「バカ!?そんな考え無しに突撃したら…」
>QUEST FAILED<
「…私とて、人類守護の務めを果たす防人…こんな所で折れる剣ではない!」
「ポッキポキに折れてんじゃねぇか!?」
駄文ですがお付き合い頂ける方はよろしくお願いします。
その日、風鳴翼は立花響、小日向未来と共に喫茶店で談話をしていた。
友人の話、テレビの話など話題は多岐に渡り、やがて話題は趣味の話に移行した。
「もんはん?何だ、それは?」
「えぇ!?翼さんモンハン知らないんですか!?」
「響?翼さんは忙しいんだから、ゲームなんてやってる時間無いと思うよ?」
そう、風鳴翼は日本を代表するトップアーティストで、日々己を研鑽する身であり、ゲームなどの娯楽に時間を掛ける時間など無い…訳でも無かった。
単純に彼女は、そのような娯楽がある事を知らなかったのだ。
「いや、私にもプライベートの時間くらいあるわ。単純に知らなかっただけよ。それで、そのもんはん?というのは何なのだ?」
「モンスターハンターっていうゲームで、簡単にいうと、モンスターを狩るゲームですね。オンラインで時間が合う友達と協力して遊べたりするんで人気のゲームです」
モンスターを狩る?
いまいち、人気になる理由がピンと来ないものの、離れた友人と協力して遊べるというのはなるほど、と思い翼はさらに踏み込んで質問してみる。
「立花と小日向もやっているのか?」
「はい!私達いつも一緒にやってるんですよ!」
「私達の知り合いだと、調ちゃんと切歌ちゃん、後エルフナインちゃんもやってたはずですよ?」
意外にも、やっている知り合いが多いため、翼は興味をそそられる。
有り体に言うと自分もやってみたいと思ったのだ。
「なるほど、知り合いが多ければそれだけ楽しみも増えるという訳か…」
「はい、この前切歌ちゃん達と初めてラージャンに行ったんですけど、すぐにやられちゃって…」
「らーじゃん?」
「響?翼さんは知らないんだから、ラージャンとか言ってもわからないよ?」
「あ、そっか、すみません翼さん。ラージャンっていうモンスターがいて、動きが早くて倒すのが難しいんですよ」
話題にまったくついていけない圧倒的な疎外感が翼を襲う。
これは一刻も早くもんはん?をやらねば!
翼はいてもたってもいられなくなる。
「すまない、立花、小日向。急用を思い出した。これで失礼する」
「あ、そうですか…翼さん、じゃあまたS.O.N.G.で」
「あぁ、話はまた訓練の後にでも聞かせてくれ」
その時までに自分も話題についていけるようにしなくては!
翼は秘かに心に誓ったのであった。
***
翼は愛機であるバイクを駆り、大型家電量販店へと向かう。
ゲームという娯楽があるのは、知っている。
確か、電化製品だったはずだ。
ならば電気屋だ!という考えからである。
後は店員に尋ねればいいだろう。
「すまない、もんはん?というゲームを探しているんだが」
「モンスターハンターですね?3DS、SWITCH、PS4のものがありますが」
「すりーでぃーえす?スイッチ?ぴーえすふぉー?」
正直、聞いた事の無い単語ばかりに翼は困惑する。
厳密にはスイッチはわかる。
わかるが、何故スイッチがゲーム、ましてやもんはん?と繋がるのかがわからない。
スイッチを押すとゲームが出来るのだろうか?
改めて自分が戦う事しか知らない事を痛感させられる。
このままでは、購入すらままならない。
協力者が必要だ。
しかし、急用と言った手前、響や未来に協力を扇ぐ事は出来ない。
調と切歌も年齢が下過ぎで先輩としてのプライドもある為、除外。
彼女達に「え?知らないんですか?www」などと言われた日には立ち直るのに1週間はかかるだろう。
マリアは今、ツアーの真っ最中。
こういう時、頼りに出来る友人は…
「雪音!一大事だ!今すぐ○○電機に来てくれ!」
***
「…で?あたしは何の為に呼ばれたんだ…?」
クリスが呆れ気味に訪ねる。
一大事というから任務関連だと思い、急いで来たのだが、明らかに任務とは様相が異なる。
恐らく、この目の前の先輩の世間知らずが原因で呼び出された事が予想できた為である。
「もんはん?というゲームを買いたいんだが、恥ずかしながらどれが良いのかわからなくてな」
「モンハン?あぁ、モンハンな?あ、あたしはやってねぇけど、気軽にやりてぇなら3DSがいいんじゃねぇか?べ、別にあたしはやってねぇけどな?」
クリスが3DSの物を推す。
正直、右も左もわからないのだ。
クリスが薦めるのであれば間違いないだろう。
「そうか、では雪音の分も買ってやろう。それで一緒にやろうではないか」
「あ、あたしは持って…じゃなくて、さすがにそんな高価なもん買ってもらう訳にはいかねぇよ!」
「雪音は私とやるのは嫌なのか?」
「う…べ、別にそういう訳じゃねぇけどよ…」
「ならば問題無い。何、これでも
先にやってないと言った手前、今さら持っているとは言いにくいクリス。
そして、先輩の厚意を無下にする訳にもいかず、もはや手詰まり状態となる。
「では買うぞ」
「あ、ちょっと待てよ!ソフトだけ買っても出来ねぇぞ?3DSは持ってんのか?本体も買うならソフトは1つだけにしとけって、あたしは自分で買うからさ、な?」
「何!?私はすりーでぃーえすなど持っていないぞ!おのれ謀ったなカ○コ○!!」
「いや、○プコン関係ねぇだろ…」
こうして、3DS本体とMHXXを購入する事にするのだが…
「ゲームとはこんなに高い物なのか!?これだけあれば私のCDが何枚…くっ、カードで…」
どうやら予算を甘くみていたようである。
そもそもストイックな倹約家であるため、財布には諭吉1枚以上の金額は入れないようにしているのだ。
手痛い出費ではあるが、ともあれ、これで後輩達との会話についていける。
安易にそんな事を考える翼だが…
「最低限オンラインいけるまで?慣れてる奴らなら直オンラインらしいけど初心者なら村である程度鍛えるとして…5時間くらいはかかるんじゃねぇか?い、いやあたしは別にやった事ねぇけどな?」
「な…なんだ…と?」
5時間…日々、プライベートに充てている時間が1日1時間なのだ。
単純計算でも最低5日はかかる。
途方も無い所要時間に翼はただただ絶望するのであった。
登場人物紹介
風鳴翼
HN:未プレイ
主人公。まだ見ぬモンハンにワクワクしているが、時間がかかるという事実に絶望中。
立花響
HN:ビッキー
HR:42
武器:ハンマー
スタイル:ギルド
HR上限解放したて、まったりプレイ専門。
だいたい嫁と一緒にやっている。
猪突猛進タイプで乙率は高い。
礼儀は正しい為、地雷と呼ぶかは人による。
それなりにハマってはいるが、好きな事とプレイヤースキルが比例しない典型例。
小日向未来
HN:miku
HR:42
武器:狩猟笛
スタイル:レンキン
響とまったく一緒。
響以外とは絶対にやらない。
響をサポートする以外の行動は一切しない。
響としかチャットしない。
俗に言う地雷プレイヤー。
ゲームより夫婦の営みの方が大事。
月読調
HN:しらべ
HR:98
武器:操虫棍
スタイル:ブレイヴ
切ちゃんと一緒に時間があればやっている。
堅実なプレイスタイルだが、切ちゃん以外の周りがミスるとキレてクエ放棄する事もしばしば。
わりと地雷寄りのプレイヤー。
暁切歌
HN:きりか
HR:101
武器:ランス
スタイル:ブシドー
調と一緒に時間があればやっている。
調がキレるので調に輪をかけて堅実なプレイスタイル。
キレる調の宥め役。
おかげでプレイヤースキルは磨かれる一方。
エルフナイン
HN:carol
HR:204
武器:弓
スタイル:ブシドー
ついつい寝る間を惜しんでやってしまう。
調や切ちゃんと一緒にやる事もある。
慎重な性格で、乙率は低いが睡眠不足が祟って寝オチするのが玉に疵。
知り合い以外とやる時は完全に口調をキャロルにしてロールプレイを楽しんでいる。
雪音クリス
HN:赤
HR:999
武器:ヘヴィボウガン
スタイル:ストライカー
野良専門のガチ勢。
だいたい無言。
きりしらがやっているのを見て始めたらハマってしまった。
いまだに一緒にやりたいとは言い出せない模様。
圧倒的な火力で大抵のモンスターを粉砕する。
反面、防御は完全に捨てており紙耐久が祟る事もしばしば。
マリア・カデンツァヴナ・イヴ
HN:銀腕
HR:999
武器:双剣
スタイル:エリアル
夜はだいたいオンラインのガチ勢。
挑発的な言動が多い。
ネット掲示板での通称は『†銀の女王†』、『†夜の女王†』、『†ニート女王†』など様々。
単純に女王と呼ばれたら、だいたい彼女の事を指す。
海外ツアー中だけいなくなる事から、一時期マリアなのでは?という噂が流れるも、歌姫がこんな廃人な訳無いだろという言葉で否定されてから、何とも言えない気持ちでプレイしている。
クリスと一緒にプレイした事もあるが、お互いに気付いてない模様。
翼さんはいつ集会所に辿り着けるのでしょうか(笑)
たまにこういうの書きたくなってしまうので…
衝動に塗り潰されてしまいました…