この世界で伝えられる事を探して   作:かささぎ。

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さて!ここから原作へ突入です!





31話 〜原作突入です!〜

とうとう来ちまったか、この時が……

そう、俺は今年度から三年になる。そして、大洗学園艦の廃校問題が裏で動き出しているところだ。三月末辺りから妙に生徒会の様子がおかしくなった為、十中八九その話だろう。

 

そこで俺はどう行動するかが問題となる訳だが……まぁ最低でも戦車の整備の仕事が出来れば嫌でも関わる事になるだろう。うーん、タイミングがなぁ……

 

朝食を作りながら考えていたが、まぁあのドゥーチェがノリと勢いで行けると言ってたし大丈夫かーと考えていると、

 

「あ゛ぁ〜」

「……冷泉、女の子が出しちゃいけない声出してるぞ」

「……なぜもう休みが終わるんだ」

 

そんなこと言いつつ席に座る。なんと最近は起こしに行かなくても、早く起きてくれる様になったんだ!いやー兄の様に嬉しいこの感じ。本人も「……出来立ての方がご飯おいしだろ」とか言ってくれて涙が出ますよ、ほんとに。

 

「そういえば、今年の必須選択を何にするのか決めたのか?」

「……書道でいいかなって」

「書道かー、俺もどうしよっかな」

「先輩はあんま人に言わない方がいいぞ」

「え?なんで?」

「……人が集中しちゃうから」

「……あぁそうだな……」

 

去年はえらいことなったんだよなぁ、そう言えば。合気道とか、かっこいいからこれにしちゃお!って考えてた所に、男子に何にすると聞かれた。だから合気道って答えたんだけど、選択する子が多くなったらしい。

 

よって必須科目の際には教室がいくつも分けられたり、いくつかの科目が人数少なくて合同になったりしたという。……俺のせい、とは思ってなかったが、同じクラスになった子達と違うクラスになった子達の反応が、あまりにもわかりやすくて、何とも言えなくなった。

 

「まぁ、俺も書道かなぁ」

「……人に言うなって言った矢先に言ってるじゃないか」

「冷泉なら人に言いふらすなんてしないだろ?」

「……まぁ」

「なら大丈夫だな!……あぁ、そう言えば科目を増やすって生徒会が言ってたな」

「へぇーそうなのか」

「初の科目だけれど、内容が内容だから人集まってくれるか心配してたな。……俺それ選んでもいいかも」

「……人に言って集めるのか?」

「いや、単純に人が少ないところでゆっくりとしたい……」

「なるほど……」

 

冷泉は何かを考える素振りを見せている。……よし、ちょっとずつ戦車道の存在を匂わせつつ誘導していくぞ!

 

「まぁ冷泉も気にしてみるといいかもな、勿論書道でもいいし」

「……人数少なかったから、去年は学年関係なく一緒だった気がするが」

「ん?あぁ、そうだったな。もしかしたら一緒に出来るかもしれんな」

「……一考の余地はあるな」

「お?ほんとか?」

「帰りが楽になる」

「俺の感動を返せ」

 

などとやり取りを行い、互いに学校へ行く準備をする。帰りが楽になるって、完璧にチャリに乗る気満々じゃねぇか……

 

まぁ、それでもいい感じに戦車道に興味を持ってくれたんじゃないかと思ってた時だった。……やっべ!冷泉の加入理由違った!どうしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日前から冷泉に自動車部の新人受付に忙しい、と言って迎えには行かないようにした。大変心苦しいが、みほと冷泉の出会いがあるのだ、そこを大事にしなければならないのでしょうがない。

 

その時に冷泉から「どうせ集まらんぞ、諦めて送ってけ」と言われたが、まぁ……原作を知ってると来ないよなぁ。

けどツチヤがめっちゃ可哀想なんだよ。かなり張り切って、後輩くっかなーとかノリが軽い割にはほんと期待してるから……

 

ちなみに昨日女子限定で体育館に来るようにって言われてたから、そのタイミングで戦車道の例のビデオ鑑賞だろうな。

 

あれ角谷からこれオッケーかな?って聞かれたけど、笑いそうになるのに堪えているのに必死だ。この世界にもう馴染んでいるけれど、やっぱこれおかしいだろ!

まぁいんじゃねー?って軽く返しておいたけど、余程ちょろいか別の目的があるかしないとこないだろ……って感じたわ。

 

 

ビデオは置いといて、プロパガ・・・鑑賞会があったってことは……今日かな?多分。

そう思ってたら放送が流れた。そう、みほを呼び出す河嶋の放送だ。うーん、こら怯えるわ。河嶋は初対面だと威圧感バリバリだからなー付き合い始めるとすぐボロ出すけど。

……ちょっと様子を探りに行くか。

 

 

 

 

 

 

 

「そんなこと言ってるとアンタたち、この学校に居られなくしちゃうよ?」

 

現在、生徒会室前で中の話を聞いている。まぁ盗み聞きなんだけど。

 

本当に居られなくなるんだよなぁ。角谷達は俺が知ってるなんて知らないだろうけど。

しかし、この時は本当に苛立ってるんだよね角谷。

 

自分達を悪く見せようとしてるけど、それは別にして廃艦問題が絡んでるから、みほの力をどうしても借りたくてイライラしてしまっている。……武部達が生徒会と言い争ってるが、原作通りの流れだから大丈夫かな?

 

 

 

「あのっ!」

 

 

キター!!大洗、廃艦問題解決!約束された勝利の道筋の一歩!名場面だー!

 

 

「一つだけ、一つだけ聴きます。……なぜ、そんなに勝ちに拘るんですか?」

 

 

……な、なんだってー!!あれ?こんなんあったか?ちょ、まてよ!

 

 

「我々には勝つしか道が無いのだ!」

「だからその意味を聞いてるんです」

 

 

み、みほ?みほさん?とか武部達の声が聞こえる。……河嶋さん理由聞かれてますよ。会長や小山は何も答えない。みほは見えないが答えを待っている。……うーん何故だ。何が起きた。

 

 

「戦車道は……正直やってもいいです。沙織さんか、華さんが一緒に居てくれる。それだけで新しい何かを掴めそうなんです。

 

……私の人生は私のものです。好きに生きても良いと言ってくれた人が居ました。だから、せめて生徒会の皆さんが戦車道をそこまでやろうとする気持ちを知りたいんです」

 

 

おいぃ!誰だよそんなこと教えた奴!……あ、俺だわ。これがバタフライエフェクトって奴か!?いや、みほちゃんめっちゃ逞しくなってるし、嬉しい事だけども!?

 

しかしここでつまづいたら、みほちゃんと生徒会の中にしこりが残るかもしれないし、そもそも戦車道やるのかすらわからん。……いくか。

 

そう思って扉を開けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……え?」

 

最初は自分の目を疑った。何故ここにあの時の人が、私が再び前を向けるようになれたきっかけをくれた人がいるの?

 

「うぃーす、角谷ーちょっと用事が……あれ?」

 

彼と目が合う。いきなりの事で頭が回らない。

 

「島田先輩!ちょっと聞いてよ!」

「はぁー……放送で言ったんだから今は用事があるくらい分かるっしょふつー」

 

沙織さんと会長が彼に話し掛けてる。……え!高校生!?よく見たら男子の制服着てる。

 

「あはは!わりぃわりぃ!そん時ちょっとぼーっとしてたかも。んでどういう状況?」

 

沙織さんが彼に状況を説明している。会長はさっき以上に不機嫌になってるのがわかる。

 

「なるほどなー」

「島田!お前は口出しするなよ!」

「かーしま」

「会長!……ですが」

「いいのいいのー……んで島田、なんかある?」

 

会長は彼に問いかける。やっと落ち着いてきた。彼は島田という苗字かな?ちょっと名前を知れた事に嬉しさを感じつつ、現状が現状なので迂闊に話しかけられない。

 

「……角谷、理由は言えないか?」

「理由なんてないし。せっかく戦車道やるんだから、勝たなきゃだめでしょ」

「……はぁ〜、お前って奴は」

「何?文句ある?」

「ない……と言いたい所だけど、ありすぎて困る。がしかし」

 

彼は会長の目を見てこう続けた。

 

「お前には返せない程の恩があるからな。それに、あの角谷が脅してまでやらせる事に必ず意味があるはずだ。だから角谷を信じよう」

 

会長や周りの二人は驚いた顔をする。そのまま彼は私の目を見据える。

 

「うーんと、後輩だしいいよな?……西住、俺からも頼む。戦車道やってくれないか?」

「ちょっと島田先輩!?」

「待ってください!みほさんは……」

「武部もそっちの子も少し静かに、俺は今西住と話してる」

 

私はびっくりした。この人も無理矢理させようとしてるのだろうか?

 

 

「なんだかんださ、そこにいる会長達と俺って二年くらいの付き合いになるんだよ。正直いつも仕事投げてくるし、ちゃんと働かねぇし文句沢山あるんだけどさ。

こいつって、この大洗の事が、この学校のみんなが、住んでる人達が大好きなんだよな。そんで俺も高一になってからきたけど、俺自身もめちゃくちゃ迷惑かけてさー、俺のとても大切な事を思い出す手助けをしてくれたんだよ。

だから、納得できない部分があるかもしれないけど、戦車道をやってもいいんだったら一回だけでも、たった少しだけでもやってくれないか?」

 

 

彼は私に諭す様に、一つ一つ丁寧に説明してくれている。

 

 

「もし、それでも戦車道をやりたくない、出来ないと言うのなら仕方ないさ。あの時よりはいい顔付きになったとは言え、あんなことがあったんだ。それもしょうがない。

それでもしこの生徒会が西住に、武部とそっちの子にも迷惑をかけるのならば、俺がなんとかしよう。ここに約束する。

そして、生徒会の奴らが理由を話せる時期になれば絶対に話させるから。それで今は納得できないかな?

…………どうかよろしく頼む」

 

 

そう言った後に彼は頭を下げた。私も沙織さんや華さん、生徒会の方々も驚きを隠せなかった。

 

「あ、あの!顔上げてください!ほんとに!」

「戦車道をやる、やらないの返事が聞けるまでは上げられないさ。考えて後日返事するでも勿論問題ないから」

「わ、私が落ち着かないんですよ!それに、えっと……島田先輩?で良いんですよね?島田先輩が生徒会の皆さんに恩がある様に、私は島田先輩に一回じゃ足りないくらいの恩があるんですから!」

「それとこれは別問題だ」

「貴方が言いだしたことじゃないですかー!」

「てへぺろ」

「なんか前と会った時と変わってません!?」

「冗談はこれくらいにして……いや、頭を下げたのは本心からだけどね。どう?」

「……もう、そこまでやられたら、私が悪者みたいじゃないですか……」

「いや、どっからどう見ても悪者は生徒会。基本大洗の出来事はそれで問題なし」

「島田ーあとで覚えておいてねー」

「……」

 

先輩は会長を無視してる。あ、ちょっと目が泳ぎかけてる。動揺してるのかな?

 

「分かりました……私戦車道やります!」

「!……ありがとう西住。じゃあ改めて」

 

そう言って彼は私に手を差し出してくる。

 

「大洗学園三年、名前は島田湊。これからよろしく頼む」

「……はい!」

「もう一つ約束するよ、西住。後ろの生徒会の奴ら含めて、この大洗は皆気のいい奴らばっかりだ。個性的な奴らも多いけど……

 

きっと、君が探してる大切な何かを教えてくれるはずさ」

 

私は彼と握手をした。あぁ、なんだかこの人がいるだけで、大丈夫なんだなと根拠無しで思えてくる。

 

まさか戦車道が無いと思った場所で戦車道をする事になるとは思わなかったけど、何か今までにない何かと出会えるような気がした。

 

 

 

 

 

 

 

「……ねぇみほー。戦車道やるのはいいんだけどー。島田先輩とどんな関係なの?」

「えぇ?」

「いや、だってみほ転校してきたばかりだしー、島田先輩も最近ライブしてないから会う機会がないと思ったんだけど。しかも仲良さそう」

「そして会長とも因縁がありそうな島田先輩……これは会長を混ぜた三角の予感です!」

「えぇ!?沙織さんも華さんも何言ってるの!?」

「この後詳しく話、聞くからねー!」

「えー!!」

 

 

 

私の大洗での生活は飽きない事ばかりで、今からとても楽しみです。

 

 

 




早速齟齬が生まれたようですね……
みほちゃんが逞しくなっててうれしいみたいですが、いつ彼は敵を強くしてる事に気付くんでしょうね……

それと、恐らく更新頻度下がってしまうかと思われます。
原作を確認しながら書いていこうと思っているので……

そして活動報告の方でちょっと聞きたい事があります。
形としては本編中に使う事はなく、ノンナや黒森峰の三人のような後書きでの紹介になると思うんですが……
もし良ければおねがいします。

追記

すいません!せっかく感想でアドバイス貰ってたのに……
現時点で残っている課題一覧となります!

・カチューシャを肩車する
・単独でアンツィオ高校に赴き、屋台を手伝うこと
・西住しほとみほを和解させる
・西住みほ率いる大洗学園を優勝させる
・西住みほ率いる大洗学園を大学選抜チームに勝利させる
・聖グロリアーナ女学院OB会を説得し、新戦車導入を手伝う
・ミカと一晩を過ごす
 
まぁフラグが立っているのもあれば全くってのもありますね笑
どうなることやら……
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