ナイトオブマスクドライダーズ   作:サードニクス

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短くも長くもない回。まあ待たせたことを考えればクッソ短いですが


3:【正邪】モノクロぶつかる夜

「でやあああああああ!」

 

「はっ!」

 

黒と銀の拳がぶつかる。衝撃で少し距離が出来たのち、またお互い回し蹴りをぶつける。

 

戦況は相変わらず一進一退で、どちらが勝ちそうな様子もないままであった。

 

「普通に戦っても勝てないねこれ」

 

そう言って鎌を出現させる。巨大な鎌を構えてヴィランへと再び突撃した。

 

「でやあ!」

 

横に振る鎌をジャンプで回避。キックを顔に叩き込んだ。

 

「動きが甘いな」

 

「女体系慣れてないから動きづらいのさ。ウリエルになってもいいんだが・・・後がなくなる」

 

今度はエンジェルドリンカーの銃撃に切り替え。流石に銃の腕は変わらないのか、こちらはヴィランに当たっていた。大したダメージではないが。

 

「死刑・・・執行する!」

 

[ジャッジメントフィニッシュ!]

 

「ならば控訴する!」

 

[リキッド!サリエルブライトネス!]

 

ヴィランはレバーを操作、インファマスはボタンを押し、お互い必殺技を発動し、近づいた。

 

拳と蹴りがぶつかり、空中で爆発を起こす。

 

爆風の中から誠司と一条が転がり出る。決着がつかないと判断し、お互い身を引きずって帰っていった。

 

そんな中、誠司の元へ連絡が入る。

 

『襲いかかってきた狐を殲滅しました。一体逃しましたが』

 

鬼子だ。適当に頷き通信を切った。

 

「走ってたあれは逃げてた個体か。ならまあいいんだが」

 

適当に埃を払い、WACへと足を進めた。

 

 

 

 

「よければ依頼など」

 

学校での戦闘を終えた亮達は事務所に戻っていた。

 

「何でも屋・・・ですか」

 

そう呟き、亮の渡そうとする名刺を押し返した。

 

「依頼はやめておきますよ。本性を隠した何でも屋なんて信用できませんからね。というか僕達は本性を知っているんで別に隠す必要はないんじゃないんですかね」

 

亮に対して辛辣に言葉を繋ぐ。だが、そう思われるのも当然で、亮にも慣れた事だった。

 

「・・・そういう訳にも行きませんよ」

 

「あっそう。そうそう、そこの君。古美術に興味とか・・・」

「ないですね・・・ふぁぁ・・・お金払って帰っていいですか?」

 

適当に返されて少し微妙な顔の継夜。そんな中、亮が口を開く。戦った時と同じ、復讐鬼の目に変わっていた。

 

「・・・待て。まだどちらも目的は達成していないだろう?行方不明者の謎は分からず、お互い目的があるんだ。それまでは依頼を受けていることにする。依頼料はそれからでいい」

 

「ああ・・・分かりました」

 

そう言って帰る蓮を亮が再び呼び止めた。

 

「代わりに。貴様も手を貸せ。例の死神の力を使って敵と戦え」

 

「・・・仕方ねえなあ。分かったよ。手・・・貸すよ」

 

眠そうに、しかしちゃんとした意思を持って答えた。気だるそうにはしているが、目的を見据えた目をしている。

 

「ふむ・・・復讐に手を貸すのはいい気分ではありませんが・・・いいでしょう。邪妖怪や狐どもが現れたら・・・ここに来るか連絡して下さい」

 

二枚名刺を出す。裏側の骨董屋への地図を見せたのち、表の電話番号を指差す。

 

二人ともそれを受け取り、解散した。協力と言えるほど強いものではないが、利害関係がここに生まれた。

 

 

「じゃあ、白ワインを」

 

継夜は真っ先に家には帰らずに店に寄った。

行きつけのバー「night」。楽しい雰囲気が特徴の店だ。

 

「りょうかーい。継夜最近どうよ。店は人気か?」

 

継夜の友人、有村優生。今日もまた隣に座ってフレンドリーに話しかける。

 

「ええ、まあ人気ですよ」

 

ここに来て彼と話し、酒を飲むのが継夜にとって最近の小さな楽しみになってもいた。

 

「そいつは良かった。哲平クンはどんな感じだ?」

 

「頑張ってくれてますよ。掃除が上手ですし」

 

「応援してるって伝えといてくれ!ま、手が空いてねえときはこの有村さんが手伝ってやるからよ!」

 

「優生・・・店は抜け出したらダメですよ・・・?」

 

「大丈夫ですよハイナさん。そうなれば僕が無理矢理帰しますから」

 

ベラベラ話す彼の元に儚げな女性が現れる。ハイナ。この店の事務を務める女性だ。

 

ハイナは笑って頷くと再び裏方へと戻って行った。

 

「というか優生さんは仕事しなくていいんですか?」

 

「今は手が空いてるから大丈夫だよ。ま、混んできたら仕事に戻るさ」

 

 

 

 

「ふーん、負けたんだ」

 

「負けてはいない。・・・勝ってもいないけどね」

 

鬼子と共にWACに戻った00は02と話していた。眼死 鈴。グラッジナイトメアを率いる男である。

 

「そういえばさあ・・・新しく仮面ライダーを発見したんだよね」

 

ソファに座り二人に話題を振る。どちらも興味深そうに02の方を見た。

 

「仮面ライダーマイティってんだけど・・・20が言ってたやつ。所在が分かった」

 

その言葉を聞き、鬼子と00が同時にため息交じりの笑い。うっすら呆れているようでもある。

 

「残念だがそいつは私達も知っている」

 

「こっちにも都合があるからね。マイティとメキスは殺しちゃダメだからね?様子見しなくちゃならない」

 

「あっそ・・・つまんないな・・・」

 

その話を聞き、でかいため息と同時にソファに腰を下ろした。

 

「他になんか無いのかい?」

 

「一応さっきダイアの元にロボットを送っておいた。19のレインと15のスタッグゼツゲノムを借りた。ま、頑張ってくれてるといいが」

 

「ふーん、僕もそろそろ動くとしようかなあ」

 

立ち上がって背を伸ばす02。その手に握ったハデスドライバーと共に外へと飛び出た。

 

 

 

同刻、nightに現れたロボと怪物が破壊の限りを尽くしていた。無論大騒ぎであり、混沌極まりない状況となっていた。

 

「皆さんこっちから逃げてください!僕について来てください!」

 

継夜の尽力もあり、店内にいるのは優生だけとなった。

 

「めんどくさいことになったな。俺ちゃん史上三番目ぐらいのピンチだぜ」

 

余裕を見せながら、どこからともなくバックル、『ジュエルドライバー』を取り出して腰に巻く。

 

そして次にポケットからダイアの埋め込まれたトリガー、『ホワイト・ダイア』を取り出し、ベルトにセットした。

 

「変身!!」

 

そしてベルトのレバーを下げる。飛び出た白いオーラとダイアモンドが鎧を形作る。

グリフォンと騎士を合わせたような、白く、美しき戦士。仮面ライダーダイアがそこにいた。

 

「不屈の魂・・・見せてやる!」

 

白と水色の二色の槍、『ダイヤモンド・ランサー』を取り出し、雑魚のロボ立ちへと向かっていく。

 

WACのアンチライダーロボ。ガトリングとナイフが武器だが、どちらも大したことはない。アーマーで簡単にはじき返し、一体一体潰していく。

 

赤いロボ型怪人、レイン達が突撃した。赤は攻撃力タイプだ。だが、仮面ライダーにとってはそれも問題ではない。悠々と倒していく。

 

「多いな・・・」

 

だが、倒しても倒しても現れる。白の遠距離型レインも現れ、攻撃をしてくる。大したことはないが、多い。

 

それも体力をそぎ落とす作戦だ。指揮を取っていたスタッグゼツゲノムがダイアを後ろから掴み、店外は投げ飛ばす。それを追ってロボット達も店から出る。

 

「目的は俺か・・・モテるのは大変だねえ!」

 

「ふざけてないで戦ったらどうだ。雑魚はともかく・・・俺には勝てんぞ」

 

「言ってな!」

 

槍での突きを繰り出すが、蹴りで跳ね返される。継夜には付いていかず、残ることにしたハイナが心配そうにその様子を見た。

 

「私も・・・攻撃しなきゃ・・・」

 

手を銃のようにしてスタッグゼツゲノムを狙うが、後ろから現れた誰かがそれを止めた。

 

「危ないですから下がっていてください」

 

学生服の少女だ。氷室 凛音(ひむろりね)。それが少女の名前だ。

 

「でも・・・」

 

「私も・・・仮面ライダーですから」

 

そう言って銃を取り出すと、反応するようにベルト、『ガブリエルバックル』が現れる。

 

「インストール・・・マキナ」

[セットアップ・・・]

 

そして銃、『ホワイトルーン』にカートリッジを装填。ベルトから機械らしいボイスが流れる。

同時に、バックルからギアが飛び出し、凛音の周りを囲む。

 

「変身」

 

そして前方へ発砲。弾丸はギアに弾かれていき、最後に凛音の背に着弾。着弾点から鉤爪のような羽が生える。

 

そして鉤爪が握りつぶすように凛音を覆うと、眩い光が溢れる。

 

[ロード完了]

 

光の晴れたそこにいたのは、白き機械の天使。仮面ライダーマキナ。ホワイトルーンを腰にマウントしてスタッグゼツゲノムの元へ走った。

 

「たっ!」

 

走る勢いそのままに抉りこむような蹴り。いきなりの助太刀にわけのわからないダイアだったが、敵ではないのは分かっていたので、コンボにつながるようにパンチを繰り出した。

 

「くっ!」

 

「あー・・・誰だあんた」

 

「氷室凛音。仮面ライダーマキナです。とりあえず今は手伝うので話はそれからしましょう」

 

銃撃での援護に切り替え。ダイアの槍攻撃とのコンビで、追い詰められていく。

 

「このっ!」

 

右手で槍を掴む。だが、飛んできた銃撃で離し、さらに追撃をもらう。

 

「ナイス援護!」

 

そしてフィニッシュに回し蹴り。吹っ飛ばされる。

 

「くっ・・・行け!」

 

スタッグゼツゲノムは後ろへ下がり、ロボット達の攻撃が始まった。

槍で潰していくダイア。背中の鉤爪で倒すマキナ。二倍の戦力となれば、全て潰すのにそう時間はかからなかった。

 

「こうなれば・・・路地裏へ!」

 

スタッグゼツゲノムはこの状況なら狭い場所の方が戦いやすいと判断。走って移動を始めた。

 

「待て・・・ああ・・・早いですね・・・」

 

「さすが虫ってとこだ・・・」

 

走って追いかけるが、どうも追いつかない。

 

 

そんな中、スタッグゼツゲノムの前に立ちはだかるように、凛音と同年代の少女が現れる。

 

「逃げてください!」

 

「危ねえぞ!」

 

忠告の言葉も聞かず、少女、赤染冬華はカードを取り出し、右目へとかざす。

 

「シールダー・・・変身!!」

 

『クラスカード・シールダー』から飛び出た黒い影の塊が彼女を覆う。

 

そしてそれを振り払うように巨大な盾を持った鎧の戦士、仮面ライダーカレイドが現れる。

 

銃、バスターガンで砲撃。動きが止まったところに二人が追いつき、同時にキックを繰り出した。

 

「ぐっ・・・仕方ない・・・」

 

そう呟き、姿を消す。撤退を選んだようだ。

 

「感謝するぜ!」

 

近づくダイアを止め、マキナへ近寄る。

 

「探したよ。僕は君を倒さなければ」

 

発砲。すんでのところで避けるマキナ。だが、状況を理解できていないようだった。当然だ。味方として今敵を撃退してくれた者に命を狙われているわけだから。

 

「お前!」

 

「なんのつもりですか!!」

 

「はあ・・・とぼければ逃げられるとでも?今ここで君を殺す!嫌なら足を差し出せ!二度と戦えないようにねぇ!」

 

そう言って盾、『GoL』によるシールドバッシュを繰り出す。吹っ飛ばされたマキナも、戦う準備を始めた。今はそうするしかない。とりあえず変身を解かせる。それしかないと凛音は判断した。

 

「なんなんだよ!」

 

そしてダイアが止めに入る。最悪の三つ巴が出来上がってしまった。

 

 

 

「サクシード・・・見つけた」

 

走る客達と継夜の前に02が現れ、その手に持ったハデスドライバーを腰に巻く。

 

ざわめく人たちを守るように継夜が前に出て、ツギオニを取り出す。

 

「あんたが戦ったら逃げる人を誰が守るんだよ」

 

だが、そこに突然男が割り込む。三代誠、その男は継夜達に逃げるよう促した。

 

「君が相手かフェニックス。いいだろう」

 

「それがお望みならいくらでもぶちのめしてやるよ!」

 

威勢良く叫ぶと同時に、腰に『不死鳥のベルト』が現れる。

 

「「変身!」」

 

誠がポーズをとり、02がグリップをひねる。

 

炎と黒煙。それぞれから仮面ライダーが飛び出る。

 

フェニックスとハデス。赤と紫の戦士がお互いへと向き合った。

 

see you next night




人外に、身を落としてでも。次回、【変異】身を蝕む夜。乞うご期待。

はい、3話です。メッセージでいただいたマキナを登場させました。雪月花さんのキャラです。
私は響鬼とかウィザードみたいな、仲間割れとか無く、仲がいいみたいな明るめの世界の方が好きです。だからまあこういう対立っぽい話はあまり考えないのですが、他の人からもらうという特性上、こういう話の方が作りやすいんですよね。
私的に、すぐシリアス一直線にしたり、人を死なせたり、仲間割れを起こすのは話をかき混ぜるための『逃げ』だと思っているのです。私の腕不足で面白くなりませんし。他の小説でも、仲間割れは長ーく伏線を残し、理由を固め、基本一回だけしかしないようにしています。


でもこの小説ぐらい逃げさせて♡


実際は面白けりゃそれでいいだろ上等だろ派です。なんだよさっきの長話。

あ、あと色々勝手に設定足しました。カレイドの変身バンクとか、ガブリエルバックルとか。問題あれば言ってください
いつも通りの戦いで引っ張り前半で終わる555っぽい演出でしたね。
どうでもいいけど正邪って言うと天邪鬼しか出てこないよ。
ということで次回もお会いしましょう!

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