白猫プロジェクトNega 学舎の英雄 集決編   作:鳥面ダス

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この作品におけるバックボーンの解説です。リメイク前よりちょっと細かくしました。


stage.00 学園都市再興

story0-1 災禍

 

少しずれた世界の、少し少し、先の未来のこと。

 

進級進学シーズンももうすぐのこの時期に誰が予想しただろう。悪夢の始まりとなることなど。

 

突如として発生した巨大な嵐は、日本全土で多大な被害をもたらすであろう。今思えばそんな大衆の予想など、足元にも及ばない。

 

嵐と言うものは、木を飛ばし、山を崩し、川というグラスに、あふれるほどの水を注ぐ。そして時として人の命を凪ぐものだ。しかし、奇妙なことにこの嵐による被害はゼロであった。ただし、この嵐による被害(・・・・・・・・)は。

 

この日を境にこの世界に巨大な変化が起きていた。

 

ああ今日も獣の遠吠えが響く。その声の主「魔物」の出現、蹂躙によって文字通り「私たちの日常、文明そのもの」を破壊していった。

 

日本政府はこの未曽有の事態収拾のため、軍隊を派遣。その弾丸で敵を討つことはできた。しかし一匹辺り数十名の人員と数十発もの弾丸を使用しなければ、あるいはそれでも倒せないという非情すぎる費用対効果や国全体の混乱から対応が難しくなり、内閣、国会も、ついに尻尾を巻いて雲隠れしてしまった。

 

海外諸国への協力要請も一向に応答はない。仮に応答があったとしても、核などを落とされたらひとたまりもないので、なんとも言えないが。

 

人々は各地で旅団としてコミュニティを形成しながら、逃げの一途をたどるほかなかった。

 

日本ももはやこれまで、そう思われた矢先、こんな事態も起こった。

 

quest0-1 最初の英雄

 

MISSION START

 

BOSS APPEARS

 

ハンマーウッホ があらわれた!

 

映画に出てきそうな二足歩行の大きなゴリラが、肩鎧とブーメランパンツををつけて、その丈に見合った大槌をもった魔物が、逃亡者の親子をじりじりと追い詰める。二人の表情は恐怖におぼれ、足もすくんでいた。そんなときである。

 

どこからともなく銀の鎧を纏った青年が現れ、背の鞘から剣を抜き距離を詰める。その動きはまさしく夜空をかける昴のように速く、美しくすらあった。

 

魔物も負けじと得物(えもの)を地面に叩きつける。アスファルトの割れる酷い音がしたが、そこに青年はいない。その動きをとらえきれていないのだ。

 

そしてその時、青年は、そのでかい図体の背後に回っていた!

 

青年「騎士の力、見せてやる!〈暗夜切り裂く聖十字(グランドクロス)〉ッ!」

 

白刃の閃きが魔物を裂き、光に還した!

 

先ほどまで魔物が居座っていたところに、かの青年は立っていた。巻き起こる土煙、そしてなびく白と青のマントが、白銀の剣と鎧の輝きを一層引き立て、その姿はまさしく騎士であった。 

 

彼が、そばで何が起こったかわからずただただ震えるその親子を目にすると、剣をおさめて駆け寄り、その手を差し出しこう言った! 

 

「安心してくれ!」

 

VICTORY

 

青年「当然の勝利だ!」

 

MISSON COMPLETE

 

story0-2 the first school city

 

かの白銀の騎士が現れた後、「冒険家」と名乗る者たちが、日本各地に現れるようになった。嬉しいことに、彼らは魔物に対抗する力を持っていた。彼らの協力によって、人々は付近のコミュニティを統合、拡大したことで、最低限の暮らしと生活を取り戻すことに成功した。

 

また、魔物の発生から二年。そんな破竹の勢いで九井学園という私立高校が復興。その学園に進学予定、あるいは在学中であった生徒約1200名のうち現在約380名が、現在学生寮にて生活中だ。

 

その噂を聞き付けて人々が集まり、学園近くには耕作地、居住区、近くのビルを復興させたりもした。その結果、学園都市の中心としての顔を九井学園は持つことになった。

 

逃げるだけだった学生たちは嬉々として勉学に励んでいる。最近は、臨時的ではあるが大学付属高校化しようという動きもあるらしい。喜びは、これまで抑圧された分だけ大きいものであった。

 

だがしかし、増長していく魔物たちはその希望をも奪おうと襲い掛かって来るだろう。

 

学び舎の選ばれし青年たちは、運命と絆で結ばれた仲間とともに、光を守り、戦い抜く。

 

これは白猫であり、また違った物語。

 

英雄は、いつも僕らのそばにいる。

 

???「いいねー!」




あらすじの注意書にに書いたことはとりあえず実践しています。これから読む人はちょっと目を慣らしておいてくださいね。

ちなみに、この冒険家の名前は…知ってる人には言うまでもない、クライヴ君ですね!(ちなみにこの章で彼の出番はこれだけっていうのは内緒な) 

拙い作品ですが、これからもどうぞよろしくです。

閲覧ありがとうございました!

(あ、ちなみに原作のプロローグの出だしとここの出だしを比べてみると…)

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