投稿時間を気にしてはならない(挨拶)
R17.9展開有り
千歳嫁提督の皆様、ごめんなさい
side 提督
──休養状態11日目、プール、休憩スペース──
現在時刻10:30。気温35℃。
「ほら、飲め」
「さーんきゅ♪」
パラソルの下──日陰に居るけど、コンクリートから照り返す熱風のせいで暑い。お陰で汗が止まらない。一緒に荷物番をしている
「う"あ"〜!」
「大丈夫か?」
言わんこっちゃない。
「だ、だいじょーぶ……」
左手でスポドリを持ち、右手を額に当てて呻きながら言われた。全然大丈夫そうじゃないな。
「あー、痛かった」
「一気飲みするからだ。気を付けろよ?」
「はーい……あっ、楽になってきた」
頭痛が和らいだのか、顰め面から何時もの顔に戻った。
さて、俺も水分補給するか。さっきからジワジワ汗をかいてきている。しっかり水分補給しないと。クーラーボックスからスポドリを取り出して、飲む──
「おー、冷てぇ」
前に、キンキンに冷えたスポドリを首筋に当てる。こりゃいい。水分補給も大事だが、身体の熱を下げるのも忘れてはならない。適度に身体を冷やさないと、熱中症になっちまう。
身体を冷やしたい時は、太い血管が多い首筋や両脇の下、太股の内側、そして鳩尾の下辺りに冷たいものを当てるといいぞ。覚えておいて損は無い。
「もう身体は大丈夫?」
「何度も聞かなくていい。俺なら大丈夫だ」
瑞稀の奴、数分置きに聞いてくる。本当に大丈夫だから心配するな。
昨夜、
(一部を除いて信じてくれて良かった)
無理矢理ハイテンションになって説明したから、皆信じてくれた。
しかし、一部──
『時雨さんの雑草一本生えていないお肌を見れて、嬉しかった?』
皆を部屋に返した後、そう言ってきやがった。必死に誤魔化そうとしたが、「全部見聞きしました♪」って言われて渋々認めた。
ちなみに、
話を戻そう。あの後どうなったか、説明するぞ。
部屋に
(あの笑顔は危険だったな)
攻撃的な笑顔って言うの?ニッコリ満面の笑みだったが、ゴゴゴゴゴ……って擬音が聞こえる笑顔だった。
あっ、これ、アカン奴や。身の危険を感じて逃げようとしたら、アイツ、
『私のも見てみる?というか、見せるわ♪』
あろうことか、服を脱ぎ始めやがった。あの、見たいとは一言も言ってませんよ?しかし、俺が止めても構わず脱ぎ続けた。仕方ないからノーザンライトボムをぶちかまして黙らせてやった。そういや静流にノーザンライトボムぶちかましたの、何気に初めてだったな。
「……遠い目してどうしたの?」
「ここに来るまで色々あったなぁって思い出してた」
流石に静流にノーザンライトボムぶちかましたなんて言えない。必死に静流を説得して2人だけの秘密にしてもらった。……後日、2人きりで買い物をする約束をさせられたが。
「……今朝は凄かったね」
「……うん」
そうそう。今朝プールに行く前、鎮守府で一悶着があったんだよなぁ。
本日のメンバー、瑞鶴、山城、摩耶、足柄、木曾、満潮、早霜、夕立。この8人──勿論、全員私服──が集まり、荷物の最終確認をしていざ、出発!しようとした時、事件は起きた。突然、夕立が山城をジロジロ見始めたんだ。どうしたんだ?って聞くと、
『山城さんじゃないっぽい』
そう言った。山城じゃない?どゆこと?まさか、扶桑さんが山城に変装しているのか?まさかぁ。そんなアニメやマンガみたいな展開、あるわけないだろ?冗談交じりに夕立にそう言うと、
『この人、扶桑さんっぽい』
真剣な顔でそう言われた。……えっ、マジ?思わず山城の顔を見る。うん、山城だ。髪はショートヘアー、ツリ目。しかし、よく見ると、目尻が少しおかしい。うまく言えないが、無理矢理ツリ目にしている感じがした。
『な、何言っているんです……いるの?私は扶桑……姉様じゃないです……わ。山城よ!』
言葉遣いが滅茶苦茶だった。おまけに、冷や汗が大量に出ていた。あ、あの、マジで扶桑さんなんですか?いや、もしかしたら体調不良で言葉遣いが滅茶苦茶なのかもしれない。うん。きっとそうだ。そうに違いない。そう思うことにした。しかし、夕立が突然、山城(?)の身体──お尻を触り出した。おまっ、何やってんのォ!?
突然お尻を触られた山城(?)は悲鳴をあげ、後ずさった。お尻を触った夕立は目を閉じ、ゆっくり呼吸を整えると、
『この人、扶桑さんだよ。間違いない』
断言した。えっ、何で断言出来るの?
『山城さんのお尻はとっても大きいっぽい。この大きさは扶桑さんっぽい!』
君、何で山城と扶桑さんのお尻のサイズを把握しているの?色々突っ込みたかったが、後にしよう。とりあえず、夕立が言ったことが本当なら、山城は今何処に居るんだ?
『わ、私、山城と扶桑さんの部屋を見てくる!』
瑞鶴が確認しに向かってくれた。そして数分後。瑞鶴が
ちなみに、発見された時の山城の姿は、黒髪ロングのウィッグを被り、アロ○アロファで垂れ目にした状態だった。
「……
あなた、明日俺とプールに行くでしょ。1日くらい我慢してください。変装を解き、orzしている扶桑さんにそう言ってやった。
『我慢出来なかったんです。迸る熱いパトスが、山城になれと私に囁いてきたんです!!!』
ガイアが私にもっと輝けと言ってきた!みたいなこと言わないでください。意味が分かりません。というかあなた、そんなアグレッシブな人でしたっけ?アグレッシブだったね。日本刀振り回して深海棲艦の首を斬ったり、徒手格闘で深海棲艦の四肢を引きちぎったり。うん。アグレッシブだね。日に日に扶桑さんのキャラが壊れていってる気がします。嗚呼、養成所で出会った大和撫子な扶桑さんは
とりあえず、大人しくしてください。これ以上騒いだり問題を起こしたら、明日は問答無用でお留守番してもらいますよ?そう注意したら無言で何度も頷かれた。これで良し。
……とまぁ、出発前にこんな事があった。あと、足柄が自分の鞄に缶ビール──アルコール入り──を忍ばせていた。勿論、没収した。確認して良かった。
「準、目が虚ろだよ?本当に大丈夫?」
「ハイ、ボクハ、ダイジョーブデス」
「カタコトになってるよ……」
イカン、精神的に不安定になっているみたいだ。しっかりしろ。
「もう。あんま無理しちゃダメだよ?何かあったら、私泣くよ?」
「お、おう」
無理している気は無いんだがなぁ。とにかく、これ以上心配かけないようにしよう。
……それにしても暑いな。昨日より暑い。電光掲示板の気温を見ると既に35℃だ。汗が止まらん。もっかい水分補給するか。
「……あっ、そうだ!」
スポドリを飲んでいると、突然瑞稀がそう言った。どうした?なんか悪戯っぽい笑みを浮かべているよ?頼むから、変なことをしないでくれよ?
「ねっ、ねっ、日焼け止め塗って?」
「あぁん?」
なんだよ、まだ塗ってなかったのかよ。てっきり更衣室で着替える際に塗ってきたのかと思ったよ。しゃーねぇ、塗ってやるか。
「ほら、うつ伏せになりな」
「それじゃ、お願い♪」
「おーう」
日焼け止めを手渡される。えーと、ブルーシートに日焼け止めが垂れた時、拭けるようにウェットティッシュを用意して、これで良し。……おーい瑞稀さん、何で水着の上の紐を解いたの?うつ伏せだから見えないけど、その、あの、横乳が見えちゃってますよ?頼むから起き上がらないで?大変なことになっちゃうから。
「ふふっ♪早く塗って?」
「……あいよ」
くっそ、ニヤニヤすんな。無心だ、無心で塗るんだ。右手で日焼け止めの容器を持ち、左手に液を垂らして……よし、塗るか。瑞稀の真っ白な肌に日焼け止めを塗──
「ひゃあんっ!?」
「ぬわぁんっ!?」
ると同時に起き上がろうとしたァ!?起き上がらないでェ!?君、今水着の上紐解いているんだよ!?そのまま起き上がったらポロリだよ!モロだよ!?2つの美しい脂肪の塊がコンニチハー!しちゃうよ!?運営=サンがドーモ、して来て
「ちょっ、冷たい!冷たいよっ!?」
「落ち着け!」
頼むから落ち着いてくれ!……あ、大人しくなってくれた。ど、どうしたんだ?冷たい?何が?日焼け止めの液がか?
「あー、びっくりした。いきなり何するのよ!?」
「いや、何って、普通に日焼け止めを塗ったんだが……」
「日焼け止めの液は、ある程度手で温めてから塗る物なのよ?」
「そうなのか?」
そういや、ラノベやアニメ、マンガでもヒロインがそんな事言ってた気がする。すまん、気が回らなかった。
「次からは気を付けて?」
「お、おう」
気を付けます。言われた通りにするか。手に液を垂らして、体温で温めて……これ位温めればいいか。けど、まだ冷たいかもしれない。少しずつ塗って様子を見よう。恐る恐る背中に塗っていく。お、今度は起き上がろうとしなかった。大丈夫そうだ。
「あっ、これ位なら大丈夫かも」
「そうか」
良かった。んじゃ、塗りますか。
……。
……あのさぁ、なんか、音がアレじゃない?ヌチャヌチャ、グチュグチュってするんですけど。これ、アレですね。
「ねぇ、準。この音って……」
「あぁ、そうだな」
瑞稀も同じことを考えていたか。俺達は思ったことを口にした。
「とっても卑猥な音だね♪」
「グロテスクな音だな」
「「……えっ?」」
俺はゾンビに喰われる音だと思った。だからグロテスクな音だな、と言った。しかし、瑞稀は卑猥な音だね、と言ってきた。
「何でグロテスクな音だと思ったの?」
「いや、人間がゾンビに喰われる音みたいだと思ったから……」
バ○オ2。あっ、ゲームの方だぞ?ゲームオーバーになった時に喰われる音とそっくりだと思ったんだが……。
「そ、そうなんだ……」
引かないで?そうだ、
「瑞稀はなんで卑猥な音だと思ったんだ?」
なんとなく予想出来るが、一応聞いておこう。その方が物語的にも面白くなりそうだ。謎電波受信したが、もう気にしない。
「え?なんでって、そりゃあ、【バキューン】を手でこねくり回したような──」
「黙らっしゃい!」
聞いた俺がバカだった。予想してたよ?してたけど、まさか言うとは思ってなかった。ここ、公衆の面前!自重しなさい!というか、なんで知ってるの?
「もう、気にし過ぎだよ。せっかくプールに来ているんだから、開放的になったら?」
「お断りします」
変態になりたくありません。俺は紳士です。頭に変態が付くけど。同じじゃないか、って?いいか、変態と変態紳士は似ているようで全く異なるものなんだぞ?まず、変態とは己の欲望に素直で忠実で思ったことをそのまま行動に移してしまう周りの迷惑なんて考えない一方変態紳士は──
「ほーら、塗って?」
くそっ、せっかく変態紳士について語ろうとしていたのに。まぁいい、変態紳士についてはまた今度語るとしよう。気を取り直して、日焼け止めを塗ろう。手に垂らして、温めて、塗る。
……。
よし、こんなんでいいか。
「終わったぞ?」
一人では手の届きにくい背中と肩、腰に日焼け止めを塗り終え、声をかける。まだ足とか塗っていない箇所があるが、それは瑞稀に任せよう。そこなら一人でも塗れる。そう思っていたんだが、
「ん〜?まだ下の方が終わってないよ?ほぉら、塗って♪」
「お断りします」
足──下の方も塗るよう頼んできやがった。いやいやいや、そこは自分で塗ってください。尻を振るな。オメーは葛城……じゃない、祀利と似て下半身がドスケベなんだ。あまり挑発しないでくれ、理性が壊れる。しかし、瑞稀は引き下がらなかった。
「ほぉら、塗って?」
……仕方ねぇ、やってやるよ。再び日焼け止めを塗る。今度はつま先からだ。
足の指。足の甲。足裏──
「あひゃひゃひゃ!くっ、くすぐったい♪」
我慢しろ。構わず塗る。塗る。塗る。
……よし、次は
「んっ♡あっ♡」
「んふふっ♪あぁん♡」
嬉しそうな声出すな。変な気持ちになる。……無心になれ。そうだ、これは修行だ。己の煩悩と戦う修行。瑞稀の声は
………………。
…………。
……。
「……」
脛と脹脛、終わり。次は太腿。……柔らかいな。
「あんっ♪」
「……」
ずっと揉んでいたい。それくらい柔らかい。素晴らしい触り心地だ。これはいい。柔らかい。気持ちいい(←暴走気味)
「あひっ♡あひっ♡あっ♡あっ♡」
「……」
素晴らしい弾力だ。
「ああああっ♡あああああああああっっっ♡」
「……」
「やあああああっっっ♡♡」
「……」
……よし、塗り終わった。ご馳走様でした(←錯乱気味)
……あれ、俺は一体何を?瑞稀がうつ伏せになって荒い息を吐いている。それに、さっきまで白かった肌が、茹でダコみたいに真っ赤だ。まさか、熱中症になったのか!?(←錯乱中)
イカン、急いで身体を冷やしてやらないと!クーラーボックスを開けて冷えピタを取り出さねば!
< あたいの出番?
クーラーボックスを開けると、チ○ノがこちらを見てそう言ってきた。そうだ、君の出番だ!キンッキンに冷えた冷えピタを頼む!
< あたいに任せて!
そうそう、それだ!ありがとう。チ○ノから冷えピタを受け取り、箱から取り出してフィルムを剥がす!
「……んふふふっ♪準♪」
起き上がるな、そのままうつ伏せになってろ!今助けてやるからな?
「そんなにシたいんだァ?」
何をだ?だから起き上がろうとするな!仕方ない。無理に起き上がらないよう、背中に乗るか。急いで瑞稀の背中に跨る。
「あはっ♪後ろがイイんだァ?」
何を言っている?そうか、熱中症になったせいで思考回路が滅茶苦茶になって支離滅裂な発言をしているんだな!?これは急いで処置をせねば!(←完全に錯乱)
「じっとしていろ!」
太い血管が多い首筋と両脇の下、太股の内側──内股、そして鳩尾の下に貼るぞ!まずは首筋。髪をかきあげて……そぉい!
「あうっ!?」
次ィ!両脇の下ァァァ!!!
「ひぁっ!?」
まだまだァ!内股ァァァ!!!
「きゃあっ!冷たいっ!?」
ラストは鳩尾の下だ!
いかん、うつ伏せ状態だから、仰向けにさせないと!
「じ、準!?何するのッ!?」
「医療行為だッッッ!!!」
絶対に助ける!絶対に、だ!!素早く仰向けにさせる。しかし────見えちゃってる。
そう。彼女は俺に日焼け止めを塗ってもらう為、上の水着の紐を解いていた。その為、本来隠すべき布がするりと落ち、瑞々しい果実が────以下、自主規制。
余計なことは考えるな、俺!今は彼女を救うのが最優先だ!
「ラストォ!鳩尾の下アアアアァァァッッッ!!!」
冷えピタのフィルムを剥がし、複数手に持って……貼るッッッ!!!
「ちょっ、準、顔!顔が怖いよ!?あと、そんな勢い良く冷えピタを貼らないで──ウボァァッッッ!!!!!??」
side 提督 out
───────
────
─
side 山城
現在時刻10:35。流れるプール前。
「暑過ぎる……不幸だわ」
気温36℃。雲は一つもない。お陰で直射日光が私の身体にガンガン当たる。日焼け止めを塗らなかったら、確実に小麦色に焼けるわね。私と皆は既に更衣室で塗ったけど、
「山し……
「ん?私なら大丈夫よ」
手をかざしながら太陽を見ていたから、満潮──じゃなかった。今はオフだから艦名じゃなくて名前で呼ばなきゃ。
「今朝、色々あったから無理はしないでよ?」
「……心配してくれてありがとう」
今朝は驚いたわ。荷物を持って部屋を出ようとしたら、扶桑姉様……じゃなかった。
(姉様は明日、
勿論、口には出さなかったわ。
もし口に出したら──目が真っ黒に濁っていて、身体中の関節をバキバキ鳴らしながら迫ってくる姉様に言ったら、私の首と胴体が姉様の手によって、
……忘れよう。忘れる為に、早くプールに入ろう。まずは準備体操をして身体を解して……これでよし。さぁ、入りましょう?
「……あら、足がr──杏子は?」
いけない、危うく艦名呼びするところだった。足柄じゃなくて、
周りを見ると、
「皆は先に泳いできて」
準備体操を終えてプールに入ろうとしている皆にそう言って、杏子の所へ早歩きで向かう。そして──
「……杏子」
「ッッ!?」
私が声を掛けると、杏子は面白いくらいに飛び上がった。この反応、クロね。
「……あず、さ?」
「……何を買おうとしたの?」
ジト目で睨みながら訊ねる。あらあら、目が泳いでいるわよ?
「あ、あっははは、その、喉が渇いちゃったから、ジュースを買おうと思っ──」
「あら、奇遇ね。私も喉が渇いたの。一緒に買いましょう?」
ニッコリ笑って言ってやった。
「え、いや、その……そうだ!私が梓の分も買ってあげるから、先に日陰で休んでて?そうしましょう!そうするべきよ、うん!」
「お気遣いありがとう。でもいいわ。一人で並んでると暇でしょうし、一緒に並んで会話でもしながら待ちましょう?」
……物凄く残念そうな顔している。そんなに飲みたいの?けど、ダメよ。アイツに迷惑をかけてしまうから。
(休養状態なのに、アイツは全然休めていない)
皆が色々やらかすから、肉体的にも精神的にもアイツは休めていない。休養状態に入ってから、益々やつれている。このままだとアイツは倒れるかもしれない。
せめて、今日くらいは安らかに過ごしてもらいましょう。その為に私がしっかり周りを見てトラブルを起こさせないよう注意しないと。
(……はぁ。不幸だわ)
プールに来て1時間経たずでこれじゃ、先が思いやられるわね。
「梓お姉ちゃん、杏子、あのジュースが飲みたい!」
「誰がお姉ちゃんよ」
あんたと私は同い歳でしょうが。……ったく。それで、どのジュースを飲みたいの?……おい、それはジュースじゃないわ。アルコールよ。カシスオレンジって書かれている看板を嬉しそうに指さしているけど、買わないわよ?ちゃんと「アルコールが含まれています」って書かれているわ。
「買わないわよ?」
ジュースなら買ってあげるわ。……何よ、その顔。
(´・ω・`)って顔しても買わないわよ?
「アルコール1%はジュースよ!だから問題無い──」
「問題大アリよ。こっちのノンアルコールビールにしなさい」
あんたはアルコールが例え1%でも入ると暴走するのだから、ダメよ。
「嫌!こっちが飲みたい!」
「いい加減にしないと、ラリアット喰らわすわよ」
艤装──飛行甲板と瑞雲が無いから普通のラリアットだけど、脳震盪くらいなら起こせる自信がある。あら、大人しくなった。そうそう、それでいいのよ。
……おっと、次は私達ね。私はア○エリアスにしましょう。杏子にはノンアルコールビールを買ってあげるわ。
「お決まりですか?」
「えっと、アク○リアス1つと、ノンアルコールビールを1つ。以上で」
店員さんに注文して、料金を払い品物を受け取る。ほら、私の奢りよ。感謝して飲みなさい?
side 山城 out
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Another sideという名の番外編
ふぁっきんほっと!
……失礼。私だ、キャットだ。初っ端から下品なことを叫んでごめんよ。あまりの暑さに悪態を吐いてしまったよ。
さて、気を取り直して。渡良瀬提督が瑞鶴に医療行為(意味深)したり、山城が野獣戦艦の眼光で足柄を睨んでいる頃の鎮守府の様子を見てみよう。
今朝、渡良瀬提督が大人しく過ごすよう注意したから、バカなことはしていない筈──
「マイクチェックの時間だゴルルッルアアァァッッッ!!!」
………………私は何も見ていない。日本酒の一升瓶を左手に持ち、右手でカラオケのマイクを持つ扶桑なんて。
私は何も聞いていない。何処ぞの
……現実逃避はこの辺にして、事実を受け入れて観察しよう。どうやら談話室に設置されているカラオケでストレスを発散しようとしているようだ。扶桑以外にも、翔鶴や由良、そして意外なことに千歳が居る。この4人はアルコールを摂取しているのか、顔が赤い。他にはギャラリーに涼月と初霜、秋雲、阿武隈が居る。阿武隈はともかく、涼月と初霜と秋雲は未成年だから飲酒しちゃ、ノー!なんだからネ!
言い忘れたが、クーラーはついている。
「……一番手は私、扶桑が行かせて頂きます。空と○のあいだに」
おおっ、中島み○きの曲か。選曲がいいねぇ。酔っているのに上手い。音程を一つも外していない。
……。
……おっと、聴き惚れてしまった。素晴らしい歌声だった。ギャラリー達も感動しているよ。今度、渡良瀬提督に聴かせてあげたら?
さて、次は誰が歌う?
「で、では、二番手は由良が……」
おお、次は由良か。何を歌うのかな?ほう?【魂のル○ラン】か。君、最近秋雲とヱヴァ○ゲリオンを見ているそうだから、その影響かな?
……上手いな。それに声量もある。普段の声と違い、力強かった。全員拍手している。特に秋雲。物凄く嬉しそうに指笛吹いているね。由良、君も提督に聞かせてあげたら?きっと喜んでくれるよ?
「三番手はぁ〜!翔鶴が!行きます!」
ほろ酔い状態の翔鶴か……おい誰だ!翔鶴に酒飲ませたの!!彼女、滅茶苦茶アルコールに弱いんだぞ!?確実に暴走して変な曲選んじゃうよ!……へぇ、【魔・○・セ・テToni○ht】、アニソンか。良かった良かった、てっきり電波ソング等の歌詞が危険なものを選択するかと思っていたんだが、比較的普通だった。
……君、上手過ぎない?音程を一切外していないし、声が野○いおりっぽいから本人が歌っているのかと錯覚しちゃったよ。感動した。
「んふふっ♪それじゃあ四番手、千歳、行きま〜す!」
出撃時のアム○みたいなことをニコニコ笑いながらそう言って、千歳が前に出た。既に酔っている。彼女が座っていた椅子とテーブルには空の一升瓶が二つも転がってる。あ、あの、大丈夫?君、酒豪らしいけど、まともに歌える?
「歌う曲はこれです。
ポ○ーテールの四十!!!」
おいいいぃぃぃぃ!!?よりにもよってその曲かよおおおぉぉぉぉ!!!歌詞の内容が危険過ぎるよ!?
……ま、まぁ、とりあえず様子を見よう。
< 〜♪〜〜♪♪
おぉう……歌詞と千歳の境遇が似ているから、心にクるな……。何気に上手い。けど、所々ドスが効いているから怖いです。
< 〜〜?〜〜、〜〜〜ッッッ!!?
……もういい。もういい、休め、千歳。ほら、さっきまで盛り上がってたギャラリー達が千歳の気迫に押されて凍ってるよ?しかし彼女は歌うのをやめない。歌い始めは笑顔だったが、今は真顔だ。しかも、段々ドスが強くなってきている。千歳〜?千歳さ〜ん?落ち着いて、ねっ?
< 〜〜♪〜〜♪
実妹の息子は社会人〜♪
「」
「」
「」
「」
「」
「」
「」
……ギャラリー全員、千歳のあまりの気迫に無言になって固まってるよ。あと、さり気なく歌詞を変えないでください。
……これ以上此処に居たら頭がどうにかなりそうだ。私は逃げるぞッ!諸君、今回はここまでだ。では、さらば──
< 何で私じゃなく妹を選んで駆け落ちしたのよオオオオオオオオオオォォォォォッッッ!!!チッキショオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォッッッ!!!!!
……聞いていない。千歳の慟哭など。酒ビンを床に叩きつける音など。こ、今度こそサラバだっ!
Another side out
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次回予告
どうして!?私の胸見たじゃん!私の身体を貪るように揉みしだいたじゃん!そんなに魅力無いの!?ねぇ!答えて!!!
……分かった、大人しくする。
け、ど!帰ったら覚悟してよね?準に弄られたせいで大洪水なんだから!……えっ、そんな卑猥なことを言うな?いいじゃん!少しくらい!!
……あっ、皆が戻ってきた。それじゃ、泳ぎに行こう?私、ウォータースライダーやりたい!
第57話・休養その11
「見事にCAST OFFしているわね。ふふっ、不幸だわ♪」
※まず謝罪させてください。千歳嫁提督の皆様、本当にごめんなさい。
決して千歳のことが嫌いなわけじゃないんです。むしろ作者は千歳のことが大好きです。艦○れを始めた頃から海域攻略等で沢山世話になり、愛着もあります。作者の
※歌詞を書くと違反になる為、敢えて描写していません(千歳が歌っている中で、一部分だけ描写されていますが、あれは歌詞とは異なるものを描写しています)。ご了承ください。
※アルコールを摂取して歌うと、通常より喉に負担がかかり、喉を痛めやすくなります。決して真似をしないでください。
【補足的なナニか】
扶桑が歌ったのは、中島みゆきさんの「空と君のあいだに」。安達祐実さん主演のドラマ、「家なき子」の主題歌です。この主題歌は犬目線で描かれているそうです。扶桑の雰囲気に合いそうだ、という単純な理由で選曲しました(悪云々の所とか、特に)。
次に、由良が歌ったのは、1997年に公開された、アニメ映画「新世紀ヱヴァンゲリオン劇場版 シト新生」の主題歌、高橋洋子さんが歌った「魂のルフラン」です。作者がヱヴァンゲリオン:序を見ながら書いていたから、という理由で選曲。
続いて翔鶴。彼女が歌ったのは、アニメ「これはゾンビですか?」のOP、魔・カ・セ・テ・Tonightです。歌手は翔鶴や瑞鶴、阿武隈の中の人、野水いおりさんが歌っています。中の人繋がりという理由で選曲。
最後に千歳。彼女が歌ったのは、アニメ「のうりん」8話のED曲、「ポニーテールの四十」です。歌手は戸次菜摘斎藤千和さん。歌詞の内容と、この小説の千歳の年齢とか境遇が似ている、という理由で選曲。まぁ、この小説に登場する第603鎮守府所属の千歳は四十歳を超うわなにするやめ──反省も後悔も一切していない。
テレビで放映されたのをリアルタイムで見た人達は、度肝を抜かれたと思う。テレビで放映された歌詞は、あまりにも酷いが、フルサイズだと更に酷くなる模様……。
以上で補足を終わりにします。
歌が気になった方は、CDを購入。または有料サイトでダウンロード!特にポニーテールの四十は必聴。とにかく酷い(褒め言葉)