東方神聖魔   作:東来

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うん、予想どうり10000文字超えちゃった。初めてだ……精々8000ぐらいが最高だったのによ……後、チャラ神のセリフがありすぎるから顔文字をつけるのがめんどくさかった。
『ブラコンの大天使』から続けていたら完全に20000文字超えていたわ。あー、区切ってよかった。

感想ありがとうございました。
では、ごゆっくり。




11次元のチャラ神サマ

チャラ神が指を鳴らした瞬間、自分の視界を疑う光景だった。

先ほどまでは1つの執務室だった場所が、1秒も経たずにして複数の島が浮いている場所へと瞬間移動した。しかし、神界で見た浮遊島とは少し違った雰囲気を覚えた。各島には城、砦といった中世ヨーロッパのような街並みをしているがそこに人間の姿、気配は無い。

 

「ここは俺が作った空間だ。ここだといくら暴れても誰の迷惑にならない……いや、直す俺に迷惑がかかったわ……(´・ω・`)ショボーン」

 

チャラ神は頭をかきながら、苦笑いで言った。彼は一歩踏み出したと同時に、まるで階段を上るようにして空中へと上がって行った。

 

「ほら、早よ来い。щ(゚▽゚щ)」

 

チャラ神は手を自分の方向へ動かし、想雅を誘導した。しかし、ヘタレ想雅には1つ心配することがあった。

 

「ノエル……いや、何でもない……」

 

想雅はノエルに何かを言おうとしたが、言うのを拒みチャラ神の場所へと向かおうとしたが、裾をノエルに引っ張られその場で「おうっ」と言ってしまった。

 

「私はマスターの剣、あなたの望むがままに……気にしないでください。私は決して折れません」

 

その言葉を聞いた想雅は「ふっ……」と笑い、少女の頭に手を乗せた。

 

「そうだったな。だが、これだけは覚えていてくれ。俺はノエルを『物』として扱わない。1人の『人』として、1人の『女の子』としてだ。前の俺の相棒もこんな感じで語りかけて言い聞かせていたことだ」

 

ノエルは「はい……」と呟き、白く光るとともに刀へと変わった。想雅は目の前に浮いているノエルを左手で掴み、右手で鞘を撫でるように語りかけた。

 

「これからよろしく。ノエル」

 

『はい、私はマスターと一心同体です。いつまでも傍にいます』

 

想雅は照れ臭そうに、鼻を擦った。彼は上を向いてチャラ神を見つけた。何やってんだアイツ……空中で寝ていやがる……あっ、起きた。このまま撃ち落とそうと思ったんだがなぁ……

そして、ため息をつきながら、彼はチャラ神の元へと向かって行った。

 

 

 

 

 

-----○●○-----

 

 

 

 

 

「さて、準備はいいかなぁ?( ゚д゚)ノ ハイ!質問!」

 

想雅は刀を鞘から抜き、準備万端の体勢にした。しかし、チャラ神は「やれやれ、だからヘタレは……┐(´~`)┌ 」とポーズと顔文字を出した。そういえば、アイツの顔の横に顔文字が出てくることをまだ言っていなかった。だから、アイツがどんな表情をしたのかが分かるんだ。

 

「『いいともぉ~』はどうした?『いいともぁ~』はぁ?m9っ`・ω・´)シャキーン」

 

「どうした」はこっちのセリフだ。笑って○いとも!みたいな掛け声は?想雅は内心そう思いながら体勢を崩さなかった。なぜかって?アイツはそうやって気を油断させておいて攻撃してくると判断したからだ。

 

「もういい……俺の指が鳴ったら始めるぞ。( ̄ー ̄;」

 

チャラ神が気を落としたが、すぐに立ち直り指を鳴らすポーズを取った。

太陽の暖かさと、涼しい風―――――

生き物の声すら聞こえない静かな空間―――――

そして、彼らは戦う―――――

この……神の力により作り出された空間にで――――ッ!

 

 

パァーーーーーーーーーーン……ッ!

 

 

澄みきった空気にチャラ神の神パッチンが響いた。しかし、両者一歩も動かない。

2人が睨めあう視線、その先には相手の姿を確実に捕らえられていた。だが、動かない。両者とも相手がどのような行動をとるのかを調べるためだ。

 

「おやおや、動かないのかな?もしかして俺を目の前にして怖気(おじけ)ついちゃったのかな?(*´∀`)」

 

「んなわけあるか。お前のその陽気な精神で俺の真面目な心に感染するからやめろ」

 

「いーーーーーやーーーーーだーーーーーッ!( ̄^ ̄)えっへん」

 

「小学生かッ!」

 

「これは本気ですか?いいえ、俺の陽気な精神です。( ・´ー・`) ドヤァ・・」

 

「こ○ゾン、パクんなッ!」

 

はぁ……はぁ……ったく、メッチャ疲れる。戦う前にこんなに体力を消費したら負けるのも同然だ。なら……こちらから勝負を仕掛け、短時間で終わらせるッ!

想雅は足に『魔』の力を流し込み、空気を蹴った。すると、先ほどまでいた場所に想雅の姿は無くなっていた。この場合は誰もが居場所を探すべくキャロキョロするのが当然だ。しかし……チャラ神は違った。逆に……

 

「探さなくてもいいさと……ガード(。・д・)ノ||」

 

チャラ神は目の前に正方形のバリアを作った。しかし、バリアは何者かにより斬られ、粉々に散った。砕けた瞬間、チャラ神は何かを掴もうと手ののばした。

 

「よし、ヒット。(゚∀゚)アヒャ」

 

彼は何かを掴んだ。目の前には先ほどいなくなった想雅の姿があった。チャラ神は想雅がいなくなったことを『魔』の力を足に流し込み、その力で空気を蹴り、肉眼では捉えられない速さで移動しているという事を先読みしていた。

 

「クソッ!」

 

想雅はチャラ神の手を振りほどこうとしたが中々外れない。チャラ神に蹴りを入れようとしたが、彼の足によって受け止められた。掴まれている腕に『魔』の力を込め無理やり外した。その外した衝撃を利用し、体を捻りもう一度チャラ神に刀を入れようと仕掛けた。だが、その攻撃は見事に避けられ、チャラ神の拳が想雅の腹に目がけて動いてきた。想雅は足にまた『魔』の力を流し込み、一時的に後ろに退いた。

 

「おいおい、これが本気とは言わないだろうな?┐(´д`)┌ ヤレヤレ」

 

「予想の遙か斜め上を行っていたがる……」

 

戦ってみて感じた。チャラ神は本当に強かった。これは疑いない真実であり、事実でもある。人は見かけによらないということはこういう意味なのか……

 

「まぁ、お前の能力を知っている俺としたらだいたいの事はわかっちゃうんだよねぇ。

<(; ^ ー^) マイッタマイッタ...」

 

チャラ神は申し訳なさそうに動作をするも、どこか余裕を見せているような表情だった。

 

「なら、ここは平等に俺の能力紹介ィィィィィッ!ワーイヽ(゚∀゚ヽ 三 ノ゚∀゚)ノワーイ」

 

待っていましたと言わんばかりでチャラ神1人だけ楽しそうに拳を上げた。

 

「俺の能力は『11次元を操る程度の能力』だ。( ・´ー・`) ドヤァ・・・」

 

ドヤ顔交じりで言った。しかし、想雅には『11次元』と言われてもあまり頭にピンとこない。

 

「そんな頭がお子様の頭に大大大ッ!ヒントッ!初めの0次元は『点』1次元は『線』2次元は『図形』3次元は『空間』4次元は『時間』5次元は『意識』6次元が『力』7次元が『自然現象』8次元が『記憶』9次元が『生命』10次元が『自由』最後に11次元が『法則』だッ!分からないならあとは自分で考えろッ!( ・´ー・`) ドヤァ・・・」

 

「簡単に言えば、能力が12個あるということかよ……」

 

「うん、そだよ。(゚∀゚)アヒャ」

 

おいおい、これじゃぁ俺に勝ち目がないじゃねぇかよ……初めっから俺を勝たせる気が0、うん、マジオワタ、ツミゲーだ。しかも、ほとんどが訳が分からない能力だ。自分1人では理解不可能だぜ。

想雅は苦笑いを超え、頭をガックリと落とした。しかし、ムクリと顔を上げ、自分の頬を叩いた。

 

「諦めたらそこで試合終了だッ!」

 

気合いを入れなおした想雅は「よしッ!」と体勢を戻し、胸ポケットに入れてあった1枚のカードを取り出した。

 

「ほう……これがスペルカードという代物か……((φ( ̄Д ̄ )ホォホォ」

 

チャラ神は興味深く、取り出したスペルカードをジロジロ見てきた。

 

「月は隠され、再び闇が始まった。だが、光は闇に(まさ)った。隙間から地を照らす月は今宵も美しく、光と闇が交わる時、幻想の世界へと(いざな)うであろう。夢想『朧月(おぼろづき)』」

 

想雅の体から霧状になった『聖』の力がチャラ神を覆い隠すぐらいの距離まで移動した。その霧の中に想雅は隠れ、チャラ神の視界からは完全に捕らえられることは不可能だった。

 

「悪魔だったら完全に逃げられなくて、浄化するレベルだな……あー、神様でよかったわー。

アリガト!(´▽`)」

 

チャラ神はくわばらくわばらと思いながら、あたりを見渡す。やはり周りは『聖』の力が散布された霧しか見えない。どこにも想雅の姿が見えない。

チャラ神の横から『聖』の斬撃が飛んできた。それをギリギリで避け、まだ余裕があるぞという事を示した。次の斬撃の方向は後ろからだった。場所を移動しながら斬ってくる。チャラ神は「厄介だな……(;●∀●)ゝ”」と呟いた。こんな深い霧のなかでは想雅本人も見えないはずだ。可能性なら、彼は無双『朧月』と言った。例え雲がかかったとしてもその光は雲をすり抜け、地上を照らす。想雅が月とし、霧が雲、そして自分を地上と考えた方がいいだろう。

 

「この霧はどこまで続いているのかが分からなすぎる……なら、答えは1つ……( ´,_ゝ`)」

 

チャラ神は神パッチンをし、その場から移動した。そこには霧はかかっておらず清々しいほどの青い空が見える。下を見ると霧が横に伸びている。

 

「霧ごと消滅させるッ!( ・´ー・`) ドヤァ・・・」

 

チャラ神が片手を霧の方へ向けると、霧全体を囲むようにして空間ができ、それを少しづつ圧縮していった。

 

「圧縮圧縮ぅッ!ヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ」

 

最終的に霧は圧縮されていき、視界から消えた。

 

「俺ごと消滅させる気かッ!この駄神がッ!」

 

この怒鳴り声はチャラ神の頭上から聞こえた。

 

「おっと、ごめんごめん。ъ( ゚ー^) スマソ」

 

「ごめんで済むなら、治安部隊はいらねぇよッ!」

 

想雅はそのまま降下していき、刀を振るった。今度こそは完全に捕らえたと思った想雅だったが、その場所にはチャラ神の姿がいなかった。空間移動というものはあるが、そのためには指を鳴らさなければ発動できない。なら何なんだ……もしや……4次元の『時間』という能力か……ッ!

 

「残念ながら後ろだよぉ~ん。ヾ( ゚∀゚)ノ゙」

 

ふざけた口調でチャラ神は手を振っている。想雅は体を捻り、そいつに向け弾幕を放った。チャラ神はそれを笑いながら軽々しく避け、自分の手のもとにブーメランのような形をしたものを作り出し、想雅に向け投げる。想雅も同じくそれらを避けたが、ブーメランだったため元に戻ってくることをすっかり忘れており、気付いた時には刀に『魔』の力を流し込み、斬っていった。能力で作り出されたものだったため、それはそれは容易く斬れていった。

 

「龍は偉大である。あらゆるものを凌駕する覇気を持つがために。覇気『龍王の威圧』」

 

想雅の目が紅く輝き、チャラ神の動きを拘束した。

 

「HA☆HA☆HAッ!U☆GO☆KE☆NA☆Iッ!ァ '`,、'`,、'`,、'`,、((´∀`●))ァ '`,、'`,、'`,、'`,、 '`,、」」

 

このスペカは、消える前の拘束『龍王の威光』の上位互換のような物だ。動きを止める、目が紅く光るのは変わっていないが、必然的に変わっているところがあった。

チャラ神はペルセウスと同様無理やり、拘束を破ろうとしている。

 

「動くなッ!」

 

想雅は叫ぶと、紅く光る目がより一層、輝き出し動きをより拘束させた。このレベルまでに達すると、何も能力を持たない人間が気絶するぐらいの拘束だ。

 

「HA☆HA☆HAッ!面白いなッ!だが、まだだッ!(`・ω・´)シャキーン」

 

チャラ神は一瞬大人しくなり、負けを認めたかと思ったが……急に動きだし、先ほどとは比べ物にならないぐらいい容易く拘束から脱出した。

 

「嘘……だろ……?」

 

疑いを隠せない想雅に対して、先ほどから笑ってばかりのチャラ神が皮肉そうに言った。

 

「6次元は『力』。つまり、能力を作ることが可能だ。お前の能力もこの力を使って作り出した。今回のは『抗う程度の能力』だ。まぁ、与えた能力はもう1度作れないのが難点かな?

(*゚∀゚)*。_。)*゚∀゚)*。_。)ウンウン」

 

12個の能力と3個の能力では差がありすぎていやがる。次にチャラ神は目の前を突くようにして指を動かした。その後に何やら赤い点、青い点、黄い点といった色がついた点が次々と作り出されていく。

 

「GOッ! ( °▽°)=◯」

 

掛け声と同時に、その七色の点から線が出てきて、全てが想雅に向け動いていった。想雅は直線だから普通に避ければいいだろうと思っていたが、チャラ神は何かをその線に向け言った。

 

「想雅を確実に狙え。(゚∀゚)アヒャ」

 

その言葉と同時に一直線に進むはずだった線は方向を変え、想雅のいる方向へと向かっていった。想雅は何とか撒こうと必死に避けまわるが一向に七色の線は想雅という目標を捕らえている。

 

「クソッ!まだ使いたくはなかったが……しょうがないッ!」

 

想雅はまた新たなスペルカードを詠唱した。

 

「我は円卓を束ねる君臨せし王なり。11の騎士を従えし我は故に何を求め、勝利するのか。それは勝利を求める己にも分からぬ。聖王剣『エクスカリバー・コールブランド』」

 

想雅を中心とした周りに11の『聖』なる剣が出現した。ノエルの刃も通常より二倍に伸びたが重さは変わっていない。これは、王剣『ロード・オブ・ザ・エクスカリバー』の上位互換だ。

想雅は11の剣を七色の線に向かわせた。剣は線の先端ではなく側面から斬っていった。そこからだと先端より圧力が無く消滅の危険性が無いからだ。

 

「わぉ……『法則』をつけた線が次々と消滅していく……(´・ω・`)ショボーン」

 

チャラ神は表情を変えずに、「おぉ……」といったような感じで見ている。そして、七色の線は消えていき、次の標的はチャラ神となった。チャラ神は笑いながら避けていく、その間に想雅は一時的に距離をとり最後のスペカを詠唱した。

 

「英雄の魔となる奇怪の槍よ。稲妻の如く鋭き(やじり)と成り、確実なる勝利を遣わせ。

魔槍『ゲイ・ボルグ・レイン』」

 

刀を持っていない左手に『魔』の力によって作り出された槍を出現させた。本来ならそのまま投げるが、相手は12の能力を持つ神だ。一筋縄でいかないことはわかっている。左腕に『魔』の力を流し込み、その状態で思いっきりチャラ神に向け放つ。

スペカの発動と同時に、チャラ神と交戦していた11の剣は消滅し、チャラ神は目線を想雅へと移したが、先ほど放たれた『魔』の槍を凝視した。その槍は30の鏃と成り、チャラ神の視界から消えた。

 

「消滅……いや……(・A・)」

 

チャラ神はその場から動かない。じっと待つ。鏃が来るのを……

 

「……ッ!Σ(°Д°;」

 

視界から消えた鏃がチャラ神の足元から出現し向かってきた。チャラ神は予測していたことなので動揺もするまでもなく普通に避けた。しかし、その鏃の速度も尋常ではなかった。先ほど消えたのは空間を貫き、その空間を移動して攻撃をしてきた。つまり、音速を超えるスピードで攻撃をしてきた。

 

「おいおい、殺す気かよ……┐(´д`)┌ ヤレヤレ」

 

冗談だろ?と思いながらまだ向かってくる鏃を避けていく。図形でガードするも破壊されるのはわかっている。だから、ひたすら避けるしかない。そして、ついに避けきったチャラ神は息を少しだけ切らしたのであった。

 

「ふぃ……疲れた……<(; ^ ー^) マイッタマイッタ...」

 

額の汗を拭い、一息ついた。想雅はチャラ神の近くまで行き、彼が聞こえる距離まで動いた。

 

「ば、化け物がここにいる……」

 

「化け物とは失敬だな、まったく。(`д´)オコッタゾー」

 

チャラ神は手を仰ぎながら言った。

 

「ノエル……大丈夫か?」

 

『問題ありません』

 

「そうか、よかった……」

 

想雅も一息ついた。チャラ神は「さてさて……」と手を叩きながら言った。

 

「まーさーかー、とっておきは残してあるよねぇ?(゚∀゚)アヒャ」

 

「あぁ、特大なのがな……」

 

「なら、早く見せろ。お前の成長した姿をこの俺に見せてみろ。m9っ`・ω・´)シャキーン」

 

チャラ神は想雅は挑発するような言動で言った。ったく、簡単に言ってくれてんじゃねぇか……これから人間の下剋上が始まろうとしてんだけどな……このふざけた精神を叩きのめす。

 

「ノエル、少し手荒になるが……大丈夫か?」

 

『マスターは優しいのですね』

 

「そうか?」とノエルに答えた。優しいねぇ……あまり自覚が無いんだがな……まぁ、ペルセウスに言われた通り『戦乱の中を勝ち抜くなど無理』というのは本当だった。そのせいで俺はルーミアを残して死んでしまった。優しさだけでは救えないという事を改めて考えさせられた。しかし、本当に俺が優しいと言うのなら、俺はその意思を貫こう。それが俺であるからだ……

想雅は「ふぅ……」と息を吐き、心を安定させた。

 

「時は来た。(いにしえ)より来たるは偉業なる者の証なり。民には恵みを与え、罪人(つみびと)には裁きを下せ。闇を照らすは我の孤高なる双眼なり。全てを視る我が眼は汝らに裁きの報いを与えん」

 

 

ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!

 

 

ペルセウスの時と同様、想雅の体から多大な神力が溢れ出した。

想雅の髪が白に染まり、時々火花を散らしていた。そして、彼の右目は太陽のように燃え盛る灼熱の灼眼。左目は月のように神々しく光る美しい白眼。

 

「神格化か……( ´,_ゝ`)」

 

チャラ神はやっと来たかと言わんばかりに表情を変えた。

想雅は背中から炎の翼を展開させ、チャラ神に向け飛んで行った。

 

「風よ、汝の敵を刈れッ!」

 

想雅が叫んだと同時に、チャラ神に向けソニックブームが放たれた。チャラ神はそれを余裕で避ける。その後、チャラ神から複数の槍が放たれが、想雅も同じくそれらを余裕で避けきった。目の前に想雅が映り、剣を作り出し攻撃をしようとしかけたが、ノエルによって防御された。

 

「神力になった瞬間強くなったな……(*´∀`)」

 

「そりゃぁ、霊力とは比べ物にならないほどの強さだからな」

 

2人はお互いの顔が近い位置で話した。

炎の翼を羽ばたかせ、その炎で攻撃をしようとした。しかし、そのことはすでに読まれていたらしく。炎の軌道上に正方形のバリアが展開されており、攻撃は見事に受け止められた……と思われたが……ッ!

 

「風よ、我を導けッ!」

 

再び叫ぶと、炎の翼から蛇のように伸びた複数の炎がバリアが張っていないチャラ神の背中に回り込んだ。

 

「おっと、これは驚いたッ!(゚∀゚)アヒャ」

 

そうチャラ神は言ったが、本当は驚いてはいなかった。4次元の『時間』を使い時を止め、その場から退却した。

 

「そして時は動き出す……( ・´ー・`) ドヤァ・・・」

 

そう呟き、時を動かした。

想雅の目の前には奴の姿が無く、今の場所から少し後ろのところに映った。ったく、3次元の空間移動と言い、4次元の『時間』といい……何でこんなチート能力をアイツが持っているんだ。こんな能力はもっと適役がいたはずだと思うんだがな……

想雅がそう思っている一瞬の出来事だった。チャラ神が神パッチンをやり、空間移動したところまではよかった。しかし、自分の体が急に下に引っ張られるような衝撃を与えられ、気付いた時には浮遊島の煉瓦の時計塔にめり込んでいた。状況を理解できていない想雅の目の前にチャラ神が笑いながらやってきた。

 

「勝負はその気を緩めた瞬間に決まることだってあるんだぜ。さすがに冷酷になれとは言わないがな。(*゚∀゚)*。_。)*゚∀゚)*。_。)ウンウン」

 

「それは無理だ……俺は俺だ」

 

「そうかそうか……お前の想いは立派なものだからな。(*´∀`)」

 

チャラ神は「HA☆HA☆HAッ!(゚∀゚)アヒャ」と笑いながら、指を慣らし想雅のすぐ目の前に移動した。

 

「そんな優しさが他人にとっては苦痛に感じることだってある。そして、己さえも不幸にさせる。それだけは覚えておけ。m9っ`・ω・´)シャキーン」

 

想雅は左腕に炎を宿し、そのままチャラ神に向け殴る。しかし、神パッチンよりは遅く、当たらずに終わった。

んなこと、承知の上だ。俺が不幸になっても構わない。だが、他人が不幸になることは俺の心、信念、思いが許さない。俺は必ず幸せにする。

想雅は時計塔から抜け出し、自分の左目にある白く美しく光る月の眼を使い、体の傷を治した。

そのまま『聖』の力を使ってもよかったが……まぁ……成り行きだ。

 

「さて……そろそろこの空間に時間切れは……なかったわ。まぁ、だいたいは把握したし早めに決着をつけようじゃぁないか。d(゚∀゚)」

 

チャラ神は笑いながら言った。そして、その後ブツブツ何かを言い始めた。

 

「炎を操る……いや、太陽を司る眼……そして、傷を癒やす月の眼……俺が放った槍を余裕で避ける動体視力……そして、炎の軌道を自由自在に動かせる大気を操る……あー、アイツか……

(▽〃)。oO」

 

何かに納得したのか、想雅の方を見てその何かを告げた。

 

「お前の使った神は……エジプトの天空と太陽の神であり、エジプトで神々の中で最も古く、最も偉大で、最も多様化した神―――――『ホルス』……( ・´ー・`) ドヤァ・・」

 

想雅の背中がビクッと動いた。その反応をみたチャラ神がにやぁと笑った。

 

「HA☆HA☆HAッ!ZU☆かッ!ァ '`,、'`,、'`,、'`,、((´∀`●))ァ '`,、'`,、'`,、'`,、 '`,、」

 

想雅はそのことを言い返す言葉が見つからなかった。クソッ……なんでアイツは俺の神格を知っている……!?今までの戦闘の情報をまとめ、ホルスにたどり着いたのでもいうのかッ!?もしそうであるなら、俺は最初からアイツの罠に見事ハメられたという事になる……はぁ……なら次使う『言霊』もだいたいは察しがつかれる……だがなッ!

 

「漢として引き下がるわけにはいかねぇんだよッ!」

 

想雅は新たに『言霊』を詠唱した。

 

「我が元に来たれ、偉大なる神と成りて、不死の太陽よ。我がために輝ける翼を遣わし給え。疾走にして太陽たる隼よ。汝と我が交わる時、陽と陰が交わる時、絶対なる勝利の輝きを(ふるい)い、邪悪たるものを屠り給え」

 

 

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!

 

 

先ほどより想雅の神力が異常なほど上がっていった。体から現れ出る神聖なる太陽の炎が想雅を包み込んだ。その力はチャラ神の肌を通して感じられるほどの偉大さだった。

チャラ神はその強大な神力を感じたことにより、2柱が習合したと早くもわかった。

 

「エジプトの最も重要の神であり、ホルスの父でもある太陽神……『ラー』。(▽〃)。oO」

 

チャラ神は独り言のように呟いた。

 

「そして、その神の2柱が習合されしとき、暁の地平線に上るはホルスの如く……それ曰く、『ラー・ホルアクティ』であるからにして……( ・´ー・`) ドヤァ・・」

 

包んでいた炎が飛び散り、チャラ神へ巨大な火の粉となって飛んで行った。チャラ神はバリアを創り、それを防いだ。炎を飛び散らせた事により今まで炎によって包まれた想雅の姿が見えた。

大して変わっていないが、右目の太陽の眼から炎が出てきており、ブラッ○ロックシューターのような感じに漂っていた。

 

「これは予想以上にキツイ……」

 

その想雅の表情は少し辛そうな顔をしていた。それもそのはずだ。ベースは人間の身体。たとえ神になったとしても元は人間、異常なほどに負担が掛かる。しかも神様を2柱を習合させたことによりその負担はこれまでより比べ物にならなかった。かと言って想雅の体が人間ベースだとしても今は神の身体。一瞬にして倒れることは無いだろう。

 

「当たり前だ。お前は人間ベースの神様だからだ。ヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ」

 

呆れるようにチャラ神は言った。う、うるせぇ……お前に勝てることといったらこれしかないんだからしょうがないだろッ!

想雅は心で言い返した。

 

「さてさて、俺もちょーーーーーと(・・・・・・・・)だけ本気を出してやる。(*^o^*)」

 

手をちょいちょいと自分の方へ動かし、想雅を挑発した。

 

「後悔しても知らんぞッ!」

 

想雅は炎の翼を羽ばたかせ、上空へと向かった。

 

「我よ来たれ。東から上る太陽の如く、暁の地平線の如く、我の元に現れしは我分身たる太陽よ。一片の曇りなき我に光り輝き給え」

 

想雅の後ろからペルセウスと同様、第2の太陽が出現した。しかし、ペルセウスの場合は光だけの太陽だった。想雅が出現させた太陽は、灼熱に輝き、プロミネンスもところどころ出てきており、本物に似た太陽だった。

 

「風よ、我を導けッ!」

 

第2の太陽から吹き出す複数のプロミネンスが奇妙な動きを見せ、チャラ神へと向かって行った。チャラ神は両手に剣を創り出し、切り刻もうとした。しかし、そのプロミネンスは先端から2つに割れ、斬撃を喰らうことは無かった。

 

「やはり、神の2柱になると中々一筋縄ではいかねぇな。(;´∀`)…うわぁ…」

 

持っている両手剣を想雅に向け投げた。しかし、プロミネンスにより防がれ、ドロドロに溶かされてしまった。

 

「来い、雨よッ!щ(゚▽゚щ)」

 

チャラ神は7次元の『自然現象』を使った。先ほどまで晴れていた空が一瞬により黒い雲に覆われ、そこから初めはポツポツ降る雨だったが、ザァーッ!と台風並みの強い大雨が降った。それにより、蛇のように動いていたプロミネンスが雨に当たったことにより動きが鈍くなってしまった。しかし、消えるというところまではいかなかった。このプロミネンスは第2の太陽、曰く不死の太陽から出てきている物であり、雨といった物でも消えることはまず無いからだ。だが、物理的に攻撃されてしまうと、衝撃に耐えるほどの耐久は持ち合わせておらず簡単に壊されてしまう。

 

「風よ、汝の敵を刈れッ!」

 

想雅の体から上空に向け、暴風が巻き上がった。その暴風により雲は消え去られ、清々しいほどの青空が見えた。

 

「ふぃ……7次元もこの有様かよ……やっぱり2柱と同時だと気が狂うな……<(; ^ ー^) マイッタマイッタ...」

 

頭をかきながらチャラ神は自分の周りに複数の剣、槍、斧、メイスといった武器を創り出し、一種の王の財○(ゲート・オブ・バビロン)となっている。

 

「さすがのお前も2柱には勝てないか……ならッ!」

 

想雅はノエルを頭上に突出し、第2の太陽から噴き出るプロミネンスはもちろん、その輝きまでもがノエルに宿され、灼熱たる太陽の刀となった。

 

「GOッ!( °▽°)=◯」」

 

「全てを無に戻せッ!」

 

チャラ神が複数の武器を放つと同時に、想雅もチャラ神に向け飛んで行った。

自分に向かってくる武器の軍勢を第2の太陽を使いながら次々を迎撃していった。想雅は燃え盛るノエルを揮い、チャラ神の体へと斬撃を入れる。

 

「だがな……この俺が負けるとは一言もいってないんだよなぁ~。(*゚∀゚)*。_。)*゚∀゚)*。_。)ウンウン」

 

その言葉が聞こえた瞬間、目の前にチャラ神の姿が無かった。また後ろかッ!と振り向いたがそこにはいない。いきなり下に引っ張られる感触が足に当たり、そのまま地面へと叩き落とされようとしたが、次に背中に衝撃が走りまた上空へと再び飛んで行った。いきなりの出来事で心の整理がついていない想雅は、空に上っている太陽を見て状況を把握した……

 

―――――これは……負けたな(・・・・)……

 

そのことを悟った想雅にいきなり腹に衝撃が走り、そのまま飛んでいく。その時にパァーンッ!と指が鳴る音がした。そして、顔を掴まれそのまま地面に落下して行った。

 

 

ゴォォォォォォォォォォンッ!

 

 

とてつもない衝撃と轟音が響き、手の隙間から笑っているチャラ神の顔が見えた。

 

「チェックメイトだ。( ・´ー・`) ドヤァ・・」

 

チャラ神は5次元の『意識』を使い、想雅の意識を失わせた。

 

 

 

 

 

-----○●○-----

 

 

 

 

目覚めるとそこは見覚えのある病室だった。

 

「マスターッ!」

 

想雅の体にノエルがしがみついてきた。その顔は赤く腫れており、先ほどまで泣いていたと思わせる感じだった。想雅は手をノエルの頭にのせ、宥めるように動かした。

 

「心配かけたな……」

 

横にはチャラ神が「やあやあ」と言わんばかりの表情をしていた。

 

「ホントすまん。ついつい久しぶりに楽しい戦いができてしまったてな、心を踊らされた。

(;●∀●)ゝ”」

 

ぜってー、俺を殺す気だっただろ……と言いたかったが今の現状、そんなことを言えるわけがない。

 

「俺は負けた……お前のその賭けとやらはなんだ?今からでも動けるぐらいはなっている」

 

「おっ、さすが不老不死(笑)ッ!(゚∀゚)アヒャ」

 

うざい……やっぱりうざい……

 

「なら過去に行ってくれ。m9っ`・ω・´)シャキーン」

 

「はぁ?」

 

過去に行けと?そんなおとぎ話みたいなことがねぇ……何ですか?神様はもう22世紀の猫型ロボット並みの便利さですか?タイムマ○ンですか?机の引き出しから行ける謎空間の事ですか?

 

「俺もまだこの能力を完全に把握できたわけじゃない。3次元の『空間』では異世界に行けることはわかったんだけどな。まだ過去に行けるということはまだやったことが無い。だから、今回、お前にその賭けをやってもらう。心配するな過去に行けるという自信はちゃんとあるから。これホントマジ。まぁ、約束だからな。では、今から行って来い。ヾ( ゚∀゚)ノ゙」

 

「ちょ、おまッ!今はアカンだろッ!」

 

「今からでも動けると言ったヘタレ君が何言っちゃっているのかなぁ?┐(´д`)┌ ヤレヤレ」

 

こ、こいつ……何でもいという賭けを使い、無茶なことを言いやがる。

 

「じゃっ、そういうことで~。行ってら~」

 

チャラ神は4次元の『時間』を使い、想雅が寝ていたベットの上に魔方陣みたいなものが展開された。

 

「異世界の空間移動と同じで1週間は迎えに行けない。それまで生きるんだな。

(*゚∀゚)*。_。)*゚∀゚)*。_。)ウンウン」

 

チャラ神は他人事みたいに言った後、想雅とノエルを過去へと飛ばした。その時に想雅は「こんな賭けやるんじゃなかった……」と今更遅い後悔をしていた。

想雅たちが飛ばされた後、病室に四大天使たちが入ってきた。

 

「もう行っちゃったんですか……オトウトエネルギーを貰おうと来たんですが……」

 

ミカエルはガックリと肩を落とした。

 

「帰ってこないという事は無い。1週間したらまた会えるさ。(゚∀゚)」

 

窓から見える青空を見ながらチャラ神は自信があるように答えた。ガブリエルは少し真剣な顔をしてチャラ神にこう言った。

 

「支長、今回はまだ想雅さんからはアレ(・・)は出てきませんでしたね」

 

ガブリエルはチャラ神に耳打ちするように言った。

 

「そうだな、アレ(・・)はまだ抑えられているというわけだな。このままずっとそうならこちらはメッチャ助かるんだけどな……(*´∀`)」」

 

チャラ神は話しかけてきたガブリエルたちの方を向き、先ほどの陽気な顔ではなく、完全な真面目な顔になった。

 

「これだけはお前らに言っておく。アレ(・・)が復活した時には……m9っ`・ω・´)シャキーン」

 

チャラ神は4人に指を指して宣言した。

アレ(・・)だけは決して復活させてはならん……地上、天界、神界などにどのような影響を及ばせてしまうかは分からない。しかし、下手をすれば俺ら神も死んでしまうほど強い。それが何のために作られているのか……何のために存在するかは分からない。だが、これだけは言える。アレ(・・)は決して理解されない物である。たとえ神の頭脳だとしても……それを知ってしまった物はそれなりの罰が与えられるだろう……

真面目な表情を変えずに、チャラ神はみんなに聞こえるように言った。その最後には顔文字がついていなかった……

 

この俺が想雅を殺す(・・・・・・・・・)……それがアイツに『生命』を与えた俺の罪だ……」

 

 

 

 

 

 






さて、過去へタイムスリップしていまった想雅御一考。そこで何が待つのか、原作の過去と言ったら、あの人や、あの人とも、あの人にも会えてしますからねぇ……

次回は第2回目のキャラ設定です。今回は想雅の変化したところと、あと2名の紹介です。
挿絵もつけるので遅くなるかもですです。

感想待っています!
次回もお楽しみに!

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