東方神聖魔   作:東来

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さぁ、第3者の登場です!
その人物はクリュサオルの事を知っており、またクリュサオルもその人物の事を知っています。
……っていうか、想雅が幻想郷に来てから、異様に巻き込まれやすくなったな。
ハッ!まさかこれが想雅の不幸の力かッ!

感想ありがとうございました!
では、ごゆっくり。




半神の英雄

クリュサオルは、上空から地上へと降りてくる者も凝視した。

太陽の輝きを思わせる山吹色の髪、顔立ちもよく、高身長で、恐れを見せない(たくま)しい金色の瞳。眉目秀麗の美青年が、翼が生えた白き馬に乗って、地面に倒れこんでいるクリュサオルを凝視しながら言った。

 

「貴様は、まだ暴虐を続けているのか。その傲慢さを恥とは思わぬのか?」

 

「フフフ、自分の欲を満たすことが恥とは思わんねぇ。しかしまぁここまで、貴様が追ってくるとはな」

 

「怪物を殺め、邪を屠るは我が宿業と言えること、これこそが私を英雄たらしめる偉業であり、動機でもある。そのことを止めるのは、何人(なんぴと)たりとも許されぬことなのだ」

 

「クク、ご立派なことで」

 

クリュサオルは笑いながらも、体に刺さっている3本の矢を取りながら立ち上がった。

 

「兄者よ、まだ英雄の乗り物になっているのかぁ?優雅な外見とは裏腹に気性の荒い兄者がぁ!ハハハッ、皮肉なもんよっ!」

 

クリュサオルが天馬の方を向き、皮肉そうに言った。

兄者って……ペガソスのことだよな。言葉話せるのか?

 

「フンッ!貴様のような愚弟が俺に言えたことか。その骨の髄まで達しない貴様の頭の方が皮肉と思える」

 

しゃ、しゃべったぁぁぁぁぁ!

普通の馬だと思っていたが、天馬って話せるのか!?

 

「兄者にも嫌われたものだな……」

 

クリュサオルは空を見ながらも、皮肉そうに言った。

青年は、天馬から降り、懐から剣を取り出した。

 

「クリュサオル、貴様に選ばせてやろう。大人しく戻るか、もしくは私に倒され、その傲慢さを恥として知るか。どちらがよい」

 

剣をクリュサオルに向け、忠告をした。

 

「そんなこと決まっているだろうが」

 

クリュサオルは肩で笑いながら、狂った表情で青年に向け言った。

 

「貴様を殺して、傲慢さを(ほま)れと知るッ!」

 

クリュサオルは黄金の翼を開き、青年へと突進していった。

黄金の剣を振るい、青年の頭部へと襲い掛かったが、青年は黄金の剣を自分の剣で、防ぎ、前へと薙ぎ払う。

クリュサオルは上空に避け、再び青年へと襲い掛かった。

青年は黄金の剣を受け止めるのではなく、右に避け、クリュサオルの後ろをとり、尽かさず背中に斬撃を入れ込む。

クリュサオルは途端に翼で青年の剣を防ぎ、地面に着地した瞬間、翼で払い、後ろへと下がった。

 

「さすがは我が母メドゥーサを屠ったことだけはあるなッ!」

 

「単に貴様の腕が鈍っているだけではなかろうか」

 

「フンッ!減らず口よッ!」

 

クリュサオルは青年に突っ込むが、青年は弓を取り出し、背中に背負っている矢筒から矢を3本取り出し、クリュサオルに向け放った。

クリュサオルは自分の翼で防ぎながら青年へと迫った。しかし、目の前には青年の姿は視界の中には映らなかった。

 

「どこを見ておる」

 

「……ッ!」

 

青年の声で気付くも前に下がるが、その時に青年の剣が左足を斬り、空中で体勢を崩し、地面へと倒れた。

 

「貴様は剣の腕は良いが、戦術において全くの素人だ」

 

「過程や、方法なんぞ、ただの飾りにすぎぬ……」

 

「それが素人の考え方なのだよ」

 

クリュサオルは立ち上がり、自分の翼を広げ、空へと飛び立った。

 

「……逃げるつもりか」

 

青年は矢を3本取り出し、同時にクリュサオルに向け放った。

 

「ガァァァァァ」

 

矢はクリュサオルの脇腹、足、腕に1本ずつ外さすに刺さった。

クリュサオルは落下していき、地面に到達した。

青年は、クリュサオルが落ちたところまで行き、ドスのきいた声で言った。

 

「怪物は英雄に屠られるのが運命よ」

 

しかし、クリュサオルの意識はすでに失っていた。

青年はペガソスを呼び、背中にクリュサオルを乗せた。

 

「では、目的も果たせたし、そろそろ行くか」

 

「しばし待ってくれ」

 

青年はペガソスから離れ、想雅のもとへと近づいてきた。

しかし、青年は想雅に目もくれず、天魔の方へと歩みよった。

 

「乙女よ、大丈夫か?」

 

青年は天魔に手を差し出した。

天魔は青年の手を払い、青年に向け言った。

 

「私はあなたには助けてもらってなどいない。私は向こうの少年に助けられたのだ」

 

「フフフ……ふられてしまったか」

 

青年は笑いながら、次は紫たちがいるところに歩み寄った。

 

「想雅」

 

「ん?どうしましたか?」

 

「手を貸してくれ」

 

天魔は想雅に手を差し出した。

 

「わかりました」

 

想雅は天魔の手を引っ張り立たせた。

青年は、紫の方へ寄り……なんか口説き始めたぞ、あいつ

 

「なぁ、あいつどう思う」

 

天魔から青年に関する疑問がきた。

どう思うって……どう見ても女たらしの男にしか見えん……美青年で女たらしって、もうサイコーなほどのプレイボーイじゃないか。美形な顔立ちしやがって。

 

「天魔様の次に、紫を口説くと言うことは相当の女たらしですね」

 

天魔様は美女だから口説きたくなることはわかるが、紫は外見は美女だが生活面がダメダメなんだよなぁ……アイツ人を見かけで判断しているのか?

 

「ますます、面白い乙女だな、君は」

 

「離してちょうだいッ!」

 

プレイボーイは紫の腕を掴んだ。

アイツ、たぶん失敗したな。しかも、強引な手にかかったし……

紫がこっち向いたし、なんか言う気だな

 

「想雅ッ!どうにかして頂戴ッ!」

 

「は!?」

 

なぜそこに俺が出る!?どうにかしろって……

 

「乙女よ、あの少年とはどのような関係なのだ?」

 

うわぁ……プレイボーイの目が鋭くなっているし、っていうかこっち見んな!その美形の顔を見せるな!

しかしまぁ、めんどくさいことになりそうな予感がプンプンするぜ。

紫が小声で言った。

 

「……夫よ」

 

「「「「え?」」」」

 

紫が何か言ったと思うが、想雅と天魔には聞こえなかった。

そして、しばしの沈黙……

 

「「「「えぇぇぇええぇぇぇえぇえぇぇえぇぇぇぇぇ!」」」」

 

ふぁっ!?何!何なんだ!向こうで何が起こったんだ?

椛はあたふたしているし、楓は拍手していたし、藍は目を見開いているし、文はなんかメモ帳らしきものにメモっているし……プレイボーイは「ほほう……」とか言って頷いているし……

何だろう……予想が的中したような気がする。

 

「聞こえるか、少年」

 

少年……あぁ俺の事ね。その場に男は、プレイボーイと俺しかいないか。

 

「ここはひとつ、私と決闘をしないか?」

 

「はぁ?決闘」

 

呼ばれた瞬間、想雅はなんでそんなことしなきゃならんのだと思った。

それもそのはずだ、紫が言った言葉は想雅には聞こえていなかったのだから。

 

「少年が私に勝利すれば、この乙女の事は諦めよう。逆に少年が負ければこの乙女は私が貰っていくぞ」

 

「いやぁ……それ以前に貰うっていうのは無理があるだろ。立場的にも、人物的にも……」

 

貰うって、ここから紫が居なくなるっていうことだろ。

まず紫がいないと、幻想郷は成り立たんだろ……あと、生活面を見てみろ。いろいろとまぁ……めんどくさいぞ。

 

「ほほう……妻を取られるのが怖いのか?」

 

「はぁ?なんで紫が俺のt……」

 

なんか紫がポーカーフェイスでこっちにメッセージを送っているな。え~と、なになに……

 

(ちょっと!私がどうなっても構わないの!?)

 

(はぁ!?まずなんで紫が妻なんだ!?)

 

(そ、それは、まぁ……成り行きで……)

 

(成り行きでも限度っていうことがあるだろ!しかもプレイボーイと決闘って……)

 

(いいじゃない!美しい妻ができたんですから!)

 

(まぁ、たしかにいいけど……ってそういうもんじゃないだろッ!)

 

(いいのはいいのね……とりあえずここはのって頂戴!)

 

のって頂戴って……だからあんな大声で驚いていたのか、っていうより文が書いていたメモってこのことか!情報が漏れる前に早く始末しなければ……おっと、物騒なことを言ってしまった。正しくは口封じだ。

 

「……で、少年。どうなのだ?」

 

どうなのだと言われてもなぁ……まず、紫が居なくなれば幻想郷は成り立たなくなってしまう。しかもよりによって紫が妻って、まぁ悪くはないな……そんなことを考える俺の頭がどうかしているなぁ!?

 

「あぁ、わかったよ。紫が居なくなれば、こっちはいろいろと困る物でね」

 

プレイボーイのことも考えて、紫の面倒は出来やしないだろう。

 

「そうだろう。特に夜とかな。ハハハハハッ!」

 

ななななな、何言っているんだこいつはぁ!?

 

「とりあえず、今ここでやり合うのは私は構わないが、少年の体が万全な状態で戦いたい」

 

「優しいもんだな……」

 

「万全な状態で戦わなければ、我の英雄としての誇りを汚すことになる。一人の英雄として、少年と正々堂々な戦いをしたいのよッ!」

 

アウナスと違い根はしっかりしているのだな……いきなり戦闘だとこっちが負ける確率がほぼ、いや完全だろう。

 

「でだ、少年。万全な状態にはどれくらいかかる」

 

「霊力のことも考えて、体の回復の事も考えて、ある(・・)ことも試してみたい事も考えて……だいたい1週間ぐらいだな」

 

「うむ、わかった」

 

プレイボーイはペガソスに向かい、背中に乗った。

 

「それでは1週間後、またここに来るとしようッ!」

 

そして、ペガソスが天へと駆け上がり、プレイボーイが想雅たちに聞こえるように言った。

 

「少年よ、覚えておけ!我の名はペルセウスだ!ほかの名もあるが、ここではそう名乗らせてもらう!では、さらばだ!」

 

ペルセウスは自分の名を名乗り、雷光と共にその場から消えた。

英雄神か……なんだろう幻想郷に来てから、異様に不思議なことに巻き込まれやすくなったな。

 

 

 

 

 






ペルセウスのとーーーーーうじょう! (゜ー゜☆キラッ

この英雄の設定を説明しましょう。
 ・美男子=プレイボーイ、女たらし
                 以上!

え?それだけか!って、いやいやここで能力の事話したらつまらなくなるでしょ!
あと、次回でこの章は終わります。

感想待っています!
次回もお楽しみに!

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