追跡鶴   作:EMS-10

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第40話・大惨事、正妻戦争

 

side 提督

 

 

──第603鎮守府、執務室──

 

 

「……そろそろ、だな」

壁に掛けられた時計を見る。出撃組の帰還まで、あと数分。少し前に瑞鶴から無線で連絡が来た。

帰ってきたら、ドンパチ始まるんだろうなぁ。怖いなぁ。

 

「そうですね」

 

由良は、相変わらず笑顔だ。

 

「……なぁ、由良。本当に悪かった。許してください何でもしますから」

怒らせた原因は俺自身だと分かっている。それでも、許しを請おう。

 

「……えっ?」

 

キョトンとしてる。あ、コレ、あれだ。許すわけねぇだろ、ボケ!って奴ですね分かります。

 

「今、何でもするって言いましたよね?」

 

今度は目をキラキラさせてる。きっとアレだ、不快な思いさせられたから、思い切りこき使ってやる!って喜んでいるんですね。

 

「あ、あぁ。言った。由良に迷惑をかけて、怒らせてしまったんだ。だから、なんでも……」

 

「……え?由良、怒ってませんよ?」

 

「……えっ?」

嘘ぉ!?怒ってない?マジで?……いやいやいや、待て待て落ち着け。きっとアレだ、本当は怒ってるけど、怒ってないよって言ってるだけだ。きっとそうだ。

 

「本当に怒ってないですよ?」

 

「……」

…なんか、物凄く悲しそうな顔してる。どうしてだ?

 

 

──────────────

 

 

(ああ、そういう事ですか……)

彼が、私の笑顔を見て怯えていた理由が分かった。きっと、私が怒っているから笑顔を見せられたんだと思っているのでしょう。

 

(自分じゃ気付かない間に、怖い笑顔をしていたのかもしれない)

もしそうなら、今までの笑顔は彼に恐怖を与えた事になる。うわぁ…やっちゃった。ご誤解を解かないと!

 

 

「あのね、提督さん」

 

 

──────────────

 

 

「……は、ははっ」

な、なんだ、そういう事だったんだ。

由良が俺に笑顔を見せていた理由を教えてもらった。

 

「すまん、勘違いしてた」

怒っていると思ったが、笑顔を見せてアピールしていたのか。

 

「いえ、気にしないでください……」

 

うわぁ、めっちゃ落ち込んでる。すんごく申し訳なくなってきた。

 

「あー、その、何でアピールしてきたんだ?」

もしかしたら、もしかするかもしれない。けど、自惚れかもしれないから聞いてみる。由良に限ってそれは有り得ないかもしれない。いや、決め付けるな。

 

「……たいからです」

 

「……ん?」

声が小さくて聞き取れなかった。なんて言ったんだ?

 

「だから、甘えさせてあげたいからです」

 

「……はい?」

甘えさせてあげたい?どゆこと?

 

「提督さんは、此処(第603鎮守府)の皆を支えています。甘やかしてあげています。それなのに、提督さんは誰かに甘えたりしていません」

 

あー、言われてみれば、甘えると言うより、甘やかしてるな。でも、俺、結構瑞鶴に甘えているよ?膝枕してもらったり、食事の時にあーんしてもらったり。

 

「だから、()が甘やかしてあげようと思ったんです」

 

「そ、そうなのか」

 

「言葉は悪いですが、提督さんは1人で頑張り過ぎて周りに頼ろうとしません」

 

「いや、だって────」

俺は椅子に座って書類を書いたり、大本営や他所の鎮守府に電話したりするだけだぞ。それに対して由良達は文字通り命懸けで戦っている。俺が甘えるわけにはいかない。

それを由良に伝えると、

 

「提督さんが頑張ってくれるから、由良は、由良達は安心して戦えるんですよ?燃料や弾薬、武器のメンテナンスに必要な道具と設備、食事や休養、娯楽。そういった戦う為に。生きる為に必要な物を用意してくれるし、安心して休める場所を作ってくれる。それがどれだけ大変なのか、()は知っている」

 

「……」

いつだったか由良は言ってたな。此処は戦うのに。生きるのに必要な物がある。最前線で戦っていたから、物資は補給されない、劣悪な環境で過ごしてきたから天国みたいな所だ、って。

 

「少しでも楽にさせてあげたい。肉体的疲労だけでなく、精神的疲労も癒してあげたい。だから、私は提督さんを甘やかしてあげたいの。

 

 

あなたのこと(・ ・ ・ ・ ・ ・)が、一人の女として好きになったから」

 

「ッ!?」

今、好きって言ったぞ。嘘だろ?

 

「……提督さんと共に過ごしていくうちに、好意を抱くようになったけど、ある事が切っ掛けで、異性として強く意識するようになったんです」

 

「そ、そうなのか……えっと、何が切っ掛けで、その…意識するようになったんだ?」

今まで相棒的な意味で俺に好意を抱いてくれていたと思っていたんだけど。何が原因なんだ?由良と過ごしてきた1年間を思い出すが、心当たりが無い。

 

「最初の切っ掛けは…その…榛名さんと山城さんが着任してきた日、提督さんに……」

 

「俺に?」

何をしたんだ、俺は。思い出せ。確か、榛名と山城が着任してきた日は、由良が秘書官で、俺は逃走しようとして失敗したんだよな。……何かしたっけ?

 

「お、お股、触られちゃって……」

 

「」

何してんの俺ェ!!……あっ、思い出した。ノーザンライトボムぶちかましたんだっけ。その時、技をかける為に由良の股下触ったな。え、アレが切っ掛け!?

 

「……触られちゃった時、目覚めちゃったんですよ。性欲が」

 

「」

 

「ずっと戦っていたから、そういった事してなくて……それ以来、異性として強く意識するようになったんです……」

 

「」

嘘やろ……。

 

「そして、提督さんが瑞鶴さんと翔鶴さんの2人と重婚すると聞かされて、()も重婚したいと思ったんです」

 

「」

まさかの由良参戦。

 

「でも、私は血塗れの存在。そんな()を受け入れてくれるか不安でした。だから、アピールしてみたんですが、上手く行きませんでした……」

 

「……」

そうだったのか。

確かに、由良は色々やってきた。正確には上からの命令でやらされた、だな。

 

「俺は、由良が求めるなら、全力で応えたい」

 

「……えっ?」

 

「俺は由良の全てを知っているわけじゃない。それでも、俺は受け入れたい」

 

「提督さん……」

 

「だから……ッ!?」

なんだ、殺気!?

上手く言葉に出来ないが、とにかく殺気を感じる。由良も気付いたのか、目付きが鋭くなっている。何処からだ?

 

「……そこね」

 

由良はカーテンが閉められた窓を睨んでいる。既に艤装は展開済みだ。右手に単装砲を持って構え、ゆっくりと歩み、カーテンに手をかけた。そして、一気に捲る。そこには、

 

 

(<⚫>)(<⚫>)

 

 

「」

瞳孔をこれでもかっ!って位におっ広げ、血走った目で執務室を見つめる榛名が居ました。とっても怖いです。髪がボサボサで、更に怖さが倍増しています。ホラー映画も真っ青な位に怖いです。とにかく怖い。さっきから怖いしか言っていないけど、本当に怖いです。

 

「……榛名さんでしたか」

 

由良は単装砲を下ろした。けど、目付きは鋭いままだ。

 

「くぁwせdrftgyふじこlp」

 

「日本語喋ってください」

榛名の奴、瞳孔広げながら声にならない悲鳴上げやがった。吹き出しそうになったけど、何とか堪えた。

 

「何時から居たんですか?」

 

由良が睨み付けながら榛名に問いかけた。

 

「由良さん、提督に股間を触られたんですね。羨ましいです」

 

わぁい、やっべぇ。知られちゃったよ。

 

「決して変な意味で触ったわけじゃないぞ?」

一応弁明しておこう。焼け石に水だろうけど。

 

「でも、触ったんですよね!?」

 

「……はい」

例えどんな理由があろうと、触ったのは事実。だから肯定しておこう。

 

「なんてうらやまけしからん!!!」

 

「ぬわぁ!?」

窓ガラスに手を押し付けてきた!クモの巣状にヒビが入ってる!

 

「榛名さん、窓ガラスを壊すと、提督さんに嫌われてしまいますよ?」

 

「……」

 

…あ、窓ガラスから離れた。けど、既にヒビが入ってるから交換しないといけない。妖精さん達に頼まなきゃ。

そうそう、少しガッカリはするけど、嫌いにならないから安心してくれ。口には出さないけど。

 

「…提督、由良さんとも重婚する気ですか?」

 

「……由良が望むなら」

俺は決めたんだ。俺を慕って付いて来てくれる娘達を受け入れると。

 

「……ふざけないでください」

 

「ふざけていない。俺は本気だ」

真っ直ぐ榛名の目を見て言ってやった。

 

「……」

 

しかし、榛名の顔は険しいままだ。

 

「納得出来ないみたいですね」

 

「……えぇ」

 

由良が榛名にそう言った。それもそうだろう。はい、そうですか、なんて行かない。例え法的に認められていても、納得出来ない娘は認めないだろう。

 

「なら、勝負して決めましょう?」

 

「勝負って……」

何する気?由良、頼むから平和的解決してください。

 

「私と榛名さんの2人で演習して決めませんか?由良が勝てば重婚を認める。榛名さんが勝てば、榛名さんの好きな様に出来る。どうでしょう?」

 

「……いいでしょう」

 

やっぱり、演習で決めるんですね。他に無いの?お料理対決みたいな平和的な勝負で決めるとか。

 

「手っ取り早く解決するには、演習が1番です」

 

「力こそが全て。強者が誰かハッキリさせた方が、後々面倒にならないで済みますよ?」

 

俺の考えている事が分かったのか、2人はそう言ってきた。

 

「しかし、榛名さんは出撃してきたばかり。演習は明日にしましょう?」

 

「いえ、榛名は今すぐでも大丈夫です!」

 

「ダメです。自分では気付かない間に疲労が溜まっていて、満足に動けない、なんて事態が起きかねません。それを理由に「全力で戦えなかったから無効」と言われたくないので、明日にしましょうね?ねっ?」

 

「……」

 

由良さん、煽らないで。榛名の顔が般若みたいになってる。

 

「……というわけで、明日ドンパチやりますが、いいですよね?」

 

ん?何処見て言ってるの、由良?執務室の扉の方見てる。視線の先を見ると、

 

「構わないわ」

「瑞鶴さんと同意見よ」

「面白そうだから、異議なし」

「私的には、オッケーです」

「はい、構いません」

 

「いつの間に居たの、君達」

出撃組の瑞鶴、葛城、足柄、阿武隈、涼月が執務室の扉の前に居た。気付かなかったよ。気配の消し方、上手いな。

 

「由良、あなたに任せるわ。頑張って」

「私が戦いたかったけど、空母だから由良に託すわ」

 

「お任せ下さい」

 

瑞鶴と葛城が激励(?)してる。瑞鶴達空母はアウトレンジなら強いけど、懐に入り込まれたら結構キツくなる。本当は自分が戦いたかったけど、負けられないから由良に託したみたいだ。

 

「私は提督が修羅場に巻き込まれてあたふたする様子を見たいから、正妻戦争には参加しないわ」

 

足柄、俺を娯楽にするな。…まぁ、こんな事言っているが、本当にヤバくなったら助けてくれる奴だから、別にいいか。

 

「私は戦うの苦手だから、任せるね」

 

いや、阿武隈、君、結構強いじゃん。嘘言ったらダメだよ?提督知ってるよ?向こう(第8492離島鎮守府)に所属していた時、空母棲姫とサシでドンパチやって無傷で殲滅したの、提督知ってるよ?小嶋提督から教えてもらったよ?

 

「涼月は、もう暴走しないと決めたので、由良さんにお任せします」

 

おおっ、天使の笑みを浮かべているぞ!?瑞鶴が着任する前の癒しキャラだった頃のスマイルだ。邪な感情が抜けているぞ。本当に暴走しないなら、助かる。

 

「それでは、演習をする時間を決めましょう?」

 

「そうだな」

えっと、シフトを確認。明日は……うん、出撃も警護も無い。時間は昼前にしよう。

 

 

─────────────

 

 

翌日。

 

 

 

「……」

本日天気晴天なれども波高し。風が強いな。提督帽が飛ばされそうだから、脱いでおくか。

 

「張った張ったァ!今の所、オッズは半々よ!」

「お酒なら、まだまだありますから安心してください♪」

 

「……何やってんの」

足柄、賭けをするんじゃありません。

千歳さん、日本酒の瓶を大量に並べないで。

 

「何って」

「宴会です♪」

 

「オイ」

楽しむ気満々じゃないですか。

そうそう、言い忘れたが、昨日、由良と榛名が演習をすると皆に説明したら、大盛り上がりした。

由良が勝てば、重婚を認める。榛名が勝てば、榛名だけと結婚する。

それを聞いた皆は、一部を除いて大騒ぎしていた。

 

(時雨と海風と、矢矧は微妙な顔をしていたな)

 

真面目な奴らだから、呆れているのかもしれない。特に矢矧。頭が痛そうな顔しながら溜息吐いてたよ。

 

「お料理出来たよ~!」

「涼月特製、カボチャクッキーもありますよ♪」

 

「……」

ブルーシート敷いて宴会モードになってる。何も言わない。

 

「ねぇ、瑞鶴さん。もし由良さんが負けたらどうすんの?」

 

秋雲が瑞鶴に問いかけた。もし由良が負けたら、重婚の話は無くなる。

 

「ん~…もし由良が負けたら……」

 

瑞鶴はそこで言葉を区切り、

 

「『榛名を沈めちゃおうかな♪』」

 

ハイライトの消えた目で、ニヤリと笑いながら物騒なこと言いやがった。しかも、裏瑞鶴(仮名)の声も聞こえた。

 

「……冗談よ♪」

 

いや、絶対本気だ。秋雲や俺の顔を見ながら笑っているけど、絶対殺る気だ。

 

『提督さん、こちら由良。準備整いました』

『こちら、榛名。いつでも行けます!』

 

おっと、無線から2人の声が聞こえた。

 

「了解。では、これより、由良と榛名の……」

演習を始める。そう言おうとしたが、足柄に無線を取られた。

 

「正妻戦争をおっぱじめます!」

 

「足柄、黙れ」

正妻戦争ってなんだよ。無線返しなさい。

 

「あー、ルールを説明する。どちらかが先に大破したら終了だ。使用武器に制限は無いが、目潰しや噛み付き等の過剰な行為を禁止する。それらを行った者は即敗北とする。いいな?」

 

『了解です』

『はい、分かりました』

 

……さて、どっちが勝つのやら。

 

(本音を言えば、由良に勝ってほしい)

最低な事だと分かっているが、俺は重婚したい。少し前までは嫌悪していたが、今は違う。

 

(しかし、相手は榛名。第二次改装を施されていないが、それでも戦闘力が高い)

しかも、精神的に落ち着いている。

以前、山城が由良と戦った時、山城は扶桑さんに電話で脅されたらしく、精神的に不調に陥っていて本来の実力を出せなかったらしい。

 

(万全の状態の榛名相手に、由良はどこまで戦えるのだろう?)

佐世保鎮守府に所属していた時の榛名の戦績を見たが、由良には一歩及ばないが、かなりの戦績を叩き出している。

 

「……それでは、演習、開始っ!」

無線に開始の指示を送る。さて、どうなる?

 

 

side 提督 out

 

 

───────

────

 

 

side 由良

 

 

『……それでは、演習、開始っ!』

 

無線から、彼の声が聴こえた。

絶対、勝つ。

 

(スパッツ穿いてるから、派手に動き回れる)

今までは穿かずに派手に動き回っていた。彼に下着を見られても特に気にしなかったけど、今は違う。彼の事が好きだと自覚してからは、恥ずかしいと思うようになってしまった。

 

(責任、取ってもらわないといけませんね?ねっ?)

だから、勝たなきゃ。じゃないと、彼と重婚出来なくなってしまう。

 

(さぁ、戦争(私の戦い)を始めましょう?)

()から由良になる合言葉を心の中で唱える。

 

Aut mors aut victoria(死 か 勝利 か)!」

あの戦艦(・ ・ ・ ・)から教えてもらった言葉を口に出す。準備は出来た。あとは目の前の障害(榛名さん)を排除するだけ。

艤装の戦速を第三戦速に入れる。最初は様子を見ましょう。

 

『由良さん、今なら笑って許してあげます。降参してください』

 

榛名さん(獲物)から無線が飛んできた。何を言ってるの?笑わせないで。無線を爪で引っ掻いて不快な音で返事をしてあげましょう。

 

『~~!やりましたね!?』

 

あら、少しやり過ぎてしまいましたね。ふふっ、本気になってくれましたか?

 

『主砲、斉射!』

 

おっと、早速撃ってきましたか。風が強いから、波が高い。注意しないと当たっちゃいますね。

 

無線から砲声が聴こえた。

数十秒後、艤装によって強化された視力が、砲弾を捉える。

ここなら、当たらない。

風切り音。

弾着。

水飛沫。

由良から十数m後ろに弾着した。

 

(大体、44,000m位ね)

演習開始前は、お互い46,000m以上離れていた。恐らく、高速戦艦の足の速さを利用してこちらに向かってきている。結構速いわね。

 

(そういえば、戦艦と戦った事はあっても、高速戦艦と戦った事は無かったわね)

少しマズいかもしれない。戦艦は足が遅い。その感覚のまま戦えば、負ける恐れがある。気を付けましょう。

 

『すぐに蜂の巣にしてあげます。覚悟してください』

 

へぇ、そう。楽しみね。

 

『それにしても、速いですね。この波の中、そんなにスイスイ動けて羨ましいです』

 

この程度の波、何ともないですよ?上手く風と波を利用すれば、速く動けます。

昔、共に戦った仲間──金髪の少女──を思い出す。あの少女は、その名の通り、どんなに荒れた海上でも舞う様に素早く航行出来る。教えて貰った航行法を思い出しながら、波と風を利用して進む。

 

『あぁ、分かりました。余分な物が無いからそんなに速く航行出来るんですね?』

 

さっきから随分と喋りますね。余裕そうですね?……余分な物?何でしょう?艤装の砲塔でしょうか?

 

『胸に余分な脂肪が無いから、速く航行出来るんですね、分かります』

 

「よろしい、ならば戦争(クリーク)です」

貴様は言ってはならない事を言った。処す。

これでも平均より大きいんですよ?

とりあえず、

 

(全身の関節外して口に魚雷ぶっ刺して起爆してやります)

酸素魚雷は、とっても美味しいんですよ?頭が弾ける程に。だから、

 

「今のうちに念仏を唱えておけ、金剛型高速戦艦三番艦、榛名」

容赦も加減もしない。貴様をシバく。

両親が与えてくれたカラダを侮辱した。

覚悟しておいてください。

艤装、出力最大。戦速一杯。

……頭は冷静に。心は殺意を最大に。

……フフッ♪

 

 

side 由良 out

 

 

───────

────

 





次回予告

あっ、由良劇場開幕したみたい。すんごくイイ笑顔してる。榛名さん、何秒持つかな?
ねぇ提督、秋雲さんちょっとスケッチしたくなってきちゃった。描いていい?…ダメ?分かった。大人しくしまーす。


第41話・オーバーキル


「ほらほらほらほら!もっと鳴いて?鳴いてよ?鳴けって言ってるでしょ!!?」
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