もうすぐ冬休みになるからといって更新が早くなるわけではない。
逆に遅くなる可能性がある。
感想ありがとうございました。
では、ごゆっくり。
「なぁぁああぁぁぁぁあああぁぁぁああああぁぁ!」
ただ今、光速移動中です。
ヤバい!ヤバい!ヤバいぃぃぃぃぃ!見ちゃったぁぁぁぁぁ!
どうしてこうなった!?勢いで飛び出して来てしまったぞ!
なんであの時、藍が紫が入っていることを言わなかったんだ?
え?何、精神攻撃ですか!?いや、ご褒美だったけど……
いやいやいや!何考えているんだ。
くそう。どうしてこんなに不幸なのだ。いや、ご褒美だったけど……
「だから、なぜこんなことを考える!」
想雅は叫んだ。
左にダッシュ、右にダッシュ。もうどこから来たのかわからない。
俺に足りないものはなんだ?そうだ!
「俺に足りないのはッ!それはッ!」
ホーリーに所属するアルター使いの一人で、「速さ」と「文化」に異様なまでの執着を見せる男を思い出した。
「情熱思想理想頭脳気品さ優雅さ勤勉さッ!そしてなりよりもぉぉぉぉぉ!」
後ろに下がり。
「速さがたr……ガァッ!」
な、なんだ、いきなり……
し、心臓が……クソ痛い。締めつけられるように痛い。今までこんな症状はなかったはずだ……
クソッ、まともに呼吸ができない……
悔いがあるとしたら、クー○ーの名言を最後まで言えなかったことだ。
想雅の下にスキマが開き、想雅は中へと消えていった。
「世界を縮めたかったぜ……2分8秒ぐらいは……」
その思いは叶えることができなかった。
-----○●○-----
もうすでに見慣れた空間に落ち、床に落ちた。
「グガァッ!」
次は、腹から落ちた。
痛てぇ……心臓が痛いから余計に痛い……
目の前には、紫と藍が想雅を見下ろしていた。
藍が近づいて、想雅に言った。
「すまない。紫様が入っていることを知らなかったんだ。朝はだいたい寝ていることが多いから……ホントにすまないッ!」
藍は想雅に謝った。しかし想雅は、
「……」
無言だった。話すことができない。
心臓の痛みと、腹の痛みで。
「お、怒っているか?」
藍はおどおどしている。
「お……こって……いな……い、たんに……はなせ……ないだ……けだ……」
想雅は呼吸が乱れながら言った。
「まぁ……今回は私の不注意でもあったわ……男と同居ってこういうこともあるよね」
紫は顔を赤めらせながら言った。
「こっ……ちも……すまな……い」
「ところで、なんでそんなに苦しそうなのだ?」
「すこ……し……のうりょ……くをつか……ってn「そんなに無理に言わなくていい、息を整えてから言った方がいいぞ」……すま……ない……」
とりあえず、藍から水を貰った。
ヤベェ……なかなか水がのどに通らねぇ……
やっとの思いで水を飲み、深呼吸を2,3回行い、少しは息が整った。
「なんでそんなに苦しそうだったんだ?」
「なんか『閃光の言霊』を使ったら、心臓が痛み、呼吸が困難になった」
紫と藍が考え込んだ。
「それって、想雅自身が閃光になったの?」
「いやなっていない。自分の足で走った」
紫と藍がわかったような感じで言った。
「たぶん、自分の足を使っているからだと思うわ。そうじゃないと心臓が痛むことなんて無いわ」
想雅にはあまりピンとこなかった。
「簡単に言えば、走った後どうなるのかしら?」
「疲れるな」
「そうよ。あなたが使った『言霊』は人間の限界を超えた速さを自分の足で走っているのよ。それで自分の体がもたなかったのよ」
なるほどねぇ……人間の限界を超えた速さで走っていたなら、そりゃぁ痛くなるだろ。
俺は数秒しか使ったことしかなかったからな、それでもその後はどっと疲れるんだよな。
限界を超えると動けないことがわかった。これだけでもいい情報だ。
「想雅の息が整ったことだし、修行に入るわよ」
「おいおい、また藍と戦わせる気か?無理だぜ」
「分かっているわ」
紫はスキマを開いた。
「さぁ、ついてきて」
足元じゃなくてよかった……っていう時期が俺にもあった。
「紫ぃぃぃぃぃ!なぜだぁぁぁぁぁ!」
足元にスキマが開き、想雅は落ちていった。
-----○●○-----
はぁ……俺はなぜこう不幸なのだろう。
目玉がいちいちこっち見ている気がして気持ちが悪い。こっち見んな!
落下先は、どこかの森……いや山だった。
「イデッ!」
『言霊』を使ったため、霊力が半分以上無い状態なので、判断力が鈍り、背中を打った。
一歩遅れて、紫と藍がスキマの中から出てきた。
「そうそう、忘れものよ」
想雅の真上でスキマが開き、刀が降ってきた。
「アヴドゥルッ!」
ちょ、何すんだ紫……刀の鞘、意外と痛いんだぞ……
「裸を見た当然の酬いよ……」
ごめんなさいしか言えねぇんだよ。過ぎてしまった物事だからよ。
想雅は重い体を立たせた。
「で、こんな山の中で何かやるのか」
「もう少しで来るわ」
誰かとここで待ち合わせしているのか?
想雅が考えていると、
「紫様~!藍しゃま~!」
どこからか橙の声が聞こえてきた。
想雅が上を向くと、そこには木の枝の上に立っている橙の姿があった。
橙は木の枝からジャンプし、クルクルと回転しながら着地した。うーん、10点!
「今回の修行は、橙と弾幕鬼ごっこをやってもらうわ」
「弾幕鬼ごっこ?」
聞いたことない弾幕ごっこだ。
「簡単にいえば、弾幕ごっこと鬼ごっこが合体したものよ」
「つまり、弾幕ごっこをしながら鬼ごっこをしろと……」
「そういうことよ」
おいおい、正気か?
まぁ、弾幕ごっこならできるのだが、鬼ごっこをしながらって……
「ルールは簡単よ。弾幕ごっこをしながらタッチすること、もちろん鬼は想雅よ」
ですよねー。
「それじゃぁ、橙、頼んだわよ」
「はい、紫様」
「藍は監督役としてここに残って」
「はい」
「で、お前は何をするんだ?」
「家に帰って寝る」
紫はそう告げ、スキマの中へと消えていった。
本当に大丈夫か?
-----○●○-----
それから数分、山の中を移動しながら、弾幕ごっこをと鬼ごっこが始まった。
とりあえず言おう、橙が意外と速い……っていうか山の中を熟知している。木の枝をつたったり、茂みの中に入り、見失なって弾幕打たれ、目の前にいると思っていたら消えたりと、さすがに疲れが出てくる。
「どこを見ているのッ!」
「うわぁ!」
茂みの中から、橙に驚かされた。
「ねぇ、ちゃんと私を捕まえようとしているの?」
「当たり前だろ」
想雅はそう答えるが、橙の姿は茂みから消えていた。
「鬼さんこちら手の鳴る方へ」
橙の声と、手をたたく音が上から聞こえてきた。
「そこッ!」
想雅はつかさず霊力弾を上に放つ。
「甘いよ」
橙は見るも簡単に避けた。
そのまま、木から木へと移り変わっていき、地面まで下りた。
「こっちも行くよ」
橙から弾幕が放たれる。
想雅は避ける。しかし、目の前にはすでに橙の姿はない。
「まだまだ行くよ」
橙の姿はすでに想雅の後ろにいた。
想雅は気付いたが、橙のスペカが詠唱される。
「仙符『鳳凰卵』」
橙の周りに魔法陣が出現し、そこから円状に楔弾が放たれた。
「俺もスペカが無いとキツイな……」
想雅のスペカはすべて『聖』、『魔』を使った技ばかりである。
作ればいいが、紫に修行中スペカを作ること禁止されている。
「しかしなんなんだ、橙の瞬間移動らしきことは……」
先ほどから橙の姿が消えてばかりだった。
いたと思っていたが、そこにはすでにおらず、どこかにいるという摩訶不思議なことが起こっている。
考えているうちに、橙の弾幕に被弾した。しかも腹を直撃。
「ゴフッ!」
想雅はそのまま地面に倒れた。
「今日はここまでだな」
藍が割って入ってきた。
「いや、まだいける……」
「もうお前は霊力がスッカラカンだろ」
うっ……正解だ。
もう動けない、霊力が無くなって……
「今回ので2つ分かった。1つ目お前は橙を狙っているか?ただただ橙がいる方に撃っているだけだろ。橙自身を狙っていない。2つ目は、霊力を無駄に出している。どれだけの少ない量で作るか、どのくらいの力で敵を倒せるかを考えながらやるといい」
「難しいことだな」
「まぁ、そんなに焦らなくてもあと1ヶ月もあるんだぞ」
「1ヶ月でマスターできるのか?」
「さぁな、お前自身だと思うがな」
橙に触れることすら出来なかったが、藍から、いいアドバイスを貰ったので、それを基準として、やっていきますか。
動けない想雅の下に、いつもの事のようにスキマが開いた。
ほんと、なぜこうなる……
修行といても最後の方しかやっていなかった。
次回は、キングクリムゾンして3週間後になります。すごくぶっ飛んだな。
感想待っています!
次回もお楽しみに!