東方神聖魔   作:東来

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テスト終わったー、いや、\(^o^)/オワタ。
まじでヤバかった。特に主要5教科が、副教科は平均点、よゆーに超えていたぜ……
受験の日にちが指で数えるぐらいになった。そろそろだな……

感想ありがとうございました!
では、ごゆっくり。




謎の塔は来てはならぬ境地への道である

床から光が漏れている空間で、誰かさんのせいで俺たち4人は甲冑を着た騎士たちに囲まれていた。

 

「おいおい、魔理沙。まったくお前が余計なこと言うから……」

 

「しょ、しょうがないだろ。お宝がありそうだったからな」

 

「魔理沙、あなたは諦めという言葉は知らないの?」

 

「お金に欲を出している霊夢が言う言葉かよ」

 

「2人共、こんなところで争っていても意味無いわよ」

 

ルーミアが騎士たちに警戒しながらも、霊夢、魔理沙に呆れながら言った。

はぁ……なんでこう不幸なことに巻き込まれやすいんだ俺は……おみくじ、中吉じゃなくて、実は凶だろ……まぁ、そんなこと考えてもしょうがないし、自分の運のせいにしてもこの状況を打開出来るわけじゃないからな。しかし、入ってきた入口も綺麗に騎士たちにガッチリ防御されていて、騎士型の砦みたいだなアレは……

 

「まったく……何なんだよ、この塔は……」

 

入口に結界貼ってあったし、入り口付近にはゴーレムが振ってきたし、最終的には騎士たちに囲まれる。はぁ……ぜってー凶だ。大事なことだから2回言ったぞ。

 

「人の子よ……」

 

「ん?誰だ?」

 

何者から、声がかかった。その声はこの塔に入った時に聞こえた、絹が擦れるような小さな声だった。想雅は空間中見渡すが声の主らしき人物は見当たらない。

想雅が探していると、服の裾を、ちょいちょいと引っ張る感触が感じた。想雅がそこに目をやると、想雅にくっついていた、光る守護霊の少年が想雅の目を見ながら言った。

 

「人の子よ……僕は、向こうに行きたい……」

 

少年は、虚ろな目をしながら言った。

 

「どうして?」

 

想雅は疑問に思った。なぜ、黒騎士が守る場所に行きたがるのかだ……

 

「僕は、『どうあがいても完全な姿になれない』という宿命を背負ってしまった……僕は、そんな絶望的な思いはもうしたくない、早く完全な姿になって、その宿命から逃れたい……」

 

少年は、『どうあがいても完全な姿になれない』という宿命から解き放たれたいらしい。

確かに、自分の本来の姿になれないというのは、想雅自身も悲しい気がした。だが、完全な姿になった後はどうだろう。少年の完全な姿が、『悪』を持つ者だったら、欲望のままに暴れる化け物だったら、黒騎士がそこを守る理由もわかる。想雅はそういうマイナスな考え方もした。

少年が言った。『絶望的な思いはもうしたくない』という言葉で、想雅の心が動いた。絶望というものは、希望が失われかけている証拠だ。そんな……希望が無い明日なんて、俺は嫌だ。なら、やることは決まった。

 

「わかった。お前に明日を見せてやる」

 

想雅は、黒騎士を倒すことを決めた。

 

「お前たち、やるぞ」

 

「そ、想雅、マジで言っているのか?あの大軍の中に行けと……」

 

「この事態を招いた魔理沙が言うな。まぁ、さすが俺は鬼じゃないがな」

 

想雅は霊夢、魔理沙、ルーミアの3人を自分の近くに呼び寄せた。そして、

 

「「「……!!!//////」」」

 

「ちょ、おいッ!暴れるなよッ!」

 

3人の顔が一斉に真っ赤になった。それもそうだ。想雅は3人に抱き着いたのだから。落ち着いたところで、想雅は自分の『魔』の力を3人に流し込んだ。そして、3人から離れた。

 

「ふぃ……まぁこれで、死ぬことはあまり無いだろう」

 

「そ、想雅。私たちに何をしたの?」

 

ルーミアが顔を真っ赤にして言った。そりゃぁ、恥ずかしいだろう。俺も同じだ。

 

「お前たちの体に、『魔』の力を流し込んだ。一定の間、お前らの霊力、妖力、魔力が強力になった。これであの騎士たちを倒すことは少しは楽になるだろうと思う。あと、剣や槍に攻撃されるだけじゃ体に傷はつかない」

 

「ま、マジかよ……」

 

「傷がつかないだけで、痛みはあるがな。そこは、まぁ……ガンバッ!」

 

想雅は霊夢たちに親指を立てた。

 

「気楽に言ってもらえるわ……」

 

霊夢が呆れながら言った。

 

「貴様ラ……無駄口を叩く、余裕があるのカ……フフフ、まぁいイ……」

 

黒騎士は、怒っているのか笑って言うのかわからんな。いまいち感情表現ができていないのか?単に不器用なだけなのか?

 

「罪人は、裁かなければならヌ……騎士よ……蹂躙せよッ!」

 

黒騎士の命令と共に、騎士たちは想雅たちに攻撃を仕掛けた。

 

 

 

 

-----○●○-----

 

 

 

 

想雅たちは、騎士たちの攻撃と共に一人ずつに散開した。

 

「よっしゃッ!想雅が言ったことが確かかこれで調べさせてもらうぜッ!恋符『マスタースパーク』」

 

魔理沙は騎士たちに向け、いきなりスペカを詠唱した。

ミニ八卦炉を中心とし、魔力が集中していった。その光は神々しく光っていた。うわぁお……ここまで光るとは……予想外デス。しかし、嫌な感じしかしない。

 

「ちょ、魔理沙ッ!こ、これ以上は……」

 

「いけえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」

 

想雅が魔理沙に何か言おうとしたが、それよりも先に魔理沙がマスパを撃ちだした。

マスパの極太レーザーは騎士たちを蹴散らしていった。なんだろう……人間ボーリング?

騎士たちがボーリングのピンのようにボンボン飛んで行った。飛ばされた騎士たちは地面に着くと、光に包まれ消えていった。そして、マスパが壁に激突する。想雅は「あぁー」とやっちまったと言うような感じに呟いた。しかし、壁は無傷。

 

「おー、つえー」

 

「壁が壊れてねぇ……この塔、本当に石でできてんのか?」

 

想雅はあんぐりと口を開けた。しかし、今は戦闘中、敵がそんなスキを見逃すはずがなかった。

一人の騎士が想雅に向け、槍で攻撃してきた。想雅は、今までこの塔に関してすごく疑問に思っていたため、その攻撃に気付いていない。想雅は気付き、槍を下に避けた。そして、騎士の足を足払いし、騎士が空中に浮いたところを、刀の鞘で撃ちだす。鞘に当たった後、騎士はその場に崩れ落ちて、その場で消えた。その騎士が消えた後、また新たな騎士が現れた。よく見たら、蹴散らして誰もいなかった魔理沙のところが、蹴散らした騎士の人数と同じだった。

 

「なにこれ、無限増殖?」

 

「ホントよッ!もうッ!めんどくさいったらありゃしないわッ!」

 

想雅が驚いたように言うと、その言葉に霊夢が反応し、想雅に大声で言った。

 

「能力や、体が強化されても、このままだと、時間の問題だわッ!……ってまたッ!霊符『夢想封印』」

 

霊夢は周りに集まった騎士たちを、スペカで一掃した。しかし、息を整えてすぐに新たな騎士たちが現れた。

 

「ルーミアは……」

 

残る一人、ルーミアは、えーと、お、いたいた。

ルーミアは手に持っている剣で、ひたすら向かってくる騎士たちを蹂躙していた。

 

「ただ私に向かってくるだけじゃ、勝てないわよ。もっと頭を使いなさい、頭を」

 

ルーミアは騎士たちをバカにするように言いながら、戦っていた。って何しているんッスかルーミアさん。バカにするより、戦闘に集中しんさい、集中。まず、お前が人の頭をバカにする以前の問題で、あんたはどれぐらい頭が悪いと思っているだよ。しかし、ルーミアにバカにされている騎士たちは、戦闘方法を変えずにルーミアに攻撃していた。

 

「まったくもう……人の話ぐらい聞いてもいいのにねッ!」

 

ルーミアは斬り終わった後、体から妖力を出し、周りにいた騎士たちを吹き飛ばした。ルーミアの戦闘を見ていると、周りから騎士たちが襲い掛かってきた。

 

「そういえば、俺もまだ戦闘中だったなッ!」

 

想雅は刀を鞘に収め、刃に『魔』の力を込め、一気に押し込んだ。

想雅を中心にして、爆風が起こり騎士たちは吹き飛んだ。そして、構わずスペル詠唱。

 

「騎士の名において必要とされる必中の矢よ。決して逃すな、故に悪しき物をを射抜け。

聖矢『フェイルノート・スターダスト』」

 

『聖』を込めた弾を上空に打ち上げ、一定の高さまで来ると拡散し、無数のレーザーを落とした。

空間上にいた騎士たちは、想雅のスペカですべてを貫かれ、消滅していった。そして、残ったレーザーは黒騎士に目標を変え、貫かんと突っ込んでいった。

 

「フン、この程度……」

 

黒騎士は鼻で笑い、手に持っていた槍で薙ぎ払い始めた。数発薙ぎ払った後、黒騎士は走り始めた。

走っている先は、想雅が立っている。そして、黒騎士は想雅に向け、槍で突いた。

 

「せいッ!」

 

想雅は槍を払い、黒騎士に向け、『魔』の宿った拳で殴り始めたが、殴る前に黒騎士は横に避け、想雅を追い越した。

 

「なッ!」

 

想雅は黒騎士が避けたことが、予想外だった。『魔』の拳を撃ち込まれるのは、さすがに甲冑を着ているがヒビが入るのはそうだが、そのことを敵が知っているわけじゃぁない。じゃ、なんだ。

想雅が黒騎士の方を向いていた瞬間。

 

「ガァァァァァッ!」

 

無数の弾幕が想雅を襲った。そして、想雅は空中を舞い、床に落ちた。

 

「クソッ……まさかな……」

 

弾幕に襲われたときに全てを理解した。黒騎士は元から俺を倒すために、槍で攻撃したわけじゃない。実際の目的は、槍ではなく、俺が使ったスペカの追尾機能搭載レーザー(・・・・・・・・・・・・・・・・・・)で俺を倒す気だった。クソッ……なんて奴だ。召喚された騎士らとは違って、ちゃんと考えながら行動していやがる。

想雅は痛む体をゆっくり起こしながら立ち上がった。

 

「貴様に近づいてみたガ……やはり、奴がいたナ(・・・・・)……」

 

奴がいた……こいつはこの少年のことを知っているらしい。

 

「なおさら、貴様は倒さなければならヌ……」

 

黒騎士は持っている槍を想雅に向け投げた。想雅はその槍を打ち払い、黒騎士に攻撃を仕掛けようとしたが、その黒騎士が自分の目の前にいることに気付き、黒騎士は手に持っている剣で想雅に攻撃し、想雅がそれを刀で受けとめ、押し返し、刀で斬りかかる。黒騎士は剣を持っていない手に盾を出現させ、その盾で受け止めた。

 

「クッ……やっぱ、実力の差か……」

 

黒騎士は戦闘だけではなく、戦術にも懸けているぜ、これは……

その言葉に反応した黒騎士は、想雅を小バカにするように不気味に笑いながら言った。

 

「ククク、そのとおりダ……」

 

黒騎士は手首を捻り、盾を少しだけ動かした。その動きで今まで当たっていた刀が、盾をずらしたせいで、下に斬り落とされるように、床に向かって勢いよく斬りかかった。その隙に黒騎士は想雅に剣で斬りかかった。

 

「あ、ヤベッ!……」

 

想雅の背中ががら空きだったため、黒騎士の剣がダイレクトに当たってしまうと思った瞬間。

 

「……ッ!」

 

横から来た弾幕が、黒騎士は頭に直撃し吹っ飛んでいった。

 

「想雅ッ!大丈夫ッ!?」

 

今まで、騎士たちをバカにしていたルーミアが、想雅がピンチのことに気付き、魔力がこもった弾幕を黒騎士に向け撃ってくれたのだ。

 

「あぁ、何とかな。サンキュー」

 

想雅はゆっくりと立ち上がり、黒騎士の方を見た。

 

「「なッ……!」」

 

想雅とルーミアは絶句した。

奴……黒騎士の兜が外れているまではいいのだが、実際にあるはずの中身が無いのだ(・・・・・・・)。え?

 

「お、おい、ルーミア……お前……」

 

想雅は錆びついた機械のように、ギギギ……とルーミアを見た。

 

「わ、私は殺っていないわよッ!な、なんなのよ、その目はッ!?私をそんな目で見ないでくれるッ!?」

 

想雅は「えー」と言いながら黒騎士の方へと目を移すと、またまた絶句するような出来事が起こった。

 

「女ヨ……不意打ちとハ……」

 

頭が吹っ飛んだ黒騎士が、何もなかったかのようにムクリと起き上がり、外れていた兜を拾い上げた。

 

「ほ、ほら、言った通りでしょッ!」

 

「まぁ、そうだが……アイツ人間じゃねぇ……」

 

何アイツ……鋼の錬○術師のアル○ォンスか!

黒騎士は兜をはめ込み、騎士たちに告げた。

 

「騎士らヨ……我はこの男とやり合わなければならなイ……その間、何人たりとも邪魔をさせるナ……」

 

その言葉に反応した騎士たちは、ルーミアめがけてに突っ込んできた。

 

「想雅ッ!私の事はいいから、あの黒騎士を頼んだわよ」

 

ルーミアもその騎士たちに向け走って行った。おう……さっそく蹴散らしている。

 

「さて、邪魔者も消えタ……我と存分に戦えるナ……」

 

「俺は嬉しくもなんとも無いぞ……」

 

想雅はため息交じりに言った。

 

「ならなぜ、我と戦ウ……奴が言ったからカ?」

 

「その奴とは、俺の隣にいる少年のことか?」

 

「そうダ……奴に(たぶら)かされているだけではないカ?」

 

「誑かされている?どういう意味だ?」

 

「奴が求めている向こう側は、『涅槃(ねはん)』に達する場所ダ……決して踏み入れてはいけない境地ダ……故に罪ダ……貴様は自ら命を投げ捨てる行為みたいなものダ……」

 

「涅槃……」

 

涅槃……ニルヴァーナの字義は『吹き消すこと』『吹き消した状態』であり、すなわち煩悩の火を吹き消した状態を指すのが本義である。『人間の本能から起こる精神の迷いがなくなった状態』つまり、悟りを開くと言うことだ。

何が言いたいかというと、悟りを開いてしまうと、その場で実態を保つことができずに消えてしまうと言う物であるのだ。

 

「どうだ、これで我がここを守る理由が分かったであろウ……」

 

「あぁ、そうだな。だがよ、俺は少年を向こう側へと行かせる」

 

「貴様……死にに逝くつもりカ……」

 

「なら、悟りを開かなければいいだけだろう?」

 

「たしかにそうダ……しかし、悟りを開かない奴は穢れを持つ者、よって我は貴様を排除すル……」

 

先ほどの黒騎士とは違った。

今まで出ていた青白いオーラが、一瞬のうちにドス黒いオーラに変わった。黒いオーラは空間上に行きわたり、そのオーラに触れた騎士たちは次々と消されていった。そして騎士たちが消えると黒いオーラは黒騎士のところへと戻った。

 

「そ、想雅。何このオーラ」

 

騎士が消えたことに驚きながら、霊夢が近づいてきた。

 

「あぁ、たぶん俺のせいだ」

 

「次は想雅のせいか」

 

魔理沙が笑いながら近づいてきた。

 

「まず、この状況になった現況が何言っているのよ……」

 

魔理沙の発言にツッコみながらルーミアが近づいてきた。

 

「まぁ、こんな状態にさせたのはすまない。だが、このまま、アイツをほっとくわけにはいかない」

 

「確かにね。あんな奴が外に出たら、ヤバいことになりそうね」

 

「まったく、こんなことになるんだったら来ない方がよかったぜ……」

 

「言い訳をしない」

 

「分かってるって……」

 

魔理沙はしぶしぶルーミアの言った言葉に従った。忘れるなよ。これお前が元凶だから。

 

「フフフ、4対1……なかなか楽しめそうだナ……」

 

黒騎士は不気味に笑い。黒いオーラを噴出させた。

 

 

 

 

 

 






黒騎士が狂い始めた……もう、バーサーカーだな。
あと、2、3話ぐらいでこの章は終わります。

感想待っています!
次回もお楽しみに!

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