イーリス聖王国の魔道士がオラリオに来るのは違っているだろうか? 作:カルビン8
建物らしきものがあるが倒壊、または原型すら残って状態の物が転がっていた。
「な、何なんだここは?」
シエンは辺りを見回しても何もないこの場所に困惑しつつも覚えのある【魔力】に警戒心を強める。
「ガァアアア!!」
「うおっと!?やはり屍兵か!アンナさん気をつけ、っていない!?」
赤くぼんやり光る目を持ち全身黒紫色の戦士、屍兵が現れ対処しつつもアンナの安否を心配したシエンだったがいなかった。勢いのままついて行ったが帰る手段について考えていなかった。間違いなくFE覚醒の世界である事だけは分かる
「ど、どーすんだ、これ・・・」
少女は夢を見ていた
黒き邪竜を討ち滅ぼした16個の光のうちの一つが門をくぐりウサギと共に太陽に襲い掛かる、そんな夢を見た
地上 ベル・クラネル
僕らはあのダンジョンの18階層のイレギュラーから無事、地上に戻ってから3日がたった。みんなで帰ろう、そう思っていたのにシエンの姿が見当たらず慌てているとヘルメス様が知っているみたいで、ヘルメス様曰く「男を磨きに行ったのさ」と1人先に帰って修行に行ったらしい。
ゴライオスにボコボコにされていたのにとてもじゃないけど1人では帰れないと思うのだけど・・・
神様もなぜ行かせたんだと怒ってたくらいだし良かったのだろうか?結構心配だ・・・
地上に戻ってからはギルドに行ってエイナさんに無事な事を知らせに行くとよっぽど心配だったのか目を潤ませて抱きつかれた。すぐに神様とリリに引きはがされていたけど
18階層であった事は箝口令がしかれた。安全地帯であるはずの18階層が安全でないと知られると混乱が起きるという事で話してはいけないと言うことになった。
それだけで終わらず僕たちのヘスティア・ファミリアとヘルメス様のファミリアは神がダンジョンに入ってはいけないという決まりを破ったとの事でペナルティとして財産の半分を没収、僕たちはもともとお金がなかったからそこまで痛手にはならなかったけどそれなりの規模であるヘルメス・ファミリアはそうはいかずそれはもうとんでもなく絞られたんだそうな。
「「「乾杯!」」」
それはそれとして今は僕とリリ、ヴェルフは焰蜂亭というヴェルフの行きつけの酒場らしくそこでヴェルフのランクアップのお祝いをしていた。
中層から18階層の無茶な進軍やゴライアスの戦闘でランクアップを果たしたみたいで発展アビリティ【鍛冶】も手に入れて上級鍛冶師の仲間入りを果たしたんだけど
「でもこれでパーティーは解散だね・・・」
そう、ヴェルフとの約束はアビリティを獲得するまでの間だけだ。だから少しばかりさみしい
「・・・そんなそんな捨てられたウサギみたいな顔するな。お前らにはたくさん助けてもらった、これでサヨナラなんてことはしねえよ」
「ヴェルフ!」
「呼んでくれればいつでもいくさ、それに今はアイツもいないんだからな」
「そうですね・・・」
本当ならここにはシエンがいてみんなでお祝いをしていたはずなのに、ほんの少しだけしんみりしてしまった。
「なんだなんだ!どこぞの兎がいっちょ前に有名になったもんだな。世界最速兎といい嘘もインチキも言い放題オイラだったら恥ずかしくて言えねえよ!」
幼い少年のような声が酒場の隅々に響いていく。その声につられて僕たちやほかの冒険者たちも振り返った。その声は隣の6人掛けのテーブルに座っている人のうちの一人の小人族だった。
「オイラ知ってるぜ!兎はよその連中とつるんでいるんだ!売れない下っ端の鍛冶師にガキのサポーター、寄席合わせの凸凹パーティーだ!」
僕たちを挑発するかのように語る小人族に苛立ちを覚える。僕は視線を外し肩を震わせながらも耐える。
「ああ、そういえばもう一人いたよな。
「・・・え?」
なんと僕達の知らないことをあの小人族は知っていた。僕は反応を示したのがいけなかったのか小人族の口は止まらない
「そんだけじゃあねえ、戦いが終わった後にはなぜかコネで貴族になれるってのにそれを蹴ってその後に国から追い出されたってんだからよ。ホント笑えるぜ!」
「ッ!」
「よせ、構うな」
「そうですよ、折角のお祝いですが別の場所に」
「威厳も尊厳もない女神が率いるファミリアなんてたかが知れてるだろうな!きっと主神が落ちこぼれだから、眷属も腰抜けなんだ!」
「取り消せ!」
これ以上は無理だ。僕のことだけならともかく仲間のことだけでなく神様のことまで侮辱をした。許すわけにはいかない!侮辱してきた小人族を詰め寄り殴りかかろうとする前にその小人族の横顔に何者かの足が吸い込まれた
「足が滑った」
それをやったのはヴェルフだった。こちらをかばったのか、それともヴェルフ自身も侮辱されたのが許せなかったのかはわからないけれども、その行動が合図となった言わんばかりに小人族の仲間たちは立ち上がった。
「やりやがったな!」
「おとなしくしろってんだ!」
そこからは殴り合いの蹴りあいで大暴れ、周りの人たちは止めることなく観戦をし楽しんでいた。しばらくすると小人族側のテーブルで座っている
「まだ、撫でただけだぞ?」
エルフにも負けない美青年のヒューマン ヒュアキントス 【太陽の光籠童】
ベルよりもその上をいく第二級冒険者がそこにはいた。
「おい、なぜ貴様は来ないアイスリン」
「貴様一人で十分だろうそんな平民風情は」
座って立ちもせずにグラスに入った酒を飲んでいるのはヒュアキントスにも負けないくらいの美青年でヒューマンのアイスリン。
「それにしても、あの腰抜けの平民はいないのか?」
「腰抜け!?」
「余計なことをしゃべるな、質問に答えるだけでいい」
ベルはその言葉を聞いてまた怒りがわいてきたがアイスリンと呼ばれる男の圧が強まったようで不承不承ながらも答える
「いない、修行にいったと聞いた」
「ッ!?修行!?アイツがか!?ク、ハハハッ!!中層程度で修行をしないといけないほどに弱くなったのかアイツは!腰抜けどころが雑魚ではないか!?」
アイスリンはイーリス上層部にいた祖父の孫であったため生まれに誇りをもっており、シエンを平民、格下と嫌っていてかつシエンの追放の際の最後っ屁により不正が発覚し、祖父だけでなく連帯責任として異界の門へ追放されていた。追放される前に元凶がシエンであると知ったために激しく憎んでいた。
「ククク、笑いが止まらないな。酒のつまみの提供に感謝するぞ」
そうしてアイスリンはベルから視線を外し再び酒を楽しみだした。まるでこちらの争いに興味はないかのように
「・・・興覚めだ。帰るぞ」
ヒュアキントスはベルを睨んだ後にアイスリンを睨みつけ店から去っていくほかの連れも一緒に去っていった。アイスリンも残りを飲み干して気分がいいのか笑みを浮かべながら店を去っていった。
「何だったんだろう?」
「わかりません、シエン様のことをリリ達が出会う前のことを知っているようでした」
「ああ、だが、なんだか嫌な予感がするな」
路地裏
「いてて、ヒュアキントス。オイラばっかりこんな役目勘弁してくれよぉ」
「ふふふ、だがお手柄だぞルアン。若干予定とは狂ったが目的は果たされた」
ヒュアキントスはルアンにふざけ交じりで労わる。が、アイスリンのほうを見る
「なんだ?うまくいったのだからそれでいいだろう」
ヒュアキントスはアポロン・ファミリアの団長でアイスリンはただの団員でしかないのだがいうこと聞こうとしない
「
ヒュアキントスの睨みがきつくなり、歯軋りをする。
アイスリンはレベル2なのだが、なぜかレベル3のヒュアキントスよりもはるかに強いからだった。決してあり得ないはずの下剋上がそこにはあった
原作のルアンさんの煽りがホントにキレッキレで草なんよ
ベートカット! アイスリンを喋らしてたらヒュアキントスが萎え始めてベートいらんくね?ってなったから
アイスリン 武器 耐魔の剣 貴族っぽい服
シエンよりも後に門をくぐったがなぜか二年ほど前にやってきた
レベルアップに1年とちょっとくらい。団長ではないが強いのでヒュアキントスのいうことは聞かない
スキル
◯◯◯
物語中盤までの戦争に付いていけるくらいのポテンシャルはあったが上層部の祖父に跡取りなので止められた。
シエンを平民、格下と嫌っていてかつシエンの追放の際の最後っ屁により異界の門へ追放され元凶のシエンを激しく憎む。なおシエンはアイスリンのことをしらない