第八章・あらすじやキャラ紹介のみ
《ストーリー》
第七章の続きから……。
聖王国の一件が終わり、亜人たちがエ・ランテルに【冒険者】として暮らし始めてからの話。モモンは都市長パナソレイに呼び出される。そこでモモンは住民からの陳情を聞かされる。
人間は新しく住み始めた亜人の牙や爪や大きな体格に怯え、亜人は新しい地で受け入れてくれない人間たちに対してどう接すべきか困惑していた。そんな中、幼い子供たちは人間や亜人も関係なく遊んでいた。子供たちが仲良くするから大人も仲良くしないといけない…そんな雰囲気が出てき始めた頃、子供たちの些細な喧嘩により亜人の子供が鋭い爪で人間の子供を怪我させてしまい、それの反撃で人間の子供は亜人の子を殴ってしまう。それを境に人間と亜人たちの間に亀裂が走る。
モモンはこの一件を当事者の子供たちに優しく諭し互いに『対等に』謝罪させることで解決した。この一件を境に人間と亜人の架け橋になることをモモンは密かに誓う。パナソレイ都市長やアインザックもこの一件から新しく来た住民として亜人たちを本心から受け入れようと努力することを誓う。
人間と亜人、共存への道がほんの少し見えてきた。
----そんな中、パナソレイ都市長宛に王国からの手紙が届く----
内容は『近日中に魔導国からの使者が来ること』であった。
様々な準備を行う中、モモンにはある不安があった。
エ・ランテルにやってきた一台の馬車。そこから降りた二人の女性。
一人は使者らしき女性。もう一人はメイドであり、その姿はエ・ランテルで誰もが知っている女性ナーベであった。アインズ・ウール・ゴウン魔導国の使者は守護者統括(王国で表現すると宰相)アルベドと名乗った。この街の長たち(英雄長として名誉職を得ているモモンもその場に同席している)が混乱しつつも、アルベドから魔導国の要求を聞くことになる。
「魔導王陛下からのお言葉をお伝えします。『エ・ランテルはアインズ・ウール・ゴウンのかつての領土の一部でした。ゆえに返還して頂きたい。もしそれが叶わぬならば四十日後に武力をもって取り戻す』。以上です」
モモンはその言葉を聞きアルベドに勝てるか知るために、大剣に手を掛けようとするもアルベドの向けた視線に圧倒され身動きを取れなくなってしまう。更にナーべから魔法をいつでも行使できるように構えられてしまう。それは下手に動けば攻撃するという意味だった。ナーベの行動に混乱するモモン、それを見て更に困惑する他の長たち。
そんな混乱を知らんと言わんばかりにアルベドとナーベは帰還していく。
都市長は王都からの手紙を受け取り、その内容を語る。
それは王国対魔導国及び帝国の戦争の始まりを意味していた。
◇ ◇ ◇
開戦が近づくにつれてエ・ランテルの住民たちに不安が広がる。
それを落ち着かせるために街中で多くの住民に接していくモモン。
だが今の自分では【守護者】たちには勝てない程に圧倒的な実力差があることを自覚しており、そのことから修行の一つでもしたがっていた。そんなモモンが冒険者組合から呼ばれると名指しの依頼が来ていることを知る。
詳細を聞くと『一日だけ、ある夫婦の護衛』の依頼であった。組合長たちはこれは断るべきと主張するもモモンはこの依頼を受けた。何故ならその依頼人の名前が【セバス・チャン】であったからだ。セバスと再会し、『何故依頼を出したのか?』と問うと『休みを取ったから、貴方の修行に付き合わせてもらう』と二人はトブの大森林へと向かう。
そこでモモンはセバスと戦うことになる。様々な武技やその複合技を使ってセバスと戦うモモン。それを同格以上に使いこなすセバス。そしてモモンは【十戒】の一つ【第八のアレ】を使おうとし、セバスから止められてしまう。
『その武技を使うのは早すぎる。もし今それを使えば元には戻れない可能性が非常に高い』と警告を受けてしまう。そして続いて『その覚悟があるのですか?』と問われてしまう。何も答えることが出来なかったモモン。
修行を終えて本来の依頼(形だけの依頼)を受けセバスが妻だと紹介した女ツアレを護衛する。そんな中、ツアレがとある人物が出会いその感動的な場面を見たモモンは『家族への再会』が果たせなくなるのは辛いことを再認識する。
依頼を終えたモモンのセバスは一言『何のために貴方は戦うのですか?』。その言葉にモモンは答えることが出来なかった。
◇ ◇ ◇
開戦が間近に迫る中、王都からの軍が駐屯し、エ・ランテルの住民を徴兵していく。
徴兵という形で引き裂かれる親子や兄弟、時に強引に徴兵されていく彼らを見てモモンは心を痛めていく。
『自分はどうすればいいんだ?ただ見ることしか出来ないのか?』と苦悩する。
そんな中、とある家族の父親が徴兵されていく現場を目撃するモモン。徴兵しているのは第一王子のバルブロとその腹心たちであった。泣き崩れる母親、徴兵していくバルブロたちに向けて石を投げる少年。『父さんを返せ』と叫ぶ少年に向けて腹心たちが剣を抜いた。周囲の住民たちも声を挙げる。それが振るわれると少年を庇った母親の背中を切り裂く。その現場を見たモモンはかつての自分と母親を思い出すと飛び出ていた。
バルブロや腹心たちの前に姿を見せて殺気のみで追い払ったモモンは少年の母親に向けてポーションを惜しみもなく振りかけた。母親は感謝し少年は謝罪する。モモンは少年に向けて言葉を掛けた。「何故あんなことをした?」それに少年は「父さんに死んでほしくなかった。母さんに笑ってほしかった」と言い、自身の無力さ・悔しさをモモンに告げる。モモンはそれを見て『この少年は自分と同じだ。何も出来なかったあの時の自分と同じだ』と考え、自分が何故戦うかをようやく理解した。
モモンは覚悟を決めると懐から白金貨の入った革袋を落とす。それを地面に放り投げると少年に拾うように頼む。疑問に思いながらも拾う少年。モモンはそれを受け取ると周囲の者たちに向けて言い放つ。
「これは私のものだ。つい先ほどまで紛失していたのだが。これには一体どれだけの価値がある?」モモンは中身を見せながら言う。
「白金貨百枚くらいはあるんじゃないか」と答える者がいた。
「ならば私は礼を言い、謝礼として何割か渡すべきだな」
「モモンさんは一体?」
「アダマンタイト級冒険者への依頼料は白金貨何枚ぐらいかな?」
少年は自分も手に渡された白金貨を見て「まさか」と驚く。
「冒険者がこれを受け取ることはどういう意味だ?」
「それは……まさか依頼!?」
少年と母親、周囲の住民たちの顔色が変わる。
「エ・ランテルのみんなとその家族や友人を再会させてみせる!これは【漆黒】が受ける最後の依頼だ!」
周囲に涙する者もいる中、モモンは少年に向けて尋ねる。
「依頼人である…君の名前は?」
「コナー……。コナー=ホープ」
「コナー。…そうか君の父親は衛兵をしているカイルか。良い息子を持ったじゃないか」
「!」
去っていくモモンの背中を見てコナーは涙を流し、感謝の言葉を告げた。
モモンは自分の分の冒険者プレートをアインザック組合長に強引に渡し、戦場へと向かう。
これが後に語られる【漆黒、最後の依頼】である。
◇ ◇ ◇
モモンは国王ランポッサやレエブン候と再会し、そこで自分が徴兵される代わりにエ・ランテルの住民を全員家に戻すように頼む。
これに頭を悩ませるランポッサ。だがヤルダバオトの一件の際にラナー救出されたことを引き合いに出したレエブン候によりモモンの言葉を受け止めたランポッサはこれを受諾。ただし他の貴族たちにも納得させる形を取るため戦場に駆り出すのではなくエ・ランテルの守護に就くという形に落とし込む。モモンはそれを受け入れる。
モモンは唯一の徴兵された者として戦争に駆り出されることが決まった。
開戦。
ランポッサとレエブン候をはじめ重要人物は戦士長率いる戦士が護衛につき、兵士として動くのは王都から徴兵された者たちであった。そんな彼らは信じられないものを見続けた。
帝国の騎士たちをで無力化していく戦士。
そしてモモンは単騎で皇帝を降伏させようと向かうも、そこに魔導国の旗があるのを発見。
そこにいたのはアインズ・ウール・ゴウン魔導王その人であった。
アインズ・ウール・ゴウンを斬ろうと飛び掛かろうとするも、殺気を感知し後退する。
そこにいたのは……全階層守護者であった。
『勝てると思っているのか?』と魔導王が尋ねる。
『傷一つすらつけれる気がしない』とモモンは答える。
勝ち目の無い戦いであることを再認識するモモン。何とかこの状況を打破しようと思考しようとする中、魔導王から衝撃の提案を受ける。
『コキュートスと一騎打ちをし、一度でも傷を負わせてみよ。それが出来たら今回我々はエ・ランテルから手を引こう』
多くの守護者が反対する中、コキュートスはこれを受けモモンへ一騎打ちを受けるか問う。
モモンの答えは決まっていた。
そしてモモンは守護者の一人コキュートスと一騎打ちをすることになる。
コキュートスはハルバードを振るい、「参れ」と告げる。
戦闘でモモンは『十戒』を行使するもコキュートスにはまるで届かなかった。一度も自分からモモンへと距離を詰めないコキュートス相手にモモンは武技を振るい続けるがそれでも届かない。
コキュートスに「勝てないのに戦うのか?」と聞かれ「勝てるから戦うんじゃない。勝たないといけないから戦うんだ」と反論。それを聞いてコキュートスはモモンを強者と認め、ハルバードを仕舞って刀を取り出し「参る」と告げる(この行動はモモンを一人の戦士として認めた証左である)。ゆえにここからコキュートスは自ら距離を詰めて戦うようになる。
圧倒的な実力差に笑いながらもセバスから禁止されていた十戒の【
モモンはこの時、【黄金の戦士】の姿を見る。
最初の数分はコキュートスを驚愕させる。だが現実は空しくコキュートスにはこれすら通用しなかった。それでもあきらめないモモンにコキュートスは両足を氷漬けにし告げる。「何故戦う?お前が誰かを守ってもお前を守るものはどこにもいない。だがお前は一人で戦い抗う。何故だ?」。その言葉にモモンは全てを注いだ一撃を放つ「それは俺しかいないからだ!」。その一撃はコキュートスの体に確かな傷を……。
………。
全てを振り絞ったモモンは自らの大剣が折れたの認識するよりも、コキュートスによって振るわれた斬撃を受ける。
折れた刀身を見て自らの敗北を悟る。自分に駆け寄る一人の女性の顔をボンヤリと見ながら…。
そしてそのまま立ったまま気絶してしまう。
戦闘が終わり、魔導王に報告するコキュートス。
アウラとマーレからコキュートスは勝利したことを褒められるもその表情はどこか……。
『何か言いたいことがあるか?コキュートス』と魔導王が口を開く。
『申し訳ありません。アインズ様。この勝負、私の敗北です』
そう言って自らの体についた小さな傷を見せるコキュートス。それを見て魔導王はどこか嬉しそうであった。
『お前ほどの戦士に傷をつけるとはモモンめ、大した奴じゃないか』
『アインズ様に報告したいことがもう一つあります』
『どうした?』
『奴が放った最後の一撃、恐らく無意識の内に出したそれが【次元断切】でした。ですがその…』
『まさか"祝福"でも帯びていたか?』
『そのまさかです』
『それで奴の"祝福"の色は何色だった?彼やセバスのような色か?それとも案外漆黒か?』
『奴の色は"純銀"でもなく"銀色"ですらありません。ましてや"漆黒"ですらありません』
『それでは一体…』
『"黄金"でした。辛うじて見えただけですが、奴の"祝福"の色は"黄金"でした』
『!っ』
『何を言っているの!コキュートス、貴方自分が何を言っているのか分かってるのかしら?"黄金"の祝福を持つ男は既に……』
『よい。アルベド。コキュートスが見間違える訳がないだろう。"黄金"というのは正直言って信じられないが……。確かに見たのだなコキュートス』
『はっ。この目でしかと見ました』
『……そうか。(となるとやはり【預言者】というのは………)』
そこで魔導王は一度言葉を区切る。
『まぁいい。その件に関しては後に話そう。今は約束を果たすとしよう』
◇ ◇ ◇
目を覚ますと自宅(旧バレアレ邸)であった。
ベッドで横たわる自分の足元で立っていた存在たちに気付く。ナーベ、シズ、ハムスケの存在に気付く。
モモンの意識が戻ったことでシズとハムスケは退出。
シズはナーベに対して『理由を言うべき……。察しはつくけど……』と告げて出ていく。
ナーベの口から全てを告げられる。
それを聞いてモモンは自らの敗北、無力感に苦しむ。そしてナーベに対して真実を話すように頼み、ナーベはこれに応えた。
【誰かが困ってたら助けるのが当たり前】……。その言葉の中の"誰か"にモモン自身が含まれていないことを……。
それによりナーベが不安を感じていたこと。ホニョペニョコやヤルダバオトの一件でモモンがかなりの無茶をしていたこと、自分が役立てていなかったこと。それらを見てモモンにこれ以上苦しんでほしくなかったこと。もしヤルダバオトやそれのような存在がエ・ランテルを襲えば今の戦力では守り切れずモモンの心に傷を負わせてしまうこと。そしてそれを防ぐには……。
魔導国にエ・ランテルを明け渡し、モモンとエ・ランテルを守ってもらうことで全てを守ろうとしたこと。そしてその全ての責を自分一人が負うことを決めていたこと。
モモンはナーベを不安にさせてしまったことを謝罪し、そしてナーベを不安にさせないために、もっと強くなって二度と負けないことを誓うのであった。
それから一か月後……。
モモンが元気になる頃には、エ・ランテルは魔導国の領土となっていた。
原因として……王都でバルブロ第一王子率いる王への不満を持つ者たちが決起。この決起した反乱軍が王都を制圧。それを戦争より帰還した王国軍が取り戻すもバルブロは王城の隠し場所から【悪魔像】を取り出して悪魔たちを召喚。王都は再びヤルダバオトに襲撃され、余裕をなくした王国が魔導国にエ・ランテルを明け渡すことを条件に救援を求めたこと。それに答える形で魔導国が王都を救援しエ・ランテルを手に入れたこと。バルブロがどこかへ消えたことなど。
そんな話を聞いた時、
自らの戦った意味が果たして何なのか分からくなってしまった。
だが町の者たちが自分の姿を見て笑いかけたりするのを見て、きっと無駄ではなかったんだ。
そう思うことにし、モモンは一つの決意をし、街の中を歩きだした。
『もう二度と負けない。もう二度と奪わせやしない』
『俺は誰よりも強くなる。どんな相手でも助けてみせる』
『誰かが困ってたら助けるのが当たり前……そう胸を張って言えるように』
【漆黒の英雄譚】【第二部】 完
《キャラ紹介》
モモン
【漆黒】のリーダー。
人間と亜人の喧嘩を解決した際に、架け橋になることを宣言する。
魔導国からの使者でアルベド、そのメイドのナーベを見て動揺し『戦うことが本当に正しいのか、ナーベを助けたい。だがナーベを斬らねばエ・ランテルを守れない』と自問自答を繰り返し苦悩する。刻一刻に迫る開戦までの間にかつて戦ったシャルティアのことを思い出し『守護者には勝てない』ことを再認識、エ・ランテルの住民からの期待の眼差しなどが原因で板挟みになり葛藤・苦悩してしまう。(その際に『私がみんなを助けるから誰か私を助けてくれ』は大英雄の苦悩を表すあまりに有名な言葉となった。)
開戦前にて王都から来た貴族により徴兵されていく住民を見ながら、戦闘に参加できないことに苦しみながらもどこか安心感を得ている自分に気が付く。だがこの貴族の徴兵を邪魔したことでエ・ランテルの子供が斬られるのを庇い母親が負傷した姿を見て、貴族を威圧しこれを止めた。そしてその子供の口からかつて自分が体験した想いを吐露されたことで自分が何をすべきかを理解。モモンは少年の目の前で金貨を落としそれを拾ってくれと言い、それを受け取り、周囲の住民に「冒険者に金貨を渡す意味が分かるか?」と住民に問う。その答えは「依頼」だった。モモンは戦争に参加するために自らの地位を証明するアダマンタイトのプレートを少年に渡し「組合長に返しておいてくれ」と言い、「必ず君たち家族を再会させてみせる」と宣言。単騎で王都からの軍がいる場所へ向かった。そして「自分が一人で戦うからエ・ランテルの徴兵を自分一人だけにしてほしい」とランポッサに直談判。悩むランポッサだったがかつての恩からレエブン候がこれを受け入れるべきと進言したことでエ・ランテルで徴兵された全ての住民は家に帰る約束をさせる。(後に【平和の使者】の異名を持つモモンの偉業【漆黒、最後の依頼】である)
開戦後、帝国のトップである皇帝ジルクリフに降伏させようと単騎で向かうも魔導国の旗を発見。そこにいた人物アインズ・ウール・ゴウン魔導王に向かって攻撃しようとするも殺気を感知。【アルベド】【シャルティア】【アウラ】【マーレ】【デミウルゴス】【セバス】そして【コキュートス】(つまり全【階層守護者】)たちによって動きを止められてしまう。そんな中、アインズ・ウール・ゴウン魔導王により『コキュートスと戦い、傷を一つでもつけることが出来たら進軍を止めよう』と条件付きの一騎打ちを受けさせられる(徴兵されているモモンの立場上受けるしかなく、また全階層守護者を相手するよりも一人の階層守護者を相手した方がまだ辛うじて勝率があるためである)。モモンはこれを受け一騎打ちを受け入れた。コキュートスはハルバードを取り出し「参れ」と告げる。結果敗北する。
終戦後、ナーベの口から真実を聞き、自らの弱さを再認識。二度と負けないこと、もっと強くなることを誓った。
実はコキュートスによって負わされた傷は回復魔法などで塞ぐことも出来たがモモンはこれを拒否。これを戒めとして今後消すことは無かった。
ナーベ
元【漆黒】のメンバー。
前章では何故かモモンと決別した。だが今章でその理由が判明。
その理由としてモモンにこれ以上の無茶をさせないこと(死んでしまうため)、エ・ランテルを明け渡し魔導国の領土にすることでこれをヤルダバオトやそれに近いものから守ろうとしたこと(現段階のエ・ランテルではこれを守れる戦力がモモン以外がいないため)。そのためにアルベドと共に都市長の元へ会談した際は売国奴、悪女などと一般市民から言われてしまう(実際ナーベはこれを予期し、全ての悪名や責を負うつもりであった)。
終戦後、モモンへ真実を話し、去ろうとする(エ・ランテルが魔導国の領土になった以上、そこに属する冒険者のモモンも魔導国によって守られることになるだろうと判断したから)。だがモモンに止められ、抱きしめられた際に『誰よりも強くなって二度と負けない』『もうお前を困らせないぐらい、助けられるぐらい強くなる』『だからもう二度といなくならないでほしい』と言われ涙を流す。その後どうなったかは不明。だが少なくとも魔導国の元で働いている模様。
余談だがこの時モモンがナーベを止めねばナーベは二度とモモンの元へ戻ることなく、魔導国からも去るつもりであったと後に語る(一部の識者曰く、裏切り者としての自分はモモンには相応しくないと考え、自決しようとしていたのではないかという推察されている程)。
シズ
【漆黒】のメイド。
聖王国でネイア・バラハと共に亜人たちと戦争していたが、どういう訳が亜人の軍勢の勢いがなくなったこと、モモンが単騎で戦争を止めよとうとしていたことを知り、ネイアからの提案もあって一度エ・ランテルに戻ることになる。
その際にモモンとコキュートスが戦う中、それに加わろうとするもこれをナーベによって止められる。交戦中に会話をしていく中でナーベの心の奥底に隠された本心に気付き、それを指摘。指摘し動揺したナーベを戦闘不能に追い込もうとするも反対に戦闘不能にされてしまう。
※前章でシズが聖王国に残らずエ・ランテルに戻っていればシズが事実上のヒロインになってしまっていた可能性が高い程活躍してしまう予定だった。そのため前章でシズがいなくなる必要があったという経緯があります。
ハムスケ
【漆黒】の騎獣。
聖王国からエ・ランテルまで戻れたのはハムスケの移動速度があったためであり、その後は体力が尽きて行動不能になってしまう。
出番は多いが、メインキャラクターでないため詳細は記載なし。
コキュートス
【守護者】の一人。
モモンとの一騎打ちを受け、戦いの中で強くなっていく彼を戦士として認め、やがて強者として認めた。
最後は自らの問いに対して力強い答えと同時に放たれた斬撃の【次元断切】を見て"思わず全速力で"斬撃を振るいモモンを倒した。
その後、魔導王に自ら見たものを伝え、モモンを改めて【流星の子】として期待と警戒をするようになる。
※モモンが傷一つつけれぬ存在が【守護者】なら、【守護者】が傷一つつけれぬ存在が【ミータッチ】である。
アインズ・ウール・ゴウン
【魔導王】その人。
コキュートスとモモンの一騎打ちを提案。決着後コキュートスからの報告を聞きモモンへの期待と警戒を高めた。
コキュートスから聞いた"黄金"の祝福について何かを知っているようなのだが……。
王都より救援を求められた際はランポッサに応える形でヤルダバオト率いる悪魔の軍勢と戦闘。これらを殲滅した(ただし【憤怒】と呼ばれる存在の出現によりヤルダバオトには逃げられてしまう)。その謝礼としてエ・ランテルを得る。
エ・ランテルを得ると、【英雄長】という役職を正式に(今までは名誉職だった)モモンに授与し、今後は【守護者】の下と都市長の上に存在する「調停役」謙「法の番人」として働いてもらおうとアルベド、デミウルゴスに考えていることを告げる。
黄金の戦士
謎の人物。
モモンがコキュートスとの闘いで見た謎の戦士。
あまりの疲労や苦痛からモモンは幻覚だと認識していたが……。
詳細不明。ただし魔導王や守護者たちからは何故か知られている。
その正体は……。
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アインザック
冒険者組合長。
前章では年の功からかナーベが何故モモンと決別し魔導国についたか理解していた。そのためナーベがアルベドのメイドとして会談に同席した際はナーベに対して『自分を犠牲にしたやり方で彼は喜ばんよ』と自分なりに助言している。またモモンが自らの冒険者プレートを返還しに来た時は『まるで賢者の贈り物だな』と語り、モモンに向かって『この町の住民としては町の為に戦ってくれと言いたい。だが友人として言わせてもらうならば……自分を犠牲にせずに自分の為に生きてほしい』と告げた。
バルブロ
王国の現国王の第一王子。
ヤルダバオトの一件でモモンが【英雄長】の称号を短剣と共に(実質)授与された時に疑心暗鬼からか父親が後継者を自分以外に指名する可能性を考え、そこを奸臣たちに唆される形で王都にて発起。反乱軍(名称はバルブロ国王軍)を結成、これを従わせ王都を占拠。しかしこれをエ・ランテルより帰還した王国軍により圧倒的な練度の差で蹴散らされると危機感を持ち、王城の隠し部屋にあった【悪魔像】を起動。再びヤルダバオト出現の切っ掛けを作ってしまう。その後はどうなったかは不明。
その後のヤルダバオトの発言から少なくとも生きてはいる模様。
コナー=ホープ
エ・ランテルに住む少年。両親と住む。
父親が徴兵で連れられた際に貴族に対して石を投げ、これが当たったことで問題に発展。
自分を庇う母親を目の前で斬られ、それを英雄であるモモンに助けられたことで自らの無力さとどう生きるべきかを理解する。
実は後に語られる【漆黒、最後の依頼】という話で登場する少年であり、現代編の主人公だったりする。
父はカイル。町の衛兵で墓地騒動の時にいた衛兵たちのリーダーである男。
母はサラ。自分を庇い背中を斬られた人物。
※カイル、サラ、コナーは作者が昔見た映画のキャラクター名から取っています。ファミリーネームであるホープは「希望」を意味する英語から。
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エルピス
謎の少女。黒髪黒目。
現代編にて登場。詳細不明。
コナーと出会う。しゃべり方や立ち振る舞いからかなりの良家の令嬢だと思われるが……。
(作者の勝手な想像ですが)口が絶対悪い。ただし天然?