『王は一人で十分』

誰かが言った言葉である。
神に転生させてもらった男の周りには王が憑りつき始めた。
これはそんな面倒なことに巻き込まれた一人の少年の物語

1 / 1
称号に王がつく奴って多いなぁ……って思ったのがこの作品を書き始めるきっかけ


王 No!

ガン!ガン!ガン!

 

霧が出ている深い山の中で鈍い音が鳴り響く。

発生源は森の中にひっそりとたたずむ築50年の豪邸からだった。

 

☆ ☆ ☆

 

皆さんは神様転生というものをご存知だろうか。

神に間違って殺されたからお詫びに何処かの世界へと転生させてくれるものである。

 

俺、王道九郎(おうどうくろう)もその転生者の一人だ。

転生特典など眼中に無く俺がもらった物。

それは、金だった。

 

『スーパーウルトラめっちゃ超大金持ちにしてくれよ!』

 

これが俺の神様への願いである。

それ以外は何も貰っていない。

だっていらないし……金があれば大体できる!

チート能力なんていらないね!

僕ちんはこのお金を思う存分使うんだ!

でも、金の量が多すぎたと今思う……。

国家予算の3倍は軽く超えてる気がする……。

いらんよ……こんなに……使いきれないよぉ……。

 

あと彼女がほしいです。

 

まぁそれは置いておいて

 

「なぜこうなった………」

 

魔王、覇王、龍王、英雄王、征服王、拳王、帝王、etc、etc。

上記したキャラと言う『王』という『王キャラ』が俺の目の前に居た。

どういうことだ………。

 

俺はただカップ麺のラ王を食おうとしたらいきなり指輪が光り出して神様に会った時のような真っ白空間に居たんだ………。

 

それにしても酷い面子だ………。

本当に王ばっかだ、ていうか王しかいない……。

 

「帝王はこのディアボロだ!」

 

「慢心せずしてなにが王か、なぁ?征服王」

 

「この拳王こそがこの地を統べる!」

 

……………………死にたい、ていうか帰りたい。

何この人たち……王だからって傲慢すぎる。

 

わーい、いっぱい王が居る~~!

 

わ~!織田信長だ~!第六天魔『王』だもんね~!

 

わ~!ドラクエに出てきた魔『王』もいっぱい居る~~!

 

わ~!ワンピースに出てきた『王』下七武海も全員居るぞ~!なんで?

 

ピッコロ大魔王も居る~~!

 

「王しかいねぇじゃねーかァーーッ!!!」

 

何をいまさら言うのやら……。

 

「もうだめだ……おしまいだ」

「そこの雑種、表を上げよ、(オレ)に対してその仕打ち……無礼であるぞ」

 

帰る方法の九郎が地面に寝そべり、たそがれていると王の中の王、黄金の鎧を身に纏ったギルガメッシュが話しかけてきた。

九郎はたそがれるのを止めてギルガメッシュを見る。

その瞬間宝具の一斉掃射を受けて九郎は死亡した。

 

死んだ理由

王の顔を直に見たから。

 

☆ ☆ ☆

 

九郎の目が覚めるとそこはいつも通りのやけにでかい自分の家の中だった。

夢オチ……なんと良い言葉だろうか……。

都合の悪いことが無かったことになると言われる伝説の奥義だ。

 

「ふぅ~、夢で良かっt」

 

刹那、家の中から爆発音がした。

この家には俺しか住んでいないはず!

九郎はすぐに跳びあがり会談を降り爆発音のした庭へ向かった。

そこには剣を構えた征服王と英雄王が居た。

 

「あの時の言葉!忘れてはおらんだろうな!英雄王!」

「幾度挑んだといてもこの(オレ)に勝てるどうりなどあるまい」

 

二人の間に戦意が満ち溢れた瞬間、二人の戦いを遮るように現れた者が居た。

 

「こざかしい…!うぬらが浮世の絆、断ち切ってくれるわ 我は、織田信長ぞ!」

 

第三者の正体は戦国BASARAの織田信長であった。

もうダメ……。

止めて頂戴……。

 

(オレ)の視界に許可無く入るでないわ!下郎!」

 

ギルガメッシュは自分の宝具を発動する。

空中が水に物を落とした時のような波紋を生みそこから無数の宝具が顔を見せる。

そして宝具を一斉に射出する。

宝具は空気を切り裂きながら信長へと飛んでいく。

 

「笑止!」

 

信長はそれを自身の身に纏ったマントで全て弾く。

弾かれた宝具は庭の木々に直撃し爆散する。

今まで手入れしてきた木々が粉微塵である。

二人は、射出し弾き返しを、幾度も続けていた。

征服王はというとやれやれ、と言った顔をして地面に腰掛け二人の喧嘩を見物していた。

庭の木々や花々が無碍になっていく姿を見て九郎は黙っていることはできなかった。

あの二人の王に勝てるとは思ってはいないが体が反射的に動いていた。

 

「テメェら止めやがれェエエエエエエエエ!!」

「「「!?」」」

 

足に力を入れて全速力で二人の対角線上に立った。

その場に居合わせた三人が目を見開くと九郎の足元、身体、周辺が爆発した。

 

ーーーあ……俺は死んだ。

 

この時九郎は死んだ。

 

死んだ理由

偶然宝具が直撃したから。




公式で『王』認定されてる奴をたくさん出します。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。