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どこまでも深く、微塵も人気のない森林。
その奥地にポツンと建っている大きな屋敷。それを視認できる距離にある木の上に、グラファイトは姿を現した。
「…………」
しばらく屋敷を睨みつけた後、再び自らの姿を崩す。そして屋敷の入り口まで瞬間移動し、扉の目の前に立った。そしてゆっくりと扉に手をかけ、押し開いていく。扉が開く鈍い音が屋敷内に響いていくが、家主は姿を現さない。
遂にグラファイトは屋敷内への侵入を果たすが、相変わらずほかの気配を感じることはなかった。
(まさか、留守とでも言うのか?)
頭の中にその考えが浮かぶが、安易だと振り払う。常に罠を警戒しつつ、グラファイトは屋敷内の探索を進めていった。
「……ここにもいない」
もう何個目かもわからない扉を開き、中の部屋を確認する。そして自分以外の気配を感じないことを再確認し、その扉を閉めて歩みを進めて行く。
「可能性があるとすれば、残るはあの部屋のみ」
そう呟いた直後に、グラファイトは目的地にたどり着く。何かあるとすればここなので、念のため最後に回しておいたのだ。
警戒を厳にし、右手に握った双刃を確かめる。そして片足を上げ、今までと打って変わって乱暴にその扉を蹴り開けた。
「やはりここが根城か。だが……」
扉を蹴破った音が部屋内に響き渡る。逆に言えば、それ以外の音は感じ取れなかった。
フィーネの研究室だろうか。大きな机を挟んだ向こう側には、巨大な機械があった。その周辺にあるのはそれに関する道具なのだろうが、その詳細はグラファイトにとって些事である。
索敵を終え、正面の機械に歩みを進める。その道中警戒を怠らなかったが、家主どころかノイズの1体も見当たらない。
「……なんのつもりだ、フィーネ」
遂に機械にたどり着き、思わずグラファイトは呟く。しかしその問いかけに答えるものも、彼の周囲にはいなかった。
まさか本当に留守なのだろうか? グラファイトの中で本格的にその予想が浮上しつつ、機械に向かってハッキングを仕掛ける。そしてわずか十数分で、彼は目的の情報を手に入れていた。
「なるほど、地下室ときたか。そこにギャラルホルンがある……が」
十中八九、罠だろう。多少苦戦したとはいえ、いくらなんでもセキュリティが甘い。その事から、おそらくフィーネはグラファイトをこの位置におびき寄せたいのだ。
だが、そんなことは関係ない。なにか罠を用意しているというのなら、罠ごと突き破って進むのがグラファイトなのだから。
「上等だ。何を用意していようと、俺が為すことは変わらない」
そう呟き、グラファイトは地下室までの道筋を調べる。そして隠されたエレベーターの位置を見つけ出し、そこに向けて移動を開始した。
「ノイズ、依然として移動中!」
「響君と翼は?」
「二人とも、現場に向けて急行中です!……あの、風鳴司令。良かったのでしょうか?」
自らの仕事をこなしつつ、ふと藤尭が弦十郎に問いかける。
良かったのか、その言葉の意味は翼の体調にある。ほぼ完治していたとは言え、昨日の奏との激闘で傷が悪化した可能性がある。そこで今日はメディカルチェックを終えさせる予定だったのだが、ある事を聞いた瞬間に響と一緒に飛び出してしまったのだ。
「不安だが、仕方ないさ。なにせガングニール……奏君の反応が現れたのだから」
そう話す弦十郎の眼前に映るモニターには、ノイズの反応を示す円形と隣り合うようにガングニールの反応を示す円形が映し出されていた。それは二つとも移動し続けており、ノイズが追いかけているように見える。
「やはり、雪音クリスを奏ちゃんが守っていると?」
「確証はないがな。……事情を知るためには、二人が現場にたどり着くしかない。それまで気を緩めるなよ!」
『はい!』
弦十郎が檄を飛ばし、司令室の面々がそれに答える。それを見た彼は頷き、後方にいる二人の様子を見るために振り向いた。そこにはソファに座る未来の姿があり、調書をとるために女性が話を聞いている。
「――ふむふむ。で、グラファイトとの出会いは?」
「出会いって……何もないですよ! こっそり見ていたのがバレて、邪魔だからさっさと立ち去れと言われただけです」
「それがそうでもないの。彼が話しかけること自体が珍しいことなのよ? 普段は襲い掛かるか、無視しているんだから」
「あぁ……」
女性の言葉を聞き、未来は納得するかのように呟く。その様子から見るに、すでに彼の性格は多少把握しているのだろう。
弦十郎はそう考え、話を聞いている女性に声をかけた。
「了子君、進み具合はどうだ?」
「ほぼ完壁。おかげさまでこっちが聞きたいことは全部分かったわ……て、そうだ」
書類を見ながら女性――了子は答え、途中で何かを思い出したように手をポンと叩く。そして視線を弦十郎から未来に戻して口を開いた。
「未来ちゃん、私たちに聞きたいことがあるのよね?」
「……はい。響がどうして戦えるようになったのか、それが知りたいんです」
「それを聞いて、君はどうしたいんだ?」
未来の言葉を聞き、弦十郎はそう問いかける。響の報告を聞く限り、彼女は響が戦っていることに対して大層ご立腹だったらしい。
つまる所、当たり前だが未来は響が戦うことに対して反対なのではないか。弦十郎はそう考えている。本来は機密保護のため話すことはできないのだが、理由も聞かずに拒否しても彼女が納得するはずもない。そのため、まずは話を聞く必要があった。
「支えたいんです」
「響君を?」
「はい。理由はまだ知りませんが、響はノイズと戦える力を持ち、そしてノイズと戦うことを選択しました。なら、もう私に止める権利はありません」
だがその問いかけに対する未来の答えは、弦十郎の予想とは違っていた。なにか思うところがあるのか、彼女は思い出すように目を閉じながら話していく。
「だから、響が思う存分やりたいことができるように支えたいんです。そのためにも、響が戦うようになった経緯を教えてくれませんか?」
ゆっくりと目を開き、弦十郎と了子をしっかりと見つめる。その意志は固く、纏う雰囲気は先程響を見送った時の柔らかいそれとはかけ離れていた。
「っと、そこだ!」
背後から迫りくる気配を探り、飛び込んできたノイズを的確に迎撃する。だが深追いすることはせず、すぐさま正面を向いて走り出した。
「ッチ、本当にしつこいな。そんなにこいつを消したいってのかよ……!」
「だから離せって! あんたなんかいなくても、あいつら程度あたし一人でも!」
「無茶が過ぎるんだよ! さっき詠えなかったお前が残るなんて、自殺行為もいいとこだ!」
背中でクリスが叫ぶが、奏はそう言い返して走り続ける。彼女の言葉の通り、この追いかけっこは始まってから既に十数分が経過していた。途中からノイズが増加することはなくなったが、それでもかなりの規模だ。その大集団がクリス――ひいては彼女を守っている奏を狙っている。
その事に途中で気づいたクリスは、すぐさま奏から離れようとする。しかし尻尾に押さえつけられて離れられそうになく、こうして呼びかけることしかできなかった。
だが、そんな戯言を奏が聞くはずもない。そう言い返して、彼女は走る速度を更に上げた。そのスピードは乗用車並みであり、おかげでノイズの大波にのまれることはなさそうだ。
「だが、それ以外に方法はねぇ! こうやって逃げ続けるよりも、あたしを下ろした方があんたは生き残れるだろ!」
「――ッ」
「あたしのことなんて放っておいて、自分のことを優先しろよ! あたしを助ける理由なんざ、何もないだろうが!」
「――――ッ!!」
言葉に詰まった奏を見て、クリスはさらに言葉をたたみこんでいく。
あのノイズの狙いは自分だ、この人は関係ない。奏と別れて単独行動をすれば、必ずノイズはこちらを追いかけてくるだろう。
そう判断したクリスは、彼女におろしてもらうよう口を開いて――――
「さっきのは偶然だ、今度はちゃんと纏ってみせる! だから――――イ゛ッ!?」
その言葉は、頭部に衝撃を受けたことで中断された。どうやらクリスを押さえつけている尻尾の先端が、器用に彼女の頭を叩いたようだ。
なにをするんだ。そう言おうとクリスは正面を見るが、その言葉が口から出ることはなかった。
「舐めんな!! そんなことして生き残っても、私は私を許せねぇ!」
そう叫ぶ奏の横顔は、とても険しい。間違いなく今の彼女は怒っている、そう直感で感じたクリスを尻目に、再び正面を向いた奏は口を開く。
「理由が欲しいのなら言ってやるよ。私はな、あの時にお前を助けると決めたんだ!」
「ッ、んなことあたしは頼んだ覚えは――――!」
「私が、助けると決めたんだよ! お前がどう思おうが、知った事か!」
「私が私であるために、お前を、雪音クリスを助ける! 理由なんてもん、それだけだ!」
そう言い切って、奏は勢いのまま跳躍した。崖上の地表は数メートルも上にあるのだが、道中何度も加速して上昇していく。
そして頂上に着地し、ノイズを見下ろす。鳥型ノイズはともかく、それ以外はここまで来るのに時間がかかりそうだ。その鳥型ノイズも地表のノイズを待っているのか、奏たちの元には近づいて来ない。
「よし、これで少し時間が稼げた」
「……おろしてくれ」
「まだ言ってんのか?」
「大丈夫、ここから離れることはしねぇよ」
奏の背中で、クリスは呟く。先ほどまでの反抗っぷりが嘘のようにおとなしく、静かに提案していた。
その様子を見て、奏はしばし考えてから尻尾を下ろす。これによってようやく自由になったクリスは降り立ち、胸のシンフォギアを握りしめた。
「はい待った」
「ッ、あんただけじゃこの数のノイズはきついだろ。……あたしも」
「なんか勘違いしてるみたいだけどな、別にクリスが戦う必要はない」
「はぁ!?」
サラッと言う奏に、クリスは驚いて詰め寄る。
まだ時間があるとはいえ、周囲には多数のノイズがいる。奏の実力を知らないクリスにとって、彼女の言葉は無謀としか思えなかったのだ。
「何言ってんだ、あたしはイチイバルを使える! だからノイズをぶっ潰すこと、当たり前の事だろうが!?」
「違うね」
クリスの怒号に対し、奏は素早く言い返す。そしてクリスが何か言うよりも早く、次の言葉を紡いだ。
「確かにお前は、ノイズと戦える力を持っている。だけど、それだけじゃ足りないんだ」
「それだけ……だって?」
「それだけさ。戦う覚悟を持つにはあと1つ、戦うことの選択が必要だ」
「選択……なら、とっくに決めてる!」
「お前のは決めたんじゃなくて、決めさせられたんだよ」
そう言って、奏はクリスの頭に手を置く。そして少ししゃがみ、視線を合わせて口を開いた。
「今のクリスには、戦わないという選択肢が初めてある。もしそれを選ぶのなら、私が安全にお前を逃がしてやるよ」
「何を勝手な……ッ!」
「いつでも一人、なんでも壊しちまう、こんなはずじゃないことばっかり、あと……」
「――――ッ!!」
言い返そうとするが、いくつかの言葉を並べていく奏を見て、クリスは顔を真っ赤にして口を塞ぎにかかる。それは今朝、彼女が泣きながら話してしまった内容だった。
必死に口に手を当てようとする姿を、奏は笑いながら回避していく。そしてふと表情を元に戻し、クリスの手を取った。
「少なくとも、ここには私がいる。んでその気になりゃ逃げれる以上、なんでも壊しちまう力をクリスが使う必要はない」
「…………」
「ま、これ以上は言うだけあれだな。決めたら教えてくれ、言っとくがあまり時間はないぞ?」
周囲の警戒を緩めないよう注意しつつ、奏はそう話す。そして黙って考え込むクリスから離れ、崖下を見下ろした。ノイズの集団は仲間を土台にして上ってきており、その距離は当初の半分ほどになっている。
近づいて来るその様子を眺めつつ、奏はガシャコンバグヴァイザーの2つのボタンを同時に押す。そして待機音が響く中、再び紫色のボタンだけをもう一度押した。
『CRITICAL BLAZE!』
「今度は本来の使い方だ、焼き尽くしてやるよ!」
再び槍の鍔、その部分にあたる龍の頭部が巨大化し、炎を噴きだす。今度は奏の正面に放たれたそれは、視界に映るノイズを焼き尽くしていく。その火力は高く、塵も炭も残らない程だ。
クリスを守る以上、ここから離れるわけにはいかない。彼女が選択するその時まで、この場から動くことはできないのだ。
「おらおらおらぁッ!!」
植物に燃え移らないよう配慮しつつ、次々にノイズを燃やしていく。ある程度倒したところで炎の勢いが弱くなっていくが、銃身を展開し砲撃することで火力をカバーしていた。
だが、いくらなんでも1人では限界がある。ある程度地上のノイズを処理することはできたが、ふと視界に映るものを見て、僅かながら頬に汗が垂れていた。
「超大型ノイズ……あれが来る前に決めたいところだな」
そのわずかな隙をついたのか、いつの間にか空中に多数の鳥型ノイズが展開している。地上のノイズを倒し過ぎたことで待つ理由がなくなったのか、奴らは今にも攻撃を始めそうだ。
それを見た奏は長剣も展開し、迎撃の構えをとる。それに反応したのか、空中のノイズが身体をねじれさせていく。同士討ちなど構わないのだろう、彼女の周囲にいるノイズ全てが同じように攻撃の準備をしていた。
準備を終えたノイズは同時に動き出し、奏に殺到する。それを迎撃するため、彼女は武装のすべてを展開し――――
「Killter Ichaival tron――――」
ーーMEGA DETH PARTYーー
――背後から放たれた多数のミサイルによって、ノイズが爆発していくのを眺めていた。
後ろから一歩ずつ踏み締める音を聞きつつ、奏は長剣と銃を収納する。そして隣に並んで立ったクリスを見ずに口を開いた。
「いいのか?」
「……どうあがいたって、あたしの力は変わらない。なんでも壊しちまう力、それがあたしの力だ」
そう静かに呟きつつ、クリスは超大型ノイズを睨みつける。そして両手のボウガンをガトリングに変形させ、銃口をノイズに向けながら口を開く。
「だから決めた。なんでも壊すのなら、ノイズだけを……私の敵となる物だけを壊してやる」
「……クリス、お前の戦う理由は?」
そう問いかける奏。彼女をの方を振り向いたクリスはしばらく考え込むようなそぶりを見せるが、吹っ切れたような表情で笑って口を開いた。
「あたしの居場所を守るためだ、悪いか!?」
「グッドだ!」
奏はそう叫び、槍の矛先を同じように超大型ノイズに向ける。いざ参ろうと意気込む二人だったが、ふと後方から何かが近づいてくる音を聞きとった。
「こいつはいい、ナイスタイミングだ」
「この音……ヘリコプターか?」
その正体に感づいた奏はニヤリと笑い、クリスは視線だけを背後に向ける。
そしてヘリコプターが二人の背後まできたのを確認し、奏は好戦的な笑みを浮かべてノイズの集団を睨みつけながら口を開いた。ヘリコプターから降りてくる、二人の人物の気配を背中で感じ取りながら。
「Balwisyall Nescell gungnir tron――――」
「Imyuteus amenohabakiri tron――――」
「さぁ……こっから反撃だ!!」
足音だけが、暗い廊下に響いていく。
エレベーターを見つけ、無事に地下室にたどり着いたグラファイト。手に入れた情報を元に進んでいき、ある部屋の前で立ち止まった。
「……やはり気配は感じない」
そう呟き、静かに扉を開ける。今までの狭い空間とは打って変わってその部屋は広く、その中央にある物体以外は何もない。それがこの部屋の広さを助長している。どこか既視感のある部屋にグラファイトは少し違和感を抱くが、正面の物体を視認した瞬間、その思考は消え去った。
中心にある物体。宙に浮いているそれは巨大で、法螺貝のような形状をしている。それを見たグラファイトは、記憶にあるそれと形状が一致していることを確認し、口を開いた。
「あれが、ギャラルホルン」
そう言って、歩みを進める。周囲への警戒は怠らないが、相変わらず何かが動くそぶりは見えない。
そして遂にギャラルホルンの目の前までたどり着く。光を点滅している様子を見る限り、少なくとも起動自体はしているようだ。
「ようやく見つけた。こいつさえあれば、俺は……!」
その言葉と共に、ギャラルホルンに手を伸ばす。フィーネが留守なのは気がかりだったが、これを回収できるのはかなり大きい。
そして遂に手が触れ――――
「――――なッ!?」
――触れた直後、周囲の風景は一変した。
真っ暗な部屋から、広い草原に。グラファイトがギャラルホルン以外何もない空間を見渡していると、ふと目の前にパネルが現れる。
「『ステージ1:草原』……この部屋は、シミュレーションルームか!」
先程抱いた違和感の正体を見抜き、グラファイトは先程までの自分を恨む。
罠だとはわかっていた。しかし、ギャラルホルンを目の前にしたことでつい油断してしまったのだ。
だがこうなった以上、反省は後回しだ。グラファイトがそう判断すると同時に、そこからか声が響き渡る。
『罠だとわかっているのに踏み込むか。随分と舐められたものだな?』
「…………」
『気配を探しているようだが、生憎と私はここにはいない。お前にこの部屋を悟られるわけにはいかないからな』
「まさか、これで俺を閉じ込めたつもりか?」
『えぇ、そうね』
草原に響き渡る、フィーネの声。その言葉を聞いたグラファイトは目に見えて不機嫌になり、双刃を握る手に力がこもる。確かにシミュレーションルームは出口が見えない密室だ。だが機械で制御している以上、瞬間移動で脱出することができる。
「舐めているのは貴様だ!! この程度、すぐにでも――――!」
『そう、お前はすぐにでもその空間から出ることはできる。そんなことは知っているさ』
『なら、これならどうだ?』
――その直後、背後から迫りくる気配を感じ取って振り向く。そこには身体を捩らせたノイズが複数体いて、振り向いたと同時に攻撃してきた。
「何を今更……、ッ!」
呆れた声色で呟くが、その途中で何かに気づいて素早く行動に移す。ギャラルホルンを飛び越えるように跳躍し、飛んできたノイズを双刃を持って迎撃した。
危なげなくすべてを打ち落とすことに成功するが、周囲に新たなノイズが出現する。それを見たグラファイトには先ほどまでの余裕がなく、怒りのあまり身体が震えていた。
そしてその様子をあざ笑うかのように、淡々とフィーネの声が響いた。
『私にとって、それはもう不要の産物だ。元々お前と同盟を結ぶために手放す予定だったんだ、今更未練はない』
「…………ま」
『脱出したければするがいい。それを遮ること等、私にはできそうにない』
「…………さま」
『だが……そこにあるギャラルホルンは、果たして共に脱出できるかな?』
「貴様……!」
――先ほどの攻撃、ノイズの狙いはグラファイトではなくギャラルホルンだった。それに気づき、狙いを察知したからこそ彼は憤っていたのだ。
『元の世界に帰る可能性を失いたくなくば、死ぬ気で守れ。このいつまでも続く、永久の空間でな!』
「貴様アアアアアアァァァァッ!!」
その怒号の中、数多のノイズは完全聖遺物を壊すために攻撃を開始した。
≪See you Next game……≫
※今回は特にありません。何かありましたらご連絡していただけると幸いです。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
ウルト兎さん、黒朝・真さん、瑛松さん、無銘さん、sevenblazespowerさん。感想ありがとうございました!
砂砂さん、ougustさん。評価ありがとうございます!
前書きにも書いたことに加え、総合評価も900を突破しました。書き始めたころにはこんなことになるとは微塵も思わんかった……。今後も自分の妄想を垂れ流していこうと思います。