―――固有結界。術者の心象世界で現実を塗り潰す魔術の最奥、それを扱える者はこの世でもそう多くは居ない。その術者は聖堂協会の執行者により封印指定される。衛宮士郎の投影魔術はその大禁呪から零れ落ちた物、副産物に過ぎない。衛宮士郎の固有結界は、その目で視認したあらゆる剣を解析・複製・貯蔵する。剣以外の武具も貯蔵可能だが、投影する際には剣以上に魔力を消費する。そして神造兵器は複製出来ないという制限もあるが...。
話を戻す、今現在衛宮士郎と英雄王ギルガメッシュは対峙している。衛宮士郎はその固有結界を展開しようとし、またギルガメッシュは一度それを経験しているので展開を阻止しようとしている。乖離剣エアを使わないのは慈悲かそれとも王としての矜持か。慢心はしていない。一度敗れているのである、出来ようはずもない。
だがギルガメッシュには多少なりとも興味があった、何に対してか。―――それは衛宮士郎の練度である。ギルガメッシュが経験している前回の第五次聖杯戦争では、終盤になって漸く習得した大禁呪というイメージがある。であれば、この時点でそれが使える衛宮士郎はどれ程のものなのかと。
―――ギルガメッシュ side
前回は我と戦った時に展開していたあの魔術をこの時点で使えるとは、此度の聖杯戦争は今この時を切り取っても前回とは全くの別物だということか。無論、我から仕掛けた戦。我から手を引くのも余りに情けない。ここはある程度
―――ギルガメッシュ side out
「"unlimited blade works" ここにあるのは全て偽物、贋作だ。だがな英雄王、偽物が本物に敵わない、なんて道理はない!」
「固有結界!?まさかこの時点で使えるとはな、だが所詮は贋作に過ぎぬ。我が真作を以てその存在を叩き墜としてやろう」
「行くぞ、英雄王」
「来い、
「武器の貯蔵は十分か!!」
「我を興じさせよ!!」
ここに
あ、まだ続くから安心してね☆(それにしても今日も麻婆は美味い)
贋作と真作の武器が上空で火花を散らす。衛宮士郎は両手に夫婦剣、干将莫耶を持つ。それに対しギルガメッシュは、
それを受け流しつつ
「ほう、既にそれも使えるか」
爆風を抜けて出てきたのは
「さっきから気にはなっていたが、あんた俺を知ってる口振りだな。他の世界の俺と既に会って居るのか?」
「漸く気が付いたか雑種。そうだ、我がこの第五次聖杯戦争に参加するのは此度で二度目よ。前回は貴様如きに敗れたがな」
「そうか、だから俺を殺そうとしたわけか。理由は分かった、だが俺もはいそうですかと死んでやるわけにはいかない」
「ふっ、そうか...喜べ雑種、貴様を此度の我のマスターとして認めよう。精々我を愉しませろよ?」
「つまりなんだ、俺を試していたのか?」
「自惚れるな、貴様がエミヤシロウだと分かった時点では確実に殺すつもりでいたわ」
「そうか...まあでも、俺を認めてくれたなら有り難い。正直あんたとはもう戦いたくないからな」
「それは貴様次第よ、我がお前を見限れば...どうなるかは理解していよう?」
「あぁ、それは分かっている。期待を裏切らないよう努力しよう」
―――こうして、衛宮士郎とギルガメッシュの戦いは終焉を迎えた。だが努忘れぬことだ、衛宮士郎。これが終わりではなく始まりだということを、お前には今回以上の苦難と試練が待ち構えている。努力を怠ればその者に消されるかギルガメッシュに消されるであろう。冬木、否、世界はお前の手に委ねられた。頑張れ士郎、負けるな士郎(はふはふ)何杯食べても泰山の麻婆は美味い。
戦闘描写難しいっす、どうもあゔぁろんです。
今回はギルくんが士郎くんを試してました、自分のマスターに値するかどうかですね。どうやらお眼鏡に適ったようです。良かったね士郎くん、前回休みだった分ちょこちょこ出れたね神父さん。
ということで、次回もまた読んで頂ければ幸いです。
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