とても今更なんですが、タグこのままでも大丈夫ですかね?
なんか付け足したりした方が良ければ連絡ください。
さて、やって来ましたアンツィオ高校!めっちゃくちゃびっくりしたけれど、ポジティブに行こう。ペパロニやカルパッチョは今どうなっているか分からないけれど、少なくともあのドゥーチェこと安斎千代美さんは居るはず。
とはまぁ、私用は後にして、角谷と一緒に行動している。挨拶回りとか、アンツィオ高校の生徒会の方達と打ち合わせしたりだ。しかし、横で聞いている分だと、俺は何もすることがねぇ。厳密には角谷と一緒に行動していくくらいだ。
「最初はアンツィオ高校の案内からだってさ〜」
「しかしアンツィオ始めて来たけどすげぇな、まじローマ」
「イタリア風の学校だからねぇ、てかローマ行ったことあるの?」
「ごめん、ない」
なんて軽口を叩きながら、アンツィオを見て回る。色々施設を見て回ったけど、まじでテレビで見たことあるものばかりだ。こっちはレプリカだけどね、と思ってたらポンペイの巨大宮殿の石柱は本物らしい。まじかよ、アンツィオやべぇ。
なんて色々見てまわってるうちに、いい匂いがして来た。やべぇ、腹が減ってくる。匂いだけで美味いってのが分かるくらいだ。
「そろそろご飯にする?」
「あぁ、そうしよう。流石にそろそろ我慢できないわ。アンツィオに来てやっぱり楽しむべきは食だよな!」
「そうだと私も思うけど、島田ってほんと現金な奴だね」
「言ってろ、それくらい腹減ってるんだ」
互いに止まらない口を持って言い合っている時だった。
「おーい!そこのカップルさん、うちのを食べていかないかーい!」
と声を掛けられた。角谷が彼女とか流石に無いわー
「島田が彼氏とか流石に無いわー」
どうやら同じ意見だったらしい。変な所で息が合うな。
「サービスしとくよ〜どうだい!うちの鉄板ナポリタン」
「お?サービスだって、あれにしとこうか折角だし」
角谷も現金な奴だなー。その声の主に近づいて行くと、そこにいたのは恐らくペパロニだった。うん、ペパロニだと思う。
「はい毎度ありー!満足いくまで食べてきなー」
そう言って彼女は料理を作り始める。
「まずオリーブオイルはケチケチしなーい。具は肉から火を通すー、そして今朝取れた卵をトロトロになるくらーい。ソースはアンツィオ高秘伝のトマトペースト。パスタの茹で上がりとタイミングを合わせてー、はい完成!」
なんて手際だ、流れるように作り終わる。トマトソースの匂いとじゅう……と焼ける肉の音、そしてパスタとトロトロ卵のマッチした見た目が食欲をそそる。
「おぉ〜なかなかいいじゃん」
「お前は何目線だよ、店員さん、お代は?」
「はいよー2人分で600万リラ、サービスして500万リラねー」
「なんでここだけ既に使われてないイタリア通貨採用してんだよ!」
「あっはっは!いいツッコミじゃんお兄さん、500円ね〜」
ペパロニには笑いながら鉄板ナポリタンを2人分差し出してくれる。料金を支払い、俺たちは朝食を取り始める。
ぶっちゃけ、これだけの品質の物で2人で600円、更にサービスまでして500円て安すぎだろ。場合によっては2000円くらいはしててもおかしくないぞ。
「どうだい、美味いだろ?」
「いや〜店員さんの料理美味しいねぇ、参考になるよ」
「お?どんどん参考にしてくれ!ただし、アンツィオ高秘伝のソースだけは教えてやれねぇなぁ」
「実際すげぇ美味いなこれ、もうちょっと価格上げてもいんじゃないか?」
「あー、けどずっとこの値段でやってきたしなぁ。それに沢山の人に食べてもらいたいじゃあねぇか」
ペパロニ姉さん、かっこいいっす。俺の方が年上だけど。と、そんなこんな話してると誰か遠くから走ってくる。
「ぺ〜パ〜ロ〜二〜!」
「お?どうしたんだいアンチョビ姉さん?」
「どうしたもこうしたもないぞ!学園艦が寄港してる間に使う予定のソース、備蓄の計算が合ってないじゃないか!」
「あぁ、それは今日思わぬ反響で大盤振る舞いしてるんすよ!」
「なに!?それは本当か?お客さんはなんて?」
「そこのお二人さんもですけど皆美味い美味いの連呼でして」
「それは良かった!それならばしょうがないなぁ!ペパロニよ、でかしたぞ!」
「なぁに言ってるですか姉さん。まだまだこれからですって」
そこに来たのはドゥーチェだ!髪の毛めっちゃドリル、あれ地毛なんだよな。てかすげぇ騒がしくなったな。元気が有り余っている、これがアンツィオ高か……
「けどよーアンチョビ姉さん。ソースそろそろ無くなるんだよなぁ」
「な、なんだって!?まだまだ寄港期間はあるのに……」
「大丈夫ですよ、ドゥーチェ。既に代わりとなるソースの手配は済んでいます」
「おぉ!カルパッチョ!流石だな!これでこのお祭りも安泰だ!」
いつのまにか1人増えてた。カルパッチョさんじゃないですか!てかこの時点でもう名前貰ってるんだ。まだ一年目の夏休みなのに。
まぁ戦車道の大会中だし、たしかアンツィオは残念ながら一回戦で敗退してたから、今回こんなに余裕あるんだろうな。その大会へ出場するメンバーでも決める時に名前貰ったりしてるのかね?
「それよりドゥーチェ、そこのお二方が固まっていますよ」
「おーすまないすまない。お客様に失礼したな。私はこの店舗を管理してるアンチョビだ!気軽に呼んでくれて構わないぞ!」
「んー、了解。チョビ子よろしくなー」
「此方こそチョビ子さん、よろしくお願いしますね」
「ま、待て。気軽に呼んでいいとは言ったが、チョビ子はちょっと……」
「かわいいじゃん、チョビ子」
「恥ずかしがってる姿も相まっていいですねチョビ子さん」
「島田が言うと変態にしか見えないよそれ」
「角谷、喧嘩を売ってるという事でいいんだな?」
「あぁ、お二方落ち着いてください!」
「お?カップルの喧嘩か?仲良いな!」
「というか、チョビ子はやめろぉぉ!」
とまぁ、慌しいアンツィオ高校の滞在生活は始まった。
「お前達、毎日こっち来てよく飽きないな」
「アンチョビさんの店が一番口に合うんですよ」
「確かに、ピザにパスタとどれを取っても此処がいいと思うよ?チョビ子」
「だーかーらー!」
すっかり角谷に弄られるアンチョビさん。最初の方は俺も一緒になっていたが、流石に涙目になり掛けて罪悪感が半端なかったので普通に呼ぶ事にした。……可愛かったけど。
「ところでアンチョビさん、この店管理してるとか言ってましたが、どういうシステム何ですか?」
「あぁ、それは各部活が自分達の部費を集める為に店舗を出してるんだ。今回は寄港してから土地の人達を交えての出店だけど、いつもは昼休みとか生徒間のやり取りの場にもなってるな」
「へぇー、すごいっすね」
「だろう!それで、私は戦車道チームの隊長だからな。この出店してる店の代表でもあるんだ」
高校生が自主的にするレベルじゃねぇ……自動車部とかもだけど、この世界の部活動生の逞しさと行動力はレベルが高すぎる。
「チョビ子戦車道やってるの?」
「そうだな、お前達は大洗だったか?大洗は戦車道チームないもんな」
「昔はあったみたいなんだけどねぇ」
「実は自分戦車道好きでファンなんですよね。それでアンツィオ高校も知っていたり」
「まぁサンダースとかプラウダ行ってるくらいだからね〜島田は」
「何故知っているんだ角谷!説明を要求する!」
「内緒に決まってんじゃん」
「それはいいとして、島田は戦車道好きなのか……?」
アンチョビは少し考え始める。ん?どうしたんだろ。
「もしかして島田は島田流の関係者か?」
「……あーそういう事ですか。いや名字が一緒なだけで全然ですよ」
「そうかー残念だなー。もしそうだったらいろいろ話聞いてみたかったんだが」
「んー、どういう事?」
「角谷、後で戦車道 島田で調べたら1発だから見てみたらいい。よくある名前だから、これで戦車道好きなんて言うと勘違いされがちなんだけどね」
「ふーん、まぁ気が向いたらでいいや」
あぶねぇ、敢えて自分から話題を出すことによって疑われる事を回避する。変に否定すると藪蛇だからな。
「そう言えばなんで島田は私に対して敬語なんだ?同い年だろ?」
「いやーなんとなく?出会いが店の人だったからですかね?」
「なら普通に喋ってくれ。折角の同級生で戦車道好きな男子なんだ。珍しいし仲良くしてくれ」
「んー……じゃあこっちこそよろしく頼むよアンチョビ」
「……おぉ、そっちの方がしっくりくるぞ。けど真っ直ぐこっち見て名前呼ぶの禁止」
「え?なんで?」
「とにかく禁止だ!」
「チョビ子照れてるー、てかいきなりなんでラブコメ始めてんの?」
やっぱアンチョビさんと呼ぼうかな……あんまり男に免疫無さそうだ。さっきも珍しいと言ってたし。
と、気楽に会話してる時だった。
カ
「あーどうしよどうしよ!どうしよー!」
と右往左往してるアンツィオの生徒がいた。たしかあの人、生徒会のうちの1人だった気がする。俺たち三人は顔を見合わせて、とりあえず話を聞くことにした。
「実は……」
生徒会の活動として、アンツィオ高全体を巻き込んでの催し物をしてたみたいなんだが、次のプログラムで使用する予定の荷物がまだ届いてないらしい。陸路での注文で、渋滞に巻き込まれたのが原因だ。
「ふむ、それで荷物が届くまでどれくらいだって?」
「大体1時間後みたいなんですよ〜、あと20分ほどで今のプログラム終わるのに……」
「なるほど、大体40分くらいね……」
角谷さん、すごい楽しそうないい笑顔ですね。何を企んでるんですか?
「そ、それで何をするか決めているのか?即興とはいえ何もしなければ、折角来てくれていたお客さん達を暇にさせてしまうぞ!?」
「それがこれだけの人集りの所為なのか、無線が届かなくって会長達と連絡が……探してるんですけど見つからなくて……どうしましょー!助けて下さい安斎さん!」
「わ、私はアンチョビだ!ぐぬぬ、どうすべきか、戦車道の催し物は昨日で終わってるし、同じ内容しかない出来ないが、我々が時間を稼ぐしか……」
「いーや、大丈夫だよチョビ子」
「な、なに!?この際チョビ子でも何でもいい!何かいい案があるのか!?」
「うん、これ以上になく適役で、40分くらいなら軽く時間を稼げて、観客達を飽きさせないプロフェッショナルが此処に1人」
「角谷さん、嫌な予感がするんですが……」
おい、まさかとは思うが……
「アンツィオ高校に貸しを作れるチャンスだしねぇ〜、島田ー出番」
「やっぱりかよ!いや、道具は持って来てあるけども!」
「ほら、島田もその気じゃん?」
「折角アンツィオに来たからには一回くらいは……と考えてはいたけど、路上でするのと、会場でするのは全然違うんだぞ!?」
「まぁまぁ、けど経験あるんでしょ?」
「あるけどさ……」
アンチョビさんは首を傾げている。そしてアンツィオの生徒会の子は涙目でこちらを見上げている。
「おねがいじまずー!」
「あぁもう!わかったよ!やってやんよ!」
「島田、なんか出来るのか?」
「取り敢えず、流れはアンツィオ高校が招いたバンドマンって事で」
「バンド!?島田、正気か!?」
「やると言ったからには成功させてみせるさ、それにアンチョビ!」
ここまで来たらあとは、ノリと勢いに身を任せるだけさ!