東方神聖魔   作:東来

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暇じゃないと言ったな、あれは嘘だ。
1日1日が暇すぎました。やることがほとんどない。明日は珍しく入学する高校で説明会みたいのがあるらしく、たぶん暇には……なるな。終わった後が暇……ってわけじゃなかったな。高校の方で課題が出るらしい。

感想ありがとうございました。
では、ごゆっくり。




西行妖の復活

「これで終わりよッ!霊符『夢想封印』」

 

大きな桜の木の近くで、脇巫女……つまり霊夢がスペルカードを発動した。

七色の大玉の弾幕は1人の女性に向け放たれた。

 

「ふふ……ここまでのようね……」

 

その女性は、負けることを悟ったのかその場から動かず、ただただ自分に弾幕が被弾することを待った。七色の弾幕は女性の周りをグルグル回転しながら、逃走路を封じていた。そして、弾幕は女性に向け攻撃して、被弾した……と思われたが……(・・・・・・・・)

 

「こ、このままだと……だ、弾幕が……しかもデカいのがッ!」

 

どこからか少女の声が響いてきた。霊夢と魔理沙はどこから聞こえているのか?とあたりをキョロキョロし始めた。しかし、弾幕に囲まれている女性はこの声が誰のものなのか分かっていた。

 

「ちゃんと掴まっておけよッ!今、弾幕を斬るからッ!」

 

どこからか少年の声が響き、この声は霊夢、魔理沙には知っている声だった。しかし、見つからない。

 

「ちょっと待ってくださいッ!あそこに幽々子様がッ!弾幕に囲まれてッ!このままだと、あなたの斬撃で幽々子様が……」

 

「弾幕ごっこの最中かよッ!手段は……手段は……」

 

「幽々子様ぁぁぁぁぁッ!」

 

「クソッ!一か八かだッ!落ちるなよッ!妖夢ッ!」

 

その声はだんだん近くなってきた。しかも、ものすごい速度で声が大きくなっていった。そして、七色の弾幕が衝突した。しかし、その場には女性はいなかった(・・・・・)

 

「アイツがいない……ッ!?」

 

霊夢が驚いた表情で地面に着地した。その後に、地面で鼓膜が破れそうな凄い轟音が響いた後、砂煙があたり一面に広がった。

 

「―――――ッ!痛ってェェェェェェェェェェッ!!!」

 

砂煙の中で、少年の断末魔……否、叫び声が響いた。しばらくして煙が晴れ、その中には先ほどまで、霊夢、魔理沙と戦っていた女性と銀髪の隣り半霊を連れている少女が座っており、そして、先ほどの衝撃で出来たとされているクレーターで、サイバイ○ンに自爆されたヤ○チャのようなポーズで2人が知っている少年が倒れていた。

 

「お、おい……想雅、大丈夫か……もの凄い音がしたぞ……」

 

魔理沙が少しビクビクしたような感じで、少年……想雅に話しかけた。

 

「お、お……こ、骨折だ……ふ、複雑骨折だ……」

 

さすがに、あの桜の並木道と、この大きな桜の木の近くとでは距離は近からず遠からずの位置のはずだが、『魔』の力によってものすごい速さで地面に着地したため、この痛みは複雑骨折までの痛みだった。しかし、足は折れていない。どこも折れていない。衝突前に『魔』の力で体を強化したためである。

 

「やっぱり、人間やめているわね……」

 

「や、やめてない……」

 

「言い返すぐらいの力はあるのね」

 

「というか、どうするんだ?想雅がこの調子じゃぁ……」

 

霊夢、魔理沙の2人はどうするか考えた。

 

「え、えーと、あまり状況が把握しずらいけど休むなら家に来ない?」

 

想雅に助けられた女性が、手を上げて2人に言った。

 

「敵の家に行くのは少し気に障るけど、この最しょうが無いわね」

 

霊夢、魔理沙は想雅を運びながら、女性の後に続いた。

 

 

 

 

 

-----○●○------

 

 

 

 

 

「ここは……どこだ?」

 

冥界に一人の男性が迷い込んだ。

 

「まぁいいだろう……この場所から強力な妖気が微かに感じる」

 

その男は、冥界に何かの目的……確認のために来たのだった。

男は、その場から歩き始めた。しかし、歩くたびに何かが擦れるような音がしていた。

 

 

キチ……キィン……ガス……

 

 

鉄と鉄がこすれ合う音、地面に足をつけるたびに聞こえる金属音……そう、鎧を装着していた。その鎧は戦国時代の物でもなく、室町時代の鎧でもなかった。もっと昔の鎧で、分厚く動きにくそうな形をしていた。そして、男は目的の場所へとたどり着いた。枯れた大きな大木がある場所に……

 

「さて……答えろッ!妖怪桜よッ!暴れたいであろう?血をすすりたいであろう?その望みがあるなら、今、我がその封印を解いてやろうぞッ!」

 

男は、腰に刺さっている刀を鞘から抜き、刃に怨霊(・・)を宿らせ、桜の木に目がけ構えた。

 

 

 

 

 

-----○●○-----

 

 

 

 

 

想雅たちが、女性の家に入って休憩をしていてから、数十分。やっとの思いで想雅が立てることができた。

 

「まだ足が震えているが、まぁ、歩けるぐらいには回復しただろう……」

 

この家……というか屋敷に運び込まれ、布団の中で寝かされていた。だって、足痛くて立てないし、座れないし……で、その間、足を中心に『聖』の力を流し込み痛みを消していった。ホント、便利だなこれは、人間やめたほどのだな……認めていないが……

『魔』の力は捨て身の攻撃、移動、防御。『聖』の力はその『魔』の力によって負担が掛かったものへの癒し……いいコンビでもあり、一歩間違えば死ぬというコンビでもあるからな。

想雅が痛みを癒していた部屋には誰もいなかった。想雅は、ふすまを開け、話し声が聞こえる部屋まで千鳥足のような歩き方で移動していった。その話し声が聞こえる部屋まで来た想雅がふすまを開こうとすると、中から怒っている霊夢の声が聞こえた。

 

「悪霊騒動もあなたたちがやったことでしょッ!さっきからやってない、やってないって……」

 

一瞬、想雅がビクンと跳ね上がった。一回深呼吸をしてから再びふすまへと手をかけた。

 

「本人たちがやっていないと言うんだから……っと、アブネ。」

 

想雅は、少しこけそうになったが踏ん張り、体勢を保った。ふと目線を戻すと、ジト目で見てくる霊夢と、笑っていた魔理沙、少し慌てていた妖夢、のほほんとして優しそうな……えーと……

 

「西行寺幽々子よ。以後お見知りおきを」

 

「あ、これはどうも丁寧に。俺は天上想雅だ」

 

見た感じ優しそうな人だな。まぁ、それは置いといて……

想雅は開いている場所を見つけると、立っているのが少し辛いためそこに行き、座った。

 

「で、話は戻すが、幽々子たちはやっていない」

 

「どうして言いきれるの?」

 

霊夢は不満そうな顔で想雅に言った。

 

「なぁ、魔理沙。お前、霊夢に会う前なんて言ったっけな。冥界では怨霊が湧かないとかの矛盾とかの……」

 

「あぁ、冥界では、閻魔様の裁判を終えた霊たちがいて、そいつらは話すこともできないし、何かを持つこともできないとかのやつか……確かにそう考えると、こいつらは部外者ってなるな」

 

魔理沙は自分で言った言葉にうなずきながら、意見を述べて言った。

 

「じゃ、じゃぁ、アレが怨霊じゃなく、亡霊だっt「あー、それはまず無いぜ」……どうしてよ」

 

「おいおい、少し頭に血が上りすぎじゃないか?霊夢。まぁ、確かに亡霊ということも考えれるが、まず違うと言いきれることがあるんだぜ。第一こんなに亡霊が増えたら、閻魔様も何やらかの手を打ってくるはずだ」

 

「ん?どうしてだ?」

 

想雅はなぜ亡霊の大量発生が閻魔様とやらに関係するのかが疑問に思った。

 

「まぁ、ここは霊夢に任せるぜ」

 

魔理沙は霊夢の肩をポンと手でたたいた。

 

「はいはい、亡霊というのは、死んだ事に気づいていないか、死を認めたくないという念が強すぎるという理由が成り立った時にできる、いわゆる人間の精神っていうところかしら。多くの亡霊は三途の川を渡らずに現世に止まることが多いわ。1ヵ月でこんなに亡霊が増えたら閻魔様も怒ること間違いなしだわ」

 

「だから、なんでそれが閻魔様に関係するn「知らないわよ」……」

 

霊夢、お前……それでも博麗神社の巫女かよ。

 

「まっ、簡単に言えば、幻想郷の均衡が崩れると言えばいいと思うぜ」

 

なるほどね……崩れたらこの幻想郷が終わっちまうしな。

 

「と、いうわけで霊夢、幽々子たちはシロというわけでいいな?」

 

「えぇ、少し頭に血が上りすぎたわ……だけど、怨霊騒動は解決していないわ」

 

「そうだな……手がかりと言ったら新皇っていうやつが怪しい。お前らは何かこいつに関して知らないか?」

 

想雅は4人に訊いてみるが、いまいちこれといった情報は無かった。想雅たちが()きず待った表情で考え込んでいると……

 

「……ッ!」

 

「ん?どうした幽々子?」

 

幽々子が急にこわばった表情をした。

 

「ちょ、ちょっと気分が悪くなっただけだわ……」

 

「ちょっとじゃなく相当顔色悪いぞ」

 

想雅が幽々子のでこに手のひらを置いた。

 

「別に熱があるわけでもない。なんならなんだ?」

 

想雅は幽々子のでこから手を離し、少し考えた。しかし、何も思い当たることは無い。次の瞬間……

 

「「「……ッ!」」」

 

幽々子と想雅以外の3人がビクンと体がしびれたような動きがした。

 

「ちょっと何よこれ……この妖力は……」

 

「さっきまで感じなかったぞ……」

 

「幽々子様、これは一体……?」

 

3人は、少し焦っている表情を見せながら、徐々に落ち着きを取り戻していった。想雅はそんな探知能力を身に着けていない。だいたいは『勘』というもので感じている。本人曰く、「俺って第6感が優れているのか?」と思うぐらいだった。しかし、それはあくまで『勘』であり、常日頃から感じているわけではない。1週間に1度ぐらいの(まれ)に反応するぐらいだ。

5人の囲んでいる机の上に急にスキマが開き、その中から紫と藍が出てきた。しかし、2人の表情は5人に会いに来たという表情ではなかった。

 

「幽々子……少しヤバいことになったわよ……」

 

紫は言一呼吸置いて言った。

 

「西行妖の封印が解かれたわ……」

 

そのことを聞いた幽々子の顔色が先ほどより、青く冷めたのであった。

 

 

 

 

 

 






さて、あの西行妖が復活しちまったな。

「なぁ、西行妖ってのは何なんだ?」

ん?ここでお前に言うとネタバレになるからヤダ。紫の奴から聞いてこい。まぁ、簡単に説明したら桜の化け物だな。

「俺、また変な奴と戦うのか……」

神様じゃないぐらいマシだろ?

感想待っています!
次回もお楽しみに!

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