ハナダシティに名物の橋があるのは知っているだろうか。
橋にトレーナーが潜んでおり、最終的には五人抜きをすることになるのだが、だんだん相手トレーナーの手持ちレベルが上がっていくということもあり後半になってくるとポケセンに戻ってから進める、ということもよくある話である。
五人抜きとあるが最後に+αと戦うことになる。
ちなみにハナダシティの見どころランキング2位にランクインしているというとかなんとか。
リメイクしたFRLG(ファイアレッドとリーフグリーン)では「きんのたま」マラソンとかいう名前で半永久的に稼ぐというやり方もあるらしいが初代シリーズではほぼ不可能である。
レッドからしてみれば「五人抜きとか面倒な仕様すぎる」以外の感想は無いのだが、目の前の橋を渡るにはどうしても目の前を通り抜けなければならないという現実がある。
幼馴染をとりあえず追い払った後、さてどうするかと悩むこと数十秒。やる気が出なかったのでとりあえずポケセンに行ってチェックインを済ませそのまま惰眠に耽ることにした。自分には正直でありたい。
◇○◇○
翌日、レッドの手持ちの朝は早い。
まずはじめに死ぬほど嫌がるくらいモンスターボールに入るのを拒否するピカチュウが寝ているレッドの脇から起き出してくる。
軽くストレッチをして眠気を無くしてからカメール、リザード、フシギソウをボールから出させ(なおピカチュウが開閉ボタンを押している)ポケモンフーズの準備をする(主にピカチュウが用意する)
なおその間レッドは爆睡している。
カメールはウィ〇ーINゼリータイプ、ピカチュウとリザードとフシギソウはペレットタイプをそれぞれ食べ始める。なおカメールは一番早く食べ終えるため、全員が食べ終わるまでウィ○ーの袋をペコポコ膨らませたりして暇つぶしにしている。
レッドは未だに身じろぎもせず寝ている。
全員が食べ終えたのを確認し、食事の片付け後に各々が自分からボールに戻っていくのを見届けたピカチュウは食後の腹ごなしに寝台のトレーナーの腹部に向かってとっしんをお見舞い……もといモーニングコール(鳴いてない)をお届けしてからレッドの一日が始まるのだ。
朝の挨拶(物理)をされたその後、レッドは何事も無かったかのように平然と起き上がるためやはり彼女は超マサラ人と呼ぶにふさわしい頑強な身体を持っているようである。
○◇○◇
無事に五人抜きを終えたレッドは最後の最後で謎のトレーナーからの怪しい勧誘に捕まっていた。
「ね、ね、どう?ロケット団にはいらない?」
「……(面倒だなと思っている)」
「実力主義の世界だからキミ、結構いいとこまでいけるんじゃないかな?」
「……(ピカチュウにそっと携帯を渡す)」
「どうかな?ロケット団、はいらない?」
ピカチュウ、無言でハナダシティの交番の電話番号にかける。
「……ああ!もう!つべこべ言わずにロケット団に入れよ!!」
「……(カルシウム足りてないのかな?と思いながらバトルを開始する)」
なおその後下っ端は無事にお縄につきました。
無理なものは無理、はっきりわかんだねというモットーなので単身でロケット団の下っ端とはいえ殴り込みに行くのは自殺行為と考えるため地元ジュンサーさんに電話をかけて通報するのがレッドさん。