毎日が驚愕の連続です。見てくださってる方々ありがとうございます。
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誤字報告、本当すいません……pcからの投稿にするべきか……?いや、自宅にいる時間がほぼない為、かなり難しいんです……
言い訳にしかなりませんね……
「ねーお兄ちゃん」
「んー、どうした愛里寿?」
年末年始、流石に母さんは予定が詰まってるのか朝から夕方までは居ない。愛里寿も戦車道の練習が無い為、二人揃ってのんびりと休みを満喫している。
あー久し振りだなぁこんな感じ。大洗に居てはこんなゆっくり過ごす暇なんてないからなぁ。冷泉を迎えに行くところから1日が始まり、学校で生活した後、自動車部か生徒会へ行く。
自動車部は普段は楽しいんだけれど、レースがある日はだめだ。てかレースなんて週に2、3回もするもんじゃねぇ。自動車部に入部してからずっと負け越しだよ!あいつらに勝てるビジョンが見えない。
生徒会はいやほんと、俺役員じゃ無いんだがな……角谷には恩があるのは確かだけれど、そこまでしなくてもってくらい手伝ってるんじゃないかと思う。河嶋は相変わらず詰めが甘いし、小山は……普段は何も問題ないんだがな、うん。
ライブは本当に順調だ。まぁずっとしてる訳じゃ無いけれど、一杯人が集まってくれるからやり甲斐がある。……ファンクラブってものの存在が俺にさえ掴めてきた。おおっぴらに何かしてるって訳じゃないんだが、ライブポイントをいくつか決めてて、日によってランダムにしてるつもりが、いつも居るんだよなぁ最初から。流石に怖くなってきたわ。
楽しいけれど、愛里寿と二人きりでゆっくりと過ごす。これに勝る癒され空間は無いな。
「お兄ちゃんの友達ってどんな人が居るの?」
「んー……友達かぁ」
愛里寿から友達について聞かれた。……まぁ、自動車部に生徒会、冷泉も入れるとして、あとはケイやカチューシャノンナかな?
……相変わらずクラスでは基本一人なんです。特に最近というか、少し前からだけど更に距離感を感じるんだよな。男子なんかは「い、いや、こうお前のイメージがあるじゃん?それ大切にしなきゃさ!個性として!」とか言われた。お前は一体どうしたんだと返答してしまったわ。
ちなみに湊は知る由も無いが、男子は女子達から無闇やたらに島田くんへ話しかけるのを制限されているらしい。彼は常日頃から、私達では考えもつかないような事を思考して居るから邪魔しないで!という言い分だ。数少ない男子達はその迫力に押され、下世話な話などを振れない事実がある。
「そうだなーどんな友達か……車を常日頃から爆走させてる奴とか、干し芋食い散らかして仕事を押し付けてくる奴とか、極端に朝に弱い奴とかかな?」
「ず、随分と個性的な人達なんだね」
「俺もそう思う。誰だってそう思う」
ほんとアクが強い奴らだよなぁ。深く関わるようになってからは原作には無い部分を知る事も出来たしね。
「……あの、さ。それで」
愛里寿が何か話そうとした時に電話がかかって来た。おや?誰からだろう……冷泉……だと。
「お兄ちゃん、出ないの?」
「あ、いやーそうだなー出なきゃいけないなー」
冷泉と愛里寿はまずい。何か分からんが非常にまずい。……電話越しの声とか聞こえないはずだよな?大丈夫だよな?
恐る恐る電話を手に取り、着信に出る。
「もしもし、島田だがどうした冷泉」
『先輩、今大丈夫か?』
『本当に出た!あの島田先輩だよ!やだもー!』
『沙織うるさいぞ』
げぇ!武部居んのか!?てか声でけぇ!ちらっと愛里寿の方を見ると……あ、これはやばいですわ。表情が消えた。
武部とは面識がある。以前に冷泉を迎えに行った時、家に居たのだ。たまたま遊びにきてて、そのまま泊まってたらしい。お陰で朝から絶叫を聞く羽目になった。
その時からちょくちょく話している。「麻子とはどんな関係何ですか!」とか「いつから付き合ってるんですか!?」とかいろいろと聞かれたが、答えるのに疲れた……挙げ句の果てに納得してなさそうだったし。
あ、けど、武部の飯はかなり美味い。俺が冷泉と俺の朝食作ってる時、「先輩!料理なら私作ります!」と張り切っていて交代した。その時は簡単なものばかりだったが、それでも美味かった。流石に正統派女子力を持つ子だな。
おっと、話を戻そう。武部声でか過ぎて愛里寿に聞こえてるって!まずいよ、主に俺の身が!しかし止まる気配がない。
『先輩先輩!今何してるんですか!私麻子と話してたんですけど聞いてくださいよ、麻子って先輩の事』
『おいばかやめろ』
『別に良いじゃん、恥ずかしい事じゃないでしょ?』
『い、いや……とにかくやめろ』
「た、武部、もうちょっと声小さくな?話は聞くから……」
『ほら沙織、先輩も迷惑がってる。じゃあ切るぞ』
『えぇー!せっかくの先輩との電話だよ?麻子、これで一歩リードしたよ!他の子達よりかも』
『さっきの私の話聞いてたか!?いや話すつもりもなかったけど!』
『それとこれとは別問題だよ〜。あ!先輩よろしければ私にも連絡先教えて下さい!』
「あ、あぁ……いやそれは全然問題ないんだが、もっと声を小さ」
『やったぁ!先輩メールしますね!ねぇ麻子、これって私にもチャンスあるって事だよね!?』
『知らん、勝手にやってろ』
『もー麻子ったら嫉妬してるのー?』
『してない』
『機嫌なおしてよー』
……武部、お前はアンツィオ生徒か!声の大きさ変わってねぇよ!あぁ、だめだ。俺の隣から半端ない圧力が……
「ねぇ、お兄様。良かったらその人達紹介してくれる?」
愛里寿さん、わざわざ電話に聞こえる声で言うのやめてもらえませんかねぇ。
『お兄様!?先輩、今だれといるの!?』
『……珍しい呼び方というか、初めてだな。まぁ普通に考えたら妹と一緒にいる事くらい分かるだろ』
『妹かぁ、私にもいるんだけどねぇ……というか、お兄様!お兄様だって!かわいいー!けど本物の妹だよ麻子!ライバル出現だよ!』
『……もう喋るな、うるさい』
『ごめんごめん。先輩、妹さんが紹介してって言ってましたよね?私たちスピーカーモードで話してるんですけど、良ければ話してみたいかなぁって』
「お兄様、私もこの人達と話したい」
話してみたいじゃなくて話したい……ですか……
やっべー何が起こるかわかんねぇー。これ空気的にしなきゃだめだよね?あー急に車乗って爆走したくなってきたなぁ!今ならレースでも1位になる自信があるぞ!
俺は恐る恐るスピーカーモードにして愛里寿に手渡した。俺?ちょっと飯作るわ!って言って離れたよ?武部と冷泉に愛里寿の事よろしくって伝えて、その場からささっとね?……ならスピーカーモードになんてしなくて良かったと後から気づいた。
てか居れる訳ねぇよ!俺なんも悪い事してないよね?愛里寿めちゃくちゃ怖かったんだけど!
ご飯も作り終わり、戻ったら丁度会話が終わるところだった。
『愛里寿ちゃん楽しかったよー!ありがとー!』
「うん、私もいろんなお兄様の話聞けてよかった」
『……まぁ退屈はしなかったな』
『もうー麻子は……ごめんねー』
「大丈夫、もし良かったらこれからも仲良くして?」
『こっちは全然構わないから!ね?麻子』
『そうだな』
『ほら!……あ!時間も時間だし、そろそろ切るね、じゃあね〜愛里寿ちゃん!』
「またね、沙織さん」
互いに電話を切り、愛里寿は満足そうな顔をしていた。お?思ってたより何もなさそうだな。そうだよ、よく考えてみたら何も起こる訳ないじゃないか。ハッハッハ、俺ってバカだな!
「愛里寿ー、電話終わったのか?丁度ご飯も出来たし食べようか?」
「わかった、ありがとうお兄ちゃん。あ、食べながらでいいんだけどね?お兄ちゃん」
「おう、どうした?」
「毎朝早くから、ご飯を作りに行ってしかも自転車に二人乗りで登校してるってどういう事?」
……やっぱり逃げられなかったようです。この世界の神様ほんとクソ野郎だな!畜生めぇぇぇえええ!
この後、愛里寿に根掘り葉掘り聞かれた。精神をボコボコにやられた後、最後に私もして欲しいと甘えてきたので、一緒に自転車に乗ってサイクリングした。超可愛かった。
冬休みも終わり、武部にお仕置きしたり、いつも通りの自動車部に生徒会手伝い、そしてライブ活動と有意義?な生活を送っていた。
なお、今年の愛里寿の着物姿もちゃんと撮っている。可愛すぎか、父さんにも写真を送り見せつけた後、「湊ばっかり卑怯だぞぉぉ!!俺も帰らせてくれぇ!」なんてメールで叫んでた。頑張れ親父、負けるな親父。
そんなある日の事だった。冷泉の祖母が倒れたらしい。朝いつも通りに冷泉の家に行った時、冷泉の様子がおかしかったから話を聞くと、昨日の夜に近所の人と話してた際に倒れてしまい、そのまま病院へ。
そして冷泉へ連絡があったらしいが、偶然にも昨日は早く寝てしまってたらしく、気付かなかった。
それで朝になって連絡を受け、命に別状が無い事、大事を取って入院しているという話だ。
冷泉は電話をしながら病院へ行く準備を整えているが……
「準備をするのはいいがどう行くんだ?」
「………………泳いで行く」
「馬鹿か!」
大洗へ寄港する予定は当分無い。そしてヘリのような今すぐ迎える方法も現状はない。どうしたもんか……
すると、電話をしている冷泉がむすっとして俺に渡してきた。……え?俺?
取り敢えず電話を代わる
「もしもし、代わりました」
『……アンタ誰だい?こんな朝早くに』
「えっと……冷泉の先輩、ですかね」
『……そうかい……その子迷惑かけてないかい?』
「そんなことないです。むしろ大人しすぎるくらいで……聞きました、お体の方は大丈夫ですか?」
『こんなもん、屁でもないよ!あの子にも言っておいてくれ、わざわざ他者様に迷惑を掛けてまでこっちに来る必要はないよって!』
「いや……確かにそちらまで向かうのは難しいですが……冷泉もものすごい心配してますよ」
『はっ!私の心配するくらいなら自分の身を心配しろってんだ!アンタがこんな朝早くいるのもあの子が朝弱いからだろ?』
「ま、まぁ、否定はできませんが……」
『……アンタは常識があるみたいだし、こんな朝からあの子の側にいるからには信用されてるみたいだね。それじゃ、あの子止めてやってくれよ』
そう言って電話は切られた。……パワフル過ぎんだろ、おばぁ。冷泉に電話を返し、準備の手を止めさせた。
「ほら大丈夫だってさ……お見舞い行きたいのも分かるけど、陸地まで行く方法が無いのも事実だろ?それに俺はお前のお婆ちゃんに頼まれたからな」
「……」
「それに学校もあるだろ?勿論今回の場合は、学校を優先しろだなんて言うつもりもないけど、それはそれでお婆ちゃんに心配かけちゃうだろ?……ほら」
「……」
冷泉は黙ったまま、外に出て学校へ向かった。あー、これどうすればええっちゅうねん。取り敢えず武部に連絡して、冷泉のこと注意して貰っておくとするか。
「あのね、麻子はさ。小学生の時に両親を事故で亡くしてるの」
昼休みに武部と二人で話している。俺が武部とこれからどうするか話し合おうと思ったのだ。一年のクラスに行って、武部を呼んで貰おうと思ったのだが、かなり騒がれた。
少ない男子は頭を下げて、女子は黄色い声を上げている。普段上級生が一年のクラスに行くことなんて無いからな〜、しかもシチュエーション的に後輩の女の子に用があって付いて来いみたいな感じ。
武部は後ろから付いて来ながら「先輩のせいで午後から大変だよ……」と呟いていた。すまないな、それよりかも冷泉の方が優先だ。
裏庭の方で、冷泉について切り出すと、武部が教えてくれた。
冷泉は両親を交通事故によって早くに亡くしたらしい。それからは唯一の肉親であるお婆ちゃんと共に暮らしてきたという。
「麻子ってさ、最後両親と喧嘩しちゃったんだって……そしてその日の内に事故に遭って……喧嘩したままでのお別れになっちゃったんだ。
それを物凄く後悔してるの。それもあってお婆ちゃんの事とても大切にしてるんだ。本人はかなり厳しい人なんだけどね」
両親が亡くなった事は知っていたけど、詳しい事までは知らなかったな……自分を親の代わりにここまで育ててくれたお婆ちゃんが倒れたんだ、そりゃ動揺もするし、お見舞いに行って自分の目で無事か確かめたいだろう。
しかしこりゃどうしようも出来んな……原作では黒森峰のヘリで行った筈だったが……ヘリなんてねぇし。
その時、武部がポンと手を叩き、話し始めた。
「そうだよ!先輩が励ましてあげなよ!得意の歌で!」
はぁ!?何でそうなる。こればっかりはどうしようもならんだろ!
「大丈夫だって先輩、自信持って!それに、先輩は歌で多くの人達を助けてきたって噂になってるよ!」
「いやいや……てか何だその噂」
「うーん、その出所は確かに怪しいんですよ。あの生徒会だし。けど先輩のファンクラブの人達も否定してないし、何よりあの湊先輩だからあり得るって事で信憑性抜群なんですよ!」
「いつのまにかに俺の評価が凄くて困惑するんだが」
「だから、放課後私が麻子連れて来ますから、準備してて下さいね!」
よし!と言って、武部は教室にかなりの速度で帰って行った。……武部ちゃんって恋愛脳以外は比較的常識人だと思ってたのに……
こうなったら武部は意地でも冷泉を連れて来るだろう。……冷泉を励ます曲……うーん。頭を捻りながら俺も教室へ戻った。
「沙織、押すな。今日は早く家に帰ろうとしてたんだが」
「まぁまぁ!こっち来てこっち」
「はぁ……」
冷泉と武部の声が聞こえた。来たか。俺は裏庭で他の生徒達の邪魔にならない所にいる。既に準備も万端だ。
「……先輩、何でこんなところ居るんだ」
「……そうだな、実は俺冷泉に歌ってるとこ見せた事なかったと思ってさ」
「確かにないな」
「えぇ〜!麻子そうだったの!?」
「基本学校終わったらすぐ帰るからな」
冷泉と武部が会話している。……流石に落ち着いてはいるか。ただ、やっぱり表情が暗い、気になっているんだろう。
「って事で、ゆっくりしていきなよ。一曲だけでもいいからさ」
「そうだよ麻子!聴いていきなよ!」
「先輩まで何を企んでいるんだ……」
近くの椅子に二人が座る。そして遠巻きには気になったのか生徒達が此方を覗き込んでいるのがわかる。……いや待て、多くない?結構いるぞ生徒。
しかし、そんな事を気にしている場合じゃないな。……さて、始めるか。
「なぁ、冷泉」
「何だ先輩」
「武部すまん、正直に話すわ……お婆ちゃん、大好きか?」
「ッ!……」
「そうだよな、好きに決まってるよな……家族ってのは互いが好きな筈だよ。勿論例外はあるけれど、少なくとも俺も、武部も……そして冷泉も。
冷泉は分かってると思う。その人達は生きていく上で大切な事を、大事な事を教えてくれるよな。……文字通り、命を尽くして。
今から歌う歌は、励ます事は出来ないかもしれない。けど、誰もが教えて貰ってる、貰った筈の事を思い出して欲しい、理解して欲しい。そして、それらを胸抱いて、未来を生きて欲しい。そんな気持ちが込められてるんだと思う。
先輩とは言え、たかが年一つしか違わない男が何を言ってるんだと思うかもしれないけどさ。冷泉の思い出に花を添え、そしてこれから先の助けになればいいと思う。
聴いてくれ」
『魔法の料理 〜君から君へ〜』
「おい!起きろって!流石に間に合わなくなるぞ!」
あれから数日が経った日の事。いつも通りの朝、まだ寒さが衰えないこの時期にもう何度目か分からない冷泉の叩き起こしが始まる。
「……無理だ、私は起きる事が出来ない」
「起きられるって!自分を信じろ!」
「二度寝に洒落込もう……先輩」
「あぁーもう!」
こいつ……。もう警戒しなさすぎだろとか、そんな事は思わない。これが俺たちの普通になってしまったから。
「しょうがないな、奥の手を使うしかあるまい」
「……おい、やめてくれ」
「あー!手が滑って、携帯にー!しかも偶然武部とおばぁの連絡先が表示されてるじゃないか!」
「分かった!起きるから!」
冷泉はのっそりと起きて支度を始める。朝食はしょうがない。ラップやケースを使い、夜にでも食べられるよう保存する。その後軽くおにぎりを作り、冷泉に渡す。
「ほら!学校に着いてから食え!急ぐぞ」
「そんな慌てなくてもいいだろ」
「呑気だな!羨ましいよそのメンタル!」
冷泉を自転車に乗せ、出発する。
まだ肌寒く、暖かさの出番はまだ感じられない。
「あと二ヶ月もすれば二年生になるというのに」
「なんか言ったかー先輩」
「何もねぇよ」
他愛ないやり取りをしながら、学校に向かう。慌ただしいけれど、これはこれで良いものなのかもしれない。
「先輩、にやけててきもいぞ」
「お前顔見てねぇーくせに適当な事言うな」
「何となく分かるぞ、先輩分かりやすいし」
「なん……だと……」
そんな俺分かりやすいのか……そんな適当な話をしていた。
そろそろ原作が始まるのか……。胸が熱くなると同時に一抹の不安が頭を巡る。あのクソ神様の言った言葉だ。「君が知っている通りになるのかな?」正直、俺というイレギュラーな存在が何処まで影響を与えてしまってるのか予想がつかない。しかし、一々それを考えてても仕方ないのも事実。
俺は溜息をつく。先が思いやられる。その時だった。
「先輩、様子がおかしいぞ」
「ん?」
俺が気付いた時には遅く、結構な人数の女子生徒に止められた。濃い目の青のカーディガンに明るめの青いスカート。どっかで見た事のある服装だなと呑気に考えていた。
「島田湊様、でよろしいでしょうか?」
「あぁ、合っているけど……君たち誰?」
「おい先輩、また厄介ごとを運んで来たのか?懲りない人だな」
「君は何様のつもりなんですかねぇ!?」
「そちらの女性は……いえ、私達は伝えることだけですね……では恐らく電話が来ますので、必ず出て下さい」
「はぁ?いきなり何を」
何を言ってるか分からない為、聞き返そうとした時だった。電話が鳴り始めた。……誰からだ?
表示は非通知。目の前の女生徒達がこちらを見据えている為、その場で出る事にした。
「はい、もしもし。島田ですが」
「あら?声を聴くのは久しぶりね?湊さん」
………この服装思い出したぞ!そしてこの声はまさか!
「私、ダージリンって申し上げますわ。……貴方は既にご存知ですよね?
今日はお茶会をする予定でありますの。是非来て頂きたいと思って」
電話の奥でふふっと笑う声が聞こえる。
……何かやばい予感がするんだが、俺はもうダメかもしれない。
裏タイトル『魔法の料理 〜君から君へ〜』
という訳で、BUMP OF CHICKEN です。是非聴いてみて下さい!
最近BUMP多いですね……恐らく暫くは無いと思われます(私の直感次第)
この曲聴きながら書いてたんですが、ほんと泣きそうになりました。
麻子……けど必ず新しい出会いがあって、それは期待以上の宝物になはずだから!(原作)
そして、堂々の英国面からやってきました。登場も英国面に倣って見ました。ぶっ飛んでますね