東方神聖魔   作:東来

20 / 68


紅霧異変が終わって1週間。サブタイトルのご察しの通り、想雅の乏しい霊力の修行です。

感想ありがとうございました。
では、ごゆっくり。




霊力の修行 ~英雄と神格化の人間~
今更かよ!霊力の修行


紅霧異変が終わって、約1週間。まぁ、この1週間は紅魔館で過ごしたんだけどねぇ……

まず、朝起きがヤバかった。

朝起きたら、ベットの中にフランがいた、しかも右腕をガッチリと掴んでいた。ルーミアは左腕を枕にして寝ていたし、そのときは痛みも引いていたから痛くはなかったが、なんか柔らかいものが当たっていた。朝から心臓に悪いったらありゃしない。

何より凄かったのは咲夜だ。

紅魔館の一切を取り仕切る立場におり、家事一切をほぼ一手に引き受けている。館が広いため、時間を止めないとやっていけないらしい。咲夜の、『時間を操る程度の能力』があるからこそ、今の紅魔館は成り立っているのだろう。さすがメイド長。

パチュリーから借りた、神話の本を読んでいたが、専門用語が多く、あまり理解できていない。前もって図書館で調べていたが、全く分からなかった。結局、紅魔館の地下図書館で調べる羽目に……ってか、本が多すぎるんだよ。探すので疲れる。まぁ、詳しいことを調べられるからいいが。

そんな日常は早く終わったな。

 

「なんか早かったな……」

 

「なに、もっとそこに居たかったわけ」

 

ルーミアが目を細めて、想雅を見た。

 

「いや、楽しいと時間が立つのがあっという間だなと思ってな……ってお前、太陽が昇っている時でも平気なのかよ」

 

そういえば、紅魔館に居る時、太陽が苦ってって聞いたな。しかしなぜ普通に隣に歩いている。

 

「封印が解けたからよ。妖力も元に戻ったし、これぐらいの光なら、簡単にくたばらないわ」

 

そーなのかー。

っていうか、俺が目を覚ました時、普通に飛んできたな。もっと早く気がつけよ俺。

しかし、この湖の周りを歩くは初めてだな。結構小さいんだな、なぜ俺はこんな小さいのに迷った。別に方向音痴ってわけじゃない。

まぁ過ぎたことだしまいっか……

 

「なぁルーミア。この前言った、『俺が作った料理がいい』っていたな。紅魔館の食事もなかなかだぞ」

 

紅魔館の料理は一言で言うと、うまい。

和食ではなく、洋食が出てきた。館自体西洋の雰囲気がしていたからな。ほんと美味かった。

だが、肉料理に人肉が出るとは思わなかった。さすがに食べなかったが、ルーミアが人肉と言わなかったら食べていた。人間が人間を食べるって共食いだ。人肉はまずいと聞いていたが、妖怪と人間の味覚では何か違うのか?

 

「始めた食べた味がしたから、あと……想雅が作ったから」

 

ルーミアが想雅を見るなり、そっぽを向いてしまった。

えーと、訊いちゃいけなかったんか?

まぁ、おいしいと変わりがないということだな……ってかルーミア歩くの速くね。

 

「ルーミア、歩くの速くないか?」

 

「え?別にさっきと同じ速さなんだけ……ど」

 

ルーミアの視線が地面にいった。

地面に何かあるの……か……

 

「なぁぁぁぁぁ!」

 

はい。地面の中にボッシュートでございます。

 

「そーーーーーがーーーーーー!」

 

ルーミアの薄れていく声を聞きながら、目玉が無数にあるスキマへと落ちていった。

 

 

 

 

-----○●○-----

 

 

 

 

ある場所に、スキマが開いた。そこから想雅がダストシュートされるように落ちた。

 

「痛ッ~!」

 

想雅は落下時に背中を強く打ちつけた。やっと左腕の傷が癒えたのに、次は背中を強く打ちつけたとか、何この不幸っぷり、禁書目録の主人公じゃあるまいし……

まぁ、落ちた寸前に目玉が見えたから誰が犯人かわかるけどな。

 

「なぁ紫……スキマにご招待は、段取りっていうやつがあるだろ……」

 

スキマから想雅をスキマへご招待した張本人、紫が出てきた。

 

「あなたに会いたいからよ」

 

「それにも、段取りっていうやつがあるだろ……」

 

想雅はため息をついた。こいつには常識は通じないのか……

 

「っていうか、せっかく完治したのに扱い酷くね」

 

「それはそれよ。今はあなたに修行をつける予定なの。今回の異変で何か感じたことはない」

 

それはそれって……紫自体に常識という言葉がないのか?

今回の異変でねぇ……感じたというか失敗したというか……

 

「霊力が少ない」

 

「そうよ。あなたの今の霊力は、一般人と変わりないのよ。だから異変の時、『言霊』使うのを控えていたでしょ。まったく能力の事ばかりじゃなく基礎を組み立てないと」

 

はい。おっしゃる通りです。

異変のときに気がつきました。

 

「ここで使うわ。あなたは今から私の家で、1ヶ月間滞在しなさい。これは命令よ」

 

想雅が遅れたときに、紫が怒ってしまい、どうにもなれで言ってしまった約束だ。

 

「いいけど……」

 

「い、意外と簡単に了承してくれたわね……あと、けどって何?」

 

紫は、想雅が意外とすんなり了承たのが、予想外だった。

 

「今、俺の家ではある腹ペコ妖怪が居る。少し家を離れるぐらいならいいが、今回は1か月間だ。家を壊されそうで怖い」

 

前のような、無言で斬りにかかってくる姿を見て、殺されそうで怖い。

 

「で、その腹ペコ妖怪がどうにかなればいいのね。任せて頂戴、私に心当たりがあるから」

 

「なら、問題ないな」

 

「これで成立したわね。さぁこっちよ」

 

紫に手招きされ、それに想雅はついていた。

っていうか、ルーミアのこと紫に頼んでよかったのか?なんか胡散臭かったっけど……

 

 

 

 

 






紅魔館での1週間、フランとルーミアに抱き着かれて、なんて妬ましい。

次回、修行開始です。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。