艦これ5周年と聞いて、再開したらサーバー異動願いを発見。
それに添えてあったアンケートを元に考えました。
あなたにとって、艦娘はなんですか?

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あなたにとって、艦娘はなんですか?

謎の電文が、大本営から届いた。

『自分にとって艦娘とは、なんですか?

仲間、友、嫁、相棒、ユニット、思い出、戦力、娘、艦艇、希望、データ、その他』

意味がわからない。いや、わかるんだけど、なんでそんなものが届いたのか。

秘書艦の吹雪に相談したところ、どうせただのミスか何か、という結論だった。

 

「でも……考えてみると結構面白いかもしれないな」

 

仲間、友、嫁、相棒、ユニット、思い出、戦力、娘、艦艇、希望、データ、その他。

ユニットとかデータとかいくつかの選択肢はよくわからないから無理だけど、それ以外なら該当する艦娘を上げることはできそうだ。

少し考えてみるとしよう。

 

「それを言い訳にして仕事をさぼっちゃダメですよ?」

 

わかってるよ、吹雪。

 

 

 

仲間。

僕にとって一番の仲間を上げるのなら。

 

「ん、呼んだ?」

 

蒼龍。彼女が僕にとっては一番の仲間だろう。

正規空母の中でトップのレベルだし、大規模作戦ではいつもお世話になってる。とりあえず蒼龍がいれば安定するって感じ。後、なんだかんだいって、初期からいる長い付き合いだから気心知れてるし。

 

「いや、なんでもないよ」

 

「それならいいけど。ところで、何見てるの?私にもみーせーてっ」

 

時折見せる、蒼龍のこの甘い雰囲気にはよく和まされるから、助かってる。だけど。

 

「うわ、ちょっと!胸!胸当たってる!」

 

「いいじゃないそれくらいさー」

 

過度なボディタッチに関してはぜんっぜんよくない!!

 

「もう、そんなこと言っちゃって……あの娘も見てないよ、ほぅら……」

 

「そういう問題じゃなぁぁい!!」

 

「あははっ♪かぁわいい♪」

 

やめてぇぇぇぇ……

 

 

友。

僕にとって一番の友をあげるなら。

 

「あ、提督さん。おはよー」

 

川内。彼女が一番の友だ。

軽巡洋艦でのレベルは残念ながらトップとはいかないけど、安定した性能を持ってるから、どんな海域にも出撃してもらってる。

戦艦とか大型艦がダメでも、軽巡洋艦なら出れるときとかには、ほぼスタメンだ。

 

「おはよう、川内。今日も元気だね」

 

「でしょー?今日も調子は絶好調!さ、任務はじめよっか。今日の任務は何?」

 

「南方への補給部隊の護衛。状況次第では夜戦も考えられる。というか、時間的に確定かな」

 

「いいじゃーん!私にピッタリな任務!提督、ありがと♪」

 

「はいはい、そうだねー」

 

……本当に、いつも助かってるよ、川内。ありがとう。

 

 

ちなみに、軽巡洋艦でのレベルがトップなのは。

 

「おはようございまーす、提督……」

 

「おはよう……って、大丈夫、夕張?」

 

そう、夕張だ。潜水艦対処を任せてたらいつの間にかトップになってた。

そういえば、夕張ってデータはばっちり、とかいうよなぁ。データに当てはまるの、夕張でもいいかな?

 

「今期の深夜アニメを見てたらついつい眠れなくて……」

 

「ほどほどにしなよ、対潜番長?」

 

「そのあだ名もいい加減やめてもらえませんか!?」

 

断る。というか、ヤダ。

 

 

嫁。正直これには一番とかつけちゃダメなんだけど。

 

「いえ、重婚している提督ならつけるかもしれませんよ?」

 

「それ、選ばれなかった艦娘が怒り狂って鎮守府を更地にすると思うよ」

 

「あ、それもそうですね」

 

選ぶのなら、吹雪になるんだろうか。

ケッコンカッコカリの相手は違うけど、僕の最初の艦娘にして、秘書艦だから。

吹雪は駆逐艦でのレベルはトップ。改二への改造も済み、駆逐艦のリーダーを務めている。どんな戦場でも活躍できる駆逐艦で、いくつもの大規模作戦を一緒に切り抜けてきた戦友でもある。

 

「ところで、今日のお昼なんだっけ?」

 

「私の特製カレーです。たくさん作ったのでおかわりもありますよ」

 

「はは、楽しみだ。でも、吹雪のカレーっておいしくてついつい食べ過ぎちゃうんだよね。後で運動しないとなぁ……」

 

「ご一緒します。この前キレイな花が咲いてる場所を見つけたので一緒に行きましょう」

 

「いいね、それ。じゃ、もうひと頑張りしてお仕事終わらせよっか」

 

「はいっ、頑張りましょう、司令官!」

 

……後。こんな感じに身の回りのことをしてくれるところも。僕にとっての嫁なところだ。

 

 

相棒。

僕にとって一番の相棒をあげるなら。

 

「ん?なんだよ、アタシをじっとみて。何かあったか?」

 

摩耶。摩耶が一番の相棒だ。

吹雪にするかどうか迷ったけど、吹雪は嫁に入れたから、相棒はやっぱり摩耶だ。

重巡洋艦でのレベルはトップ。実は、割と中途半端な時期に来たんだけど、なんだか、放っておけない……

というか。放っておきたくない雰囲気で。ついつい甘えたくなるというか。頼りになるというか。

 

「摩耶様っていつもしょうがねぇなぁって言って助けてくれるよね」

 

「へぇっ!?お、おう。当たり前だろ。アタシはお前の艦娘なんだから、当然だ……ってか様付けはやめろ、むずがゆい」

 

そんな摩耶だから、育てたくなった。一緒に強くなりたかった、って思うんだ。

今の摩耶は、鎮守府でも有数のレベルだし。それに、大規模作戦のあと一歩足りないって思った時にいつもとどめの一撃を放ってくれる。本当、感謝してるよ。

 

「摩耶様ー摩耶様ー」

 

「お前人の話聞いてないだろ!?だから様付けはやめろ!」

 

「これからも、よろしくね。僕の相棒として」

 

「……おう!アタシはお前の相棒の摩耶様だからな!!」

 

 

思い出。

僕にとっての一番の思い出をあげるなら。

 

「あら、何見てるの提督?これって……私の番組?」

 

陸奥。陸奥が一番の思い出だ。

陸奥は僕の鎮守府にはじめて着任した戦艦だ。実力も高くて、陸奥抜きじゃダメだったと思える機会は何度もあった。だけど、それ以上に思い入れがあるのだ。

 

「うん。僕が提督になる2年くらい前かな?戦艦だったころの陸奥さんの特集番組があってね。それの再放送だよ」

 

「ふうん……でも、あんまり気分は良くないかな。ほら、私の最後って……ねぇ?」

 

「ああ、知ってるよ。この鎮守府の近くに陸奥はいるんでしょ?でもさ。この番組が懐かしくてね」

 

この鎮守府は、かつて泊地が存在した柱島に近い。そこで、陸奥は謎の爆発で沈んだ。

それは知っているし、本人にとってつらい記憶なのは知ってる。だけど。

 

「実はさ。この番組で僕は初めて艦娘を見たんだ」

 

「あら、そうなの?教科書とかで見なかったの?」

 

「うっ。で、でもそこまで鮮明な写真じゃなかったし。ちゃんとした形で見たのは初めてだったんだよ。あ、ほら、陸奥だ」

 

テレビには、インタビューを受けている当時最強とされた艦娘の陸奥が映し出されていた。

昔の僕はこれを見て綺麗な女性だ、と感じたのを覚えている。まあ、昔は艦娘に興味がなかったからただのタレント程度に考えていたんだけどね。

 

「本当ね、ということは私があなたの知った初めての艦娘、ということになるのかしら?」

 

「そうだよ。だから建造で陸奥さんが出来た時は本当に驚いたよ。え、ということはあの女の人って艦娘!?って驚いたなぁ」

 

「ふふふ、あなたらしいわね。ところで、テレビの私を見るのもいいけど、こっちの私もちゃんと見てよ?」

 

「もちろん。わかってるよ、陸奥さん」

 

「……そう思ってるならもうちょっと出撃させてほしいなー」

 

「うぐっ。む、陸奥さんにはあまり怪我してほしくないし……」

 

「あら、あらあら。この陸奥を気遣ってくれるなんて……。ありがと」

 

どういたしまして、陸奥さん。だから近寄ってこないでくれますか。そういうの苦手なんです。

いや、男としては嫌じゃないんですが。

 

 

戦力。

僕にとっての一番の戦力をあげるなら。

 

「む、私の顔に何かついているのか?」

 

長門。長門が一番の戦力だ。

ケッコンカッコカリの相手が長門ということもあって、長門は戦艦でのレベルはトップ。え、吹雪が嫁じゃないの?って?鎮守府単位で強化するとなると戦艦に使った方がいいって吹雪が辞退したんだ。

ともかく。長門は鎮守府が機能し始めた頃にやってきた、二人目の戦艦。改二への改造も終え、今日も勇ましく戦っている。大規模作戦では出番がないことが考えられないくらいだ。

 

「ところで、今日の私の任務はほかの鎮守府との演習だったな?」

 

「うん。初月や時雨みたいな駆逐艦の育成も兼ねてる。今日もよろしく頼むよ」

 

「ああ、この長門に任せておけ……どうした、その目は」

 

「ほかの提督から長門は駆逐艦と組ませると目の色が変わるって聞いて」

 

「お前は私をなんだと思っているんだ」

 

「わが鎮守府の最高戦力」

 

「んっ、なっ……!? い……いや……そ、そう言われるのは嫌いでは……ない……」

 

プイッとそっぽを向く長門。ついつい可愛いなーって言っちゃって後で怒られたのはまた別の話。

 

 

娘。

僕にとっての一番の娘をあげるなら。

 

「なんだかすごく不名誉な称号を与えられた気がします」

 

赤城。赤城が一番の娘だ。って、なんかおかしいな、この言い方。

赤城は正規空母の古参にして、正規空母のエース。昔は赤城と蒼龍の二人のダブルエースで、赤と蒼のコンビって呼んでた。

しばらくして鎮守府に着任した加賀がそれを知って落ち込んでたけど。なんかごめん。

 

「いや、なんでもないよ。気のせいだよ、気のせい。頭の中のなにかだよ、きっと」

 

「それならいいのですが。ところで、提督。最近新型の艦載機開発をしていませんね?」

 

「うぐっ。ぼ、ボーキサイトをため込む癖がついたもので……」

 

「私たちが活躍するためには練度だけじゃなくて高性能な艦載機が必要なこと、忘れないでくださいとあれほど言ったのに……」

 

懐かしいなぁ。昔は何をすればいいのかさっぱりわかってなくて、みんなにいろいろと教えてもらったなぁ。

 

「……昔の赤城は「ごは…あっ、いえ、作戦開始はまだでしょうか!?」とかばっかり言ってたなぁ」

 

「も、もうっ!!昔のことを思い出すのはいいですが、そんなことは思い出さなくてもいいじゃないですか!今もたまにいいますけど」

 

「ダメじゃないか、それ」

 

もーっ!っていいながら、背中をポカポカたたいてくる赤城。そういうところが、娘っぽいと思う。

 

 

艦艇。

僕にとっての一番の艦艇をあげるなら。

 

「なぜ吾輩がそういう評価になるのじゃ?」

 

利根。利根が一番の艦艇だ。

利根は重巡洋艦の古参にして、航空巡洋艦のエース。まだまだ未熟なうちの鎮守府の航空巡洋艦にとっては大切な存在だ。

うちの鎮守府でも古参だから、みんなにとっての相談役やまとめ役もこなしてる。本当に頭が上がらない。

 

「だってさ。一番艦艇らしさを実感したのが利根だったんだよ?」

 

「ほう?ならそれを言ってみるがいい」

 

「昔のことをよく話してくれるし、困ったときは相談に乗ってくれるし。後、航空機を初めて持ってた艦娘だし」

 

「そんな理由で吾輩は選ばれたのか!?」

 

「後、うちの鎮守府ではじめて艦種変更した艦娘だし。あの時は驚いたなぁ」

 

本当に驚いた。あれ、これってうちの鎮守府の重巡洋艦の戦力減った?って思って焦ったなぁ。

 

「話を聞く限り吾輩を見て、初めて艦艇の特性に驚いただけで一番の艦艇に選んだということか……そこまで評価するのならもう少し吾輩に構わんか……」

 

「ほほう?」

 

「い、いや、我輩は別に、別に退屈なぞしておらんからなっ!」

 

はいはい、そうですね。わかったから一緒にゲームでもしよっか。おすすめがあるんだ。

 

 

希望。

僕にとっての一番の希望をあげるなら。

 

「てーとくー!なんか…瑞鶴ちょっと退屈なんだけど~!ふてくされるぞー?」

 

瑞鶴。瑞鶴が一番の希望だ。

瑞鶴は現状唯一の装甲空母。そして、僕と共に様々な苦難を潜り抜け、信じられない奇跡を起こしたこともある。

摩耶と比べると夜戦ができない分とどめ役は少ないけど、ここぞというところで決めたり、仲間を守ってくれる、かけがえのない存在だ。

 

「そういわれてもなぁ。だって僕ら釣り中だよ?釣りは待つもの。退屈なのは当然だよ」

 

そんな瑞鶴と、鎮守府の岬で釣りをしていた。釣れた魚はおかずになる予定だ。

まあ、みんなにいきわたる量は釣れないけど。うちもだいぶ大所帯になったからなぁ。昔はどうになかったんだけど。

 

「ん~、でも退屈だし……ね、提督さん。何か話してよ」

 

「あ、じゃあ今考えてたこと言おうかな。瑞鶴。瑞鶴って僕にとっての希望だよ」

 

「……えっ?だ、大丈夫?爆撃しようか?」

 

なぜそういう結論になるのか。事情を説明する。

 

「なるほど、そういうことね。それくらい、当然でしょ?だって瑞鶴には幸運の女神がついていてくれるんだから!」

 

「あはは。そうだったね」

 

「だから……」

 

そういうと、瑞鶴は自分の釣竿を置いて、僕に寄り添ってくる。

 

「私の提督さんには、幸運の女神を宿した瑞鶴がついてるってこと。忘れちゃダメなんだからね?」

 

……瑞鶴……

 

「提督さん、どうしたの、そんな笑顔で? 瑞鶴の顔になんか付いてる?えっ?ちょっと、撫でないでって!私は子供じゃないって!あっ…あぁっ…あぁ…」

 

本当に、瑞鶴には助けられてるよ。ありがと。

 

 

「むう……今日のことは不問にしてあげるけど。最後に一つ、質問いい?」

 

釣りの帰り。瑞鶴に質問された。

 

「何?」

 

「最後のその他。提督さんにとって一番のその他って誰?」

 

「何それ……?」

 

それ、一番影が薄いとかそういうことになるんじゃ?

 

「あ、ごめん、言葉が足りなかった。そういうことじゃなくて、その他ってことはなんでもいいってことでしょ?だから、私は聞きたいんだ……提督さんにとって一番の艦娘って誰?」

 

「……ノーコメント」

 

「あ、ということは私ってこと?」

 

「それを言ったら戦争起きかねないっての。それくらいわかるでしょ?」

 

そうなったら僕にとってはとてもつらいし。

 

「だからさ……みんなが僕にとって、一番の艦娘ってことで」

 

……なんで呆けた顔するのかな、瑞鶴?

 

「これだから、うちの提督さんは……ま、それがいいんだけど。さぁ、帰ろう。私たちの鎮守府へ」

 

くすり、と笑うと瑞鶴は足早に帰路を急ぐ。僕はそれに続いていった。

さて、明日も頑張らないとね。

 

 

 

僕にとっての「仲間、友、嫁、相棒、思い出、戦力、娘、艦艇、希望、データ、その他」の艦娘についての話はこれでおしまい。厳密にはもっと色々話はあるんだけど、それはまた別のお話。

この話を少しでも楽しんでくれたら僕はうれしい。

だってそれは、僕にとって大切なみんなの話を楽しんでくれたってことだからね。

それじゃ、最後に僕の話を聞いてくれたあなたに、僕から質問させてほしい。

 

あなたにとって、艦娘はなんですか?




気づいた人もいるかもですが、この小説の主人公は名前こそ出ていませんが、僕の書いている艦これ小説の主人公とは同一人物です。そっちを知らなくても楽しめるように書きました。
ちなみに、艦娘のエピソードはほぼ作者の実話です。
蒼龍、川内、吹雪、長門、赤城は今日もエースとして頑張ってます。
柱島サーバーだったの加えて、戦艦陸奥特集のテレビを見て、その中で紹介された艦これの陸奥をきっかけに艦これをやってみたいと思って、いざ始めて戦艦レシピを試したら一発で陸奥が出て驚きました。
利根の仕組みには驚愕し、弾着観測射撃にはびっくりしました。カットインすげーってなりましたね。
瑞鶴はとんでもない奇跡を起こしました。小説では書きませんでしたが、操作ミスで大破進撃させてしまい、轟沈した瞬間になんと停電。
パソコンの電源が落ちて再起動したら、リストに轟沈状態で瑞鶴が。
恐る恐る入渠させたら、見事復活。
今では大切に育てて改二になって装甲空母として頑張ってくれてます。
あの時は本当にごめん。
さて、長々と語ってしまいましたが。
読んでくれた提督の皆さん、ありがとうございます。
これからも提督業頑張ってください!
まだ提督じゃないという皆さん。
艦これ、面白いですよ。
それでは、最後に。
艦これ、5周年おめでとう。
これからも楽しませてもらいますよ!

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