「女に追いかけられて滝に落ちるとか、男が泣くぞ」
「は?」
いきなりのふざけた発言に、想雅は間抜けな声で答えた。
目覚めたとき、想雅は目を疑った。
真っ白な世界、白以外何もない、果てなき白。
しかし、その真っ白な世界の中に一人だけこっちを見ながら歩いてきた。
「ふざけた声の主はお前か?」
「いかにも」
答えた男は、
前髪だけは黒く、他は金髪、指には指輪、神話に出てきそうな服装だが、雰囲気的になんかチャラい。チャラい男が笑いながら話してきた。
「まさか女に追いかけられて、落ちたなんてマジワロタ。ププッ ( ̄m ̄*) 」
想像どうりにチャラかった。
「片手に剣を持っていて追いかける、逃げるしかないだろ」
「お前も武器を持っていたのに?(*´Д`)=3ハァ・・・ 」
「ため息つくな、逃げるので精いっぱいだ」
「さっきのは図星か?( ̄ー ̄)ニヤリッ」
チャラ男に言われたことは、正解だった。しかし、こいつに言われると腹が立つ。あと顔文字つけんな。
「それより、ここはどこだ?」
さっきから気になっていたことだった。チャラ男のことも気になるが……。
「ここは、『アストラル界』だ。お前の国で言うと、『もうすこしで三途の川』だ。( ・´ー・`) ドヤァ・・・」
「いや、ドヤられても……」
こいつの話がうざい。川○シェフ並のドヤ顔だった。
「そして、俺は神だ。( ・´ー・`) ドヤァ・・・」
「いちいちドヤるn……は?」
「だから、俺は神だ。( ・´ー・`) ドヤァ・・・」
「上田?」
「だ~か~ら、俺は神だ。( ・´ー・`) ドヤァ・・・」
「いちいちドヤるなぁぁぁぁぁ!」
「だから、ゆとり世代は。 ┐(´~`)┌ ヤレヤレ」
「関係ないと思いますけどねぇ!?」
こいつの相手は疲れる。
「……で、神様は俺に何の用ですか?」
「そうそう忘れるところだった。想雅、お前は、覚えているか?( ?´_ゝ`) 」
「滝のことか?」
「やはり覚えていないか……。(´・ω・`)」
どうやら滝に落ちたことではないらしい。滝ではないならなんだ?
「どういう事だ」
「いやぁ、ねぇ。俺があげた能力のことだけどな。(*´Д`)=3ハァ・・・ 」
「いずれ思い出すだろ。(*゚∀゚)*。_。)*゚∀゚)*。_。)ウンウン」
「一人で感心するな」
顔文字を付けるのが普通になっていた。もう突っ込まねぇぞ。
「まぁ、がんばれや。\(゜∀\)#(/∀゜)/ガンバッテ~!!」
チャラ神に記憶やら能力やら、いろいろなことを言った。
記憶ってなんだ?まさか十年前の記憶に関係しているのか。
想雅が考えていると、チャラ神が近づいてきた。
「『もうすこしで三途の川』と言ったが、お前は死んではいない。お前の意識だけこっちに持ってきているだけだ。魂ごとこっちに持ってきたら、肉体が腐ってしまうからな。ありがたく思え。
(* '-^) ⌒☆パチン」
顔近い、顔が。
どうやら俺は死んでいないらしい。いや死んでたまるか。
「死んだとしても『加護』が働いちゃうけどな。( 'ノω')コッソリ 」
「ん?何か言ったか?」
「い、いやなにも。( ̄ー ̄; ヒヤリ」
「それより、お前の意識を戻すぞ」
チャラ神が言った瞬間。
強烈なめまいがした。そして一瞬にして気を失った。
残念。生きていました。