千変万化クリスちゃん   作:沖田不二乃
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お待たせしました。第3話です。
結構読んでいただいててびっくりの嵐でございマス。
感想・評価もありがとうございます、ホント嬉しい限りです…!
今回からクロス色が色濃くなっていきます。


ケース1:ガンダム・イチイバル【前編】

~前回のあらすじ~

 

叔父様との訓練でギアの変化が発覚した雪音。その後、エルフナインから新たなシステムの試験を手伝って欲しいと頼まれ、意気揚々と快諾した雪音だった…

ところで、その…がんだむ、というのは一体なんなのだ?雪音がさぞ高揚するものだろう、私も気になって仕方無い…

 

 

 

 

ケース1:【ガンダム・イチイバル】

 

 

 

 

翌日。学校が休みだったから、あたしは朝っぱらから本部に向かうつもりだったんだが…

 

家のチャイムが鳴る。一体誰だァ?こんな朝っぱらから景気の良いヤツじゃねぇか…

 

「先輩。おはようございます」

「デース!」

 

後輩2人(きりしらコンビ)があたしの家に来たようだ…どうしたんだ?

 

「よう…朝から元気だなお前ら…いきなり家に来てどうした?」

 

「実は…」

「学校が休みなので、クリス先輩のお家へ突撃隣のなんちゃらデース!」

 

「あいにく今は朝な上にメシも用意してねぇよ。…すまねぇが、あたしはこれから本部に訓練しに行くんだ」

 

「えぇっ!?クリス先輩が朝からっむぐっ!?」

「切ちゃん。いくら明日の天気予報が撃槍が降り注ぐかもってぐらい驚く事だとしても、今は朝だよ?しー…」

 

「おい…随分好き勝手言ってくれんじゃねぇか…今すぐ撃槍の代わりにミサイルを降らすぞ?」

 

「「すいませんそれだけは本当に勘弁してください(デス)」」

 

謝るならそれで良い。

 

「むう…じゃあ、あたし達もついていくデス」

「私も丁度訓練したかったところ。先輩が良いなら、行きたい」

 

▼ きりしらが ついていきたそうに こちらを見ている!

 

連れていきますか?

 

→はい

YES

Ja

ウィ

 

…ダメだ、あたしの選択肢の中にいいえが存在しない…何ヶ国存在するんだよ、あたしの肯定。

まぁ、断る理由も無いんだがな…

 

「しょうがねーな、良いぜ…その代わり、だ。今日のあたしの訓練の相手になってくれ。今回の訓練ってのはちぃとばかし特殊でな…」

 

あたしはコイツ等に一通りの流れを教えた。すると…

 

「あたしもそれ、滅茶苦茶やりたいデスよ!クリス先輩ズルいデスッ!」

 

緑のちみっこい方、切歌のヤツが凄い食いついてきやがった。

 

「き、切ちゃん…?」

 

流石のテンションの差にもう片割れの方、調のヤツが

 

「もし切ちゃんがデスサイズだったら私、併せれる機体がないよ?」

 

それにしてもこのツインテール、ノリノリである。

多感な時期だからアニメにハマっててもおかしくなかっただろうが…

まさか知ってるたぁ思わなかったぞ…

 

「…とまぁ、置いといて、だ。今回はモチーフをガンダムにしようと思ってたんだよ、あたしは。

でもまぁ、正直なところどのガンダムが良いかなって悩んでたところだからな」

 

「あー…実はあたし…前々から思ってたことがあるんデス。

クリス先輩って、ヘビーアームズみたい、って…」

 

「…あたしもそれ、真っ先に思い浮かんだわ」

 

普段のあたしのイチイバルの扱ってる武装がもうまんまと言っても過言じゃないぐらいには、

ヘビーアームズとの相性は良いのは分かってる。んだが…

 

「でもな、ヘビーアームズをモチーフにしちまうとよ…普段のあたしのスタイルと、マジで遜色ねぇんだわ…」

 

実弾のマシンガンからビームのマシンガンに変わってたり、近接戦用のアーミーナイフ、後付だがビームサーベルが付いてくる等…

そういった細かい点での変化はあるが、戦闘スタイル自体に大きな差異が無いの故に、バックルにわざわざ保存する程のチョイスでもない。

 

「それじゃあ、一体…」

 

「…あっ!なら、いいとこ取りすれば良いんデス!」

 

…ほう。コイツにしちゃあ良いセンスだ。その発想はなかったな、ジュースを奢ってやる…ウチにあったやつだが。

 

「ほらよ。たまには冴えてんじゃねーか。それ飲んだら行くぞ」

 

「…!?あ、ありがとうございますデス…(調、なんかクリス先輩…最近雰囲気変わったデス…)」

 

「あ、ありがとう先輩…(切ちゃん、私もそう思う…心境とかそういうのじゃなくて、元々そういう素質があったんじゃないかな、これ…)」

 

方向性が決まったんだ…後はイメージするだけだ…可愛い後輩達に、カッコいいセンパイの…【ガンダム・イチイバル】を見せてやろうじゃねえかッ!

 

 

 

 

後輩たちを連れて本部に着き、エルフナインの研究室へ向かう。

 

「おーっす。おはようエルフナイン、来たぞ」

 

「エルフナイン、おはようございますデース!」

 

「おはよう、エルフナイン…来ちゃった」

 

「クリスさん…と、切歌さん、調さん、おはようございます。クリスさん、もしかしてお二人も…?」

 

「あぁ。朝っぱらからウチに来たもんだから丁度良いと思ってな。どうせこの先使うことになるんだったら早い段階で知らせても問題ねーだろ?」

 

「はい。寧ろデータが多く取れる方が研究も進みやすくなるのでとても助かります!

なので、お二人には今回、クリスさんの訓練相手になってもらいたいんですが…」

 

「問題ナッシングデース!いつでもバッチこいなのデス!」

 

「私達二人がかりだったら、いくら先輩とは言え流石に不利。だから、これは先輩を越えるチャンス…」

 

どうやらコイツ等もやる気満々で何よりだ。

 

「良いぜ…センパイだからな、それぐらいハンデがあっても構わねえ。だが…手加減無しだぜぇ?」

 

 

 

 

トレーニングルームで配置に着く。

 

「…で、おっさん。なんで今日も立ち会ってんだ?」

 

「万が一の事に備えてだ。今回の訓練は特殊だからな…なにせ、新システムの試験運用を兼ねた訓練だ、万全に備えるのに越したことはない。

なに、気にすることはない。俺は見守っているだけだ、安心して訓練に集中して欲しい」

 

「あーそうかい…色々と気を遣い過ぎるおっさんだッ!」

「Killter Ichaival tron…」

 

「万が一があっても、万が二で止めるデース!」

「Zeios igalima raizen tron…」

 

「先輩の運命は、私達が決める…!」

「Various shul shagana tron…」

 

あたし達は聖詠を歌い、ギアを纏う。…なんか今、コイツ等が変なことを言ってたような気がしたが…まぁいいか。

今回は先にバックルが問題なく【うたずきん】のフォームにチェンジ出来るかどうかと、

その後新しく変化させたギアの保存、この2つを行う試験運用を兼ねた訓練だ。

 

なので、最初は()()いつものイチイバルにしている…この時点で若干、このバックル要らねぇんじゃねえの?って思っちまったけどな…

 

「あれ?クリス先輩のギア…いつも通りデス?」

 

「うん。変わってないね…失敗?」

 

「いや…クリスくんにはとことん驚かされるな…今はわざと本来のスタイルに戻している。なかなか出来るものじゃあないぞ」

 

「相変わらずその油田もびっくりするような洞察力は一体どっから湧いて出てくるんだよ…」

 

ちょっとばかし照れくさくなる…褒めてもなんも出ねーからな!?

とりあえず、そろそろ始めるか…

 

エルフナインから渡されたバックルとカードケースのようなものを腰に装着する…これ、なんか仮面ライダーっぽいな…

 

【イチイバル!アルバムクリス!】

~~♪~♪~♪(クリスの聖詠時のメロディー)

 

…おい、何やら変な音声が聞こえたような…

とりあえず、一旦聞かなかったことにするか…

 

「えっと…コイツをバックルの上から差し込んで…」

 

カードケースから取り出した【うたずきん】を纏ったあたしのギアが描かれたカードをバックルの上から差し込むと…って、えっ?

 

【イチイバル!トラック1!うたずきんッ!】

~~♪~♪~♪(とどけHappy♡うたずきん!のイントロ部分)

 

また変な音声が流れてきやがった…おい、エルフナイン、まさか…

 

「えへへ…クリスさんが言ってた仮面ライダーというものが気になったので観ました」

 

「おまっ…昨日の今日だぞ!?いくら何でも早すぎんだろ!?」

 

速い…速さが爆発しすぎてストレイト・クーガーの兄貴もびっくりな文化の吸収スピードだぞ…

 

まさかエルフナインまで影響されるたぁ思わなかったぜ…いや、面白いのは分かるんだがな?仮面ライダー。

これ新しいあたし達のシステムのテストだよな?遠慮なく要素をぶち込んで良いのかよ…

…いや、あのバカに関しちゃなんか様になるよな、アイツ格闘タイプだし。

 

【トラック1!Music…Start!】

 

とか言ってたら、いつの間にか【うたずきん】にギアが変化してたようで。

 

「わぁあ…クリス先輩、とっても可愛いギアデス…!」

 

「切ちゃん。今日一眼レフとか持ってきてたりしない?永久保存したいレベルの可愛さだよ、これ」

 

「いやぁ…流石に一眼レフまで持ってきてないデス…あとで緒川さんに焼き増しを頼むデスが…」

 

と、気づけば後輩たちがどっから用意してたのか、デジカメであたしをフラッシュの嵐にぶち込んでいた。

 

「~~ッ!お前らっ!?今日は訓練ってことを忘れてねぇか!?見せモンじゃねえよコイツぁ!」

 

流石にカメラで撮られるのは恥ずかしいに決まってんだろ…!

【HAPPY SUNSHINE BULLET】

 

「フラッシュの嵐にはフラッシュの炸裂弾で返してやるッ!」

 

「…うおっ」

「まぶしっデス」

 

アイツ等の視界を奪っている間にあたしはバックルからカードを取り出す。

 

【Music,Fine…】

 

という音声が流れ、あたしのギアは元に戻った。どうやらこのカードがいわゆる変身アイテムらしい。

 

【うたずきん】のカードをケースに入れ、ブランクカードを取り出し、バックルに差し込む。

 

そして、視界が回復したアイツ等がとても残念そうにしていた。

後であのデータ、回収しねぇとまずいのは確定的にあきらかなんだがな…

とりあえず。

 

「うう…いきなりひどいデスよ先輩…」

 

「切ちゃん。後でいくらでも見れるから…今は訓練に集中しないとまずいかもだよ」

 

「よぉく分かってんじゃねえか…辱めを受けた分、キッチリ返してやるッ!」

 

あたしは一度ギアを解除して、もう一度ペンダントを構える。

 

 

 

…始めるぞ、あたしの変身ショーをッ!

 

 

 

「これがあたしの…【ガンダム・イチイバル】だァッ!」

 

 

 

つづくッ…!?




ガンダムかと思いきや仮面ライダー要素も詰め込んでしまって、纏めるのに時間が掛かったというのはナイショ。
結局前後編に分けることに。

ちなみにバックルのイメージ元はディケイドライバーです。

次回は後編…の予定にしたいですね…

5月6日08時58分頃:一文が抜けていたので追加修正







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