないでどうする?ともかく、迎えに行かないと。

 

「少し、出かけてくる!山城、留守を頼んだ」

 

「わ、分かったわ!」

 

俺の焦り方が尋常でないからか、山城は気圧されていた。

車の鍵を持ち、新たに購入した車に乗って駅に向かった。

 

 

………。

 

 

「着いた」

時刻は16:01。異動してくる艦娘が駅に着くのは15:30頃。予定時刻を30分以上過ぎている。怒っていないといいが。えっと、確か着任してくれるのは…あかん。慌て過ぎて名前見ていなかった。時間と場所だけ見て飛び出して来ちまった。悪い癖だ。とりあえず、着替えとか持っている筈だから、大荷物の人を探そう。えっと、大荷物持っていそうな人は…

 

「あれか?」

大きなボストンバッグを地面に置き、体育座りして顔を埋めている娘を見つけた。金髪で髪の毛先が赤い。

車を停め、周りを確認してから降り、その女性に声をかけた。

 

「あの…」

 

「あ"ぁ"?」

 

「ヒッ…」

めっちゃドスの効いた声で返事されました。って、アレ?この顔、まさか!

 

「…えっ?」

 

ドスの効いた声で返事をした女性は、俺の顔を見ると、眉間に皺を寄せていた顔から一転、呆けた顔をする。そして、次に満面の笑みになると。

 

「渡良瀬さ〜ん!!」

 

「ごあっ!?」

ミサイルの様な勢いで俺の鳩尾に頭突きを喰らわせた。こ、呼吸が止まった!

 

「渡良瀬さん!渡良瀬さん!」

 

まるで主人と長年会えなかった犬が甘える様に、頭を鳩尾にグリグリと擦り付けて来た。痛い痛い!さっき頭突きされたから、痛い!

 

「ゆ、夕立!?」

そう。養成所で驚異的な成績を叩き出し続け、日本の顔とも言われる横須賀鎮守府へ着任した筈の白露型駆逐艦四番艦、夕立が居た。

 

「いくら待っても誰も迎えに来ないから、怒りと哀しみに包まれてたっぽい!」

 

満面の笑みから悲しそうな顔になった。すまん、迎えに来るのが遅くなって。俺は事情を説明した。すると。

 

「…大本営の奴ら、全員、挽肉しにしてやる」

 

真顔で殺気を放ちながらそう言った。

 

「お、落ち着け。そんな事したら、ダメだぞ?」

ぽい、が抜けてる。ブチ切れモードっぽい。俺が言ってどうする。

 

「渡良瀬さんが言うなら、やめる」

 

「よし、いい娘だ」

素直だから、言う事を聞いてくれた。よかった。

 

「ケツ穴に魚雷突き刺して、奥歯ガタガタ言わせたるっぽい!」

 

「ダメだよっ!」

挽肉にされた方がマシなんじゃないかな。まぁ、気持ちは分かる。とりあえず、

 

「車に乗ってくれ。鎮守府に連れて行くから」

 

「分かったっぽい!」

 

トランクに荷物を入れ、夕立を乗せて鎮守府へ向かった。

 

 

…………。

 

 

「「「「「「(`0言0́*)<ヴェアアアアアアアアアアア!!!!」」」」」」

 

提督です。鎮守府に着いて夕立を部屋に案内し、荷物を置いた後、執務室から先程届いた書類を持ち、会議室に全員を集めて紹介したら、皆が変顔しながら叫び出しました。

 

「ゆっ、夕立って、横須賀の!?」

 

摩耶が驚いている。まぁ、そうなるな。

 

「歴代最強の夕立と言われている、横須賀の夕立!?」

 

足柄、気持ちは分かるが落ち着いて。

 

「こんな辺鄙な所に来るなんて、一体何があったの!?」

 

これから説明するから、落ち着け瑞鶴。

 

「どんなチューニングが施されているか、私、気になります」

 

夕張、ジョ○ョ立ちしながら言わない。

 

「クハハハハハッッッ!!!」

 

由良、強敵を見つけたからって、由良劇場開演しない。

 

「お前ら、落ち着け!これから説明する!」

俺が怒鳴ると、興奮状態だった皆は大人しくなった。

それから、書類を見ながら説明をした。しかし、1部はぼかした。何でかって?書類にこんな事が書かれていたんだ。要約すると、

 

・横須賀鎮守府より、第603鎮守府へ白露型駆逐艦四番艦、夕立を異動・着任させる

・度重なる命令違反をしたから、異動させた

・命令を聞かない奴は要らないからくれてやる

・出来損ない同士、仲良くやれ

・お前には勿体ないが、仕方なく、くれてやる。感謝しろ

 

その他、嫌味が沢山。出来損ない?お前がそう思うなら、そうなんだろう。お前の中ではな。

勿論、嫌味の所や夕立が着任した理由は言わなかった。聞いたら間違いなく、コイツらは横須賀にカチコミするだろう。

 

「…というわけだ。皆、仲良くしてやってくれ」

 

「仲良く、ですね。了解しました♪」

 

だから由良、瞳孔かっ広げて口角上げながら言わない。夕立がビビっちゃう…

 

「ヒャッハハハハハハ♪」

 

夕立ぃ、ダメじゃないかぁ、夕立ぃ。犬歯剥き出しにして瞳孔おっ広げてそんな笑い方しちゃ。あ、そういや君、【狂犬】って二つ名持ってたんだっけ。

 

「長良型軽巡洋艦四番艦の由良です。よろしくね、夕立さん?」

 

「私、白露型駆逐艦四番艦の夕立。由良さん、よろしくっぽい♪」

 

互いに自己紹介をする。うん、普通の光景だ。顔以外は。何この、貞○VS伽○子みたいな光景。あ、伽○子は早霜だな。

 

 

(<⚫>)(<⚫>)

 

 

ごめんなさい早霜さん二度と変な事考えません考えませんからその目でボクを見つめるのをやめて頂けないでしょうか。

 

 

「と、とにかく、夕立が第603鎮守府に正式に所属となった。聞きたい事はあると思うが、長旅で疲れてるだろうから後日にしろ。いいな?はい、解散」

よし、一先ずこれで…

 

「夕立さん、ウチ、いい演習場があるんですけど…殺っていきません?」

 

「あぁ〜、いいっすねぇ〜ぽい!」

 

君達ィ〜!俺の話聞いてなかったのォ?

 

「どっちが勝つか、私、気になるわ!」

 

翔鶴、煽るのやめなさい。

 

「由良さんが勝つに、今月のプラモ代を賭ける!」

 

秋雲、賭けをしない。

 

「何か、摘める物、用意しますね♪」

 

涼月、カボチャ取り出して調理しない。

 

「提督」

 

「時雨…」

俺の肩に手を置き、申し訳なさそうな顔してる。どうした?

 

「艤装の慣らし運転、したいなぁ?」

 

ハイライト消えた目でなんてこと言うの?

その後、演習場で由良、夕立、時雨の3人による大乱闘艦娘シスターズが開催されたと言っておこう。結果?3人仲良く大破した。勝者は居なかった。

 

 

side 提督 out

 

───────

────

 

 

side 時雨

 

「少し、はしゃぎ過ぎたかな?」

第二次改装により、浮かれていたせいか、あんな事(演習)をしてしまった。

 

「それにしても」

艤装の性能が大幅に向上していて驚いた。今まで出来ない事が出来る様になった。これで、提督の役に立てる。それに。

 

「カラダが成長してくれた」

改二になるまで、未成熟なカラダだった。でも、今は違う。背は伸び、顔立ちが大人っぽくなった。それだけじゃない。

 

「胸とお尻も成長した」

自分で言うのもなんだけど、魅力的なカラダになった。これなら。

 

「提督を堕とせる」

僕の姿を見た提督、凄く驚いていたなぁ。僅かな時間だったけど、胸を見てくれた。

 

「ふふっ、僕はいつでもいいんだよ?」

少なくとも、瑞鶴さんと同じ位の大きさになった。もう、遠慮する必要は無いんだ。

 

「覚悟しててね、提督」

今までは大人しくしていたけど、これからは容赦なく攻めるよ?瑞鶴さんと付き合っていようが、僕に向かう様にアプローチすればいい。絶対、提督の心を撃ち堕としてみせる。ふふ。あはははは!

 

「…部屋を整理しなくちゃ」

夕立に「一緒の部屋になりたい!」とお願いされたから、彼女が暮らせるスペースを作る必要がある。幸い、部屋は広く、一人増えても問題は無い。でも、僕の私物があちこちに置いてあるから、このままではダメだ。

 

「こんな物、夕立に見られたらなんて言われるか」

提督の盗撮写真や私物が部屋中にある。これを夕立に知られたら、提督に告げ口される恐れがある。こんな事しているのがバレれば、幻滅されてしまう。

 

「気を付けなくちゃ」

それから僕は部屋の整理を行った。

 

 

side 時雨 out

 

───────

────

 

 

 





次回予告


ぽい!ぽいぽい!ぽーい!ヒャッハハハハハハ!!!
楽しい!楽しいよ!!簡単に壊れない!強い!そして、イカれている!こんな軽巡、横須賀には居なかった!アッハハハハハハ!!!
ねぇ、由良さん。もっと、夕立と素敵なパーティー、しましょう?
…あれ、提督さん?どうしたの、そんな青ざめた顔して。あ、逃げた。鬼ごっこ?アハッ♪夕立、負けないよ!血塗れだし、左手がおかしな方向に曲がっちゃってるけど、充分追いつける!待って待って〜♪


第22話・本音


「アンタは私のお義兄様になってもらわないと、困るのよ!」
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