お前らの嫁だろ、早くなんとかしろよ
急展開?いいえ、仕様です
R17.9有り
「私の体温と、艤装の排熱で焼いていきますか?」
「焼きません!」
「もう抑えられないの。ヤらせて?いいえ、
「お断りします!」
何故?何故!?何故こうなった!?
俺の知る
……あっ、もしかしなくても、艤装の影響なのか?くそっ、艤装ァ!俺の知っている
(こんな事なら、見学するんじゃ無かった!)
いや、でも、見学しなかったら、久々に再会を果たせなかった。
くそっ!くそっ!くそぉ!!
「絶対に逃しません。私の。乙女の純情を弄んだ罪。絶対に償って頂きます」
「来るなッ!来るなァ!!」
さて、何があったか話をしよう。あれは、今から約20分程前の事だ。
──────────────
side 提督
──大本営、某所──
10:10。
レシプロ機のエンジン音が聞こえた方に行くと、黒い髪を左側にサイドポニー……だっけ?左側に纏め、艦娘の装束──白い道着に、青いスカートのような袴、黒いニーソックスを穿いた女性が、艤装を纏い、海上で弓を構え、矢を放った。
(美しいな)
弓を構える所作がとても美しく、プロの弓道家のようだ。
後ろ姿だから表情を伺えないが、きっと物凄く集中した顔をしているのだろう。
(所作が美しいだけじゃない。艦載機の操作も抜群に上手い)
放たれた矢が艦載機へと姿を変え、海上に設置された、不規則に動く的へ、素早く。そして的確に機銃で射抜いていった。
的の数は、20以上。それだけあった的──空母艦娘用の的は、ピンポイントで撃ち抜かなければ、壊れない仕様になっている──を、僅か5機の艦載機──形状からして、戦闘機。恐らく烈風だろう──で、数秒足らずで全て撃ち抜いた。
(動きに一切無駄がない)
艦載機を操る妖精さん達の練度もそうだが、その艦載機に指示を出す艦娘の判断力も、物凄く良い。
(流石、大本営所属の艦娘だ)
的を破壊した艦載機に帰還指示を出したのか、艦娘の元へ向かって艦載機が飛んでいく。それを見た艦娘は飛行甲板を構え、5機の艦載機を着艦。素早く矢に変え、矢筒に仕舞った。その動作にも、一切の無駄がない。
「……で?何時まで私を
「……へ?」
思わず見とれていたら、俺に背を向けたまま、感情を感じられない低い声で、訓練をしていた艦娘がそう言ってきた。え?今、「視姦」って言った?
今更だが、俺と訓練をしている艦娘との距離は約10m程離れている。それなのに、目の前の艦娘の声がハッキリと聞こえた。
「聞こえなかったのかしら?私を視姦して、薄い本みたいに脳内でイヤらしいことを妄想しているんでしょ?」
「していませんって……」
いきなり何言い出すの、この人。……待て待て。もしかしたら、こっそり見ていたから勘違いされたのかもしれない。誤解を解こう。
「自分は──」
「うなじ?腰?それとも絶対領域でも視姦していたのかしら?」
「だから、違いますって」
なんか、マズいぞ?俺はただ、レシプロ機のエンジン音が聞こえたから見に来た。そして、訓練している艦娘が居て、見学していただけ。しかし、未だ背を向けている艦娘は視姦された、と思っているみたいだ。
「……ふふっ。冗談よ」
「……へ?」
誤解を解こうとしたら、目の前の艦娘は楽しそうな声でそう言ってきた。
「ちょっとからかっただけよ」
「は、はぁ……」
あの、からかうにしても、別のやり方にしていただけませんかね?下手したら俺、セクハラ容疑をかけられて、憲兵さんのお世話になっていたかもしれないんですよ?
内心でそう思っていると、艦娘はこちらに振り向き、海上をゆっくり歩いて俺の方へ向かって歩いてきた。
少しずつ近付くにつれ、顔が見えてきた。……あれ?
(この顔、
昔、俺が幼い頃から中学2年の時まで、瑞鶴──瑞稀や、翔鶴──静流、そして俺の世話を焼いてくれた、あの人に似ている気がする。けど、
(あの人は、こんな無表情じゃなかった)
あの人は表情豊かで。何時も笑顔で。俺達の世話を焼いてくれた。それに、声も違う。こんな、感情の無い、淡々とした喋り方はしなかった。
「……」
「……」
気が付けば、艦娘は海上から陸に上がり、俺の目の前──約1m先に無言・無表情で立っていた。
似ている。あの人に、とても似ている。だが、似ているだけだ。よく言うだろ?世界には自分と似た人が三人居る、って。
「……」
「!?」
突然、目の前の艦娘が悲しそうな顔をした。い、一体どうしたんだ?内心で戸惑っていると、
「……やっぱり、分からない
感情のこもっていない、淡々とした声でそう言った。
分からない?一体何が?
「……私は、加賀型航空母艦一番艦、加賀と申します」
「えっ?あ、じ、自分は、第603鎮守府の提督、渡良瀬準少佐であります!」
目の前の艦娘が名乗ってきたので、俺は慌てて自己紹介をした。
加賀型航空母艦一番艦、加賀。第二次世界大戦中、世界最強と言われた航空母艦の一隻。通称一航戦と呼ばれる空母の適性者。
「……あの」
「は、はい、何でしょうか?」
考え事をしていたら、目の前の艦娘──
あの、何故、そんな顔と声をするのですか?俺、マジで何かやらかしました?
「……」
めっちゃ見てる。俺の顔を、無言で穴が開くほど見てる。あっ、艤装を格納した。一瞬で光の粒子になって消えちゃった。何度見ても凄いなぁ、艤装格納の瞬間って。
「(<⚫>)(<⚫>)」
無言・無表情で、瞳孔をかっ広げて見てる。怖!
「あ、あの、何でしょうか?」
「(<(((⚫)))><(((⚫)))>)」
「」
「(<(((⚫)))><(((⚫)))>)」
目ェ!加賀さん!お目目!!血走ってますよ!!!
加賀さん、あの、
「……はぁ」
突然、加賀さんはため息を吐き、目を閉じた。えっ?マジで俺、何かしました?
「艤装のせいで、性格と顔つきが変わってしまったから、気付いていない……」
小声で何やら呟いたが、波の音で掻き消され、聞き取れなかった。
「……渡良瀬少佐」
「は、はい」
加賀さんは閉じていた目を開けると、真剣な顔で再び俺の目を見つめてきた。
俺の身長は約180cm。対して加賀さんは160cmあるか無いか。それだから、俺を見上げている。
「背、伸びたわね」
「……は?」
背が伸びた?どゆこと?え?何?もしかして加賀さん、俺の事を知っているの?
「
「!?」
最後に会った時?俺と同じ身長?
頭の中で、加賀さんの言葉を繰り返す。
俺の身長が加賀さんと同じ位。身長160cm前後の頃に、俺と加賀さんは会った事がある……のか?
(俺の身長が160cmの頃って……)
確か、中学2年の時、それ位の身長だったな。……えっ?まさか!?
「顔立ちも、昔は女の子っぽかった。でも、今は男の子らしく
あまり思い出したくないが、中学の頃まで女っぽい顔をしていて、周りによくからかわれたんだよなぁ。
この事を知るのは、
「貴方はよく、
おいおいおいおい。まさか?
「それを、私がよく止めて仲裁したわ」
あっ、もしかしなくても、この人。
「色々あったけど、貴方や
加賀さんはそこまで話すと、再び無言になり、
「色々あって艦娘になったけど、
この安心感を与えてくれる微笑み。見覚えがある。
「風の便りで、貴方達が提督と艦娘になったと聞いたけど、まさか、今日。しかも、
「準にゃん言わないでください。
はい、この加賀さんは、
「ようやく気付いてくれました?」
「えぇ。さっきの……あー……俺を渾名で呼んできたので確信しました」
「準にゃん」
「だから準にゃん言わないでください」
「準にゃん」
「やめてください」
「準にゃん♪」
「可愛らしい声で言ってもダメです。言わないでください」
しかも真顔で言わないで?
「ダメですか?」
「ダメです」
やめてください。
「準にゃん」
「勘弁してください」
やっぱり
「ねぇ、準にゃん」
「だから、準にゃんって呼ばないで……もういいです」
こりゃ、幾ら頼んでもやめてくれそうにないな。
久々の再会だから、嬉しくて連呼しているのかもしれない。今回は我慢しよう。
「貴方は何故、此処に居るの?余程の理由が無い限り、此処には入れない筈よ?」
「あー……実は、カウンセリング課に用がありまして……」
加賀さん──麻子さんが言ったが、大本営は重要拠点の一つだ。それだから防犯の為に、大本営に勤務する職員や艦娘以外は、余程の理由が無い限り、立ち入れない決まりになっている。
「カウンセリング課?」
「はい。部下がメンタルをやられてしまいまして、現在診察を受けているんです。先生に、時間がかかると言われたので、不審に思われない程度に彷徨いていたら、レシプロ機のエンジン音が聞こえたので、気になって見に行ったら、麻子さんが訓練をしているのを見かけ、そして声を掛けられて今に至ります」
技術課に寄って艤装について色々教わった事は黙っておこう。
技術課で思い出したけど、麻子さんの顔つきや声が変わったの、艤装のせいなのかな?聞きたい。けど、これはデリケートなことだ。俺から聞くのはやめておこう。
「そう。それは大変ね。貴方の部下が無事回復することを祈るわ」
「ありがとうございます」
「ところで
「はい、なんでしょう?」
準にゃん呼びしていない。これは、真面目な話をする気だな。
「靴紐、解けているわよ?」
「えっ?」
真面目な話をすると思っていたら、靴紐が解けていると言われた。慌てて足元を見る為、前屈みになるが──
(──俺、二種軍装じゃん)
靴は白の革靴を穿いている。紐なぞ付いていない。
「麻子さん、俺、革靴なんで、紐なんて──」
解けていないですよ?前屈みのまま顔を上げ、そう言おうとしたが、言えなかった。
何故なら──
「……」
──麻子さんは俺の頬を手で包み、目を閉じ、無言で顔を近付けていたから。
……え?何?何??戸惑っている間にも、麻子さんの顔がどんどん接近してくる。あっ、あのっ!このままだと、唇と唇が接触しちゃいますよ!?
慌てて離れようとしたが、麻子さんの手に力が込められ、逆に引き寄せられてしまった。その結果──
「……んっ」
「~~~ッッッ!!?」
──キスしてしまった。いや、
甘い吐息が、俺の口内に流れ込んできた。
それだけじゃない。
「~~!?~~~~~!!1!!???!!」
何!?何で!?キス!?キスされてる!?キス島撤退作戦──じゃない!!キスされているよ!?Who?間違えた。Why?パニクり過ぎてビックリマークに数字が混じっちゃったよ!!意味分からんことを考えている場合じゃない!胸ポケットに入れた
「──ぷはぁ」
「~~~ッッッ!!?」
どれ程そうしていたのだろう。数秒。もしくは十数秒間だったのかもしれないが、俺には何分もキスをしていたかのように思えた。
ともかく、麻子さんが離れてくれた。お陰で冷静になれて呼吸が出来た。しかし、手は俺の頬に添えられたままだ。
「や り ま し た」
真顔で。しかし、とても嬉しそうな声で麻子さんはそう言い、頬を上気させ、潤んだ瞳で見つめてきた。そして、再び目を閉じて顔を近付けて──
「ま、待ってくださいッ!!」
──来たので、慌てて麻子さんの肩を手で押さえ、接近を阻止。くそっ、力が強い!もしかして、艦娘の力を使っているな?
必死に押さえているが、顔が徐々に接近している。このままじゃ、二回目のズキュゥゥゥン!!!をされちまう!つーか、今更だけど此処、大本営!人が居るんだよ!?目立っちゃう!
「何故拒むのですか?」
「何故いきなりキスしてきたんですか!?」
本音を言えば、嬉しいです!今だから言えるけど、俺の初恋はこの人だったんだ。けど、直ぐに諦めた。理由?話すと長くなるから割愛する!
「質問を質問で返さないで。罰としてズキュゥゥゥン!!!します」
「お断りします!」
うおおおおおお!!?強い!強過ぎ!結構本気で押さえているのに、どんどん顔の距離が近くなってるゥ!?
「──おい、貴様!何をしている!?」
「──えっ?」
「……チッ」
麻子さんと俺の顔が再び数cmまで近付いた時、何処からか怒鳴り声が聞こえた。俺は間抜けな声を出し、麻子さんは舌打ちをした。
慌てて声のした方を見ると──
(アイエエエエエエエエッッッ!!?憲兵=サン!憲兵=サンッッッ!!!?)
カーキ色の軍服を纏った、今朝俺に声をかけてきた憲兵さんが、鋭い目付きでこちらを睨みながら走って来た。
それを見た
(あっ、終わった)
俺はさっきまで、麻子さん──
この場合、艦娘暴行罪──所謂セクハラ──で身柄を拘束されるな。その後取調べを受けて、提督の資格を剥奪。刑罰を受けて、その後は……どうなるんだろう?打首?絞首刑?それとも、島流しされるのかな?
(打首なら、扶桑さんにされたいなぁ……)
いや、扶桑さんの事だ。絶対にしてくれない。それどころか、俺に打首の指示を出した人の首を狩りに行くだろう。
あっ、その前に瑞鶴達に殺されるかもしれない。
「私に手を出さず、他の女性──艦娘に手を出したわね!?」って言いながら、彗星一二型甲で爆撃。もしくは彗星ラリアットぶちかまされて挽肉にされるな。
それか、デンジャラス・ラブ・ゾンビ化した涼月に、カニバリズム的な意味で
もしくは、サキュバスと化した榛名にギミックアームで「抱き締めたいなァ!提督ゥ!」されて、全身の骨と内臓を破壊される。
はたまた、由良に──長くなるから、この辺にしとこう。
憲兵さん、お世話になります。覚悟を決め、
「──ん?えっ?か、加賀さん!?」
──あれ?憲兵さんの様子がおかしいぞ?
さっきまで俺の事を射殺さんばりに睨み付けていたのに、
「何かしら、憲兵さん」
「あっ、いえ、その……警邏中に、艦娘に対し不埒な真似を働こうとする提督が居ると、通報を受けまして……」
憲兵さん、めっちゃ冷や汗流して、しどろもどろになっている。マジでどうしたんだ?
「今、私は彼と久々の再会を果たし、情熱的なキスをしていた所なのだけど?」
「そ、そうでしたか。大変失礼致しました!」
あの、
「自分は、何も見ておりません!聞いておりません!」
「えっ?ちょ、憲兵さん!?」
行かないで!身柄拘束して!?本音を言えば拘束されたくないけど、ここに居たらなんかマズいことが起きそうなんです!R18な展開に突入しそうなんです!
「渡良瀬少佐、自分は何も見ておりません。聞いておりません。……助けてやりたいが、相手は
小声で耳打ちしてきた。えっ?もしかして、見捨てられるの?やめて?見捨てないで?
「では、自分は再び、警邏に戻ります!失礼します!」
敬礼をすると、憲兵さんは俺達に背を向け、早歩きで去って行ってしまった。
「……さて、続きをしましょうか?」
「」
「
「行きません」
見捨てられた。ははは……何故……憲兵さんのお仕事って、不埒な真似を働こうとする提督を捕まえるのが、主なお仕事でしょ?ダメじゃないか、職務放棄しちゃあ、ダメじゃないかァ!
「というか、何故こんな事をするんですか?」
俺の知っている
「何故って、貴方の事を犯したいうぉっほん。好きだからよ?」
「今、"犯したい”って言おうとしませんでした?」
わざとらしく咳をして誤魔化そうとしたみたいだけど、聞こえましたよ?あと、俺の事が好き?嘘でしょ?ご冗談を~。
「言っていないわ。聞き間違えたのでは?ちゃんと耳掃除してるの?ダメよ、ちゃんと小まめに耳掃除しなきゃ。
「耳掃除は小まめにしています。なので大丈夫です。部屋に連行しなくていいです」
耳掃除は毎日すると、耳の中を痛める恐れがあるから、月に2、3回程度にした方がいいぞ。あと、風呂上がりにすると、湿気で耳の中の皮膚がふやけて、余計に傷付きやすくなるから、やるなら入浴前にしておけ。
……俺は何を言っているんだ?
「だが断る」
「なん……だと……」
どうでもいい事を考えていたら、右手を掴まれてしまった。くそっ、解けそうにない。
「いいから、行きますよ」
抵抗するも、引き摺られる。今の俺はまるで、散歩から家に帰るのを拒む犬のようだ。
このままじゃ、マズい。
(仕方ねぇ、
それしかない。
今まで俺の窮地を救ってくれた
約10年振りに再会出来た、俺の
いつも、俺や瑞鶴達──瑞稀達の世話を焼いてくれた、恩人。
その人に、
……覚悟を決めろ、俺。
誰かが言ってた。
【いかなる窮地に有っても、人の覚悟とは、恐怖と言う本能さえ乗り越える事が出来るのである! 】と。
(……決めたぞ)
俺は、
(覚 悟 完 了!)
抵抗をやめ、大人しく
突然抵抗しなくなった事を不審に思った
俺は構わず、
「──えっ?」
掴まれていない左腕を、
戸惑ったような声を出し、俺の目を見てくる。俺も見つめ返し、左腕をしっかり固定する。第一段階、完了。
「あら、ようやくその気になってくれたのかしら?」
嬉しそうな声だ。えぇ、その気になりました。させられました。
左手を首に回され、抱き着くような状態になったことで、
すかさず、右手を
「あら?ここで
えぇ、します。
右腕を
「ふふっ。流石に気分が高揚します」
「加賀さん。いいえ、
艦娘として、ではなく、一人の女性として聞いて欲しい。だから、敢えて艦名ではなく、名前で呼んだ。
「何かしら?」
「一つ、俺は麻子さんの想いを裏切ります。
二つ、そのせいで、麻子さんを悲しませます。
三つ、女性に暴力を振るうという、最低なことをします」
「……えっ?ま、まさか!?」
俺が罪を数えると、麻子さんは戸惑った。そして、自分が何をされるのか察したのか、暴れ出した。しかし、俺はしっかり麻子さんをホールドしているから、逃げられない。
「その台詞。そして、この体制。まさか、貴方、瑞稀ちゃんの
そうです。しかし、口には出さない。
右腕に力を込め、麻子さんを持ち上げる。
「や、やめなさい!やめて!」
「麻子さん。俺は、自分の罪を数えました」
麻子さんがやめるよう、懇願してくるが、無視。ゆっくりと、麻子さんの頭を地面に向ける。
「さぁ、お前の罪を数えろ」
「お前の罪を、数えろだと?貴方を犯げふん愛することが…罪だとでも……」
一箇所だけ違うけど、ユー○ピア・ドー○ントの台詞で返してくれた。あの回、瑞稀と麻子さん、俺の三人で見たんだっけ。懐かしいなぁ……懐かしんでる場合じゃない。
さっきから、ハンターに乗られたティ○レックス並に暴れているから、さっさとノーザンライトボムぶちかまして、大人しくさせよう。
「そおおおぉぉぉぉいっっっっ!!!」
「そげぶっ!?」
渡良瀬選手!一切の慈悲も容赦も無く!全力で!加賀選手の頭を!コンクリートの地面に叩き付けたああああああ!!!
鈍い音!それと同時に、コンクリートにクレーターが出来上がったァ!!
加賀選手、ダウウウウウンッッッ!!!
勝者!渡良瀬選手!!!見事なノーザンライトボムです!
……今更だけど、これ、完全に暴力罪が適用されるね。まぁ、覚悟の上でやったんだけど。
……
……あ、起き上がった。大丈夫みたいですね。
「………………」
うっわぁ。背を向けて立ち上がったけど、分かる。めっちゃ怒ってる。
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨……って擬音が聞こえる気がします。これ、ヤバいね。
「………………」
ユラユラと揺れながら、ゆっくりと振り返ってきた。絶対怒った顔をしてい……る……
「(<(((⚫)))><(((⚫)))>)」
瞳孔を限界までかっ広げ、
「(<(((⚫)))><(((⚫)))>)」
「」
……あっ、終わった。
side 提督 out
───────
────
─
次回予告
10年前。引っ越す前に、貴方に想いを伝えたかった。
でも、出来なかった。
けれど、今は違います。今なら、言えます。
貴方を犯したいと。
……違うでしょ。何を言っているのよ。
……はぁ。艤装のせいで、私の思考や言動が色々変わってしまった。それだけじゃない。彼を見た途端、その……襲いたい衝動に駆られて、変な言動を取ってしまった。
準、違うのよ。私はただ、貴方に私の想いを伝えたいだけで、こんな破廉恥な事なぞする気は全く無いの。
だから、行かないで。……くっ、ダメね。彼の思考と感情から、怯えを感じる。どうすればいいの?
第77話・い加賀わしい如何わしい女ではありません
「着衣プレイ。流石に気分が高揚します」
【補足的なナニか】
・準にゃん…元ネタは「はぴねす!」に登場する男の娘、「渡良瀬準」の愛称。
この小説に登場する主人公と、「はぴねす!」に登場する
・ズキュゥゥゥン…元ネタは「ジョジョの奇妙な冒険」で使用された、「キスをする(される)」時の擬音。
・ユートピア・ドーパント…元ネタは「仮面ライダーW」に登場する「加頭順」が変身した姿。
仮面ライダーWに「お前の罪を数えろ」と言われた際、
「お前の罪を、数えろ……だと?人を愛することが……罪だとでも……」と返答。
・ティガレックス…元ネタは「モンスターハンター」に登場するモンスター。
「乗り」というアクションをすると、ハンターを振り落とさんと暴れ回る。その暴れっぷりは凄まじく、他のモンスターはその場でジタバタする程度なのに、ティガレックスは地面を転げ回る。とにかく派手に暴れる。
・加賀…大本営本部所属、加賀型航空母艦一番艦、加賀の適性者を指す。本名、
艦娘になる前は感情表現豊かで、よく喋る女性だったが、艤装の影響で人格が変わってしまい、無表情で感情を感じさせない、淡々とした話し方になってしまった。
主人公達とは幼馴染の関係だったが、10年前に引越して別れてしまう。
主人公に好意を抱いていたらしく……。
名前の元ネタは、「ToLOVEるダークネス」に登場する「黒咲芽亜」と、「ガールズ&パンツァー」の「冷泉麻子」の苗字と名前からパク……お借りしました。
どちらも「井口裕香」さんが演じている。
以上、補足終了。