gwにも既に入っていますが忙しいです。
しばらく次回投稿まで空くとは思います。なるべく早く投稿していきたいと思っていますが、批評等あれば逐次修正していきたいと思っております。
設定に粗さしかなく、四苦八苦していますが笑
戦車道になると、この世界の情報伝達速度早すぎる。俺が知らなかっただけで、町中には昨日の時点で練習試合が行われる事が伝わって居て、朝起きて街に出て来たら交通規制掛かってて驚いた。練習試合、と言ってもサンダース同士の最終調整という名目らしいが。
『………Thanks!明日は絶対に勝ってみせるわ!応援、よろしくね!』
昨日の去り際の彼女は、何か憑き物が落ちたような、前を見据えていて、活き活きとしていた。あの様子なら大丈夫そうだ。
「勝てるさ。なんて言ったって、サンダースの隊長になるやつだからな」
原作では確かにそうだ。だけどそれを抜きにして彼女にはそう思わせる魅力がある。さて、こうしちゃいられない。折角の試合だ、応援に行って観戦でもしようか。
観戦していたが、やべぇ。ケイさん超強くないっすか? ファイアフライを利用した遠距離戦を主に、各個撃破を文字通りやって見せている。どう指示出してるのか分からんが、ファイアフライの扱いが半端ない。てか砲手もやばい。どんな命中率してんの? 既に数の優位など問題なしって感じだな。試合も終盤、確実に数を減らし4対5、相手の動きが明らかにおかしいし、動揺しているのが分かる。こんなはずじゃなかったーみたいな感じで慌ててるのが丸わかりだ。ケイの作戦通りじゃねぇか。あ、1両と引き換えに2両撃破。この流れのまま隊列を崩した敵に対して追い込みをかけ、フラッグ車を撃破してみせた。
試合はあっさりと終わった。まじでケイ強すぎやしないか? ぶっちゃけ原作の無線傍受とかしてなかったらどうなってたんだ。
互いに挨拶をしている。あー相手チームの先輩達すげー顔青いじゃん。ん? あれが隊長かな? めっちゃいい顔してなんか話してる。
と、会場近くで見ているとケイが此方に気付いたらしく、駆け寄って来た。
「ミーナートー!」
「おっと」
「なんで避けるのよ!」
「そりゃ避けるだろ、さらっと抱きつこうとするな」
「えー! いいじゃん。ご褒美よ!」
「そんな約束した覚えは無い。……勝利おめでとう」
「ッ! うん!」
めっちゃいい笑顔で返事を返してくれた。すげーいい笑顔だな。危ない危ない、見惚れるとこだった。話していると、そこに一人女子生徒が駆け寄って来た。
「ケイ、その人が例の人?」
「そうよ! ナオミ。ミナト紹介するわ。私と同じチームで同級生のナオミよ! 試合見てたら分かるけどあのファイアフライの砲撃手してるの」
なんと、あのナオミか。そりゃすごいわけだ。一年の頃からそんな凄かったのかよ。
「今日は調子良かったし、ケイの指示も冴えてた。こんな娘だと知らなかったわ。昨日帰って来てから人が変わったかの様に……」
「わー!! ちょっとナオミ! それはsecretって言ったじゃない!」
どうやら、チームメイトとも上手く打ち解けた上での、あの連携だった様だ。あー良かった。
「ケイー!隊長が呼んでるわよ!」
ケイ達と話してると、他のチームメイトからケイが呼ばれた。返事をして、「また後で!」と言い残して隊長の元へ駆けて行く。さて、俺も帰るか、ケイの様子も見れたし。この調子だと大丈夫だろうと思うから、早く大洗へ帰るとしよう。いやー帰ったら自動車部の皆からからどんな課題を言い渡されるか、考えるだけでも体が震える。
「待って」
ナオミから声を掛けられた。
「ケイの事、私達は全然知らなかったわ。いつも大人しい奴だと思ってたから。けど昨日の夜、帰って来てから全然雰囲気が変わってた。今日の作戦も全員が納得できる物だったし、何より彼女の目が不利な戦いだったのに絶対に勝つって意思が伝わってきてね。
寝る前にちょっと話したわ。そしたらアンタの事を聞いた。初対面なのに相談に乗ってくれたとか、歌がとても上手いとか……今日の事話したら、全力で応援してくれたって言ってた。その時知ったわ、この子はこんないい顔出来るんだって。
私からも言っておく、ありがとう。間違いなく今日の事は彼女を変えた。私も信頼出来る仲間ができたよ」
これで話は終わりよ、そう言って彼女はチームメイトの元へ帰って行った……なんだこのイケメン、この人が最初から友達だったら俺要らなかっただろ。ケイや隊長、その他チームの様子を見てるともう大丈夫だと思う。
そうして、俺は帰る準備を終え、会場から離れたのであった。
「な・ん・で! 何も言わずに帰ろうとするのよ! また後でって言ったじゃない!」
「いや、もう俺は要らないかと」
「そんな訳ないじゃない!」
大洗へ帰るために、どのルートで帰るか決めて、他の船に乗ろうとした時にケイに捕まった。かなりご立腹の様子だ。チームメイトとも仲良くなれたし、大会の事もあるから打ち合わせとか親交を深めるとかしとけばいいと思うんだが。まぁ、まだ出発まで時間もあるしいいか。
「もう、帰るの?」
「そうだなー、最後にいい試合も見れたしな」
「そっかー……」
凄い寂しそうな顔してる。あー、そんな大層な事した訳じゃないと思うが、そんな顔されると帰りにくいじゃないか。それに絶対また会うだろうし。これは俺しか分からんか。
「そうだ、折角だし連絡先でも交換しようか?」
「! Nice Idea! しましょ!」
互いに連絡先を交換する。いざという時は頼ったりするかもしれないし……実際話してるとリアクションがいちいち大袈裟で面白いしな。
「そう言えばミナトって何処に住んでるの?」
「大洗だよ、茨城方面だな。まぁ学園艦だから正確には海だが」
「大洗? 戦車道に興味がある男子なんて珍しいから有名な高校だと思ったけど戦車道無いよね?」
「そうだね、残念だけど」
今はまだ、ね。
「……このまま捕虜として捕らえようかしら?」
「すげぇ不穏な単語聞こえたぞおい」
「アハハハ! JokeよJoke!」
笑いながらケイは物騒な事言ってきた。結構目がガチに見えたのは気のせいかな?
船が出発するまで二人で話していた。昨日会ったとは思えないくらい話が合った。凄いコミュ力を発揮しているケイ、これでも昨日まで知らない・親しくない人には遠慮する奴だったんだはずだがな。
出発の時間がやって来る。ケイと離れて俺は船へと乗る。
「大会頑張れよ!未来の隊長さん!」
「気が早いわね!そっちこそいつでも遊びに来ていいんだから!それと」
貴方の歌、また聞かせてね!
彼女がそう言って船が出発する。互いに手を振り合う。どんどん姿が小さくなっていき、見えなくなる。
「貴方の歌、か」
その言葉が頭の中で反響する。俺の歌じゃないんだがな……と苦笑し、そこで思考を切る。甲板で手摺に肘をつきながら、サンダースの方を見る。学園艦すら米粒くらいに見える。
「まぁ、でも楽しかったな。歌って、試合観戦して普通に休みを満喫してしまった」
そうしてると携帯から音が鳴る。中身を確認するとメールが一件来ていた。
『これからもよろしくね!ミナト!』
まだまだ長い付き合いなりそうだな。思わず笑み浮かべてしまうが、悪くない。そう思って船の中へ戻った。
「せ、先輩、勘弁して下さいませんか?」
「んー? 夏休みなのに自動車部に参加せず、長崎の方まで行ってた挙句、お土産一つないと。おーい、ミナトがなんか言ってるぞみんなー」
「は、話は通してたじゃないですか、お土産の件は本当すいません、ナカジマからもなんか言ってくれ」
「ごめんねー。流石に擁護できないわ」
「スズキ……ホシノ……」
「「ナカジマに同じ」」
「お、おい」
帰ってきたら、自動車部の皆から歓迎された。何があったか? ……訊かないでくれ……
ナオミについて、この作品では3年(現在1年、ケイと同じ)と、扱っています。
「貴方の歌」この言葉がどの様な影響を与えていきますかね。種を蒔いときます。
そして、その種を回収するのは誰なんでしょうね……
ここでひとまず原作前サンダース編終了です。結構書いたなと思ったけれど、大した文字数になってない……
話のテンポ的にはこんな感じでよろしいでしょうかね?
《追記》
うわぁぁ、すいません。
ナオミの年齢調べてもはっきりとした年代わかんねぇなーって思ってましたが、現在も配信中である、アプリゲーム戦車道大作戦では2年と記載されているようですね。
これは正と見るべきか……そうであれば大幅な書き直し、というかまぁナオミの位置を助けようとしてくれていた現三年生のファイアフライ砲手にするだけですが、どうでしょうか?何もなければこのままにしておきますが……