東方神聖魔   作:東来

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あー、テストが2週間前か……まっ、いいか。その後夏休みがすぐだし……
英単語テスト600文字……まぁ、何ともいえない結果でした。クラス順位が7位で校内全体でだいたい半分ぐらいのランクに入りました。

感想ありがとうございます。
では、ごゆっくり。




爺ちゃんってこんなに凄いマッチョの人だっけ?

「大きくなったな、輝夜……」

 

「久しぶり、輝夜ちゃん」

 

彼女の前に数億年前、必ず帰ってくるといって自分の目の前から消えて行った2人が数億年後に姿を現したのだった。

 

「想雅……?ノエルちゃん……?」

 

茶髪で青い眼を持つ少年と白銀の髪と碧い眼を持つ少女……あの2人しか考えられなかった。

輝夜はバッと立ち上がり2人も元へと飛び込んできた。飛んできたことにより重力には逆らえずそのままバタリと倒れてしまった。

 

「想雅ぁ~……ノエルちゃぁ~ん……」

 

やっと会えて嬉しいのか顔を涙ぐませて彼らの名前を言った。しかし、想雅たちにとっては少しヤバい事だった。

 

「ちょ、輝夜、バレるって。爺ちゃん婆ちゃんにバレるって」

 

想雅は大慌てになりながら言ったため静かになろうとしても逆効果だった。

その時、廊下の奥からドタドタとした音が聞こえてきた。想雅はヤバいと思ったが今この状況を1人でどうかすることはできない。ましてや隣りでやっとのことで輝夜に再会できたノエル対して邪魔をさせるわけにもいかない。

想雅は心の中でため息をつき「もうどうにでもなれッ!」というやけくそ気味になっていた。

そして、その音は徐々に近づいてきて想雅たちの頭の後ろで止まった。

 

「か、輝夜ッ!どうかしたかッ!」

 

ピシャッ!バンッ!という耳に悪い音をさせながらふすまが開かれた。しかし、爺ちゃん婆ちゃんの目線に超えの主である輝夜の姿さえ見えなかった。

おかしいと思った爺ちゃんは輝夜の部屋に一歩踏み出そうとした。

 

「痛ッ!」

 

ゴスッ!という鈍い音と少年の痛みを訴えるような声が聞こえた。しかし、その痛みは想雅しか感じなかった。ふと下を見た爺ちゃんは痛みもないような顔をしていた。

 

「輝夜に何をしておるッ!」

 

「いやいやッ!何にもしてないですよッ!」

 

何か勘違いされていたため想雅は全力で否定した。しかし、これも逆効果だった。

 

「そう言う奴が怪しいのだッ!」

 

そう言うと爺ちゃんは想雅の襟元を掴み輝夜から離し、お年寄りとは思えない怪力で庭に向け投げた。

 

「ガッ!」

 

運悪く、隠れるときに使ったりしていた岩に頭を思いっきりぶつけた。しかし、飛ばされたときにヤバいと思い『魔』の力を体全体に流し込んでいたのが不幸中の幸いだった。だが、怪我はしなくても痛みは感じる能力のため、完全に気絶した。

 

 

 

 

 

-----○●○-----

 

 

 

 

 

あれ、ここはどこd……と言いたいところだがめっさ見覚えのあるところだった。

目線の向こうにはお花畑……またあんな状況になるんかよ……

想雅は「はぁ……」とため息をついた。やはり、お花畑のところに一人の男性らしき人が立っていた。阿○さんじゃない事を祈るさ……

 

「よぉ、少年。速いのは好きか?」

 

「おわッ!」

 

目の前にいきなり男性が現れた。

これで三回目なのだ。やっぱり驚く事にはなれない。

 

「で、どうなんだ?」

 

その男性は想雅の口から答えが聞きたいのか、顔を近づけた。

 

「は、速いことは好きですよ。逃げる時にも必要ですし、戦闘時も速さは最大の攻撃にもなったりと様々なところで活躍ができると思います」

 

想雅は思ったことをスッと口に出た。

速いことは敵に悟られずに攻撃することも、逃げることもできる。まぁ、俺の戦闘スタイルは速さを取り入れた攻撃と連撃、相手に考える隙を与えないこと。

男性は「そうだな」と嬉しそうに言った。そして、次のような言葉を発した。

 

「この世の理はすなわち速さだと思いませんか、物事を速くなしとげればそのぶん時間が有効に使えます、遅いことなら誰でも出来る、20年かければバカでも傑作小説が書ける!有能なのは月刊漫画家より週刊漫画家、週刊よりも日刊です、つまり速さこそ有能なのが、文化の基本法則!そして俺の持論でさ-------ァ!」

 

クー○ーの名言が男性の口から出た。

 

「少年よ、お前は超えちまうのか?だったら進め、徹底的になァッ!」

 

そう男性は言うとその場から「ラディ○ルッ!グッド、スピィィィィィードッ!」と叫び想雅の視界から消えた。

 

「○ーガーの兄貴のように速い人だったな……」

 

 

 

 

 

-----○●○-----

 

 

 

 

 

想雅はどこかの家の布団の中で目覚めた。

上体を起こし、そのままの状態で部屋の中を確認する。

どこも変わっておらず、ましてや牢獄の中というわけでもなかった。まぁ、畳のイグサのいい香りが部屋からも布団からもした。

にしても、輝夜の爺ちゃん……どんな怪力の持ち主だよ……一瞬本当に驚いちまったぞ、俺の爺ちゃんもこんぐらい元気だが、さすがにここまでの怪力は持ってない。

 

「とりあえず、部屋から出るか……」

 

布団から出て、障子に手を掛けた。

パシャッ!という音と共に開けると、目の前には竹藪が広がっていた。あぁ、ここは輝夜の屋敷か……ということは……どうなんだ?意識が無かったから布団に寝かせてくれたのか、それとも意識がない為、憲兵にひき渡せずそのまま目覚めるのをまったのか……

どちらにしろ、誰かに確認しない事には分からな事実だ。

廊下に足を進めていくと、ちょうど石段の近くに自分の靴が置いてあったためそれを履き、竹藪の方に近づいて行った。

 

「にしても……立派な竹だな……」

 

想雅は生えている竹を撫でながら言った。

本当にいい竹だよ……伊達に何年も田舎に住んでいないからな。竹の良さの1つや2つ分かっているのは当たり前だ。

奥へ奥へと進んでいくと、竹をナタで斬っている輝夜の爺ちゃんの姿が……

額に出てきた汗を拭いながら竹を斬っている。

 

「手伝いましょうか?」

 

隠れていては失礼と思ったため想雅は素直に竹藪の影から姿を現した。いや、それ以前の問題で侵入するときは隠れながら行動していた想雅本人に言えたことなのだろうか……

 

「ん?おぉ、意識が戻ったか」

 

「えぇ、お陰様で」

 

想雅は苦笑いで爺ちゃんに言った。

 

「それより、なぜ儂の屋敷に侵入してきたんだ?」

 

やっぱり訊きますか……

 

「まぁ……都で聞いた噂の本人が輝夜本人なのかと、あの子との約束を果たしに……」

 

想雅は竹藪のスキマから見える青い空を見ながら言った。

 

「ほう……約束とは……」

 

そこまで訊くんすか……まぁ、侵入したものとして答える義務があるか……

 

「話すと長くなるのですが……簡潔にまとめると、あの子がまだこんぐらいだった頃に……」

 

想雅は自分の腰のあたりを手を置きながら言った。

 

「いろいろあって離れ離れになってしまったんです。『生きて帰ってきて頂戴』……それがあの子とその言葉を言った知人との約束なのですよ。だから俺たちは輝夜に会いに来た。自分たちが生きている証拠というものを見せに……」

 

爺ちゃんは「そうか……そういうことか……」と呟き、想雅に腰に掛けていたもう一つのナタを想雅に渡した。

 

「君のような人は初めてだ。ほとんどの奴らは輝夜をただ見に来ただけの奴ら、そして美しいだけで求婚を申し込んでくる貴族どもだったから、少しカッとなってしまってな。輝夜から聞いたことは本当らしいな」

 

想雅に背を向け、ナタで竹を斬っていく。想雅も爺ちゃんに続いて竹を斬っていく。

 

「ところで輝夜とはどんな関係なんだ?」

 

「そうですね……」

 

想雅は竹を斬りながら考えた。

 

「可愛い妹……ですかね?そんな感じです」

 

 

 

 

 

-----○●○-----

 

 

 

 

 

マッスル爺ちゃんと竹を斬っていること数分、このころの竹の値段が高く伐採と同時にお金儲けをしているらしい。全部斬ったところで地面にタケノコが残っているため、また新たな竹が生えてくるらしい。まさに無限ループ。

背中に担げるぐらいに竹を詰め込み、そのまま屋敷の方向に向け歩いて行く。

 

「あの……少し持ちましょうか?」

 

しかし、その背中に担ぐというレベルは爺ちゃんだけ違った。見るからに乗せている(・・・・・)と言っても過言ではないぐらいに斬った竹を積み上げられていた。

 

「若いもんに負けてはおらぬぞ。ハハハッ!」

 

甲高い声を上げながら大笑いしていた。

想雅は「は、はぁ……」と苦笑いをしながら言った。

俺を投げ飛ばした時の怪力といい、この筋肉爺ちゃんは一体体の構造がどうなっているんだ?この時代にプロテインみたいな栄養剤何てない。いつか絶対に腰にくるぞ、これは……

想雅が心配事をしていると、屋敷に出たつもりだと思ったが小さな小屋らしきところに着いた。その壁にいろんな長さの竹が立て掛けていた。

想雅はそこに立て掛けると爺ちゃんもドスンという音をしながら竹を続いて立て掛けていった。ドスン……ってどんなに重いんだよ……

 

「よし……屋敷に戻るぞ」

 

そう言って想雅を連れ屋敷まで戻った。

改めて見ると本当にデカい屋敷だな……えーと、何だっけ?し……あぁそうだった。寝殿造か……何か小さな川もあるしこの時代の貴族といったらこんな感じの造りだろう。

その川の中には錦鯉がいた。まぁ、お高いんでしょう?

ふと目線を変えると砕けた岩があった……ってそこって俺が投げ飛ばされてダイレクトアタックした岩さんじゃないですかーやだー。

 

「おーい、帰ったぞー」

 

爺ちゃんは誰かを呼ぶように屋敷内を呼んだ。

廊下の奥からドタドタという音が想雅たちの耳に聞こえてきて、キューと何かが擦れるような音と滑っている音が聞こえた。おいおい……落ち着けよ……

想雅はこの活発な動きはさすがに婆ちゃんじゃないと察していた。

 

「お爺ちゃんッ!想雅がいないッ!」

 

バッ!と目の前に輝夜が出現した。

 

「おはよ、輝夜」

 

想雅は何気にあくびをしながら「よっ」と言わんばかりに小さく手を挙げた。

 

「はぁ……びっくりした……」

 

輝夜は安心したのか自分の胸をなでおろした。

 

「ところで、俺ってどれぐらい寝ていた?」

 

想雅はいちばん気になることを輝夜に聞いた。

 

「えーと……3日ぐらいかな……」

 

「いいや、4日だぞ」

 

輝夜の言ったことに修正を入れるように爺ちゃんが言った……って、4日ッ!?たかが(・・・)頭を岩にぶつけただけなのにぃッ!?ってたかが(・・・)って普通なら重傷で何ヶ月ぐらいか意識が無いだろ……それに俺は4日かよ……

まぁ……後、平安時代にいられるのは3日っていったところか……

想雅は考えながら「そうか……」と呟いた。

 

「ところで5人の貴族の求婚の話はどうなった?」

 

爺ちゃんは輝夜に尋ねるように聞いた。

 

「一応、1人ひとりに私が出した珍しい宝物を見つけられたら結婚を認めるということにしたわ」

 

輝夜は「めんどくさい……」とため息をつきながら言った。

珍しい宝物……ということは石作皇子、車持皇子、右大臣阿倍御主人、大納言大伴御行、中納言石上麻呂といった5人の家族か……って何で知ってんだよ俺は……無駄なところで頭使いやがって……そういや、テストで「この5人テストに出すぞ」とか言われた覚えがあったな……

で、その5人1人ひとりに求めた宝物は……石作皇子は『仏の御石の鉢』藤原不比等は『蓬莱の玉の枝』右大臣阿倍御主人は『火鼠の裘』大納言大伴御行は『龍の首の珠』中納言石上麻呂は『燕の産んだ子安貝』だったはず……だーかーら、なぜ覚えたいたし……

 

「無理がありすぎるな……仏の御石の鉢とか蓬莱の玉の枝などは……」

 

想雅は苦笑いしながら言った。

その言葉から出た想雅は知らないはずなのにその難題の道具が出てきていた。

 

「想雅……知っていたの?」

 

「ん?何がだ?」

 

「私が出した難題の物のことを……」

 

「あっ……い、いや、勘だよ勘。この時代で珍しいものといったらこんな感じかな……って」

 

想雅は誤魔化しながら言った。

それより、輝夜と一緒にいる時間があと3日か……

 

 

 

 

 

 





たぶん次回で平安時代は終わりだと思う……いや、早く終わらせて想雅をルーミアに会わせないといけないしな……まぁ、もう一息だ想雅……

感想待っています!
次回もお楽しみに!

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