戦え! けものフレンズvsトランスフォーマー【第1部完】   作:大きさの概念
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第7話 ジャガーとコンドルのフレンズ体験!!

 さっそくだが、デストロンの水中基地の様子をご覧いただこう!

 不思議なことが起こったのだ!

 

 そこには悪のデストロンの謀略渦巻く本拠地に似つかわしくない、猛禽類とネコ科、ふたりのフレンズがいる!

 

『コンドル! ジャガー! コレハ一体、ドウシタコトカ!?』

「俺にもわからない、サウンドウェーブ。気が付いたらヒト型の有機生命体になっていたのだ」

「うみゃあ~」

 

 デストロンの諜報破壊兵ジャガーと空中攻撃兵コンドルが、フレンズの体になってしまったのだ!

 

∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀

 

【Episode 7: Friends in Disguise(スパイ・フレンズ作戦!)】

 

『うむ……コンドルとジャガーが、まるでフレンズの姿に変身してしまったではないか! これはサンドスターの影響に違いないぞ!』

『こいつぁ、ジャパリパークの大気が影響を及ぼしたに違いありませんぜ!』

 

 そう! コンドルとジャガーの両名がフレンズ化を発症するという兆候は、諜報活動のためパーク全土の偵察に日夜従事しており、大気中のサンドスターに最も長い時間さらされた結果であろう! また、カセットロンの身体の小ささ故、体重に対する表面積の割合が大きいことも影響しているらしかった!

 

『フレンジーよぉ! こ、こりゃあ大変だぜー!』

『オレは“変身”ってのには、嫌な記憶があるんだよなぁ~。パークの空気を吸うと、ああなっちまうのかい!?』

『ずっとカセットのまま、SWの胸の中に引きこもっていたいぜ~』

 仲間のフレンズ化に驚きを隠し切れないランブルとフレンジー!

 

『オォウ……コンドル……ジャガー……』

「そんな悲しそうな顔しないでにゃ~、サウンドウェーブ。ジャガーは姿形が変わっても、ジャガーにゃあ~」

「さらに付け加えれば、我らはサウンドウェーブの忠実なしもべであり、勇敢で忠実なデストロン兵士だ」

「ジャガーはフレンズになっちゃっても、デストロンの為に働くのにゃ~」

「メガトロン様、サウンドウェーブ……ご命令とあらば、コンドルはいつ何時、何処へでも出撃する所存」

『オ前タチ……デストロン(スパーク)ハ変ワッテイナイノダナ……』

 

 しかし!

 

『ハッ……なんとも情けねぇ姿じゃねえかよぅ! 超ロボット生命体の誇らしきオイルの流れる金属のボディが、こんな(ぷにぷに)柔らかい脂肪のつまった、醜い肉の塊になっちまうとは!』

『何ダト……スタースクリーム……俺ノ部下ヲ侮辱スルコトハ、タトエ貴様デモ、許サンゾ!』

「フシャーッ! もう一度言ってみるにゃっ!」

『すっかり役立たずな、女の子チャンのコンドルとジャガーは、このまま引退かな? それともパークのフレンズ相手に、お友達ごっこの輪に混ぜてもらうかい?』

 

 コンドルとジャガーの小さな体を鷲掴みにし、あざ笑うスタースクリームだが!

 

「……!(シュバッ」

『ぎゃっ! 痛ぇっ!』

 

 コンドルの無言の、目からビーム攻撃! フレンズ化しても、TFであったころの能力は健在であるらしかった!

 

「失礼した、スタースクリーム……このフレンズの身にまだ慣れていなくてな……たまたま、レーザーが出た方向にお前の指があってな……」

『くっ……こいつ! 鳥公フレンズの小娘が、生意気抜かすじゃねえか……!』

 

 このやり取りを見て、目を赤く輝かせ、ほくそ笑むのは破壊大帝メガトロン!

 

『ククク……これは好都合ではないか』

『どういうことです、メガトロン様!? 野蛮なフレンズの身体になったこいつらを、一体どうするおつもりで!?』

『愚か者が! 想像力というものが足りないから、いつまでたってもお前はNo.2なのだ!』

『ぐっ……』

『ワシの今回の作戦はだ! この姿のジャガーとコンドルを、サイバトロン基地やフレンズの図書館に潜入させようというものだ! フレンズの姿で油断させておいて、連中の機密情報をあますところなく盗んでやれるわい!』

『そ~う上手くいきますかねェ……アンタの計画はいつもアヤシイもんだぜ……』

 

の の の の の の の の の の の の

 

 そしてここは「じゃぱりとしょかん」! キョウシュウエリアの北西部「しんりんちほー」に位置する、フレンズたちの知の殿堂だ! そこではジャパリパークの長、フクロウのフレンズの博士・助手が日々万物に関する調査研究を行い、他のフレンズへの知恵の伝達を生業としている!

 

「おいしぃ! おいしいのですよ!」

「これは! たまらないのです!」

 アフリカオオコノハズクの博士とワシミミズクの助手が我を忘れたように「りょうり」を貪っているではないか!

 

「いやー、火が平気で本が読めるフレンズがいてくれると助かるですよ、博士」

「ええ、本当ですね、助手。“レーザービーク”はたいへん有能な図書館職員なのです」

 

 新種の猛禽類フレンズ“レーザービーク”として図書館に潜り込んだのは、デストロンの空中攻撃兵コンドルだ!

 

「ご満足頂けたようで何よりだ……私にできることであれば何でも言ってくれ」

「頼れるぅ! ですね! レーザービークは!」

「その通りなのです……それに比べ、“司書”のほうは……」

 

 図書館受付のカウンターに立ち、接客を行っているのは「ヘビクイワシ」のフレンズだ!

 

「お貸しした本は如何でしたか、ヘビクイワシさん? ご感想をお聞きしてもよろしいかしら?」

「ふふふ……ヒラコテリウム君……この本、全然わかりませんでしたよ!」

「えっ……どういう事でしょうか、それは? 作者の意図が分かりにくかったとか、テーマが一般的でなかったとか、主人公に共感できなかったとか……」

「いえ、わたし、こう見えましても字が読めませんのよ! だから今度はもっと、挿し絵や写真の多い本をお願いしますわ!」

 

「あ……そ、そうですか……それは……それは……あら、ウグイスさん! こんにちは!」

「ごきげんよう、ヒラコテリウムさん。今日は私、古典文学の名作を借りに来たんですよ」

「良いですね! 向こうで一緒に日本文学のお話をしませんこと!」

 

「むむむ……あのおふたり、この司書にも分からないくらい、高度な話をしていますわね……」

「司書! ちゃんと仕事をしてくれないと困るですよ!」

「利用客に対してテキトーな態度は許されない、ですよ!」

「だって、字ばかりの本なんて難しいでありましょう。あ、私にいい考えがあります! 絵本と図鑑とマンガ専門の図書館にするという案は如何でしょうか!」

 

 ヘビクイワシの活字嫌いに閉口する博士と助手!

「(ひそひそ)……ヘビクイワシは“秘書鳥”“書記官鳥”の異名があるのに……こいつ、メガネかけてるくせに、大分おつむがぽんこつなのです、博士」

「(ひそひそ)……先代の個体はたいそう賢かったという記録があったから、司書として雇ったのに、失敗でしたね……“きゃりあうーまん”みたいなくせに、ぽんこつなのです、助手」

 

「お前には困ったものですね……とりあえず、この“ジャパリこくごドリル”で勉強するのです!」

「直接書き込まず、この“ジャパリカ学習帳”に10回ずつ練習するのです!」

「テストもするですからね! 満点じゃないとジャパリまん抜きですからね!」

「げぇ! ドリル! テスト!」

 

「我々はりょうりの材料をちょいしに、畑まで出かけてくるです!」

『博士らは外出……最寄りの畑まで、往復するのに数時間は要する……』

 

 

 

 そして! 「ジャガーノート」(丸っこい輪っかちらばっている中に点々がある模様のノート)で書き取り練習をするヘビクイワシ!

 

「ぐむむ……“こくご”は難しいです。このままではわたくしの夕食のジャパリまんが……」

 

 そこへ現れるレーザービークこと、フレンズ化したコンドル!

 

「あっ! あなたはレーザービーク君! ……どうしたんですか?」

「いや……ノートが足りないかと思って、この“カモシカ学習帳”を持ってきた……」

「あ、ありがとうございます」

 

「それにしても、本の知識だけが“知恵”ではないと、俺は思う……」

「えっ、それはどういうことですか?」

「あの博士と助手は知識人だけに、狭量な一面がある。俺は思う、文字が読めるだけが司書ではない、と……」

「そ、そうですよね! さすがレーザービーク君!」

「ここしばらくお前の働きぶりを見ていたが……本を整理する時のてきぱきした動き、あれは一朝一夕にできるものではない……」

「うふふ。やけに褒めますね……」

 

「それと、階段を上り下りする際の、長い脚の動かし方の優美さ……俺と同じ猛禽類特有の、洗練された美しさを感じる……」

「えへへぇ……そこまで言われると、照れますねぇ……」

 

「まあ、視野が広がる分、読書ができるに越したことはないがな……どれ、俺も少しは読み書きの覚えがあるから、“ジャパリこくごドリル”を教えてやろうか?」

「わぁ~、ありがとうございます! すごく助かります、レーザービークさん!」

「その代わりと言っては何だが……地下にあるフレンズに関する秘密の資料、見せてくれないか? 俺はフレンズになって日が浅いから、もっと知りたいのだ……君達フレンズのこと……」

 

 これは、極秘データを盗もうと画策する、コンドルの作戦であったのだ!

 さあ、どうなる! パークの機密情報!

 

「さあどうぞ! ココが“きこーぼん・えつらんしつ”です! すごい本がたくさんあるんですよぉ、わたしは読めませんけどねっ!」

「ほう、興味深いファイルが多数保存されているようだ……この記録映像を見せてもらおうか」

 

【ジャパリリサーチ20XX アニマルガールの謎を追え!】

 

 さて、アニマルガールあるいはフレンズと呼ばれる者たちの紹介をしよう! ジャパリパークの動物たちは、超エネルギー物質「サンドスター」を取り込むことにより「フレンズ化」する! サンドスターは、太平洋に位置する火山諸島をサファリパーク化した、ここ「ジャパリパーク」特有の鉱物であり、パークの土壌・水中・大気、至るところにサンドスターは含まれているのだ!

 

 パークで生活するだけで、動物たちは自動的にサンドスターを摂取することになる。また、現地の野菜や果物、魚などの食物は、よりサンドスターが濃縮されており、これを食べることで、さらなるサンドスターの摂取を可能とするぞ! そして、このサンドスターを豊富に含む、フレンズの高機能栄養食「ジャパリまんじゅう」、通称「ジャパまん」がパーク内で量産されており、フレンズ達はこれを主食としているのだ!

 

 フレンズ化した動物は、動物だった頃の生態や習性を、外見や行動に色濃く反映したフレンズとなる! それは、体内に取り込まれたサンドスターが「けものプラズム」となり、衣服や武器などを物質化させるのだ! さらに、元動物由来の能力を「フレンズのわざ」と呼び、フレンズたちはパワーアップしたユニークな技をそれぞれが持っているのだ!

 

 またフレンズたちは、体内のサンドスターを著しく消費して自らの特性を強化する「野生開放」という行動が可能だ! だが、体内のサンドスターを失い過ぎると、ショックでけものプラズムによるフレンズの姿を保てなくなり、元となった動物に戻ってしまう! フレンズとしての記憶を全て失い動物に戻ることは、フレンズとしての死を意味するっ!

 

 未確認情報だが、過去には幻獣やロボット、宇宙人がフレンズ化したという記録もあるという!  また、サンドスターについては、宇宙から隕石などに乗って飛来した物質という仮説もある! フレンズとサンドスターに関しては、まだまだ謎だらけなのだ!

 

 真相がわかり次第、追って報告する!!

 

「うむ、民間向けのビデオ資料か、だいたいは俺が調べた情報と一致する内容だな……“非生物のフレンズ化”に関する専門的な情報がもっと欲しかったが……」

 フレンズの新情報のため、地下の閲覧室を捜索するコンドルであったが、目ぼしいものは無かったようである!

 

「レーザービークさん……これを見てください……」

「何……このメモリーチップは……“ミライ文書”だと! ……かつてのパーク調査隊長の秘密記録か!」

「ふふふ、博士の言っていた通り……すごいモノなんですね、コレ……約束通り“ほうしゅー”として、わたしに“あいうえお”を教えてもらいますよ!」

「ククク、それどころか平仮名・カタカナ・アルファベットまで、手取り足取り教えてやるさ……」

 

 さあ! パークの機密ファイル「ミライ文書」! その衝撃の内容とは一体!?

 

Ψ Ψ Ψ Ψ Ψ Ψ Ψ Ψ Ψ Ψ Ψ Ψ

 

 一方その頃、サイバトロンのジャパリパーク基地では!

 潜入に成功したカセットロンの諜報破壊兵ジャガーと、バンブル・ホイルジャック・マイスター・ブロードキャストのサイバトロン戦士たちだ!

 

 その略奪(ラヴィッジ)という偽名に違わず、サイバトロンの情報を奪取せんと知略を巡らすジャガー!

 

「うにゃー! ジャg……ラヴィッジに教えてほしいのにゃー、トランスフォーマーのこと~」

『いいともさ、子猫ちゃん! オイラたちトランスフォーマーは、ただの機械じゃなくて、知性と感情を兼ね備えた“超ロボット生命体”なんだよ。TFには、オイラたち平和的な正義の“サイバトロン”戦士と、冷酷で極悪非道の“デストロン”軍団、2つのグループがあるんだ』

「ふむふむ!」

 

 平和を愛するサイバトロン戦士たちは、残忍で暴力的な悪のデストロン軍団と戦う民兵の部隊だ! ほとんどが軍用車両や戦闘機に変形するデストロンに対し、サイバトロンはおもに民間車両にTFするぞ!

 

『かつて我々が住んでいたTFの惑星“セイバートロン星”は昔はエネルギーに満ち溢れた星やったけど、デストロンどもの略奪のせいで荒廃し、吾輩らはエネルギーを求めての探索の旅の末、緑の惑星“地球”へたどり着いたっちゅうわけや!』

『その地球のアメリカで私達はデストロンと戦いながら過ごしていたんだ……いや、それにしてもNYの大都会が懐かしいな。ホームシックになりそうだよ』

『テレビも無え♪ ラジオも無え♪ 全くオレみたいにゃ都会っ子は、パークの大自然っぷりに、ノイローゼになりそうだゼ~!』

 

 トランスフォーマーたちは、エネルギーがなければ生きていけない! それは、我々人間や動物たちが食物を食べるように、石油や石炭などの燃料や、水力・風力・地熱といった発電プラントの電力などのエネルギーを、TF達は必要とする! さらに、このエネルギーを濃縮させて保存する「エネルゴンキューブ」という技術をTF達は持っている! TFにとってのエネルゴンキューブは、必要不可欠な保存食であり、フレンズの「ジャパリまん」のようなものなのだ!

 

「むむむー、なるほどにゃー。でもそんにゃコトくらい、ラヴィッジも知ってるよー」

『ええっ、どうして知ってるんだい? さてはキミ……オレっち達サイバトロンのファン!?』

「そ、そうにゃよ! そんにゃところにゃあ~!」

 

(心配ダカラ、ツイテキタガ……大丈夫カ、ジャガー……フレンズ化ノ影響カ、ドコトナク、知能(アイキュー)ガ、下ガッテイル様ダガ……)

 岩陰から様子をうかがっているのは、デストロン情報参謀サウンドウェーブである!

 

『で、アメリカで暮らしてたオイラたちだけど……ある日突然、TFたちがジャパリパークに送られてしまうという事件が起こったんだ!』

『吾輩らもこの現象については研究中だがね……まっ、この物資の乏しいパークじゃあ、それも思うようにいかんというわけさ~』

 

 1980年代のアメリカを襲った、謎の「TF消失現象」! それは、サイバトロンとデストロンの両軍団に平等に巻き起こったようだった!

 多数のTFが、時間と空間を超えて、ジャパリパークに転送されてしまったのだ!

 パーク全土にバラバラに転移したTFたちであったが、時が経つにつれ、おのおのが合流し始めるという兆しを見せていた!

 

『でもこのジャパリパークは、我々のいた時代より少し未来のようだね……科学技術も、我々には到底及ばないものの、相当進歩している……』

『物資が足りなくて、仲間たちの修理には苦労しているがね。みんな修理班のことなんか考えずに、ムチャばかりするからなぁ~』

 彼らはサイバトロンの研究者パーセプターと軍医ラチェットだ! それぞれ、顕微鏡と救急車にトランスフォームする、優秀な科学者と衛生兵なのだ!

 

「にゃー。サイバトロンの大ファンのにゃあは、知ってるコトばかりにゃー。もっと仲間に自慢できる情報をくれにゃ」

『ええっ! 仲間ってことは……もうオイラ達のファンクラブができちゃったってことかい?』

『イエーイ♪ 俺達もあのPPPやdddみたいに、フレンズたちをキャーキャー言わせてるわけだな!』

 

「そうにゃよ~。だからさっさと(ガリガリ)サイバトロンのヒミツ(ガリガリガリ)教えるのにゃ~」

『あーっ! 机を引っ掻くなよ!』

『これは俺たちがビーバーたちにもらった大事なものなんだ。ツメ研ぎに使われちゃ困るよ』

 サイバトロンの技術者、ホイストとグラップルだ!

 

「う~ん、ごめんにゃさい」

『ジャガー……スッカリ、ケモノ同然ニ、ナッテシマッテ……』

 

 

 

 機密情報を引き出そうと四苦八苦するジャガーと、それを監視するSWだったが!

 

『あっ! 俺のセンサーが、デストロンくさいと警告すると思ったら、やっぱり!』

『お前か! サウンドウェーブ!』

 偵察員のハウンドとコンボイ司令官に見つかってしまうのだった!

 

『ムッ、見ツカッタカ! ヨシ例ノ作戦ヲ実行ダ!』

 ラヴィッジこと、ジャガーを掴むサウンドウェーブ!

 

『コノ、猫フレンズガ、人質ダ! サイバトロンノデータ、並ビニ、エネルギーノ有リカヲ教エロ! サイバトロンドモ!』

「教えるにゃ~、さいばとろんども!」

 

『早クシロ! コノ猫ノフレンズガ、ドウナッテモイイノカ?』

「はやくしろぉ! デストロンのジャガーが、どうにゃってもいいのか?」

『オイ!』

「しまったにゃー!」

 

『あいつ、今自分のことを、デストロンのジャガーって言いましたよ?』

『それにあのフレンズ、耳や手を怪我していますが、あれは先週じゃんぐるちほーのフレンズと一緒に痛めつけてやったジャガーの負った傷と同じです!』

『ええー! それじゃ、あの猫ちゃんはカセットロンのジャガーなのかい!?』

 

『あのフレンズは、姿形の変わったデストロンのジャガーなんだ!』

『そうと分かったら、そいつに人質の価値はないぜ!』

『そうだ! 遠慮することはないぞ! みんなでやっちまおう!』

『ああ! 全員で一斉射撃を浴びせるんだ!』

 サイバトロン戦闘員、アイアンハイド、クリフ、ランボル、ゴングが攻撃体勢を整える!

 

『ク……マズイナ……』

『うみゃ~……』

 

 絶体絶命! サウンドウェーブ! ジャガー!

 

 しかし!

 

『オ、オイラには撃てないよ~! コンボイ司令官~!』

『サウンドウェーブの奴はともかく、あのジャガーは温かい血の流れるフレンズなんだ! それを傷つけるなんて!』

『かばんやサーバルと同じフレンズ……吾輩にはとても撃てません!』

『く……銃を下すんだ、みんな……』

 

 一斉射撃を逡巡するサイバトロン戦士たち! 射撃中止を命令するコンボイ!

 だが、それも無理あるまい! 彼らが銃口を向けたのは、あの金属のボディのジャガーではない! 可愛らしい少女の見た目をした、猫のフレンズなのだ!

 

『予定ト少々異ナルガ、人質作戦、成功!』

「わーい! ジャガーの大活躍にゃー! ほめて、ほめてー! サウンドウェーブー!!」

 

 フレンズ化したジャガーを攻撃できないサイバトロン戦士たち!

 さあ! どうにゃってしまうのか!

 

∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀

 

 サイバトロン戦士たちが苦戦を強いられる一方! じゃぱりとしょかんでは!

 ヘビクイワシとコンドルが「けものこくごドリル」に悪戦苦闘していた!

 

「ヘルベンダーの“ヘ”、ビントロングの“ビ”、クロクスクスの“ク”、イワシャコの“イ”、ワオキツネザルの“ワ”、シロヘラコウモリの“シ”……できましたわ!」

「惜しい! これは“シ”ではなくて“ツ”になってしまっている!」

「あぁ~っ! 難しいですっ!」

「だが、だんだん字が綺麗になってきているぞ! もうちょっとだ! がんばれ!」

 

 ちょっと渋いラインナップの動物たちで、楽しく文字を覚えられる! それが「けものこくごドリル」なのだ!

 

 図書館の学習室でふたりで文字の練習を続けるヘビクイワシとレーザービーク、ことコンドル!

 それは任務のためであったが、同じ猛禽類のよしみであろうか、ヘビクイワシに親身になって文字を教えるコンドル!

 そしてヘビクイワシのほうも、コンドルの無口だが思いやりのある教え方に、親近感を覚えるのだった……。

 

「ねえ、レーザービークさん。一休みして、一緒に踊りませんこと?」

「急にどうした?」

「ふふふ、そういう気分になっちゃいました」

 

 コンドルの手を取り、ダンスをするヘビクイワシ!

 

「どうですか、フレンズになって? 動物じゃ、こうやって手をつないで踊れないでしょう」

「うむ、悪くないな、フレンズの身体も……勉強になるよ」

「わぁ、私がレーザービークさんに勉強を教えちゃいました」

 

 ふたりの鳥のフレンズが見せる、素朴なステップ……白鳥の舞いを思わせるダンス、それは、野生が時折見せてくれる、動物の動きの洗練された美しさの片鱗であった……。

 

 

 

 だが! ふたりのけものが静かに舞う図書館ホールに! 音速の壁と本棚を突き破って現れる、一台のF-15戦闘機!

 

『トランスフォームッ! 邪魔するぜェッ!!』

 

 スタースクリームだ!

 

「な、なんですか! あなたは! せっかく整理した本棚を崩しちゃうなんて!(げしげし」

『うるせぇ! 下等なフレンズの鳥公め! お前のその羽は、枕の中身になってるのがお似合いだぜ!』

「きゃあ!」

 連続キックをお見舞いするヘビクイワシを掴み、ソファに投げつけるスタースクリーム!

 

「貴様……基地で待機するようメガトロン様に言われたはずだ……何の用だ……?」

『おいおい……“何の用だ”は無ェだろぉ? つれねぇーなぁ、コンドルさんよぉ? 航空参謀様がわざわざ手伝いに来てやったんだぜ?』

「……命令違反だ。このことは、サウンドウェーブに報告する」

 

『けっ! 命令違反なんてクソくらえだ! お前だって任務をほっぽり出して、そこのおバカなアホウドリとイチャついてるじゃねえか!』

「黙れ。俺のやり方に横から口を出すな」

 

 コンドルとスタースクリームとの対立! そして、状況を理解できずに困惑するヘビクイワシ!

 

「あ、あのレーザービーク様……これはどういうことなんでしょう……」

「……お前は気にしなくていい。この馬鹿の阿呆鳥のスタースクリームの、耳障りなさえずりだ……」

『何だとぅ! てめぇ! メガトロンから目をかけられてるからって、つけ上がりやがってぇ!』

「失せろ……」

 

 さあ! 戦いの始まりである!

 

「スタースクリーム、“としょかんではおしずかに”だ。表へ出ろ」

『へっ! SWの腰巾着のニワトリ野郎め、オレ様がよぉ~く躾けてやるぜ!』

「ああ……レーザービーク様! よく分からないけど……私の為に争わないで!」

『問題ない……こいつを片付けたら、また国語ドリルの続きをやろう』

 

 この戦いはいつものサイバトロンvsデストロンの戦闘ではない!

 航空参謀スタースクリームvs空中攻撃兵コンドル! デストロン同士の戦いなのだ!

 

『オレ様のナルビームを食らえ! コンドル!』

「……遅いぞッ! スタースクリームッ!」

 さあ! じゃぱりとしょかん上空でのドッグファイト! 壮絶な空中機動戦が展開される!

 

 耐久力の点で大きく劣る小型TFコンドル! 一発被弾してしまえば即撃墜されてしまうため、サイバトロンのスナイパーや空対空ミサイルに辛酸を舐めることもあったコンドルだが!

 

 だが、見てくれ!

 

 図書館に生える大木の木の枝を利用して、スタースクリームの攻撃をかわしているのだ! これはカセットロンのボディではできない芸当! フレンズ化した今の身体の手足を使って、上手く木の枝を掴んで、ブレーキや方向転換を行っているのだ! 密集した樹木の木の枝の間を、自由自在に高速で飛び回るコンドル! 機動力ぅ……ですかねぇ……!

 

『クソッ! ちょこまかと! 目障りなハゲタカめ!』

「遅すぎるぞッ! 航空参謀とは名ばかりか?」

「キャー! カッコイイ!」

 

 エネルギー切れしやすいという弱点を持つコンドル! 当然それを自分でも把握しており、決して無駄撃ちはしない! 2門の独立ビーム砲による、一撃必殺の追尾レーザーをスタースクリームに命中させていく! フレンズ化により火力が大幅に下がっているが、チリも積もれば山となる! コンドルの得意とするヒット・アンド・アウェイ戦術なのだ!

 

『隠れてねぇで正々堂々戦いやがれ! デストロン一の臆病者のチキン野郎めが!』

「デストロン一の卑怯者が……戯れ言を抜かすな!」

 

 戦いは一方的であった! コンドルのレーザー攻撃を何度も受けてしまい、疲労困憊の色を隠せないスタースクリーム!

 このまま戦いは決着か、と思われたその時!

 

『けっ! 止めだ、止めだ! 同じデストロン同士、争うのは止めにしようぜ……』

「……どういうつもりだ、スタスクリーム……?」

『こういうつもりだぜ、コンドル……』

 

 ナルビーム・キャノンの銃口を「じゃぱりとしょかん」に向けるスタースクリーム!

 

『こっちのデカい的で、的当てごっこをしようかねぇ……だが、これだけの本を燃えちまえば、あのワシのフレンズも大層悲しむだろうなぁ……』

「貴様ッ……!」

「あの火で、としょかんの本を燃やすつもりなのね! なんてひどいことを!」

 

 卑劣な手段に打って出るスタースクリーム!

 

「仕方があるまい……パークの貴重な本を失わせるわけにはいかない……」

『はっはっは、デストロンにコンドルありと恐れられたお前も、やはりフレンズ化して、性格が甘チャンになっちまったようだな!』

「レーザービーク様!」

 

『へっへっへ……いい子だぜ、コンドルよ……それじゃあ大人しく、このオレ様のナルビーム光線を甘んじて食らうこったな……』

「無駄口叩かずに、さっさとやれ……」

『ブルッちまわなくてもいいぜ、デストロンの同胞を焼き鳥にしたりなんて、ひでえコトはしねえさ……』

「……」

『フレンズの身体ってのは、頑丈らしいんだってな……それを気晴らしに多少痛めつけてやるだけだからなぁ~……』

 

 さあ! スタースクリームの無慈悲なミサイル攻撃!

 微動だにせず、その直撃を受けるコンドル!

 

 ミサイルの大爆風! 数秒ののちに、その煙が消えると、そこには!

 あのフレンズのコンドルの姿は無かったのである!

 

「レーザービーク様ーーっ!!」

 

 スタースクリームのミサイル攻撃で、跡形もなく吹き飛んでしまったというのか!? コンドル!?

 

 コンドルが死んだ!? キャンペーン!?

 

∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀

 

【トランスフォーマー解説:07】

 

ID:20 デストロン 空中攻撃兵 コンドル / Laserbeak

トランスフォーム:カセットテープ

主兵装:独立追尾式レーザーキャノン砲×2

副兵装:レーザー強化クリスタル

体力:5 / 知力:6 / 速度:8 / 耐久力:5 / 地位:6 / 勇気:2 / 火力:8 / 技能:9 / イケメン度:10 / 強キャラ感:10

座右の銘:「サイバトロンノ、気ニ入ッテル所ハ(The only point I like in Autobots:)……融点ダケダナ( melting point.)

 

 大体、SWの胸に収まるくらいの大きさで、額のところはデストロンマークで、余剰パーツがちょっとあって、それがビーム砲2門。

 カセットテープの形にキュッと縮んでポッと飛んできたり、コンボイを山から転がり落としてくるシーンが印象的とか、みなさん言ってみえますね。

 

 スタースクリームを撃墜した直後キャッチしたり、ガダルカナル島へ捨てに行ったりと、わりと航空参謀と絡みます。

 

 プテラノドンを眼光ビーム一発で追い払ったり、強キャラのイメージが強いですね、ピューマにミサイルで辛勝したジャガーとは違うとみえます(笑。

 子供にクラッカーを貰ったり、2010の「クモの巣惑星」で地べたをチョコチョコ歩いていたり、かわいい一面もあります。

 なお、よく間違われるのですが、「空中破壊兵」はバスソーのほうです。作中でもスパイクが間違ってますね。

 

 若い人はどうも半信半疑ですけども、私自身もやっぱり、最強なんじゃないかなぁ~と思います。

 

 お年寄りがですねえ、コンドルが画面内にいっくらでもおったら、デストロンは最強って言われるんです、作画ミスで。

 ザ・ムービーのユニクロン戦争でも、KONDORがあと10体いたら、サイバトロンは負けていたんでは、と。

 

 作中の活躍も1回2回じゃないもんで、まんざら嘘じゃないんじゃないかなあーと、僕は思っとるんですけども。

 

「ねえコンドルさん、クラッカー食べない?」

 

はいけい:いんかていこく まちゅぴちゅ(あんですさんみゃく)

こえ:ふらんくうぇるかー おにいさん?(the late くりすらった おにいさん?)

 

Ψ Ψ Ψ Ψ Ψ Ψ Ψ Ψ Ψ Ψ Ψ Ψ

 

 さて、サイバトロン基地のジャガーとサウンドウェーブはどうなったのであろうか?

 戦いはまだ、膠着状態が続いていた!

 

『サア、手ガ出セマイ! サイバトロンノ機密情報ヲ、ヨコセ!』

「よこせー」

 

 だがその時! フレンズとなったジャガーに異変が!

 見よ! その身体が虹色に輝いたかと思うと、カセットロンのボディに戻っていくではないか!?

 

『ニャア~』

『オオ! コレハ一体!』

『ややっ! 見て下さい! ジャガーの奴が元の姿に戻っていきまっせ~!』

 

 それは、時間!

 時間の経過により、ジャガーの体内に蓄積されたサンドスターが消費されたのだった!

 

『よぉ~し! フレンズ・ジャガーの奴が、もとの冷たい鉄の塊に戻ったぞ!』

『こうなったら手加減無用だぜ! サウンドウェーブもろとも射撃の的にして、ハチの巣のスクラップにしちまいましょう!』

『さんざん手こずらせやがって……もう我慢でけん! ふたりまとめて仲良くバーナーでドロドロに溶かして、フレンズの“あそびどうぐ”にしてやる!』

『よくもオイラたちを騙したな~! ジャガーめ、お前の背骨を引っこ抜いてやるからな~!!』

『バラバラの鉄クズの山になり果てたお前らの残骸を海に放り込んで、イルカフレンズ達の住処にしてやるぜ!』

 

『サイバトロン戦士! 撃てーッ! 一斉射撃を浴びせろーッ! 撃って撃って撃ちまくれ!』

 コンボイの号令で、ジャガーとSWに一斉射撃を食らわせるサイバトロン戦士たち!

 

『グワァーッ! デストロン、退・却ッ!』

『ミンミィ~ッ!』

 

 戦いは終わった!

 

『あっ! サウンドウェーブたちが逃げていく!』

『やれやれ、惜しいことしたぜ! もう少しで、デストロンマークつきの“あそびどうぐ”を作ってやれたのに! 残念!』

『危ないとこやで~。危うく吾輩らのサイバトロン情報を盗まれるところやった!』

 

『それにしても、コンボイ司令官。あのジャガーがフレンズになるなんて、不思議なこともあったものです』

『ああ、サンドスターとフレンズはまだまだ謎が深い……我々、TFに不思議な影響を与えることが、またあるかもしれないな』

 

『ああ~、あのカワイコちゃんがジャガーだったなんて! オイラ、ショックだよ~!』

『おやぁ~、バンブル君? フレンズ・ジャガーにすっかり“骨抜き”にされたと見えるねぇ~?』

『ハッハッハッ!』

 

∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀

 

 その頃! じゃぱりとしょかんでは!

 

『オレ様のミサイルでオダブツだぜ!』

「レーザービーク様ーっ!」

 

 スタースクリームのミサイル攻撃により、そこにはフレンズ・コンドルの姿は跡形も無かった……。

 

 そう! その瞬間、コンドルもまた時間経過により元のカセットロンの姿に戻ったのだ!

『あっ、お前! 元の姿に!』

 

 そして! 返す刀でスタースクリームにレーザーの集中砲火を浴びせるコンドル!

『ぎゃぁ~!!』

 さあ~! 逆襲だぁ! たぁっぷり見てくれ! オリジナルのボディに戻ったコンドルの猛攻アタック! この破壊力!

『く、くそぉ!! だが、オレ様もタダでは引き下がらねぇぜ! お前の見つけたこの“ミライ文書”は頂いていくぜ!』

 機密ドキュメント「ミライ文書」を奪って、図書館から去っていくスタースクリーム!

 

 戦いは終わった……。

 

 こうして図書館の貴重な蔵書はデストロン焚書から守られ、デストロン同士の戦いは終わったのだ!

 

「レーザービーク様……いえ、コンドル様……」

『約束ヲ守レナクテ、スマナイ……モウオ前ニ、文字ヲ教エテヤレナクナッタ……俺ノコノ爪デハ、鉛筆ガ握レナイ……』

 

 タイム・リミット! 12時の鐘が鳴り変身のまほう!が解け、シンデレラは元の姿に戻ってしまうのだ……!

 

「そんな! コンドル様!」

『オ前ニ、自分ノ名前ヲ書カセテヤリタカッタガ……オ前ノ手モ、モウ握レナイ……』

 

 戦うために生まれたトランスフォーマー! それはフレンズと対極の存在!

 デストロンの手は、他者と手を取り合うためのものではなく、武器を取って相手を打ち負かすためのものなのだ!

 

『サラバダ! 鷲ラシク、誇リ高ク生キロ! 蛇ヲモ食ラウ、サバンナノ大地ノ猛禽類“ヘビクイワシ”ヨ!』

「ああっ! 行かないでぇ! コンドル様ーっ!」

 

 こうして、デストロンとフレンズとの奇妙な交流は終わりを告げた……。

 また相見える時、それは二人は敵同士の関係ということを意味する!!

 

 だが、そのいくばくかの短い触れ合いの時間は、鳥のフレンズの記憶とカセットロンのメモリー回路に、いつまでも鮮やかに焼き付いていることだろう……!

 

「コンドル様……貴女の手が暖かかったこと、私は忘れません……私は、自分の名前も……ひらがなもカタカナも全部覚えてみせます!」

 

 コンドルとの輝かしい思い出を胸に、決意を新たにするヘビクイワシであった!

 

「あーっ! 司書! これはどおーいうことなのですかぁ~!? じっくりワケを話してもらうですよっ!」

「本棚がもうメチャクチャなのです! お前はやっぱりジャパリまん抜きで後片付けなのですっ!」

 

 食料調達から戻ってきた、博士と助手!

 

「ええーっ! 腹が減っては勉強はできぬ、なのに! 勘弁してください~」

 

 フクロウのふたりに、小一時間追い回されるヘビクイワシであったという……。

 

『フ……イイ夢見サセテ、モラッタゾ……マタ会オウ……ソノ時ハ、立派ナ“図書館司書”ニナッタオ前ト……』

 

【~FIN~】

 

∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀

 

 まだ終わりではない! コンドルから「ミライ文書」の強奪に成功したスタースクリームは、その後どうなったのであろう?

 メガトロンに極秘ファイルを献上するスタースクリーム!

 

『おのれ! この大馬鹿の愚か者めが! また勝手な行動をしおってからに!』

『お、お待ちください、メガトロン様! この重要ドキュメント“ミライ文書”をご覧ください! これの内容こそが、いかなる命令違反への、正当な理由となることでしょう!』

 

『うーむ……どれどれ……おお! こいつは、かつてのジャパリパークの調査隊長が記した、フレンズに関する超極秘資料のようだな……いや、でかしたぞ! スタースクリーム!』

『へっへっへ……ありがとうございます……』

『なんと強固なプロテクトだ! これは相当に重要なデータが収められているに相違ない!』

『このたびの働きに対し、デストロンのニューリーダーの座を、ぜひこのわたくしめに! そしてサウンドウェーブやコンドルをヒラのデストロン兵士に降格を……!』

 

『おっ! パスワードが解析できたぞ! さあ、どんな情報が隠されているというのだ!』

 

 さあ! ミライ文書に隠された、驚愕のフレンズの秘密とは!

 

【ミライ文書 プライベート極秘ファイル ~フレンズの超・秘密~】

 

・サーバル(◎):耳も尻尾も究極にして至高。たまらぬ。夜行性なので、スキだらけの夕方の寝起き時を狙うべし。

・カラカル(◎):サーバルさんと比べると比較的スレンダー。ガードが固いので注意。

※一度、サーバル・カラカルのダブルけも尻尾の極楽を味わったが、あれは大変良いものです……ついよだれ出すぎて、サバンナで脱水症状になって死にかける。

・シロサイ(△):あの固い鎧のせいでイマイチ。今度、温泉で脱いでいる所を奇襲しよう。誰も寄せ付けない強固な鎧の下から、可愛らしい尻尾が露わに……いかん、想像したら興奮してきた。

・ルル(トムソンガゼル)(〇):正しい意味で、カモシカのような、と形容できる、逞しく締まった下半身の筋肉……たまりませぬな。

・トキ(〇):あぁ~、鳥のフレンズさんの羽毛、いい……いいよね……でも歌ってくるのは正直勘弁してほしい。

・コモモ(コモドドラゴン)(-):園長にべったりでスキが無い。抱きつこうとしたら毎回尻尾で反撃される。だが私は諦めない。

 

『……これは何だ? スタースクリーム? この“ミライ怪文書”は?』

『い、いやぁ~……こいつはフレンズの“触りごこち図鑑”のようですねぇ~。人間どもの中には変わったシュミの奴がいるようで……へへ……けものどもの耳や尻尾の何がいいのか、オレにはさっぱり分かりませんや……』

 

『ワシがさっぱり分からないのはな! お前のそのバカさ加減だぞ! このスタースクリームめ!』

『ぎゃあ~っ! も、申し訳ありません! メガトロン様ぁ~!!』

 

【おしまい 次回に続く!】

 

の の の の の の の の の の の の

 

【けものフレンズ情報:06】

 

 今週のけもフレvsTF、どうだった?

 個性豊かなフレンズとTFについて、もっと知ることができたかな?

 これからの彼らの大活躍に、ますます目が離せないぞ!

 

情報記録事務官 スネークイーター / Serpenteater

分類:鳥綱タカ目ヘビクイワシ科ヘビクイワシ属ヘビクイワシ

レッドリスト:EX/EW/CR/EN/[VU(危急)]/NT/LC

 サバンナのワシ! 強烈キック! サバンナ業界の猫のスーパーモデルがサーバルなら、鷲のスーパーモデルはこのヘビクイワシだ! 陸上の猛禽類の美脚を拝んで驚いてくれ!

 頭の飾り羽が特徴的だが、これがカツラに羽ペンを差していた中世ヨーロッパの書記官に似ていることから、英語名はセクレタリーバードだ! 日本でも「秘書鳥」「書記官鳥」の異名を取る!

 パフアダーなどのヘビの頭を正確に狙い、何度も踏みつけて弱らせてから捕食する習性が有名! この連続ローキックは、一発一発が体重の数倍もの威力があるという! なお、名前に反して、ウサギ・ネズミ・小鳥・昆虫など何でも食べるぞ!

 陸上に適応した鳥だが、ダチョウやヒクイドリなどとは違って空を飛ぶことができる! 固い獲物の場合、掴んで空から落として叩き割ることもあるとか!

 レジェンド世代のヘビクイワシのフレンズも図書館司書をしていたという記録がある! 今回の本編に出てきたヘビクイワシも、コンドルとの淡い友情の思い出を胸に、立派な司書になったほしいと願うばかりである!

 

 Ψ   Ψ   Ψ   Ψ 

 

『「PPP&デストロン予告っ!」』

 

「TFがフレンズになっちゃうなんて……ホントびっくりね!」

「鳥フレンズ同士の友情、素敵でした!」

「デストロンのフレンズとも友達になれたら、嬉しいぜっ!」

「TFのフレンズ化か……今後も起きるのだろうか……」

 

『……(ぺたぺた』

「あーっ! キミ、グレープ君じゃないでしょ~! においが違うもの~、一体誰なの~!」

『カカカ……よくぞ見破った喃! PPPのフルル殿! これぞ我の“けもの変化の術”也!』

「うわーっ! グレープがトランスフォーマーになったぞ……!(白目」

 

『申し遅れた。拙者、デストロン・シックスチェンジャー、忍者参謀“シックスショット”と申す者ぞ!』

「ニンジャの……トランスフォーマー……!」

「あいええ~にんじゃ~」

『此度は、ジャパリパークに“デストロン忍術道場”をオープンする事と相成り申した! ついては次回予告を司るPPP殿に挨拶に参った次第にて候!』

「デストロン忍術道場だってぇ!」

『ファファファ! PPPファンのフレンズに、拙者の道場の宣伝を宜しく頼み申す! (ピクトグラムのチラシ500部手渡し)では、さらば! トランスフォームッ!』

 

「凄い変身の技ですね……」

「それもだけど……いきなり現れて自分の宣伝して帰っていく、自己アピールの技も凄まじいわね……」

「私たちアイドルも、あの“じこけんじよく”の強さは見習うべきだな……」

「あいつシノビのくせして、目立ちたがり屋なんじゃねえのか?」

「にんじゃなんで~」

 

次回、【第7話 フレンズ・ニンジャ出現! ナイトバード作戦!】

くのいちフレンズ育成。入門者、随時募集中。

未経験者、大歓迎。懇切丁寧にマンツーマンで指導します。

 








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