仕事中、熱中症になって倒れかけたり。パソコンが壊れて書き溜めたデータが消えたりしましたが、作者は元気ですエプロン姿の瑞鶴、いい。瑞鶴はいいぞ(挨拶)
side 提督
現在時刻11:00、気温38℃。
「……」
電光掲示板に表示されている数字を見ると、気温は38℃を表示している。昨日のこの時間より気温が高い。これは昼過ぎ頃に40℃を超えるんじゃないのか?地球本当に大丈夫か?何でこんなに暑いの?あれか、深海棲艦のせいか?深海棲艦のせいだな?おのれ、ディ○イド……じゃない。おのれ、深海棲艦ェ……。
「……準?逆エビ固めされると、犯せないんだけど?」
おっと、考え事するのは後にしよう。今は目の前の
俺は今、発情した鶴を逆エビ固めで組み伏せている。ちなみに、上の水着は付けている。俺が付けてやった。付けてやる際、色々見てしまったが、無心で付けたから精神に乱れは無い。
そうそう、医療行為(冷えピタを貼る)をした後のことを話そう。鳩尾の下に冷えピタを貼った際、彼女の胸に触れてしまった。それにより、発情鶴は更に発情、俺に襲い掛かって来た。正確には飛び掛ってきた、だが。俺は発情鶴が襲い掛かってきた勢いを利用し、ノーザンライトボムをぶちかましてやった。それにより、少しだけ大人しくなったので、その隙に上半身裸の発情鶴に水着を着せ、こうして逆エビ固めで組み伏せている。絶妙な力加減でコンクリに叩き付けたから、タンコブ等は出来ていない。
いいか、ノーザンライトボムは相手の頭を地面に叩き付ける、大変危険な技だ。ノーザンライトボムをぶちかまされた発情鶴は、特殊な訓練を受けているから無傷でいる。だから、特殊な訓練を受けていない皆は、決して真似すんなよ?フリじゃないからな?マットとか敷いてもやるなよ?俺との約束だぞ?
「ね〜え〜、逆エビ固め解いてよぉ〜?」
「解いたら襲うだろ?」
「うん♪」
「んじゃ、解かない」
嬉しそうに即答するな。逆エビ固めしているから顔が見えないが、きっと笑顔だろう。
逆エビ固めを解いたら喰われる。カニバリズム的な意味ではなく、性的な意味で。そんなことされたら、確実にエラいことになる。今は周りに人が居ないが、いつ戻ってくるか分からん。つーか、初体験が外って難易度高過ぎませんか?
そもそも、どうしてこうなった?俺は普通に(←ここ、重要)日焼け止めを塗っていただけなんですけど?その後、全身の肌が茹でダコみたいに真っ赤になっていたから、熱中症になったと思い慌てて冷えピタを首筋と両脇の下、内腿、鳩尾の下に貼って処置をしただけなんだが。
「私の足を。特に太股を嫌らしく揉んできたじゃない。その後、おっ○い揉んできた。つまり、犯す気があったって事でしょ?」
「違います」
そんな気は微塵もありません。あと、胸は揉んでいません。冷えピタ貼ったり、水着を着せる為に止む無く触れただけです。
「私、何度もお預け喰らって性欲が溜まり過ぎて辛いんだよ?ねぇ、そろそろ発散させてよ?」
「知らんがな」
周りに人が居ないからいいけど。……いや、居ても居なくてもそういうこと言うのやめなさい。
それから暫く発情鶴を説得した。しかし中々納得してくれない。仕方ない、少しキツめに逆エビ固めをしてやるか。
「ぎゃあああああああッッッ!!?」
「大人しくするか?」
あっ、少しキツめに逆エビ固めしたから、真っ白で綺麗な足──太腿と、ダークグリーンのビキニ──クロッチの部分が間近で見える。……少しムラムラしてきた。
「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ッ"ッ"ッ"!ギブギブギブ!!!」
おっと、やり過ぎた。あまり強くやると、腰を痛める。もしくは窒息する恐れがある。けど、拘束解いたら襲われそうだしなぁ……。
「分かりました!大人しくします!大人しくするからやめてぇ!!!」
「……分かった」
大人しくすると約束してくれた。なら、信じよう。拘束を解き、
(しかし、納得していないな)
不満そうな顔をしている。今夜辺り、夜戦(意味深)を仕掛けてきそうだ。妖精さん達から悪戯グッズ貰って、トラップを仕掛けておくか。昨年のクリスマス、妖精さん達が沢山作ってたから余っている。それらを使ってホー○アローンばりの仕掛けを用意してやる。
………………。
現在時刻12:00、気温38℃。
「あっつぅ〜い……」
「ほれ、スポドリ」
「ありがとう」
あれから暫く、俺と瑞稀は他愛無い会話をしながら荷物番をした。何度か肩に頭を乗せてきたりしたが、襲っては来なかった。そうそう、彼女に貼ってやった冷えピタだが、汗で剥がれてしまった。熱中症じゃないから、もう貼らなくていいや。
……しっかし、暑いな。日陰に居るが、コンクリートから照り返す熱風が強烈過ぎて、汗が止まらない。昨日より多目に2Lのスポドリを持ってきたが、既に3本消費してしまった。残りはあと3本。こりゃ、途中で売店に行って買った方がいいな。昨日売店をチラッと見た時、2Lのスポドリを売ってたのを確認した。この暑さだ、売り切れになる前に買ってきた方が良さそうだ。そう思っていると、皆が戻ってきた。
「お帰り」
「ただいま。荷物番、ありがとう」
「気にするな」
山城……じゃなかった、
「泳いでいても暑かったから、荷物番は大変だったろ?」
「あぁ。日陰に居ても、コンクリから照り返す熱風のせいで暑かった」
木曾──
「そうか。んじゃ、次は俺が荷物番をするよ」
「いいのか?」
蘭は暑さには強い、っていつも言ってるが、無理はすんなよ?
「おう。任せてくれ」
「私も荷物番するわ」
「んじゃ、頼むわ」
足柄──杏子も荷物番を名乗り出てくれた。これからもっと暑くなるから、気を付けてくれ。
さて、良い時間だからお昼にしよう。俺と瑞稀は売店に向かい、皆の分の食べ物と飲み物を購入した。
………………。
現在時刻13:30、気温39℃。
「さぁ、泳ぐわよ!」
「その前に準備体操してからだ」
軽く昼食を摂り、休憩をしたあと、俺と瑞稀は流れるプール(ファミリー向け)に来た。気温は39℃。空は所々雲が出ているが、暑い。早くプールに入って涼もう。
皆は気を利かせてくれたのか、二人きりにしてくれた。
(屈伸、アキレス腱伸ばし、上体を逸らして……良し)
準備体操終わり。次は身体に水をかけて慣らそう。プールの近くに寄り、手で水を掬って腕に掛ける。冷たいな。
(水温は25℃か)
電光掲示板を見て水温を確認。昨日より水温が高い。それに、人──特に学生と思しき子達が多い。平日なんだけどなぁ……あっ、夏休みだからか?そう思った時だった。俺の背中に大量の水が掛かってきた。
「あびゃあああああっっ!!?」
冷てぇ!?思わず叫んじゃったよ。
「あっはははは!何その声!」
「瑞稀ィ……」
オメーの仕業か。やられたらやり返す。倍返しだ!両手で水を掬い、俺のすぐ隣でケタケタ笑っている瑞稀の腹に水を掛けてやった。
「きゃあっ♪」
何で嬉しそうなんだよ。とりあえず、さっさと水を掛けてプールに入るか。
「うりゃ!」
「……」
再び水を掛けられたが、無視。肩、腹に掛けて……大分冷たさに慣れた。入るか。
「無反応とか、寂しいんですけど?」
「いいから、さっさと水を身体にかけて入って来い」
「はーい……」
渋々だが従ってくれた。それでいい。瑞稀は、ある程度身体に水を掛けるとプールに入って来た。んじゃ、泳ぐか。流れに沿ってゆっくりと泳ぐ。
「あ"〜、生き返るぅ〜」
隣で目を細めながら、気持ち良さそうに泳いでらぁ。……ん?なんだ、こっち見て。おい、なんだよその顔は。悪戯を思い付いたような悪そうな顔してこっちに近寄らないでください。
「んふふっ♪」
あの、あのあのあの、近寄らないでくださる?おいこら、何をする気だ?あっ、おい。俺の首に手を回して背中に乗らないで?
「はー、楽ちん」
おーい、乗っからないで?恥ずかしい。ほら、周りの学生さん達が面白そうに見ているよ?
(しかし、振り解くのもなぁ……)
……ま、いっか。俺は背中に瑞稀を乗せたまま流れるプールを泳いだ。
「……なんだか、昔を思い出すね」
「……だな」
学生だった頃、一緒にプールに行った際、こうして背中に乗せて泳いだっけ。懐かしいな。あの頃は学生特有のノリと勢いで大騒ぎしてプールの監視員さんに怒られたっけ。……あの〜、瑞稀さん?背中にですね、その、脂肪の塊を押し付けるの、やめてくださいませんかねぇ?全く無い訳じゃないから、柔らかい物が背中に直撃するんですが……。
「
はい、分かります。分かりますからやめてくださいませんか?あっ、こら、やめなさい、益々強く抱き着かないで。くそっ、柔らけーな。誰だ、絶壁だの甲板胸だの言った奴は。ちゃんとあるじゃねーか。
「ふふっ♪」
……あっ、離れてくれた。少し残念だな。……何を考えているんだ、俺は。しっかりしろ。
「ね、ね、次は何処に行く?」
「次か……ウォータースライダーにでも行こうぜ?」
「うん、いいよ♪」
嬉しそうに笑ってる。可愛いな。……だから、しっかりしろ。変なこと考えるな。
………………。
現在時刻14:00、気温40℃。
「とうとう40℃になったか……」
ここ、本当に日本か?
流れるプール(ファミリー向け)を一周してウォータースライダーに向かう途中、電光掲示板を見ると気温が40℃を表示していた。機械が故障したんじゃないの?そう思いたくなった。
「どうりで暑いわけだ」
「一旦、水分補給しよう」
泳いでいると、汗をかいたか判りづらい。気付かない間に脱水症状を起こす危険があるから、ウォータースライダーに行く前に売店に寄る事にした。
………………。
「あら、提…渡良瀬」
「おっ、梓。それに、
売店で飲み物を購入して水分補給をした後、ウォータースライダーに向かうと、列に並ぼうとする
今更だが、彼女達の水着を解説しよう。
まず、瑞鶴──瑞稀。彼女は自分の髪色に似たダークグリーンの三角ビキニを着ている。布面積は普通。何処がとは言わんが、やや小ぶりだ。全く無いわけじゃない。
次、山城──梓。彼女の水着は白地に所々赤いラインが入ったビキニを着て、真っ白のパレオを付けている。何処がとは言わんが、かなり大きい。
続いて夕立──夕奈。彼女は時雨──紗奈が着ていた水着と似ている。黒字に赤いラインが入ったビキニで、下はスカートタイプの物を穿いている。何故か艦娘の装束。マフラーを着ようとしていたが、暑いからやめさせた。そんなの付けたら熱中症になっちゃうよ。何処がとは言わんが、瑞稀より大──
(<⚫>)(<⚫>)
……俺は何も考えていません。だから瑞稀さん、瞳孔おっ広げて血走った目で見つめないで?ほら、スマイルスマイル。そんな顔は君に似合わないよ。あと、周りのお客さん達がビビってるから落ち着きなさい。
……気を取り直して、次。満潮──美波はライトグリーンのタンキニだ。意外と活動的な美波にピッタリの水着だ。何処がとは言わんが、やや小ぶりだ。
最後、早霜──瑠璃。彼女は黒のモノキニ──正面から見ると、ワンピース、後ろから見るとビキニに見える水着だ。何処がとは言わんが、やや大きい。君、着痩せするタイプだ、って何時だか言ってたね。
はい、水着の紹介終わり。
……だから瑞稀さん、落ち着きなさい。瑠璃の胸を凝視しない。ほら、いつものお顔に戻りなさい。……あっ、元に戻ってくれた。よし、いい娘だ。
「あなた達もウォータースライダーを滑りに来たんだ」
「えぇ。ここのプールの目玉だからね」
瑞稀の問いに梓はそう答えた。しっかし、混んでるな。かなりの行列だ。幸い、ウォータースライダーの建物が日光を遮り、列の所に日陰が出来ている為、そこまで暑くない。そういや、
「良ければ、一緒に並ばない?」
「良いわよ」
梓の提案に瑞稀は乗った。
ウォータースライダーはとぐろを巻いたパイプ状の物と、滑り台状の二つがあるが、俺達はとぐろを巻いた方を滑る事にした。
「うーん、退屈っぽい……」
「我慢しなさい」
「夏○ミと比べれば、平和ですね……ふふっ……」
並んでいる人が多い為、中々順番が来ない。それに対し夕奈が退屈だと駄々をこね、美波が窘め、瑠璃が笑いながらそう言った。おーい、瑠璃さん、何故ウォータースライダーの行列を夏○ミの行列と例えたんだ?色々突っ込みたいが、やめておこう。無駄に体力を消費したくない。
「ねぇねぇ渡良瀬さん、夕奈と一緒に滑りましょう?」
「ん?あ〜……」
雑談をしながら待っていると、夕奈に一緒に滑らないか誘われた。とても有難いお誘いだが、瑞稀が許可してくれるかな?
余談だが、とぐろを巻いたウォータースライダーは、「一度に二人まで一緒に滑ることが可能」と、案内板に書かれている。
「……いいよ」
おっ、許可してくれた。てっきり「ダメ!」って言うと思っていたんだが。
「せっかく来たんだし、皆で楽しまなきゃ」
瑞稀……精神的に成長したな。感動したよ。昔のお前なら、周りのことなんか考えず自分の都合だけ考えて「ダメ」って言ってたのに。
「それじゃ、お言葉に甘えるっぽい!」
許可を貰えた夕奈は大はしゃぎしてる。何故だろう、夕奈に犬耳と尻尾が生えているように見える。ブンブンと尻尾を振り、飛行機耳になっている犬みたいだ。……あっ、飛行機耳ってのは、犬の耳が後ろに倒れている状態のことをそう呼ぶらしい。恐怖を感じたり、嬉しいことがあるとそうなる。ここでは後者を指す。
「早く順番来ないかなぁ〜」
こらこら夕奈、スクワットしない。落ち着きなさい。……それにしても成長したなぁ。養成所の時は少女のような外見・体格だったのに、今は立派な女のソレだ。人間の成長って凄いね。
「……私より大きい」
瑞稀さん、落ち着きましょう。夕奈の胸に殺意の篭った視線を向けるのをやめましょう。やめてください。
…………。
「次の方、どうぞ!」
ウォータースライダーの列に並んで数十分後、ようやく俺達の番が来た。係の人に案内され、滑り口に向かう。瑞稀達は、俺達を先に行かせてくれた。
「渡良瀬さんの前に座るね♪」
「おうっ!?」
ウォータースライダーの滑り口に座ると、俺の前──足に夕奈が勢い良く座ってきた。勢い良く座って来たから、思わず変な声出しちまった。はしゃぐ気持ちは分かるが、落ち着け。
……よし、準備完了。係の人にそう伝えると、背中を押してくれた。
(傾斜が緩いな)
昨日、葛城──祀利と滑ったウォータースライダーと比べると、傾斜が緩い。その為、速度はゆっくりだ。平和だなぁ。そう思っていた。少しだけ直線が続き、緩い右カーブに差し掛かり、曲がり終えると──
「んなっ!?」
かなり急な下りが見えてきた。これヤバくね?ジェットコースターだよ。ヤバいよヤバいよ。
「あははっ♪最っ高に素敵なパーティーが始まりそう♪」
「冷静だね、君」
怖くないの?かなりの傾斜だよ?このウォータースライダーはパイプ状だからコースアウトする危険は無いけど、この傾斜は危険が危ない──
「ヒャッハハハハハハハ♪」
「ぬわあああああああッッッ!!?」
色々考えている間に、俺達は凄い勢いで滑り落ちた。
夕奈は歯を剥き出しにして楽しそうに笑っているが、俺は情けない悲鳴をあげ、滑り落ちた。
直線。
カーブ。
直線。
カーブ。
またカーブ。
傾斜がキツいから、かなりの速度が出ている。しかし、楽しいな。最初は怖かったが、今は楽しいと感じる。暫く滑り落ちていると、出口が見えてきた。もう終わりか。
そんな事を考えている間に、俺と夕奈は勢い良く出口から飛び出し、プールへと着水した。
「──ぶはぁ!」
おー、怖かった。けど、楽しいな。おっと、あまり出口付近に留まるのは危険だ。さっさと離れよう。
「あー、楽しかった♪」
おっ、夕奈発見。既にプールサイド付近に居る。俺も向かうか。クロールで泳ぎ、夕奈の元へ向かって声をかけた。
「楽しかったか?」
「うん♪」
「それは良かった」
満足そうに笑っている。さて、プールから上がって、瑞稀達が滑り落ちてくるのを待つか。
俺と夕奈はプールから上がり、近くの日陰から瑞稀達が滑り出てくるのを待った。
数分後、
「あははははは♪」
「うふふふふっ……♪」
楽しそうな声で笑いながら、瑞稀と瑠璃が滑り出て来た。
「あー、楽しかった」
「斜面が予想より急でした……ふふっ」
どうやら二人も楽しめたようだ。ほら、出口付近に居ると危ないから、こっちに来い。二人に声をかけて日陰へと案内した。残るは梓と美波だな。
数分後──
「あははははっ♪」
「きゃ〜〜♪」
おーおー、楽しそうに笑いながら飛び出してきた。けど、勢いが強いな。大丈夫か?
「ずいっ!?」
「ぽいっ!?」
「ブッフォッ!?」
「わぷっ!?」
梓と美波が着水。かなり勢いがあったから、見学していた俺達に水飛沫が掛かった。瑞稀と瑠璃、君達なんか変な声出さなかった?まぁいいや。それより、梓と美波だ。かなり勢い良く飛び出したぞ?身体を強打していないよな?大丈夫か?あと、水着が脱げたりしていないよね?不安になりながら、二人が水から出るのを待つ。
「──はぁっ!」
おっ、美波が顔を出してきた。水着は脱げていない。良かった。
「あはははっ!最高♪」
太陽みたいな笑顔だ。どうやら満足しているようだ。ほら、こっちに来い。美波を呼び、プールから上がらせる。……あれ、梓はどうした?プールを見るが、まだ梓は上がってこない。まさか、頭を打って気絶したのか!?そう思っていると、梓がゆっくり水から顔を出してきた。良かった、無事みたいだ。……あれ、なんで顔しか出ていないの?まさか、水着が脱げた?あっ、目が合っちゃった。なんで嬉しそうな顔してるの?
「見事にCAST OFFしているわね。ふふっ、不幸だわ♪」
「あっ……」
CAST OFF。つまり脱げたのね。後ろ向きます。ほら、今のうちにCAST OFFした
「渡良瀬、見てみる?」
「見ません」
いいから早く水着探して着なさい。もっと自分を大切にしなさい。
………………。
現在時刻15:00、気温39℃。
ウォータースライダーを滑り終え、瑞稀達に頼んで梓に水着をPUT ONさせた後、俺は皆と別れ、麻耶の様子を見に行くことにした。瑞稀も付いて来ようとしたが、泳ぎたい欲の方が上回ったのか梓達と流れるプール(激流)へ向かった。
確か、麻耶は波のプールでサーフィンしてるって梓が言ってたっけ。目的地に行くと、日陰で飲み物を飲みながら休む摩耶──麻耶を見付けた。
「おっ、提……渡良瀬じゃん。どうした?瑞稀と一緒じゃないのか?」
「様子を見に来た。瑞稀は皆と泳ぎに行ってる」
「あっそ。お疲れさん」
「体調は大丈夫か?」
「大丈夫だって。引率の先生や父親みたいなこと言うなって」
心配だから聞いたんだが、少しウザがられてしまった。けど、構わない。倒れられるよりかはマシだ。
「そうだ、渡良瀬も一緒にサーフィンやらないか?」
「いいけど、初心者だぞ?」
テレビで見た事はあるが、やった事は無い。よく芸人さんとかが挑戦しているのを見るが、かなり難しいと言っていた。俺に出来るかな?
「大丈夫だって。アタシも初めてやったけど、結構簡単だったぜ?」
それは麻耶の身体能力が高いから簡単だったのでは?けど、やるだけやってみるか。
おっと、唐突だが、麻耶の水着を解説しよう。彼女の水着は水色のボーイレッグだ。上はビキニタイプの物で、布面積は普通。下は
「ほれほれ、行くぞ!」
「ちょ、背中を押すなって」
「サーフボードからリアクション芸人も真っ青な転げ落ち方をして、アタシを笑わせてくれよ?」
「んだと?上等だ、一発で成功してやらァ!」
そこまで言われたからには、無様な姿は晒せない。見てろよ?華麗に決めてやるからな?
………………。
無理でした。
何度やっても、すぐにリアクション芸人も真っ青な転び方をして、プールの中にダイブしてしまう。ああ、くそっ、また麻耶に笑われる。
「ぶっ、あはははは!またかよ!!」
「るっせ〜!」
気が付けば、瑞稀や梓、夕奈と美波と瑠璃が見に来ていた。彼女達も俺が倒れる度に声を出して笑っている。
「準〜、頑張って!」
うん、頑張る。応援してくれてありがとう、瑞稀。
それから暫く挑戦したが、上手くいかなかった。それにしても疲れた。一旦休憩するか。サーフボードを持って波のプールから出ると、入れ違いで夕奈がサーフボードを持って突撃して行った。怪我すんなよ?さて、サーフボードを返そう。係の人に手渡し、瑞稀達の所へ向かい、夕奈の様子を見る。
「
「俺もそう思う」
夕奈は身体能力がかなり高いから、麻耶の言った通り成功させそうだ。おっ、サーフボードにうつ伏せに乗って波が来るのを待機している。様になってるな。ひょっとして、周りの上手な人の動きを真似ているのか?俺も真似したけど、全然出来なかった。
「あっ、波が来た」
人工的に発生させられた波が、待機している夕奈目掛けて進む。おっ、上手く波を捕まえたぞ。バランスは……崩していない。これ、もしかすると成功するんじゃね?ゆっくりと、バランスを取りながら夕奈は立ち始める。中腰になり、両手を広げてバランスを取って──凄ぇ、立った。立ったよ、ク○ラが……じゃない、夕奈が立った。写真撮っとこう。おーい梓、防水カメラ持ってたよね?それで夕奈を撮っ……てるね。既に何枚か撮ってるみたいだ。現像したら、アルバムにしよう。
………………。
現在時刻15:40、気温38℃。
波のプールでサーフィンをした俺は、休憩スペースへ向かった。夢中になっていたから、予定より長く荷物番をさせてしまった。木曾──蘭と足柄──杏子に謝罪しないと。早歩きで休憩スペースに向かう。途中、売店に寄ってアイスを購入。こんなんで謝罪にはならないが、一応。
ちなみに、俺が荷物番をすると言ったら、瑞稀も同行してくれた。
休憩スペースに向かうと、少し人が多い。ぶつからないよう、注意して進もう。数分後、俺と瑞稀は目的地に到着した。
「おっ、もう戻って来たのか」
「あら、お帰り。早かったわね」
俺達の姿を見ると、蘭と杏子がそう声をかけてきた。早かったって、3時間近くも経っているんだぞ?退屈だったろ?俺はそう言ったが、二人は全く気にしていないと言ってくれた。
おっと、そういや二人の水着を解説していなかったな。変態みたいだって?気にするな。
まず、木曾──蘭の水着は白と黒のゼブラ柄のタンキニだ。腹筋が割れているし、腕の筋肉も凄い。良く鍛えている。俺も鍛え直そう。何処がとは言わんが、やや小ぶりだ。
続いて足柄──杏子。彼女の水着は青紫色のクロス・ホルター・ビキニだ。瑞稀や梓と同い歳だが、色気が凄い。大人って感じがする。何処がとは言わんが、そこそこ大きい。
「お詫びってわけじゃないが、飲み物とアイスだ」
「なんか、すまない」
「へぇ、気が利いてるじゃない」
二人にアイスを渡すと、お礼を言われた。
…………。
「それじゃ、泳いでくる」
「また後でね」
「行ってらっしゃい」
「おう、楽しんでこい」
アイスを食べ、少し休憩したあと、二人は泳ぎに行った。さて、荷物番をしますか。
(それにしても、平和だなぁ)
予想だと杏子がアルコール飲みたい!って騒いで暴走すると思ったんだが、大人しかったな。少し不気味だ。あと、梓。アイツ、何かやらかすと思っていたんだが、何もしない。それどころか、誰かが何かやらかさないよう、しっかり周りを見てくれた。お陰で俺は楽が出来た。おっかしいなぁ、2日目は1日目よりドッタンバッタン大騒ぎされて、俺の精神と胃袋にダメージが入ると思っていたんだけど。もしかして、この後何か起きる前触れなのか?それとも、3日目──つまり明日、とんでもないトラブルが続出するから神様や仏様が「今だけは安らぎの時を与えよう」と、慈悲を与えてくださったのか?
「難しい顔して、どうしたの?」
「……暑いから、皆大丈夫かなって不安になってた」
いかん、考え事をしていたから、瑞稀に不審がられてしまった。ここは誤魔化しておこう。
「不安になり過ぎ。皆も熱中症とか脱水症状には充分警戒しているから、大丈夫だって」
「だといいんだがな」
まぁ、あれだけ口を酸っぱくして注意したから、大丈夫だろう。皆を信じよう。
この後、俺と瑞稀はプールが閉館するまで荷物番をした。俺はともかく、瑞稀は退屈じゃないか不安だったが、俺と一緒に居られるだけで楽しいから構わない、と言ってくれた。……ホント、イイ女だよ。そう思っていた。
side 提督 out
───────
────
─
side 瑞鶴
隣に彼が居る。
襲いたい。
けど、ダメ。
周りに人が居る。
いいえ、居ても居なくてもダメよ。
初めては二人きりがいい。
今まで何度もいい雰囲気になった。
けれど、手を出してくれなかった。
我慢した。
何度も。
何度も。
何度も!
正直、我慢の限界。
理性で抑えてきたけど、本能には抗えない。
私と彼が実家に帰省した際、イイ所まで行けた。行けたけど、結局最後まで到せなかった。
(今夜、襲おう)
そうしよう。もう我慢出来ない。今は大人しくしているフリをして、就寝時間後に部屋に突撃して夜戦(意味深)を仕掛けよう。
《彼の好感度が下がりそうね》
頭の中に彼女の声が響く。なんか、久々の登場ね。私とはよく頭の中で会話しているけど、忘れてる人居るんじゃない?
《謎電波受信しないで》
はーい。
《……本当に襲うの?》
うん。
《即答しないで……》
貴女だって、襲いたいと思ってるでしょ?
《……》
沈黙は肯定とみなすわ。
《……襲いたいです》
それじゃ、今夜襲いましょう?
《大丈夫かな……》
大丈夫だって。誠心誠意襲えば、受け入れてくれるわ。
《誠心誠意襲えばいい、ってパワーワード過ぎない?》
細かい事はいいのよ!ともかく、今夜決行するわ。一応【自主規制】とか【自主規制】とか持って行きましょう。あっ、準の事だから部屋にトラップ仕掛けると思うから、力を貸して頂戴?
《はいはい。協力しますよ》
よし。それじゃ、今のうちにイメトレしましょう?
《イメトレって……》
イメージするのは、常に最強の自分よ!
《ハイハイそうですか。頑張りなさい》
ふふふふ……夜が楽しみね。…おっと、ニヤけないよう気を付けなきゃ。準に怪しまれちゃう。
side 瑞鶴 out
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─
次回予告
おかえりなさい、提督さん。……あら、お部屋に妖精さん達が作った悪戯グッズを設置して、どうされたんですか?まるでピ○ゴラスイッチ。ううん、ホー○アローンのトラップみたいですよ?……えっ?発情鶴対策?面白そう。由良もお手伝いしますね?ねっ?
えっと、ドアを開けるとキ○ラギ重工が開発したパイルバンカーが作動するようにして……足元に只を設置して……えっ、やり過ぎ?いいですか、戦争にやり過ぎは無いんですよ?クククッ……クハハハハハッ!!!
第58話・鎮守府・アローン休養その12
「プランD、いわゆるピンチですね?ねっ?」
※次話は今まで以上に頭の悪いお話となっています。ご注意ください。
※お忘れの方がいらっしゃると思いますので、解説します。瑞鶴(瑞稀)と脳内で会話している人物(?)の正体は、過去、瑞鶴を助けた