東方神聖魔   作:東来

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今回は前回の後書きに書いた通り、天狗の頭領と想雅が戦います。
あとあと、すこしゲイ注意警報、発令!


では、ごゆっくり。





天狗の頭領

修行の最終段階が終わって、丸2日。

修行自体は終わったのだが、期間がまだ過ぎていいないため、『聖』と、『魔』がまだ自由に使えない状態だ。修行は終わっているので、紫の承諾があったときだけしか使えないようになっている。

とりあえずは終わったので休むことができるのだが……

 

「暇だ……」

 

すごく暇なのだ。重大なことだから2回言った。

マヨヒガに行って橙と弾幕鬼ごっこをやったり、霊力のイメージを作ったりと修行染みたことをやっているが、正直暇を持て余している状態だ。

今は、縁側に座って霊力槍の練習をしている。

練習内容はいたってシンプル。

地面に刺した木の棒に霊力槍で当てるという物だ。その棒をどんどん小さくしていき……とりあえず、どこまでいけるんだ?木の棒の可能性とやらは?まぁいい、小さくしていきながら距離もどんどん遠くに移動させている。

この練習をやっていると、獲物を見つけた猟師さんみたいに、緊迫感が味わえる。

外すと爆破、外すと自爆、外すとバルス、とか思いながらやっていた。ホント暇すぎてこのような事ばかりしか考えていない。暇すぎると脳が働かない。

最終的には、木の棒が見えないほどに小さくなった。マサイ族じゃないから全く見えん。

マサイ族って、視力凄いもんだな。その視力のおかげでサバンナでも迷わないらしいからな。ジャンプ力も凄いとか聞いたがどうなんだろうか?しかも一人前の大人になるためにライオンと戦わないといけないとか、どんなけ過酷なんだよ!しかも骨みたいな棒で戦うらしい。

ライオンに立ち向かう、まさに勇気ッ!

もっとも今はライオンの狩りは禁止されている。ライオンたちもマサイ族には近づかないらしい。

ライオンに恐怖を植え付けたなマサイ族。

おっと、暇すぎてマサイ族について語ってしまった。

想雅が、語っているうちに藍が、買い物から帰ってきた。

 

「お帰り、藍」

 

「ただいま。今から昼食を作るから、紫様を起こしてきてくれ」

 

「わかった」

 

藍に言われ想雅は紫の部屋に向かって行った。

紫の部屋の前に立ち、ふすまを3回叩く。ふすまって叩くものなのか?

 

「紫~。起きているなら返事しろ~」

 

想雅は呼んだが、当然の如く返事は帰ってこない。

っていうかたくさん寝て、頭がガンガン痛くならないのか?

 

「とりあえず、入るぞ~」

 

ふすまに手をかけて開く。

部屋には、布団が1枚、その中に紫がいるのか膨らんでおり、もぞもぞと毛虫のように動いていた。

想雅は布団に近づき、ポンポンと布団を叩きながら言った。

 

「おーい、起きろー。もうすぐで昼飯ができるぞー」

 

しかし、返事が無くもぞもぞ動くだけだった。

いっその事、布団を無理やり剥ぎ取ろうと思ったが……

 

「え?」

 

布団を叩いていた手が、布団から出てきた紫の手に捕まっており、そのまま……

 

「なぁぁぁぁぁ!」

 

布団の中へと引きずり込まれた。

布団の中は、いい匂いがした。これが女性の匂い……いやいやいや!何考えているッ!?

しかも、紫の寝顔が目の前に見えた。

ヤベェ……心臓の鼓動が速くなってきやがった。しかも案外可愛い寝顔だし……まてまてまて!何でときめこうとしているんだ俺はッ!?

 

「ぅん……ん~……」

 

やばいやばいやばい!ガチでやばい!この状態どうやって抜け出すんだ!?

そんなことを考えていたがもう遅かった。

 

「ちょっ!やめっ!オフッ!」

 

紫の腕が想雅の首に伸び、そのまま引き寄せられ紫の胸の中へと埋もれてしまった。

 

「モゴモゴモゴ……」

 

「ぅん……あっ、あっん!」

 

もうだめだ、おしまいだ……

想雅はもがくが、余計に首が、紫の腕にフィットしていきもう抜け出せない状態になった。

しかも、色っぽい声を出すし……俺の思考回路が全く働かない。

 

(やばい!息が……息がぁぁぁぁぁ……)

 

想雅はそのまま呼吸ができないまま、気を失った。

ハハハ……胸に埋もれて窒息死とかシャレにならねぇぞ……

ふすまが開く音がしたと思うが、想雅の意識はもう遠くにいっていた。

 

 

 

 

-----○●○-----

 

 

 

 

想雅はある空間で目覚めた。

川の向こうにはお花畑があった。

 

「ここって……」

 

そう。ここは、想雅が鎌を持ったおばあさんに襲い掛かれそうになったところだ。

お花畑にはそのおばあさんの姿はなく、一人の男が立っていた。

まぁ、とりあえず聞いてみるか……嫌だけど……

 

「すみませ~ん、ここはどこですか~?」

 

川の向こうが側まで聞こえるぐらいの声を張り上げた。

男が声に気付いたのか振り返ってきた。その瞬間、想雅の背中に寒気が通った。

 

「ここは男の秘密の花園。ところで少年やらないか?」

 

その男は、ちょっとワルっぽい自動車修理工に働いていそうな、青いツナギを着用している。

一言で言うと、そこに阿○さんが居る。

 

「い、いや、いいです……」

 

男は想雅の方に近づいてきて……っていうより瞬間移動して想雅の目の前に来た。

 

「わぁっ!」

 

想雅は驚き、後ろに下がった。

 

「男は度胸!なんでもためしてみるのさ」

 

青ツナギの男はどんどん想雅に、近づいてきた。

 

「俺はノンケだってかまわないで食っちまう人間なんだぜ」

 

「来んな!このゲイやろぉぉぉぉぉうッ!」

 

拳に『魔』の力を込め、青ツナギの男へと殴りかかった。

そして、青ツナギの男はぶっ飛ばされた。

 

「ウホッ!いい男!」

 

断末魔を上げながら飛んで行った。

 

 

 

 

-----○●○-----

 

 

 

「シュワットッ!」

 

想雅は何者かから逃げるように飛び起きた。

はぁ……はぁ……夢の中にゲイが……マジで寒気がした。

お、おぅ……まだ寒気がしやがる。

 

「目覚めたようね」

 

想雅の横に紫の姿が映った。

 

「あぁ、おかげでゲイに会っちまったがな」

 

「ところで、なんで私の部屋に居たの?」

 

紫は、顔を赤しながら訊いた。

そりゃぁ、恥ずかしいだろうよ。おかげでこっちは御褒美……げふんげふん、死にかけたからよ。

 

「お前を起こそうとしたら、急に手を掴んできて布団の中に引きずり込まれたんだよ」

 

「そうなのてっきり襲いに来たんじゃないかと……」

 

「そんなこと俺はしない」

 

「そうね。普通の男は猛獣みたいだけど、あなたはヘタレさんだったわね」

 

「ヘタレ言うな」

 

なんでヘタレ言われなければいかん。

 

「おーい、そろそろできたぞー」

 

藍に呼ばれ、想雅と紫は部屋を出ていき、食事がすでに並んだ部屋へと行った。

 

「遅かったじゃないか」

 

「とんだ主人様に殺されそうになったからな」

 

想雅はそう言ったが、藍は何言っているかわからなかった。

想雅と紫は、席に着き、食事を始めた。

 

「ところで紫様。昨日の一件はどうでしたか?」

 

藍が紫に何かを訊いた。

 

「一応、了承は貰ったわ。食事後に行こうと思っているのだけど……どうかしら想雅」

 

え?何。そこでなぜ俺に回ってくる。

わからんが、一応返事ぐらいしておいた方がいいだろう。

 

「い、いいんじゃないかな」

 

想雅はそう返した。すると、紫の顔がニヤァってなり、藍の顔が驚きを隠せない状態だった。

 

「そう。おもしろくなってきたわ」

 

紫の表情が普通の状態に戻り、食事を食べ始めた。

 

 

 

 

 

-----○●○-----

 

 

 

 

食事が食べ終わった後、いきなりスキマに落とされた。

そのスキマの中に珍しく紫も一緒に入った。

スキマを抜けると、長い階段前に出た。

長い階段といえば、博麗神社だと思うが、想雅の視界の周りは山ばかりが連なっていた。

とりあえず紫が階段を上って行ったので、想雅も紫について行った。

 

「なぁ、紫ここは妖怪の山か?」

 

「えぇ、そうよ。今回は暇人の想雅のためにある人と戦闘を行ってもらうわ」

 

戦闘ねぇ……まぁ暇つぶしにはなるか……

何も訊かず返事を返したが、案外悪いことではない。

 

「ところで俺は誰と戦闘するんだ」

 

「天狗の頭領の天魔様と戦ってもらうわ」

 

「ちょい待て、それって俺が負けるフラグが立っていないか?」

 

「霊力だけで想雅が勝てる相手じゃないことはわかっているわ。さすがに鬼じゃないわよ」

 

ふぅ、とりあえず安心だな。『聖』と『魔』が使えるだけで偉い違いだからな。

 

「一つ言っておくわ。今回は弾幕ごっこじゃなく、完全な戦闘よ」

 

エェ?ナンデスト。

 

「帰る」

 

想雅は帰ろうとしたが、目の前にスキマが開き、元の場所へと戻ってしまった。

 

「おい。何をする」

 

「そう簡単に帰さないわ」

 

「あのな、俺は何の内容か知らず承諾してしまt「何も聞かない想雅が悪いのよ」……たしかにそうだが……」

 

「幻想郷に帰る前に言ったよね。『男に二言はありません』と」

 

「ウグッ!」

 

あぁ、言ったとも。言いましたとも。

しかし、今回は完全な戦闘、しかも天狗の頭領と、ハハハ……死ぬぜ。

 

「やっぱりあなたはヘタレさんだわ……」

 

「わかったよ!行けばいいんだろ!」

 

「わかればよろしい」

 

そんな会話をしているうちに、門らしき物が見えた。

門の前に、文らしきもの発見。

ちょうど新聞に書いてあった『化け物』というワードのことが聞ける。フフフ……

 

「あややや、紫さんと想雅さんじゃありませんか。ご用件はなんでしょうか?」

 

「天魔様と戦闘をしに来たわ」

 

「わかりました。では私が天魔様のところまで案内します」

 

文は背を向け、門を開けたが、想雅は文の肩を掴んだ。

 

「よぉ、久しぶりだな」

 

「久しぶりですね……って想雅さん痛いです!痛いです!あと顔が笑っていませんッ!」

 

エェエ?ワラッテイナイダッテェェェ?

 

「さぁ、新聞に書いてあった『化け物』と書いた理由を聞かせてもらおうかぁ?」

 

「え、えーと……そのぉ……あ!要件を思い出しましたので、では失礼しますッ!」

 

文は想雅の手から逃れると、一瞬にしてその場を離れた。

 

「逃がすかぁぁぁぁぁ!目標、上空!ただいまから、目標を駆逐するッ!」

 

手に霊力槍を作り、文に向けて放つ。

文は想雅が放った、霊力槍に当たったのか、墜落していくのが見えた。

 

「ふぅ~、とりあえずスッキリした」

 

「いきなり、会って何しているのよ」

 

「俺にもいろいろあったのさッ」

 

「あれ?文様は?」

 

後ろから聞いた覚えのある声が聞こえた。

 

「おう、椛。久しいな」

 

「えぇ、お久しぶりですね」

 

なんだろう、すごく懐かしく感じてしまう。最後に会ったのは1ヶ月前のはずだが。

 

「あ!想雅様~!」

 

屋敷の中から、小さな白狼天狗が出てきた。

そして想雅に飛びついた。

 

「楓も、久しぶりだな。元気にしていたか?」

 

「はい!いつでも楓は元気です!」

 

「そうかそうか」

 

「えへへへ」

 

想雅は楓の頭を撫でてやる。それに楓は嬉しそうに顔を埋める。

 

「とりあえず、天魔様のところまでお連れします」

 

椛は笑っているが、どこか黒いオーラが出ていた

 

 

 

 

-----○●○-----

 

 

 

 

目の前に見える館に入るのかと思ったが、館の裏側に行き、そこには階段がありそこを降りて行った。

降りた先は、見覚えのある開けた場所であった。

 

「ここって、藍と弾幕ごっこをやったところじゃないか」

 

見事に切り抜かれた感じがあり、空が青く映え、風も草を揺らしながら通っていた場所は、藍と弾幕ごっこをやったところだった。

その場所に一人の女性らしき人が立っていた。

 

「お待たせしました。天魔様」

 

天魔様と呼ばれた女性は、紫の声に気付いたのか振り向いた。

髪は文のような黒髪であり、腰のところまで伸びており、頭には天狗に見慣れた赤い山伏風の帽子をかぶっており、耳にはヘッドホンらしきものが装着されていた。

服装は、山伏の格好をしており、その上から胸当てをつけており、またその上から長い結袈裟らしきものを羽織っており、胸のあたりにはボンボンがついており、翼には白い布がかぶさっていた。

深緑色でフリルが付いたロングスカートを履いており、赤い靴は底が天狗の下駄のように高くなっている。

手には刃が大きい槍のような剣のようなものを持っていた。

 

「待っていたぞ、スキマ妖怪。ほほう、この少年が……」

 

天魔と呼ばれた女性は、想雅をじろじろ見た。

 

「は、初めまして、天魔様。俺は天上想雅です」

 

「うむ、私は天魔だ。今回の戦闘は楽しみにしておるぞ」

 

わぁ……なんかすごく期待されているし……

 

「それじゃぁ、そろそろ始めるとするかな」

 

天魔は想雅に背を向け、定位置に移動した。

想雅も後に続くかのように、移動した。

 

「椛!試合開始の合図を出してくれ」

 

「あっ、はい!」

 

天魔は椛に合図を任せた。

一時の無言……風の音と、草が擦れる音しか聞こえなかった。

 

「初めッ!」

 

椛の声が、耳に届き想雅は、天魔の方へ走って行った。

 

「真っ向勝負だな。おもしろいッ!」

 

天魔も想雅と同じく、翼を広げ、想雅に向かっていく。

2人の刃がぶつかり、火花を散らした。

 

「なかなかいい太刀筋じゃないか。想雅よ」

 

「何度もそのことを言われまくってきたが、刃が当たったことなんてほとんどないぞ」

 

過去を振りかえしてみれば、刃なんて当たったことなんてほとんどない。

まず、大天狗との戦闘で、何回か。具体的な数はわからない。そして3ヶ月という長い月日が流れ、ルーミアが無表情で襲い掛かってきたときに、1回。アウナスのときは弾幕で倒したから……え?刃が当たったのって1回だけ……ハハハ、なんかの間違えじゃないのか……

 

「ふん、嘘をつくとはな」

 

「いや嘘じゃないです。思い返してみれば、ほとんど当たっていないっス」

 

刃を押しのけ、後ろに下がる。

 

「逃がさないぞッ!」

 

天魔がもっていた、大きな剣が変形していき、銃の形へと変わっていった。

 

「あれは銃剣だったのか!?」

 

「正解ッ!」

 

天魔が銃の引金を引き、銃弾を放つ。

想雅は左に避けたが、左肩に当たってしまい、その衝撃で後ろに倒れてしまった。

 

「いてぇぇぇぇぇ!か、肩がぁぁぁぁぁ……って」

 

想雅は左肩を触ってみたが、痛みはあるが、肩から血は出ていなかった。

 

「さすがに、殺しはせんよ」

 

ハハハ、ありがてぇな……

天魔は銃から剣へと変形させ、想雅の方に向かって来た。

想雅は手に、霊力槍を出現させた。そして天魔の方に投げた。

 

「……ッ!」

 

天魔は霊力の塊が向かってくることに気付き、体を捻り、避けた。

しかし、想雅は霊力槍を投げるのをやめず、作っては投げ、作っては投げの繰り返しだった。

 

「数が多いな。ならッ!」

 

天魔が剣を振るうと、暴風が起こり霊力槍が木端微塵に散ってしまった。

風が収まった後、天魔の目の前に想雅の姿が消えていた。

 

「消えた……いや、光速の動きで移動している」

 

天魔は、想雅が光速で移動しているのに気づき、剣を自分の後方へと振った。

 

「クソッ!見破られたかッ!」

 

「速いのには慣れているんだよねッ!」

 

天魔は想雅の刀を払い、剣を振り下ろす。

想雅は刀で、向かい受け止めたが、案外にも力が強く、地面にクレーターができた。

 

「辛い……『魔』の力よ!」

 

想雅は『魔』の力を、刀身と自分の体に流し込み大勢を保った。

そこから、天魔の剣を払い、斬りかかる。

 

「……ッ!」

 

想雅はまだ、光速の状態のため、斬撃も速くなり、外野からは、動いていないように見えていた。

 

「も、椛先輩……すごいですね」

 

「そうですね……」

 

「いてててて……まったく想雅さんは容赦がありませんね……」

 

紫の隣に、文がボロボロな姿でやってきた。

 

「あら、生きていたのね」

 

「簡単に殺さないでくださいよ。とりあえず見ている限りでは、想雅さんの方が有利に見えますけど……」

 

「それはどうかしら?」

 

文は紫が言ったことがわからなかった。だが紫は『閃光の言霊』の弱点を知っているからである。

想雅は斬撃を数発入れた後、自分の腕が限界を感じられた。

そして、最後の一撃に『魔』を思いっきり流し込み、斬りかかった。しかし天魔は受け止めるのではなく、後ろに避けた。

 

 

ゴォォォォォォォォォォンッ!

 

 

想雅の刀が地面まで到達し、大きな地響きと共に、砂煙を巻き上げた。

 

「はぁ……はぁ……、弱点を知ってしまったから、少し気が引けたな……」

 

想雅はここで腕を壊すことを恐れた。腕が使い物にならなければ、想雅の負け同然だからだ。

 

「しかし、土煙が上がり過ぎだな」

 

大きな砂煙が上がったおかげで天魔の姿を確認することができない。

しかし、ガチャンという音が聞こえた。

 

「剣を銃に変形させたか……」

 

姿は確認されなくても、変形の音が、聞こえた。

つまり、この煙の中にいる。

想雅は地面を力いっぱいけり、上空に下がったが、

 

「なッ!ガァァァァァッ!」

 

想雅は絶句し、声を上げた。

この砂煙の中、銃弾が想雅の胸、左わき腹、右足に一発ずつ同時に当たったのだ。

想雅はそのまま地面に落ち、ほどなくして暴風が起こり天魔の姿が見えたときに理解した。

 

「だから同時に銃弾があたったのか……」

 

天魔の翼にかかっている白い布のところから5つの銃が出ており、そのうち3発が想雅にあたったのだ。

 

「だいたいね、君の場所は分かっていたんだよ。砂煙が上がった後は、敵がどこから来るのかわからないからその場にいた方がいい。しかしね、逆にこっちから音を出すと、君は私がいる場所から遠ざかるために後ろに下がる」

 

「すべてお見通しだったのか……」

 

「いやいや、すべて推測だよ」

 

その状況を見ていた文は、

 

「紫さんが言った通り、まったくの有利じゃないわけだったですね」

 

「えぇ」

 

「なんであの光速の動きをやめたのでしょうか?」

 

「想雅の場合、あの能力には弱点があるのよ」

 

「弱点?」

 

「人間や私たち妖怪は限界というものがあるでしょう。想雅は、その人間の限界を超えた速さで動いているのよ。そのままやり続けていたら体に限界が訪れ、その場で倒れるわ」

 

「そうですか……ところであの空に浮いているものはなんでしょうか?」

 

文が指をさした先には、何かが浮いていた。

その何かが、想雅と天魔に向け急降下してきた。

 

「立てるか?」

 

「あぁ」

 

想雅はゆっくりと立ち上がった。

しかし、想雅、天魔はその急降下してきた何かに気付いてはいない。

 

「想雅さん!天魔様!そこから離れてくださいッ!」

 

文の声が、想雅、天魔の耳に届いたが、想雅には「何言っているんだ?」ということしか思えていなかった。しかし、天魔は上空から何者かの気配を感じ取った。

 

「想雅!そこから離れろッ!」

 

しかし、遅かった。

何かが地面まで到達し、大きな地響きと、砂煙があたりを襲った。

天魔はギリギリのところで気付き後ろに下がったのはいいが、想雅は反応したのはいいが、銃弾が当たったところが痛み、その場に崩れ、砂煙に巻き込まれてしまい、吹き飛んでしまった。

 

 

 

 

 






天魔様はあんな感じでよかったのかなぁ……
天魔様に関する情報が少なすぎて、ちゃんとできたかどうかわからない。


感想待っています!
次回もお楽しみに!

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