戦闘描写が5000文字超えたぁ……これって長い方なのかな?
鍋やっていたら、異様にネギの量が凄かった……しかもデカかった。
なにこれ……ネギのお告げか……
「俺が与えた『狂気』がこうも容易く人間に消滅されるとはな」
灰色の髪が両目にかかるまで伸びており、瞳の色は炎のように赤く、見た目では二十歳前半の青年だった。服装は、黒と赤が基準としたロングコートであり、中に着ているシャツを胸までワイルドに開けている。どこか悪がっきぽい影があった。背中には、6枚の悪魔ような翼が生えており、片手には燃え盛る炎槍があった。
「東の果ての大陸に来て、いい感じに感情が荒ぶっていたお嬢ちゃんがいたのはいいが、まさかここまで期待外れとはな……」
男は床に着地し、想雅の方へ歩いていた。
想雅は戦闘態勢をとったが、男は想雅を無視してフランドールのところまで歩いて行った。
「まぁ、『狂気』の代償で、命はもらっておくか……」
「おい、待て」
男がやっと想雅と目を合わせた。
「なんだ?人間。お前も何か力が欲しいのか?」
「いらん。フランドールの命を頂くって聞き捨てならないな」
「それが悪魔と契約した者の代償だ。それが『狂気』なら命を頂いてもおかしくないだろ」
「契約?なんだそれは。フランドールが望まない力をお前が無理矢理与えただけだろう」
男が想雅から目を逸らし、フランドールの胸に手を置いた。
想雅は刀を抜き、男に斬りかかった。しかし、男は炎となり、その場から消えた。
「おい人間。何をする」
男は少しイラだったのか想雅に鋭い目つきで睨んだ。その眼は次やったら殺すぞという感じだった。
クッ!なんていうプレッシャーだ。
「お前こそ、フランドールに何をしようとした」
「お前に問う。俺の邪魔をするのか?」
「あぁ」
「お前に問う。なぜ邪魔をするのだ?」
「俺は理不尽な死は好まないのでね」
「お前に問う。俺と殺りあうのか?」
「出来れば、大人しく帰ってもらいたいね」
「ククク……ハハハハハ!さっきの戦闘といえ、お前はおもしろい人間だな!」
男は高笑いで言った。
「それは結構……」
「しかし!契約の邪魔をする者はここで消えてもらう!」
しかし、大人しくは帰ってもらえなかった。
「冥土の土産に聞いておけ!俺の名は、アウナス。30の軍団を従える大総統だ!吸血鬼の命もろともお前の命を貰ってやる!」
なんか戦闘モードにはいっちゃった。
「俺の名は、天上想雅だ。理不尽な死を阻止すべくお前を倒す!」
アウナスはなぜか笑い始めた。
「ハハハッ!天上だと……カッ!人間の小僧風情が!?結構大層な名じゃねぇか」
「そんなこと言っているといつか足元すくわれるぞ!」
こいつ……人の名をバカにしやがった……
想雅は床を蹴り、アウナスへと前進して行った。
刀で斬りつけようとした瞬間、アウナスが炎へと変わり、想雅の前から消えていった。
「太刀筋はいいが、この俺には刃は無意味」
アウナスが火球を2,3個打ち出した。
想雅はアウナスが放った火球をすべて避けたが、避け終えた瞬間を狙ってアウナスが炎槍を投げた。
想雅はギリギリのところで避けたが、左腕を掠ってしまった。
「グッ!熱ッ!」
掠り傷でも熱い。しかし熱さは尋常ではなかった。傷から熱が広がり体全体までもが熱く焼けるような感じだった。
「掠り傷でも俺の炎槍は体中に熱をまわす。どうだ苦しいだろ」
想雅の体に『聖』の力が働き、傷を回復すると同時に、熱く焼けるような状態は治って行った。
しかし、完全ではない、アウナスの力が強いため、熱がなかなか『聖』の力によって浄化できていないのだ。
「ほう……まだ動けるのか」
「フランドールをまだ助けていないのでね。拘束『龍王の威光』」
想雅の目が紅く光り、アウナスの動きを封じた。
「動けぬな……」
アウナスは涼しい顔をしていた。こっちは熱いのになんだあの顔。
刀身に『聖』の力を込め、アウナスに斬りかかった。
刀身がアウナスの脇腹に差し掛かろうとしていた時、アウナスの体が炎に変化し、そのまま姿を消した。
「お前の技は、あくまで
アウナスが後ろに現れ、言ったことは本当だ。このスペカは、動くものを一時的に行動不可能にする技だ。しかし、弱点が2つある。時間は止められないことだ。あと一つは、この技は指定したものの動きを一時的に行動不可能にするというものだ。指定なしだったら俺は動けなくなってしまうからだ。
「頭がよく回るな」
「これでも悪魔の大総裁だ。人間の総裁と同じにされては困る」
やはりこいつは人間を見下していやがる。
「しかし……俺の体に傷を負わせるとはな」
アウナスのシャツが赤く滲んでいるのが見えた。炎に変化する瞬間、想雅に脇腹をすこし斬られてしまったのだ。
「刀身には『聖』の力を流し込んでおいたからな」
「『聖』の力か……しかし、所詮人間の力だ」
アウナスの脇腹に炎が包んだ。先ほどまで見れた傷は消え、コートまでもが治っていた。
「おいおい……まさにチートじゃないか……」
想雅にはチート能力にしか思えなかった。
「グボッ!」
アウナスが口から血ヘドを吐いた。炎のように熱い血が、想雅のところまでとどいた。
「な、なぜだ……なぜ人間ごときの『聖』の力が……貴様、この力元からあった能力ではないな」
「あぁ、神様から頂いた力だ」
アウナスは「そうか……」と呟き、顔を抑えクククッと笑い始めたのだった。
「やはり貴様はおもしろい人間だ!神から与えられた力なら、このアウナス!容赦せん!」
アウナスは腕を天井に上げ、何かの呪文を唱え始めた。しかし想雅には何の言葉なのかさっぱりわからなかった。
唱え終わると、部屋を覆う魔方陣が展開された。そこから数十人の悪魔らしき者が召喚された。
「何かお呼びでしょうか。アウナス様」
一人の悪魔がアウナスに話しかけた。
「あの人間の命を取れ、あとベットで寝ているお嬢ちゃんの命もだ」
アウナスは命令を出すと、炎になって姿を消した。
「悪く思うなよ人間。これもアウナス様のご輿望だ」
「グヘヘヘ、あっちの女の子の命取りてぇ~」
「フランドールには指一本も触れさせん」
「姫様を守る騎士のつもりだってよ「「「「ガハハハハハハハハハハ!」」」」」
悪魔たちは大笑いした。
「笑うばかりでずいぶん余裕だな……」
想雅はため息をついた。
「フンッ!人間の小僧が、実力の差を教えてやる」
一人の悪魔が想雅に向かって突進してきた。
想雅は刀身に『魔』の力を込め、突進してきた悪魔に斬りかかった。
「グボラッ!」
悪魔は鈍い音とともに、その場に崩れ落ちた。
「安心しな、峰打ちだ」
「オ、オメェ……」
『魔』の力によって刀身が強化されてるため、一発でも呼吸困難な痛みだ。
悪魔たちがざわめき始めた。
「な、なんだあの一撃は……」
「一撃で倒しやがったぞあの人間……」
「い、いやあれはまぐれだ。そう違いない」
「「「「「うん!」」」」」
おいおい、悪魔がみんなで「うん!」ってどこの仲良し女子高生ですか……
「うおぉぉぉぉぉ!」
一人の悪魔が、威勢のいい声で想雅に突っ込んできた。
想雅は同じく、『魔』の力で斬りかかろうとしたが、
突っ込んできた悪魔の後ろで、3人の悪魔たちが呪文を唱え、魔方陣から複数の火球が飛んできた。
おい!マジかよ!仲間が目の前にいるのにお構いなしかよ!
想雅は後ろに下がり、火球を避けたが、突っ込んできた悪魔は火球の餌食となった。
「うおぉぉぉぉ!チョー気持ちぃぃぃぃぃ!」
火球の餌食になったかと思われた悪魔が煙の中から走ってきた。先ほどまでの威勢のいい声は損なわれず、おまけにチョー気持ちいというドM発言もがついてきた。
「でいやぁぁぁぁぁ!」
悪魔の太い腕がブンと降りかかってきた。
想雅は『魔』の力で、体を強化したが、壁まで吹き飛ばされ大きい轟音と共に、煙の中へ消えた。
「いよっしゃぁぁぁぁぁ!」
威勢のいい声が部屋にこだました。
火球を打ってきた悪魔3人組が近寄り、ハイタッチをしてた。
「やっぱすげぇなお前のドM力は!」
「すこしお前にひいたぜ!」
「いやー、キモかった」
「俺のドM力がこんなにすごいわけがない!」
悪魔3人組とドM悪魔は大きく高笑いした。
「おいおい、勝った気になっているようだな」
煙の中から想雅が出てきた。
悪魔3人組とドM悪魔は言葉が出なかった。それもそうだろう普通ならその一撃でしんでいるのだから、まぁ俺の場合は『魔』で強化したんだが頭がクラクラするぐらいだった。
最後のやつひでぇなキモいとか。
「ななななな、なぜだ!あの一撃を食らって生きていることは……まさか!お前、真のドMか!?」
「違うと断言する。王剣『ロード・オブ・ザ・エクスカリバー』」
刀で空間を斬り、剣を出現させ、悪魔3人組とドM悪魔の方へ向かった。
悪魔たちは反応に遅れ、見事に当たった。
「ぎゃー!浄化される!」
「浄化加減にまじひくわー」
「いやー、ピンチ」
「浄化される~だけど気持ちぃぃぃぃぃ!」
悪魔3人組とドM悪魔は浄化はされなかった。ギリギリのところまで抑えてあったのだ。
ドM悪魔は「も、もういちど~」とか言ってたので、刀の鞘で腹を突き、気を失わせた。
「残ったやつは、ぱっぱとかたずけますか」
空間を斬り、剣で残った悪魔たちを蹴散らした。
しかし、悪魔たちは死んでいない。いや殺していない。
想雅の後ろで、眠っているフランドールは無事だ。
床に魔方陣が展開され、床に倒れていた悪魔たちは消えっていった。
「ったく、使えん奴らだな……」
アウナスが姿を現し、ため息混じりに言った。
「怖くて逃げていたんじゃないのか」
「人間に?俺が?カッ!そんなはずないだろッ!」
アウナスは笑うと同時に、火球を頭上に作った。しかしその火球は大きくせいぜい3メートルはある。
アウナスはその巨大火球を放った。
「避けれるか、いや避けれんだろ!ハハハハハ!」
クソッ!後ろにフランドールがいることをわかってやっているな。なんて下劣な奴だ!
「そのふざけた幻想をぶち壊す!魔剣『グラム・スピリット』」
刀身の先に『魔』の力を込め、勢いよく突き出す。
レーザーが巨大火球に衝突した。
「そんな貧弱なレーザーで俺の火球が破壊できるかぁぁぁぁぁ!」
しかし、レーザーは一向に押し返されることがない。ドリルで回転しながら掘るように火球の中へと入っていく。
そして、巨大火球を貫通し、アウナスへと向かった。
「!」
アウナスは判断が遅れた。自分の火球が破壊されるわけがないと思っていたからだ。
それでも避けたが、アウナスの右腕が消失していた。
「グガァァァァァ!」
そのまま落ちていき、床に屈服してしまった。
貫かれた火球は爆発したが、炎は床までは落ちず、空中で消失してしまった。
「な、なぜだ……なぜ俺の火球が……人間ごときに……」
アウナスは床に倒れながら、悔し紛れに言った。
消失している右腕は、再生はしておらず、血がドバドバ出ていた。
「いつか足元をすくわれるといったよな?人間を甘く見るとこうなるんだよ」
アウナスは立ち上がりながら、何やらぶつぶつ言っているようだった。
「に――――――ふ―――が……―――げ――――――ぜい――――――」
アウナスから異常な『悪』が噴出されてきた。
右腕が再生し、体中から炎が巻き上がった。
「人間風情がぁぁぁぁぁ!なぜだぁぁぁぁぁ!この俺が人間の小僧ごときにぃぃぃぃぃ!」
アウナスは表情を変え、激昂した。
巻き上がった炎は部屋全体に広がり、火炎地獄と化した。
アウナスは右手に、炎槍を出現させ、槍のから、『悪』が混ざりに混ざった炎を噴出させた。
「灰も残さず、燃え消えろぉぉぉぉぉ!」
アウナスが想雅に向け、炎槍を投げようとした。
しかし……
「なっ!」
投げた進行方向は、ベットで眠っているフランドールに向かっていた。
『我は誓おう、剣のような鋭さを、光のような速さを、鋼のような折れぬ意志を、我は、我行く道を突き通そうぞ!』
「カハハハハハ!お嬢ちゃんが死ねばお前はどうなるんだよぉぉぉぉぉ!絶望するのか?嘆くのか?恨むのかぁぁぁぁぁ!?」
アウナスが言ったときは想雅の姿が見当たらなかった。
ドスッ!
「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
想雅は『閃光の言霊』を唱え、フランドールのところまで瞬時に移動した。そして自分の左肩に炎槍が刺さり、痛みと熱が体に伝わり今でも倒れそうだった。
「……ん、私は……きゃぁぁぁぁぁ!」
想雅の叫び声でフランドールが起き、口を手で押さえ涙を浮かべ、顔が真っ青になった。
そしてフランドールは瞬時に悟った。
自分のせいであの人が死んでしまうと……
「ごめんなさい……ごめんなさい……」
フランドールは震えながらもそう言った。
「だ……いじょうぶだ……フランドール……体は大丈夫か……」
「そんなことよりあなたの傷の方がッ!」
想雅の左肩から炎槍が消え、アウナスの手元に戻った。
左肩から大量の血が噴出した。
想雅の体がふらついたが、足を踏ん張り、大勢を保った。
クッ……正直ヤベェ……意識を保つだけでも辛い……この調子だとあと一分保つかどうか……
「ハハハハハッ!いいざまだな人間!しかしもう終わりだ。お嬢ちゃんもろども灰になれぇぇぇぇぇ!」
アウナスから再び炎槍が放たれた。
「聖歌を歌え!聖音を奏でよ!故に、悪を挫き邪を砕け!聖槍『ロンギヌス・レクイエム』」
刀を床に刺し、右手に槍の形状をした『聖』の力が出現した。
そして、アウナスが放った炎槍に向け放った。
炎槍をガラスのようにパリンという音と共に消滅させ、聖槍がアウナスの体に刺さった。
「グガァァァァァ!」
アウナスは吠えた。悪魔にとって『聖』の力は毒だ。
そのまま倒れると思っていたが、アウナスの頭上に巨大な火球を作り出した。
「まだだ!まだ死なんぞぉぉぉぉぉ!」
「うるせぇ!さっさと尻尾を巻いて元の場所へ引きかしやがれ!」
右腕を斜め下に振り払い、そして拳を握った。
アウナスに刺さった聖槍はそれに反応して、白く、輝き、
ゴォォォォォォォォォォ!
「に、人……間めが……、まだ……死なん……ぞぉぉぉぉぉ!」
アウナスの断末魔と共に、爆発は治まった。
部屋中に揺らめいていた炎は爆風と共に、消えていた。
「お……終わったの……か……」
想雅は前のめりに倒れた。
霊力……きれた……
そのまま想雅は気を失った。
悪魔大総統アウナスの登場でした。悪魔らしくできたのだろうか……
だいたい1、2話ぐらいで紅霧異変は終了します。
あと、この小説を5000URまで見てくれてありがとうございます!
今年の冬は越えられそうですww