「ぐっ……ぅ……!!」
左から迫る剣撃を防いだ直後、垂れ下がる腕を横薙ぎの健脚が押しつぶす。自身と相手の甲冑に挟まれた腕、その刀傷から血が吹き出した。
肉と骨が抉れた傷口。そんな傷が吹き出した血の総量は、コップを逆さにしたどころではない。既に焦点があわなくなりつつある視界に影が差す。
ランスロットの剣技は単純にセイバーを圧倒していた。一撃、二撃と打たれただけでもセイバーの鎧の何処かしらは削り取られ、柔肌には赤い線が走る。それでも生きていられるのは、一重に彼女の未来予知じみた直感であった。
ランスロットが剣を振る瞬間、セイバーにはそれを凌いだ後の手が見えている。本来、通常ならば致命的な攻撃に対して警鐘を鳴らす第六感が、この打ち合いにおいて常にけたたましい音を立てているのだ。
もしかすれば、すれは打ち合いとは呼べぬのかもしれない。セイバーも反撃しようという意思はあるのだが、ランスロットの猛攻はその一切の隙を見せぬ。捨て身になろうとならざろうと、一太刀を半可にでも受ければそのまま首が落ちるという確信があるのだ。
だが、勝利を捨てるなどは有り得ない。聖杯を勝ち取らなければ、自分の不甲斐なさのために名を落とした裏切りの騎士と立ち会ってる意味が無い。
打ち合いの火花の裏で咲くように、身につけていた鎧が霧散する。引き換えに、彼女が得たのはそれまで鎧を編むことに回していた大部分の魔力を剣撃に回す。
轟、と彼女を中心に魔力が渦を巻いた。
ランスロットが、手数を埋めるために放った軽い斬りつけ。それを払いのけ、セイバーが攻勢に出る。
「ハアアアアア!!」
息も絶え絶えに戦闘を補助し続けていた魔力放出スキルの性能が、鎧を着た万全の状態よりも上がっていた。
一足。踏み込みに伴い吹き荒れた魔力の暴風が、ランスロットを確かによろめかせた。脊髄反射的に放たれた剣戟の嵐が、音を切り裂く速さで振るわれた。
一太刀を防御すれば、降りかかるは第二、第三、第四の刃。そのほぼ全てを防ぐランスロットであるが、勢いが追い付かれたことにより明確な弱点をセイバーに見せてしまった。
剣を防ぐかつての臣下の太刀筋。それはかつてと変わらない明鏡止水の境地のもの。だが、それを放つ体はかつてと違い、重心のブレによる隙があった。
肉体があれほど機能を無視した奇怪な変化を遂げたのだ。さすれば、重心など、本来人が持つ調整されたような全身の筋肉のバランスなど、崩壊しているに決まっている。
その体でも最良の剣を振るえる湖の騎士の脅威の技量。その技量をもってすれば、隙を誤魔化しながら剣を振るうこともできた。しかし狂戦士である以上、戦法が攻撃に比重しているのだ。
打ち逸らさんとする防御を掻い潜った太刀がランスロットの兜を、手甲を、胴当てを容赦なく砕く。撒き散らされる破片と共に鮮血が宙を舞う。
その刹那、セイバーは僅かに見えた勝機に縋った。
魔力供給の許す限りだけならず、自身を顕界させる魔力をも剣圧として放出した。
片手であれど、振るわれる剣は竜の爪。攻撃に欲を出した防御の剣を、その腕ごと、一閃を持って切り飛ばす。
「ランスロットォ!!」
潜るような踏み込み。返す刀が狙った左足はふくらはぎを断ち切られ、ランスロットは地に倒れた。
更に翻る聖剣は、容赦無く、その無防備な胸を貫いた。
驚くほど、無抵抗な感触が剣を伝う。鎧も、あのランスロット卿を仕留めたにしては、霞のような非現実感を漂わせて砕けた。滑るように胸骨を貫き、心臓と肺はその機能を失うほどに切り裂き、背骨を割る。切っ先は、冷たく堅いコンクリートに深々と突き刺さった。
ランスロットは、びくりと体を痙攣させた。苦悶の声も無くただ一度。すると、先ほどまで狂気の権化と化していた様子が嘘のように、口を喘ぐように開けたまま、呼吸を止めた。
怨嗟の叫びも消えた静寂が耳を突き刺す。
――――ああ、本当に、手にかけてしまった。
後悔が、自責の念が、闘争心の裏に隠した躊躇いが、胸の奥から込み上げてきた。
アーサー王が不義の騎士であるランスロットを討つ。嘆くべきではないのだろう。下すべき罰を下したのだと言う者もいるだろう。
だが、セイバーには彼を到底不義の騎士などと思うことはできない。ランスロットは、彼女にとっては正に騎士であったのだ。望まずして私などと結ばれたギネヴィアの心を救わんとした彼の行動を、誰が諌められようか。
「ぐ、が……」
ランスロットが喘ぎ、手足を僅かにだが動かし始めた。
その肩の辺りにつくられつつあるのは第三、第四の肺と心臓。恐るべくは、生命をこれほどまでに捻じ曲げる深淵の力。
断ち切られた右腕の切り口が、真っ直ぐ敬愛する王へと伸ばされた。まるで何かを掴もうと、与えられたいように。
セイバーは一度目を伏せると、一念の元に剣を引き抜いた。そして――――。
アーチャーは消えた。首を刎ねられ、当然のように消え去った。
しかし、アルトリウスは、生きていた。胴体を寸断されながらも、虫の息で呼吸をしていた。
強靭な生命力。アストラはそう言いたかったが、そうではない。深淵が足掻いているのだ。宿主を生きながらえさせようと。
「小さき、者よ」
声も絶え絶えにアルトリウスは口にした。ぽつりと、切実に。
「厚かましいのは、分かっている。だが、どうか、最後の言葉を聞いてくれ」
濁った声。しかしそれでも、切実な意思。
アストラは、腰をかがめ、耳を傾けた。かの四騎士が一人、アルトリウスの声を聴くために。
弱々しく、だがはっきりとした口調で彼は言う。
「火を継いで欲しい。私はそう思っている。だが、お前が、人間が決めてくれ」
そう言うと、何も言うことがないと言わんばかりに黙り込んだ。
人間の自主性を尊重するということは、闇の時代というのは、そういうことなのだろう。導く手に人間がなる、神の役割を人間が担うということだ。だが、それはアストラを含め、今の人間にはあまりにも――。
考えるのは後にしよう。今は、決着をつける、終わらせるべき時だ。アストラは心得た、と一言かえす。
そして、大剣を振りかぶると、一思いに振り下ろした。
宙に舞うは英雄の首。だがそれも、全身と同様にソウルとなってアストラへと取り込まれる。綺麗な、明るい薄緑の霧だった。
呼吸が、思考が楽になる。
人間性も補給できたということ。つまりは、深淵が、そういうことなのだろうか。
闇の時代になれば、封じられた深淵が溢れるのかもしれない。そう危惧を一つ頭に抱きながら、アストラは顔を上げた。
白霊は虚空に融けるように消え去った。向かうべきは、市民会館内部。
だが、アストラは再び地下駐車場へと足を運んだ。バーサーカーが生きていればどのみち迎え撃つことになる。そうなるならば、少しでも消耗している今を狙うべきだと。
穴を飛び下り、目に入ったのは宙を舞う黒い魔力。顔を伏せ佇む金髪の少女。アストラは、終わったのか、と声をかけた。
「……ええ。この手で」
そう短く答えるセイバーに覇気はない。その悲壮と悔恨の念に打ちひしがれた表情は見ているだけで痛々しい。手の聖剣を見なければ、彼女が一国の王であるとは誰も思わぬだろう。
かけるべき言葉が見つからない。否、自身が何を言ったところで何が慰めになるのか。
アストラも短く口にする。アルトリウスに加えてアーチャーを下した、もう競うべきサーヴァントはいないと。
「では――――」
そう剣を構えたセイバーを、アストラは首を横に振って制した。
言峰も既に決着を迎えた頃であろう。彼にも自分にも聖杯を取る意志はないのだ、それに。
セイバーの動かぬ片腕の、自己治癒で治らぬ深手。鎧を纏わぬ、纏えぬ、気配が希薄になる程に枯渇した魔力量。どう見ても戦える状態ではない。
彼女の肌からは、血の気というものが失せていた。それが失血によるものか、魔力の枯渇によるものかは分からない。存在を捨てて宝具を使えば相討ちを取れるであろうが、不死に対して相討ちは勝利になりえない。
そして、そうなれば折角降臨するであろう、聖杯を手にもできなくなる。できることなら、この場で雌雄を決したかった。剣をソウルに還元し、歩み寄る。
肩を貸そう。そう言った。
「……礼は言いません。アイリスフィールのことがあります」
大怪我をした腕を担がせるわけにもいかず、セイバーも剣を魔力に還元した。
もう、彼女の目には聖杯しか映っていない。ランスロットの無念も何もかも、それによって清算しようというのだ。そうでもしなければ、彼らが浮かばれない。
背丈の違いからアストラは腰を落として腕を自身の肩に回した。
触れた腕はひどく冷たく、生命の気配が希薄である。アストラは、セイバーが死人であると知っているのに、背筋が凍るような思いをした。弱々しさも相まって、まるで死体を担いでいるようだ。
「急ぎましょう」
足取りはおぼつかないが、彼女の足取りは早かった。それは追い求めるものなのか逃避なのかは誰にも分からない。セイバー本人にしか、分からぬ気持ちが彼女を追い立てるのだ。
そして、二人が目にしたのは――――。
上から滴り落ちてきた黒い雫が右の頬を伝い、鼻を避けて左の頬に流れた。
次に感じたのは全身を、体内を、蟲が這い回っているような錯覚。意識を取り戻した言峰はその異物感に眉をしかめつつも、冷静に先ほどの状況を思い出した。
「衛宮……」
黒く染まった大道具部屋。この泥が覆った途端に始まった衛宮切嗣と聖杯のやりとり。
ならば、この泥こそが聖杯の中身か。
右手、左手、と手をつきながら足に力を入れる。
立ち上がるのも最早容易な行為ではない。だが、辛うじて意識を取り戻せたのも、それを最後に効果を無くした『回復』の奇跡の賜物だ。
同じくして、少しというには離れた位置で立ち上がりつつあるのは衛宮切嗣。言峰は未だに力の篭もる視線で睨みながら、力を振り絞って声を出す。
「先ほどの聖杯とのやり取り見えていたぞ……」
衛宮切嗣は応えない。だが、その視線には確固とした殺意があった。
「お前を誤解していたことは認めよう、私と同類であったと。お前は、私のような人間ではない」
黒鍵の残数はゼロ。武術をもって戦うのも既に不可能。
二人の間にあるのはコンテンダー。衛宮切嗣が泥に押し流され、意識を引っ張られた際に取り落としたのはその獲物。
肩で息をしながら立ち上がった二人。切嗣はその体が、未だ再生を続けている。ならば、と言峰は令呪を一画使い、自らの身体能力を強化する。
「だからこそ問おう。衛宮切嗣。何故、お前は世界の平和などを願う。贖罪でもしているつもりか」
衛宮切嗣はただ黙す。口をつぐみ、生気がより一層失せた目でコンテンダーを見つめた。
「答えろ!!!」
返らぬ応えを前に、言峰は語気を荒らげた。
なぜ愛する妻子を、愛することができるというのに捨てるのだ。どれだけ望もうと自分が不可能であったことができるというのに、何故。それ以上のことを。
切嗣のことを、刃を交える前は"捨てる"覚悟を備えた人間だと考えていた。人の身に余る願いを抱いた故、それ以外を確固たる意志をもって"迷いなく捨てられる"人間であると。
だが、聖杯に見せられた光景で見えた、この男の感情は違った。衛宮切嗣は、本当に世界の平和を願ってなどいない。一人の少女を見殺しにしたこと、そして母と呼べる存在を手にかけたこと。それがこの男に、"恒久的世界平和"などというかつての夢を抱かせているのだ。
存在するだけで、これほど嫌悪感を催す男は初めてだ。
欲しい物を全て得ることができながら、妄執に囚われそれを全て捨てる。なぜ自らの首を掻き切りそうな感情に襲われながら、幻とはいえ妻子を殺す。
噛み締めていた奥歯がバキリと割れた。拳をつくる握力に骨が耐えられず、指の骨が砕けた。だが、そんなものは些細なことだ。
「私が……! 私がこれほど望んでいるものを、なぜお前は!!」
こんなにも声を荒らげたのは初めてだった。
アイリスフィールを切嗣を誘き出すため、引き剥がすことを計画したのは言峰だ。結果的に彼女の身が手遅れと知ったとはいえ外道の行為であるだろう。しかし、そんな正論が頭に浮かばぬほど、今の彼は冷静を失っていた。
そんな様子を切嗣は意に介した様子はない。それどころか、あまつさえ、彼は言峰に背を向けて歩き出したのだ。
「衛宮!!」
その背に飛びかかり、殺すことは容易いだろう。
だが、戦意を失った切嗣の狙いがそれのようで、言峰はただ歯を噛み締めた。本当の思惑は分からない、単純に朦朧としていたのかもしれない。
結果として、言峰綺礼はその背に刃を突き立てることができなかったのだ。
内部に入った直後。二人の目の前に、そこに舞台があったのであろう巨大な穴が目に入った。
そして、その上に浮かぶ金の杯。聖杯だ。
「やっと、これで……」
セイバーの足取りが早まり、アストラは一瞬つんのめりそうになり慌てて歩調を合わせる。
聖杯しか目に入らぬといった様子の彼女に向け、最後の問いを投げることにした。何を願うのかと。
「私は……」
ほんの少しだけ、彼女は目を伏せる。
「アストラ。確かに貴方の言う通り、私のブリテンとライダーのマケドニアは大きく状況が違います」
そう、その点では確かに。誰も知らぬが、アーチャーの故国も豊かであったことだろう。
「ですが、ライダーが"夢を見せる王"として確かにその役目を果たしたのに対し、私は"救国の王"としての使命を全うできなかった」
ライダーの固有結界。死してなお、王の遺言のせいで国が大きく荒れたというのに、それでも彼らは馳せ参じた。統治者として考えれば、問題があることは言うまでもない。
だが、当時のマケドニアでは砂漠に吹きすさぶ風のように熱烈な夢を見せるあの男こそが、皆に望まれる王であった。
だが、どうであるか。セイバーは、私は、国を生のある内だけでも治めるどころか、至らなさが国を割る争いを招いたではないか。そして、私がいなければ模範の騎士であったランスロットは死して尚、深き怨嗟に身を落とすまでになってしまった。
アグラヴェインが、ガヘリスとガレスが命を落とし、ランスロットとガヴェインが兵を揃えて争い、そしてモードレッドが――。
「色々、もう一度、考えました。何度も、何度も」
こうすれば良かったのではないか。これを予め防げば良かったのではないか。
「でも、気付いたのです」
アストラを、悟ったような眼で彼女は見た。
「何度やり直そうときっと、私にブリテンを崩壊させないなどできはしない。
一人。いや、如何にしても勝たなければいけない戦いで、肩を並べた者と上手くもやれない者がどうして国など纏めれようかと」
アストラは否定を口にしようとした。どっちつかずの行動をしたのはきっかけがあったとはいえ、彼の意思であり独断なのだと。
だが、それを彼女は手で制して言った。お前だけでなく、あの男も含んでいるのだと。
「私は、裁定のやり直しを願う。もっと相応しい者がいるはずだ」
やり直しが裏切りだと言うのなら、"間違った者"である私が聖剣を抜いてしまった事自体が裏切りなのだ。きっと、故国を真に救う"正しい者"がいるはず、そう思わずにはいられない。
アストラにそういった大局の話は分からない。彼女がどんな一生を終えたのかも詳しくは知らない。だが、聞いておくべきことがあった。
その願いが叶ったら、英霊であるセイバーはどうなるのかと。
「私は既に時間を超越した身です。英霊から名も無き守護者に落ちますが、世界が終わるまで消えることはないでしょう」
そうまでしてなぜ救うのか。問いたいが最早、ましてや王であった者に対しては愚問であろう。
「では」
セイバーが聖杯へと歩き出す。
聖杯というのはどう願いを叶えるのだろうか。過去を変えた場合、現在というのはどうなってしまうのだろうか。もしかすれば、この聖杯戦争はセイバーが、そして自身が居なかった場合は誰が勝者となっていたのだろうか。
もし、自分が世界を救わなかったらどうなるのだろうか。
明確に、アイリスフィールという善良な自分に良くした者を利用したのだ。その上で世界を捨てるとなれば、自身はいったいどういう人物となるのだろうか。
ふと、セイバーの背中が目に入った。傷つきながらも、故国のために歩く彼女。迷うことなく世界を救うのだろう。
申し訳ないことをしたのだ。もう、深く、そして難しく考えるのは苦しいところがある。
ならば、救っても良いかもしれない。
鈍った思考を蹴り上げそう考えていたアストラは、視界の隅に現れた影を察知した。
衛宮切嗣だ。
言峰の気配はまだ地下にある。死んではいない。確実に殺す男だと思っていたが何にせよ戻る前に一言でも、と下に降りようとした刹那。
「令呪をもって命ずる」
セイバーが、アストラが、驚愕の瞳で切嗣を見た。
「聖杯を、その聖剣をもって破壊せよ」
聖杯を求めた男からの有り得ぬ命令。それが唱えられると同時に、セイバーは声を上げた。
「アストラ! 私の腕を!!」
視線を移せば、両手をもって起き上がるは黄金の剣。
負傷していた右腕も"聖杯を破壊する"という命令に基づいたのか、切嗣の回路ごしのサポートか、力は入らぬだろうがピンク色の肉がその傷を埋めていた。
彼女も抵抗しているが、今の状態では強制力にそう長くは抗いきれない。
アストラが剣を抜いたその時。銃声に反射的に振り返り、切嗣と視線が交差した。
あの時の、執念と弱さを奥底に秘めた無機質な目ではない。この眼は見たことがある。何時だったか。いや、そう、この眼は――――ー。
「アストラァ!!!」
止まっていた意識が、セイバーの悲痛な声で揺れ戻された。
気を奪われたのは僅かな一瞬。セイバーの中の魔力が急激に聖剣へと吸い込まれる。
全身の力が抜け、別の力が体を突き動かした。
「やめっ……」
脳裏を過ぎるは、一瞬先の光景。ではなく、かつての日々であった。
義兄ケイの、騎士昇格をかけた馬上試合の日。そう、あの時、すれ違いの撃ち合いで剣が折れたのだ。その換えを急ぎ取りに行った時、私は岩に刺さる剣を思い出した。そして私は剣を抜き――。
陽光のような輝きが、アストラの瞳を突き刺した。眩む視界の中でセイバーの姿は空にとける雲のように光へと消える。聖杯は、光の奔流の中へ消え去った。
終わった。消えてしまった。そう思った次の瞬間、地獄の海原のような色が空を割って落ちてきた。
ダクソ2発売前に完結と思ってたら今度ブラボが出る件
staynightが本番の予定だったのに