はぁ……受験が近い……しかも、その前にテストもあるし……
早く終わらないかな……
感想ありがとうございました。
では、ごゆっくり。
食事が終わり、妖怪の山の近くに出現した、塔の前までやってきた。
「近くで見ると、まぁ……デカいな」
「そうね……」
魔理沙と霊夢は塔の上を見上げ、気が遠そうな顔で言った。ホントデカいな、この塔。外見はヨーロッパ系のラテンな雰囲気を醸し出しており、ところどころ窓……いや、穴みたいな窓がついていた。簡単に言うと、傾いていないピサの斜塔みたいなものだった。しかしまぁ、こんなもんがいきなり現れるものなぁ……幻想郷どうかしているぜ。
「にしても、不気味ね」
「確かにな」
だが、塔があるのはいいが何かがおかしい……そうだ、人の気配が全くしない。
「兎に角、早く入ろうぜ」
魔理沙が塔の中へと入ろうとした。しかし、
「なぁッ!」
入口の近くで電流みたいのが走り、魔理沙が驚いたような声を出し倒れた。
「魔理沙ッ!」
霊夢が魔理沙によった。
「おい霊夢。これ結界らしきものが貼ってあるぞ」
魔理沙が近くにあった小石をその結界らしきものが貼ってある入口に向け投げた。魔理沙が言った通りに、小石は電流が流れた後力を失い、真下に落ちた。
「これだと中に入ることは難しいわね」
ルーミアがやれやれとため息が混じりながら言った。ったく、新年早々こんな面倒なことが起こりすぎだろこれ、中吉なのに凶レベルに近いぞ。
「想雅、どうにかできない?」
「俺は便利屋じゃねぇぞ」
俺の能力と言ったらな、『聖と司る程度の能力』、『魔を司る程度の能力』、『言霊を創造する程度の能力』だぜ。『言霊』なら無効化することは可能だが、塔の中がどうなっているかわからず、あまり使うのは自分としてはあまり使いたくない。『聖』は邪悪のものを倒すためのもので結界破りの力なんてない、『魔』は通常は傷付けられない物、神や魔物を斬るなど……いや、もしかしたらイケるのか?これがそうなら、アウナスの時とペルセウスの時のアレが確信がつく。
「まぁ、用はためしだな」
想雅は鞘から『魔』の力を宿した刀を抜き、入り口前の結界に向け、斬りかかった。刃ははじかれることもなく綺麗に一閃し、何かが破れる音がした。
「なんとか結界はどうにかなったな」
想雅は刀を鞘に収め、「ふぅ……」と息を漏らした。ルーミアが近づいてきて想雅に言った。
「ねぇ、想雅。今何かが壊れる音がしたんだけど、アレって……」
「お察しの取り」
これであいつらのことに確信がついた。アウナスとの戦闘時、魔剣『グラム・スピリット』が奴の右腕を吹き飛ばしたとき、なぜかあいつは腕を再生しなかったこと。ペルセウスとの戦闘時、奴にも同じく魔剣『グラム・スピリット』が腕に掠った後、やつの黄金の弓が消失した。そして結界を斬ったこと、このことによりこの『魔』とは、通常は傷付けられない物つまり、能力も斬ることができるということに確信がついた。
神や魔物だけではなく能力までも斬れるとは、チャラ神め……変な力を与えたもんだよ……
「あなた、やっぱり便利屋じゃない」
霊夢から、やっぱりと確信がついた表情で言われた。
「はぁ……なんだって呼べよ。兎に角、行くぞ」
想雅は霊夢たちを連れ、塔の中へと侵入した。
-----○●○-----
塔の内部は、外見よりも広く感じられた。しかし、薄暗くてあまり見えない。
「まったく、これじゃぁ真っ暗で何も見えないぜ」
想雅たちは、かすかな光を頼りに塔の奥へと入って行った。
「どっかから明かりを持ってこないとだめだな……」
想雅は目をしかめながら、前へと進んでいった。すると、足元に何かを踏んだのか足場が急に光りだした。
「塔が光りだした……」
ルーミアが目を見開いて言った。足場が光りだしたおかげで部屋中は見渡すことができた。しかし、足場が光りだしただけではなかった。
『キィィィィィィィィィィッ!』
何の叫び声がした。それは人の叫び声ではなく、幽霊の嘆きの声ではなく、獣の遠吠えでもなく、絹が擦れるような、今でも壊れそうな悲しい声のように聞こえた。だが、その声は次第に薄れていき最終的には聞こえなくなっていった。
「なぁ、想雅。さっきの声はいったい……」
「さぁな。俺にも見当がつかん」
あの声も、この光る床の事も、人気がない事も、出現した謎の塔も、不思議なことがありすぎる。ホント困るぐらいにな。幻想郷……不思議すぎる。想雅はそう思いながら、霊夢たちと塔の奥へと進んでいった。
「なぁ、何かの気配が感じられないか……」
魔理沙が警戒した声で言った。
「いや、この塔は無人のはz……」
想雅は答えようとした瞬間、何かが近づいてくる音がした。しかし、その音は足音ではない、風のような透き通るような感じだが、少し重みがあるようにも捉えられた。とはいえ、足音でなければなんなんだ音は、上から落ちてくるような……
「上から来るぞッ!気をつけろッ!」
想雅の声に、霊夢たちが反応し、とっさに後ろに下がった。
ドォォォォォォォォォォッ!
想雅の予想通りに何かが上から、轟音と砂煙と共に落ちてきた。砂煙が晴れるまで想雅たちは待っていた。何かは、砂煙が晴れた後、上体を起こした。
姿は大きな石像みたいだった。この場合はゴーレムといた方がいいのか?石像と言えるのか体が少し透けて見えた。二つの黄色の目を光らせながら言った。
「シンニュウシャハッケン、シンニュウシャハッケン。タダチニハイジョスル」
「警告は無いのかしら……」
ゴーレムは警告をしないまま、想雅たちに襲い掛かってきた。
「まぁ、やるしかないだろ。霊夢」
「そうね」
魔理沙と霊夢は二人で、ゴーレムへと向かった。
「ねぇ?想雅、私たちは行かなくてもいいの?」
「行っても行かなくても、あいつらは強いさ。まずは俺たちの仕事をやろう」
想雅は振り向き、先ほどのゴーレムに似た石像が後ろにいることを気付いていたのだ。
「それじゃぁ、やるぞ」
「えぇ、いつでもどうぞ」
想雅は左、ルーミアは右へと散開した。
手元に霊力槍を作り、ゴーレムに向け放つ。しかし、ゴーレムに当たるが傷は与えられず、無傷の状態だった。その攻撃に気付いたゴーレムは想雅に向け歩いて行った。
「ハイジョ、ハイジョ」
ゴーレムの右腕から振るわれた剛腕を想雅は、後ろに下がり避け、また霊力槍を放つが、思った通りに当たったと同時に、消滅させられた。
「おいおい、なんだよこいつは……」
マジで硬い。硬い以外の何物でもない。硬いったらありゃしない。頑丈すぎて俺の霊力槍が通らない。防御もしない。
「はぁぁぁぁぁッ!」
ゴーレムの後ろからルーミアが剣で斬りかかった。刃はゴーレムに当たり火花を散らすが、そこから傷を与えることができない。
「クッ、こいつ、硬い……」
ゴーレムは左腕を後ろに振り回し、ルーミアに攻撃しようとしていた。ルーミアはゴーレムの背中を蹴り、後ろに下がり、左手から魔力弾を複数放つ。ゴーレムは防御しないかと思われたが、右腕で頭を防御した。ん?なぜ防御する。防御しないとヤバい事でもあるのか?
「念のため、確認しておくか……」
想雅は霊力剣を作りだし、ブーメランのように放った。霊力剣は綺麗な弧を描きながらゴーレムの頭へと向かった。ゴーレムは左腕で防御し、想雅に向け、目からレーザーを放った。想雅はそれを避けた。
「ビーム機能も搭載していたのか。まぁ、確認したいことはできたし……ルーミアッ!」
ルーミアは想雅の声に気付き、想雅のところへと向かった。
「なに?」
「アイツの倒し方がたぶんわかった」
「たぶんって……」
「まだ、確証がないからな……」
想雅は一呼吸を置いて言った。
「とにかく、あいつの頭を狙え。体に当たった物はガードしなかったが、さっき頭に向け撃った物はあいつはガードした。つまり、頭に攻撃を通したら奴らにしたらヤバいと思うからにしか思えん」
「わかったわ」
ルーミアは想雅の提案を聞くと、ルーミアは想雅のそばから離れ、想雅はスペル詠唱をした。
「龍は獰猛である。あらゆるものを挫かせる眼を持つがために。拘束『龍王の威光』」
想雅の目が赤く光り、2対のゴーレムの動きを止める。
「グググググ……」
「ガガガガガ……」
ゴーレムたちは動きを封じられ、その場に棒立ちの状態となった。
「霊夢ッ!魔理沙ッ!こいつの頭を狙えッ!」
想雅の言葉を聞き、霊夢たちはゴーレムの頭に向け、集中砲火をした。
「ギギギ……」
「はぁぁぁぁぁッ!」
ルーミアもう一体のゴーレムに向け、剣を振るい、見事にゴーレムの頭を切断した。そして、想雅がスペカを解除したと同時に、2体のゴーレムは倒れ、消えていった。
グングニル食べたい……アカンッ!黄昏ていたわ。あぶねぇあぶねぇ……え?もう言ったってそうかもなぁ……最近、疲れてんだ俺の脳内が……変な夢見せられて……アレは恐怖以外のなに物でもなかったんだ。
感想待っています!
次回もお楽しみに!