まったく、おもろいよ人生って……
椅子の足に指ぶつけるし、廊下が濡れていて滑ってこけそうになるわで、その後壁に足ぶつけるし、やっとランチだと思ったらハシが落ちるし……
長年経験して不幸って連続で起こるもんだなと悟ったし……ほんとおもしろいよ……
今回はちょっとしたサービスシーン付きです。
感想ありがとうございました。
では、ごゆっくり。
くそ、また落としやがった!
何だよ今日は、足元時々スキマか!そんな予報あってたまるか!
目玉が無数にある空間から、見覚えがある部屋の中へと落とされて……いなかった。
「せいやッ!」
落ちる瞬間に体をひねり、背中の落下ではなく、足の着地へと変わった。
立ち上がり、そして……
バァ―――――――――――ン!
ディオとジョナサンが初めて出会うシーンのような効果音が聞こえた。
お、おぅ……足がジンジンしやがる……
「すこしは登場がマシになったわね」
「お陰様でな……っていうより、スキマを出すタイミングぐらい空気読めよ」
「要件が終わったから、ありがたく開いてあげたのよ」
「こっちは、ありがたくとも思えないんだが……」
要件が終わったが、さよならの1つも返さないって失礼すぎるだろ!
「それより、あなた能力を使ったわね」
紫の目線が、一気に鋭くなった。
「あぁ、使った」
「言い訳はしないのね」
「約束を破ったのには変わりがないからな」
「素直でよろしい。早く家に入りなさい、夕食ができているわ」
紫に言われ、想雅は家に入った。
食事の香りが、玄関まで漂ってきた。
台所から、藍が顔を出した。
「お、帰ってきたか想雅。もうすぐで夕食ができるから、居間で待っているといい」
藍にそう言われ、ふすまに手をかけた。
「そういえば、紫は食事とかは作らないのか?」
「そんなめんどくさいことしないわ」
えー、めんどくさいって、ルーミアとおんなじ理由か……
来月から本気出すレベルだろ……妖怪の賢者さんがこんな感じでいいのか?
今月が8月だからか?暑すぎて気力がそがれる。9月から本気を出すってか?
想雅はそんなことを思いながらふすまを開けた。
そこには、小さな女の子が、ちょこんと座っていた。
茶色の髪、頭にはナイトキャップをかぶっており、頭にある猫耳がピコピコ動いている。
衣装は、赤を基調とした服、後ろから尻尾が二つゆらゆらと揺れていた。
赤を見ていると紅魔館を思い出す。
「おかえりなさい!紫様!」
猫耳の子は紫に気付いたのか、ちょこちょこと寄ってきた。
「ただいま、橙」
紫は、橙と呼ばれた猫耳の女の子の頭の上に手を、そっと置いた。
「紫様、隣の人は誰ですか?」
隣の人、俺の事だな。
「挨拶が遅れた、俺は天上想雅だ。1ヶ月間、修行のためここに居る。よろしくな」
「私は、橙。よろしくね」
想雅は、「そうか」と呟き、橙の頭に手を添えた。
「う、うにゃ~」
橙は嬉しそうに顔をうずめた。
「できましたよ~」
なんだろう……後ろからドス黒いオーラが……藍、俺何かやったか?
-----○●○-----
夜は終え、朝を迎えた。
修行中は使っていない部屋を貸してもらった。
別に何も起こらなかった。まぁ俺が食事のあとすぐ寝たからな。そのあとは知らん。
部屋の扉が開き、藍が入ってきた。
「起きたか、朝食ができるまで時間があるから、風呂に入ってこい。昨日入っていなかっただろ」
「お、おう、何かいろいろすまないな。こっちが居候しているのに」
「気にするな。人数が増えたからってあまり変わらないもんだぞ」
藍が微笑んだ。なんだろう……母性が感じる。
「藍って母親みたいだな」
「それはよろこんでいいのか……」
藍がしばらく考え込んでいる。
「それじゃ、お言葉に甘えて風呂にはいってくるわ」
「ん?わかった」
藍は振り返って想雅に返事を返すが、また考え込んだ。
そんなに考え込むことなのか……?
まぁ、兎に角、風呂場に着いた。
昨日、風呂に入っていないから頭がかゆい。
想雅はそんなことを思いながら、服を脱いだ。
まぁ、こんな朝方に風呂入っている奴はいないからな安心して入れる。おっと、ここでフラグ立てたと思た奴、挙手しろー。
風呂場の扉に手をかけ、開けた。
「意外と広いもんだなぁ」
風呂場内は以外にも広かった。自分の家よりは小さいが……別に自慢しているわけではない。
広いからって別にいいもんじゃない。兎に角、掃除が大変だ。よく滑って頭を打つ。すごく痛いんだよ。
風呂で思い出したんだが、よくアニメとかである「カコーン」という音はなんだろう。
真っ先に、ケロ○ンの桶を思い出す。自分が思うには、桶の音だと思うのだが……うーん、謎だ。
「~~~♪」
その声で想雅の思考はカチコチに固まった。
待て待て待て待て待てッ!いやアレは空耳だ!幻聴だ!
いや~、こんな朝早く風呂入る奴は、俺だけだよな~ハハハッ。
カコーン
次は音で想雅の動きがカチコチに固まった。
いやいやいやいやいやっ!待てアレは何かが落ちただけだ!ポルターガイスト現象だ!
いや~、こんな朝早く風呂入る奴は、オレダケダヨナ~ハハハッ
ザ―――――
その次の音に想雅の意識がカチコチに固まった。
NoNoNoNoNo!アレは……えーと、そうだ!風呂が爆発したんだ。うんそう違いない。
イヤ~、コンナアサハヤクフロニハイルヤツハ、オレダケダヨナ~ハハハッ
「誰かいるの?」
聞き覚えがある声に想雅の全ての機能がカチコチに固まった。
次の瞬間、運の悪いことに湯気が晴れ、そこには……
「想……雅?」
この家の主、八雲紫の姿が露わになった。
彼女は一糸まとわぬ姿で体を想雅に晒してしまっていた。
想雅は初めて血の気が引いた。
「「……」」
しばしの沈黙……
紫の顔がみるみる赤くなっていった。
そのことに気付き、想雅の全ての機能が起動し……紫に背を向け……そして……
「すんませんでしたぁぁぁああぁぁああああぁぁぁぁあああぁぁぁ!!!」
想雅はダッシュした。
『我は誓おう、剣のような鋭さを、光のような速さを、鋼のような折れぬ意志を、我は、我行く道を突き通そうぞ!』
無我夢中に『言霊』唱えた。
服が入っている籠に光速に手をかけ、光速に着替え、光速に刀を持ち、光速に外へと消えていった。
紫は、ポカンとしていた。
なんか修行らしいこと何もしていないな……
次回は、やっと修行シーン。
感想待っています!
次回もお楽しみに!