追跡鶴   作:EMS-10

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有明海域──嵐の明けた戦場──

 目当てのウ=ス異本を入手する事が、作戦目的です!


夏コミまで、あと2日。戦う理由(目当てのサークル)は見付かったか、相棒。参加される方は、

・徹夜して並ばない
・押さない
・駆けない
・夢を諦めない

 これらを守って楽しんできて下さい。
 あと、熱中症や脱水症状には充分注意して下さい。
どなたか、瑞鶴の薄い本を恵んで下さい


※注意※
実際の物とは異なる描写が含まれています。
予め、ご了承ください。
R17.9有り





第62話・休養その16

 

side 提督

 

 

──休養状態12日目、プール──

 

 

現在時刻15:00、気温40℃。

 

 

 

「それでは、行きましょう?」

 

「分かりました」

 準備体操をして、身体に水をかけて、俺と扶桑さん──桔梗さんは流れるプール(激流)に向かった。

 ハシゴを降り、足に水が浸かる。少しだけ温いな。電光掲示板を見ると、水温は30℃と表示されている。

 この気温だから、わざと水温を高くしているのだろう。あまり気温と水温に差があると、身体に負担が掛かるからな。

 

「へぇ、見掛けより結構流れが強いのね」

 

「溺れないよう、気を付けてください」

 

「大丈夫よ、心配要らないわ♪」

 

「なら、いいんですが……」

 けれど、油断すると溺れる恐れがある。一応、警戒しておこう。

 さて、流れに身を任せて泳ぐか。

 

「うふふ。えいっ♪」

 

「ふおぉおっ!?」

 突然、桔梗さんに背後から抱き着かれた。うおぉ……すんげぇ柔けぇモノが背中に直撃しています。マズイですよ、これ。

 

(静流よりデカいぞ!?)

 何処がとは言わん。皆さんのご想像にお任せします。

 

(はぐ)れるとマズいので、ぎゅ〜ってしますね♪」

 

「アッ、ハイ」

 

「ふふっ。どうされたんですか?」

 

「ヌゴォ……」

 さっきより強く押し付けられてるゥ!柔らかァい!……いかん、変な声出た。マジでヤベーよ。

 少し前に翔鶴──静流に胸を押し付けられて、その際、柔らかいモンが直撃してドギマギしたが、比べ物にならない。

 唐突だが、解説を始めます。

 

 静流のおっ○いは大きい大きいが決して垂れていないしかも形がイイそして柔らかいだが柔らかいだけでなくしなやかさがある柔らかさ50しなさやか50のおっ○いをしている50:50の理想的なおっ○いだつまり何が言いたいかって言うと静流のおっ○いは柔らかさとしなやかさを兼ね備えたハイブリットおっ○いだ。

 

 次、桔梗さん。

 彼女のおっ○いは静流と比べると一回りいや二回りは大きいしかしそれなのに垂れていないそして静流のおっ○いと違い桔梗さんのおっ○いは柔らかさに全振りしているおっ○いだ顔を埋めたら最高だろうなぁそう思わせるような柔らかさだ例えるなら高級な羽毛布団いや人をダメにするソファだ桔梗さんのおっ○いは人をダメにするおっ○いだ。

 

……俺は何でおっ○いの解説をしているんだ?最近良く性欲に負けて暴走しているなぁ。だらしねぇ。しっかりしろ。

……瑞鶴のおっ○いの解説をしていない?

 お前らに一つだけ言っておく。アイツ……瑞鶴──瑞稀は、向こうから胸の話題を振ってきた時は大丈夫だが、こちらから胸の話をするとガチギレする。だから、しない。

 

 余談だが、もし、こっちから瑞鶴に胸の話をすれば、彗星十二型甲を全スロットに装備し、装甲甲板に限界まで彗星十二型甲を載せた、ハイパー彗星ラリアットをぶちかまされる。

 

「あらあら、お顔が真っ赤ですよ?大丈夫ですか?」

 

 大丈夫じゃないです。柔らかいです。

 

「うふふっ♪」

 

 こら、耳に吐息をかけないで。

 

「うふふふ……ぶべっ!?」

 

「?」

 さっきまで妖艶な声で笑っていた桔梗さんが、突然変な声を出した。何が起きたんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

( º言º)

 

 

 

 

「」

 

「ゴホッ……ゴホッ……み、水が……鼻に……ケホッ…」

 

 何が起きたか説明しよう。何時の間にか俺と桔梗さんの前方にゾンビ(涼月)が居た。そして、手で水鉄砲の形を作り、俺に抱き着いている桔梗さんの顔面に水をぶっかけたようだ。しかも、ピンポイントで鼻にぶっかけた。

 

(今回だけは感謝するぞ、ゾンビ)

 お陰で桔梗さんは離れてくれた。本当に助かった。もう少し遅かったら、俺の理性が崩壊して、色々マズい事になっていたかもしれない。

 

「ゴホッ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

貴様ァ……」

 

 

「」

 

 

「よくも邪魔をしやがったわね」

 

 

 さっきまで俺の隣には、お茶目でイタズラ好きな女性が居たんだけど、今は妖怪(・ ・)が居ます。

 声がエラいことになっています。なんだよ、そのドスの効いた声。殺意マシマシじゃないですか。

 

 

「ゾンビ狩りのお時間です♪」

 

 

「違います。今はプールで泳ぐ時間です」

 

「渡良瀬さん、すみませんが、私のパレオを預かって頂けないでしょうか?」

 

「あの、何をする気ですか?」

 しかし、桔梗さんは俺の問い掛けには答えず、素早くパレオを脱いで畳み、俺に手渡してきた。あっ、止めないとマズいな。

 

「桔梗さん、落ち着いて下さ──」

 

 

 

 

 

「首置いて逝けやゴルアァァァァ〜〜ッッッ!!!」

 

 

「涼子ォ!ニゲルォォッ!!!」

 アイエエエ〜!?薩人大和撫子(妖怪首置いてけ)!薩人大和撫子ナンデ!?

 落ち着きなさい!落ち着け!ここ、プール!海上じゃないよ!?相手はデンジャラス・ラブ・ゾンビだけど、深海棲艦じゃないよ!?

 くそっ。この様子じゃ、言葉では止められない。なら、物理的に止めるしかない!

 だが、相手は古武術を極めた桔梗さん。手足を掴んでも、あっさり抜け出される恐れがある。なら、

 

「落ち着けッ!」

 抱き着いて止める!しかし、普通に抱き着いただけでは振り解かれる恐れがある。なので、精神的動揺を誘う為、あすなろ抱き(・ ・ ・ ・ ・ ・)をした。

 

「離してくださ──あっ」

 

 抱き着いた瞬間、桔梗さんは振り解こうと暴れたが、自分が何をされているか気付いたのか、少しだけ大人しくなってくれた。よし、このまま一気に畳み掛ける!

 

「落ち着いてくれ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桔梗(・ ・)

 

「────ッ!?」

 

 よーし、効いている。耳元で彼女の名前を呼び捨て(・ ・ ・ ・)にしてやった。

 今まで一度も桔梗さんの名前を呼び捨てにしなかったから、効果は抜群だ。お陰で、桔梗さんは大人しくなってくれた。

 うん、恥ずかしい。けど、此処(プール)を戦場にしない為だ。我慢しろ。

 

「わ、渡良瀬さん、今、私の名前を……」

 

「大人しくしてくれるか、桔梗(・ ・)

 

「はうっ!」

 

……超恥ずかしい。けど、我慢だ。

 

「ぉぉ……ぁぁぁ……」

 

……あれ、桔梗さんの様子が変だぞ?身体がプルプル震えている。どうしました?あっ、プールサイドに向かって泳ぎ出した。

 俺は桔梗さんが、いつ暴走するか分からないから、あすなろ抱きをしたままだ。それだから、一緒にプールサイドに近付いた。そして、流されないようハシゴを掴んだ。

 

「……」

 

 あの、桔梗さん?マジでどうしました?さっきからプルプル震えっぱなしですよ?そう思っていると──

 

「────ぶほっ」

 

「ぬわぁ!?」

 鼻血ィ!宙に真っ赤な花が咲いたァ!?

 

「ふひっ……ふへへへっ……へへへ……」

 

「桔梗さん!?桔梗さああぁぁぁんッッッ!!?」

 幸せそうな顔しながら、鼻血を垂らしているよ……。

 

「うへへへ…………」

 

「しっかりしてください!」 

 

「ふふふ……うふふふふ……」

 

 

 

………………。

 

 

 

現在時刻15:30、気温41℃。

 

 

 

「あすなろ抱きを要求します」

 

「しません」

 

「少し、ハザードオンして暴れてきますね」

 

「やめなさい」

 

「では、あすなろ抱きを──」

 

「ノーザンライトボムぶちかますぞ」

 

「……大人しくします。……チッ

 

 聞こえているぞ。

 現在、俺はゾンビもとい、涼子と波のプールに来ている。

……えっ、薩人大和撫子(桔梗さん)はどうなったかって?

 俺があすなろ抱きして、耳元で名前を呼び捨てにしたら、刺激が強過ぎたのか鼻血を吹き出してダウンしてしまった。

 幸い、プールサイドに設置されている排水路に向かって発射したから、プールの水は汚れていない。

 

(係の人や周りのお客さん達、ビビっていたなぁ……)

 尋常じゃない量の鼻血を出したから、仕方ない。

 慌ててプールから桔梗さんを引っ張り出して近くの木陰へ運び、診察してもらった。

 幸い、軽傷だと診断された。その後、桔梗さんは再び泳ごうとしたから、無理矢理止めた。だって、明らかにフラフラしていたんだもん。

 

 しかし、本人は「渡良瀬さんと泳ぎます!」と言って聞かなかった。だから、仕方なく。いいか、仕方なくだぞ?耳元で名前を呼び捨てにして休養スペースで休むよう命令した。

 お陰で再び鼻血を噴き出したが、大人しく言うことを聞いてくれた。

 

 余談だが、俺があすなろ抱きをした様子は静流や由良──雪乃には見られていない。

 もし見られていたら、今頃襲われている。……見られていないよね?

 

「準さん、行きましょう?」

 

「……あいよ」

 考え事をするのはここまでだ。油断していると、ゾンビに襲われ喰われちまう。

 さて、ここでゾンビ……じゃない、涼月──涼子の水着と髪型を解説しよう。

 彼女の水着は、上下とも黒のフリルが付いたホルターネックビキニだ。布面積は普通。髪型は普段と同じ、左側に小さくサイドアップした物だ。

 何処がとは言わんが、そこそこ大きい。

……瑞稀より大きいです(超小声)

 

「波の強さが異なるプールが複数あるのですね」

 

「どれにする?」

 

「それでは、波が弱め……いえ、強めのプールに行きましょう!」

 

「……何故強めを選んだんだ?」

 あの、涼子さん。今、背中を掻くフリをして、さり気なく水着の上の紐を緩めたの、見えたよ?

 

「面白そうだからです♪」

 

「本音は?」

 

「面白そうだからです♪」

 

「……涼子、水着の紐をしっかり結べ」

 

「大丈夫です、しっかり結んであります♪」

 

「背中を掻くフリをして、緩めたのを見たぞ」

 

「……」

 

「……」

 

「……チッ」

 

 舌打ちしない。

 

「では、準さん、しっかり結んでください♪」

 

「やだよ」

 絶対何か仕掛ける気でしょ。結んでいる最中にわざと動いて、水着をポロリさせようとか考えているんでしょ?

 

「桔梗さんにあすなろ抱きして耳元で囁いたのを、静流さんと雪乃さん。そして、瑞稀さんに報告しますね」

 

「OK、結んでやる」

 くそっ、切札を使ってきやがった。仕方ねぇ、結んでやる。

 水着が解けないように、もやい結びをしてやろうかと思ったが、着替える時に脱げなくなるからやめた。

 余談になるが、ゾンビは結んでいる最中に動いて、ポロリしようとしやがった。素早く背中を引っ叩いて止めさせた。油断も隙も無い。

 

 

 

………………。

 

 

 

 

「ご迷惑をお掛けしてしまい、申し訳ございません……」

 

「気にするな」

 

 俺達は今、木陰の出来ているベンチで飲み物を飲みながら休憩していた。

 何が起きたか説明すると、波のプール(波は強い)に行き、泳いだ。しかし、暫く泳いでいると、涼子の様子がおかしい事に気付いた。

 

 よく見ると、見が虚ろでぼんやりしている。それに、フラついている。もしかしたら、脱水症状を起こしているのかもしれない。

 俺は涼子を背負い、波のプールから出て休憩することにした。急いで売店で飲み物を購入し、涼子に飲ませると症状は回復した。やっぱり脱水症状だったか。 

 

「……」

 

「……どうした?」

 突然、涼子は無言になった。声を掛けたが、反応は無い。

 疑問に思い涼子を見ると、視線を一箇所に固定して凝視していた。何を見ているんだ?

 

(子連れの家族か)

 数m離れた木陰の出来たベンチに、子連れの家族が楽しそうに談話していた。

 

「……いい、なぁ……」

 

「……」

 家族を見ながら、涼子がポツリと呟いた。普段の言動がアレなせいで忘れがちだが、彼女は幼い頃、両親を事故で失っている。

 以前、涼子の実兄、小嶋准将から教えてもらった。そういや、まだ涼子にその事を話していなかったな。

 

「……」

 

 けど、今は話さない方が良さそうだ。とても寂しそうな。羨ましそうな。上手く説明できないが、とにかく悲しそうな顔をしている。

 

「……」

 

「おっ、と」

 突然、涼子が俺の右腕に抱き着いてきた。

 

「……準さん」

 

「……どうした?」

 

「……暫く、こうしていても、よろしいでしょうか?」 

 消え入りそうな声でそう言ってきた。いいぜ。気が済むまで、抱き着いていていいぞ。

 

「……何も、聞かないのですね」

 

「聞いてほしいのなら、聞く。嫌なら、聞かない」

 

「……今は、何も聞かないでください」

 

「……分かった」

 

(涼子……)

 最近は少なくなったが、彼女はよくゾンビになって俺を追い回してくる。怖いから逃げ回っていたが、もしかしたら寂しさを紛らわす為、追いかけているのかもしれない。

 

(今度襲われた時は、逃げずに抱きしめてあげよう)

 そして、頭を撫でてあげよう。ただし、抱きしめている最中に変なことをしてきた場合は、ノーザンライトボムをぶちかますが。

 この後、俺達はベンチに座り続け、休憩する事にした。時々、涼子が俺の肩に頭を乗せたりして甘えてきた。

 

 

 

 

 

………………。

 

 

 

 

現在時刻16:50、気温39℃。

 

 

 

 

 ベンチで休憩し、由良──雪乃の順番が来た為、涼子と別れ、俺は25mプールに来ていた。

 正確には、俺が雪乃を探していたら、25mプールで泳いでいたのを見つけて声をかけた、だが。

 

「ようやく40℃を下回りましたね?」

 

「そうだな。それでも暑い事に変わりはないが」

 本当にどうしちまったんだ?異常気象にしても、度が過ぎていない?ヤバいでしょ。

 日陰のベンチに座り、売店で購入した飲み物を飲みながら、気温について雪乃と話をした。

 

 そうそう。雪乃は、午後──流れるプール(ファミリー向け)で、俺と翔鶴──静流を追跡した後、泳ぐ順番が来るまで数時間の間、25mプールでずっとノンストップで、自由形(クロール)で足を使わず、腕だけで泳ぎ続けていたらしい。持久力凄いな。

 

「体力が無いと、出来ることが(戦場で動き回り、)出来なくなるので(己がくたばるまで暴れられないので)、持久力を高めてあります」

 

「俺が考えている事を的確に言い当てないで」

 また顔に出ていたんだろうな。あと、ルビが物騒な気がする。謎電波受信したけど気にしない。

 

「ふふっ、ごめんなさい♪」

 

 絶対反省していないでしょ。

 

「早く泳ぎに行きましょう?ね?ねっ?」

 

「そう急かすな」

 雪乃に手を引かれ、25mプールに向かった。途中、近くのゴミ箱へ飲み物の空き容器を捨てた。

 いいか、ゴミをポイ捨て、または起き捨て(置き去りに)するのはダメだぞ?ちゃんとゴミはゴミ箱へ捨てましょう。俺との約束だ。

 

 話は変わるが、ここで雪乃の髪型と水着を解説しよう。

 彼女のトレードマークである、普段サイドテールにしている非常に長い薄い桃色の髪は解かれ、お団子状に丸めてポニーテール?にしている。

……スマン、髪型とか詳しくないから、上手く説明できん。

 次、水着。薄い桃色のオフショルダー・ビキニを着ている。上下とも布面積は普通。何処がとは言わんが、普通の大きさ。大きくも小さくもなく、普通の大きさだ。形が誰よりも良い、とだけ言っておく。

 とても良く似合っている。しかし、

 

(……傷が目立つ)

 雪乃の左胸から肩にかけて、2本の大きな傷が見える。

 本人が言っていたが、この傷は艦娘になる前に負った物と、艦娘になり、最前線に行き、とある深海棲艦(・ ・ ・ ・ ・ ・ ・)と死闘を繰り広げた際に負った物らしい。

 以前、彼女がウチ(第603鎮守府)に異動してきて一ヶ月が経った頃、誤って彼女の着替えを目撃してしまった時に、傷の存在を知った。

 

(誤って着替えを見た後、喰らったんだよな。瑞雲ラリアット)

 今でもハッキリと覚えている。ニッコリ笑顔で飛行甲板に瑞雲をセットして、一切の加減無くぶちかまされたのを。

 瑞雲に搭載している爆弾を、演習用の物に換装してくれたから死なずに済んだが……。

 ちなみに、喰らった俺は約二時間、意識が飛んだ。

 昔、よく瑞鶴──瑞稀にノーザンライトボムされていた俺だから、耐性がついてその程度で済んだが、他の提督だったら首の骨が折れていただろう。

 

「気になる?」

 

「……すまん」

 思わず凝視してしまった。その為、俺の視線に気付いた雪乃にそう言われてしまった。

 

「ごめんなさい、気持ち悪い物を見せてしまって」

 

「気持ち悪いなんて思っていない。痛みとかは無いか?」

 

「大丈夫ですよ。もう、痛みません」

 

「……そうか」

 本人がそう言うのなら、これ以上何も言わない方が良いだろう。

 

「そういえば、今更なんだけど……」

 

「どうした?」

 

「昨夜は本当にごめんなさい」

 

「昨夜?……あぁ、アレね」

 発情した鶴(・ ・ ・ ・ ・)から俺を護る為、味方になると言ってくれたが、裏切られた。その事を彼女は謝ってきた。

 

「あまり言いたくないが……少しだけ、好感度下がりました」

 

「うぅ……」

 

「まぁ、反省しているみたいだから、これ以上は言わないし、許すよ」

 

「あ、ありがとうございます」

 

「ほら、泳ごうぜ?」

 

「はい♪」

 

 この後、俺は閉館ギリギリまで雪乃と25mプールを泳ぎ続けた。

 競争したり、息継ぎ無しで何m泳げるか測ったり。最近トレーニングをサボっていたから、予想より泳げなかった。

 マジで鍛え直そう。帰ったらトレーニングメニュー考えよう。

 

(それにしても、予想より平和だったなぁ)

 もっと、ドッタンバッタン大騒ぎが起きたりすると思っていたんだけど。まぁ、平和なのは良い事だ。

 そういえば、俺が桔梗さんや雪乃と泳いでいる時、静流が邪魔をして来なかったな。どうしてだろう。

……まぁ、いいか。お陰で平和だったんだし。

 

 あと、海風──香織と一緒に泳げなかった。少し残念だな。そうだ、今更な気もするが、香織の水着の解説をしていなかったな。

 確か、黒字の布に青いラインの入った、三角ビキニだったな。それに、青いパレオを纏っていた。

……千歳さん、もとい、和佳奈さんの水着?解説したいが、ラッシュガードを着ていたから分からない。すまぬ。

 

 

 

 

 

 

side 提督 out

 

 

 

───────

────

 

 

 

 

side 秋雲

 

 

──第603鎮守府、秋雲私室──

 

 

現在時刻15:00、気温40℃。

 

 

 

「終わらねえェエエエェェェェェ〜〜ッッッ!!!」

 あと2ページ!2ページだけど、間に合いそうにない。

 くそっ、何でこんなにフリルが多いんだよ!バッカじゃねーの?一か月前の私は何を考えていたのさ!?絵師泣かせのフリルをこんなに描くなんて。ホント、私って、バカ……。秋雲さんのソ○ルジェムがコールタールよりも真っ黒に濁って魔女化しそうだよ!

 

「つーか、余裕だと思ってプールに行ったのが原因じゃん!?」

 この程度ならすぐに終わる。そう思って出かけた結果がこれだよ!

……いや、提督や皆と一緒に泳ぎに行って、気分転換出来たから、作業効率が良くなってここまで進められたんだけど。つーか、

 

「嘆いていても、原稿は進まない。頑張ろう……」

 頭抱えて絶叫している間にも、時間は過ぎる。早く作業に戻らないと。うっへぇ、さっき椅子から立ち上がった衝撃で、未開封のモ○エナ(青)の缶が倒れちゃった。退かさなきゃ。

 

「あ、秋雲さん、どうかされましたか?」

 

「あ"ぁ"ん"?」

 

「ヒッ!?」

 

「……ごめん、初霜」

 

 

 

……。

 

 

 

 

「秋雲さん、こちら、終わりました」

 

「ありがとう、次はこっちをお願い」

 どうやら初霜は、私の叫び声を聞いて、ドアを開けて様子を見に来たみたい。

 そういや、此処の鎮守府、全部屋防音仕様なのに、何で私の声が聞こえたんだろう?そんなに大きな声出した覚えはないんだけどなぁ。

 

「秋雲さんの絵、とてもお上手ですね。羨ましいです」

 

「ん〜?まぁ、子供の頃から絵を描いているからね。けど、私なんかまだまだだよ」

 

「そんなことありません!自信を持ってください!」

 

「……ありがと、もっふー(初霜)

 上手、ねぇ。嬉しいこと言ってくれるじゃん。

 あと、私が描いているの、エロ同人誌なんだけど。

 

(拒絶反応出さないんだよねぇ)

 普通、気持ち悪いだの、否定的な事を言われる。しかし、初霜や此処に所属する皆はそう言ってこなかった。

 

(親父とお袋からは、気持ち悪いだの、頭がおかしいだの、色々言われたっけ)

 そんなの、絵じゃない。絵に対する冒涜だ!だの。否定されまくったなぁ。

 

(好きなものを描いて、何が悪いんだか……)

 画家の家系に産まれたから、変な絵は描くな!って否定されて嫌気が差したから、逃げる為に艦娘になったんだよねぇ。そういや、もっふーも聴いている音楽が原因で──

 

(……おっと、考え事をするのは後にしよう。今は目の前の原稿を仕上げる事だけに集中だ!)

 

「秋雲さん、こちら、終わりました。確認をお願いします」

 

「おっ、早いねぇ。……うん、完璧!ありがとね」

 

「どういたしまして!」

 

 このペースなら、間に合いそうだね。おっと、そうだ。印刷会社さんに行かないといけないから、提督に外出届出さなきゃ。帰ってきたらお願いしよう。

 

 

 

side 秋雲 out

 

 

───────

────

 





次回予告


 秋雲さんと、司令官。行かれるのですね。有明の戦場……コ○ケ会場へ……。
 私は……待っています。必ず、生還してくださいね?
 もし、倒れたら……うふふっ……うふふふふふ……。



第63話・有明海域の死闘休養その17



「新刊3冊くださ───えっ?渡良瀬……くん?」



※作者は同人誌の制作方法を全く知りません。その為、表現が間違っている箇所があるかもしれません。
 もし、間違っている箇所がございましたら、コメント等で指摘してやってください。


【補足的なナニか】

・前書き…元ネタは、「BORDERBREAK」のステージ名。
 嵐の明けた→台風明け
 戦場→コミケ会場は戦場
……という理由で、この様に表記しました。

・戦う理由は見つかったか、相棒…変態飛行をするゲーム「エースコンバット・ゼロ」に登場する、とある人物の名台詞が元ネタ。
 気になる方は、エスコンゼロをプレイしよう!(ダイマ)

・ハザードオンして暴れてきます…元ネタは「仮面ライダービルド」より。
 ネタバレが含まれている為、説明を省くッ!とりあえず言えるのは「ヤベーイ!」
 
・もやい結び…ロープの端に大きさの変化しない輪をつくる結び方の一つで、大きな力にも耐える強度を持つ堅牢な結びである。
 デンジャラス・ラブ・ゾンビ化した涼月のパワーにも耐えられる……と思う。

・ソウルジェム…元ネタは「魔法少女まどかマギカ」に登場する「ソウルジェム」。
 ネタバレが含まれている為、説明は割愛します。

・モンエナ…社畜と、修羅場の絵師様の心強い相棒。エナジードリンク、「MONSTER ENERGY」の略。
 現在(2018年8月の時点で)、日本では
緑(オーソドックスな味。355ml)
M3(モンエナ緑の成分を150mlに凝縮した物)
青(名称・アブソリュート。ゼロカロリー、ゼロシュガー)
オレンジ(名称・カオス。オレンジ果汁風味)
白(名称・ウルトラ。スポドリ風味)
黒赤(名称・キューバリブレ。コーラとライムの風味)

 が販売されている(表記漏れがございましたら、指摘してやってください)。
 どれもカフェインが多量に含まれている為、過剰摂取は厳禁。死にます。
 一日1本までにしておきましょう。

・コミケ会場…別名「有明の戦場」。此処では毎年、様々な伝説が生まれたり、倒れる人が続出する。
 参加される方は、体調をしっかり整えて楽しんできてください。
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