はぁ……今日英単語テストかよ……
これでもかというぐらい投稿する俺ってすげぇ、ノー勉ではないからまだマシだな。
感想ありがとうございました。
では、ごゆっくり
さて、数時間森の中を歩き回りやっとの思いで
その門は朱い色を基調とした門でどこか中国にありそうな建物だった。しかし、想雅はこの門をどこかで見たことがあった。歴史の授業とかに出てきたり、小学校の修学旅行で行ったことがあった。
「平安京です」
想雅たちを案内した女の子はポケットの中からお金の形をしたものを取り出した。そのお金を門の近くにいる防人に渡した。
平安京ならこの門が羅生門なのか……?
「よし、通れ」
そう言われると女の子は防人に目の前を通り過ぎ、想雅たちもそれに続いた。どうやらお金は自分たちの分まで出してくれたらしい。道案内と通行料……いろいろと世話になっているな。
天皇が暮らしているためなのか、羅生門を抜けてすぐに人々が行きかう大通りが視界に入った。この時代になると物々交換ではなく、ここで使うことができる通貨を使って物を買ったりしている。
確か……この大通りは朱雀大路だっけな?奥に天皇の屋敷があるとか……
少し歩いたところで目の前にいた女の子がクルリと周り、想雅たちを見た。
「改めてお礼をさせてもらいます」
「お礼をするのはこちらの方だよ」
「少ししかありませんが、どうぞッ!」
勢いよく想雅の手につかみ、何かを渡すようにして想雅の目の前から人込みの中に消えるようにいなくなってしまった。ふと、渡された何かを見たらそれはお金だった。えーと、4つか5つはあるな……まぁ、これだけでは宿とかも探さないといけないし後で『言霊』使って複製するか……え?犯罪だって?いやだなぁ~奥さん。ばれなきゃ犯罪じゃないんですよ。
そんなことを心の中でやっていた想雅は一旦お金の事から離れ、来て数分の朱雀大路を見渡した。まぁ、一種の下町かな……ただ、人が多いけど……
そんなことを思っていると想雅の裾を引っ張る感触が来た。
「マスター、お腹が空きました……」
お腹の音はならなかったが、お腹が減ったような素振りを見せた。
「そうだな、あれからだいぶ時間が経ったし……少しあの店に寄ってみるか……」
想雅はノエルを連れて、ふと目に入ったお店に向かって行った。
人が多いためかき分けながらいき、やっとの思いでたどり着き目の前の長い椅子に座った。ちょうど想雅たちが座ったところには大きな傘のような物があり熱中症にはなりにくい仕様だった。
店の奥から、従業員であるおばあちゃんが出てきた。
「おや、見かけない顔だね?」
「えぇ、少しばかり旅をしていましてね。おばあちゃん、この店の名物ってなんだい?」
従業員であるためなのか、おばあちゃんの万遍な笑みはどこか故郷に帰ったような感じになった。
「そうだねぇ……三色団子とお抹茶かのぉ~」
「それじゃぁ、団子を6つと抹茶を二つ貰うよ」
「まいどあり~」
そう言っておばあちゃんがお店の中へと戻って行った。
そういえば、今は夏ぐらいだっけな。元の世界も夏だったし、過去と現在の四季は並行しているのか?いや、永琳に会っときは少し涼しいぐらいだったし……時代によりバラバラというか神様のみぞしる世界か……
そんなことを思っているうちにお店に入ったおばあちゃんが外に出てきて、考え事をしている想雅ではなく隣りで行きかう人を興味津々で見ているノエルに渡した。
「あっ、おばあちゃん。お金はこれぐらいで足りるかい?」
想雅は自分の隣りに差し出すようにお金を置いた。
「一枚余分さ、まいどあり~」
余ったお金を取らずにおばあちゃんは店の中へと戻って行こうとしたが、何かを言いたいがためなのかその場に止まった。
「そうだ、旅人さん。少しお話を聞いて行くかい?」
どうやらお話がしたいらしかった。まぁ、結構な時期を爺ちゃん婆ちゃんと暮らしていたから、まぁお年寄りがどんな性格なのかはだいたいは把握している。
よく爺ちゃん婆ちゃんに「よく話を聞いれくれるけど、退屈じゃないか?」とよく聞かれるが、長年の知恵やら昔話やらと興味がよく枠話ばかりだったから退屈ではなかった。まぁ、同じ話をするという以外はねぇ……
「えぇ、食べている間、暇ですので……」
想雅がおばあちゃんと話している時にはすでにノエルが団子を口の中へと運んでいた。想雅も一時的に話が終わると皿に置いてある団子に手を伸ばし食べ始めた。
うん、美味い。幻想郷にある団子屋にも負けず劣らずの美味さだ。やっぱり、日本の食べ物は昔っから美味い。
「ここの目の前の朱雀大路を進んだ奥に大きな屋敷があるでしょう」
「天皇の屋敷でしたっけ……?」
「そうそう、帝の屋敷」
やっぱり、あっていたか……うる覚えで覚えている平安京はだいたいあっているらしいな。じゃぁ、目の前に見える山が比叡山で、その近くに鴨川が流れていて……って、俺うる覚えじゃないじゃん……結構覚えているし……
「その近くに天皇の屋敷には劣るけど、近くに竹林がある屋敷があるのよ」
「へぇ……」
抹茶を飲みながら、静かにおばあちゃんの話を聞いている想雅と、すでにお昼寝に入っているノエル……って、寝るんかいッ!お腹がいっぱいになったからなのか?いや、それ以前に森の中を何時間も歩いたから疲れるのも無理はないだろう。しかし、ホント寝付くのが速いな……
内心ツッコみながらおばあちゃんの話を聞いていく。
「そこにこの都で一番美しい女性がいるという噂だよ」
「噂?」
噂ということは確かではないということだ。しかし、その噂でも今の状況だったら結構な暇つぶしとなる。
「私も小耳にはさんだ程度だからね。数多くの人が知っているから他の人にも訊いてみれば本当だと分かるかもね」
従業員であるためなのかそのような噂の情報はお客さんから仕入れているらしい。だから、ここまでの情報をわかるということだ。
「あとね、これも小耳にはさんだことなんだけどべっぺんさんの姿が長く腰まで伸びた美しい黒髪らしいよ」
黒髪という言葉に想雅はある女の子を思い出した。
あの子もストレートの腰まで伸びていた黒髪だったな……しかし、あの子は月にいるため安否も確認できない。たぶん、この世にはいないだろう。
そんなことを思っていた矢先にふと彼の口からある言葉が漏れた。
「もう少し遊んでやりたかったな、
あの時の悔いと共に気付いた時にはあの女の子の名前を呼んでいた。
おばあちゃんは想雅の口から出た言葉に一瞬驚いた。
「お兄さん……
「え?」
おばあちゃんの口から出た言葉に想雅は戸惑った。
いやいや、輝夜は人間だったはず……なのに同じ名前……全く違う人かもしれないと、この考えは誰しも考えることだ。しかし、全くの同一人部かもしれないと考える人はごく一部を覗いていないだろう。
「お、おばあちゃん。
想雅は恐る恐る訊いた。もし本当なら会いに行かないとならない。もしも、全くの他人だとしてもだ。それがあの子……いや、あの子と彼女との約束だからだ。
輝夜のほかに想雅は黒の三つ編みをした女性の事も思い出した。
「えぇ、訊いた名前と同じだったよ」
「そうか……ありがとうございます」
想雅はお礼をいい、まだ残っている団子をノエルの寝顔や、行きかう人々を見ながら食べていった。
輝夜……そういえばこの時代から『かぐや姫』といった物語が出版されていたっけな?まぁ、俺たち現代人にとっては昔話となるな。その場合だと、最終的に輝夜は月に帰るということになるな。じゃぁ、なぜ地球に戻ってきた?何らかの目的があってだと思うが……
その目的が自分たちであるということはこの時はまだ気付いていなかった。
-----○●○-----
さて、時は夜。たぶん7、8時ぐらいだろう……
夕食は先ほど済まし、宿は……まぁ、輝夜だったら部屋を借りることぐらいできるだろう……違ったときは創る。そう無から創り出す。
え?何で夜に外に出ているかって……簡単な話だよ。
「ここが輝夜の家……ていうより屋敷……」
まぁ、察していた人もいると思うが目の前にある屋敷の中に侵入しようと思っている。はい?不法侵入だって?いやいや、知り合いに会いに行くだけですよ、やだー。しかも、あの子との約束だ。破るわけにはいかない。どれだけ俺がクソッタレの大馬鹿野郎だとしても約束は必ず破らない。必ず果たす。
「どうしますか、マスター。塀の上を上って入りますか?」
「まぁ、それが妥当だろう……」
そう言って想雅はノエルを抱きかかえ、霊力を使いその場に浮き塀の上に上った。上から見ると屋敷の全体が拝むことができるが、屋敷からの下の方は竹林が邪魔をしておりあまり状況を掴むことができなかった。
「とりあえず、降りてみなくてはな……」
先に想雅が塀から降り、続いてノエルが……想雅はノエルが下りてくると彼女を抱くように受け止めて、その場に降ろした。
竹林の中をかき分けていく、まれにタケノコも地面から顔を出していたり、少し地面が固いところがあり、そこにはタケノコが埋まっていると思う。地面に顔を出しているタケノコより地中に埋まっているタケノコの方がおいしいが、探すのに結構な苦労が強いられることになる。まずは地面のかt……おっと、もうすぐでタケノコ狩りの説明をするところだった。今は竹林を抜けることに集中しよう。
竹林をどんどんと進んでいくと、家の姿が見えてきた。
竹林の影から、すっと屋敷の姿を覗いた。
「これだけ広い屋敷なのに見張りが1人としていない……」
初めに感じたとこは見張りがいなかったことだった。そこまで警戒態勢が薄いのだろうか……
普通に竹林から出ていき、近くにある木や岩などに隠れながら屋敷の近くへと忍び寄って行く……
そして、屋敷の縁側だと思われる場所まで辿りつき、律儀すぎると思われるのか靴を脱いで縁側へ上がった。
「お邪魔します」
ノエル以外の人には聞こえないほどの小さな声で部屋に上がった。
えーと、ここの廊下で身近な部屋はあそことそこだな……
想雅はいちばん近い部屋を選び、少し中を覗いた。
(ここは……お爺さんとお婆さんのお部屋かな……)
中を見ると布団の中で寝ているお爺さんとお婆さんがいたため、ここが2人の部屋だと分かった。
もう一つの部屋は覗いてみるがそこは何もなかった。
しかし、廊下はまだまだ続いている。
想雅たちは廊下の奥までさし足、猫あし、忍び足のような感じで音を断たないように静かに歩いて行った。
「マスター、あそこだけが明るいです」
ノエルが指差した先は、廊下まで光が届いているため確かに明るかった。
中を確かめるために障子を静かに少しだけ開けた。そこには……
ストレートで、腰より長い程の黒髪を持つ。前髪は眉を覆う程度の長さのぱっつん系の髪型。服は上がピンクで、大き目の白いリボンが胸元にあしらわれており、服の前を留めるのも複数の小さな白いリボンである。袖は長く、手を隠すほどであり、左袖には月とそれを隠す雲が、右袖には月と山が黄色で描かれている。ピンクの服の下にもう一枚白い服を着ているよう。
そして下は、赤い生地に月、桜、竹、紅葉、梅と、日本情緒を連想させる模様が金色で描かれているスカートと、その下に白いスカート、更にその下に半透明のスカートを重ねて履いているようである。スカートは非常に長く、地面に着いてなお横に広がるほどだった。
それに関してはあまり驚かなかった……それもそうだ、それより気になること……
目の前にあの小さかった輝夜が成長した姿でいたからだ。
想雅は心の中で少し涙込んだが、それ以上にノエルは瞳に涙を浮かべるように今まであまり声を出さずに行動していたのに、つい気が抜けてしまい声を漏らした。
「輝夜ちゃん……」
その声が輝夜に聞こえたのか、バッと振り返った。
「誰ッ!?」
あちゃぁ……ばれちゃったか……まぁ、いつかはばれると思ったよ、こんな堂々と廊下を歩いていればな……
想雅はその場で呼吸を整えて、少ししか開けていなかった障子をガラガラと開けて自分たちの姿を輝夜にさらした。
「大きくなったな、輝夜……」
「久しぶり、輝夜ちゃん」
と、懐かしみを覚えながら輝夜に言った。
時は平安、妖怪が出没し、陰陽師が生まれる時代。
まぁ、無事にまた再会できたということは嬉しいことだな。そこは素直に喜ぶとしよう。
想雅のやつ……ついに犯罪に手を伸ばしたか……
感想待っています!
次回もお楽しみに!