ああ…うん。タイトル通りなんだ。
あのな。今日は…その…。
まぁ順を追って説明するわ。
※この小説は、2012年にニコニコ動画にて発表され、2018/04/05時点で100万回再生されているボカロ楽曲の二次創作です。
本家様とは全く関係ありませんし、全員が出てくる訳ではないのでご注意下さい。
また、自分のブログの方にある「清々しいメーデー」「猛々しいパーカー」のキャラも登場します。
ところで…本家様とキャラの性別が明らかに違うのがいる場合は「性転換」タグいるよね?
初めまして…の奴が殆どだろう。
俺の名前は中二国一(なかに くにひと)だ。
んで早速だが…。
「国一さん、何をボケっとしてるのですか?早く手伝って下さい」
「へいへい」
さっきから人使いが荒いのが俺の腐れ縁。
とある町で町長をやっている、サイレンだ。
で、何をしてるかなんだが。
まぁ平たく言えば…同窓会だな。
俺やサイレンと同じ…えっと…2012年か。その年に頑張った奴らばっかり誘った祭で。
それの主催兼準備担当が俺ら2人ってわけだ。
・・・なんだが。
こいつは力仕事をやりたがらない。だから全部俺がやってる。
一応…この祭に参加するメンバーの中から、手伝ってくれそうな奴を招集したが。
来たのは2人だけだった。
「おいサイレン!この屋台はどこだ!?」
「ん…あぁ、それなら向こうです」
「よっしゃ!」
はぁ…人使いが荒い。
設備を俺とサイレンで揃え、残りの2人は招待状とか受付とかやってもらってる。
・・・あ、噂をすれば。
「進捗どうですか!!」
「全く…肉体仕事から私も手伝うのに!」
・・・元気だな。
とにかく。こちらの結月一族が結月小夜(ゆづき さよ)で、もう1人が脳漿炸裂(のうしょう さくれつ)だ。
脳漿は…孤児院勤務だったかな?のドM。
小夜ちゃんは何処かの何でも屋さんに勤めてるらしいが…詳しい事は教えてくれなかった。
「まぁまぁだな。悔しいがサイレンの指揮は本当に優秀だから…」
「そうなんですか…あ、これどうぞ」
「今日来るって言ってた面子よ」
お、1枚に纏めたのか。
…うわぁ、凄いメンバーだわ。
「楽しみですね!」
「お、おう…」
どっちかって言うなら恐怖心の方が強いんですがそれは。
・・・っと。あんまり長話してたらサイレンに怒られるな。
「あ、邪魔しました~。行こうか小夜ちゃん」
「はい!」
あ、向こうから居なくなった。
・・・脳漿は人の気持ちを汲み取るのが上手いんだよなぁ。さすが孤児院。
「ちょっと国一さん?」
ゲ、見つかった。
「はいはい行きます行きます!」
~~~
今日は色んな奴がいる。
お客としてここに来るやつ。俺が装飾した舞台で何かやりたい!って奴。後は屋台を出したいって奴だ。
なんかもうこれ…同窓会っていうより、文化祭の方がしっくりくるな。
因みに、此処は教育会館だ。
教育会館と言いながら、文化会館も兼ねてある関係で、テニスコートとか体育館とかもある。
それをこいつが貸し切ったって訳だ。
・・・ホントに経営はこいつ頼みだわ。というかどんだけ金持ってんだよ。
「ふふっ。これで屋台やお客から幾らか毟れば良いのです」
そういや入場料システムあったな。
「でもさ、あれっぽっちの入場料で元取れんの?」
「あら?私の実力を信用出来ないと?」
「いや、そういう訳じゃ…」
・・・まぁ、成るように成るか。
さて会場は9時からだったな。
~~~
「あ、中二さん。お久しぶりです」
・・・うん。実は脳漿に渡されたあの紙しっかり読んでなかったんだ。
だからぶっちゃけ誰が来るかまであんまり把握してなかったんだ。
何人かの名前は目に入ったけど、あの時はちょっと慌ててたし。
だからしょうがない。これはしょうがない。
「まさか貴方が来てくれるとは。サイレンが『入場料取れる』という訳だ」
彼女の名は夜山雫(よやま しずく)
劇団△っていう、超有名劇団のリーダーだ。
本人は「エンターテイメント集団」って言ってたが…とにかく有名人だ。
「ふふっ。今日は舞台があると聞いて、メンバー共々飛んで来ましたよ」
「・・・ありがとうございます」
もしかして…こんな奴がゴロゴロくんの?
ちょっと暇になったから受付の様子を見に行こうとしてたんだけど…やめよっかな?
というか、時間的に受け付けに今並んでるの俺の知り合いばっかりだよな?
そりゃまぁ、小夜ちゃんみたいに「知り合いの知り合い」みたいなのも居るかもだけど…。
・・・今日さ。60人ぐらいいるって聞いたんだけど。マジか…。
「では、私達は舞台の設定をしますので」
「あ、はい。頑張ってください」
うん。やっぱり決めた。
手伝いに行こう。あの2人ちょっと心配だわ。
~~~
「はい、今日はありがとうございます…」
やっぱり。もうバテてきてるな。
「おーい。大丈夫か?」
・・・声をかけて気がついた。
受付の列に並んでる奴、ほぼ全員顔馴染みじゃねぇか!うーわ!!
「あ、中二だぞ!」「うわホントだ!」「変わんねーなあいつw」「出たなパチモンベア!」
全く…いつも通り騒がしいな…。
まぁこんなに人数がいたら楽しい祭に…。
「っておい、誰だ!!パチモンベアって言ったのは!!パンダ可愛いだろいい加減にしろ!」
「あ、キレたwパチモンベアキレたw」
「分かった、テメェか勇!!この野郎!」
「どわっ!!」
「やめんか勇。ゴメンな~国一よ」
はぁ…ホントにコイツは。
あ、紹介しよう。
そこの4人は家族だ。
緑髪の女の子っぽいのがお父さんの丁刹那(ももき せつな)で、隣で微笑んでいるのが嫁の丁エルナ(ももき えるな)だ。
んで、親父に怒られてんのが刹那の息子でギタリストの丁勇(ももき いさむ)で、横にいるのが勇の姉貴でレーサーの丁暁美(ももき あけみ)だな。
「ゴメンなさ~い」
「はぁ…まぁ良いわ」
姉貴の方は大人しめで良い奴なんだが…。勇の方は本当に面倒くせぇ…。
「あの…中二さん」
「お?小夜ちゃんどうした?」
「先ほど連絡が来まして、煙崎(たばさき)さん一家と唐眞(とうま)さん一家は用事があってこれないそうです…」
あぁ…その2つは想定内だわ。あんまり人前に出て来るタイプじゃねぇからな。
用事と言う名のサボりだろうが、まぁ良い。
・・・小説的にもな。
~~~
現在時刻は9時半。
早いやつはもう開店している。
んで俺は何をしてるかと言うと。
「チマチマと…面倒くさい」
「愚痴を言わずにやりなさい。それとも…こんな作業に不幸を感じるのかしら?」
「いやそんなんじゃねぇよ」
出たよ。サイレンは昔から「幸せ」とか「幸福」とかに煩いんだよなぁ。
今は、受付で貰った金を整理しているところだ。
流石にあの人数を捌くのは大変だろうと言うことで、名前入り封筒にお金を入れて貰った。
そして今は、不正が無いかをサイレンとチェックしてるってわけだ。
「ふむ。不正封筒はこれだけですね」
「けどさ、名前が書かれてないだけでお金はきっちり入ってんだし、良いんじゃない?」
「・・・そうね。でも私から少々の幸福を奪った罪は咎めさせるわ」
「へいへい」
・・・この状態のコイツには何を言っても無駄だ。どなたか存じ上げませんがご愁傷様です。
「んじゃ、無事に終わったわけですし散歩に行って来るわ」
「そうね。じゃあ私は、この封筒の事で熱方さんと話をして来るわ」
・・・あぁ。不正封筒1つだけなんだから消去法で誰か分かるのか。
あれ熱方次元(あつかた じげん)のだったか。確か電光技師の仕事やってるんだっけ。
・・・腕とか潰されない事を祈ろう。
~~~
はわわわわ~/////
「えへへ~。可愛いでしょ~」
か、かわいいです!!
やっばい!俺かわいい動物とか弱いんだよ!
見てこれ!俺の掌の上でハムスターがご飯をパリパリ食べてんだぞ!かわいくない!?
・・・は!
す、すまん。興奮してた。
今はこの稲目回旋(いなめ ろんど)の移動動物園で小動物を愛でていたところだ。
因みに回旋の姉は劇団△のメンバーらしい。
「かわいいですよね…」
んで、俺の隣でウサギを愛でてるのが黒兎哲(こくと てつ)っていう警察官だな。
哲も姉貴が有名人らしいぞ。知らんけど。
「はぁ…姉さんもこれくらい可愛ければなぁ…」
「・・・お前の姉ちゃんブスなのか?」
「違います、寧ろ美人ですよ。だが内面が…」
「あぁ…」
大体察したわ。面倒くさい女と知り合うとしんどいよな分かる。
俺も彼女いるけど、ホントあんな良い娘を捕まえられて良かったわ。
~~~
おや、彼処で談笑してるのがいるな?
「そうですね、私ならもっとその子の意見を引き出しますかね。頑張って」
「なるほど。それもありですか…」
確か…あの2人は…どっちも…。
「こんにちは」
「あ、中二さん。ご無沙汰してます」
「今日は御誘いありがとうございます」
「いえいえ」
律儀だな~さすが小学校教師。
この鼻に絆創膏を貼ってるのが興野不明(おきの あかず)で、隣の黒いタブレットを持ってるのが蝶野板流(ちょうの いたる)だな。
確か不明が保健室の先生で、板流は非常勤の理科の先生だったっけ?
「楽しんでますか?」
「えぇもちろん。こういうのも好きですね」
「普段は子供達に囲まれるので…こういうのもたまには良いですね」
「それなら良かったですよ」
あぁ…やっと「大人」って人に会えたわ…。
・・・いや雫さんや哲も大人だけど。
「あ、そうだ。1つ聞きたいのですが…」
「は、はい」
「そうそう。さっき凄い形相で熱方さんが小走りしてたんですが、何かあったんでしょうか」
・・・。
もしや…。
いや…気のせいだろう。
・・・ご愁傷様です。
~~~
「はいこれで勝ちです」
「うぇぇ!!」
・・・体育館の後ろの方にもスペースあったのを思い出して、やってきたら。
幼女みたいなOLがプロのチェス打ちにボロボロにされていた。
何を言ってるかわからねーと思(以下略)
と、とにかく。
初心者をボロボロにして楽しんでいるのが結解癒里(けっけ ゆり)で、ボロボロにされて涙目なのが竹房三佳(たけふさ みか)だな。
「手加減して下さいよ癒里さん…」
「ははは。手加減してこれですよ~」
「うぐぐ…」
ホント容赦ねぇな。近づきたくねぇ…。
あ、因みに2人とも彼氏持ちらしいぞ。
「・・・面白そうじゃないですか。私も混ぜてくださいよ~」
「おや、珍しいのがいますね…」
「うわぁ!お久しぶりです!」
「はいどうも」
・・・おいおい。ギャンブラーの宇野林檎(うの りんご)までいんのかよ。ホンマやべぇな今日。
ますます近づきたくない。逃げよっ。
~~~
あ、サイレン。こんな所で何を…。
「いやぁ、たまには良いね!」
「はい。十九淵さんの言う通りです」
・・・思わず隠れちまったよ。
そういやサイレンと十九淵光(つづらふち ひかる)と相野千覚(あいの ちさと)は親友だったな…。
いつ見てもオーラが違う…。
まぁ光も小国の国王らしいし、千覚は生まれ持っての偏執症らしいししょうがないけどさ。
・・・熱方の件質問しようかと思ったけど、今じゃなくてもいい気がしてきた。
あの2人がいなくなってから…。
「お、中二じゃん!久し振り!」
・・・最悪だ。
「全くもう中二さんは…そんな所に隠れて何を…まさか…私の陰口を…?」
「ちげぇよ!!」
め、面倒くせぇ…。
~~~
はぁ…何とかお昼時には開放してもらえた…。
んで、腹が減ったから、自前の昼飯を持って体育館にやって来たわけだ。
劇団△とかが肴をやってくれるらしい。
しっかしまぁ、この体育館ホント広いな。
ほぼ全員の参加者が座れるだけの椅子と机を置いてもこんだけのスペースが余るのか…。
「中二さん。お隣良いですか?」
「あ、はい…ってうわぁ!久しぶり!」
「えぇ。やっと会えましたよ…」
不意打ちでビックリした!!
俺の親友で、都会の方でアイドルのプロデューサーとかやってる篠原昌幹(しのはら まさみき)だ。まさか来てくれてたとは!!
「うわぁ~元気にしてた~!?」
「えぇ。中二さんもいつも通りで安心…あ、始まりますよ」
お、ホントだ。
最初は劇団△か。これは期待。
主人公は夜の森を彷徨っていた。
そんな時にとある館を見つけ、そこの住人達に助けを求める主人公。
そしてその住人を触れ合ううち、彼女はずっとここで暮らしたいと思うように…。
しかし…それは…。
そんなお話だった。いやぁ演技上手いわ…。
「・・・評判は聞いてましたが、想像以上ですね。見に来て良かったです」
「ホントですね」
・・・その後、舞台の背景の一部を、今日この場に来ている神崎メアリー(こうざき めありー)が手伝ってくれたとだけ告げ、劇団△は下がった。
「神崎は画家だったな?」
「えぇそのはずです」
・・・言い忘れてたが、舞台で司会進行をしてくれてるのは、ダンサーの仁木千波(にき ちなみ)だ。
「いやぁ!素晴らしい劇でしたね!!では続いて~あのアイドルさんの登場です!」
「お…アイドルってのは…」
「あ、いえ。私のではありません。というか私の手中には収まらない人ですよあの人は」
「ま、そっか」
・・・その人物は。
容姿から始まり、歌やダンスはもちろん、英語のラップやギターまで完璧とかいう凄いやつだ。
本名が森美知枝(もり みちえ)なので、ファンからの愛称は専ら「ミッチー」で通っている。
そしてそのミッチーが歌って踊っている。
自分は後ろの方に座っていたのだが、ステージの目の前でかなり盛り上がってるのが分かる。
「凄ぇなぁ…っと。悪ぃけどちょっと席外す」
「おや、トイレですか?」
「いや、俺も舞台に上がってくる」
「は、はい!?」
うん。実はある奴と約束してたんだよね~。
~~~
舞台裏。
今は仁木がお得意のブレイクダンスを披露しているところだ。
「じゃあ手筈通りにお願いしますね?」
「おう!」
今日はこいつ…裏江彩香(うらえ あやか)と一緒に演舞をやる事になってたからな。
「ふふっ。頑張りましょうね国一さん」
「任せとけって」
・・・セリフだけだと分からんだろ?
こいつ…ゴリマッチョなんだぜ?
乙女みたいだろ?いやまぁ乙女なんだけど。
名前も普通に可愛いしさ。
いやまぁ俺の彼女ほどじゃないんだけどさ。
・・・っと。そろそろ出番か。
そういや…ステージのすぐ目の前って、誰が座っているのか知らんな…。
~~~
「わぁ!!パンダさん!!」
「あぁホントだね~」
・・・。
やばい。ステージ前が濃すぎる。
でもまぁ知り合いばっかりだし、いいか。
取り敢えず、そこにいるのが堀部一清・風(ほりべ かずきよ・ふう)兄妹で、隣の女の子が独島紙縒(ひとりじま こより)ちゃんだな。
んで、その少し後ろにいるのが戸練延夫・育信(とねり のぶお・いくのぶ)兄弟だ。
しかし風ちゃんの水色リボン可愛いなぁ。
じゃないよ!集中集中…。
「よしじゃあ早速…自力半重力!!」
「よっしゃ俺も行くぞ!!」
~~~
「まじで疲れた…」
「お疲れ様~。良かったよ中二君」
あぁうん。ちょっとミスったりしたけど、彩香さんがカバーしてくれたおかげで何とかなった。
何であれ無事に終わって良かった。
・・・その後、彩香さんは『銀の弾丸』(殺し屋らしく、本名は分からない)の付き添いでその場を去っていった。
その後。
楽しい時間は直ぐ終わるわけで。
気がつけばもう解散時間まで来ていた。
もう片付けを始めているのもいる。
そんな中。
劇団△の積み込みを手伝ってた時だ。
俺はある人物に気がついた。
・・・いや、正確に言えば。
ある夫婦に気がついた。
・・・初めて会った時から不気味な奴だとは思ってた。ろくに会話をした事も無かった。
けど折角の宴。雫さんに許可を貰い、その夫婦とコンタクトを取ろうと思ったわけだ。
でも…追いつけなかった。
曲がり角を曲がったら居なくなった。
嘘じゃない。間違いなくあの2人は此処を通っていったはずだ。
・・・結局。最後まで粘ったが、その夫婦と会う事は叶わなかった。
楽しい宴だった。でも後味は悪かった。
その2人の名は、菊池翔天(きくち しょうま) と菊池抄神芽(きくち とがめ)だと聞いている。
終わり