非常に頭の悪い内容
頭を空っぽにしてご覧下さい
こまけぇこたぁいいんだよ!
お前らの嫁だろ、早くなんとかしろよ
side 提督
──第603鎮守府、執務室──
大鳳着任の翌日。08:05。
「~~♪」
「おっ、W○LD FANGか」
鼻歌を歌いながら書類を捌く、本日の秘書艦・夕立に声をかける
「正解っぽい!」
やっぱり。養成所で夕立に聴かせたら、毎日一回は必ず聴くほど気に入ったそうだ。
「この曲を聴くと、とっても元気になれるの!」
「ほぅ、そうか」
「好きな曲は沢山あるけど、一番好きなのは、この曲っぽい♪」
とても嬉しそうに、満面の笑みを浮かべている。
勿論、狂犬モードの時のような
「それにしても、昨日は凄かったっぽい」
「思い出させないでくれ……」
「ご、ごめんなさい!」
「あ、いや、夕立は悪くない。だから、落ち込まないでくれ」
犬耳のように跳ねた髪が、しょんぽりと垂れ下がった。
髪の毛なのに、まるで本当の耳のように垂れ下がったり、ピコピコ動いたりするのを何度も見かけるんだけど、一体どんな原理で動いているんだ?
(夕立だけでなく、時雨の髪も動くんだよなぁ……)
一度、気になって仕方なかったから、許可を得て髪に触れてみたんだけど、普通の髪の毛だった。
……おっと、そうだ。昨日、何があったか話をしよう。
あれは、今から約12時間前の事だ。
仕事を終え、明日の予定を確認し、食堂に行って、18:00頃に大鳳着任の祝いをした。
話が前後するが、
しかし、まだ
あと、阿武隈──
話を戻そう。着任祝いをして、
余談だが、鳳が、自分の好きな絵師、オータムクラウド先生が秋雲──
そして、着任祝い開始から約2時間後の20:00頃。用意した料理があらかた無くなり、落ち着いてきた頃だった。
『二次会の始まりじゃ~!』
『つまみもあるぞ~!』
冷蔵庫から瓶ビールやら、日本酒やら、ワインやらを両手一杯に抱えた足柄と、つまみを持った摩耶が、二次会の宣言をした。
『宜しければ、私も参加しても良いでしょうか?』
それを聞いた大鳳は、二次会に参加。
一部のアルコールに弱い娘や、未成年組は食堂から出て行き、飲める娘、弱いけど飲みたい娘だけ残った。
残ったメンバーは、足柄、摩耶、由良、扶桑さん、山城、瑞鶴、翔鶴、葛城、大鳳、千歳さん。そして俺の11人だった。
本音を言えば、俺はアルコールに弱いから参加したくなかったが、大鳳の様子が気になるから残る事にした。
そこから、地獄が始まった。
最初は平和だった。まぁ、平和と言っても下ネタ飛びまくっていたけど、比較的ソフトな下ネタだった。
しかし、アルコールが回り始めた頃、足柄が、
『そういえば、大鳳さんって、翔鶴や瑞鶴、阿武隈、提督と同じ学校に通っていたのよね?』
大鳳にそう質問した。それに対し、大鳳は肯定し、当時の事を話し出した。
まぁ、プライバシーとか色々あるから、ある程度
んで、学生時代に色々やらかした事──主に暴力行為──を、瑞鶴と翔鶴は号泣しながら大鳳に謝罪。
……あっ、言い忘れていたが、瑞鶴と翔鶴はアルコールに滅茶苦茶弱い。
なら、何故参加したのかって?後で二人から聞いたんだが、酒の力を借りて大鳳と色々話したかったから、参加したらしい。
『そこまで言うのなら、猶予を与えるから証明してください』
謝罪された大鳳は、真面目な顔で二人にそう言い、チャンスを与えてくれた。どうやら大鳳はアルコールに強いらしく、ビール瓶を3本空けても酔っていなかった。
とにかく、アルコールのお陰で、一応和解出来た。
ここまでは良かった。千歳さんの、あの一言が出るまでは。
『ねぇ、大鳳さん。貴女、提督の事好きなの?』
グラスに入ったワインの香りを楽しみながら、いたずらっぽい笑みを浮かべながら、爆弾を投入しやがった。
これにより大鳳は、ショットガンの弾のように、飲んでいたビールを噴き出した。噴き出されたビールは、正面に居た俺に全部ぶっかかった。
おいおい、提督服が汚れちゃったじゃないか。クリーニングに出さないといけないね。
……なんて、冷静に考えている場合じゃない。
恐る恐る大鳳を見ると、あれだけ飲んだのに、赤くなかった顔が、林檎のように真っ赤になっていました。
それだけじゃない。堂々としていたのに、物凄く目が泳いで「あうあう……」って言ってる。
……えっ、何その顔。何その慌てっぷり。嘘だよね?
その後、大鳳は捲し立てるように言い訳をしたが、その様子を見た酔っ払い共が、面白がってからかい出した。
……マジで?いやいやいや、あの鳳だよ?性別問わず、誰に対しても友好的で、世話焼きな鳳だよ?ソンナワケナイジャナイカ~。HAHAHA。
現実逃避したが、酔っ払い共の追求に、とうとう鳳は折れて、認めた。「好意を寄せている」と。
それを聞いた、一部の酔っ払い──誰とは言わないけど、妖怪首置いてけ、とか。戦闘狂さんとか。目からハイライト消えてた。
話のネタが入り、大盛り上がりする食堂。そして、その後、何故か俺のフェチ──女性の、好きな身体の部位の話になり……。
「て、提督さん、目!お目目!何処ぞの天然パーマの入った、
「てめーらァァァ!それでも銀○ついてんのかァァァ!」
「凄い似てるっぽい!」
「……ありがとう、夕立」
ガキの頃から、声が杉○智和さんっぽいって言われたから、よく小・中学校の友達とかに頼まれて真似したなぁ。
そういや、俺が中学二年の時まで、
「提督さん、大丈夫?」
「大丈夫だ、問題ない」
「目が死んでるから、説得力無いっぽい……」
イカン、夕立が不安そうに俺を見ている。本当に大丈夫だとアピールせねば。
「俺なら本当に大丈夫だよ。心配かけてすまん」
気持ちを切り替えろ。危うく俺が「尻フェチ」だとバレそうになって、何となく察した扶桑さんが、ドスケベ下半身の代表格、山城と葛城の尻の肉を包丁で削ぎ落とそうとした事なんて忘れろ。騒ぎを聞き付け、様子を見に来た夕立に泣き付いて助けを求めた事は、忘れるんだ。
……よし、忘れた。
「あっ、お目目が元に戻った」
「お仕事しよう」
「分かったっぽい」
………………。
15:30。
「燃料、弾薬、鋼材、ボーキサイト……どれも余裕があるな」
昼食を摂り、小休止した後、仕事を再開。
現在、資材の残量を確認している。
鈴谷と榛名の艤装を改装し、山城によって榛名の艤装が
「提督さん、工廠の妖精さん達から、「10cm連装高角砲と、20.3cm連装砲(2号)の砲身のストックが少なくなっている」って報告が入ってるっぽい」
「そうか、ありがとう」
10cm連装高角砲は涼月に。20.3cm連装砲(2号)は重巡洋艦の適性を持つ娘に頼んで開発をしてもらおう。
何故だか知らんが、開発をする時、目当ての武装──例えるなら、10cm連装高角砲の場合、対空性能が高い艦の適性者。ウチの場合は涼月に開発を頼むと、他の娘が開発するより、砲身の強度や性能が高くなる。
さっき開発を頼むと言ったが、正確には艦娘が、ではなく、艦娘となった娘の艤装に宿る妖精さん達が、工廠の妖精さん達と協力して開発をしてくれる。
とにかく、10cm連装高角砲を作る時は、涼月に。
20.3cm連装砲(無印or2号)を作る時は、重巡洋艦の適性者に頼むと良い物が作れる。そう理解してくれ。
「今日は千歳さん、葛城、山城、足柄、時雨、初霜が出撃しているから……」
それ以外の娘達に頼もう。
今日は、タンカーや漁船の警護が無いから、人数に余裕があるな。
涼月は居る。重巡洋艦の適性者は、摩耶と鈴谷の二人だ。二人とも、居る。
(まず、10cm連装高角砲は涼月に頼むとして。20.3cm連装砲(2号)は、どっちに頼もう?……ん?足音?)
摩耶と鈴谷。どちらに開発を頼むか悩んでいると、執務室の外から足音が聞こえてきた。音を聞くに、走っているようだ。
普段から、緊急時を除いて鎮守府内は走るな、と言っているから、何かあったのか?
「て、提督!」
「どうした?」
摩耶が息を切らせながら、執務室の扉を勢いよく開けて入室してきた。
普段なら、「ノックをしろ」と注意するが、摩耶の焦った顔を見て、注意するのをやめ、何があったか聞くことにした。
「た、大鳳が!大鳳が!!!」
「大鳳がどうした?」
何かトラブルが起きたのか?
「大鳳が、精神崩壊を起こした!!」
「はぁ!?」
精神崩壊を起こしただと!?マジで何があった!?
気になるが、それよりも、
「た、大鳳は、どうしてる!?」
原因よりも、大鳳の様子が気になる。
「い、今、
「」
「声をかけても、反応が無いんだ!」
「……すぐ行く。夕立──」
「お仕事は私に任せるっぽい!」
「頼んだ」
夕立に、席を外すと言おうとしたら、先にそう言われた。
………………。
──第603鎮守府、埠頭──
「あそこだ!」
執務室を出て埠頭に向かうと、摩耶が指を差した。
指を差された先を見ると──
「かんさいき……れっぷう……すいせい……りゅうせい……みんな……ゆうしゅうな……こたち……だった……」
大鳳が、膝を抱えて体育座りをしながら、何やら呟いている。
「あははっ♪あはははははっ♪」
「た、大鳳さん、しっかりして!」
「だ、大丈夫よ!私も、最初はボコボコにされたわ!これからよ、これから!」
想像以上にマズい事になってます。
大鳳に、翔鶴と瑞鶴が声をかけているが、乾いた笑い声を出し続けている。
その様子を、涼月が申し訳なさそうな顔をして見ていた。
「な、何があった?」
あの大鳳が、あんなになるとは。只事じゃ無いぞ?
俺は摩耶に聞いた。
「大鳳が、涼月と演習をしたんだ……」
「あ・・・(察し」
分かった。分かっちゃった。
俺の予想は、こうだ。
・大鳳が、対空性能の高い、防空駆逐艦の適性を持つ涼月に、「腕試しがしたい」と演習を申し込む
・次々に艦載機を撃ち墜とされる
・大鳳、ゾンビ化した涼月を見る
・精神崩壊
こうでしょ?
「大鳳の奴、対空性能の高い深海棲艦との戦闘を想定した訓練がしたい、って、涼月に演習を申し込んだんだ」
一つ目の予想、的中。
「んで、アタシと翔鶴さんで審判をする事になったんだけど、大鳳の艦載機が……その……全部撃ち墜とされちまったんだ」
二つ目の予想も的中。
「艦載機が全滅したのを見た大鳳は、呆然としてた。その時までは、精神崩壊していなかったんだけど、涼月が……」
「涼月が、何をしたんだ?」
「……
「」
「……
「」
「……その後、大鳳は涼月に
「大鳳ォォォォォォ!!!」
気が付けば、大鳳の所へ駆けていた。
おまっ、涼月!お前、お前!お前~~ッッッ!!!
昨日着任したばかりの大鳳に、
さて、読者の皆様に、涼月が何をしたのか説明しよう。
摩耶が言った、「
これは、涼月がゾンビ化した際によく発する「W゙o゙o゙o゙o゙o゙o゙o゙o゙o゙!゙!゙!゙」だ。
俺や瑞鶴達は、ゾンビの咆哮を聞いても「いつもの事か」と思うだけで済むが、何度聞いても慣れない、一部の娘達──摩耶と早霜、矢矧、海風が言うには、
『聞いた瞬間、本能的恐怖に襲われ、身動きが取れなくなる』
らしい。つまり、大鳳は「本能的恐怖に襲われ、身動きが取れなくなった」。
それだけじゃない。「
カニバリズム的な意味じゃないから、安心してくれ。
涼月は、あまり近接戦闘をしない。決して出来ないわけじゃないが、
そう決めた時だけ、涼月は近接戦闘を行う。
その近接戦闘は、傍から見ると、対象が喰われている様に見える。だから、俺達は涼月の近接戦闘を「喰う」と表現している。
つまり、大鳳は、
「大鳳!大鳳ッ!」
「あっ、提督!」
「提督さん!」
「提督……」
未だ乾いた笑い声を出し続けている大鳳に駆け寄ると、翔鶴と瑞鶴、涼月が俺に声をかけてきた。
「大鳳、良く頑張った。良く頑張ったぞ!」
まず、「良く頑張った」と声をかける。
こういう時、「大丈夫か?」とか、「気にするな」、もしくは「しっかりしろ!」と声をかけると、余計に自分を責め、悪化する恐れがある。だから、肯定する言葉をかけてやった。
しかし、
「かんさいきの……ようせいさんたち……ごめんね……ヘボな……かんむすで……」
ありゃ~。こりゃダメだわ。なら、
「よしよし、良く頑張った」
優しく抱きしめ、頭を撫でてやろう。しかし、反応は無い。
恐る恐る大鳳の目を見ると──
(うっわぁ。目が死んでる)
ハイライトさんがログアウトしています。
諦めるな、声をかけ続けるんだ!
「大鳳。いや、
両手で彼女の頬を包み、目をしっかり見て声をかける。すると、
「……わた……ら……せ……くん?」
微かだが、反応してくれた。
あっ、ハイライトが少しずつ戻ってきた。
「渡良瀬……くん……」
「そうだ、渡良瀬くんだぞ~?」
軽くおちゃらけて返事。よーし、ハイライトが戻り始めている。
「
「
再び、肯定の言葉をかける。ハイライトがどんどん戻ってきた。
「渡良瀬くん、異動してもいいかしら?」
真顔でなんてこと言うの、鳳ちゃん。
「
泣き出しちゃった。しかも、真顔で。
おい
「私、ここで三ヶ月間、生き残れる自身は無いわ……」
「
その気持ち、分かる。痛い程に分かる。けどね、異動した直後の艦娘は、特別な理由──例えば、異動先の提督にセクハラされたり、出撃・警護等が過密スケジュールな、ブラック鎮守府だったり──が無い限り、三ヶ月間は別の鎮守府に異動出来ない決まりなんだ。
何故三ヶ月間なのかって?手続きとか、色々あるからだ。
「
「……」
なんか、ごめん。ぶっ飛んでる艦娘を育成して、ごめんなさい。涼月がゾンビ化したの、俺のせいです。本当にごめんなさい。
「……けど、流石に、涼月さんみたいな艦娘は、他にも居ないわよね?」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
翔鶴、瑞鶴、涼月、摩耶。そして、俺は沈黙。
俺達の様子を見た
「……まさか、とは思うけど……
他にも居るの?」
「「「「「…………」」」」」
「……嘘、だよね?」
全身をガタガタ震わせ、
……ごめん、大鳳。他にも居るんだ。
深海棲艦を見ると、首狩りマシーンに豹変する
強敵と
高速で深海棲艦に突っ込んで轢き殺す
普段はお淑やかだけど、戦闘になるとヤバくなる
普段は愛玩犬みたいに、癒しと可愛さを振りまくけど、戦闘時は狂犬になる
……うん。ヤベーのが多いね。
……あっ、忘れてた。俺の真横にいる
──なんでもありません。
と、とにかく、
「あ……はは……あはっ……あはははははは!!!」
真顔で、涙を零しながら笑い出しちゃった。
「嫌よ!
「武蔵?武蔵って、大和型戦艦二番艦の?」
「そうよ!」
大和型戦艦二番艦、武蔵。第二次世界大戦中に造られた、最大最強の戦艦の二番艦。その適性者か。
(呉鎮守府所属の武蔵。様々な伝説を持つ艦娘だ)
曰く、最強の肉体を持つ。
曰く、武器・弾薬を一切使用せず、肉弾戦のみで深海棲艦を次々に屠る。
曰く、
曰く、リアルブ○リー。
まだまだあるが、長くなるから割愛。
流石に、呉の武蔵ほどヤベーのは、ウチには居ない。
……いや、一人だけ、武蔵に匹敵するヤベーのが居たね。
「もう嫌ァ……おうち帰るぅ……」
大鳳の奴、頭抱えて、か細い声出してる。ちょっと可愛く見えた。
「……提督、大本営のカウンセリング課に連絡した方がいいんじゃないか?」
「そうしよう」
摩耶に提案された。急いで連絡して予約入れよう。
side 提督 out
───────
────
─
Another sideという名のオマケ
──呉鎮守府──
「ここが貴様の死に場所だァ!」
「いい加減、くたばりなさい!」
「提督~、止めてくんね?ドンパチ賑やかで、昼寝出来ねぇや」
「
「やだよ、まだ死にたくないし」
暫く様子を見ていると、騒がしくて昼寝が出来ないと、加古が苦情を言いに来て、今に至る。
「くっ、こんのぉ!ちょっとは手加減しなさい!」
武蔵の右ストレートを、両腕をクロスさせて受け止めた赤城が叫ぶ。それに対し、武蔵は、
「手加減って、なんだァ?」
再び右ストレートで赤城に殴りかかった。それに対し、赤城はガードして受け止めるが──
「ぎゃああああああ!う、腕の骨が折れたァ!?」
乾いた音が鳴り響き、赤城が絶叫。
「人間には215本も骨がある。骨が1本2本折れた位で騒ぐな!」
それに対し、武蔵はニヤニヤと笑いながら、そう言い放った。
「ふざ……けるなっ!この、脳筋戦艦!」
「脳筋で結構!褒め言葉だ!筋肉こそ、最強の武器だ!」
「……提督、マジで止めなくていいの?」
「止めない。赤城には、お灸を据える必要があるからな。流石にマズくなったら止めるが」
それまでは、傍観する。……加古、ジト目で見るな。
「ナニかされたのか?」
「仮眠していたら、赤城にズボンと
「あ・・・(察し」
危うく、
幸い、武蔵が演習の報告に来てくれたから、事なきを得たが。
「ウボァァァァ!!!」
赤城の鳩尾に、武蔵の拳が刺さった。しかし、赤城は倒れなかった。
「ま、まだよ……まだ、終わらんよ!」
ふらついているが、倒れず、鳩尾に折れていない左手を当てて、武蔵を睨みつけている。
「大人しく倒れていれば、痛い思いをせずに済むものを。流石一航戦赤城の適性者と褒めてやりたい所だ」
武蔵が、赤城の頭を掴んだ。決める気だな。
「ふんっ!」
「ああああああああッッッ!!!」
轟音。鍛錬場の床に、赤城は叩き付けられた。それと同時に、床にクレーターが出来上がった。
「もう終わりかァ?」
「~~ッ!~~~……~…………」
決まったな。赤城は意識を手放したのか、脱力した。
「武蔵、ご苦労」
「おぉ、
「構わん。しかし、床を壊したのはいただけない」
「む……すまん」
「次からはもう少し、穏便に頼むぞ」
「承知した」
「……さて、武蔵。赤城を入渠させてくれ」
「あいわかった」
気絶した赤城の首根っこを掴み、武蔵は鍛錬場を去って行った。
……さて。
「妖精さん達に修繕を頼むとしよう」
Another side out
───────
────
─
次回予告
あらあら。大鳳さん、ゾンビに襲われて精神崩壊しちゃった。可哀想。
そうだ!慣れてもらう為に、由良と一緒に演習しましょう?大丈夫、ちゃんと加減しますから♪
……あっ、扶桑さん、夕立ちゃん、丁度良かった。由良と一緒に、大鳳さんに此処の艦娘達の戦い方を教えませんか?……いいの?やったぁ♪
それじゃ、大鳳さん。始めましょう?
……あっ、逃げた。ふふっ。追撃戦ね?由良、負けないから♪
第73話・ここは鎮守府ですか?いいえ、魔境です
「助けて!渡良瀬くん!殺されちゃう!!!」
※第4章では、ストーリーの都合上、説明及び、他所の鎮守府の様子を描写する回数が他の章より多くなります。
つまり、話が進みにくいです。
予め、ご了承下さい。
【補足的なナニか】
・WILD FANG…「ロックマンX8」の主題歌。カプコンさん、あと何年待てば、X9が出るの…。
・夕立…第603鎮守府所属、白露型駆逐艦四番艦、夕立の適性者を指す。
養成所時代から、教官達に一目置かれる程の成績を叩き出し、横須賀鎮守府に配属された。
そこで様々な伝説を作ったが、色々な事情で第603鎮守府に異動。
・大鳳…第603鎮守府所属、大鳳型装甲空母一番艦、大鳳の適性者を指す。
呉鎮守府に所属していたが、第603鎮守府に異動。
しかし、第603鎮守府の艦娘達のぶっ飛び具合に精神崩壊。
・提督…第603鎮守府を運営する、渡良瀬準少佐を指す。声が「杉田智和」さんに激似らしい。
ぶっ飛んだ艦娘を取り纏めているからか、気苦労が耐えない。
艦娘と人間のハーフらしい。
・武蔵…呉鎮守府所属、大和型戦艦二番艦、武蔵の適性者。
数え切れない程の伝説を持つ。脳筋。
口癖は「筋肉はいいぞ。」
毎日笑顔で深海棲艦や、赤城を拳でシバいている。
その様は、さながら「ブロリー」のようだと、呉鎮守府の全員から認識されている。
・赤城…呉鎮守府所属、赤城型航空母艦一番艦、赤城の適性者を指す。
横須賀鎮守府所属の赤城と違い、芋っぽさは無い。
呉鎮守府の提督とケッコンカッコカリをしている。
今日も笑顔で提督を襲い、武蔵にシバかれている変態淑女。
・加古…呉鎮守府所属、古鷹型重巡洋艦二番艦、加古の適性者を指す。
数年前まで最前線に居たらしく、戦闘力が非常に高い。
何やら病を患っているようで、常に睡魔に襲われている。
・呉鎮守府提督…苦労人。
以上、補足終了。