東方神聖魔   作:東来

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あけましておめでとうございます!
ことよろ!

え?もう正月がとっくに過ぎているのに今更かよ!?ってツッコみが聞こえてくる

学校が始まりまた忙しくなりましたよ
資格試験が今月で2つ?だったはずでしたからどちらを先にやるか迷っています。

感想ありがとうございました
では、ごゆっくり




京都四凶大騒動
京都 in 想雅


真夏の太陽の下からこんにちは、天上想雅だ。

さて、俺はどこにいるでしょーか?

ま、まぁ……こんな冗談はさておき。俺は今京都にいる。

爺ちゃん婆ちゃんに顔を見せに幻想郷からこっちにきた。1年に1度ぐらいいかないと心配かけると思ったからな。別に観光じゃないからな。

え?じゃぁ、どこに居るかって……そ、それは……

想雅の目の前には池の真ん中に浮かぶ黄金に輝いている建造物、金閣寺の観光(・・)に来ている。

 

「黄金に輝くお城……美しいです」

 

その圧倒的な輝きを放つ寺にノエルは目を輝かせながら言った。

ま、まぁ……ノエルには幻想郷ではなくいろいろな景色を見て、世界の面白さを教えていることも兼ねている。本命は爺ちゃんたちに会いに行ったことだからな。ちゃんとそれを済ませてから観光している。

 

「ノエル、お城じゃなくてアレはお寺な」

 

まぁ、ノエルが喜んできれるなら城でも寺でもどっちでもいいけどな。

想雅はノエルの頭を撫でながら少し満足げな表情で金閣寺を見ている。しかし、暑いったらありゃしない。

どうせならこんな真夏じゃなくて秋に連れて来るべきだったな。まぁ、季節によって見方も変わってくるしこれはこれで良しとしよう。

 

「そろそろ違うところ行くか?」

 

金閣寺を見つめながらノエルはこくりと頷いた。

よっぽど金閣寺が気に入ったんだな……

とりあえずノエルが満足するまでその場で待つことにした。

やはり、ここは世界遺産と思わせるぐらいの人だかり。秋に来たら紅葉と金閣寺とのマッチングが素晴らしくより多くの観光者が来る。

想雅は見渡すように周りを見ている。しかし、観光客に混ざって神主のような服装をした男性が数人集まっていた。

イベントも無いのにここに神主のような人たちが集まるのはこの人だかりの中でも一際目立っていた。

 

「アイツはいたか?」

 

「いや、微かに妖気が感じられるところまでは探知できたんだが……そこからお手上げだ」

 

その人たちは何かを探している。

想雅は神主たちの中での秘密の話があるのかな……という具合に捉えていた。しかし、密会があるのならこんな人通りが多いところで話す人の気が知れない。

 

「兎も角だ。ここで立ち話しても意味がない。アイツの妖気を感じたところを徹底的に調べ上げるぞ。俺たちはその一つ伏見稲荷に向かう」

 

「分かった。迅速且つ正確に予言の元凶となる者を仕留めるぞ」

 

その神主たちは二手、三手ほど別れその場を後にした。神主の装束の背中に一筆書きをした星が書かれていた。

想雅はこの星……いや、五芒星を見て過去にタイムスリップしたことを思い出した。

平安時代に飛ばされ、何度か朱雀大路で見たことがある紋章だった……

 

「アレは……陰陽師、か……?」

 

目をしかめながら想雅は呟いた。

しかし、何故こんなところに陰陽師が?何か焦ってた気がするが兎に角俺らは観光を楽しむか……

 

「マスター、次はどこに観光に行くのですか?」

 

「そうだな……じゃ、伏見稲荷にでも行くか……」

 

 

 

 

 

-----○●○●○-----

 

 

 

 

伏見駅から降りると、そこから伏見稲荷の参道に入ることができる。

 

「着いたぞ、ここが伏見稲荷だ」

 

伏見稲荷の楼門の前まで入り、その両隣にある2匹の狐の像を見て言った。

一応、俺は何回かは行ったことはあるが、それは小さい頃の話なので道が覚えているか曖昧なんだよな……工事とかで道が変わってなければいいんだがな。

そういう心配を余所にノエルは興味津々に周りをグルグルを見渡している。

想雅はこの伏見稲荷の楼門から少し不穏な感覚を感じている。

 

「にしても、昔に来てたとしても人が居なさすぎじゃねぇか?もっと賑わっている筈なんだが……」

 

そう、周りには地元の人、ましてや観光客と言った人間たちはいない。ここには俺とノエルの2人しかいなかった。

 

「まぁ、昔は昔だな。今は訪れる人が少なくなっているかもな……」

 

楽しんでいるノエルを見て想雅は今は楽しむか……と思いそのことに関してのことは考えるのはやめた。

 

「なぁ、ノエル。ここには千本鳥居と言ったもんがあってな。多くの鳥居が建てられているところがあるんだ。行ってみるか?」

 

「はい!見てみたいです」

 

「よし、決まればさっそくだな」

 

想雅はノエルを連れ千本鳥居のところまでゆっくりと観光しながら行こうとした。

 

 

ザザザ……

 

 

背後の茂みから微かに揺れる音が聞こえた。

後ろを振り向き確認してみたが、先ほど揺れていた形跡は無かった。

 

「鴉とかでもいるのか?」

 

突然、茂みが揺れるのは珍しくも無くていつも通りの事だと認識した。

しかし、その音は徐々に……徐々にと大きくなり、もしかしたらこちらに近づいてくるかもしれないと思った。しかも、単独ではなく複数の音が茂みの中から聞こえてきた。

 

「いや、いちいちこんな面倒くさいところを通ってくるはずないよな……しかも、複数とか」

 

鴉ならもっと小さな音をたてながらくるはずだし、こんな複数の大行進何てカルガモ親子のみたいな行動はしないはずだ。

もしかしたら、ここには伏見稲荷とだけあって狐の親子とかいるかもしれない。

 

「ハハハッ、まさかな」

 

ここには狐が出ないことは想雅は知っていたためそんな馬鹿なと言わんばかりに小さく笑った。

その音はザッ……ザザザッ……ザザザッザッ……!と近くなったり遠くなったりとまるで何かから避けながら動いているようにも捉えられた。

 

 

ザッ……!

 

 

その音に警戒していた俺たちの前に―――――巫女装束らしき服装をした小さく可愛らしい女の子だった。

 

「女の子……」

 

ノエルのような銀髪……いや、それより白っぽく太陽の光でより美しく華やかに映えている長い髪。髪先は狐の纏められており、頭部には狐面らしきものが乗っていた。透き通るような紅い瞳。ノエルと同じく幼い容赦だ。

だが、狐面の後ろに生えているものを見て人間ではないというのを確信する。

 

 

―――――獣の耳

 

 

藍、橙と同じように頭部から耳が生えていた。お尻からはモコモコした尻尾が生えている。このモコモコ具合……藍と同じ狐のような気がする……

 

「くっ……こんなところで立ち止まったら……」

 

狐の少女は一度立ち上がろうとするとどこか体の調子が悪いのか、すぐにその場に崩れた。

 

「大丈夫か!?」

 

想雅はこれを見てただ事じゃない、と思い少女の元へと近づいた。

 

「マスター。この子、傷が……」

 

遠くて分からなかったがこの少女は傷ついていたのだ。そのため服も汚れている。

咄嗟に『聖』の力を使い、少女の体全体に流しこんでいく。

しかし、治療の途中。

少女が出てきた茂みの中から複数の何物かが次々と出てきた。

 

「お前らは……」

 

想雅は顔を上げると、見覚えのある服装に目をしかめた。

神主のような装束に五芒星……金閣寺で見たものと同じものだった。

 

「ん?何故ここに人がおる。人払いの術を使ったはずなのだが……」

 

神主たちは不思議そうに想雅たちを見ている。

 

「陰陽師……だよな?」

 

「あぁ、そうだ。だからこうやって妖怪を追いかけているのだ。そこを退け、少年」

 

彼ら―――――陰陽師は袖口から数枚の札を取り出し、戦闘態勢を取った。

 

「おい、陰陽師。この子が何をしたというんだよ」

 

「した?……予言でする(・・)んだよこいつは。この京都を壊滅させる悪しき者に……ッ」

 

1人の陰陽師が少し焦りを見せている表情で行った。

京都……俺の故郷ともいえる京都を壊滅させる……だと……

想雅の目はまさに鳩が豆鉄砲をくらったように驚きを隠せていなかった。

 

「しかし、少年。君はこの妖狐を見て何も思わぬのか?妖怪だぞ?」

 

妖怪なんて常日頃から見慣れているから妖怪の1人や2人驚くというのは失礼だと思う。うん。

 

「その表情から読みとるに、日頃から見慣れている、というわけか」

 

こいつ、心の中読みやがった……いや、ポーカーフェイスで読み取ったのか……

陰陽師は「それなら話は早い」と口ずさみ続けて言葉を並べた。

 

「人と妖は相まみえん存在だと知っているだろう?人は妖怪を退治し、妖怪は人を喰らう。だから我らは妖か「んなこと知ったこっちゃねぇよ」……は?」

 

話し途中に割り込んできた言葉と、予想外な言動に陰陽師は間抜けな顔をした。

 

「誰が人と妖怪は相まみえないと決めた?それ以前に、お互いがそう認識してきただけであって相まみえないという事を建前にして、ただただ避けてきただけじゃないのか?分かろうとしないからこうやって狐の少女を追いかけて退治する。他に手段はなかったのか?ずいぶん冷たい……心が無い機械のような奴らだな」

 

「我らはこの京都を守るために……」

 

想雅はそいうえば藍にも同じようなことを聞かれたような気がしたなと思いながら反論した。

人と妖怪は相まみえることは難しい。ただ難しいだけであってできないという不可能なことばじゃない。

 

「お前らがまだこの子を傷つけるというのなら俺は敵と見なし、この子を守る」

 

想雅はその場で足を少し開き戦闘態勢をとった。

 

「確かに分かろうとはしなかった。いや、避けていた……だが、今は京都の、人々の運命がかかっている。少年が妖狐を守ることが正義なら、我らは妖狐を退治し、京都を守ることが正義だ」

 

想雅が言った言葉に1人の陰陽師は納得した。しかし、話をまともに聴いていたのはその陰陽師1人だけであり他の陰陽師は何も不思議に思わず、ただ狐の少女を睨んでいるだけだった。

 

「どちらにせよ、君は我らの敵だ。式神解放―――――」

 

話していた陰陽師が2枚の札を空に投げ、上げた手で人差し指と中指だけで手刀を作り、それを下に降ろす!

 

「『狛犬』ッ!」

 

 

ドオォォォォン……

 

 

空から虎の大きさほどある狛犬が空から2匹落下してきた。

青い炎のようなもので形を保っており、透けて向こう側が見える。

 

()べて緤べよ、ひっしと緤べよ、不動明王の正末の本誓願をもってし、

この邪霊悪霊を搦めとれとの大誓願なり――――――』

 

「……ッ!」

 

想雅の視線が狛犬に注意がいっている間に他の陰陽師は想雅、ノエル、狐の少女を囲むように札を展開させていた。

 

『オン・ビシビシ・カラカラ・シバリ・ソワカッ!!!』

 

「グッ……!」

 

体が何者かに縛り付けられているような感覚に襲われた。その感覚は自分の動きさせも封じ、まさに金縛りの状態だった。

想雅は2人が心配になり力を振り絞りながら背後を見た。

ノエルは地面に倒れかけており、狐の少女はその場に倒れたままの状態で想雅と同じ金縛りの状態にあっている。

先ほどまで傷だらけだったため、体力が結構消耗されていると考えると、彼女が耐えられず気絶する可能性があり体に負担がかかってしまう。

 

「『魔』の力よッ!」

 

想雅は体全体に『魔』の力を流し込み、無理やり力ずくで金縛りを破った。

 

「なっ、不動金縛りを何も術式を使わず……ッ!」

 

予想外な出来事に陰陽師たちは一瞬戸惑った。その一瞬は想雅は逃さない。

2人が金縛りの原因の札を手刀で斬り、両腕で2人を抱きかかえ『魔』の力を使い地面を蹴り、彼らの目の前から逃げた。

 

「き、消えた……だと……」

 

陰陽師からはその場から瞬間移動したように見えた。

 

三善(みよし)殿」

 

狛犬を召喚させた陰陽師―――――三善は他の陰陽師に呼ばれたことに気がつかずその場で考え込んでいた。

あの少年は何者だ……妖怪は普段から見慣れているらしいが、何故喰われたり殺されたりしないのか?その時の妖怪が偶然友好的な奴だったとか?

……いや、それだと見慣れている以前に殺されている可能性が高い。

妖怪と戦える何かしろの力を所有していた、とも考えられる。それなら先ほどの瞬間移動にも納得がいくことだ。

三善は地面を見つめながら何やらかブツブツと言っていることに陰陽師が気付き、ポンと彼の肩に手をのせた。

 

「正義感が強いのはいいんだが、あんまり根を詰め過ぎては長生きしないぞ」

 

「正義に生きれることが出来るなら後悔はない」

 

「ははは……」ともう取り返しがつかないほどに正義に染まっているなと陰陽師は思った。

 

「とりあえず、逃がした目標の探索を夕暮れ時まで続行する。それ以降は各員、清水寺に召集すること。先ほど皆も見た通り、少年は何かしらの力を保持している。くれぐれも子供だからといって油断はしないように、いいなッ!」

 

「「「「「はっ!」」」」」

 

陰陽師たちはその場から散開し、再び妖狐の散策に向かった。

三善は呪文を唱えながら手持ちの数枚のお札と空へと投げると、札から鳥が召喚され四方八方へと飛んで行った。

 

「さて、私も行くとするか」

 

彼はどこか余裕そうな顔を空に見せていた。

 

「見つけ見つからなかったとしても、今日の夜中ぐらいに嫌でも出てきたくなるだろうしな……」

 

 

 

 

 

 






はい、またオリジナルな展開です。
今回は京都を舞台とした物語。東方キャラは出てくるのかなぁ……

感想待ってます!
次回もお楽しみに!

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