東方神聖魔   作:東来

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高校から出された課題がまだ終わってねぇ~。どれもあと、数ページですわ。楽だった。
うん。今回はこれだけ。最近ネタ切れなんだ。物語じゃないよ。この前書きと後書きの方だよ。

感想ありがとうございました。
では、ごゆっくり。




想雅が選んだ道

いろんなところを周り、怨霊たちを倒し終えたので、私は今想雅の家まで戻っている。しかし、その家という物が見つからない。私がいた時までは廃墟レベルまでに収まっていたが、今となっては平地と言ってもおかしくないほど平らになっていた。

 

「だいたいあのあたりかな……」

 

ルーミアは建物の残骸が残る場所へと降り立った。そこには大きな骨の残骸もあった。

 

「あっ!そーーーーがーーーーーッ!」

 

ルーミアは想雅の姿を見つけ、そこに走って行った。しかし……

 

「……ッ!」

 

あと、数メートルというところで止まった。それもそうだ。想雅の体から実際感じられない、いや感じてはいけない、怨念が感じられたのだ。想雅だと思われる少年の周りには平将門の姿が見当たらない。たぶん逃げたのか倒されたのだろう。だが、なぜ想雅から怨念が感じられる?

想雅は振り向き、ルーミアを見つけたのかルーミアのところまで歩いて行った。しかし、ルーミアは後退していく、距離は変わらず無駄だと思ったのか想雅はそこで止まった。

 

「どうしたんだ?」

 

その声は普段聞き慣れている想雅の声だった。しかし、怨念が出ているため近づけない。ルーミアはすぐさまそう雅と思われる少年に質問をした。

 

「想雅……私の名前は?」

 

「だからどうしたんだよ。さっきからおかしいぞ」

 

「忘れたの?」

 

「いや、忘れていない。ちゃんとおb「いつまで誤魔化すつもり?」……ふふふ……」

 

やはり……とルーミアは思った。想雅だと思っていた少年は不気味な笑みを浮かべ、肩を笑わせた。

 

『フハハハハハッ!新たな肉体に移動して怨念の制御を(おこた)ったか。これなら正体がばれてもおかしくは無いな』

 

これは少しずつ奴の声に変わっていき、姿が見えなかった平将門の声が想雅の口から聞こえた。ルーミアは大剣を構え、いつでも攻撃できるように体勢を整えた。

 

『このような若人(わこうど)の肉体が手に入ったんだものだ。大切に扱わなければな。だが、さすがの我でもこのような怨念を浄化する輩は差ほど見たことないな……』

 

ルーミアが思うように、想雅の『聖』の力が極端に少なくなったのだろうと考えた。しかし、想雅に限ってそのような……いや、考えてみればよくあることだった。だが、だいたいが霊力がきれる程度だったが、今回は『聖』の力が無くなりかけているという例外な出来事だった。

 

『とはいえ、こ奴が最初の戦闘から弱っていてからのものだ。弱っていなければこの我もどうなったことか……』

 

ルーミアの読みは正解だった。やはり、この怨霊騒動には大量な怨霊が湧いているということ、つまり、想雅はその怨霊たちを浄化しながらここに来たというのだ。

私としたことが不覚だったわ。想雅は他人の事が気になりすぎて、あまり自分の事を考えない人だという事を……

 

『しかし、まだ乗っ取ったばかりだ。いざというときに動けなければ意味は無い。ちょうど体慣らしの(あやかし)がおるしな』

 

想雅の体を乗っ取った平将門は後ろに下がり、落ちていた想雅の愛刀、神刀『風雅』を掴み、刀を持っていない手で怨念の弾を撃ちだした。ルーミアはそれを交わし平将門に向け、弾幕を撃ちだした。しかし、乗っ取る前の状態と同じで弾幕の軌道がずれて、体には当たらないかった。

 

『いいのかぁ?こいつの体を傷つけて?』

 

「クッ……!」

 

やはり、想雅の体を傷つけるわけにはいかない。

平将門は動揺したなと「ふっ……」と笑い、続いて刀を構え、ルーミアに向け攻撃を始めた。

 

 

ギィンッ!ガッ!ギィィィィィンッ!ギンッ!

 

 

「想雅ッ!お願いッ!目を覚ましてッ!想雅ッ!」

 

「カカカ、無駄無駄無駄ァッ!いくら叫ぼうとも奴にその言葉が届くかァァァァァッ!」

 

2つの刃が交わり、火花を散らす。

平将門はルーミアの大剣の刃を刀で押さえながら、地面を足で叩いた。すると、地面から怨霊の腕が出現し、ルーミアは後退する他なかった。これも平将門の目論み通り、腕をルーミアの方に向け、そこから怨霊の腕をルーミアまで伸ばす。ルーミアは大剣に魔力を込めながら斬り続けるが、地面から出てきた怨霊の腕により、大剣の軌道を逸らされ、足首を掴まれてしまった。そして、地面へと叩きつけられた。

 

「くぅ……ッ!」

 

ルーミアは倒れた状態で一歩ずつ歩いてくる想雅を見た。そして気付けば目の前にその姿はあった。

ルーミアは(ひざまつ)くような感じで立ち上がった。

 

『さて、妖よ。体慣らしには多少なったが、このまま遊ぶわけにもいかん。こ奴の手で殺してやる』

 

「そ、想雅……」

 

平将門は刀を頭上に振り上げ、ルーミアを斬ろうとした。さすがのルーミアもここまでかと思い、目を瞑った。

 

――――――やっぱ、俺が殺人をやるなんて(しょう)にあわねよな。なぁ?ルーミア。

 

聞き覚えがある声が聞こえた。

ふと顔を上げてみると、刀を振り上げたままの想雅の姿が見えた。

 

『き、貴様ぁ……』

 

「よ、よぉ……無事で何よりと言いたいんだが……すまねぇ……」

 

彼の声は弱く、今でも倒れそうな声量で意識を取りかえした。その顔は申し訳なさそうな表情をしていた。

 

 

 

 

-----○●○-----

 

 

 

 

あ、あぁ……何も見えない……真っ暗だ……暗い暗い闇の中……俺は死んだのか?いや、平将門に体を乗っ取られたのか?そうだった……

痛い……暗い……寂しい……この空間は怨念の集まりなのか?

この空間では様々な感情が渦巻いていた。恐怖、憎しみ、執念、悲しみ、強欲、憤怒、嫉妬……感情がありすぎて、今の想雅の意識では2,3個しか感じられなかった。

チクショウ……完全な状態じゃなかったから負けたのか……思えば弾幕ごっこ以外の敗北は何気にこれが初めてだな。ははは……こんな状態でも俺は呑気なことを事を言っているのか……

想雅は自分で思ったことを苦笑いした。

っにしても、意識が中々元に戻らんな。あれか?平将門のせいか?想雅は手を動かしてみた一応動く、立ち上がろうとした。しかし、動かない。怨念で拘束されていた。ったく、それほど俺の体が気に入ったのか?ホモ的な意味じゃなく……

想雅は意識の中でも能力は使えるため、体全体に『魔』の力を宿し、力任せに怨霊を引きちぎった。

 

「ふぃ……少しは動くようになったかな」

 

想雅は意識の中で体の自由を少し取り戻した。

 

「しかし、真っ暗で何も見えん」

 

想雅はあたりを見渡した。立って見渡してもどこもかしこも真っ暗。黒一色だった。

 

「さて、どうしt……ガァッ!」

 

想雅の頭に激痛が走った。な、なんだぁ……くっそ、頭が割れる……

頭を押さえながら、その場に崩れた。何かが……何かが聞こえる……

 

―――――想雅ッ!お願いッ!目を覚ましてッ!想雅ッ!

 

この声は……ルーミア……なのか?なぜ彼女の声が?しかし、考える暇もなくまたもや想雅に頭痛が起こった。

 

―――――カカカ、無駄無駄無駄ァッ!いくら叫ぼうとも奴にその言葉が届くかァァァァァッ!

 

た、平将門……奴の声まで……

声が聞こえるということは完全に俺を乗っ取ってないと考えていいのか……なら、どこかで体を取り返せるのか?『聖』の力は……ダメだ。これぐらいの量だと奪回は不可能か……どうしたものか……グッ!ま、またなのか……

 

―――――さて、妖よ。体慣らしには多少なったが、このまま遊ぶわけにもいかん。こ奴の手で殺してやる

 

な、何だと……やめろ……やめろ……やめろ……やめろやめろやめろやめろやめろ……

 

「Cesseeeeeeeeeeeeeeeeeeeeezッ!(やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!)」

 

想雅は意識の中で叫んだ。すると、グッっと体が引きつけられるように暗闇の奥まで引っ張られた。(まぶた)を開けると、そこには跪くような体勢で目を瞑った。

 

「やっぱ、俺が殺人をやるなんて(しょう)にあわねよな。なぁ?ルーミア」

 

想雅の声に反応したルーミアが顔を見上げた。

 

『き、貴様ぁ……』

 

「よ、よぉ……無事で何よりと言いたいんだが……すまねぇ……」

 

クソッ……平将門が俺の体を乗っ取り返そうとしやがる。このままだと、ルーミアがこいつに殺される。俺の手によって……殺されるのは何とかして阻止しなければ……

 

「そ……想雅……なの?」

 

「あぁ、今はな……」

 

「ま、待ってッ!今から怨霊を外に出すからッ!」

 

外に出すから……ねぇ……無駄だ。ルーミア、お前にはこいつを出せる能力が無い。

ルーミアは想雅に手を伸ばしてきたが……

 

 

パァァァァァァァァァァンッ!

 

 

想雅はルーミアの手を払った。これは想雅本人がやったことだった。

 

「想……雅……?」

 

「……ろ……」

 

「え?」

 

想雅は意識が乗っ取らせそうな状態までなってきた。

 

「逃げろ。今すぐここから……」

 

「いやよッ!想雅を置いてなんて……ッ!」

 

「甘ったれたこと言うなッ!」

 

「……ッ!」

 

想雅の激昂がルーミアの体を震わせた。

 

「―――――っ……すまん。つい、大声を出しちまった……」

 

想雅はこんな時でもルーミアに謝った。

 

「これでも俺なりの優しさのはずなんだ……ガァァァァァッ!」

 

「想雅ッ!」

 

想雅は手を目の前に出し、「大丈夫だ」とルーミアにサインを出した。あと、「その場に止まれ」というサインも出した。

 

『こんな時に仲間割れかぁ?」

 

「黙れ。俺なりの優しさだと言っただろ」

 

ったく、まさかな……ここまでだとはな……

 

「さて、平将門。俺は貴様に屈しない。挫けないぜ」

 

『ハハハッ!ここまでしぶといとはなッ!あっぱれッ!しかし、貴様の残りの力では何もできないだろう?」

 

「ふふふ……そうだな。()の力に頼らなければな……」

 

『なんだとぉ?』

 

「聖なる鎖よ。狂気を(むさぼ)り喰らい、悪を刈り取れ。束縛『レイジング・グレイプニル』」

 

想雅の腕から『聖』なる鎖が5本出現した。しかし、対象になるものは無い。そもそも、最初からそんなつもりはないのだからだ。

 

『ヌ……ヌゥゥゥゥゥッ!』

 

5本の鎖は想雅の体に巻きつき、剣のようになっている先端は地面に突き刺さり、想雅を固定した。想雅は刀の持ち手を忍者が持つような感じで逆に持ち、そして……

 

 

ザク……ッ!

 

 

押し込んだ刀は想雅の腹を貫通し、紅い液体を刃の先端からポタポタと垂らし始めた。

 

 

 

 

 

 






それがお前が選んだ道か……さて、どうなるか……生き残るか。それとも、死か……
さてと、お気づきの方もいらっしゃると思いますが次回でこの春雪異変は終わりです。
さてさて、次回で想雅がどうなるか分かりますよ。

感想待ってます!
次回もお楽しみに!

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